JPH0683087B2 - 雑音除去装置 - Google Patents

雑音除去装置

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JPH0683087B2
JPH0683087B2 JP1184727A JP18472789A JPH0683087B2 JP H0683087 B2 JPH0683087 B2 JP H0683087B2 JP 1184727 A JP1184727 A JP 1184727A JP 18472789 A JP18472789 A JP 18472789A JP H0683087 B2 JPH0683087 B2 JP H0683087B2
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signal
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frequency
circuit
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敦 藤本
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Iwatsu Electric Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/10Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference
    • H04B1/12Neutralising, balancing, or compensation arrangements

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は主として無線通信分野において角度変調により
信号を伝送する場合に、伝送媒体より受けた搬送波の振
幅変動に起因する雑音を除去することにより伝送品質を
向上させる雑音除去装置に関する。
(従来の技術) 角度変調を受けた信号を復調する際には、一般に周波数
弁別器が用いられるが、この周波数弁別器に於いて復調
されるべき角度変調を受けた信号は、伝送媒体の影響や
受信装置の受信選択特性の影響を受けて搬送波の振幅変
動を有するものとなっている。
従って、受信された信号をそのまま周波数弁別器で復調
する場合には、受信された角度変調を受けた信号が有す
る搬送波の振幅変動が復調出力に雑音成分として現れ、
復調出力の信号対雑音比(S/N比)が劣化したものとな
ってしまう。そこで、受信された角度変調を受けた信号
を周波数弁別器に供給するに先立ち、振幅制限器を通し
て、その搬送波の振幅変動の影響を抑圧すること加行わ
れている。ところが、一般に振幅制限器には搬送波の振
幅変動を位相変動に変換する作用があるので、搬送波の
振幅変動を有する角度変調を受けた信号が振幅制限器に
供給されると、角度変調による位相変動に振幅変動起因
の位相変動が重畳されてしまう。このため、復調出力に
振幅変動起因の雑音が混入し、やはりS/N比が劣化して
いた。
第7図に振幅制限器における信号の相対遅延時間と入力
信号レベルとの関係の一例を示す。搬送波の振幅変動に
よる入力信号レベルの変化に伴い振幅制限器における遅
延時間が変化するが、これが周波数弁別器で復調されて
雑音を増加させていた。この振幅変動に起因する雑音を
除去する手段としては、復調後にフィルタで信号から分
離する構成が一般に用いられてきた。従来の構成の一例
を第8図に示す。ここで、27狭帯域のバンドパスフィル
タであり、28は復調されたベースバンド信号の帯域と略
同一の透過帯域を有するバンドパスフィルタである。
(発明が解決しようとする問題点) 上述したとおり、振幅制限器における信号の遅延時間は
入力信号レベルに依存するので、入力信号の搬送波の振
幅変動は振幅制限器において位相変動に変換され、復調
信号に雑音として混入される。この搬送波の振幅変動に
起因する復調信号における雑音が伝送すべき信号と同一
のまたは近接する周波数成分を有するため、復調後のフ
ィルタに分離が不可能となり通信に支障をきたす場合が
存在した。一例として1kHzの正弦波によるFM変調(変調
指数1)及び1.2kHzの正弦波によるAM変調(変調度47
%)を受けた信号(この信号をシンクロスコープで観察
して得た波形が第4図に示されている。)をFMラジオで
検出して得られた復調信号及びそのスペクトルをそれぞ
れ第5図(A)及び(C)に示す。AM成分が復調されて
