JPH0683298A - 電波盗視防止方式 - Google Patents

電波盗視防止方式

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JPH0683298A
JPH0683298A JP4236244A JP23624492A JPH0683298A JP H0683298 A JPH0683298 A JP H0683298A JP 4236244 A JP4236244 A JP 4236244A JP 23624492 A JP23624492 A JP 23624492A JP H0683298 A JPH0683298 A JP H0683298A
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JP
Japan
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signal
image
synchronizing signal
horizontal synchronizing
horizontal
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JP4236244A
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Tomoyuki Nakao
友幸 中尾
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ンピュータシステムからの漏洩電
波による画像データの盗視を防止する電波盗視防止方式
に関し、コンピュータシステムからの漏洩電波の解読に
よる画像情報の盗視を、簡単な構成で防止することを目
的とする。 【構成】 画像信号および同期信号を生成して出力する
画像出力部2と、この画像出力部2から出力された同期
信号のうちの水平同期信号をもとに当該水平同期信号お
よび画像信号の位相を任意に変化させて送出し、これら
送出された水平同期信号および垂直同期信号に同期して
画像信号をディスプレイ上に元の画像として再生するよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータシステム
からの漏洩電波による画像データの盗視を防止する電波
盗視防止方式であって、コンピュータシステムからの漏
洩電波により画像情報やその他のデータ情報が盗視され
るのを防止する電波盗視防止方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図8の(a)に示すように、コン
ピュータ本体21のRGB端子には、時系列に変化する
画像信号(RGB信号)が出力され、HV端子には、画
像を組み立てるための同期信号が出力されている。これ
らRGB端子およびHV端子にケーブルを接続し、ディ
スプレイ装置25に接続することにより、ブラウン管2
6上などに画像が表示される。この際、コンピュータ本
体21、ケーブル、ディスプレイ装置25から画像信号
で変調された電波が漏洩する。この漏洩電波は、テレビ
やラジオなどに無線障害を与えないために、シールドを
強化などして漏洩電波を弱くすることが行われていた。
【0003】以下図8の(a)の構成の動作を簡単に説
明する。図8の(a)において、ドットクロック発生器
22は、画像データのドットを表示するためのクロック
を発生するものである。
【0004】同期制御部23は、ドットクロック発生器
22からのクロックをもとに、画像データメモリ24か
ら画像データを読み出す読出信号を生成したり、同期信
号(水平同期信号H、垂直同期信号V)を発生したりな
どするものである。
【0005】画像データメモリ24は、画像データをパ
ラレルに書き込み、シリアルに読み出すメモリである。
ディスプレイ装置25は、ブラウン管26上に画像を表
示するものである。
【0006】動作を説明する。 (1) 同期制御部23がドットクロック発生器22か
ら入力されたクロックをもとに読出信号を生成して画像
データメモリ24に入力する。
【0007】(2) 画像データメモリ24は、入力さ
れた読出信号に同期してR、G、Bの画像信号をそれぞ
れ読み出し、R、G、B端子からそれぞれ送出する。こ
の際、同期制御部23から水平同期信号H、垂直同期信
