JPH0682592A - 炉心自動監視装置 - Google Patents

炉心自動監視装置

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JPH0682592A
JPH0682592A JP5154664A JP15466493A JPH0682592A JP H0682592 A JPH0682592 A JP H0682592A JP 5154664 A JP5154664 A JP 5154664A JP 15466493 A JP15466493 A JP 15466493A JP H0682592 A JPH0682592 A JP H0682592A
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reactor
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parameter
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Fred C-C Chao
フレッド・チャ−チ・チャオ
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General Electric Co
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    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸気を発生する為に水を沸騰させる原子炉炉
心を収めた圧力容器を持つ原子炉に対する自動監視装置
及び運転方法を説明した。 【構成】 複数個のモニタ26が原子炉10の運転を監
視する為の夫々の監視パラメータに対する信号を発生
し、コンピュータ24aが監視パラメータに対する予定
の設定点を収めたデータベースを持っている。コンピュ
ータはデータベースに基づいて、監視パラメータの異常
な及び正常な挙動を確認し、人工知能を用いて、監視パ
ラメータの異常な挙動の原因を決定する。監視パラメー
タの異常な挙動の原因を確認する警報も発生される。自
動軽減措置も実施することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は全般的に原子炉、更に特定して
云えば、異常な挙動の原因を決定する為に原子炉炉心の
性能を監視する装置に関する。
【0002】
【発明の背景】普通の沸騰水形原子炉(BWR)は、例
えば電力を発生する為に蒸気タービン−発電機に動力を
供給する蒸力を発生するのに、水を沸騰させる原子炉炉
心を含む圧力容器を持っている。BWRは、指令に応答
して、BWRの個々の種々の運転を制御する幾つかの普
通の閉ループ制御装置を持っている。
【0003】例えば普通の再循環流れ制御装置(RFC
S)を使って炉心流量を制御し、これによって原子炉炉
心の出力エネルギを制御する。普通の制御棒駆動装置、
即ち、棒制御装置(RCS)が制御棒の位置を制御し、
こうして原子炉炉心内の制御棒の密度を制御して、その
中での反応度を制御する。普通の給水制御装置が、その
流量を含めて、圧力容器に供給される給水を制御し、こ
うして圧力容器内の水位を制御し、給水温度も制御され
る。普通のタービン制御装置が、負荷需要及び圧力調整
に基づいて、BWRからタービンへの蒸気の流れを制御
する。これら全ての装置並びにその他の普通の装置が、
BWRの種々の監視パラメータを利用して、その運転を
制御する。普通の監視パラメータの例を挙げれば、RF
CSによって実現される炉心の流れ又は流量、圧力容器
からタービンに吐出される蒸気圧力である炉心圧力、中
性子束、給水の温度と流量、タービンに供給される蒸気
の流れ又は流量、炉心エネルギ、及びBWR装置の種々
の状態表示がある。多くの監視パラメータは、監視され
るパラメータを直接的に測定する普通のモニタ又はセン
サを含んでいるが、例えば炉心エネルギの様な他の監視
パラメータは、他の監視パラメータを使って計算するの
が普通であり、夫々の装置からの出力信号として状態監
視パラメータが発生される。
【0004】上に列記された幾つかの監視パラメータを
含む普通の制御パラメータを普通の様に用いて、BWR
の運転を制御する。制御パラメータは、例えば原子炉の
出力エネルギを制御する炉心流量、炉心内の反応度を制
御する制御棒の位置、圧力容器内の水位並びにその中に
入っている水の過冷却を制御する給水の流量と温度を含
む。幾つかの制御装置が、例えば負荷需要の様な所定の
指令信号に応答して、普通の形で原子炉の運転を制御す
る。普通はコンピュータ・プログラムを使って、原子炉
炉心の熱的及び流体力学的な特性を解析して、それを制
御する。この解析は、解析的及び経験的な過渡状態及び
事故事象や、普通の原子炉の物理学及び熱−流体力学の
原理から選ばれた原子力データに基づいている。例え
ば、BWRに於ける炉心流量の変化に対する炉心の応答
は、従来知られている温度、ドップラー、ボイド及び反
応度のエネルギ係数と関係を持つが、これらは普通の原
子炉の物理学及び熱−流体力学の原理を反映している。
【0005】しかし、異常な過渡事象が発生した場合、
制御室に勤務しているオペレータは、その訓練、経験及
び判断に基づいて、その事象が起こったその瞬間に、こ
の事象に手作業で反応することが要求される。そこでと
る是正措置は、オペレータの訓練並びに知識によっては
正しいことも或いは正しくないこともあり、正しくない
場合、不要な原子炉のスクラムが必要になることがあ
る。更に、或る過渡的な事象は例外的に速く、人間であ
るオペレータがそれに反応する能力よりも一層速く起こ
ることがある。この様な事象があった場合、原子炉のス
クラムが自動的に行なわれることがある。
