JPH0682207A - 回転角度検出装置 - Google Patents

回転角度検出装置

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JPH0682207A
JPH0682207A JP25561892A JP25561892A JPH0682207A JP H0682207 A JPH0682207 A JP H0682207A JP 25561892 A JP25561892 A JP 25561892A JP 25561892 A JP25561892 A JP 25561892A JP H0682207 A JPH0682207 A JP H0682207A
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JP
Japan
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poles
exciting
rotor
excitation
detection
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JP25561892A
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English (en)
Inventor
Toshiki Hanaoka
歳樹 花岡
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的簡易な構成で回転角度検出装置の検出
位相誤差を低減し、信頼性を向上させる。 【構成】 各励磁突極を、1周期を励磁極数で等分した
位相差を持つ励磁極数個の交流信号によって各励磁極別
に励磁するとともに、上記励磁信号の位相差に対応する
機械角で上記各励磁極を5極以上配設してなり、これに
より上記検出コイルから上記ロータの回転角度に対応す
る位相ずれの生じた交流信号を、高精度で出力するよう
にしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁路のリラクタンスを
回転角度に応じて変化させることによって、回転角度の
検出を行うようにした可変リラクタンス形の回転角度検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特公昭62−58445号公報等に記載
されている従来の可変リラクタンス形の回転角度検出装
置では、励磁コイル(1次巻線)及び検出コイル(2次
巻線)が巻回されたステータ(鉄心)と、このステータ
に対して適宜のギヤップをあけて対峙するロータ(鉄
心)とが組合わされて、電磁式の検出装置が構成されて
いる。そして印加される励磁用交流信号と、上記検出コ
イルを通して得られる出力信号との間で、ロータの回転
角度に対応する位相ずれ検出信号を得ている。
【0003】例えば、図5に示されているように円筒形
の偏心ロータを用いるものにおいては、中空円筒状をな
すステータ1の内部で回転駆動される円筒形のロータ2
が、当該ロータ2自身の形状中心から所定量ずらした位
置を回転中心とするように偏心配置されている。そして
この円筒形の偏心ロータ2の円周側面と、上記ステータ
1に設けられた4つの各励磁突極A,B,C,Dの先端
面との間の空隙距離すなわち磁気抵抗が、前記ロータ2
の回転に伴って変化されるように構成されている。この
場合における磁気抵抗の変化は、ロータ2の回転角の関
数となり、それが回転位置情報として電気信号に変換さ
れるようになっている。
【0004】このとき上記ステータ1の各励磁突極A,
B,C,Dには、2系統の励磁コイル(1次巻線)3,
3がそれぞれ差動的に巻回されているとともに、検出コ
イル(2次巻線)4が、直列接続されるようにして巻回
されている。そして全体の検出電圧Vout は、各極の誘
起電圧eA 〜eD の和で与えられる。すなわち図6の等
価回路によっても明らかなように、励磁コイル5及び検
出コイル7の各巻数を各々N1 ,N2 とするとき、2相
の励磁用交流信号ia =Isin ωt及びib =Icos ω
tに対して上記検出電圧Vout は、次式で表される。 Vout =K sin(ωt−θ)
【0005】このように従来の可変リラクタンス位相変
化型レゾルバでは、0°,90°,180°,270°
