JPH0683401A - 被駆動物の制御装置 - Google Patents

被駆動物の制御装置

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JPH0683401A
JPH0683401A JP4237406A JP23740692A JPH0683401A JP H0683401 A JPH0683401 A JP H0683401A JP 4237406 A JP4237406 A JP 4237406A JP 23740692 A JP23740692 A JP 23740692A JP H0683401 A JPH0683401 A JP H0683401A
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JP4237406A
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Akira Kawabata
晃 川端
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Tec Kk Ing
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ING TEC KK
Tec Kk Ing
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理する信号の数にかかわらず、簡便な通信
手段で通信が行える被駆動物の制御装置を提供する。 【構成】 被駆動物の動作を制御するための情報を検出
し、検出信号として出力する検出器3、及び検出信号を
トーン信号に変換して送信する発信器4を含む検出部1
と、トーン信号を受信し、所定の信号に変換して送出す
る受信器5、及び送出された信号に従って被駆動物の動
作を決定し、その動作を行わせるための制御信号を出力
する演算処理部6を含む制御部2とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動ドア、ブライン
ド、シャッタ、カーテン等の被駆動物の制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動ドア等の被駆動物の制御装
置には、被駆動物の動作(例えば「開」、「閉」、「停
止」)を制御するために必要な情報を検出する検出器が
接続される。例えば、自動ドアの制御装置には、通行人
を検出するための検出器が接続され、この検出器が通行
人を検出すると、その検出出力に応じて、制御装置がド
ア「開」動作を行う。さらに、ドアの「半開」動作を行
う場合もあり、この場合には、検出領域を区分し、どの
区域で通行人を検出したか、或いは通行量(通行人の
数)により、「全開」か「半開」かを決定する。このよ
うに、制御装置が制御する被駆動物の動作の種類が増え
ると、その動作を決定するための情報も、より多く必要
とされるので、制御装置に接続される検出器の数も増加
する。ここで、接続される検出器の数をnとすると、そ
れらの検出器は、少なくともn本の信号線、或いは電源
供給線と接地線を加えたn+2本の配線を介して、制御
装置に接続されることになる。
【0003】一方、上記のような検出器を複数設けるこ
とに代えて、図13に示すように単一の多機能検出器5
6を設置することにより、制御に必要な全ての情報を検
出して制御装置57に伝送することも可能である。多機
能検出器としては、例えば特公平2−747号公報記載
の検知装置が知られている。この検知装置は、検知領域
の状況を表す画面の時間的な変化を捉えることにより、
その変化量に応じた検知信号を出力することができる。
すなわち、検知領域内の被検知物(通行人など)の移動
方向、大きさ、個数等を検出できるので、自動ドア、シ
ャッタ等の被駆動物の検出装置として好適に用いられ
る。
【0004】このような多機能検出器を用いる場合に
も、複数の検出信号は、各信号ごとに設けられた配線を
介して制御部52へ送信される。ここで、検出信号がn
種類ある場合には、少なくともn本の信号線が必要とな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
被駆動物の制御の態様は多様化しており、それに伴い、
制御装置が制御を行うのに必要とする情報も増加する傾
向にある。従って、検出信号の数も増え、上述のよう
に、検出される信号毎に配線を行うと、ケーブル等の配