【0006】普通の原子炉制御装置の内の1つが原子力
装置保護装置(NSPS)であり、これは多重チャンネ
ル電気警報及び作動装置であって、原子炉の運転を監視
し、異常な事象を感知すると、安全でない状態又は安全
でなくなる惧れのある状態を防止する為の措置を開始す
る。普通、NSPSは(1)監視される或るパラメータ
の限界を越えた時に原子炉の運転を停止する原子炉の引
外し、(2)原子炉容器並びに収納部の障壁を通り抜け
る全ての接続部を隔離する原子力装置の隔離、及び
(3)例えば冷却装置及び余熱除去装置の様な普通の緊
急装置を作動する設計上の安全の特徴の作動と云う3つ
の機能を行なう。
【0007】オペレータが原子炉の運転中の異常な過渡
的な事象の原因を直ちに且つ正しく確認して、是正又は
軽減措置を直ちに講じないと、原子力装置保護装置が自
動的に原子炉の引外しを行なうが、これは必要ではなく
ても、望ましいことではない。
【0008】
【発明の目的】従って、この発明の1つの目的は原子炉
に対する新規で改良された監視装置を提供することであ
る。この発明の別の目的は原子炉の異常な状態の考えら
れる原因を自動的に決定する原子炉監視装置を提供する
ことである。
【0009】この発明の別の目的は、原子炉の異常な運
転の原因を確認する為に人工知能を用いて、原子炉のオ
ペーレタに診断メッセージを供給する自動原子炉監視装
置を提供することである。この発明の別の目的は、原子
力装置保護装置とは独立していて、原子炉の異常な状態
を軽減するのに有効な自動原子炉監視装置を提供するこ
とである。
【0010】
【発明の要約】蒸気を発生する為に水を沸騰させる原子
炉炉心を収めた圧力容器を持つ原子炉に対する自動監視
装置及び運転方法を提供する。複数個のモニタが夫々の
監視パラメータに対する信号を発生して、原子炉の運転
を監視し、コンピュータが監視パラメータに対する予定
の設定点を収めたデータベースを持っている。コンピュ
ータは、データベースに基づいて監視パラメータの異常
な挙動及び正常な挙動を確認する手段と、人工知能を用
いて、監視パラメータの異常な挙動の原因を決定する手
段とを持っている。監視パラメータの異常な挙動の原因
を確認する警報手段も設ける自動軽減措置を講ずること
ができる。
【0011】この発明の好ましい実施例並びにその他の
目的と利点は、以下図面について詳しく説明する所から
明らかになろう。
【0012】
【好ましい実施例の説明】図1には一例としての原子炉
10が略図で示されている。この原子炉は、原子炉圧力
容器12を持ち、その中に収められた原子炉炉心14
が、この実施例では、水16を沸騰させて蒸気18を発
生する様に作用する。この実施例では、普通の蒸気ター
ビン20に蒸気18を供給する為に、沸騰水形原子炉
(BWR)10が使われている。タービンが普通の発電
機22を回転させて、普通の公益回路網に電力を供給す
る。
【0013】この発明では、全体を24で示した炉心自
動監視装置(CAMSYS)を原子炉10と共に設け
て、その運転を自動的に監視し、正常な及び異常な運転
を確認すると共に、異常な過渡的な事象の原因を予測又
は確認し、その時、オペレータが是正軽減措置を講ずる
ことができる様に、又はCAMSYS 24によってそ
う云う措置を自動的に行なうことができる様に、オペレ
ータが評価できる様な診断を下す。
【0014】更にCAMSYS 24が包括的に参照数
字26で示した複数個の普通のセンサ又はモニタを持っ
ていて、これらが装置24に対する入力信号を供給す
る。モニタ26は普通は原子炉10及びその種々の制御
装置に作動的に結合されていて、炉心14を含む原子炉
10の運転を監視し、各々のモニタ26が、MPで示し
た夫々の監視パラメータに対する対応する電気信号を発
生する。監視パラメータMPの例を挙げれば、(イ)原
子炉炉心14内にあって、CAMSYS 24に作動的
に結合された普通の中性子束モニタ26aによって発生
される中性子束MP1 、(ロ)普通の再循環流れ制御装
置(RFCS 28)内にある普通の炉心流量モニタ2
6bによって発生される炉心流量MP2 、(ハ)普通は
普通の棒制御装置(RCS)30内にある普通の位置モ
ニタ26cによって発生される制御棒密度MP3
(ニ)給水の流量と温度を別々に制御する普通の給水装
置32内にあって、それを一緒に26dと示した1つの
ボックスで示してあるが、普通の温度及び流量モニタに
よって発生される給水温度MP4 及び流量MP5 及び
(ホ)圧力容器12に作動的に結合された普通の圧力調
整形タービン制御装置34内にある普通の圧力センサ2
6eによって発生される原子炉圧力MP6 がある。
【0015】この他の普通の監視パラメータの例を挙げ
れば、炉心熱エネルギ、蒸気流量、原子炉容器の水位、
RFCS 28、RCS装置30、給水装置32及びタ
ービン制御装置34の様な幾つかの制御装置の状態があ
る。こう云う例として挙げたモニタは、全体的に参照数
字26で示してあるが、普通は電気配線を介して、プラ
ント制御室から適当な指令信号38を普通の様に受取る
夫々の制御装置に作動的に普通の形で結合されている。
更に具体的に云うと、RFCS 28は普通は沸騰水形
原子炉において、その出力エネルギを制御する為に使わ
れる。RFCS 28が、圧力容器12に作動的に結合
されていて、その中の水16の一部分を受取る普通の再
循環ポンプ40を有する。この水16が普通の制御弁4
2に圧送され、圧力容器12に戻されて、その中で強制
的に再循環の流れとなることは従来公知の通りである。
普通の位置ぎめ装置又はアクチュエータ44が、それに
作動的に結合された普通の流れ制御装置46に応答し
て、弁42の位置、従ってそれを通る流量を制御する。
普通の合算器48が流量要求信号38aを受取り、普通
の閉じたフィードバック・ループで、監視される炉心流
