JPH0682137A - 金属板自動冷却装置 - Google Patents

金属板自動冷却装置

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JPH0682137A
JPH0682137A JP23742492A JP23742492A JPH0682137A JP H0682137 A JPH0682137 A JP H0682137A JP 23742492 A JP23742492 A JP 23742492A JP 23742492 A JP23742492 A JP 23742492A JP H0682137 A JPH0682137 A JP H0682137A
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JP
Japan
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metal plate
point
conveyor
cooling tank
cooling
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JP23742492A
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English (en)
Inventor
Hikari Yonamoto
光 與名本
Hiroyuki Sawada
弘幸 沢田
Tsuneji Mori
常治 森
Kuniaki Matsui
邦昭 松井
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Japan Oxygen Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Japan Oxygen Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Nippon Sanso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 低温冷媒2が収容された断熱冷却槽4と、断
熱冷却槽の上方に設けられ、金属板5を着脱自在に保持
する保持体6を循環レールに吊着し、断熱冷却槽の一方
側のA点から他方側のB点、他方側上方のC点、一方側
上方のD点を通って循環するように移動させるコンベア
装置と、金属板をA点で傾斜状態にある保持体に保持せ
しめる金属板供給手段10と、上記断熱冷却槽の他方側
に一端を隣接させて設けられた冷却板送出コンベア11
と、上記コンベア装置のC点又はB点からC点の間で保
持体から金属板を取外し上記冷却板送出コンベア上に搬
送する冷却板送出手段12とを備えた金属板自動冷却装
置。 【効果】 複数枚の金属板を連続的に効率よく冷却し、
直ちに加工装置等に移送することができ、金属板の低温
加工処理を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体窒素などの低温冷
媒に浸漬して冷却した金属板をプレス成形などの加工処
理を行う金属低温加工に用いられる金属板自動冷却装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりアルミニウム合金は軽量、高強
度などの優れた特性を有していることから、鋼材に代わ
る各種の構造用材料としての合金開発や用途開発が積極
的に行われてきている。構造用材料として好適なアルミ
ニウム合金としては、従来、ジュラルミン、超ジュラル
ミン、超々ジュラルミン(ESD)などのいわゆる高力
アルミニウム合金が開発されている。これら高力アルミ
ニウム合金についても、強度、靱性、耐応力腐食割れ
性、耐熱性などの改良を図るため、新合金の開発や既存
合金の改良が図られるとともに、溶湯処理、加工熱処理
などの処理法の開発や改良も行われている。またその用
途についても、従来の航空機材料のみならず、例えば自
動車ボディ、鉄道車両構造などの他の用途にも適用が図
られている。
【0003】高力アルミニウム合金は一般に加工熱処理
によって強靱化され、その強靱化法として種々の加工熱
処理法が開発されている。この加工熱処理法は中間加工
熱処理と最終加工熱処理に分けられる。中間加工熱処理
は、アルミニウム合金の鋳塊(インゴット)を特殊な加
工熱処理工程で処理することにより等軸微細結晶粒組織
とし、厚板の延性や靱性の向上を図り、成形中の金属の
塑性を高め、加工性を向上させる方法である。また最終
