JPH0682865U - 太陽電池パネル角度調節装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 太陽電池パネルの傾斜角度を各季節に適合で
きるよう調節自在にし、発電効率の向上をはかり、構造
を簡単にする。 【構成】 前後方向に配設された下部レール７と、下部
車輪９が下部レール７にガイドされ，前後に移動自在に
設けられた可動柱８と、太陽電池パネル５の取付架台４
の前縁部を枢支した固定柱１４と、取付架台４に装着さ
れた上部レール１６と、可動柱８の上部に装着され，上
部レール１６にガイドされた上部車輪１７と、両車輪
９，１７の移動を停止するストッパ１０，１８とを備え
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、太陽電池パネルの傾斜角度を季節により調節するようにした太陽電 池パネル角度調節装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の太陽電池パネル取付装置は、図７に示すように、短小な２本の前支柱１ と長大な２本の後支柱２により、上面に太陽電池モジュール３を装着した取付架 台４からなる太陽電池パネル５が取り付けられて固定され、パネル５の傾斜角度 は常に一定である。 そして、この傾斜角度は、１年間を通して最も発電効率の良い角度であり、１ 年間の平均から割り出され、約２０〜４０度である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の前記装置の場合、パネル５の傾斜角度が年間を通じて一定であるため、 各季節において最大の発電ができなく、発電効率が悪いという問題点がある。 本考案は、前記の点に留意し、太陽電池パネルの傾斜角度を各季節に適合でき るよう調節自在にし、発電効率の向上をはかり、かつ、構造が簡単な太陽電池パ ネル角度調節装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するために、本考案の太陽電池パネル角度調節装置は、前後方 向に配設された下部レールと、下部車輪が前記下部レールにガイドされ，前後に 移動自在に設けられた可動柱と、太陽電池パネルの取付架台の前縁部を枢支した 固定柱と、前記取付架台に装着された上部レールと、前記可動柱の上部に装着さ れ，前記上部レールにガイドされた上部車輪と、前記両車輪の移動を停止するス トッパとを備えたものである。

【０００５】

【作用】

前記のように構成された本考案の太陽電池パネル角度調節装置は、可動柱が下 部レールに沿い前後に移動自在であり、前縁部が枢支された太陽電池パネルの上 部レールに、可動柱の上部の上部車輪がガイドされているため、可動柱の前，後 への移動によりパネルの傾斜角度が大，小に調節され、各季節に適合した角度に でき、発電効率が向上する。その上、２種類のレールと車輪を用いているため、 角度調節が容易であり、かつ、構造も簡単である。

【０００６】

【実施例】

１実施例について図１ないし図６を参照して説明する。それらの図において図 ７と同一符号は同一もしくは相当するものを示す。 ６は太陽電池パネル５の設置される設置面、７は設置面６に前後方向に平行に 配設された下部レール、８は長尺の可動柱、９は可動柱８の下部に装着された下 部車輪であり、下部レール７にガイドされ、可動柱８が前後に移動自在になって いる。

【０００７】 １０は下部車輪９の後側に下部レール７に沿い前後に移動自在に設けられた下 部ストッパ、１１は下部ストッパ１０に形成され，下部レール７の一辺が挿入さ れた挿入溝、１２は下部ストッパ１０の支持片１３に螺合した固定ねじであり、 固定ねじ１２の締め付けにより固定ねじ１２の先端が下部レール７の一辺を押圧 し、下部ストッパ１０が下部レール７に固定され、可動柱８の移動が停止される 。

【０００８】 １４は下部レール７の前方の設置面６に設立された固定柱、１５は固定柱１４ の上端に太陽電池パネル５の前縁部を枢支した蝶番、１６はパネル５の取付架台 ４に並行に装着された上部レール、１７は可動柱８の上部に装着され，上部レー ル１６にガイドされた上部車輪であり、可動柱８の前後の移動による上部車輪１ ７の前後の移動により、パネル５の傾斜角度が大，小に変化する。

【０００９】 １８は上部車輪１７の前側に上部レール１６に沿い移動自在に設けられた上部 ストッパであり、下部ストッパ１０とほぼ同様の構造を有し、上部ストッパ１８ の挿入溝１９に上部レール１６の一辺が挿入され、支持片２０に螺合した固定ね じ２１の締め付けにより、上部ストッパ１８が固定される。なお、締め付けを容 易にするため、上部ストッパ１８に当て棒２２が固設されている。

【００１０】 つぎに、パネル５の傾斜角度を調節する場合、両ストッパ１０，１８の固定ね じ１２，２１を緩めた状態にし、固定柱８を下部レール７に沿って前，後に移動 する。このとき、下部車輪９により固定柱８の移動が円滑であり、かつ、上部車 輪１７により上部レール１６を介してパネル５の傾斜角度が大，小に調節され、 所望の角度において両ストッパ１０，１８の固定ねじ１２，２１を締め付け、固 定柱８及びパネル５を固定する。 なお、下部ストッパ１０及び上部ストッパ１８は、下部車輪９及び上部車輪１ ７のそれぞれの前，後に設けるようにしてもよい。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているため、つぎに記載する効果を奏 する。 本考案の太陽電池パネル角度調節装置は、可動柱８が下部レール７に沿い前後 に移動自在であり、前縁部が枢支された太陽電池パネル５の上部レール１６に、 可動柱８の上部の上部車輪１７がガイドされているため、可動柱８の前，後への 移動によりパネル５の傾斜角度を大，小に調節することができ、その調節された 角度をストッパ１０，１８により固定し、各季節に適合した角度にでき、発電効 率を向上することができる。その上、２種類のレール７，１６と車輪９，１７を 用いているため、角度調節が容易であり、かつ、構造も簡単で安価である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例の側面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】図１のＢ−Ｂ線断面図である。

【図４】図１のＣ−Ｃ線断面図である。

【図５】図１のＤ−Ｄ線断面図である。

【図６】図５のＥ−Ｅ線断面図である。

【図７】従来例の斜視図である。

【符号の説明】

５ 太陽電池パネル ７ 下部レール ８ 可動柱 ９ 下部車輪 １０ 下部ストッパ １４ 固定柱 １６ 上部レール １７ 上部車輪 １８ 上部ストッパ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前後方向に配設された下部レールと、下
   部車輪が前記下部レールにガイドされ，前後に移動自在
   に設けられた可動柱と、太陽電池パネルの取付架台の前
   縁部を枢支した固定柱と、前記取付架台に装着された上
   部レールと、前記可動柱の上部に装着され，前記上部レ
   ールにガイドされた上部車輪と、前記両車輪の移動を停
   止するストッパとを備えた太陽電池パネル角度調節装
   置。