号VをH、V端子から送出する。
【0008】(3) R、G、B端子、H、V端子に接
続したケーブルによってこれらの信号をディスプレイ装
置25に入力する。ディスプレイ装置25は、水平同期
信号H、垂直同期信号Vをもとに、R、G、B信号をブ
ラウン管26上にそれぞれの画像として表示する。これ
によりカラーの画像がブラウン管26上に表示される。
【0009】(4) この際、コンピュータ本体21の
R、G、Bの画像信号が信号線やケーブルから外部に漏
洩電波として放射される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した図8の(a)
のコンピュータ本体21、ディスプレイ装置25、ある
いはこれらに接続されるケーブルから同期信号のタイミ
ングにより変調された漏洩電波が外部に放射されてい
る。これらの漏洩電波は、非常に微弱ではあるが、高感
度のアンテナを備えた受信機で受信し、映像信号として
検波処理を行うと、図8の(b)に示すように、正規の
水平同期同期信号によって表示画面上に画像を再現で
き、当該画像が持つデータや情報を盗視されてしまい、
コンピュータシステムの情報を盗み出すことが可能であ
るという問題があった。
【0011】本発明は、この問題を解決するため、コン
ピュータシステムからの漏洩電波の解読による画像情報
の盗視を、簡単な構成で防止することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1および図7を参照し
て課題を解決するための手段を説明する。図1および図
7において、画像出力部2は、画像信号および同期信号
(水平同期信号、垂直同期信号)を生成して出力するも
のである。
【0013】同期変換部3は、水平同期信号あるいは/
および垂直同期信号をもとに水平同期信号の位相を任意
に変化させて出力したり、水平同期信号および垂直同期
信号に同期した画像信号を生成して出力したりなどする
ものである。
【0014】画像データメモリ13は、画像データを格
納するものである。
【0015】
【作用】本発明は、図1に示すように、画像出力部2か
ら出力された同期信号(水平同期信号および垂直同期信
号)のうちの水平同期信号をもとに当該水平同期信号お
よび画像信号の位相を任意に変化させて送出し、これら
送出された水平同期信号および垂直同期信号に同期して
画像信号をディスプレイ上に元の画像として再生するよ
うにしている。
【0016】また、画像出力部2から出力された同期信
号のうちの垂直同期信号をもとに水平同期信号および画
像信号の位相を任意に変化させて送出し、これら送出さ
れた水平同期信号および垂直同期信号に同期して画像信
号をディスプレイ上に元の画像として再生するようにし
ている。
【0017】また、画像出力部2から出力された同期信
号である水平同期信号および垂直同期信号をもとに水平
同期信号および画像信号の位相を任意に変化させて送出
し、これら送出された水平同期信号および垂直同期信号
に同期して画像信号をディスプレイ上に元の画像として
再生するようにしている。
【0018】また、図7に示すように、水平同期信号あ
るいは/および垂直同期信号をもとに水平同期信号の位
相を変化させて送出すると共にこの位相を変化させた水
平同期信号をもとに画像データメモリ13から画像信号
を読み出して送出し、これら送出された水平同期信号お
よび垂直同期信号に同期して画像信号をディスプレイ上
に元の画像として再生するようにしている。
【0019】従って、コンピュータシステムからの漏洩
電波の位相が変化しているため、当該漏洩電波を検出し
て元の画像を再生しようとしても再生できず、画像情報
の盗視を簡単な構成で防止することが可能となる。
【0020】
【実施例】次に、図1から図7を用いて本発明の実施例
の構成および動作を順次詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の原理構成図を示す。図1
において、コンピュータ本体1は、プログラムに従って
各種業務処理を行うものであって、ここでは、コンピュ
ータ処理した結果などのデータや情報をディスプレイ装
置4に画像として表示するものであり、画像出力部2お
よび同期変換部3などから構成されるものである。
【0022】画像出力部2は、ディスプレイ装置4上に
