JPH0682818A - アクティブマトリクス基板およびその製造方法 - Google Patents
アクティブマトリクス基板およびその製造方法Info
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- JPH0682818A JPH0682818A JP23055492A JP23055492A JPH0682818A JP H0682818 A JPH0682818 A JP H0682818A JP 23055492 A JP23055492 A JP 23055492A JP 23055492 A JP23055492 A JP 23055492A JP H0682818 A JPH0682818 A JP H0682818A
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Abstract
同一基板上に備えた高性能な液晶表示装置を安価に提供
する。 【構成】 ガラス基板101上に、表示部分102、走
査線駆動部分103、信号線駆動部分104を備えた液
晶表示装置において、絵素駆動用TFT107はa−S
i TFTであり、走査線および信号線を駆動させる表
示部駆動用TFTはa−Si TFTを加熱アニール処
理して形成したp−Si TFTまたはc−Si TF
Tとされている。a−Si TFTにおいては、作製が
容易であり、p−Si TFTおよびc−Si TFT
においては、電界効果移動度が優れている。各性能の長
所を活かして、同一基板上に、同一の製造プロセスによ
り形成することで、安価で高性能なアクティブマトリク
ス表示装置が得られる。
Description
ティブ素子として薄膜トランジスタを用いたアクティブ
マトリクス基板に関する。
称する)を用いたアクティブマトリクス型液晶表示装置
では、TFTの挿入により絵素間のクロストークが低減
されること、走査線数が制限されないことなどの利点が
ある。従って、単純マトリクス型の表示装置に比べて、
大容量・高画質の表示が得られる。
示装置に用いられるアクティブマトリクス基板の研究が
盛んに行われている。
晶表示装置を示す。この液晶表示装置は、ガラス基板6
01上に、表示部分602、走査線駆動部分603、信
号線駆動部分604が形成されている。表示部分602
には、走査線605、信号線606が形成され、その交
差部分には各絵素を駆動させる表示用TFT607が形
成され、液晶層608および電荷保持用蓄積容量609
に接続されている。また、走査線駆動部分603、信号
線駆動部分604には、各々表示部を駆動する駆動用の
TFTが形成されている。
用いられるTFTとしては、非晶質シリコンからなる半
導体層を用いた薄膜トランジスタ(以下、a−Si T
FTと称する)、多結晶シリコンからなる半導体層を用
いた薄膜トランジスタ(以下、p−Si TFTと称す
る)、結晶シリコンからなる半導体層を用いた薄膜トラ
ンジスタ(以下、c−Si TFTと称する)などがあ
る。
ろいろの結晶方位を有しているものであり、結晶シリコ
ンは、結晶方位が同一である単結晶を言う。
i TFTにおいては、電界効果移動度が約1cm2/v
olts・sec以下と小さい。このため、絵素を駆動
させる表示用TFTとして用いる場合には問題がない
が、表示部駆動用のTFTとして用いる場合には、性能
が不十分である。よって、表示用TFTと、表示部駆動
用のTFTとを同一基板上に形成することが困難であ
る。形成できたとしても、300本の走査線駆動回路を
モノリシック化することしかできない。
TFTにおいては、グレインサイズが大きいため、電界
効果移動度は、30〜600cm2/volts・sec
と優れている。このため、走査線駆動回路のみでなく、
信号線駆動回路に用いることも可能である。しかし、こ
れらのTFTは、製造プロセスがa−Si TFTと比
べて困難である。例えば、高温プロセス(600℃以
上)が必要であり、また、固相成長、レーザーアニール
などで作製する場合には、プロセスが複雑である。その
ため、基板の大面積化が困難であり、製造コストが高く
なる。
に、絵素を駆動させる表示用TFTとして用いる場合、
結晶グレイン間でのリーク電流防止のため、さらにアニ
ール処理や水素処理等が必要となる。
されたものであり、絵素を駆動させる表示用TFTと表
示部駆動用TFTとを、同一基板上に備えた高性能なア
クティブマトリクス基板を安価に提供することにある。
は、同一基板上に、少なくとも表示用絵素電極、表示用
薄膜トランジスタ、走査線および信号線からなる表示部
と、該表示部を駆動する1または2以上の駆動回路とが
並設され、該駆動回路が駆動用薄膜トランジスタを有す
るアクティブマトリクス基板において、該表示用薄膜ト
ランジスタおよび該駆動用薄膜トランジスタが、共に半
導体層を有して構成され、表示用薄膜トランジスタの半
導体層が非晶質シリコンからなり、駆動用薄膜トランジ
スタの半導体層が多結晶シリコンまたは結晶シリコンか
らなり、そのことにより上記目的が達成される。
薄膜トランジスタとは、前記走査線の一部からなるゲー
ト電極の上に、間にゲート絶縁膜を介して前記半導体層
が形成され、該半導体層の上に電気的に絶縁されてソー
ス電極とドレイン電極とが形成されている逆スタッガ型
であってもよい。
基板上に、少なくとも表示用絵素電極、表示用薄膜トラ
ンジスタ、走査線および信号線からなる表示部と、該表
示部を駆動する1または2以上の駆動回路が並設され、
該駆動回路が駆動用薄膜トランジスタを有するアクティ
ブマトリクス基板の製造方法において、各薄膜トランジ
スタの半導体層を、非晶質シリコンにより形成する工程