雑音として混入していることが分かる。また、クロック
信号速度900bit/secで発生させた擬似ランダムパルス信
号をローパスフィルタ(fc=2kHz)に通すことにより得
られる擬似ランダム変動で振幅を変化させたFM信号(信
号は1kHzの正弦波)の復調信号のスペクトルを第6図
(A)に示す。振幅変動の存在により、雑音レベルが10
〜20dBだけ増加しているが、この雑音は信号と同一周波
数帯域に分布しているため、フィルタ等の手段により除
去することはできない。
特に高速移動体における通信や準マイクロ波帯の通信に
おいては、フィルタ等の手段では除去できない程、雑音
スペクトルが広帯域となったため、本雑音の除去が問題
となっていた。
(問題点を解決するための手段) 本発明の目的は、入力信号の搬送波の振幅変動の影響を
ほとんど受けることなく、角度変調された入力信号を復
調することのできる雑音除去装置を提供することにあ
る。
この目的を達成するために、本願の第1の発明による雑
音除去装置は、搬送波振幅が伝送媒体の影響等により変
動する角度変調された入力信号をある一定の振幅に制限
する第一の振幅制限器と、前記入力信号の搬送波の振幅
変動に応じた信号を出力する振幅変動検出回路と、前記
振幅変動検出回路の出力信号から前記入力信号と略同一
の搬送波の振幅変動を有する信号を再生する信号再生回
路と、前記信号再生回路からの出力信号をある一定の振
幅に制限する第二の振幅制限器と、前記第一の振幅制限
器及び前記第二の振幅制限器の出力信号を直線または周
波数弁別器の介在の後に受け、両者の周波数差に応じた
信号を出力する周波数差検出回路とを備えている。
また、本願の第二の発明による雑音除去装置は、上述の
入力信号をある一定の振幅に制限する振幅制限器と、前
記振幅制限器からの出力信号の周波数変動を検出する周
波数弁別器と、前記入力信号の搬送波の振幅変動に応じ
た信号を出力する振幅変動検出回路と、前記振幅制限器
の入力レベル対遅延時間の特性に関する情報を有し前記
周波数弁別器及び前記振幅変動検出回路の出力信号を受
けとり、前記の検出された周波数変動から搬送波の振幅
変動起因の周波数変動を除去する信号処理回路とを備え
ている。
さらに、本願の第三の発明による雑音除去装置は、上述
の入力信号の平均レベルを略一定にするための平均レベ
ルAGC回路と、前記平均レベルAGC回路からの出力信号を
ある一定の振幅に制限する第一の振幅制限器及び前記入
力信号または前記平均レベルAGC回路からの出力信号を
受けとりその振幅の変動分に応じた信号を出力する振幅
変動検出回路と、前記振幅変動検出回路の出力信号の符
号を反転させるインバータと、前記インバータからの出
力信号を受けとり前記AGC回路からの出力信号と平均レ
ベルが略同一でありかつその振幅の変動分が反転した信
号を出力する信号再生回路と、前記第一の振幅制限器及
び前記第二の振幅制限器からの出力信号を直接または周
波数弁別器等の介在の後に受けとり両者の周波数の和に
応じた信号を出力する周波数検出回路とを備えている。
(作用) 本発明の雑音除去装置は、角度変調された入力信号の搬
送波の振幅変動を検出し、振幅制限器において発生する
搬送波の振幅変動起因の周波数変動を求め、上述の入力
信号を振幅制限器に接続したときの出力信号からRF領域
またはAF領域等で差し引くことにより任意の搬送波の振
幅変動起因の雑音を制度良く除去するように作用する。
次に本発明の実施例について図面を参照して説明する。
(第一の実施例) 第1図(A)は本発明の一実施例のブロック回路図であ
る。第1図(A)において、入力信号1は二つに分岐さ
れ、一方は遅延回路2を経たのち、第一の振幅制限器3
へ接続され、他方は振幅変動検出回路4(例えば包絡線
検波器)へ接続される、振幅変動検出回路4では、入力
信号1の搬送波の振幅変動が検出され、それに対応した
信号が出力される。信号再生回路5では、振幅変動検出
回路4からの出力信号を用いて、入力信号1と略同一の
搬送波の振幅変動を有する信号を生成し出力する。信号
再生回路5の出力信号には、角度変調された入力信号1
が有していた周波数変動の情報は、ほとんど含まれな
い。信号再生回路5からの出力信号は、第一の振幅制限
器3と、略同一の入力レベル対遅延時間の特性を有する
第二の振幅制限器6に接続される。ここで第一及び第二
の振幅制限器は同一チップのICとして温度特性他の特性
そろったものが入手できる。第一の振幅制限器3からの
出力信号は、振幅が一定で、かつその周波数に上述の入
力信号1が有していた周波数変動の情報だけでなく、搬