量信号MP2 (26b)を減算し、炉心流量MP2 (2
6b)の所望の値を自動的に保つ。普通の負荷需要誤差
信号52がタービン制御装置34から負荷制御装置又は
マスター制御装置36に送られる。この制御装置が別の
普通の合算器54に出力信号36を普通の様に発生し、
普通の束制御装置56によって発生されるモニタ26a
からの中性子束信号と組合せて、所要流量要求信号38
aを発生する。普通のタービン制御装置34が、圧力容
器12と蒸気タービン20の間に作動的に結合された普
通の制御弁58をも含んでいて、それを通る蒸気18の
流れを普通の様に制御すると共に、普通の圧力調整形タ
ービン制御装置60に対する別の速度フィードバック信
号を供給する為の普通の速度モニタ26fをも含んでい
る。タービン制御装置60には、圧力要求信号38bの
様な普通の入力信号が普通の様に供給される。
【0016】更にRCS装置30が図1に示した1つの
制御棒駆動部64によって図式的に示した複数個の普通
の制御棒駆動部64を持っており、これが原子炉炉心1
4に普通の制御棒66を普通の様に挿入したり、そこか
ら引出したりする。普通の棒制御装置68が、駆動部6
4と、制御棒密度モニタ26cとに作動的に結合されて
いる。モニタ26cは原子炉炉心14内の制御棒66の
位置を監視し、従ってその包括的な密度を監視する。棒
制御装置68は普通は、原子炉炉心14内の制御棒66
の密度を制御する為の棒位置要求信号38cを受取る。
【0017】図1に示した実施例では、最後に給水装置
32が、タービン20の復水器と圧力容器12の間に作
動的に結合されていて、タービン20からの復水を圧力
容器12に対する給水として圧送する普通の給水ポンプ
70を持っている。普通の給水流量制御装置72は、給
水ポンプ70及び給水モニタ26dと連絡する様に閉じ
たフィードバック・ループで普通の様に結合されてい
る。このモニタ26dは、給水流量MP5 の表示を制御
装置72に供給し、制御装置72は圧力容器12内の水
位を表わす信号をも普通の様に受取る。給水流量要求信
号38dが普通の様に制御装置72に供給される。
【0018】制御装置28,30,32,34の構造及
び機能は、原子炉10の運転を普通の様に制御するもの
として、普通のものである。勿論、この他の普通の装置
も存在していて、普通の閉ループ動作で、これまで説明
したものと同様に動作する。原子炉10の異常な運転又
は状態があった場合、プラント・オペレータはその状態
を解析し、どんな軽減措置が必要であるかを決定するこ
とが要求される。この措置が制御室からオペレータによ
って手作業で行なわれる。例えば、冷却材消失事故(L
OCA)の様な重大な異常な事象は、原子炉の引外し又
はスクラムとして知られている原子炉10の運転停止を
必要とするのが典形的である。原子炉10の運転を自動
的に監視して、自動的な原子炉の引外しを行なう為、普
通の原子力装置保護装置(NSPS)74が設けられて
いる。NSPS 74は独立の装置であって、普通は幾
つかのモニタ26の内の選ばれたものからの信号を受取
り、異常な状態を感知すると、安全でない状態又は安全
でなくなる惧れのある状態を防止する為の措置を開始す
る。監視パラメータMPの或る限界を越えた時、NSP
S 74は原子炉の引外しを行なって原子炉10の運転
を停止することができる。NSPS 74は、圧力容器
12と、収納部の障壁を通り抜ける1次圧力境界の全て
の接続部を隔離することもできる。更にNSPS 74
は、原子炉10を保護する為、炉心の冷却及び余熱の除
去の様な普通の計画的な安全性の特徴を働かせる装置を
作動することができる。然し、NSPS 74は、原子
炉10の運転を監視して、必要な異常な状態を感知した
時に、こう云う予定の措置を開始することができるだけ
である。NSPS 74は異常な状態の原因を決定する
ことができない。その原因は、観察された異常な状態を
評価するオペレータの経験と知識に基づいて、オペレー
タによって決定しなければならないのが普通である。N
SPS 74は、原子炉の引外しが行なわれない様にす
る為の軽減措置を講ずることもできない。
【0019】例えば、図2には、横軸に秒単位で時間を
とり、縦軸に定格値の百分率をとったグラフが示されて
いる。実線76で示すのは、モニタ26bによって発生
される炉心流量(MP2 )曲線である。破線78で示す
のはモニタ26aによって発生される中性子束(M
1 )曲線である。鎖線80で示すのはモニタ26dに
よって発生される給水流量(MP5 )曲線である。二点
鎖線82で示すのは、普通のモニタ(図に示してない)
よって発生される、容器12からタービン20への蒸気
流量である。このグラフの時刻ゼロでは、異常な過渡的
な事象が始まり、それによって図2に示す幾つかの監視
パラメータ並びにこの例には示してない他の普通の監視
パラメータに、対応する変化が生ずる。図面に示してな
い更に多くのものを含めて、図2に示す様な変化する曲
線と遭遇した時、オペレータは自分の経験と知識に基づ
いて、この異常の原因を決定しようとし、その後この問
題を軽減しようとする。比較的複雑な原子炉10の運転
では色々な種類の異常が起こり得るから、異常を検出
し、その後、人間の反応能力と両立する様な相対的な期
間内にこの異常を軽減しようとすることは、その異常と
オペレータの能力とに応じて、比較的容易な場合から比
較的困難な場合まである。
【0020】この発明では、監視パラメータMPの正常
な並びに異常な挙動を自動的に確認する為にCAMSY
S 24を設け、監視パラメータMPの異常な挙動の原
因を自動的に決定し、その後考えられる原因を示す警報
を制御室内にいるオペレータに少なくとも供給する。C
AMSYS 24のプラント運転に対する全体的な関係
が図3に示されている。正常なプラントの運転が、オペ
レータの誤り又は部品の誤動作の様な外部の擾乱によっ
