JPH0682728A - 曲げ調整が容易な超弾性合金製の眼鏡フレーム - Google Patents
曲げ調整が容易な超弾性合金製の眼鏡フレームInfo
- Publication number
- JPH0682728A JPH0682728A JP23743592A JP23743592A JPH0682728A JP H0682728 A JPH0682728 A JP H0682728A JP 23743592 A JP23743592 A JP 23743592A JP 23743592 A JP23743592 A JP 23743592A JP H0682728 A JPH0682728 A JP H0682728A
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- JP
- Japan
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- temple
- adjusting pipe
- elasticity
- bending
- spectacle
- Prior art date
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- Granted
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C5/00—Constructions of non-optical parts
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Ophthalmology & Optometry (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Eyeglasses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 曲げ調整の困難な超弾性素材を含む眼鏡フレ
ームを、所要の箇所で自由に曲げ調整できるようにする
こと。 【構成】 超弾性合金製の眼鏡部品の所定部位に、この
眼鏡部品の弾性による形状回復を抑止することが可能な
調整パイプを被挿するようにした。 【効果】 超弾性合金製の眼鏡フレームを、人手で簡単
に曲げ調整できるので、従来困難であった、小売店にお
ける眼鏡フレームの微調整も可能になった。
ームを、所要の箇所で自由に曲げ調整できるようにする
こと。 【構成】 超弾性合金製の眼鏡部品の所定部位に、この
眼鏡部品の弾性による形状回復を抑止することが可能な
調整パイプを被挿するようにした。 【効果】 超弾性合金製の眼鏡フレームを、人手で簡単
に曲げ調整できるので、従来困難であった、小売店にお
ける眼鏡フレームの微調整も可能になった。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超弾性合金を使用した
眼鏡フレームにおいて、曲げ調整が必要な部分に調整パ
イプを被挿することにより、簡単に曲げ調整できる眼鏡
フレームに関するものである。
眼鏡フレームにおいて、曲げ調整が必要な部分に調整パ
イプを被挿することにより、簡単に曲げ調整できる眼鏡
フレームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】Ni・Ti系合金、Cu・Zn・Al系
合金は、形状記憶特性、超弾性特性を備え、それら特性
を生かして各方面において実用に供されている。眼鏡フ
レームへの応用も進められており、ブレースバー、ブリ
ッジ、エンドピース、耳掛テンプルのような各種の眼鏡
部品に超弾性合金が用いられている。例えば、耳掛テン
プルにNi・Ti系の超弾性合金を使用すれば、耳掛テ
ンプルのバネ性が著しく向上し、仮に少々無理な力がそ
こに加わったとしても、簡単に変形してフレームの形が
崩れるといったことも防げる。その他、眼鏡フレームの
軽量性、耐蝕性も向上し、超弾性合金の齎す効果は大変
大きいものがある。
合金は、形状記憶特性、超弾性特性を備え、それら特性
を生かして各方面において実用に供されている。眼鏡フ
レームへの応用も進められており、ブレースバー、ブリ
ッジ、エンドピース、耳掛テンプルのような各種の眼鏡
部品に超弾性合金が用いられている。例えば、耳掛テン
プルにNi・Ti系の超弾性合金を使用すれば、耳掛テ
ンプルのバネ性が著しく向上し、仮に少々無理な力がそ
こに加わったとしても、簡単に変形してフレームの形が
崩れるといったことも防げる。その他、眼鏡フレームの
軽量性、耐蝕性も向上し、超弾性合金の齎す効果は大変
大きいものがある。
【0003】ところが、このような超弾性合金は、その
加工性に難点があり、著しい弾性を有するが故に、人手
による曲げ加工も容易でなかった。このため、より良い
装着感のために小売店で施す、眼鏡フレーム各部位の微
調整も至極困難であった。超弾性合金が持つ高い弾性限
界を越す力を加えるためには、調整したい部分を深く曲
げる必要があり、相当の技術を要し、微妙な調整など殆
ど不可能であった。耳掛テンプルのモダン部分の曲げ調
整をする場合においては、合成樹脂製モダンを破損して
しまうといった事態も生じたのである。
加工性に難点があり、著しい弾性を有するが故に、人手
による曲げ加工も容易でなかった。このため、より良い
装着感のために小売店で施す、眼鏡フレーム各部位の微
調整も至極困難であった。超弾性合金が持つ高い弾性限
界を越す力を加えるためには、調整したい部分を深く曲
げる必要があり、相当の技術を要し、微妙な調整など殆
