JPH0683076A - 増感された外因性光生成顔料を用いる光導電体 - Google Patents

増感された外因性光生成顔料を用いる光導電体

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JPH0683076A
JPH0683076A JP5159607A JP15960793A JPH0683076A JP H0683076 A JPH0683076 A JP H0683076A JP 5159607 A JP5159607 A JP 5159607A JP 15960793 A JP15960793 A JP 15960793A JP H0683076 A JPH0683076 A JP H0683076A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基体、基体上に配置された増感されている外
因性顔料層及び顔料層上に配置された電荷輸送ポリマー
層を含む電荷輸送層を含む積層型感光体。 【効果】 積層型感光体において、外因性顔料電荷発生
層とPVKのような高分子電荷輸送層とを使用すること
が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には、電子写真
記録部材に関し、更に詳細には、電荷発生層として外因
性光生成(photogenerating) 顔料を含む積層型感光体部
材に関する。このような積層型感光体は、ゼログラフィ
ー像形成システムのような多数の像形成装置に組み込ま
せることができるものであって、これらの感光体上に、
例えば、静電潜像が形成され、引き続き現像され適切な
基体に転写される。
【0002】
【従来の技術】当該技術において、一般に感光体と呼ば
れる光導電性像形成部材の表面上に静電潜像を形成し現
像することはよく知られている。これらのシステム、特
にゼログラフィーにおいて、光導電性絶縁部材を配置し
たゼログラフィープレート(又はドラム又はベルト)に
対し、その表面に一様な静電荷を帯電させることにより
像形成が行われ、次いで、光のような活性電磁波のパタ
ーンに露光され、これにより、光導電層の照射域の電荷
を選択的に消散させて静電潜像を形成させる。次に、例
えば、トナー粒子、場合によっては、キャリヤ液体又は
粒子と混合したものを含む現像剤組成物を用いて、この
静電潜像を現像することができる。次いで、紙のような
適切な基体に像が転写される。この工程は、電荷を光生
成し輸送するために光導電性部材を必要とし、これによ
り、表面上の電荷を中和する。
【0003】光導電性部材の例としては、無機材料及び
有機材料を含む部材、無機材料又は有機材料の積層部
材、他の材料に分散された光導電性物質を含む積層型複
合部材等が挙げられる。最近の積層型有機感光体は、基
体層及び2種の活性層(1)光吸収顔料を含む電荷発生
薄層(CGL)及び(2)ポリマーバインダー中に電子
ドナー分子を含む電荷輸送厚層(CTL)を有してい
る。電子ドナー分子(例えば、トリアリールジアミン)
は正孔又は電荷輸送特性を付与し、一方電気的に不活性
なポリマーバインダーは機械的特性を付与する。また、
電荷輸送厚層(CTL)は、PVK、ポリシリレン又は
ポリエーテルカーボネートのような電荷輸送ポリマーか
ら形成することができ、電荷輸送特性が機械的に強いポ
リマーに取り込まれている。これらの光導電性部材は、
電荷発生層と導電層の間に電荷ブロッキング層及び/又
は接着層を含めることが最適である。更に、保護オーバ
ーコーティングを含むこともでき、基体は非導電層及び
導電層を含むことができる。レーザ光のインコヒーレン
ト反射、描写像形成用ドットパターン又は化学的シーリ
ング及び/又は平滑な被覆面を与えるサビング層のよう
な特殊な機能を付与する追加の層も用いられる。
【0004】好ましい感光体においては、コロナ装置に
より感光体表面が負極性に帯電され、可視光又は赤外光
もしくは輻射により放電されて電荷パターン又は像を形
成する。主に電荷発生層中の顔料により光が吸収され、
電荷キャリヤが光生成される。この顔料又は電荷発生層
の正電荷は、電荷輸送層に注入され、電荷輸送層の表面
に輸送されて層が放電される。一般的に、電荷発生層で
用いられる顔料は、その光生成(photogeneration) 機構
に基づいて(1)真性及び(2)外因性の2種類に分け
られる。真性顔料においては、正電荷及び負電荷が直接
的に分離され、電荷輸送化合物によらずに電荷発生層の
表面に内部的に輸送される。真性無機顔料の具体例は、
セレン、セレンテルル合金及びヒ素セレンである。真性
有機顔料の具体例はフタロシアニンである。外因性顔料
については、電荷が容易に分離されず、電荷分離のため