て乱された時、プラントは異常な状態に入る。この擾乱
が原子炉内に小さな過渡的な状態を作り、プラントの正
常な運転で典形的に起こる様に、それが普通の制御装置
によって安定化させ又は是正することができることがあ
る。その擾乱は、NSPS 74によって原子炉のスク
ラムを行なわせる様な重大な過渡的な事象又は事故を招
くこともある。従って、CAMSYS 24の主な機能
は、過渡的な事象の早期に異常な状態を自動的に検出
し、例えばプラント制御室内にある普通のモニタ84を
通じて、プラントのオペレータに警報を発することであ
る。この警報は、異常な状態から生ずる結果を抑える為
に、CAMSYS24によって好ましくは自動的に軽減
することができる様な異常な事象の考えられる原因を表
示することが好ましい。CAMSYS 24の監視及び
軽減制御機能は、NSPS 74から完全に独立してい
て、NSPS 74の安全性を保つ為の動作がCAMS
YS 24の影響を受けず、所期通りに作用する様にす
ることが好ましい。重大な過渡的な事象又は事故をプラ
ント・オペレータの手作業により、又はCAMSYS
24によって自動的に軽減することができなければ、安
全なプラントのスクラム動作は常に利用し得る。
【0021】図1に示すCAMSYS 24はCAMS
YSコンピュータ24aを含むことが好ましい。このコ
ンピュータは、必要なデータベースをメモリに普通の様
に記憶して持っていると共に、この発明による監視及び
制御ソフトウェア・アルゴリズムをも持つ普通のプログ
ラム可能なマイクロプロセッサであってよい。モニタ2
6からの信号が、その間の電気接続を示す途切れた線で
示す様に、幾つかの制御装置28,30,32,34及
びNSPS 74と並列に、CAMSYSコンピュータ
24aに直接的に供給される。
【0022】CAMSYS 24に対する基本的な論理
処理のフローチャートが図4に示されており、図2の曲
線で表わした信号の例で示す様な夫々のモニタ26から
の幾つかの監視パラメータMPの入力信号を受取る。多
くの監視パラメータは普通の原子炉の物理学及び熱流体
力学の原理によって相互の関係を持っているから、1個
の異常な事象が多くの監視パラメータに過渡的な動作を
行なわせる。その為、CAMSYS 24は、監視パラ
メータの正常な並びに異常な挙動を確認し、異常な監視
パラメータから、異常な挙動の原因を決定する様に選ば
れた予定の人工知能則を収めた知識をベースとする装置
である。
【0023】例えば、図2に示した監視パラメータの曲
線を検査するオペレータはこれまで習った経験及び知識
を用いて、挙動を解析し、その原因を予測しようとす
る。図2で、異常な状態が時刻ゼロに発生し、例として
示した全ての監視パラメータは種々の割合で増加する。
勿論、エネルギ増加に対する普通の要求の後に起こる様
な正常な過渡的な事象では、監視パラメータは、その正
常な挙動に基づいて、場合に応じて増加したり減少した
りし、これが正常な挙動に比べて、異常な挙動を予測す
るのを更に困難にする。図2では、確認されていない異
常な原因が、曲線78で示す中性子束(MP1 )に急激
な増加を招くことがあり、これは定格値の約120%と
いう予定の設定点に達すると、NSPS 74による保
護作用の原子炉引外し又はスクラムを行なわせて、原子
炉10の運転を停止するが、これは約7秒で行なわれ
る。その少し後、蒸気流量が曲線82で示す様に約0%
に減少し、曲線76,80で示した炉心流量MP2 及び
給水流量MP5 は、原子炉引外しの後は正常な形の挙動
になる。
【0024】普通のNSPS 74は幾つかのモニタ2
6を使って原子炉10の運転を監視すると共に保護する
のが普通であり、その異常な挙動を普通の様に感知す
る。これは、特定の監視パラメータが予定の大きさの限
界又は設定点又は対応する限界又は設定点によって表わ
されたその大きさの予定の変化率を越えることを含むこ
とがある。異常な挙動の激しさに応じて、NSPS 7
4は原子炉のスクラム、隔離及び/又は安全装置を働か
せる。然し、NSPS 74は、異常な挙動の原因を確
認したり、又は原子炉引外しを防止する能力は持ってい
ない。
【0025】従って、図4で示すCAMSYS 24
は、監視される幾つかの監視パラメータMPの正常な挙
動及び異常な挙動を区別する為の大きさ及び変化率の設
定点を含めて、NSPS 74に使われている様な監視
パラメータMPの予定の設定点又は限界値を収めた普通
のデータベース86を含むことが好ましい。データベー
ス86にある設定点は、一層速く措置を講ずることがで
きる様にする為に、NSPS 74にある設定点よりも
更に厳しい。CAMSYS 24は更に、データベース
86に基づいて監視パラメータの異常な及び正常な挙動
を確認する普通の手段88を含んでいる。監視パラメー
タMPを解析し、大きさ及び変化率の設定点を収めた予
定のデータベースとそれを比較することが普通である。
好ましい実施例では、米国特許第4,678,622号
に記載されたゼネラル・エレクトリック社の過渡状態モ
ニタ(GEPRAM)を用いて、異常な事象を開始され
た直後の、図2の曲線78に示す中性子束MP1 の過大
な増加の様な異常な過渡的な変化率を確認することがで
きる。図2に示す例では、図4に示す確認手段88がデ
ータベース86に入っている予定の設定点を使って、監
視される各々のパラメータMPを検査して、原子炉炉心
14の性能に影響を与え且つ異常な挙動を示すパラメー
タを確認することができる。各々の監視パラメータMP
を異常な挙動について検査する。例えば、1つのMP
が、データベース86にある或る設定点の率よりも高い
率を持つ場合、このMPはプラントの正常な運転に比べ
て異常な増加を示している。
【0026】図2の例では、確認手段88は、とりわけ
炉心流量MP2 、中性子束MP1 、給水流量MP5 及び