線が複雑になり、配線ミスも誘発されると共に、コスト
も増大するので上記傾向への対応が困難になる。さら
に、個々の被駆動物の設置状況に応じて制御装置を構成
するような場合には、配線の都合により設計の自由度も
制約されることになる。
【0006】故に、本発明の目的は、処理する信号の数
にかかわらず、簡便な通信手段で通信が行える被駆動物
の制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、被駆動物の動
作を制御するための情報を検出し、検出信号として出力
する検出手段、及び該検出信号をトーン信号に変換して
送信する送信手段を含む検出部と、該トーン信号を受信
し、所定の信号に変換して送出する受信手段、及び該受
信手段から送出された信号に従って前記被駆動物の動作
を決定し、その動作を行わせるための制御信号を出力す
る制御信号出力部を含む制御部とを備えたことを特徴と
する。
【0008】さらに本発明は、被駆動物の動作を制御す
るための情報を検出し、検出信号として出力する検出部
と、該検出信号に基づき被駆動物の動作を決定し、その
動作を行わせるための制御信号を出力する制御部と、前
記検出部と前記制御部との間でトーン信号により通信す
る通信手段とを有し、前記検出部は、前記制御部が行う
制御の状態を示す信号を前記制御部から前記通信手段を
介して受信し、受信した信号に基づいて、前記検出部が
検出する複数の情報の中から前記制御部が制御を行うた
めに必要な情報を決定して検出し、検出された情報を前
記通信手段を介して前記制御部に送信することを特徴と
する。
【0009】さらに本発明は、被駆動物の動作を制御す
るための情報を検出し、検出信号として出力する検出部
と、該検出信号に基づき被駆動物の動作を決定し、その
動作を行わせるための制御信号を出力する制御部とをそ
れぞれ複数個備え、一の検出部と他の検出部との間、一
の制御部と他の制御部との間あるいは前記検出部と前記
制御部との間で、トーン信号により一方向又は相互に通
信を行うことを特徴とする。
【0010】さらに本発明は、被駆動物の動作を制御す
るための情報を検出し、検出信号として出力する検出手
段、又は前記被駆動物に所定の動作を行わせるための指
令を与える操作入力手段を備え、前記検出手段の検出信
号もしくは前記操作入力手段の指令に基づいて被駆動物
の動作を決定し、その動作を行わせるための制御信号を
出力する複数の制御部と、前記制御部の1つもしくは複
数個を遠隔操作するための情報を検出する検出手段、又
は前記制御部の1つもしくは複数個を遠隔操作するため
の指令を与える操作入力手段を備えた遠隔操作部とを有
し、該遠隔操作部は、前記遠隔操作をトーン信号を用い
た通信により行うことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明においては、通信にトーン信号が用いら
れる。すなわち、検出部は、検出手段で検出した情報を
送信手段でトーン信号に変換して出力する。トーン信号
に変換された情報は、その数にかかわらず、通常2本の
配線で伝送される。制御部は、検出部から出力されたト
ーン信号を受信部で受信して所定の信号に変換し、この
信号に従って制御信号出力部で被駆動物の動作を決定
し、その動作を行わせるための制御信号を出力する。
【0012】また、被駆動物の動作を制御するための情
報を検出する検出部と、その検出信号に基づき被駆動物
の動作を決定して制御信号を出力する制御部との間に、
トーン信号による通信手段を設けた場合には、同一の配
線で双方向通信が行われる。すなわち、検出部は、制御
部から通信手段を介して制御状態を示す信号を受信し、
それに基づいて制御部が必要とする情報を適切に選定
し、その情報を通信手段を介して制御部へ送信する。こ
れにより、制御装置は応答性に優れた制御を達成するこ
とができる。
【0013】さらに、被駆動物の動作を制御するための
情報を検出し、検出信号として出力する検出部と、その
検出信号に基づき被駆動物の動作を決定し、その動作を
行わせるための制御信号を出力する制御部とをそれぞれ
複数備え、検出部と検出部間、制御部と制御部間、およ
び検出部と制御部間を、トーン信号で一方向又は相互に
通信することにより、被駆動物の設置状況に応じた最適
な制御が達成される。
【0014】さらに、複数個の制御部とそれら制御部を
遠隔操作する遠隔操作部とを有する制御装置において
は、各制御部は、情報検出手段からの検出信号もしくは