に光生成工程の近傍で電荷輸送物質又は分子を必要とす
る。外因性顔料は、それ自体光生成に対してあまり感度
がない。外因性有機顔料の具体例は、ペリレンジアミン
顔料である。外因性無機顔料の具体例としては、硫酸カ
ドミウム及び酸化亜鉛が挙げられる。
【0005】Regensburger等の米国特許第 3,904,407号
には、ペリレン顔料電荷発生層、輸送層及び導電性基体
を含む多層電子写真部材が開示されている。これらのペ
リレン顔料を真空蒸着して高感度電荷発生層を形成して
いる。米国特許第 3,871,882号、同第 4,419,427号、同
第 4,578,333号、同第 4,578,334号、同第 4,587,189号
及び同第 5,019,473号には、顔料が高分子バインダーに
分散されているか又は真空蒸着されているペリレン−
3,4,8,10−テトラカルボン酸イミド誘導体顔料
電荷発生層を組み込んでいる多層像形成部材を開示して
いる。高感度ペリレン顔料電荷発生層について特許を請
求しているこれらの開示では全て、電荷輸送層がアリー
ルアミン電子ドナー分子をポリマーバインダーに溶解又
は分散させたものからなっている。積層型部材の感度
は、次の要因に左右される。(1)吸収される光の割
合、(2)顔料結晶内の電荷発生率、(3)光生成電荷
キャリヤの輸送層への注入率及び(4)露光及び現像工
程間の輸送層における注入電荷キャリヤの進行距離。発
生層の厚さ及び/又は発生層中の顔料濃度を増大するこ
とにより、吸収光の割合を最大にすることができる。電
荷輸送材料の選択及び電荷輸送活性分子部位の濃度によ
り、輸送層における電荷キャリヤ進行距離を最適にする
ことができる。しかしながら、光生成率及び注入率は、
両工程が顔料と輸送材料の両方に依存する点で相互作用
がある。数種の顔料については、電荷輸送材料を顔料の
表面に、即ち、接触させて存在させることで光生成率が
左右される。これらの顔料は外因性であり、そのような
輸送材料を存在させないときでさえも光生成率が高い真
性顔料とは区別される。
【0006】外因性顔料から形成された積層型部材は、
次の状態で感度が低くなるものである。(1)電荷発生
層が粒子を不活性バインダーに確実に接触させるために
十分な高濃度で顔料を充填しているものからなり、輸送
層が電荷輸送分子を不活性バインダーに分散させたもの
から形成される2層部材。輸送層の電荷輸送分子は、発
生層に用いたバインダーに可溶ではないものである。発
生層顔料が外因性である場合には、発生層を輸送分子と
接触させた部分のみが光に対して感度を持つ。これは、
発生層の最上部の非常に狭い領域に配置された顔料であ
るといえる。発生層のこの領域の下に配置された顔料に
吸収された露光あるいは消去光は、実質的に消滅する。
(2)発生層が外因性顔料の昇華により形成され、輸送
層が発生層を浸透しない不活性バインダーに電荷輸送分
子を分散させたものから形成される2層部材。発生層の
最上部に配置された顔料薄層は電荷輸送分子と接触して
おり、発生層のこの部分に吸収された光は高い効率で自
由キャリヤを生じる。発生層のこの領域の下に配置され
た顔料に吸収された露光あるいは消去光は、実質的に消
滅する。(3)バインダー中の外因性顔料から形成され
るかあるいは昇華された外因性顔料から形成された発生
層と発生層に容易に拡散できない電荷輸送ポリマーを含
む輸送層を含む2層部材。
【0007】電荷輸送ポリマーと共に用いる場合、電荷
輸送分子をポリマーバインダーに固態溶解したものを含
む電荷輸送層を使用する部材において感度を持つように
みえる顔料が良好な感度を有することは確かなものでは
ない。多層型有機感光体の構成上の利点の1つは、半透
明基体上に形成した場合、消去光が基体側から入射する
ことができることである。外因性顔料を用いる従来の多
層型部材は消去ランプ強度が極めて高くなければならな
いので、この選択は簡単に利用できない。論じられてい
るように、ベンズイミダゾールペリレンのような外因性
顔料自体の光生成率は極めて低いものである(0.01
電荷キャリヤ/吸収光子)。このために提言された説明
は、吸収光子が自由電荷キャリヤの発生効率があまりよ
くない基底状態に再結合あるいは緩和する結合電荷対
(エクサイトン)を発生させるというものである。電荷
輸送層のように電子ドナー分子を存在させると電子ドナ
ー分子の電子移動により顔料分子界面のエクサイトンを
解離させ、光生成率を高めることができる。即ち、N,
N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3メチル−フェニ
ル)−1,1′−ビスフェニル−4,4′ジアミンのよ
うなトリフェニルジアミン(TPD)の存在下でのベン