蒸気流量が変化しつゝあること、並びに曲線78に示す
中性子束MP1 が異常に過大な率で増加しつゝあること
を確認する。図4に示す様に、CAMSYS 24は、
例えばプラントのオペレータの直接的な人的入力なし
に、監視パラメータMPの異常な挙動の原因を自動的に
決定する手段90を含む。この原因を決定する手段90
は、データベース86及び予定の知識ベース92を用い
て、予め選ばれた監視パラメータMPの性能に基づい
て、異常な挙動を解析してその原因を決定する為の、各
々の監視パラメータMPに関連する予定の人工知能則、
例えばソフトウェア・アルゴリズムを持っている。
【0027】更に具体的に云うと、一旦確認手段88に
よって第1段階のタスクとして、異常な挙動をする監視
パラメータが確認されたら、この確認された異常なパラ
メータ又は1次監視パラメータが、2段階目のタスクと
して、最も密接な関係を持つ監視パラメータ又は2次監
視パラメータと共に、決定する手段90によって更に解
析され、異常な挙動の原因を確認する為に、過渡状態の
種類及びパラメータの変化の傾向を含めた過渡状態の特
性を判断する。これが予定の知識ベース92を用いるこ
とによって行なわれる。この知識ベースは、各々の監視
パラメータに関連する予定の人工知能則として構成され
る。
【0028】異常な状態は幾つかの監視パラメータの変
化となって現われるのが典形的であるから、原因を確認
する為に、異常な挙動を正常な挙動から区別する様に、
関連するパラメータを評価することが必要である。従っ
て、知識ベース92は、(1)普通得られる原子炉10
の予定の解析的な、過渡状態及び事故の動作性能、
(2)やはり普通に得られる原子炉10の過渡状態及び
事故の動作性能の実際の運転記録、及び(3)やはり普
通に得られる原子炉の予定の物理学及び熱流体力学の原
理に基づく1次及び2次監視パラメータの相互関係の内
の少なくとも1つ、そして好ましい実施例では、3つ全
部を含むことが好ましい。例えば、炉心流量の変化及び
制御棒の密度変化に基づいて炉心の性能を表示し、又は
LOCAの様な事故に基づいて炉心性能を表示する解析
的及び経験的なデータが普通分かっている。更に、炉心
流量の変化に対する炉心の応答は、従来公知の様に、相
互関係を持つ4つの変数、即ち、炉心ボイド割合、ドッ
プラー係数、炉心入口エンタルピー変化及びキセノン濃
度変化となって現われる。こうして、各々の1次監視パ
ラメータに対し、2次監視パラメータを予め選んで、そ
れに基づいて異常な挙動の原因を決定することができ
る。
【0029】図2の例に対して必要な人工知能則の一例
は、図5に簡単に示した下記の規則を含む。 (1)GETRAMによって確認される様に、1次監視
パラメータ、例えば中性子束(曲線78)の様なMP1
が過大な率の増加の様に予定の設定点を越えた場合、そ
の時、炉心流量(曲線76)及び制御棒の密度の変化率
(幾つかの制御棒66の位置に基づく)の様な関連する
2次パラメータMP2 ,MP3 等を検査する。
【0030】(2)炉心流量(曲線76)の様な2次監
視パラメータMP2 が変化しつゝある場合、例えば増加
しつゝある場合、その時その制御装置、例えばRFCS
28の状態を検査して、それがこの様な変化を要求し
ているかどうかを判断する。 (3)2次監視パラメータMP3 が変化しつゝあり、例
えば、制御棒の密度が変化しつゝある場合、その制御装
置、例えば、RCS装置30の動作を自動又は手動動作
の為に検査する。
【0031】(4)1次監視パラメータMP1 と2次監
視パラメータMP2 ,MP3 等の予定の関係に基づいて
異常を診断する。例えば、炉心流量が過大な率で増加
し、この様な増加の要求がない場合、制御棒の密度に変
化がなければ、RFCS 28に制御上の問題がある。
従って、図2に示した例の異常な挙動の原因は、略直線
的に増加しつゝある炉心流量(曲線76)の制御作用が
失われたことであると決定される。例えば、図1に示し
た流量制御装置46が故障して、制御弁42が異常に開
き、原子炉炉心14を通る炉心流量を増加することがあ
る。炉心流量(曲線76)が増加すると、中性子束(曲
線78)が急速に増加し、軽減措置を講じなければ、流
量制御装置46の故障の開始から約7秒後に、図2に示
す様な原子炉引外しをNSPS74が行なう。
【0032】CAMSYS 24は、原子炉引外しが起
こるより十分前の時間内に、流量制御装置46の故障の
様な問題を確認し、異常な挙動の原因を確認する警報を
モニタ84を介して制御室にいるプラント・オペレータ
に提供する。例えば、モニタ84によって表示される警
報は、単に「炉心流量の異常な増加」を記述するもので
あってよい。
【0033】この時、オペレータは、例えば、流量制御
装置46を普通の方法で手動状態におき、図1に示す様
な適当な取消し信号38eを、アクチュエータ44に作
動的に結合された普通の手動取消し制御装置94に送
り、RCS 30を普通の方法で作動(信号38c)し
て選ばれた制御棒66を挿入することにより、CAMS
YS 24の自動的な動作を伴わずに、手作業で軽減措
置を講ずることができる。
【0034】この実施例では、1次監視パラメータは中
性子束MP1 であり、2次監視パラメータは炉心流量M
2 及び制御棒密度変化率MP3 を含み、互いに関係が
あることが従来から分かっている様に、給水流量MP5
及び原子炉圧力MP6 をも含んでいてもよい。人工知能
則は、炉心流量が、それに対する正常な要求なしに、所
定の設定点を越え、制御棒の密度の変化率が実質的に変
わらない場合、中性子束が所定の設定点を越えるという
異常な挙動の考えられる原因として、再循環流れ制御装
置に問題があると確認する。
【0035】勿論、これはCAMSYSコンピュータ2
4aの知識ベース92に入っている人工知能則の比較的