データや情報を画像して表示するための画像信号を生成
して出力したり、この画像信号を再生するための同期信
号(水平同期信号H、垂直同期信号V)を生成して出力
したりなどするものである。
【0023】同期変換部3は、画像出力部2から出力さ
れた同期信号である水平同期信号Hをもとに当該水平同
期信号Hの位相を任意に変化させて出力したり、垂直同
期信号Vをもとに水平同期信号Hの位相を任意に変化さ
せて出力したり、水平同期信号Hおよび垂直同期信号V
をもとに水平同期信号Hの位相を任意に変化させて出力
したり、これら水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vに
同期して画像信号を生成して出力したりなどするもので
ある。
【0024】ディスプレイ装置4は、ケーブルを介して
受信した水平同期信号H、垂直同期信号Vおよび画像信
号をもとに画像を再生して表示するものであって、制御
回路5および表示部6などから構成されるものである。
【0025】制御回路5は、ケーブルを介して受信した
水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vに同期して、受信
した画像信号を再生して表示部6に表示させるものであ
る。表示部6は、画像を表示するものであって、ブラウ
ン管61や液晶ディスプレイなどである。
【0026】図1の動作を説明する。 (1) コンピュータ本体1で処理したデータや情報に
ついて、画像出力部2が画像信号および同期信号(水平
同期信号H、垂直同期信号V)を生成して出力する。こ
の出力したままの画像信号および同期信号は、正規の信
号、例えばNTSC方式に合致、あるいは高解像度用の
正規の方式に合致したものであって、電波が漏洩した場
合には再生されて画像が盗視されてしまう性質の信号で
ある。
【0027】(2) 同期変換部3が画像出力部2から
出力された正規の同期信号のうちの水平同期信号H、垂
直同期信号V、あるいは水平同期信号Hと垂直同期信号
Vの両者をもとに水平同期信号Hの位相を任意に変化
(例えば乱数に従って変化)させると共に、画像信号の
位相を変化させる。
【0028】(3) 同期変換部3によって位相の変化
された画像信号および同期信号をケーブルを介して受信
したディスプレイ装置4の制御回路5がこれら同期信号
(水平同期信号H、垂直同期信号V)に同期して画像信
号を再生して復元し、表示部6に表示する。
【0029】以上によって、コンピュータ本体1内で正
規の画像信号および水平同期信号Hの位相を任意に変化
させて出力するため、たとえこの出力が漏洩して受信さ
れても、元の画像を再現できず盗視を防止することが可
能となる。以下順次具体的に説明する。
【0030】図2は、本発明の1実施例構成図を示す。
これは、水平同期信号Hをもとに当該水平同期信号Hの
位相を任意に変化するときの構成および動作を示す。図
2の(a)は、全体構成図を示す。
【0031】図2の(a)において、コンピュータ本体
1は、ここでは、プログラムに従って処理した結果であ
るデータや情報をディスプレイ装置4上に表示するもの
であって、画像出力部2および同期変換部3から構成さ
れるものである。
【0032】画像出力部2は、画像信号としてカラーの
画像信号R、G、Bおよび同期信号として水平同期信号
H、垂直同期信号Vを生成して出力するものである。こ
れらの画像信号R、G、B、水平同期信号H、および垂
直同期信号Vは、正規の信号(例えばNTSC方式に合
致した信号、あるいは高解像度用の方式に合致した信
号)であって、盗視されてしまう信号である。
【0033】同期変換部3は、ここでは、乱数発生回路
31およびディレイ回路32から構成され、水平同期信
号Hをもとに当該水平同期信号Hの位相を乱数に従って
変化させたり、この変化に対応して画像信号R、G、B
の位相を変化させたりするものである。
【0034】乱数発生回路31は、水平同期信号H毎に
乱数を発生し、当該水平同期信号Hの位相を乱数に従っ
て変化させるためのものである。ディレイ回路32は、
乱数発生回路31によって水平同期信号H毎に発生され
た乱数に従って、水平同期信号H、画像信号R、G、B
の位相を遅延させるものである。
【0035】ディスプレイ装置4は、受信した画像信号
R、G、B、水平同期信号H、および垂直同期信号Vを