加工熱処理は焼入れ後に適度な温度で加工と時効を行
い、均一に分布した高密度の転移と均一分布した微細な
析出物を導入することにより、強度や延性の向上を図る
方法である。
【0004】この高力アルミニウム合金をはじめ各種の
金属構造材にあっては、その金属自体の特性(機械的強
度、耐食性、加工性、耐応力腐食割れ性など)のみなら
ず、その加工処理の面からも検討を行う必要がある。例
えば、従来では実施されていない金属加工処理法を用い
ることによって、既存の金属材料の特性を向上させる可
能性があり、さらに新しい金属加工処理法によって優れ
た特性を備えた新規な金属材料の開発につながることか
ら、従来にない新規な金属板板加工技術が種々模索され
ている。このような新しい金属板加工技術の1つとし
て、金属板を液体窒素温度などの低温に冷却しつつ、プ
レス加工等の成形を行う加工技術が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように金属板を液
体窒素温度などの低温に冷却しつつ、プレス加工等の成
形を行う加工技術は、実験的な規模での加工処理は比較
的容易に実施可能であるが、実際の製造に適用させるた
めには、金属板を液体窒素などに浸漬して引き上げ直ち
に成形機などの加工装置に搬送する操作を自動的に効率
よく行う必要がある。しかし現段階では、上述したよう
な金属板の低温加工技術を実用化するための金属板自動
冷却装置は提供されていない。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、金属板を液体窒素などの低温冷媒で冷却し、冷却し
た金属板を自動的に連続して効率よく加工装置に送り出
すことが可能な金属板自動冷却装置の提供を目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の金属板自動冷却
装置は、液体窒素などの低温冷媒が収容され少なくとも
一方側に傾斜部が設けられた断熱冷却槽と、該断熱冷却
槽の上方に設けられ、金属板を着脱自在に保持する保持
体を循環レールに吊着し、断熱冷却槽の一方側にある傾
斜部で保持体を低温冷媒に浸漬するA点と、断熱冷却槽
の他方側で低温冷媒に浸漬するB点と、保持体を断熱冷
却槽の他方側上方に位置させるC点と、保持体を断熱冷
却槽の一方側の上方に位置させるD点を通って循環する
ように移動させるコンベア装置と、上記断熱冷却槽の一
方側に一端を隣接させて設けられた金属板搬入コンベア
を備え、該金属板搬入コンベア上を搬送される金属板を
上記A点で傾斜状態にある保持体に保持せしめる金属板
供給手段と、上記断熱冷却槽の他方側に一端を隣接させ
て設けられた冷却板送出コンベアと、上記コンベア装置
のC点又はB点からC点の間で保持体から金属板を取外
し上記冷却板送出コンベア上に搬送する冷却板送出手段
とを具備してなるものである。
【0008】
【作用】本発明の金属板自動冷却装置は、金属板供給手
段の金属板搬入コンベアを通して金属板を搬入し、この
金属板は液体窒素などの低温冷媒が収容された断熱冷却
槽の一方側にある傾斜部で、コンベア装置の循環レール
に吊着されこの傾斜部に沿って傾斜して低温冷媒に浸漬
された保持体に装着保持される。金属板を保持した保持
体は断熱冷却槽の一方側(A点)から循環レールに沿っ
て低温冷媒中を移送され、断熱冷却槽の他方側(B点)
に達し、そこから上方のC点に引き上げられ、又はその
途中で、冷却板送出手段によって保持体から金属板を取
外し、この金属板を冷却板送出コンベア上に搬送する。
金属板を取外した保持体は循環レールに沿ってC点から
断熱冷却槽の一方側の上方(D点)を通ってA点に循環
される。この金属板自動冷却装置によれば、コンベア装
置の循環レールに複数の保持体を吊着し、これらを循環
レールに沿って順次搬送しながら金属板を連続的に冷却
し、冷却板送出コンベアで移送することができる。従っ
て金属板を連続的に効率よく冷却し、直ちに加工装置等
に移送可能である。
【0009】
【実施例】図1および図2は本発明の金属板自動冷却装
置の一実施例を示すものである。この金属板自動冷却装
置1は、液体窒素などの低温冷媒2が収容されその一方
側に傾斜部3が設けられた断熱冷却槽4と、この断熱冷
却槽4の上方に設けられ、金属板5を着脱自在に保持す
る複数の保持体6を循環レール7に吊着し、断熱冷却槽
4の一方側にある傾斜部3で保持体6を低温冷媒2に浸
漬するA点と、断熱冷却槽4の他方側で低温冷媒2に浸
漬するB点と、保持体6を断熱冷却槽4の他方側上方に