ズイミダゾールペリレン顔料の光生成率は、非常に高い
(例えば、0.3−0.6電荷キャリヤ/吸収光子)。
【0008】ポリ(N−ビニルカルバゾール)、PV
K、ポリシリレン、ポリアリールアミン及び米国特許第
4,618,551号、同第 4,806,443号、同第 4,806,444号、
同第 4,818,650号、同第 4,935,487号及び同第 4,956,4
40号に記載されているもの等の電荷輸送ポリマーを含む
電荷輸送層と共に用いられるベンズイミダゾールペリレ
ン電荷発生層の光生成率は、ベンズイミダゾールペリレ
ンと共に用いられるTPD溶液電荷輸送層に比べると非
常に低い。これは、PVKポリマー中の電子ドナー部分
がTPDの小分子がするように電荷発生層に浸透でき
ず、従って浸透しないためであると考えられる。従っ
て、このことは、電荷輸送層材料の特性に新しい要求を
加えるものである。ペリレンジアミンのような外因性顔
料の使用に関して、上記光生成の要求を満たさない場合
には、PVKのような輸送ポリマー材料は使用すること
ができない。このことは、電子ドナー分子をバインダー
に分子溶解又は分散されたものにより形成された2層C
TLについてPVKのような高分子電荷輸送層材料が好
ましい場合にその課題を生じる。そのような例として
は、Isopar(登録商標)のような液状キャリヤを含むイ
ンクを受ける感光体において、2層CTSを侵食する場
合である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、基体、基体
上に配置した外因性顔料電荷発生層、電荷発生層と接触
させた増感電荷ドナー分子層及び顔料層上に配置した電
荷輸送ポリマーを含む電荷輸送層を含む積層型有機感光
体を提供するものである。本発明による積層型感光体の
製造方法及びその感光体を用いた像形成方法も提供され
る。本発明による積層型感光体は、外因性顔料電荷発生
層とPVKのような高分子電荷輸送層とを使用すること
を可能にするものである。本発明による3層有機光導電
性材料は、真空蒸着発生層の場合に特に有効である。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1において、基体1
0、層を増感する層13、層13と接触させた外因性顔
料電荷発生層14及び顔料電荷発生層14に接触させた
電荷輸送層16を含む本発明の積層型感光体の例が示さ
れる。基体10は、不透明又は実質的に透明とすること
ができ、必要な、例えば、機械的特性を有する多くの適
切な導電性又は非導電性材料を含むことができる。非導
電性基体材料の具体例としては、薄いウェブとして可撓
性のあるポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリウレタン等のこの目的に知られている各種樹脂
が挙げられる。基体10は可撓性あるいは硬質であって
もよく、多くの異種構造、例えば、プレート、円筒状ド
ラム、スクロール、無端可撓性ベルト等を有するもので
ある。
【0011】基体10の厚さは、経済的理由を含む多く
の要因に左右されるが、一般的には、ドラム用の層は実
質的な厚さ、例えば、最大膜厚約20ミリメートル又は
システムに悪影響を及ぼさない限り最小膜厚約25マイ
クロメータを有してもよい。同様に可撓性ベルト基体
は、実質的な厚さ、例えば、最大約250マイクロメー
タから最小25マイクロメータより小さい厚さを有して
もよい。本発明の目的が達成される限りにおいては、こ
れらの範囲外の厚さを有する基体層を使用することもで
きる。製造では、基体層の表面をその上に付着される被
覆物の接着を強くするために増感層で被覆する前に清浄
することが好ましい。清浄は、例えば、基体層の表面を
プラズマ放電、イオン衝撃、溶媒、エッチング剤等に曝
すことにより行われる。
【0012】そこで図4について言えば、基体層310
が非導電性である感光体においては、導電層312が別
に必要である。導電層312の厚さは、光学的透明性、
所望される可撓性の程度及び経済的理由に応じて実質的
に広範囲にわたって変えることができる。従って、可撓
性光応答性像形成部材の場合、導電層312の厚さは約
2−約75ナノメ−タとすることができ、導電性、可撓
性及び光透過性の組み合わせを最適にするために約10
−約20ナノメータとすることが更に好ましい。導電層
312は導電性金属層であってもよく、例えば、非導電
性基体310上に真空蒸着又は電気蒸着のような任意の
適切なコーティング法により形成される。
【0013】導電層312に有効な典型的な金属として
は、アルミニウム、ジルコニウム、ニオブ、タンタル、
バナジウム及びハフニウム、チタン、ニッケル、ステン