操作入力手段からの指令に基づいて被駆動物の動作を決
定し、その動作を行わせるための制御信号を出力する。
遠隔操作部は、1もしくは複数の制御部を、遠隔操作部
に備えられた情報検出手段が検出する情報もしくは操作
入力手段の指令に基づいて、トーン信号を用いた通信に
より遠隔操作する。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の制御装置のブロック図を示
す。この制御装置は、検出部1と制御部2とを備えてい
る。
【0016】検出部1は、多機能検出器3として、前記
特公平2−747号公報記載の検知装置を使用する。こ
の検出器3は、制御装置の制御に必要な情報を検出し、
その情報に応じた検出信号S1〜SnをDTMF(Dual
Tone Multi-Frequency )発信器4へ送る。DTMF
発信器4は、前記検出信号S1〜Snに応じて2周波混
合のDTMF信号(トーン信号)を生成し、回線Cを介
して制御部2のDTMF受信器5へ送信する。DTMF
受信器5は、この信号を受信して演算処理部(CPU)
6に伝送する。CPU6は、この信号に基づいて制御出
力を決定する。
【0017】ここで、回線Cは電源供給及びデータ伝送
のための配線7と接地線8の2線からなる。
【0018】この制御装置は、自動ドアの制御に用いる
場合には、図2に示すように接続される。検出部1の検
出信号は、ケーブル11を介して制御部2に伝送され
る。制御部2の出力により、モータ12の回転が制御さ
れ、それに応じてベルト13が移動する。こうして、ベ
ルト13に接続された左右のドアL及びRが駆動され
る。
【0019】図3は、上記検出部1の実施例を示す。こ
こで多機能検出器23は、制御装置が被駆動物の
「開」、「閉」、「停止」等の動作を決定するために必
要とする複数の情報を一定の走査手順にしたがって検出
するように設定されている。
【0020】図4は、制御装置が自動ドアを制御する場
合に、上記多機能検出器23によって検知される検出領
域のパタ−ン(画像)を示す。P1及びP2は移動物
(通行人)である。ここで、通行人P1及びP2が、ド
アに向かい、同図(a)から同図(b)のように移動す
る場合には、多機能検出器23は、制御装置がドアを開
放するための「開」信号を出力する。逆に、通行人がド
アを通過して同図(b)から同図(a)のように移動す
る場合は、それらが通過するために一度開放されたドア
を閉鎖するための「閉」信号を出力する。さらに、
「閉」信号を出力した後、上記通行人が検出領域内で移
動を停止するような場合には、ドアの閉鎖を中止させる
ための「停止」信号を出力する。その他、ドアの設置状
況に応じて「半開」、「反転」等の複数の信号を出力す
るように設定することができる。
【0021】以上のように、図3の多機能検出器23
は、複数の検出信号S1〜Snを、その検出信号に応じ
て各出力端子から並列に出力する。これらの信号は、夫
々反転素子25を介してDTMF発信器24の行側の入
力端子(ROW1〜ROWn)に取り込まれると同時
に、列側の入力端子(COL1〜COLn)にも直接取
り込まれる。DTMF発信器24は、行側の入力信号と
それに対応する列側の入力信号から2周波混合のトーン
信号を生成し、上記回線Cを介して送信する。
【0022】図5は、上記検出部1のもう1つの実施例
を示す。ここでは、多機能検出器33は検出信号S1〜
S16を出力するが、前記反転素子25の代わりに、各
検出信号に対応するアナログスイッチSW1〜SW16
で構成されるスイッチマトリクス32を用いている。こ
のスイッチマトリクス32は、例えば多機能検出器33
が検出信号S1を出力した場合、アナログスイッチSW
1がオンし、検出信号S1は、DTMF発信器34の行
側入力端子ROW1と列側入力端子COL1の両方に入
力される。DTMF発信器34は前記と同様、これらの
入力信号からトーン信号を生成する。このようにして、
DTMF発信器34は、4種類の行側入力信号と4種類
の列側入力信号から、検出信号S1〜S16に対応する
16種類のトーン信号を生成し、回線Cを介して送信す
る。
【0023】図6は、前記制御部2の実施例を示す。D
TMF受信器35は、検出部1からのトーン信号を回線
Cを介して受信し、この信号に応じたデータ(コード)
信号を生成してCPU36に伝送する。CPU36は、
入力されたデータ信号に応じて、「開」、「閉」、「停
止」等の制御を決定し、それに応じて制御信号を出力す