位置させるC点と、保持体6を断熱冷却槽4の一方側の
上方に位置させるD点を通って循環するように移動させ
るコンベア装置8と、断熱冷却槽4の一方側に一端を隣
接させて設けられた金属板搬入コンベア9を備え、この
金属板搬入コンベア9上を搬送される金属板5を上記A
点で傾斜状態にある保持体6に保持せしめる金属板供給
装置10と、断熱冷却槽4の他方側に一端を隣接させて
設けられた冷却板送出コンベア11と、コンベア装置8
のC点又はB点からC点の間で保持体6から金属板5を
取外し、冷却板送出コンベア11上に搬送する冷却板送
出装置12とを具備して構成されている。
【0010】上記低温冷媒2としては、金属板5を目的
加工温度にまで冷却する冷媒が用いられ、通常は液体窒
素が用いられる。この低温冷媒2を収容する断熱冷却槽
4には、内外容器間に真空断熱層を形成した真空二重容
器あるいは内外容器間に高性能断熱材を介在した断熱容
器が好適に用いられる。この断熱冷却槽4の一方側に設
けられた傾斜部3は、保持体6を傾斜させるとともに金
属板供給装置10によって搬送されて断熱冷却槽4の傾
斜部3に沿って滑り込む金属板4を保持体6に導いて保
持体6に正確に保持させるためのものである。
【0011】上記金属板5は、高力アルミニウム合金板
の他、アルミニウム板、マグネシウム合金板、ステンレ
ス鋼板、ニッケル合金板などの各種の金属板が用いられ
る。この金属板4は、金属鋳塊を所定の厚さに圧延し、
かつ必要に応じて中間熱処理(圧延後の焼鈍し処理な
ど)して所望の大きさに裁断したものが使用される。
【0012】上記保持体6は、図3に詳細を示すよう
に、循環レール7に基部を取付けて吊着された支持部材
13と、この支持部材13に接合材14を介して取付け
られたトレー15と、支持部材13の他端に、トレー1
5の下端部に一端が接するように揺動可能に取付けられ
た係合部材16と、この係合部材16の一端を、トレー
15の下端部を押圧する方向に付勢するコイルスプリン
グ17とを備えて構成されている。係合部材16の一端
には、トレー15の下端部に一端が接する状態で金属板
5の下端を支持して金属板5を保持体6に装着するため
の係止爪18が形成されている。この保持体6は、通常
時には係合部材16の係止爪18がトレー15の下端部
に当接し、トレー15と支持部材13の間を通って金属
板5が挿入され、金属板5の下端が係止爪18に当って
落下を防止することによって、金属板5を装着保持でき
るようになっている。また金属板5の取外し時には、係
合部材16の他端側(上部)を、図3に示す押圧器19
でトレー15側に押圧することにより、係合部材16が
コイルスプリング17の付勢力に抗しながら揺動し、係
止爪18がトレー15下端部から離間して、金属板5を
係止爪18から落下させるように取外す。
【0013】上記コンベア装置8は、断熱冷却槽4の上
方に、図1に示すように側面視した時に略ロ字状の搬送
経路を有する循環レール7と、この循環レール7の下部
流路の欠損部分を接続するように、断熱冷却槽4上に配
設された冷却用コンベア20と、この冷却用コンベア2
0を一定速度で回転駆動させる駆動源21と、循環レー
ル7に取付けられた保持体6の基部を循環レール7に沿
って搬送させるための図示略の搬送機構を備えて構成さ
れている。この循環レール7に取付けられる保持体6の
基部は、循環レール7を容易に走行可能な走行用ローラ
等の走行手段を設けることが望ましい。循環レール7に
沿って保持体6の基部を走行させるための搬送機構とし
ては、圧縮ガスを基部に吹き付けて基部を押しながら走
行させる方式やベルト駆動機構などが用いられる。
【0014】上記冷却用コンベア20は、循環レール7
の欠損部分の一端E点に搬送された保持体6の基部を受
取って、その保持体6に保持された金属板5を低温冷媒
2中を一定速度で搬送し、循環レール7の欠損部分の他
端F点に接続し、保持体6の基部を再び循環レール7に
載せるようになっている。この冷却用コンベア20の搬
送速度は、金属板5の冷却速度や低温冷媒中での搬送距
離に応じて適宜設定される。
【0015】このコンベア装置8は、循環レール7と冷
却用コンベア20とによって形成される循環搬送経路に
複数の保持体6の各基部を取付けることによって複数の
保持体6を循環レール7に吊着し、これらの保持体6
を、断熱冷却槽4の一方側にある傾斜部3で保持体6を
低温冷媒2に浸漬するA点と、断熱冷却槽4の他方側で
低温冷媒2に浸漬するB点と、保持体6を断熱冷却槽4
の他方側上方に位置させるC点と、保持体6を断熱冷却
槽4の一方側の上方に位置させるD点を通って循環する