レス鋼、クロム、タングステン、モリブデン等が挙げら
れる。一般的には、マグネトロンスパッタリングを用い
て、適切な基体、例えば、Melinex(ICI 製) のようなポ
リエステルウェブ基体上に連続的な金属フィルムを得る
ことができる。所望に応じ、導電層312として、適切
な金属合金を代わりに付着させてもよい。典型的な金属
合金としては、ジルコニウム、ニオブ、タンタル、バナ
ジウム及びハフニウム、チタン、ニッケル、ステンレス
鋼、クロム、タングステン、モリブデン等及びその混合
物のような金属を2種以上含むことができる。電子写真
像形成部材用導電層の典型的な導電度は、約102 −1
3 オーム/スクエアである。
【0014】電荷発生層と接触させた増感電子ドナー分
子層又は増感層は、図1に示されるように、バインダー
中電子ドナー分子の別の層13とすることができるが、
図3のように、電子ドナー分子222を電荷発生層21
5のポリマーバインダー223及び顔料222と組み合
わせてもよい。増感電子ドナー分子層は、図1で層13
として示されるように、電荷発生層の下に入れることも
できるし、図2で層113として示されるように、発生
層と輸送層の間に配置することもできる。増感層は、電
子ドナー分子をポリマーバインダーに分散させたものか
ら形成することができる。顔料が光生成し正孔を放出す
ることが必要な場合には、電子ドナー部分はドナー型で
あることが求められる。もう1つの選択としては、顔料
とポリマーバインダーの分散液の生成で電子ドナー分子
を電荷発生層スラリーに加えるものである。顔料増感に
典型的な電子ドナー分子としては、例えば、1−フェニ
ル−3−(4′−ジエチルアミノ−スチリル)−5−
(4″−ジエチルアミノ−フェニル)−ピラゾリンのよ
うなピラゾリン、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビ
ス−(3−メチルフェニル)−(1,1′−ビフェニ
ル)−4,4′−ジアミン及び1,1′−ビス−(4−
ジ−p−トリルアミノフェニル)−シクロヘキサンのよ
うなジアミン、N−フェニル−N−メチル−3−(9−
エチル)−カルバジル−ヒドラゾン及び4−ジエチル−
アミノ−ベンズアルデヒド−1,2−ジフェニル−ヒド
ラゾンのようなヒドラゾン及び2,5−ビス−(4−
N,N′−ジエチルアミノフェニル)−1,2,4−オ
キサジアゾールのようなオキサジアゾール、ビス−
(4,N,N−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)
−フェニルメタンのようなトリフェニルメタン、スチル
ベン等が挙げられる。
【0015】ポリマーバインダー中増感電子ドナー分子
層又は顔料増感層の厚さは、他の層の厚さ及び経済性を
含む多くの要因に左右される。一般的には、顔料増感層
の厚さは約0.01−約1マイクロメータであるが、こ
の範囲外の厚さを採用することもできる。顔料増感層
は、増感層に入った静電荷が光照射のないときには静電
潜像の形成と保持を妨げるのに十分なように導電しない
程度の絶縁体でなければならない。言い換えると、顔料
増感層は、可視光あるいは使用領域の光線に対して実質
的に非吸収性ではあるが、可視又は赤外線輻射が電荷発
生層の顔料に吸収されると正孔の光生成を助ける点にお
いて“活性”である。一般的に、顔料増感層の電荷発生
層に対する厚さの比は、約1:2−1:20を維持する
ことが好ましい。また図1について言えば、光生成(pho
togenerating) 顔料層14は、樹脂質バインダーマトリ
ックスに乱雑に分散された光導電性粒子又は顔料を含む
ものである。従って、光生成層は、ゼログラフィーに有
効な既知の各種光導電性電荷キャリヤ光生成材料を含む
ことができるが、但し、その材料は電荷キャリヤ輸送層
16と電気的に適合するものであり、即ち、使用される
材料は光励起された電荷キャリヤを輸送層16に注入し
電荷キャリヤを光生成層14と電荷キャリヤ輸送層16
との界面を通って進行するようなものである。一般的に
は、顔料層の厚さは、約0.05−約5マイクロメータ
である。0.2−2マイクロメータの厚さが好ましい。
【0016】光生成層のマトリックスとして任意の適切
な高分子フィルム形成性バインダー材料が用いられる。
典型的な高分子フィルム形成性材料としては、例えば、
米国特許第 3,121,006号に記載されているものが挙げら
れる。即ち、典型的な高分子フィルム形成性バインダー
としては、熱可塑性及び熱硬化性樹脂、例えば、ポリカ
ーボネート、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリスチレン、ポリアリールエーテル、ポリアリー