簡単な一例に過ぎない。図5に示す様に、こう云う規則
は、各々の所望の監視パラメータMPとそれに対して相
互関係を持つ2次監視パラメータを評価する為に作り出
すことのできる多くのブランチの内の1つのブランチに
過ぎない。人工知能則は、普通の方法で異常な徴候を前
もって解析して、異常な徴候の原因を適当な精度で解析
して確認することができる様にするのに適した人工知能
則とする為に必要な程度に基づいて、希望する様に手を
加えることができる。この規則は、上に述べた例の規則
の様に簡単にしてもよいし、或いは原子炉の物理学及び
熱−流体力学の原理によって定められたパラメータの傾
向の従来公知の相互関係並びにプラントの過渡状態及び
事故を反映した解析的及び経験的なデータに基づいて、
更に複雑にしてもよい。
【0036】図4に示す様に、更にCAMSYSコンピ
ュータ24aは、モニタ84を介して手動による是正の
為にオペレータに表示されるか、又はCAMSYS 2
4自体によって行なわれる自動的な軽減の何れかによっ
て、監視パラメータの異常な挙動を制御又は軽減する為
の少なくとも1つの制御パラメータCPを決定する別の
手段96をも含んでいてよい。従来公知の制御パラメー
タCPの例としては、炉心流量及び制御棒の位置があ
り、これらが沸騰水形原子炉の運転を制御する主たるパ
ラメータであり、この他の制御パラメータは給水流量、
負荷需要、及び幾つかの監視パラメータMP自体を含む
その他がある。監視パラメータMPと制御パラメータC
Pの間には従来知られている重なりがあり、或るパラメ
ータは監視情報及び制御機能の両方になる。図4及び5
に示す様に、制御パラメータを決定する手段96は、知
識ベース92からの適当な人工知能則及びデータベース
86からのデータを使って、異常な過渡的な事象を軽減
する為に、どの制御パラメータCPを使うことができる
かを決定する。
【0037】例えば、一旦流量制御装置46が故障した
ことが分かり、従って、炉心流量の制御作用が失われた
場合、炉心流量が中性子束の過大な増加を制御する1次
制御パラメータCP1 になる。炉心14内の制御棒密度
CP2 に影響を与え、従って中性子束に影響を与える制
御棒の位置の様に中性子束の制御を助ける1つ又は更に
多くの2次制御パラメータも選ぶことができる。2次制
御パラメータが各々の予定の異常な徴候に対して予め選
ばれ、原子炉の物理学及び熱流体力学の原理並びに解析
的及び経験的なプラントの過渡的な事象及び事故に基づ
く従来公知のパラメータの相互関係にやはり基づいて、
知識ベース92に収められている。予定の異常な徴候に
対し、実際の異常な徴候にぶつかった時の必要に応じて
使える様に、1次及び2次制御パラメータを知識ベース
92内で特定しておくことができる。
【0038】図2に示し、前に説明した例では、モニタ
84で表示される警報メッセージは、流量制御装置46
の故障を確認すると共に、炉心流量CP1 を手動で調節
することにより、即ち、流量を減少することにより、又
は制御棒66を挿入して棒密度CP2 を増加することに
より、又はその両方により、中性子束レベルが原子炉ス
クラムに通ずる様な設定点を越えない様にする軽減の制
御作用を示唆することができる。
【0039】前に述べた様に、軽減措置は、プラント制
御室からオペレータが手作業で行なってもよいし、或い
はCAMSYS 24がこの他に、図4に図式的に示す
様に、監視パラメータの異常な挙動を軽減する為、1次
又は2次制御パラメータCP又はその両方を自動的に調
節する手段98を持っていてもよい。図1に示すCAM
SYSコンピュータ24aは、例えば専用のCAMSY
S制御装置内に、別の普通の制御指令を持っていて、そ
れが適当な制御装置、例えば28,30,32,34
に、適当な軽減用の信号、例えば100a−100eを
送出してもよい。
【0040】一旦異常な挙動の原因が確認され、異常な
挙動を軽減する為の適当な制御パラメータCPが決定さ
れたら、制御パラメータCPを手段98によって自動的
に調節して、異常な挙動を軽減する為の適当な是正又は
軽減信号を発生することができる。前に述べた例では、
CAMSYSコンピュータ24aからの軽減信号を、取
消し信号38eに相当する取消し信号100eとして、
手動取消し制御装置94に自動的に直接的に供給して、
異常に開いている制御弁42を適当に閉じて、過大な炉
心流量を逆転させ、こうして中性子束の異常な増加を逆
転することにより、図1に示した流量制御装置46を側
路することができる。同時に、要求信号38cに相当す
る別の軽減信号100cをCAMSYSコンピュータ2
4a内の手段28によって自動的に発生して、棒制御装
置68に加え、選ばれた制御棒66を更に挿入して、中
性子束をもっと正常なレベルへ減らすことができる。更
に、要求信号38dに相当する別の軽減信号100dを
流量制御装置72に供給して、給水流量を適当に調節す
ることができる。
【0041】CAMSYSコンピュータ24aは、合算
器48に直接的に軽減信号100aを供給して、流量制
御装置46が正しく作用していて取消しを必要としない
時、異常な事象の間に、必要に応じて、循環流量を自動
的に調節することが出来る。図4に示す様に、夫々の軽
減信号を伝える夫々の出力線100に結合されたブロッ
クで示したフィードバック制御装置は、異常な挙動を軽
減する為に選ばれた、原子炉10の任意の適当なフィー
ドバック制御装置である。モニタ84は、この時、問題
の診断及び自動的に行なわれる是正措置をも表示するこ
とができる。調節する手段98が、普通の閉ループのフ
ィードバック動作の為、原子炉10の夫々のフィードバ
ック制御装置に適当な軽減信号を供給することができ
る。制御装置の調節の程度は、異常な過渡状態の激しさ
に関係する。これは、MP信号の略瞬時的で無限小の変
化に応答する普通の論理回路を通じて達成することがで