ど不可能であった。耳掛テンプルのモダン部分の曲げ調
整をする場合においては、合成樹脂製モダンを破損して
しまうといった事態も生じたのである。
【0004】
【解決すべき技術的課題】本発明は、従来の超弾性合金
を用いた眼鏡フレームに上記のような問題点があること
に鑑みて為されたもので、超弾性特性を持ちながらも、
人手で曲げ調整ができる眼鏡フレームを提供することを
技術的課題とするものである。
を用いた眼鏡フレームに上記のような問題点があること
に鑑みて為されたもので、超弾性特性を持ちながらも、
人手で曲げ調整ができる眼鏡フレームを提供することを
技術的課題とするものである。
【0005】
【課題解決のために採用した手段】本発明者が上記技術
的課題を解決するために採用した手段は次の通りであ
る。即ち、本発明は、少なくとも一部が超弾性合金から
成る眼鏡部品から構成された眼鏡フレームにおいて、当
該眼鏡部品の所定部位に、塑性変形し、且つその弾性限
界が前記眼鏡部品の弾性によって回復する力よりも大き
く、前記眼鏡部品の弾性による形状回復を抑止すること
が可能な調整パイプを被挿するという技術的手段を採用
することにより、簡単に曲げ調整できるようにした点に
要旨がある。
的課題を解決するために採用した手段は次の通りであ
る。即ち、本発明は、少なくとも一部が超弾性合金から
成る眼鏡部品から構成された眼鏡フレームにおいて、当
該眼鏡部品の所定部位に、塑性変形し、且つその弾性限
界が前記眼鏡部品の弾性によって回復する力よりも大き
く、前記眼鏡部品の弾性による形状回復を抑止すること
が可能な調整パイプを被挿するという技術的手段を採用
することにより、簡単に曲げ調整できるようにした点に
要旨がある。
【0006】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を説明する。
なお、図1は本発明実施例である眼鏡フレームの部分斜
視図、図2は本発明実施例である眼鏡フレームの耳掛テ
ンプルの要部拡大説明図である。
なお、図1は本発明実施例である眼鏡フレームの部分斜
視図、図2は本発明実施例である眼鏡フレームの耳掛テ
ンプルの要部拡大説明図である。
【0007】図中、符号11で指示するものは、エンド
ピース12と軸着するNi・Ti系超弾性合金から成る
耳掛テンプルであり、他端部が細くなっており、テンプ
ル芯11a(直径1.2mm )を形成している。符号2で指
示するものは、アルミニウム製の調整パイプ(外径 1.6
mm, 内径 1.2mm強)であり、前記テンプル芯11aに被
挿されている。これらテンプル芯11aと調整パイプ2
の両者は、さらに合成樹脂で被覆されており、モダン3
を形成している。なお、図1中においては、モダン3は
点線で示している。
ピース12と軸着するNi・Ti系超弾性合金から成る
耳掛テンプルであり、他端部が細くなっており、テンプ
ル芯11a(直径1.2mm )を形成している。符号2で指
示するものは、アルミニウム製の調整パイプ(外径 1.6
mm, 内径 1.2mm強)であり、前記テンプル芯11aに被
挿されている。これらテンプル芯11aと調整パイプ2
の両者は、さらに合成樹脂で被覆されており、モダン3
を形成している。なお、図1中においては、モダン3は
点線で示している。
【0008】前述した調整パイプ2は、塑性変形し、な
お且つ、その弾性限界は前記テンプル芯11aの弾性に
よって回復する力よりも大きい。このために、テンプル
芯11aを調整パイプ2ごと屈曲した場合には、テンプ
ル芯11a自体は超弾性特性のために屈曲前の形状に回
復しようとするが、被挿されている調整パイプ2がテン
プル芯11aの弾性による形状回復を抑止するので、屈
曲部位の変形が保たれる。故に耳掛テンプル11のモダ
ン部分の曲げ調整が可能になる。
お且つ、その弾性限界は前記テンプル芯11aの弾性に
よって回復する力よりも大きい。このために、テンプル
芯11aを調整パイプ2ごと屈曲した場合には、テンプ
ル芯11a自体は超弾性特性のために屈曲前の形状に回
復しようとするが、被挿されている調整パイプ2がテン
プル芯11aの弾性による形状回復を抑止するので、屈
曲部位の変形が保たれる。故に耳掛テンプル11のモダ
ン部分の曲げ調整が可能になる。
【0009】ここにいう「弾性限界」とは、ある物体に
力を加えていく際、その物体が完全に弾性を保つ最高限
の力を意味するものとして用いる。仮に、調整パイプ2
の弾性限界が、テンプル芯11aの弾性によって回復す
る力よりも小さい場合には、テンプル芯11aの弾性に
よる形状回復力によって、調整パイプ2が塑性変形して
しまい、屈曲変形が維持されなくなる。
力を加えていく際、その物体が完全に弾性を保つ最高限
の力を意味するものとして用いる。仮に、調整パイプ2
の弾性限界が、テンプル芯11aの弾性によって回復す
る力よりも小さい場合には、テンプル芯11aの弾性に
よる形状回復力によって、調整パイプ2が塑性変形して
しまい、屈曲変形が維持されなくなる。
【0010】図2中、符号11bで指示するものは、前
記テンプル芯11aの端部に刻設された綾目筋状のロー
レット部であり、被挿した調整パイプ2の当該ローレッ
ト部11bにかかる部分をプレスすることにより、調整
パイプ2の回り止め、抜け止めの用を果たす。
記テンプル芯11aの端部に刻設された綾目筋状のロー
レット部であり、被挿した調整パイプ2の当該ローレッ
ト部11bにかかる部分をプレスすることにより、調整
パイプ2の回り止め、抜け止めの用を果たす。
【0011】本発明の具体例である実施例は概ね上記の