る。被駆動物が静止状態にあるときに「開」信号が出力
されると、トランジスタQ1がオンし、リレーK1が通
電されてその接点k1が閉じ、モータ37が回転して、
被駆動物を開く方向に駆動する。「閉」信号が出力され
ると、トランジスタQ2がオンし、リレーK2が通電さ
れてその接点k2が閉じ、モータ37は被駆動物を閉じ
る方向に駆動する。この場合、検出部1からの信号に応
じて、CPU36がトランジスタQ1およびQ2をオン
する時間を決定し、モータ37の回転時間が制御され
て、被駆動物を「全開」、「半開」、「全閉」、「半
閉」等に駆動することができる。被駆動物が作動状態に
あるときに、CPU36に「停止」のコード信号が入力
すると、CPU36は駆動停止を決定し、トランジスタ
Q1もしくはQ2をオフにする。
【0024】このようにして、被駆動物の動作が制御さ
れる。
【0025】図7は、制御部2のもう1つの実施例を示
す。ここでは、検出部1の検出信号をDTMF受信器4
5で受信し、その信号に基づいて、制御部2が上述のよ
うに被駆動物の動作を制御する時、その制御状態が回線
Cを介してトーン信号で検出部1に送信される。すなわ
ち、不揮発性メモリ48及びカレンダーIC49を接続
したCPU46が決定する「開」、「閉」等の制御の状
態は、それに対応するコード信号でDTMF発信器47
に出力される。DTMF発信器47は、それらコード信
号に応じてトーン信号を生成し、回線Cを介して検出部
1へ送信する。
【0026】図8は、送信機能を備えた図7の制御部に
対応する検出部1の実施例を示す。
【0027】多機能検出器43は、検出信号S1〜S1
6を、検出した順序に従って、夫々の信号に対応する出
力端子から並列に出力する。スイッチマトリクス41と
DTMF発信器44は、これらの信号を前記図5のスイ
ッチマトリクス32及びDTMF発信器34と同様に処
理する。一方、制御部2からは、その制御状態を示すト
ーン信号が回線Cを介してDTMF受信器42に送り込
まれる。DTMF受信器42は、受信した信号に応じて
データ信号を生成し、多機能検出器43に伝送する。こ
の信号は多機能検出器43に取り込まれると、その演算
処理部により次のように処理される。
【0028】多機能検出器43は、予め設定された走査
手順に従って複数の情報を検出するように設定されてい
るので、制御装置の制御状態によっては不必要な情報の
検出を行う場合も生じる。例えば、制御装置が自動ドア
を制御する場合に、ドアが全閉状態にある時には、ドア
が通行人へ衝突するのを未然に防止するために設置され
るセーフティービームによる検出や、通行人の静止を確
認するための検出は不必要となる。そこで、制御装置の
制御状態(すなわち、ドアが全閉の静止状態にあるこ
と)を示す信号を多機能検出器43に取り込み、その制
御状態に応じて前記不必要な情報の検出を走査手順から
排除すれば、多機能検出器43は、ドアに「開」動作を
させるための情報検出に走査の重点を置くことができ
る。逆に、ドアが閉じようとする時には、前記セーフテ
ィービームによる検出や通行人の静止検出に走査の重点
が置かれる。
【0029】以上のようにして、応答速度が速く、安全
な被駆動物の制御が達成される。
【0030】上記図8の検出部は、被駆動物の設置状況
によっては、図9に示すように多機能検出器43’が検
出する複数の信号を1つのデータ出力端子から直列に出
力させるようにし、それに対応するDTMF発信器4
0’及びDTMF受信器42’を用いても構成すること
ができる。例えば、1つの検出部に複数の制御部を接続
させるような制御装置を構成する場合には、検出すべき
情報の数が増えるので、この接続形態が有効である。
【0031】図10は、2つの検出部50及び51と2
つの制御部52及び53により、自動ドアを制御する場
合の実施例を示す。
【0032】検出部50及び51は各々図8に示すよう
に構成され、制御部52及び53は各々図7に示すよう
に構成される。これら、検出部と制御部は2つの通信回
線D及びEで接続されており、トーン信号で一方向又は
相互に通信を行って、自動ドア(スイングドア)T1 及
びT2の動作を次のように制御する。
【0033】ここでは、検出部の1つ、例えば検出部5
0が、前記図4(a)から(b)のように移動する通行
人P1及びP2を検出領域内に検出すると、制御部52
及び53に「開」動作のための起動信号を送信し、ドア
T1及びT2は開放される。通行人が前記領域から去る