と、該駆動用薄膜トランジスタの半導体層を加熱処理し
て、該半導体層の材質を多結晶シリコンまたは結晶シリ
コンとする工程とを含み、そのことにより上記目的が達
成される。
てもよい。
してはa−Si TFTを用い、走査線および信号線を
駆動させる表示部駆動用TFTとしてはa−Si TF
Tを加熱処理して形成した、p−Si TFTまたはc
−Si TFTを用いている。
であり、p−Si TFTおよびc−Si TFTにお
いては、電界効果移動度が優れている。各性能の長所を
活かして、同一基板上に、同一の製造プロセスにより形
成することで、安価で高性能なアクティブマトリクス表
示装置が得られる。
しながら説明する。
ブマトリクス基板を用いて形成した液晶表示装置を示
す。
に、表示部分102が形成され、表示部駆動部分とし
て、走査線駆動部分103、信号線駆動部分104が形
成されている。表示部分102には、走査線105、信
号線106が形成され、その交差部分には絵素駆動用ア
クティブ素子であるa−Si TFT107が形成さ
れ、液晶層108および電荷保持用蓄積容量109に接
続されている。一方、走査線駆動部分103と信号線駆
動部分104にはp−Si TFTまたはc−SiTF
Tが形成されている。
FTにおける半導体層のキャリア移動能力によっては、
走査線駆動回路のみ同一基板上に形成して、信号線駆動
回路を別基板(Siウエハー)に形成して、液晶表示装
置に接続することも可能である。
加しない場合もあり、また、蓄積容量用配線を特に設け
ないで、次の走査線を利用して構成する場合もある。
分の等価回路の一例を示す。
ナログスイッチ211、出力バッファー部分212およ
びホールドコンデンサー213により構成され、p−S
iTFTまたはc−Si TFT204、205および
ラインメモリー203が形成されている。この図におい
て、201は電源、202はアナログスイッチ、204
はマルチレベルライン、206は出力、207はマトリ
クススイッチ、208はグランドライン、209はマル
チレベルセレクタを示す。
を示す。
1および出力バッファー302は、p−Si TFTま
たはc−Si TFTにより構成されている。図3にお
いて、303および309はスタートパルス、304お
よび306はクロック信号、305はインバータ、30
7は電源電圧、308は出力端子、310はグランドを
示す。
法を以下に示す。
板401上に、タンタルをスパッタ蒸着し、膜厚300
0オングストロームの薄膜に形成する。その後、フォト
リソグラフ技術によりパターン化し、ゲート配線40
2、蓄積容量配線403に形成する。この時、表示部駆
動部分にゲート電極409も同時に形成される。
表面を酸化し、酸化タンタル(Ta2O5)層404を必
要に応じて形成する。
分、表示部駆動部分共に、プラズマCVD法により、膜
厚3000オングストロームの窒化シリコン(SiN
x)層405、膜厚100〜2000オングストローム
の真性アモルファスシリコン(a−Si(i))層40
6およびn型アモルファスシリコン(a−Si
(n+))層407を堆積する。
動部分を、高周波電源410に接続された高周波誘導加
用コイル408により加熱して、ゲート電極409を加
熱する。このことにより、ゲート電極409上のa−S
i(i)層406およびa−Si(n+)層407が加
熱アニール処理されて、結晶化し、図4(d)に示すよ
うに、p−Siまたはc−Si半導体層412、413
となる。
ル408の設置位置により制御可能であり、例えば、図
5に示すような構成とすることができる。この構成にお
いて、基板401に形成されている走査線駆動部分10
3および信号線駆動部分104のみを加熱するように、
コイル408を設け、表示部分102にはコイル408
を設けていない。従って、この加熱処理の後において、
表示用TFTの半導体層406、407はa−Siのま
まである。この高周波誘導加熱用コイル408の設置位
置を変えることより、表示用TFTの半導体層の一部を
p−Siまたはc−Si半導体層としたり、表示部駆動
用のTFTの一部をa−Si半導体層のまま残しておく
ことも可能である。
みなどや高周波誘導加熱用のコイルは、高周波誘導加熱
が可能なように調製する必要がある。例えば、ゲート電
極409の材料としてTa、Al、Cr、Nb、Ti、
TaMo、W、Mo、Pt、Auなどの合金を用い、コ
イルの材料としてCu、Au、Ag、酸化物の超伝導材
などを用いることができる。p−Siまたはc−Siの
形成は、結晶化の温度、高周波電源などの条件により制
御することができる。この実施例では、コイル408と
してCuを用い、1kW(高周波電源の電力、周波数1
MHz以上)を印加した。
ソグラフィ技術により、表示部分のa−Si(i)層4
06およびa−Si(n+)層407、p−Siまたは
c−Si半導体層412、413を島状にパターニング
する。その後、チタン(Ti)を膜厚3000オングス
トロームにスパッタ蒸着し、フォトリソグラフ技術によ
りパターニングすることにより、ソース電極414、ド
レイン電極415を形成する。
(e)に示すパターンでエッチングして、TFTを形成
する。
電極用ITO膜を1000オングストロームの膜厚でス
パッタ蒸着し、フォトリソグラフ法によりパターニング
して、絵素電極416およびソース配線417を形成す
る。
コン(SiNx)を膜厚3000オングストロームにプ
ラズマCVD法で堆積して保護膜418を形成し、その
上に遮光膜419を形成してアクティブマトリクス基板
を得る。
極420および配向膜421を形成した対向ガラス基板
422を貼り合わせた後、それらの基板間に液晶423
を注入して液晶表示装置とする。