の位相差を持つ正弦波を励磁信号にし、これらの励磁信
号で励磁されたコイルを機械角で0°,90°,180
°,270°の位置に設置しており、この励磁コイルに
囲まれた磁場内で偏心した円形ロータを回転させ回転位
置を源信号に対する位相差として取り出している。ゆえ
にこのレゾルバは、偏心ロータ型レゾルバとも呼ばれ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の可変
リラクタンス型レゾルバでは、その原理的特性から数十
分の検出誤差は免れないという問題点がある。より詳細
には、まず検出角の誤差は、ロータ半径及び偏心量、並
びに励磁突極の先端配置内径及び回転中心に対して突極
先端が張る角度(以下、突極幅という)に依存する。も
しこの磁気回路系に線形スケール則が適用できるとすれ
ば、角度以外の各パラメータは突極の内径で規格化する
ことができる(詳細は省略する)。その結果独立変数
は、ロータの偏心量(以下、δとする)、半径(以下、
rとする)及び突極幅(以下、θとする)になる。
【0007】さらに検出誤差(以下、εとする)を小さ
くするためには、δを小さく、rを大きく、θを適切な
値にしなければならない。上記θは、数値計算によって
正確な値を求めることができるが、通常約30°であ
る。しかしδは、出力信号の振幅にも寄与し一定のS/
N比を確保しなければならないことからすれば、δをむ
やみに小さくすることはできない。したがって位置検出
誤差を低減し得るパラメータはrとθのみである。
【0008】さてこのようにrをできるだけ大きくし、
θを適切な値にすることでεを小さくすることはできる
が、0にすることはできない。これは、偏心ロータ型レ
ゾルバではパーミアンスの変化が正弦関数にならず、し
たがって検出コイルを流れる磁束密度の変化が正弦波に
ならないことから検出信号に高調波歪として含まれてし
まうためである。数値計算上はεを数分のオーダにまで
減少させるrとθの組み合わせを見つけることは可能だ
が、現実的には難しく、εは数十分のオーダになる。
【0009】そこで本発明は、検出位相誤差を低減し、
高精度な位置検出を行うことができるようにした回転角
度検出装置を提出することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、励磁コイルを巻回し励磁突極を、円周方向に
所定の角度間隔で複数個有するとともに、上記各励磁突
極による誘導電圧を取り出すように直列接続された検出
コイルを有するステータと、このステータの励磁突極を
通る磁路のリラクタンスを回転角度に応じて変化させる
形状を有する偏心ロータと、を備えてなる回転角度検出
装置において、上記各励磁突極を、1周期を励磁極数で
等分した位相差を持つ励磁極数個の交流信号によって各
励磁極別に励磁するとともに、上記励磁信号の位相差に
対応する機械角で上記各励磁極を5極以上配設してな
り、これにより上記検出コイルから上記ロータの回転角
度に対応する位相ずれの生じた交流信号を出力する構成
を有している。
【0011】
【作用】このような構成を有する手段においては、励磁
突極数に対応した倍率の検出精度が得られるようになっ
ている。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1に示された実施例における回転角度検
出装置では、中空円筒状をなすステータ(鉄心)11の
内壁部に、円筒中心Oに向かって六方から6つの励磁突
極A,B,C,D,E,Fが突出するように形成されて
いる。これらの各励磁突極A,B,C,D,E,Fは、
円周方向に60度の間隔でそれぞれ配置されており、半
径方向に対向する2つの励磁突極A及びDが1つの対を
なすとともに、励磁突極B及びEがもう1つの対をな
し、さらに他の励磁突極C及びFが対をなしている。こ
のとき上記各励磁突極A,B,C,D,E,Fの先端部
は、前記ステータ中心Oの同心円として形成された一定
の円周上に配置されている。
【0013】これら各励磁突極A,B,C,D,E,F
の配置円の内部側領域には、中実円筒形のロータ(鉄
心)12が、回転可能に配置されている。このロータ1
2の回転中心は、上記ステータ配置円周の中心すなわち
ステータ中心Oに設定されているが、当該ロータ12の
円筒形状の中心は、上記回転中心Oから所定距離だけず