と、検出部50は「閉」動作のための起動信号を送信し
ようとする。しかし、このとき、もう1つの検出部51
が、上記とは逆方向の通行人がドアT1及びT2に接近
するのを検出した場合には、検出部50と交信を行い、
ドアT1及びT2の閉鎖を停止する信号が選択され、ド
アT1及びT2の開放状態が維持される。このように、
2つの検出部が相互に通信を行うことで、的確な検出信
号が出力される。
【0034】更に、このような自動ドアにおいては、左
右両方のドアT1及びT2の開閉動作のタイミングが正
確に一致することが望まれる。そこで、実施例では制御
部52及び53が相互に通信を行い、両方の制御のタイ
ミングを一致させるようにする。
【0035】更に、検出部50及び51に、ドアの通行
量に対する所定の閾値を設定しておき、通行量がこの閾
値以下のときには、ドアT1もしくはT2の片方のみを
開放するような制御も行うことができる。この制御は、
検出部50もしくは51から制御部52及び53への起
動信号の送信、及び制御部52と53の間の相互通信に
基づき達成される。すなわち、多機能検出器43は、上
述のように、被検出物の移動方向ばかりでなく数量も検
出できるので、その数量に対して閾値PX を予め設定
し、検出数量Pが、P≧PX のときはドアT1及びT2
の両方を開放するような起動信号を出力させ、P<PX
のときは、ドアT1もしくはT2のどちらか一方を開放
するような起動信号を出力させるようにする。この場合
には、制御部52と53の間に予め制御の優先順位を設
定しておき、上記閾値以下の信号が検出部50及び51
から送信された時には、2つの制御部52もしくは53
の優先順位の高い方のみに制御を行わせるようにすれば
良い。
【0036】このような制御を行うと、建物内の冷暖房
のエネルギーの外部への散逸を効果的に抑制できる。
【0037】図11は、遠隔操作部RCにより、制御装
置の複数の制御部C1〜Cnが遠隔操作される場合の実
施例を示す。これは、複数の自動ドアを有するような建
造物において、それらの制御装置を、前記多機能検出器
等の情報に基づき、集中管理室のような場所から遠隔操
作する場合に有効である。このような場合にも、トーン
信号で通信を行うことにより、図示のように遠隔操作部
RCと制御部C1〜Cnを1つの回線Fで接続すること
ができる。
【0038】更に、図12は、遠隔操作部RCにより、
制御装置の複数の制御部C1〜Cnが遠隔操作される場
合のもう1つの実施例である。ここでは、各制御部C1
〜Cnは、それに対応する情報検出部C1’〜Cn’と
操作入力手段C1”〜Cn”の両方(又はどちらか一方
だけでもよい)を備え、遠隔操作部RCも、情報検出部
RC’と操作入力手段RC”の両方又はどちらか一方を
備えている。
【0039】情報検出部C1’〜Cn’は、対応する制
御部C1〜Cnが被駆動物の動作を制御するために必要
とする情報を検出し、各制御部C1〜Cnへ送信する。
制御部C1〜Cnは、送信された情報に基づき、被駆動
物を制御するための出力を決定する。例えば電動式のド
ア、シャッタ等の開閉装置の場合、情報検出部C1’〜
Cn’は、リミットスイッチ等の検出スイッチやセンサ
或は前記の多機能検出器43のような情報検出手段によ
り、被駆動物の位置その他の状態を検出し、それらの情
報を制御部C1〜Cnへ送信する。情報検出手段は、電
動式のドア、シャッタ等を駆動するモータの回転量に応
じた信号を発生する速度発電機(タコジェネレータ)や
周波数パルス発生器などの信号発生手段であってもよ
い。制御部C1〜Cnは、対応する情報検出部C1’〜
Cn’からの情報に基づき、被駆動物の動作を決定し、
それに応じた制御信号を出力する。
【0040】一方、操作入力手段C1”〜Cn”は、対
応する制御部C1〜Cnへの操作入力を発生し、各制御
部C1〜Cnを必要に応じて起動させる。この操作入力
手段としては、例えば「開」、「閉」、「停止」等のス
イッチが設けられ、これらのスイッチを操作することに
より、被駆動物に「開」、「閉」、「停止」の動作を行
わせる。
【0041】各制御部C1〜Cn又はそれに対応する操
作入力手段C1”〜Cn”には、被駆動物の状態(移
動、停止、位置など)を視覚的に表示する表示部や、音
で警報する警報発生部を設けることが好ましい。その表
示部としてはLEDや位置表示ランプ等、警報発生部と
してはブザーや電子音発生装置等が用いられる。
【0042】このように、各被駆動物の設置状況に応じ
