JPH0682274B2 - 水中遮蔽板 - Google Patents

水中遮蔽板

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JPH0682274B2
JPH0682274B2 JP62016207A JP1620787A JPH0682274B2 JP H0682274 B2 JPH0682274 B2 JP H0682274B2 JP 62016207 A JP62016207 A JP 62016207A JP 1620787 A JP1620787 A JP 1620787A JP H0682274 B2 JPH0682274 B2 JP H0682274B2
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JP
Japan
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sound
plate
shielding plate
shield
phase inversion
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JP62016207A
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JPS63184797A (ja
Inventor
忠洋 野口
浩 内田
薫 中村
明弘 亀井
幸雄 善財
真一 杉本
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、水中遮蔽板に係わり、更に詳しくは船底に
設けられた整流覆いで覆われた受音部に、妨害音源から
の雑音が入射するのを有効に防止した水中遮蔽板に関す
るものである。〔従来技術〕 従来、船底に設けられた受音部(ソーナー送受波器,魚
探知器,測探儀,通話機等)は、整流覆いで覆われ、ま
た受音部の後方には、船尾側に設けられたプロペラ及び
エンジンからの雑音を遮音する目的で、受音部側には吸
音板を、後方妨害音源側には鉄板等を配設して貼り合わ
した遮蔽板が設けられている。
ところで、上記の遮蔽板は船尾側に設けられたプロペラ
及びエンジンからの雑音を完全に遮音するのが理想的で
あるが、遮蔽板の大きさには限度があって、あまり大き
いものにすることができず、このため、雑音は遮蔽板の
周辺から回折して受音部側に伝搬すると言う問題があっ
た。
また、この雑音の回折現象は遮蔽板の形状寸法と、音波
の波長とで決定され、それ以上の遮音は難しい。
〔発明の目的〕 この発明は、かかる従来の問題点に着目して案出された
もので、その目的とするところは遮蔽板の外周を通過す
る音波の回折波を有効に低減させて、小さな遮蔽板で妨
害音源からの雑音を有効に低減することが出来る水中遮
蔽板を提供するものである。
〔発明の構成〕
この発明は上記目的を達成するため、遮蔽板の長手方向
両側に、プロペラ側に向かって所定長さの位相反転反射
板を略平行に設けると共に、遮蔽板の下方に、前記位相
反転反射板に橋渡しする所定長さの位相反転反射板を設
け、遮蔽板の外周を通過する音波の回折波を有効に低減
させて、小さな遮蔽板で大きな遮蔽効果を得ることが出
来るようにしたことを要旨とするものである。
〔発明の実施例〕
以下添付図面に基いて、この発明の実施例を説明する。
第1図はこの発明を実施した船舶の側面図、第2図は第
1図の平面図を示し、船舶1の水平な船底1aには、その
船首側には、金属,ゴム,FRP等の整流覆い2(ドーム)
で覆われた受音部3(ソーナー送受波器,魚探知器,測
探儀,通話機等)が装備され、また船尾側には妨害音源
4で言うところのプロペラが装備され、その間の受音部
3の近傍には、半円弧状の遮蔽板5が設けられている。
前記遮蔽板5は、受音部3側には吸音板6を配設すると
共に、妨害音源4側には鉄板等の反射板7を配設して貼
り合わした構成になっており、この遮蔽板5の長手方向
両側及び下方に、妨害音源4側に向かって所定長さ(こ
の実施例では音波長の約2倍程度)の位相反転反射板8
が略平行に設けられている。
また、第3図の場合は妨害音源4が受音部3から上に位
置する場合の船舶1の場合であって、この実施例の場合
にも同様な構成になっている。
前記位相反転反射板8は、第4図及び第5図に示すよう
に、音響ゴム(クロロプレン系)を素材として、300mm
×300mm角の成形ゴム12を成形し、その一側面には仕切
り壁13により区画された複数の凹状に形成された空間層
14が形成されている。そして、その表面側は音響ゴム
(クロロプレン系)を素材としたカバーゴム16が気密的
及び水密的に装着されている。