もとに、ブラウン管61上にもとの画像を再生するもの
であって、ここでは、制御回路5およびグラウン管61
などから構成されるものである。
【0036】図2の(b)は、ディレイ回路例を示す。
これは、図2の(a)のディレイ回路32の具体例であ
る。このディレイ回路32は、R信号(赤色の画像信
号)についてのものであって、同様のディレイ回路をG
信号、B信号についても設ける。
【0037】左端から入力したR信号(画像出力部2か
ら入力したR信号)は、R、Cおよび演算回路からなる
遅延回路によってここではtd(ディレイ時間)の遅延
をそれぞれ発生する。従って、これら遅延回路によって
遅延されたR信号のうち、セレクタに入力された乱数の
値(ここでは0、1、2の3ビットで決まる値0から
7)に対応して遅延時間0、td、2td、3td、4
td、5td、6td、7tdのいずれのR信号を右側
のR出力から送出する(コンピュータ本体1の外部のケ
ーブルに送出する)。この際、乱数発生回路31が水平
同期信号H毎に乱数を発生するので、この発生された乱
数に従って、R信号の位相が上記例では8段階のいずれ
かに変化して外部に送出されることとなる。同様に、G
信号、B信号、更に水平同期信号Hも位相を変化させ
る。
【0038】これら水平同期信号H毎に乱数を発生して
この乱数に対応して水平同期信号H、R信号、G信号、
B信号を遅延および垂直同期信号Vはそのままにして出
力したものを、ディスプレイ装置4の制御回路5が受信
し、水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vに同期して、
R信号、G信号およびB信号を再生してブラウン管61
上に元の画像を復元する。以下図3を用いて具体例に説
明する。
【0039】図3は、図2の動作説明図を示す。図3の
(a)は、表示画像例を示す。ここで、右上に示すよう
に、画像出力部2によって生成された正規の水平同期信
号Hについて、乱数発生回路31によって発生された乱
数に従って遅延時間を選択して水平同期信号周期T1、
T2、T3、T4を生成すると共に、これらの水平同期
信号周期T1、T2、T3、T4と同じ遅延時間を与え
た画像信号R、G、Bを生成する(○が画像信号を表
す)。これら乱数に従って生成された水平同期信号周期
T1、T2、T3、T4を持つ水平同期信号Hおよび同
期して遅延させた画像信号R、G、Bを受信したディス
プレイ装置4がブラフン管61上に、左下に示すコンピ
ュータの画像を表示する。この表示は、水平同期信号H
に同期して画像信号R、G、Bを再生して表示するた
め、図示のように、コンピュータの画像上に左端の表示
開始点が全てで同一となり、その終点の位置がずれるこ
ととなる。この結果、図示のように、元の画像が正しく
再生されることとなる。
【0040】図3の(b)は、盗視画像例を示す。これ
は、右上に示すように、図3の(a)の右上で生成した
画像信号R、G、Bを高感度のアンテナで受信して図示
の盗視画像信号を得ることができるが、当該盗視装置で
作成した正規の水平同期信号ではTsが規格などで決ま
ったある一定の時間である。従って、この正規の一定の
水平同期信号Hで再生すると、左下に示すように、水平
走査線毎に画像のずれた盗視画像が得られるのみで、元
の正しいコンピュータの画像を再現できず、盗視を防止
することが可能となる。
【0041】図3の(c)は、盗視画像の様子を分かり
易く表示した画面イメージを示す。これは、図2の構成
の実施例において、水平同期信号H毎にランダムに位相
をずらしたイメージを盗視画像として再生される様子を
示したものである。
【0042】以上の図2および図3によって、水平同期
信号H毎に水平同期信号Hのランダムに位相をずらすと
共に画像信号R、G、Bも同様に位相をずらすことによ
り、たとえ盗視されてもその盗視画像上では水平方向に
ランダムにずれた画像しか観察できず、元の画像を再現
できないため、コンピュータのデータや画像を盗視され
ることを防止できる。
【0043】次に、図4は、本発明の他の実施例構成図
を示す。これは、垂直同期信号Vををもとに水平同期信
号Hをランダムに位相をずらしたときのものである。図
4の(a)は、全体構成図を示す。ここで、2は図2の
2と同一であるので、説明を省略する。
【0044】図4の(a)において、乱数発生回路33