て適切な操作入力手段を設置することで、各制御部C1
〜Cnが効果的に使用される。
【0043】以上のように、制御部C1〜Cnは各被駆
動物毎にその動作を制御する一方、遠隔操作部RCによ
り、制御部C1〜Cnを遠隔操作することができる。こ
の場合、遠隔操作部RCには、各制御部の情報検出部C
1’〜Cn’よりも広く各種の情報検出を行う情報検出
部RC’が備えられる。例えば、被駆動物として電動式
の雨戸を有する建物に雨量計が設置される場合、この雨
量計の信号を遠隔操作部RCに取り込むようにすると、
急な雨降り等に迅速に対処できる。すなわち、遠隔操作
部RCに予め設定された所定の雨量以上の信号が入力さ
れたときには、「閉」の起動信号を出力させるように設
定しておけば、前記複数のシャッタの制御部C1〜Cn
を同時に雨戸で閉鎖させることができる。
【0044】このように、被駆動物の種類に応じて、室
温計、室内の明るさを検出するセンサ等の適宜の情報検
出手段を備えることで、遠隔操作が行われる。また、遠
隔操作部RCに送られる情報には、各制御部C1〜Cn
から遠隔操作部RCへの指令要求その他の通信も含まれ
る。この場合、各制御部C1〜Cn又はそれに対応する
情報検出部C1’〜Cn’が、遠隔操作部RCに対する
情報検出手段となる。
【0045】また、遠隔操作部の操作入力手段RC”と
しては、各制御部毎に又は予め定めた制御部の群或は全
ての制御部に対し、「開」、「閉」、「停止」等の操作
入力を発生するスイッチパネル等の指令手段が設けられ
る。例えば、指定された「開」又は「閉」のスイッチを
オンにすると、遠隔操作部RCは、そのスイッチに応じ
た起動信号を発生し、指定された制御部C1〜Cnに、
その起動信号に応じた被駆動物の制御を行わせる。すな
わち、指定された被駆動物が開放又は閉鎖される。この
場合、上記のスイッチに代えてタイマーを設置し、適宜
時間設定を行ってその設定時間に応じて起動信号等の操
作信号を発生させ、制御部に送るようにしてもよい。
【0046】上記のような遠隔操作においては、各制御
部C1〜Cnが、対応する操作入力や検出情報により個
別の制御モードで起動される場合は、その起動のための
入力信号は遠隔操作部RCからの操作信号よりも優先的
に処理される。或いは、状況に応じて(例えば時間帯に
より)特定の場所では個別の操作が禁止される場合があ
り、そのような場合は遠隔操作部RCからの操作信号に
よって処理される。
【0047】また、遠隔操作部RCの側で各制御部C1
〜Cnに対応した被駆動物の状態を把握し、或いは非常
時等に警報できるように、遠隔操作部RC自体又はその
操作入力手段RC”に表示部や警報発生部を設けること
が好ましい。
【0048】図12の場合にも、トーン信号を用いるこ
とにより、遠隔操作部と複数の制御部の間及び各制御部
とそれに対応する情報検出部や操作入力手段との間で同
一の回線Gを介して通信することができる。
【0049】以上は、検出手段として主に多機能検出器
を用いた場合の実施例であるが、本発明の制御装置は、
これに限らず、被駆動物の種類や設置状況に応じて適宜
の検出器を使用し、トーン信号で通信を行うように構成
してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、制御装
置の検出部と制御部との間の通信をトーン信号で行うの
で、検出信号の数が多くなっても通信回線用の配線が少
なくて済み、制御装置の敷設が容易となる。従って、制
御装置を構成する際の、設計の自由度が大きく取れ、被
駆動物の設置状況に応じた適切な制御装置を構成するこ
とができる。
【0051】このような制御装置により、応答が速く、
効率の良い制御が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御装置の構成を示すブロック図。
【図2】上記制御装置が自動ドアを駆動する場合の接続
図。
【図3】上記制御装置の検出部の実施例を示す図。
【図4】多機能検出器の検出領域の画像の例を示す図。
【図5】上記制御装置の検出部の第2の実施例を示す
図。
【図6】上記制御装置の制御部の実施例を示す図。
【図7】制御装置の制御部と検出部が双方向通信を行う
場合の制御部の実施例を示す図。
【図8】上記双方向通信を行う場合の検出部の実施例を
示す図。
【図9】上記双方向通信を行う場合の検出部の第2の実
施例を示す図。
【図10】2つの制御部と2つの検出部により自動ドア
を制御する場合の実施例を示す図。