ように順次搬送する。そしてA点からB点に搬送する間
に、上記E点で保持体6の基部を冷却用コンベア20に
渡し、保持体6を低温冷媒2中に浸漬し冷却を行いなが
ら一定速度でF点に搬送し、この間に金属板5を充分に
冷却した後、保持体の基部を循環レール7に載せるよう
になっている。
【0016】このコンベア装置8上はカバー22によっ
て覆われている。このカバー22は断熱冷却槽4とコン
ベア装置8の温度上昇を抑制するとともに、低温冷媒2
の気化ガスが外部に漏れ出すのを抑制するためのもので
ある。このカバー22には、断熱冷却槽4にて気化した
ガスを排気するための排気装置を付設することが望まし
い。この排気装置によって排気されるガスは、冷却板送
出コンベア11の冷却用、コンベア装置8の基部搬送機
構の加圧気体源、冷却板送出装置12の作動ガス源など
として使用可能である。
【0017】上記金属板搬入コンベア9を備えた金属板
供給装置10は、断熱冷却槽4の一方側に一端を隣接さ
せて設けられた金属板搬入コンベア9と、このコンベア
9の一端と断熱冷却槽4の傾斜部3上部との間に配設さ
れた傾斜台23と、この傾斜台23の一端を支持し傾斜
部3に沿って設けられた支持スペーサ24とから構成さ
れている。この傾斜台23は、金属板搬入コンベア9に
よって搬送される金属板5が、このコンベア9の終端に
達し、更に前方側(断熱冷却槽側)に押し出され、前方
を下に向けて傾斜した金属板5を滑らせて断熱冷却槽4
の傾斜部3に沿って低温冷媒2中に送るようになってい
る。また支持スペーサ24は、コンベア装置8のA点に
基部が位置して傾斜部3に沿って傾斜した保持体6を傾
斜部3の表面から離間させて、傾斜台23を滑り落ちる
金属板5が保持体6に確実に保持されるようにガイドす
るためのものである。
【0018】上記冷却板送出コンベア11は、断熱冷却
槽4の他方側に一端を隣接させるとともに、他端側を成
形加工装置などの後段の処理工程に接続している。この
送出コンベア11は、冷却された金属板5と同程度の低
温に冷却されていることが望ましい。なお、送出コンベ
ア11は、ベルトコンベアに限定されるものでなく、搬
送路に沿って回動コロを配し、コロ上を滑走させる搬送
機構でもよい。
【0019】上記冷却板送出装置12は、本実施例で
は、コンベア装置8の循環レール7のC点に搬送され金
属板5の冷却を終えた保持体6を、その下端が冷却板送
出コンベア11に向いて傾斜するように押圧するため油
圧あるいは空圧で作動するピストン25と、このピスト
ン25の押圧を受けて傾斜した保持体6の係合部材16
の他端側に当接する位置に設けられ、係合部材16の他
端側(上部)をトレー15側に押圧することにより係合
部材16による金属板5の係合を解除するストッパー支
持具19と、保持体6から落下した金属板5を滑らせて
この金属板5を水平にして冷却板送出コンベア11の搬
送面に送る傾斜板26とからなっている。またストッパ
ー支持具19は回転によりストッパー27の突出位置を
調整可能に構成されている。
【0020】次に上述した金属板自動冷却装置1を用い
た金属板5の冷却処理を説明する。金属板5は金属板搬
入コンベア9上を搬送され、金属板供給装置10の傾斜
台23に沿って断熱冷却槽4の傾斜部3から低温冷媒2
中に搬入され、ここに傾斜した状態で待機している保持
体6に保持される。金属板5を保持した保持体6はA点
からB点に向けて搬送され、その途中のE点で冷却用コ
ンベア20に受け渡され、一定速度でF点まで搬送され
る間に充分に冷却される。F点から再び循環レール7に
沿って搬送される保持体6は、B点を通過してそこから
上方に引き上げられ、C点に向けて搬送される。
【0021】C点に達した保持体6は、ピストン25に
よって保持体6下端が冷却板送出コンベア11に向いて
傾斜するように押圧される。そして保持体6が傾斜する
とストッパー27に当り係合部材16の他端側を押圧す
る。すると係合部材16がコイルスプリング17の付勢
力に抗しながら揺動し、係止爪18がトレー15下端部
から離間して、金属板5を係止爪18から落下する。保
持体6から落下した金属板5は、冷却板送出装置12の
傾斜板26を滑りながら冷却板送出コンベア11上に達
し、水平になってこのコンベア11上を搬送され、成形
加工装置などの後段の工程に搬送される。
【0022】C点において金属板5を取外された保持体
6は、循環レール7に沿ってD点に搬送される。その後
この保持体6は再びA点に搬送されて、新たに金属板5
を装着保持し、同じ工程が繰り返される。