送波の振幅変動起因の周波数変動の情報も含んでいる。
しかるに、第二の振幅制限器6からの出力信号は、振幅
が一定である点では同じであるが、その周波数に搬送波
の振幅変動起因の周波数変動の情報しか含まない。そこ
で周波数差検出回路7により、第一の振幅制限器3から
の出力信号と第二の振幅制限器6からの出力信号の周波
数差をRF領域またはAF領域等で求めることにより、入力
信号の搬送波の振幅変動の影響をほとんど受けることな
く、角度変調された入力信号を復調することが可能とな
る。
なお、振幅変動検出回路4の具体例としては、包絡線検
波器、自乗検波器等を用いることができる。また信号再
生回路5の具体的構成としては、局部発振器及び乗積器
から成る構成を用いることができる。周波数差検出回路
7の具体的構成としては、乗積器の直後にローパスフィ
ルタまたはバンドパスフィルタを配置した構成を用いる
ことができる。
雑音除去装置の具体的構成の一例を第1図(F)に示
す。
次に、本発明の動作原理について、第1図(F)及び数
式により説明する。搬送波振幅変動を有する入力信号1
は次式で表現される。
s1(t)=A(t)cos{ω0t+m(t)} ……(1) 入力信号1を受けて、包絡線検波器4からは信号13が出
力される。ここで信号13は次式で表現される。
s13(t)=A(t+τ) ……(2) ここで、τは検波の際に生じる遅延時間である。混合器
9には信号13及び局部発振器10からの正弦波が供給さ
れ、信号14が出力される。ここで信号14は次式で表現さ
れる。
s14(t)=A(t+τ)cosω1t ……(3) ここで、ωは局部発振器10から出力される正弦波の角
周波数である。信号14は入力信号として、第二の振幅制
限器6から、信号15が出力される。ただし、信号15は次
式で表現される。
s15(t)=k2cos{ω1t+γ(t+τ)} ……(4) ここで、K2は第二の振幅制限器6の飽和レベルであり、
γ(t)はA(t+τ)と第二の振幅制限器6の遅延特
性(遅延時間の振幅依存性)から決定される位相変動で
ある。一方、遅延回路2を通った信号16は次式で表現さ
れる。
s16(t)=A(t+τ′)cos {ω(t+τ′)+m(t+τ′)} ……(5) ここで、τ′は遅延回路2での遅延時間である。信号16
を受けて第一の振幅制限器3から信号17が出力される。
s17(t)K1cos{ω0t +γ(t+τ′)+m(t+τ′)} ……(6) ここで、K1は第一の振幅制限器3の飽和レベルである。
また、第一の振幅制限器3の角度周波数ωにおける遅
延特性は、第二の振幅制限器12の角周波数ωにおける
遅延特性に等しいものと仮定してある。このとき、混合
器11の出力信号18は次式で与えられる。
s18(t)=1/2K1K2cos{ω−ω)t +γ(t+τ′)−γ(t+c) +m(t+τ′)}+1/2K1K2cos(ω +ω)t+γ(t+τ′)+γ(t+τ) +m(t+τ′)} ……(7) LPF12により、(7)式第2項を除去し、かつτ=τ′
とすると、出力信号8として次式が得られる。
s8(t)=1/2K1K2cos{(ω −ω)t+m(t+τ)) ……(8) 出力信号8を用いることにより、入力信号1の搬送波の
振幅変動の影響をほとんど受けることなく、角度変調さ
れた入力信号を復調することが可能となる。
(第一の実施例の変形例) 第1図(A)の構成においては、振幅変動検出回路
4等での遅延を補償するための遅延回路2が含まれてい
るが、遅延の影響が軽微な場合には遅延回路2を含まな
いで構成することも可能である。
第1図(A)の構成において、周波数差検出回路8
を位相差検出回路8で置換することも可能である。
第1図(A)の構成において、第二の振幅制限器6
は搬送波の振幅変動を位相変動に変換するために用いら
れているが、これと同一の作用は振幅変動検出回路4の
出力信号で位相器を制御することによって得られる。こ
のような構成の一例を第1図(B)に示す。
振幅変動検出回路4としては、包絡線検波器,自乗
検波器等の使用が考えられるが、、振幅変動検波回路4
と信号再生回路5との接続により、入力信号とほぼ同一
の搬送波と振幅変動を有する信号が再可能であれば、必
ずしも搬送波の振幅変動そのものを検出する必要はな
い。
第一の振幅制限器の直後及び第二の振幅制限器の直
後に周波数弁別器を配置して、2つの周波数弁別器から
の出力信号の差を検出する構成を第1図(c)に示す
が、この構成によっても振幅雑音の除去が可能である。
振幅制限器への入力信号のレベル変動がそれほど大