は、垂直同期信号V毎に乱数を発生し、水平同期信号H
の位相を乱数に従って変化させるためのものである。デ
ィレイ回路34は、乱数発生回路33によって垂直同期
信号V毎に発生された乱数に従って、水平同期信号H、
画像信号R、G、Bの位相を遅延させるものである。
【0045】ディスプレイ装置4は、受信した画像信号
R、G、B、水平同期信号H、および垂直同期信号Vを
もとに、ブラウン管61上にもとの画像を再生するもの
であって、ここでは、制御回路5およびブラウン管61
などから構成されるものである。
【0046】図4の(b)は、盗視画像例の画面イメー
ジを示す。これは、図4の(a)のディスプレイ装置4
のブラウン管61上に表示した盗視画像例の画面イメー
ジである。ディレイ回路34によって垂直同期信号V毎
に発生した乱数に従って、水平同期信号VHよび画像信
号R、G、Bをそれぞれ同期して所定時間遅延されてい
るため、垂直同期信号V毎にコンピュータの画像の位置
がブラウン管61上でシフトされるため、結果として元
の画像を再現して表示することができず、盗視を防止す
ることが可能となる。
【0047】図5は、本発明の他の実施例構成図を示
す。これは、図2の水平同期信号Hをもとに当該水平同
期信号Hおよび画像信号R、G、Bの位相をランダムに
ずらす、および図4の垂直同期信号Vをもとに水平同期
信号Hおよび画像信号R、G、Bの位相をランダムにず
らすの両者を同時に行った場合の構成である。
【0048】図5の(a)は、全体構成図を示す。図5
の(a)において、カウンタ回路V35は、乱数発生回
路33の代わりに設けたものであって、垂直同期信号V
をもとに任意の値を発生するものである。
【0049】カウンタ回路H35は、乱数発生回路31
の代わりに設けたものであって、水平同期信号Hをもと
に任意の値を発生するものである。ディレイ回路37
は、カウンタ回路V36およびカウンタ回路H37によ
って発生された値をもとにディレイさせた水平同期信号
Hおよび画像信号R、G、Bをそれぞれ生成するもので
ある。
【0050】ディスプレイ装置4は、受信した画像信号
R、G、B、水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vをも
とに、ブラウン管61上にもとの画像を再生するもので
あって、ここでは、制御回路5およびブラウン管61な
どから構成されるものである。
【0051】図5の(b)は、ディレイ回路例を示す。
これは、図5の(a)のディレイ回路37の具体例であ
る。このディレイ回路37は、H信号(水平同期信号
H)についてのものである。
【0052】左端から入力したH信号(画像出力部2か
ら入力した水平同期信号H)は、tdのディレイ量を持
つ遅延回路によって遅延をそれぞれ発生する。従って、
これら遅延回路によって遅延されたH信号のうち、セレ
クタ1に入力された乱数の値(ここでは0、1、2の3
ビットで決まる値0から7(水平同期信号Hのカウント
値))に対応して遅延時間0、td、2td、3td、
4td、5td、6td、7tdのいずれのH信号が右
側の出力から送出される(コンピュータ本体1の外部の
ケーブルに送出される)。このとき、カウンタ回路H3
6が水平同期信号H毎に任意の値を発生するので、この
発生された任意の値に従って、H信号の位相が上記例で
は8段階のいずれかに変化して外部に送出されることと
なる。また、図5の(b)の上段の遅延時間tdは、下
段に示すように、R、Cおよび論理回路によって所定の
遅延時間を発生するものを複数図示のようにシリアルに
接続し、セレクタ2によって数値V(垂直同期信号Vの
カウント値)により所定のものを選択するようにしてい
る。
【0053】従って、H信号は、水平同期信号Hおよび
垂直同期信号V毎に任意の値に選択された遅延回路によ
って遅延されたH信号(水平同期信号H)を送出するこ
ととなる。この際、この遅延量だけ、同期して画像信号
R、G、Bを遅延させる。
【0054】図6は、図5の動作説明図を示す。図6の
(a)は、表示画像例を示す。ここで、右上に示すよう
に、画像出力部2によって生成された正規の水平同期信
号Hについてカウンタ回路H36によって発生された値
に従って遅延時間を選択およびこの選択した遅延時間に
ついて更に垂直同期信号Vについてカウンタ回路V35