ルスルホン、ポリブタジエン、ポリスルホン、ポリエー
テルスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイ
ミド、ポリメチルペンテン、ポリフェニレンスルフィ
ド、ポリ酢酸ビニル、ポリシロキサン、ポリアクリレー
ト、ポリビニルアセタール、ポリアミド、ポリイミド、
アミノ樹脂、フェニレンオキシド樹脂、テレフタ−ル酸
樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、ポリスチレン−アクリロニトリルコポリマー、ポリ
塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、アク
リレートコポリマー、アルキド樹脂、セルロース性フィ
ルム形成剤、ポリ(アミドイミド)、スチレン−ブタジ
エンコポリマー、塩化ビニリデン−塩化ビニルコポリマ
ー、酢酸ビニル−塩化ビニリデンコポリマー、スチレン
−アルキド樹脂、ポリビニルカルバゾール等が挙げられ
る。これらのポリマーは、ブロック、ランダム又は交互
コポリマーであってもよい。
【0017】光生成組成物又は顔料は、種々の量で樹脂
質バインダー組成物中に存在させる。しかしながら、一
般的には、光生成顔料約5−約90容量%が樹脂質バイ
ンダー約10−約95容量%に分散され、好ましくは光
生成顔料約20−約60容量%が樹脂質バインダー組成
物約40−約80容量%に分散される。バインダーを存
在させない場合に、真空昇華により光生成層を形成する
こともできる。本発明で有効な好ましい光生成顔料とし
ては、微晶性ペリレンジアミンがあり、ベンズイミダゾ
ールペリレンが好ましい。任意の適切な慣用的手法を用
いて、混合を行い、その後、光生成層コーティング混合
物を被覆する。典型的な被覆法としては、吹付け、浸漬
コーティング、ロールコーティング、巻線ロッドコーテ
ィング、真空昇華等が挙げられる。ある場合には、発生
層はドット又はラインパターンで形成されなければなら
ない。溶媒被覆層の溶媒の除去は、任意の適切な慣用的
手法、例えば、オーブン乾燥、赤外線輻射乾燥、空気乾
燥等によって行われる。
【0018】また図1について言えば、電荷輸送層16
は、ポリカーボネートのような不活性フィルム形成性バ
インダーポリマーに溶解又は分子的に分散された電荷輸
送小分子を含む。また、電荷輸送層は、フィルム形成性
ポリマーに組み込まれる電荷輸送部分を含む電荷輸送ポ
リマーから形成されることも好ましい。本発明の目的に
対して、電荷輸送層は両方を意味するものである。電荷
輸送ポリマーを用いて輸送層を形成する場合、電荷輸送
部分はペンダントあるいは連鎖としてポリマーに組み込
まれるか又はポリマーの骨格を形成することができる。
この種の電荷輸送ポリマーとしては、ポリ−N−ビニル
カルバゾール又はPVKが最もよく知られた例であるビ
ニル骨格とアリールアミンペンダント基とからなるポリ
ビニルアリールアミン、ポリシリレン、アリールアミン
が連鎖として組み込まれるポリアリールアミン及び米国
特許第 4,618,551号、同第 4,806,443号、同第 4,806,4
44号、同第 4,818,650号、同第 4,935,487号及び同第
4,956,440号に記載されているようなもの等の材料が挙
げられる。
【0019】任意の適切な慣用的手法を用いて、混合を
行い、その後、電荷発生層に電荷輸送層コーティング混
合物を被覆することができる。典型的な被覆法として
は、吹付け、浸漬コーティング、ロールコーティング、
巻線ロッドコーティング等が挙げられる。付着した被覆
物の乾燥は、任意の適切な慣用的手法、例えば、オーブ
ン乾燥、赤外線輻射乾燥、空気乾燥等を用いて行うこと
ができる。一般的には、電荷又は正孔輸送層の厚さは、
約10−約50マイクロメータであるが、この範囲外の
厚さを採用することもできる。増感層のような正孔輸送
層は、それに入った静電荷が光照射のないときには静電
潜像の形成と保持を妨げるのに十分なように導電しない
程度の絶縁体でなければならない。言い換えると、電荷
輸送層は、可視光あるいは使用領域の光線に対して実質
的に非吸収性ではあるが、光導電層、即ち、電荷発生層
からの光生成正孔を注入させ且つこれらの正孔がこれを
通って輸送されて電荷輸送層の表面の表面電荷を選択的
に放電させることができる。電子ドナー分子(電荷輸
送)材料は、本発明の目的が達成される限り、種々の量
で樹脂質バインダー組成物に取り込ませることができる
が、一般には、電荷輸送材料約10−約80重量%、好
ましくは約30−60重量%が樹脂質バインダー組成物
に取り込まれる。一般的には、正孔輸送層の電荷発生層
に対する厚さの比は、約2:1−200:1、場合によ