きくなく、入力信号の振幅変化に対する振幅制限器にお
ける遅延時間の変化の割合がほぼ一定である範囲内にお
いては、第一の振幅制限器3の入力信号の大きさと第二
の振幅制限器6の入力信号の大きさは、同一である必要
はない。しかし、一般には両者がほぼ同一であることが
望ましく、第1図(A)に示された実施例において入力
信号振幅の絶対値及びその変動分の情報が振幅変動検出
回路4で検出され、信号再生回路5に供給されている。
第一の振幅制限器の入力信号の大きさと、第二の振幅制
限器の入力信号の大きさを略同一にする目的でAGC回路
を用いた実施例を第1図(D)及び(E)に示す。な
お、第1図(E)においてAGC回路と遅延回路の順序を
逆にすることも可能である。
その他、容易に考えられる範囲で各構成回路と同等な機
能を有する回路への変更が可能であることは自明であろ
う。
(第二の実施例) 第2図は本発明の第二の実施例のブロック回路図であ
る。第2図において、入力信号1は二つに分岐され、一
方は振幅制限器3′へ、他方は振幅変動検出回路4へ供
給される。振幅制限器3′からの出力信号は周波数弁別
器22′へ接続され、ここで周波数変動が検出される。た
だし、ここで検出される周波数変動は、角度変調された
入力信号が有していた周波数変動に、振幅制限器3′で
発生した搬送波の振幅変動起因の周波数変動が重畳され
たものである。一方、振幅変動検出回路4からの出力信
号は信号処理回路26へ供給される。信号処理回路26は振
幅制限器3′の入力レベル対遅延時間の特性に関する情
報を有しているので、振幅変動検出回路4の出力信号か
ら振幅制限器3′で生じる搬送波の振幅変動起因の周波
数変動が求まる。信号処理回路26では周波数弁別器22′
で検出された周波数変動と、上述の振幅変動起因の周波
数変動の差が検出され、出力されるので、信号処理回路
26の出力信号8を用いることにより、入力信号の搬送波
の振幅変動の影響をほとんど受けることなく、角度変調
された入力信号を復調すること可能となる。
(第三の実施例) 第3図(A)は本発明の第三の実施例のブロック回路図
である。第3図(A)において、入力信号は、平均レベ
ルを略一定にする目的で平均レベルAGC回路25に接続さ
れており、平均レベルAGC回路25からの出力信号は二つ
に分岐されて、その一方は遅延回路2を経て、第一の振
幅制限器3へ供給され、他方は振幅変動検出回路4へ供
給される。振幅変動検出回路4においては、前記平均レ
ベルAGC回路25の出力信号の搬送波の振幅の変動分に対
応した信号が出力されるが、この出力信号はインバータ
27において反転される。信号再生回路5においては、前
記インバータ27の出力信号を受けて、前記平均レベルAG
C回路25からの出力信号と略同一の平均レベルを有し、
かつその搬送波の振幅変動が反転した信号が生成され出
力される。信号再生回路5からの出力信号は第一の振幅
制限器3とほぼ同一の入力レベル対遅延時間の特性を有
する第二の振幅制限器6に接続される。第一の振幅制限
器3からの出力信号は搬送波の振幅が略一定で、かつそ
の周波数変動は上述の入力信号1が有していた周波数変
動に第一の振幅制限器3で生じた搬送波の振幅変動起因
の周波数変動が重畳されたものとなっている。振幅制限
器における遅延時間が入力レベルの1次関数で表現で
き、かつその比例定数が第一の振幅制限器3と第二の振
幅制限器6で略等しい場合には第二の振幅制限器6の出
力信号に生じる周波数変動は第一の振幅制限器3に生じ
た搬送波の振幅変動起因の周波数変動と大きさが同じで
向きが反対のものである。そこで周波数和検出回路28に
より、第一の振幅制限器3からの出力信号と第二の振幅
制限器6からの出力信号の周波数和をRF領域またはIF領
域等で求められることにより入力信号の搬送波の振幅変
動の影響をほとんど受けることなく、角度変調された入
力信号を復調することが可能となる。次に本発明の第三
の実施例を第一の実施例と第二の実施例との差異につい
て第3図(A)及び数式により説明する。平均レベルAG
C回路25により略一定となった入力信号1の振幅をA0
すると、平均レベルAGC回路25の出力信号振幅A0を中心
として変動する。この変動をf(t)とおくと、平均レ
ベルAGC回路25からの出力信号の振幅変動B1(t)は次
式で表現される。
B1(t)=A0+g(t) ……(9) 第一の振幅制限器3と第二の振幅制限器6は略統一の入
力レベル対遅延時間の特性を有するものとし、この特性
を次式で表現する。
ただし、Dは振幅制限器における遅延時間、Bは振幅制