らされた位置に設定されている。すなわちその距離だけ
偏心した配置関係になされている。
【0014】上記ステータ11における励磁突極対A及
びD(またはB及びE、C及びF)には、励磁コイル
(1次巻線)13A及び13D(または13B及び13
E、13C及び13F)がそれぞれ差動的に巻回されて
いるとともに、検出コイル(2次巻線)14A及び14
D(または14B及び14E、14C及び14F)が直
列接続されるようにして巻回されている。
【0015】この場合、上記各励磁突極A,B,C,D
において内端側に向う磁束の方向を正相とするとき、励
磁コイル13A及び13D(または13B及び13E、
13C及び13F)は、当該励磁コイルによって生じる
磁束が互いに逆相となるように巻回されている。より詳
しくは、励磁コイル13Aによって励磁突極Aに矢印x
に示すように極端部から出る方向に磁束が生ぜしめられ
るとき、それと対を成す励磁突極Dには、励磁コイル1
3Dによって矢印x’に示すように極端部に入る方向に
磁束が形成されるように、上記励磁コイル13A及び1
3Dが差動的に巻回されている。したがって励磁突極対
A及びDには、ステータ11の中心空間に配されたロー
タ12を介して同方向の磁束の流れが形成される。他の
励磁突極対B及びE、C及びFに関しても、同様に励磁
コイル13B及び13E、13C及び13Fが差動的に
巻回されている。このように励磁突極対A及びD(また
はB及びE、C及びF)に励磁コイルを差動的に巻回す
る理由は、後述のように各励磁突極対A及びD、B及び
E、C及びFが異なる交流信号によって励磁されるため
であり、同一の交流信号によって励磁される極どうし
(AとD、BとE、CとF)で磁束の流れを保証するた
めである。
【0016】各励磁突極A〜Fの端部に対して適宜のギ
ャップを介在させて対峙するロータ12は、回転軸と一
体に回転される。この回転軸は、上記回転中心Oと同軸
に設けられるものであって、検出対象である回転角度θ
が与えられる。また上述したようにロータ12は、回転
軸の回転中心Oに対して偏心して取り付けられた円筒形
状をなしており、ステータ11の各励磁突極A,B,
C,D,E,Fを通る磁路のリラクタンスを回転角度θ
に応じて変化させるように構成されている。そしてこの
偏心配置された円筒形状のロータ2の回転駆動によっ
て、当該ロータ12の円筒側面と各励磁突極A,B,
C,D,E,Fの先端部との間に介在するギャップの距
離が、回転角度θに応じて変化される。そしてこのギャ
ップの変化によって、ロータ12の1回転につき1周期
分のリラクタンス変化が各励磁突極A,B,C,D,
E,Fにもたらされる。
【0017】一方励磁突極対A及びDと、励磁突極対B
及びEと、励磁突極対C及びFとは、60°(=π/
3)づつ位相のずれた交流信号によって別々に励磁され
る。本実施例では、励磁突極対A及びDに対応する励磁
コイル13A及び13Dが直列接続されており、その途
中に配置された発振器15から正弦波信号ia =Isin
ωtが印加される。また励磁突極対B及びEの励磁コイ
ル3B及び3Eが直列接続されており、その途中に配置
された発振器16から正弦波信号ib =Isin (ωt+
π/3)が印加される。さらに励磁突極対C及びFが直
列接続されており、その途中に配置された発振器17か
らic =Isin (ωt+2π/3)が印加される。励磁
コイル3A及び3Dだけを抜き出してみると、両者は同
相直列接続のように見えるが、両者が巻回された励磁突
極対A及びDの向き、すなわち両者によって発生される
磁束の向きを考慮すると、両者は実質的に逆相直列接続
されている。換言すれば、両者が差動的に巻回されてお
り、励磁突極Dにはid =−Isin ωt、励磁突極Eに
はie =−Isin (ωt+π/3)、励磁突極Fには、
f =−Isin (ωt+2π/3)が印加されている。
【0018】さらに前記検出コイル(2次巻線)14
は、各励磁突極A,B,C,D,E,Fによって夫々誘
起される電圧を取り出すために巻回されている。本実施
例では、励磁突極A及びDに対して検出コイル14A及
び14Dが夫々同相で巻回されているとともに、励磁突
極B及びEに対して検出コイル14B及び14Eが夫々
同相で巻回されており、また励磁突極C及びFに対して
検出コイル14C及び14Fが夫々同相で巻回されてい
る。これら検出コイル14A〜14Fは直列接続されて