【図11】トーン信号回線で複数の制御装置の遠隔操作
を行う場合の接続図。
【図12】図11における各制御部及び遠隔操作部に情
報検出手段もしくは操作入力手段を接続した制御装置を
示す図。
【図13】従来技術による制御装置を示す図。
【符号の説明】 1,9,50,51…検出部、2,10,52,53…
制御部、3,23,33,43,43’…多機能検出
器、4,24,34,35,40’,47…DTMF発
信器、5,35,40,42,42’,45…DTMF
受信器、6,36,46…CPU、7…信号配線、8…
接地線、12,37…モータ、13…ベルト、25…反
転素子、21,31…検出部、24,34…制御部、2
5…反転素子、28…不揮発性メモリ、26…カレンダ
ーIC、32,41…スイッチマトリクス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 9/00 301 B 7170−5K

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被駆動物の動作を制御するための情報を検
    出し、検出信号として出力する検出手段、及び該検出信
    号をトーン信号に変換して送信する送信手段を含む検出
    部と、 前記トーン信号を受信し、所定の信号に変換して送出す
    る受信手段、及び該受信手段から送出された信号に従っ
    て前記被駆動物の動作を決定し、その動作を行わせるた
    めの制御信号を出力する制御信号出力部を含む制御部と
    を備えたことを特徴とする被駆動物の制御装置。
  2. 【請求項2】被駆動物の動作を制御するための情報を検
    出し、検出信号として出力する検出部と、該検出信号に
    基づいて被駆動物の動作を決定し、その動作を行わせる
    ための制御信号を出力する制御部と、前記検出部と前記
    制御部との間でトーン信号により通信する通信手段とを
    有し、前記検出部は、前記制御部が行う制御の状態を示
    す信号を前記制御部から前記通信手段を介して受信し、
    受信した信号に基づいて、前記検出部が検出する複数の
    情報の中から前記制御部が制御を行うために必要な情報
    を決定して検出し、検出された情報を前記通信手段を介
    して前記制御部に送信することを特徴とする被駆動物の
    制御装置。
  3. 【請求項3】被駆動物の動作を制御するための情報を検
    出し、検出信号として出力する検出部と、該検出信号に
    基づいて被駆動物の動作を決定し、その動作を行わせる
    ための制御信号を出力する制御部とをそれぞれ複数個備
    え、一の検出部と他の検出部との間、一の制御部と他の
    制御部との間あるいは前記検出部と前記制御部との間
    で、トーン信号により一方向又は相互に通信を行うこと
    を特徴とする被駆動物の制御装置。
  4. 【請求項4】被駆動物の動作を制御するための情報を検
    出し、検出信号として出力する情報検出手段、又は前記
    被駆動物に所定の動作を行わせるための指令を与える操
    作入力手段を備え、前記情報検出手段の検出信号もしく
    は前記操作入力手段の指令に基づいて被駆動物の動作を
    決定し、その動作を行わせるための制御信号を出力する
    複数の制御部と、 前記制御部の1つもしくは複数個を遠隔操作するための
    情報を検出する情報検出手段、又は前記制御部の1つも
    しくは複数個を遠隔操作するための指令を与える操作入
    力手段を備えた遠隔操作部とを有し、該遠隔操作部は、
    前記遠隔操作をトーン信号を用いた通信により行うこと
    を特徴とする被駆動物の制御装置。
JP4237406A 1992-09-04 1992-09-04 被駆動物の制御装置 Pending JPH0683401A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009203749A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Optex Co Ltd 自動ドアセンサ
JP2016217116A (ja) * 2015-05-20 2016-12-22 文化シヤッター株式会社 開閉制御システム及び開閉制御方法

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