限器の入力信号の搬送波の振幅である。またdkは振幅制
限器の特性を表す定数であるが、特にd0は振幅制限器の
入力信号の振幅がA0のときの振幅制限器における遅延時
間を表す。
dk(k≧2)が充分に小さく、Bの全変動範囲に対し
て、 D=d0+d1(B−A0) ……(11) が近似的に成立する振幅制限器を使用するものとする。
遅延Dに伴う位相変動をφとすると、φは次式で表現さ
れる。
φ=2πfD ……(12) ここでfは振幅制限器の入力信号の中心周波数である。
一方、位相変動φに伴う周波数変動γは次式で表現され
る。
(9)〜(13)式より、第一の振幅制限器3の出力信号
に生じる搬送波の振幅変動起因の周波数変動φ(t)
は次式で表現される。
ここで、τは遅延回路2における遅延時間である。
また、信号再生回路5からの出力信号の搬送波の振幅変
動は次式で表現される。
B2(t)=A0−g(t) ……(15) (9)〜(13)に(15)式を代入することにより、第二
の振幅制限器6の出力信号に生じる搬送波の振幅変動起
因の周波数変動φ(t)を求めると次式が得られる。
ここで、τ′は振幅変動検出回路4,インバータ27,信号
再生回路5における遅延時間の合計である。
遅延回路2における遅延時間の調整により、τ=τ′と
すると φ(t)=−φ(t) ……(17) が成立する。従って、周波数和検出回路28により、第一
の振幅制限器3からの出力信号と第二の振幅制限器6か
らの出力信号の周波数の和を求めることにより、搬送波
の振幅変動起因の周波数変動は略相殺される。第一の振
幅制限器3からの出力信号の周波数変動は、入力信号1
が有していた周波数変動に搬送波の振幅変動起因の周波
数変動が重畳されたものであるので、振幅変動起因の周
波数変動の相殺の結果、入力信号1が有していたものと
略同一の周波数変動を有する信号が周波数和検出回路28
から出力される。出力信号8を用いることにより、角度
変調された入力信号1を、その搬送波の振幅変動の影響
をほとんど受けることなく復調することが可能となる。
(第三の実施例の変形例) 第3図(A)の構成においては、入力信号1が平均
レベルAGC回路により平均レベルを規格化されたのちに
二つに分岐されているが、第3図(B)のように、分岐
された信号のうち、第一の振幅制限器への供給される方
の信号にのみ平均レベルAGC回路を接続することも可能
である。なお、第3図(B)において、遅延回路2と平
均レベルAGC回路25の順序を逆転させることも可能であ
る。
第一の実施例の(1),(2),(4)と同様の変
形は第三の実施例においても可能である。
第一の実施例の(5)の変形例に対応する第三の実
施例の変形例として、第一の振幅制限器3の直後及び第
二の振幅制限器6の直後に周波数弁別器を配置して、2
つの周波数弁別器からの出力信号の和を検出する構成を
第3図(C)に示すが、この構成においても雑音の除去
が可能である。
(発明の効果) 以上説明かたように、復調されるべき角度変調を受けた
信号は、伝送媒体の影響や受信装置の受信選択特性の影
響を受けて、搬送波の振幅変動を有しており、これを振
幅制限器に接続すると、振幅制限器の搬送波の振幅変動
を位相変動に変換する作用により、振幅変動起因の雑音
が生じていた。そこで振幅変動検出回路4により入力信
号1の搬送波の振幅変動を検出し、信号再生回路5で入
力信号1と略同一の搬送波の振幅変動を有する信号をつ
くり、さらに第一の振幅制限器3と略同一の入力レベル
対遅延時間の特性をもつ第二の振幅制限器6に接続する
ことにより、第一の振幅制限器3で生じる振幅変動起因
の周波数変動と略同一の周波数変動を第二の振幅制限器
6の出力信号に出現させる。さらに、周波数差検出回路
7により、第一の振幅制限器3と第二の振幅制限器6の
出力信号の周波数差を検出すると、入力信号の搬送波の
振幅変動の影響をほとんど受けることなく、角度変調さ
れた入力信号を復調することが可能となる。
1kHzの正弦波によるFM変調(変調指数1)及び1.2kHzの
正弦波によるAM変調(変調度47%)を受けた信号が第4
図に示されている(上側の波形)。一方、この信号を包
絡線検波し、検波出力を変調信号としてAM変調して得た
信号も同図に示されている(下側の波形)。上述のオリ
ジナルの信号を従来のFM受信機に接続したときの復調信
号を第5図(A)に、そのスペクトルを(C)に示す。
また上述の信号を本発明の雑音除去装置に入力し、その
出力信号を前記FM受信機に接続したときの復調信号を第
5図(B)に、そのスペクトルを(D)に示す。両者の
比較により復調信号に現れた振幅変動起因の1.2kHzの成