によって発生された値に従って遅延時間を選択して生成
した水平同期信号周期T1、T2、T3、T4を生成す
ると共に、これらの水平同期信号周期T1、T2、T
3、T4と同じ遅延時間を与えた画像信号R、G、Bを
生成する(○が画像信号を表す)。これら生成された値
(数値H、数値V)に従って生成された水平同期信号周
期T1、T2、T3、T4を持つ水平同期信号Hおよび
画像信号R、G、B、更に垂直同期信号Vを受信したデ
ィスプレイ装置4がブラウン管61上に、左下に示すコ
ンピュータの画像を表示する。この表示は、水平同期信
号Hおよび垂直同期信号Vに同期して画像信号R、G、
Bを再生して表示するため、図示のように、コンピュー
タの画像上に左端の表示開始点が全てで同一となり、そ
の終点の位置がずれることとなる。この結果、図示のよ
うに、元の画像が正しく再生されることとなる。
【0055】図6の(b)は、盗視画像例を示す。これ
は、右上に示すように、図6の(a)の右上で生成した
画像信号R、G、Bを高感度のアンテナで受信して図示
の盗視画像信号を得ることができるが、盗視装置で作成
した正規の水平同期信号HはTsが規格などで決まった
ある一定の時間である。従って、この正規の一定の水平
同期信号Hおよび垂直同期信号Vで再生すると、左下に
示す右下がりや左下がりのずれた盗視画像が得られるの
みで、元の正しいコンピュータの画像を再現できず、盗
視を防止することが可能となる。
【0056】図6の(c)は、盗視画像の様子を分かり
易く表示した画面イメージを示す。これは、図5の構成
の実施例が、水平同期信号Hおよび垂直同期信号V毎に
水平同期信号Hの位相を任意にずらしたため、ずれた画
面イメージを盗視画像として再生される様子を示したも
のである。
【0057】以上の図5および図6によって、水平同期
信号Hおよび垂直同期信号Vをもとに水平同期信号Hお
よび画像信号R、G、Bの位相を任意にずらすことによ
り、たとえ盗視されてもその盗視画像上ではずれた画像
しか観察できず、元の画像を再現できないため、コンピ
ュータのデータや画像を盗視されることを防止できる。
【0058】図7は、本発明の他の実施例構成図を示
す。これは、位相を任意にずらした水平同期信号Hをも
とに画像データメモリ13から画像信号R、G、Bを読
み出して出力する例である。ここで、ディスプレイ装置
4は、既述した図2のディスプレイ装置4と同一である
ので説明を省略する。
【0059】図7において、ドットクロック発生器11
は、画像データメモリ13から画像を構成するドットを
順次読み出すためのクロックを発生するものである。同
期制御発振部12は、ドットクロック発生器11からの
クロックをもとに、正規の水平同期信号Hおよび垂直同
期信号Vを発生して出力するものである。
【0060】同期変換部14は、正規の水平同期信号H
および垂直同期信号Vをもとに水平同期信号Hの位相を
ランダムにずらすものである。画像データメモリ13
は、並列にデータを書き込み、シリアルに読み出して画
像信号R、G、Bを生成するためのメモリである。
【0061】動作を説明する。 (1) 同期制御発振部12がドットクロック発生器1
1によって発生されたクロックをもとに正規の水平同期
信号Hおよび垂直同期信号Vを発生し、同期変換部14
に入力する。
【0062】(2) 同期変換部14は、ここでは、水
平同期信号H毎に乱数を発生させてこの乱数に対応した
遅延を与えた水平同期信号Hを生成し、これを画像デー
タメモリ3から画像信号を読み出す同期信号として供給
する。
【0063】(3) 位相のずれた水平同期信号Hの入
力された画像データメモリ13は、この水平同期信号H
に同期して画像信号R、G、Bを読み出して外部に送出
する。
【0064】(4) (3)で送出された画像信号R、
G、Bについて、ケーブルを介して受信したディスプレ
イ装置4が、位相のずれた水平同期信号Hおよび垂直同
期信号Vに同期して画像信号R、G、Bを再生してブラ
ウン管61上に表示する。これにより、元の画像が再生
されることとなる。
【0065】(5) 一方、ケーブルなどから放射され
た電波を検出して取り出した画像信号R、G、Bについ
て、別途生成した正規の水平同期信号Hおよび垂直同期
信号Vによって再生して画像を表示すると、画像信号
R、G、Bの位相がずれているため、正しい元の画像を
再生することができず、盗視を防止できる。尚、ここで