ように構成されるが、本発明は前述の実施例に限定され
るものではなく、「特許請求の範囲」の記載内において
種々の変更が可能であり、例えば、調整パイプの厚さを
変更することにより、前記の弾性限界を調節することが
できることは勿論のこと、調整パイプ、およびテンプル
芯の断面形状を変更することにより、当該弾性限界に方
向性をもたせるようにしても良い。
ように構成されるが、本発明は前述の実施例に限定され
るものではなく、「特許請求の範囲」の記載内において
種々の変更が可能であり、例えば、調整パイプの厚さを
変更することにより、前記の弾性限界を調節することが
できることは勿論のこと、調整パイプ、およびテンプル
芯の断面形状を変更することにより、当該弾性限界に方
向性をもたせるようにしても良い。
【0012】
【本発明の効果】以上、実施例で説明したとおり、本発
明の眼鏡フレームは超弾性特性を持ちながらも、調整部
位において人手で曲げ加工できるので、従来の超弾性合
金を用いた眼鏡フレームでは困難であった、小売店での
眼鏡フレームの曲げ調整が簡単になり眼鏡フレームの掛
け心地が良好になった。
明の眼鏡フレームは超弾性特性を持ちながらも、調整部
位において人手で曲げ加工できるので、従来の超弾性合
金を用いた眼鏡フレームでは困難であった、小売店での
眼鏡フレームの曲げ調整が簡単になり眼鏡フレームの掛
け心地が良好になった。
【図1】本発明実施例である眼鏡フレームの部分斜視図
である。
である。
【図2】本発明実施例である眼鏡フレームの耳掛テンプ
ルの要部拡大説明図である。
ルの要部拡大説明図である。
1 眼鏡部品 11 耳掛テンプル 2 調整パイプ 3 モダン
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも一部が超弾性合金から成る眼
鏡部品1から構成された眼鏡フレームであって、 当該眼鏡部品1の所定部位に、塑性変形し、且つその弾
性限界が前記眼鏡部品1の弾性によって回復する力より
も大きく、前記眼鏡部品1の弾性による形状回復を抑止
することが可能な調整パイプ2を被挿せしめたことを特
徴とする曲げ調整が容易な超弾性合金製の眼鏡フレー
ム。 - 【請求項2】 眼鏡部品1が超弾性合金を成型してなる
耳掛テンプル11であって、当該耳掛テンプル11にお
けるモダン3が被覆される部位に、調整パイプ2が被挿
されることを特徴とする請求項1記載の、曲げ調整が容
易な超弾性合金製の眼鏡フレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23743592A JPH0756537B2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 曲げ調整が容易な超弾性合金製の眼鏡フレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23743592A JPH0756537B2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 曲げ調整が容易な超弾性合金製の眼鏡フレーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0682728A true JPH0682728A (ja) | 1994-03-25 |
JPH0756537B2 JPH0756537B2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=17015320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23743592A Expired - Lifetime JPH0756537B2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 曲げ調整が容易な超弾性合金製の眼鏡フレーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0756537B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0782030A1 (en) * | 1994-12-06 | 1997-07-02 | Kanda Optical Co., Ltd. | Encased foldable spectacles |
JPH10293275A (ja) * | 1997-04-21 | 1998-11-04 | Hasegawa Bikoo:Kk | テンプルエンド |
-
1992
- 1992-09-04 JP JP23743592A patent/JPH0756537B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0782030A1 (en) * | 1994-12-06 | 1997-07-02 | Kanda Optical Co., Ltd. | Encased foldable spectacles |
JPH10293275A (ja) * | 1997-04-21 | 1998-11-04 | Hasegawa Bikoo:Kk | テンプルエンド |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0756537B2 (ja) | 1995-06-14 |
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