処理は、液晶を注入する前であれば、上記プロセス以外
の方法を用いてもよい。例えば、TFTが完成した時点
で結晶化を行うこともできる。
表示用a−Si TFTが絵素駆動用として形成され、
表示部駆動部分については、駆動用p−Si TFTま
たはc−Si TFTが形成されている液晶表示装置が
得られる。
熱が得られ、表示部駆動用TFTの半導体層412、4
13は、p−Si半導体層またはc−Si半導体層とな
った。このことにより、電界効果移動度を30cm2/
V・sと高くすることができ、480本の走査線駆動用
ドライバー回路と240本の信号線駆動用ドライバー回
路とをモノリシック化することができた。
−Si TFTのままであり、オフ抵抗を大きくするこ
とが容易である。
Tとしたが、その他にコプラナー型としてもよい。正ス
タガー型では、TFTが完成した状態で、a−Siの結
晶化処理を行う。逆スタッガ型のTFTの場合は、誘導
加熱が、ゲート電極金属を利用して容易にできるので望
ましい。
基板を用いて形成した液晶表示装置の一例を示す図であ
る。
る。
る。
を示す図である。
構成の一例を示す図である。
(i))層 407 n型アモルファスシリコン(a−Si
(n+))層 408 高周波誘導加熱用コイル 410 高周波電源 412 p−Si(i)またはc−Si(i)層 413 p−Si(n+)またはc−Si(n+)層
Claims (4)
- 【請求項1】 同一基板上に、少なくとも表示用絵素電
極、表示用薄膜トランジスタ、走査線および信号線から
なる表示部と、該表示部を駆動する1または2以上の駆
動回路とが並設され、該駆動回路が駆動用薄膜トランジ
スタを有するアクティブマトリクス基板において、 該表示用薄膜トランジスタおよび該駆動用薄膜トランジ
スタが、共に半導体層を有して構成され、表示用薄膜ト
ランジスタの半導体層が非晶質シリコンからなり、駆動
用薄膜トランジスタの半導体層が多結晶シリコンまたは
結晶シリコンからなるアクティブマトリクス基板。 - 【請求項2】 前記表示用薄膜トランジスタと前記駆動
用薄膜トランジスタとが、前記走査線の一部からなるゲ
ート電極の上に、間にゲート絶縁膜を介して前記半導体
層が形成され、該半導体層の上に電気的に絶縁されてソ
ース電極とドレイン電極とが形成されている逆スタッガ
型である請求項1に記載のアクティブマトリクス基板。 - 【請求項3】 同一基板上に、少なくとも表示用絵素電
極、表示用薄膜トランジスタ、走査線および信号線から
なる表示部と、該表示部を駆動する1または2以上の駆
動回路が並設され、該駆動回路が駆動用薄膜トランジス
タを有するアクティブマトリクス基板の製造方法におい
て、 各薄膜トランジスタの半導体層を、非晶質シリコンによ
り形成する工程と、 該駆動用薄膜トランジスタの半導体層を加熱処理して、
該半導体層の材質を多結晶シリコンまたは結晶シリコン
とする工程と、 を含む液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記加熱処理に、高周波誘導加熱法を用
いる請求項3に記載の液晶表示装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23055492A JP2851495B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | アクティブマトリクス基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23055492A JP2851495B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | アクティブマトリクス基板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0682818A true JPH0682818A (ja) | 1994-03-25 |
JP2851495B2 JP2851495B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=16909580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23055492A Expired - Lifetime JP2851495B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | アクティブマトリクス基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017152714A (ja) * | 2009-03-05 | 2017-08-31 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 表示装置 |
-
1992
- 1992-08-28 JP JP23055492A patent/JP2851495B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2020038965A (ja) * | 2009-03-05 | 2020-03-12 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 表示装置 |
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---|---|
JP2851495B2 (ja) | 1999-01-27 |
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