また第6図及び第7図の場合には、前記空気層14に、連
続気泡または独立気泡の空気層を備えたスポンジ(ポリ
エチレン系)を素材とした遮音材15を埋設したもので、
その表面側は音響ゴム(クロロプレン系)を素材とした
カバーゴム16が気密的及び水密的に装着されている。こ
のように、成形ゴム12に形成された凹状の空気層14を密
閉したり、遮音材15を埋設すると共に、カバーゴム16に
より密閉することにより遮音効果を高めることが出来る
のである。
即ち、媒質中を伝播する音波は、固有音響インピーダン
ス(物質密度ρ×音速c)を異にする物質との境界面に
おいては反射し、透過を減少するものである。
この性質を利用し、水のρo,coと著しくρ,cを異にする
空気層を、遮音を必要とする面に装備させることによ
り、遮音効果を高め、また薄層化も可能となる。
ここで、水のρo,coに対して、遮音材をρ,cとすれば、
ρoco>ρcの場合、音響的に柔らかいものとなり、空
気層がこれに相当する。この場合の反射の際は、音波の
位相が反転する。
またρoco<ρcの場合、音響的に硬いものとなり、鋼
板等がこれに相当する。
この場合の反射の際は、位相は反転しないので利用する
ことはできない。
このように構成された位相反転反射板8を、遮蔽板5の
長手方向両側及び下方に張り出して設けることにより、
妨害音源4より発生した騒音波Qが遮蔽板5に到来する
と、遮蔽板5の先端の音場は直接到来波Qaと位相反転反
射板による反射波Qb(位相反転)との二つが存在し、共
に受音部3上の点Pに回折する。P点の音圧はこの二つ
のQa,Qbとが合成して第8図に示すように打ち消し合っ
て、回折波は低減するのである。
以上のように、従来使用している遮蔽板5の両端及び下
方部に位相反転反射板8を各々取付けることにより、小
さな遮蔽板5で有効に遮音効果を発揮させることが出来
る効果がある。
〔発明の効果〕
この発明は、上記のように船底の整流覆いで覆われた受
音部とプロペラとの間に、前記受音部に近接させて遮蔽
板を設けて成る水中遮蔽板において、前記遮蔽板の長手
方向両側に、プロペラ側に向かって所定長さの位相反転
反射板を略平行に設けると共に、遮蔽板の下方に、前記
位相反転反射板に橋渡しする所定長さの位相反転反射板
を設けたので、遮蔽板の外周を通過する音波の回折波を
有効に低減させて、小さな遮蔽板で大きな遮蔽効果を得
ることが出来、また装置の構成も簡単であるため安価に
使用することが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を実施した船舶の側面図、第2図は第
1図の平面図、第3図は他の実施例を示す拡大側面図、
第4図は位相反転反射板の平面図、第5図は第4図のV
−V線に沿う断面図、第6図は位相反転反射板の平面
図、第7図は第6図のVII−VII線に沿う断面図、第8図
は到来音波と反射音波とが打ち消し合っている回折波の
説明図である。 1……船舶、1a……船底、2……整流覆い、3……受音
部、4……妨害音源、5……遮蔽板、8……位相反転反
射板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀井 明弘 神奈川県平塚市御殿3−16−25 (72)発明者 善財 幸雄 神奈川県平塚市中原2−2−45 (72)発明者 杉本 真一 神奈川県平塚市達上ヶ丘4−50

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船底の整流覆いで覆われた受音部とプロペ
    ラとの間に、前記受音部に近接させて遮蔽板を設けて成
    る水中遮蔽板において、 前記遮蔽板の長手方向両側に、プロペラ側に向かって所
    定長さの位相反転反射板を略平行に設けると共に、遮蔽
    板の下方に、前記位相反転反射板に橋渡しする所定長さ
    の位相反転反射板を設けたことを特徴とする水中遮蔽
    板。
JP62016207A 1987-01-28 1987-01-28 水中遮蔽板 Expired - Lifetime JPH0682274B2 (ja)

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JP62016207A JPH0682274B2 (ja) 1987-01-28 1987-01-28 水中遮蔽板

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JPS63184797A JPS63184797A (ja) 1988-07-30
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