きる。CAMSYSコンピュータ24a内にある調節す
る手段98が、異常な過渡的な事象を軽減する為の普通
の「ファジイ」論理回路を含むことが好ましい。ファジ
イ論理回路は、幾つかのパラメータの間の相互関係が複
雑である場合、制御パラメータの要求の変化と、普通の
連続的な制御論理回路で監視パラメータに観測される応
答との間の普通見られる長い時間的な遅れ及び振動応答
を考えると、軽減性能を改善するのに役立つことがあ
る。
【0042】過渡的な異常な事象は、比較的遅いものか
ら比較的早い速度のものまで、その速度が変化し得るか
ら、図4に示した確認する手段88は、図6に図式的に
示す様に、相異なる速度を区別する様に選ぶのが普通で
ある。監視パラメータMPの変化率は、例えば、GET
RAMを用いることによって普通の方法で決定すること
ができる。これは、遅い過渡状態と分類することができ
る第1の速度A、この遅い過渡状態に比べて速い過渡状
態と分類することができる第2の速度B、速度Bを持つ
速い過渡状態よりも更に速い非常に速い又は甚だしい過
渡状態と分類することができる第3の速度Cを含む異常
な挙動の速度を決定する。3つの速度A,B,Cは、予
定の速度の範囲であることが好ましく、遅い過渡状態の
速度Aより低い範囲は安定な運転と定められ、この時何
ら軽減措置も必要ではないし、とられもせず、モニタ8
4で何のメッセージも表示されない。任意の1つの監視
パラメータMPが安定な変化率より高い場合、それは3
つの速度A,B,Cの内の1つに入り、それが、制御室
にいるオペレータによって手動で、又は調節する手段9
8によって自動的に行なわれるべき、モニタ84で表示
される必要な軽減のレベルL1,L2,L3を決定す
る。更に図3に示す様に、遅い過渡状態及び速い過渡状
態は、原子炉のスクラムをせずに軽減することができる
小さい過渡状態と見なすことができ、これに対して事故
を含む甚だしい過渡状態は、NSPS74を作動して、
原子炉10のスクラムをし、原子炉を隔離し、普通要求
されている様に安全装置を働かせることを必要とする。
従って、調節する手段98は、観察された異常な過渡状
態の激しさに基づいて、必要な軽減のレベルL1,L
2,L3を示す適当なアルゴリズムを含んでいてよい。
再び前に述べた炉心流量の例について云うと、炉心流量
の増加は比較的ゆっくりしていれば、軽減レベルL1で
は、CAMSYSコンピュータ24aに応答して、手動
取消し制御装置94によるアクチュエータ44の手動制
御を行うか、又は制御棒66をCAMSYSコンピュー
タ24aの指示により炉心14内に更に挿入してもよ
い。レベルL1で、CAMSYSコンピュータ24aに
よって自動的な制御が行なわれる場合、比較的小さい補
正を用いて軽減が行なわれる。炉心流量の異常が速い過
渡状態の範囲内であれば、第2の軽減レベルL2は、中
規模の是正を用いた、上に述べた少なくとも両方の是正
措置を必要とすることがある。炉心流量の増加が激しい
過渡状態の範囲内であって、中性子束レベルが甚だしい
率で増加しつゝある場合、最大規模の是正値を用いて、
第3の軽減レベルL3が実行される。軽減が異常な挙動
を十分敏速に改善する効果がない場合、NSPS 74
が原子炉のスクラムを実行する場合があるが、その場合
でも、それが独立して動作することは守られる。
【0043】例えば、図2の中性子束曲線78が、図2
に示した120%という様な予定の最大限界に達した
時、NSPS 74が作動される。然し、中性子束が1
20%の限界に達する前に、CAMSYS 24が中性
子束の異常な増加の原因を自動的に軽減し、こうして原
子炉のスクラムを防止することがある。CAMSYS2
4は完全にNSPS 74と動作が独立しているから、
NSPS 74が原子炉のスクラムを行なう能力を保持
する様にすることで、改良された、知能的とも云える全
体的なシステムが得られる。
【0044】CAMSYS 24はコンピュータ24a
を用いてマイクロプロセッサを基本としているから、そ
の中の必要な全ての論理は、普通のソフトウェア・アル
ゴリズムを用いて普通の様にプログラムすることができ
る。アルゴリズムに手を加える程度及び複雑さの程度
は、利用しようとする知識ベース及び経験に基づいて、
比較的簡単なものから比較的複雑なものまで変わり得
る。CAMSYS 24は、幾つかの監視パラメータM
Pの大きさ及び変化率の評価を含むことが好ましい。更
にこれは監視パラメータの2次変化をも含んでいてよ
い。例として挙げた監視パラメータMPは、原子炉炉心
14自体の性能に特に関係するものであるが、炉心14
の性能に間接的に関係するこの他のプラントの機能を監
視する為に、他の監視パラメータを利用してもよい。プ
ラントの異常な動作状態の更に大がゝりな監視及び制御
の為に、ファジイ論理技術と組合せることができるニュ
ーラル(神経)回路の普通の原理も利用することができ
る。
【0045】普通の沸騰水形原子炉(BWR)について
CAMSYS 24を説明したが、加圧水形原子炉(P
WR)の様な他の形式の原子炉にも用いることができ
る。勿論、データベース、知識ベース及びアルゴリズム
は、PWRの動作原理に合う様に適当に変更する。CA
MSYS 24は融通性のあるシステムであって、異常
な動作を判断する為に、例えば炉心の性能を反映する選
ばれた監視パラメータを監視する能力を持つ。最も重要
なことは、CAMSYS 24が、原子炉の物理学及び
熱−流体力学を含む普通のよく知られている原理、並び
に異常な挙動の原因(1つ又は複数)を判定する為に、
過渡的な事象及び事故を表わす解析的及び経験的なデー
タを用いて、監視されるパラメータの間の性能の相互関
係に基づく人工知能則を利用することである。予測され
た原因が、必要に応じて評価並びに措置の為に、オペレ
ータに提供され、又前に述べた様にCAMSYS 24