は、水平同期信号Hをもとに当該水平同期信号Hの位相
を任意にずらしたが、更に垂直同期信号Vをもとに水平
同期信号Hの位相を任意にずらしたり、水平同期信号H
および垂直同期信号Vをもとに水平同期信号Hの位相を
任意にずらしたりし、これらずらした後の水平同期信号
Hをもとに画像データメモリ13から画像信号R、G、
Bを読み出して送出するようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンピュータシステムからの漏洩電波の画像信号の位相
を任意に変化させる構成を採用しているため、漏洩電波
を検出して元の画像を再生しようとしても再生できず、
画像情報の盗視を簡単な構成で防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の1実施例構成図である。
【図3】図2の動作説明図である。
【図4】本発明の他の実施例構成図である。
【図5】本発明の他の実施例構成図である。
【図6】図5の動作説明図である。
【図7】本発明の他の実施例構成図である。
【図8】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1:コンピュータ本体 11:ドットクロック発生器 12:同期制御発振部 13:画像データメモリ 2:画像出力部 3:同期変換部 31、33:乱数発生回路 32、34、37:ディレイ回路 35、36:カウンタ回路 4:ディスプレイ装置 5:制御回路 6:表示部 61:ブラウン管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンピュータシステムからの漏洩電波によ
    る画像データの盗視を防止する電波盗視防止方式におい
    て、 画像信号および同期信号を生成して出力する画像出力部
    (2)と、 この画像出力部(2)から出力された同期信号のうちの
    水平同期信号をもとに当該水平同期信号および画像信号
    の位相を任意に変化させて送出し、 これら送出された水平同期信号および垂直同期信号に同
    期して画像信号をディスプレイ上に元の画像として再生
    するように構成したことを特徴とする電波盗視防止方
    式。
  2. 【請求項2】コンピュータシステムからの漏洩電波によ
    る画像データの盗視を防止する電波盗視防止方式におい
    て、 画像信号および同期信号を生成して出力する画像出力部
    (2)と、 この画像出力部(2)から出力された同期信号のうちの
    垂直同期信号をもとに水平同期信号および画像信号の位
    相を任意に変化させて送出し、 これら送出された水平同期信号および垂直同期信号に同
    期して画像信号をディスプレイ上に元の画像として再生
    するように構成したことを特徴とする電波盗視防止方
    式。
  3. 【請求項3】コンピュータシステムからの漏洩電波によ
    る画像データの盗視を防止する電波盗視防止方式におい
    て、 画像信号および同期信号を生成して出力する画像出力部
    (2)と、この画像出力部(2)から出力された同期信
    号である水平同期信号および垂直 同期信号をもとに水平同期信号および画像信号の位相を
    任意に変化させて送出し、 これら送出された水平同期信号および垂直同期信号に同
    期して画像信号をディスプレイ上に元の画像として再生
    するように構成したことを特徴とする電波盗視防止方
    式。
  4. 【請求項4】コンピュータシステムからの漏洩電波によ
    る画像データの盗視を防止する電波盗視防止方式におい
    て、 画像データを格納する画像データメモリ(13)を備
    え、 水平同期信号あるいは/および垂直同期信号をもとに水
    平同期信号の位相を変化させて送出すると共にこの位相
    を変化させた水平同期信号をもとに上記画像データメモ
    リ(13)から画像信号を読み出して送出し、 これら送出された水平同期信号および垂直同期信号に同
    期して画像信号をディスプレイ上に元の画像として再生
    するように構成したことを特徴とする電波盗視防止方
    式。
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