分は30dB以上抑圧されていることがわかる。振幅がラン
ダムに変動するFM信号(信号は1kHzの正弦波)の復調信
号のスペクトルを第6図(A)に、復調前に本発明の雑
音除去装置を挿入した場合の復調信号のスペクトルを同
図(B)に示す。ただし、上述の振幅のランダム変動
は、クロック信号速度900bit/secで発生させた擬似ラン
ダムパルス信号をLPF(fc=2kHz)を通すことによって
得られる擬似ランダム変動でAM変調をかけることにより
発生させた。(A)図と(B)図の比較により、振幅が
ランダムに変動する場合でも振幅変動起因の雑音は10〜
20dBも抑圧さていることが分かる。さらに、本発明の雑
音除去装置の使用により、RF領域及びAF領域等でスペク
トルの重なったAM変調成分とFM変調成分の分離が可能と
なる。
本発明は、角度変調をうけた信号波が衛星通信系等の無
線伝送系において振幅変動をうけた場合の雑音除去につ
いて大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本発明の第一の実施例を示すブロック
図、第1図(B),第1図(C),第1図(D),第1
図(E)は第1図(A)に示す実施例の変形例を示すブ
ロック図、第1図(F)は本発明の原理を説明するため
のブロック図、第2図は本発明の第二の実施例を示すブ
ロック図、第3図(A)は本発明の第三の実施例を示す
ブロック図、第3図(B),第3図(C)は第3図
(A)の実施例の変形例を示すブロック図、第4図は本
発明の動作を説明するための波形図、第5図(A)
(B)は従来例と本発明装置を用いた復調信号の波形例
図、第5図(C)(D),第6図(A)(B)は本発明
を用いる場合と用いない場合の信号スペクトル例を示す
図、第7図は入力信号にレベル変動がある場合の振幅制
限器内の相対遅延時間特性図、第8図は第7図に示す相
対時間差に起因する雑音を除去するための従来装置の1
例を示すブロック図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】角度変調を受けた入力信号をある一定の振
    幅に制限する第一の振幅制限器と、 前記入力信号の振幅変動に応じた信号を出力する振幅変
    動検出回路と、 前記振幅変動検出回路の出力信号から前記入力信号と略
    同一の振幅変動を有する一定の周波数の信号を再生する
    信号再生回路と、 前記信号再生回路からの出力信号をある一定の振幅に制
    限する第二の振幅制限器と、 前記第一の振幅制限器及び前記第二の振幅制限器の出力
    信号の周波数差に応じた周波数を有する一定振幅の信号
    を出力する周波数差検出回路と、 を備えた雑音除去装置。
  2. 【請求項2】角度変調を受けた入力信号をある一定の振
    幅に制限する振幅制限器と、 前記振幅制限器からの出力信号の周波数変動を検出する
    周波数弁別器と、 前記入力信号の振幅変動に応じた信号を出力する振幅変
    動検出回路と、 前記振幅制限器の入力レベル対遅延時間の特性に関する
    情報を有し前記周波数弁別器及び前記振幅変動検出回路
    の出力信号を受けとり前記検出された周波数変動から振
    幅変動起因の周波数変動を除去する信号処理回路と、 を備えた雑音除去装置。
  3. 【請求項3】角度変調を受けた振動変動のある入力信号
    からの搬送波の平均レベルが略一定であり振幅変動のあ
    る出力信号をとり出す平均レベルAGC回路と、 前記平均レベルAGC回路からの出力信号をある一定の振
    幅に制限する第一の振幅制限器と、 前記入力信号または前記平均レベルAGC回路からの出力
    信号を受けとりその搬送波振幅の変動分に応じた信号を
    出力する振幅変動検出回路と、 前記振幅変動検出回路の出力信号の極性を反転させるイ
    ンバータと、 前記インバータからの出力信号を受けて、前記平均レベ
    ルAGC回路からの出力信号と略同一の平均レベルを有し
    かつその搬送波振幅の変動分が反転した一定周波数の信
    号を出力する信号再生回路と、 該信号再生回路からの出力信号を一定の振幅に制限する
    第二の振幅制限器と、 前記第一の振幅制限器と前記第二の振幅制限器の各出力
    信号のそれぞれの周波数の和に対応した周波数を有する
    一定振幅の信号を出力する周波数和検出回路と、 を備えた雑音除去装置。
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