によって自動的に軽減することができる。従って、CA
MSYS 24は予定の知識ベース92を利用して、原
子炉10の制御を改良する為に、異常な過渡状態の原因
を確認する点で少なくともオペレータの助けになる。
【0046】この発明の好ましい実施例と考えられるも
のを以上説明したが、当業者には、以上説明したことか
ら、この発明のこの他の変更が容易に考えられよう。従
って、特許請求の範囲は、この発明の範囲内に属するこ
の様な全ての変更を包括するものであることを承知され
たい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による原子炉に対する炉心
自動監視装置(CAMSYS)の系統図。
【図2】図1に示した原子炉に対する、定格値の百分率
対時間で表わした監視パラメータの例を示すグラフ。
【図3】図1に示した原子炉10と組合せて使われるC
AMSYSを表わすフローチャート。
【図4】図1及び3に示したCAMSYS内の基本的な
論理処理のフローチャート。
【図5】図4に示した知識ベースに基づく人工知能則の
例を示すフローチャート。
【図6】図4に示した異常な監視パラメータの過渡状態
の変化率を決定するフローチャート。
【符号の説明】
12 圧力容器 14 炉心 24 CAMSYSコンピュータ 26 モニタ 84 警報メッセージ 86 データベース 88 確認する手段 90 解析する手段 92 知識ベース

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気を発生する為に水を沸騰させる原子
    炉炉心を持つ原子炉圧力容器を含む原子炉と、何れも夫
    々の監視パラメータに対する信号を発生する様な、前記
    原子炉の運転を監視する複数個のモニタと、炉心自動監
    視装置(CAMSYS)コンピュータとを有し、該コン
    ピュータが、前記監視パラメータに対する予定の設定点
    を収めたデータベース、該データベースに基づいて前記
    監視パラメータの異常及び正常な挙動を確認する手段、
    前記監視パラメータの異常な挙動の原因を決定する手
    段、及び前記監視パラメータの異常な挙動の原因を確認
    する警報を発する手段を含んでいる炉心自動監視装置。
  2. 【請求項2】 前記決定する手段が、前記監視パラメー
    タの内の各々の1次監視パラメータに関連する予定の人
    工知能則を持っていて、前記監視パラメータの内の予め
    選ばれた関連する2次監視パラメータに基づいて、前記
    異常な挙動の原因を決定する請求項1記載の炉心自動監
    視装置。
  3. 【請求項3】 前記2次監視パラメータが各々の1次監
    視パラメータに対して予め選ばれていて、前記原子炉の
    予定の解析的な過渡的及び偶発的な運転性能、前記原子
    炉の過渡的及び偶発的な運転性能の実際の運転記録、及
    び予定の原子炉物理及び熱流体力学原理に基づく前記1
    次及び2次監視パラメータの相互関係の内の少なくとも
    1つに基づいて、前記異常な挙動の原因を決定する請求
    項2記載の炉心自動監視装置。
  4. 【請求項4】 前記1次監視パラメータが中性子束であ
    り、前記2次監視パラメータが炉心流量及び制御棒の密
    度変化率を含み、前記人工知能則は、その時前記炉心流
    量がそれに対する通常の需要なしに所定の設定点を越え
    ると共に制御棒の密度変化率が実質的にゼロであって、
    前記中性子束が所定の設定点を越えると云う異常な挙動
    の原因として、再循環流れ制御装置の問題を確認する請
    求項3記載の炉心自動監視装置。
  5. 【請求項5】 前記CAMSYSコンピュータが、前記
    監視パラメータの異常な挙動を軽減する制御パラメータ
    を決定する手段、及び前記監視パラメータの異常な挙動
    を軽減する為に前記制御パラメータを調節する手段を更
    に含んでいる請求項3記載の炉心自動監視装置。
  6. 【請求項6】 前記モニタに作動的に結合されていて、
    原子炉の引外し並びに原子炉安全装置の作動を行なわせ
    る様に作用する原子力装置保護装置を有し、前記挙動を
    確認する手段が、遅い過渡状態、該遅い過渡状態に比べ
    て速い過渡状態、及び該速い過渡状態よりも更に速い著
    しい過渡状態を含む前記異常な挙動の率を決定し、前記
    遅い過渡状態、速い過渡状態及び著しい過渡状態は相異
    なる軽減レベルを実現する様にした請求項5記載の炉心
    自動監視装置。
  7. 【請求項7】 蒸気を発生する為に水を沸騰させる原子
    炉炉心を収めた原子炉圧力容器、及び原子炉の運転を監
    視し、何れも夫々の監視パラメータに対する信号を発生
    する複数個のモニタを有する原子炉の運転方法におい
    て、前記監視パラメータに対する予定の設定点を収めた
    データベースを用意し、該データベースに基づいて、前
    記監視パラメータの異常な挙動及び正常な挙動を確認
    し、前記データベース並びに予定の人工知能則に基づい
    てコンピュータで前記監視パラメータの異常な挙動の原
    因を自動的に決定し、該監視パラメータの異常な挙動の
    原因を確認する警報を発することを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 前記監視パラメータの異常な挙動を軽減
    する制御パラメータを自動的に決定し、前記監視パラメ
    ータの異常な挙動を軽減する様に前記制御パラメータを
    調節することを含む請求項7記載の方法。
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