っては400:1というような大きさに維持することが
好ましい。
【0020】図3は、感光体部材において、任意の接着
層220が含められ、この層の厚さが約50ナノメータ
から約1マイクロメータの範囲であるが、本発明の目的
が達成される限り、この範囲外の厚さを使用することも
できる本発明による感光体を示すものである。接着層を
形成することができる好ましい材料としては、ポリエス
テル接着剤、エポキシ、ポリカーボネート、ポリ塩化ビ
ニル、ポリウレタン、ポリアリレート、塩化ビニリデン
含有ポリマー、アクリロニトリルコポリマーのような上
記のコポリマー等が挙げられ、例えば、米国特許第 4,0
82,551号、同第4,173,473号及び同第 4,578,333号に開
示されている。接着層には、ポリマーと金属(酸化物)
表面との間の接着を促進する加水分解シロキサンが含め
られる。基体と他の層との間を接着する他に、この層は
電荷ブロッキング層としても作用することができる。更
に、バリヤ層318と増感層313との間の接着層32
0の例が図4に示される。バリヤ層318は、導電層か
らの電荷注入を遮断する部材として用いられる。典型的
なブロッキング層としては、ポリビニルブチラール、オ
ルガノシラン、エポキシ樹脂、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリレー
ト、アクリロニトリルコポリマーのような上記コポリマ
ー等が挙げられ、米国特許第 4,286,033号、同第 4,29
1,110号、同第 4,338,387号及び同第 4,588,667号に開
示されている。他のブロッキング層材料としては、金属
の酸化物及び窒化物が挙げられる。
【0021】本発明の感光体は、既知の種々の方法によ
り調製することができ、当該技術においてよく知られて
いるゼログラフィー像形成システムに組み込むことがで
きる。静電潜像は、部材上に形成され、次いで、トナー
及びキャリヤ粒子を含む現像剤粒子を用いてその像を現
像し、引き続き、その像を永続的基体に転写し、場合に
よっては、加熱によりその像を付着させる。任意のよく
知られているゼログラフィー現像法、例えばカスケード
現像、磁気ブラシ現像等により、像を現像することがで
きる。可視像は、典型的には、任意の慣用的な転写法に
より転写されて受像し、それに付着される。マーキング
材料を用いて静電潜像を現像することが好ましいが、静
電走査システムにより潜像を読み取るような他の多くの
方法を用いてもよい。
【0022】他の任意の層、例えばグラウンド又は電気
的バイアスに対して感光体の導電層の結合を助長するた
めに導電層と接触させたベルト又はドラムの一端に沿っ
た慣用の導電性グラウンドストリップを用いてもよい。
グラウンドストリップはよく知られており、通常は、フ
ィルム形成性バインダーに分散された導電性粒子を含
む。場合によっては、耐摩耗性を改善するために、オー
バーコート層を用いてもよい。場合によっては、感光体
の反対側に抗カール裏打コーティングを被覆して平坦度
及び/又は耐摩耗性を付与することができる。これらの
オーバーコート層や抗カール裏打コーティング層は、当
該技術においてよく知られており、電気絶縁性又は僅か
に半導電性の熱可塑性有機ポリマー又は無機ポリマーを
含むことができる。オーバーコート層は、連続的であ
り、一般に約10マイクロメータよりも厚さが小さい。
以下に本発明を個々の実施例について記載する。これら
の実施例は、例示するためだけのものであり、本発明が
ここに記載した材料、条件、工程パラメーターに限定さ
れるべきものでないことは理解される。特にことわらな
い限り、部及び%は全て重量による。
【0023】
【実施例1】ポリエチレンテレフタレートフィルム(Mel
inex(登録商標)、ICI 製) にチタン層を真空蒸着させ
た基体上に慣用的なコーティング法を用いて被覆物を形
成させることにより、電子写真像形成部材を調製する。
最初のコーティングは、厚さ0.005マイクロメータ
(50オングストローム)を有する加水分解γアミノプ
ロピルトリエトキシシランから形成したシロキサンバリ
ヤ層である。このフィルムを次のように被覆する:3-ア
ミノプロピルトリエトキシシラン(PCR Research Chemic
als 、Florida)をエタノールに容量比1:50で混合す
る。このフィルムを多重間隙膜アプリケータにより湿潤
膜厚12マイクロメータに被覆する。次いで、この層を
室温で5分間乾燥した後、強制通風炉中110℃で10
分間硬化する。第2のコーティングは、厚さ5ナノメー
タを有するポリエステル樹脂(49,000 、E.I.duPont de
Nemours & Co. 製) の接着層であり、次のように被覆す