おり、各励磁突極A,B,C,D,E,Fにおいて夫々
誘起された電圧の合成信号Eが取り出されるように構成
されている。この出力信号Eは、励磁信号に対してロー
タ12の回転角度θに対応する位相ずれが生じた交流信
号となる。この点について以下説明する。
【0019】図2はロータを90°回転させた時の検出
コイルの出力波形を得たものであるが、励磁信号の周期
をTとすると、ゼロクロス点はT/4から3T/4へ移
動しており、これは電気角の90°から270°に相当
する。スタートの位置を修正すれば、機械角0°〜18
0°に対して電気角0°〜360°を割り当てることが
できる。すなわち電気的な検出角は、機械角の2倍にな
っている。
【0020】したがって従来の電気分解回路で213から
14分割すなわち約10000分割するとすれば、従来
は機械角360°が10000分割されていたことにな
るが、本構成では180°が10000分割されること
になる。したがって機械角360°が20000分割さ
れることになるから、従来例の2倍の精度を得ることが
できる。
【0021】次の図3は8極励磁の場合であるが、この
場合もロータは90°しか回転していない。この場合に
は、検出信号電圧が正から負へゼロクロスする点を追っ
ていくと、0T/4から3T/4へ移動していることが
わかる。これを電気角に変換すると0°から270°へ
の移動となる。したがって8極励磁の場合は機械角が3
倍されることになる。
【0022】また図4に示す16極励磁の場合には、同
様にして機械角は7倍される。すなわち一般的に、N極
で励磁し、各極に検出コイルを設け、各検出コイルを直
列に接続すると、機械角はN/2−1倍される。したが
って、以上のように多極・多相励磁・多極検出にすれ
ば、簡単に機械角を整数倍することができ、従来の電気
分割方式で容易に検出角度の精度を高めることができ
る。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明の回転角度検出
装置によれば、検出位相誤差を低減して高精度な位置検
出を行うことができ、回転角度検出装置の信頼性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における回転角度検出装置を
表した横断面説明図である。
【図2】6突極の場合における検出コイルの出力波形を
表わした線図である。
【図3】8突極の場合における検出コイルの出力波形を
表わした線図である。
【図4】16突極の場合における検出コイルの出力波形
を表わした線図である。
【図5】一般の回転角度検出装置を表わした横断面説明
図である。
【図6】図5に表わした装置における磁気回路の等価回
路を表わした図である。
【符号の説明】
1 ステータ 2 ロータ A,B,C,D,E,F 励磁突極 3 励磁コイル 4 検出コイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁コイルを巻回し励磁突極を、円周方
    向に所定の角度間隔で複数個有するとともに、上記各励
    磁突極による誘導電圧を取り出すように直列接続された
    検出コイルを有するステータと、このステータの励磁突
    極を通る磁路のリラクタンスを回転角度に応じて変化さ
    せる形状を有する偏心ロータと、を備えてなる回転角度
    検出装置において、 上記各励磁突極を、1周期を励磁極数で等分した位相差
    を持つ励磁極数個の交流信号によって各励磁極別に励磁
    するとともに、上記励磁信号の位相差に対応する機械角
    で上記各励磁極を5極以上配設してなり、これにより上
    記検出コイルから上記ロータの回転角度に対応する位相
    ずれの生じた交流信号を出力することを特徴とする回転
    角度検出装置。
JP25561892A 1992-08-31 1992-08-31 回転角度検出装置 Withdrawn JPH0682207A (ja)

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JP25561892A JPH0682207A (ja) 1992-08-31 1992-08-31 回転角度検出装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 19991102