る:49,000ポリエステル樹脂0.5gをテトラヒドロフ
ラン70gとシクロヘキサノン29.5gに溶解する。
このフィルムを12マイクロメータバーで被覆し、強制
通風炉で10分間硬化する。次のコーティングは、米国
特許第 4,587,189号に記載されているペリレン−3,
4,9,10−テトラカルボン酸無水物とo-ペリレンジ
アミンの反応により生成した昇華ビス−ベンズイミダゾ
ールペリレンの電荷発生層である。昇華は、550℃に
加熱したステンレススチールボートを用いて約10-5
ルの真空中で行われる。0.2マイクロメータの膜厚が
6−7分で付着する。トップコーティングは、ポリエス
テルカーボネートの20マイクロメータ膜厚輸送層であ
る。バードコーティングアプリケータを用いて、電荷輸
送ポリエーテルカーボネート樹脂1gを塩化メチレン溶
媒11.5gに溶解したものを含む溶液でこれを被覆す
る。ポリエーテルカーボネート樹脂は、米国特許第4,80
6,443号の実施例 IIIに記載されているように調製す
る。このポリエーテルカーボネート樹脂は、電気的に活
性な電荷輸送フィルム形成性バインダーであり、下記式
で表される。
【0024】
【化1】
【0025】(式中、nは上記式において約300であ
るのでポリマーの分子量は約200,000である。)
フィルムを強制通風炉中100℃で20分間乾燥する。
この部材をシャフトで回転する円筒状アルミニウムドラ
ムに取り付ける。ドラムの周囲に取り付けたコロトロン
によりフィルムを帯電させる。シャフトの周りの種々の
位置に配置した数個の容量結合型プローブにより、表面
電位を時間の関数として測定する。既知の電位をドラム
基体に加えることにより、プローブを校正する。ドラム
の周りの適切な位置に配置した光源により、ドラム上の
フィルムを露光し消去する。測定は、定電流又は定電圧
方式で光導電部材を帯電させることからなる。ドラムが
回転すると、初期帯電電位がプローブ1により測定され
る。更に、回転は露光ステーションに移り、そこで光導
電部材は既知の強度の単色光に露光される。露光後の表
面電位は、プローブ2又は3で測定される。最後に、部
材は適切な強度の消去ランプに露光され、残留電位がプ
ローブ4で測定される。次のサイクルで露光量を自動的
に変化させて、この方法を繰り返す。プローブ2及び3
の電位を露光の関数としてプロットすることにより、光
誘導放電特性曲線が得られる。感度の1基準は放電曲線
の初期勾配であり、一般に記号Sで表され、単位はボル
トcm2 エルグ-1である。この部材の感度は、増感層を含
む以外は同一部材のものと比較され、実施例2で記載さ
れる。
【0026】
【実施例2】ポリエステル接着層とベンズイミダゾール
ペリレンの電荷発生層の間に増感層を導入することだけ
が異なる実施例1で記載したものと同様の部材を形成す
る。バードコーティングアプリケータを用いて、1マイ
クロメータ膜厚顔料増感層をN,N′−ジフェニル−
N,N′−ビス(3−メチル−フェニル)−(1,1′
−ビフェニル)−4,4′−ジアミン1gとポリカーボ
ネート樹脂、ポリ(4、4′−イソプロピリデン−ジフ
ェニレンカーボネート)(商品名Makrolon(登録商
標)、Farbenfabricken Bayer AG. 製) 1gを塩化メチ
レン溶媒11.5gに溶解した溶液で被覆する。N,
N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチル−フェ
ニル)−(1,1′−ビフェニル)−4,4′−ジアミ
ンは電子ドナー小分子であり、ポリカーボネート樹脂は
電気的に不活性なフィルム形成性バインダーである。
N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチル−
フェニル)−(1,1′−ビフェニル)−4,4′−ジ
アミンは下記式を有する。
【0027】
【化2】
【0028】このフィルムを強制通風炉中100℃で2
0分間乾燥する。この部材の感度を実施例1で記載した
スキャナで試験し、実施例1で記載した部材と比較す
る。増感層の導入の結果として、初期勾配Sの実質的な
増加が見られる。
【0029】
【実施例3】ポリエーテルカーボネート輸送層をポリメ
チルフェニルシリレンの輸送層に置き換えたことだけが
異なる実施例1で記載したものと同様の部材を形成す
る。輸送層は下記構造で表されるポリ(メチルフェニ
ル)シリレンからなる。
【0030】
【化3】
【0031】(式中、R1 、R3 及びR5 はメチル基で
あり、R2 、R4 及びR6 はフェニル基である。)トル
エン中ポリ(メチルフェニル)シリレン2重量%の溶液
で輸送層を被覆する。この部材を80℃に維持した真空
炉中で加熱して20マイクロメータ膜厚を有する乾燥被
覆物を形成する。実施例1で記載した方法により、部材
の感度を試験し、実施例4で記載される増感層を含む部
材と比較する。
【0032】
【実施例4】ポリエステル接着層とベンズイミダゾール
ペリレンの電荷発生層の間に増感層を導入することだけ
が異なる実施例3で記載したものと同様の部材を形成す
る。1マイクロメータ膜厚の顔料増感層をN,N′−ジ
フェニル−N,N′−ビス(3−メチル−フェニル)−
(1,1′ビフェニル)−4,4′−ジアミン1gとポ
リカーボネート樹脂、ポリ(4、4′−イソプロピリデ
ン−ジフェニレンカーボネート)1gを含む溶液で被覆
する。この層の形成の詳細とN,N′−ジフェニル−
N,N′−ビス(3−メチル−フェニル)−(1,1′
ビフェニル)−4,4′−ジアミンの構造は、実施例2
に記載されている。この部材の感度を実施例1で記載し
たスキャナで試験し、実施例3で記載した部材と比較す
る。増感層の導入の結果として、初期勾配Sの実質的な
増加が見られる。
【0033】
【実施例5】ポリエーテルカーボネート輸送層をポリカ
ーボネートに分散されたN,N′−ジフェニル−N,
N′−ビス(3−メチル−フェニル)−(1,1′ビフ
ェニル)−4,4′−ジアミンの輸送層に置き換えたこ
とだけが異なる実施例1で記載したものと同様の部材を
形成する。バードコーティングアプリケータを用いて、
20マイクロメータ膜厚の輸送層をN,N′−ジフェニ
ル−N,N′−ビス(3−メチル−フェニル)−(1,
1′ビフェニル)−4,4′−ジアミン1gとポリカー
ボネート樹脂、ポリ(4、4′−イソプロピリデン−ジ
フェニレンカーボネート)(商品名Makrolon(登録商
標)、Farbenfabricken Bayer A.G.製) 1gを塩化メチ
レン11.5gに溶解した溶液で被覆する。N,N′−
ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチル−フェニル)
−(1,1′ビフェニル)−4,4′−ジアミンの構造
は、実施例2に記載されている。このフィルムを強制通
風炉中100℃で20分間乾燥する。この部材の感度を
実施例1で記載した方法で試験し、実施例6で記載され
る増感層を含む部材と比較する。
【0034】
【実施例6】ポリエステル接着層とベンズイミダゾール
ペリレンの電荷発生層の間に増感層を導入することだけ
が異なる実施例5で記載したものと同様の部材を形成す
る。1マイクロメータ膜厚の顔料増感層をN,N′−ジ
フェニル−N,N′−ビス(3−メチル−フェニル)−
(1,1′ビフェニル)−4,4′−ジアミン1gとポ
リカーボネート樹脂、ポリ(4、4′−イソプロピリデ
ン−ジフェニレンカーボネート)1gを含む溶液で被覆
する。この層の形成の詳細とN,N′−ジフェニル−
N,N′−ビス(3−メチル−フェニル)−(1,1′
ビフェニル)−4,4′−ジアミンの構造は、実施例2
に記載されている。この部材の感度を実施例1で記載し
たスキャナで試験し、実施例5で記載した部材と比較す
る。増感層の導入の結果として、初期勾配Sの実質的な
増加が見られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電荷発生層の下に増感層を有する本発明の実施
態様による積層型感光体の概略図である。
【図2】電荷発生層と電荷輸送層の間に増感層を有し、
追加のバリヤ層を有する積層型感光体の概略図である。
【図3】増感された分子が電荷発生層に組み込まれてい
る本発明の感光体の概略図である。バリヤ層及び接着層
も図示されている。
【図4】非導電性基体が導電層と共に使用されている本
発明の感光体の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドリュー アール メルニク アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14610 ロチェスター ウィンドメア ロード 140 (72)発明者 ドナルド ジェイ テニー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14616 ロチェスター タングルウッド ドライ ヴ 49

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体;基体上に配置された増感されてい
    る外因性顔料層;及び顔料層上に配置された電荷輸送ポ
    リマー層を含む電荷輸送層を含む積層型感光体。
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