【0023】この金属板自動冷却装置1は、液体窒素な
どの低温冷媒2が収容されその一方側に傾斜部3が設け
られた断熱冷却槽4と、断熱冷却槽4の上方に設けら
れ、金属板5を着脱自在に保持する保持体6を循環レー
ル7に吊着し、この保持体6を断熱冷却槽4の一方側に
ある傾斜部3で保持体6を低温冷媒2に浸漬するA点
と、断熱冷却槽4の他方側で低温冷媒2に浸漬するB点
と、保持体6を断熱冷却槽4の他方側上方に位置させる
C点と、保持体6を断熱冷却槽4の一方側の上方に位置
させるD点を通って循環するように移動させるコンベア
装置8と、断熱冷却槽4の一方側に一端を隣接させて設
けられた金属板搬入コンベア9を備え、この金属板搬入
コンベア9上を搬送される金属板5を上記A点で傾斜状
態にある保持体6に保持せしめる金属板供給装置10
と、上記断熱冷却槽4の他方側に一端を隣接させて設け
られた冷却板送出コンベア11と、上記コンベア装置8
のC点で保持体6から金属板5を取外し上記冷却板送出
コンベア11上に搬送する冷却板送出装置12とを具備
して構成したので、コンベア装置8の循環レール7に複
数の保持体6を吊着し、これらを循環レール7に沿って
順次搬送しながら金属板5を連続的に冷却し、冷却板送
出コンベア11で移送することができる。従って金属板
5を連続的に効率よく冷却し、直ちに加工装置等に移送
することができ、金属板の低温加工処理を容易に行うこ
とができる。
【0024】またこの実施例では、保持体6を、循環レ
ール7に基部を取付けて吊着された支持部材13と、こ
の支持部材13に接合材14を介して取付けられたトレ
ー15と、支持部材13の他端に、トレー15の下端部
に一端が接するように揺動可能に取付けられた係合部材
16と、この係合部材16の一端を、トレー15の下端
部を押圧する方向に付勢するコイルスプリング17とを
備えて構成したので、断熱冷却槽4の傾斜部3に沿って
供給される金属板5を確実に保持することができるとと
もに、金属板取外し時に金属板5を簡単にかつ確実に取
外すことができるので、金属板5の搬送がスムーズに行
われ、金属板の冷却搬送効率を高めることができる。
【0025】さらにこの実施例では、断熱冷却槽4の上
方に、図1に示すように側面視した時に略ロ字状の搬送
経路を有する循環レール7と、この循環レール7の下部
流路の欠損部分を接続するように、断熱冷却槽4上に配
設された冷却用コンベア20と、この冷却用コンベア2
0を一定速度で回転駆動させる駆動源21と、循環レー
ル7に取付けられた保持体6の基部を循環レール7に沿
って搬送させるための搬送機構を備えたコンベア装置を
設けた構成としたので、循環レール7と冷却用コンベア
20とによって形成される循環搬送経路に複数の保持体
6の各基部を取付けることによって複数の保持体6を循
環レール7に吊着し、これらを順次循環して搬送する際
に、保持体6の搬送速度を工程毎に調整することができ
る。例えば、保持体6をA点からB点に向けて搬送する
冷却時には搬送速度を遅くし、A点とC点で一端停止さ
せるなどの搬送速度の調整が容易であり、冷却処理速度
などの運転条件を自由に設定することができる。
【0026】またこの実施例では、コンベア装置8上に
カバー22を設けたので、断熱冷却槽4とコンベア装置
8の温度上昇を抑制するとともに、低温冷媒2の気化ガ
スが外部に漏れ出すのを抑制することができる。さらに
このカバー22に、断熱冷却槽4にて気化したガスを排
気するための排気装置を付設することにより、この排気
装置によって排気されるガスを冷却板送出コンベア11
の冷却用に使用でき、ガス利用効率を高めることができ
る。
【0027】なお、この実施例は本発明による金属板自
動冷却装置の一例を示したものに過ぎず、種々の改変が
可能であることは言うまでもない。例えば本実施例での
保持体6に代えて、金属板を同様に保持することが可能
な別な係合手段を備えた保持体を用いることができる。
また金属板供給装置10の傾斜台23の上部にヒータを
設けて着霜を防止するように構成しても良い。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の金属板自
動冷却装置は、液体窒素などの低温冷媒が収容されその
一方側に傾斜部が設けられた断熱冷却槽と、該断熱冷却
槽の上方に設けられ、金属板を着脱自在に保持する保持
体を循環レールに吊着し、断熱冷却槽の一方側にある傾
斜部で保持体を低温冷媒に浸漬するA点と、断熱冷却槽
の他方側で低温冷媒に浸漬するB点と、保持体を断熱冷
却槽の他方側上方に位置させるC点と、保持体を断熱冷
却槽の一方側の上方に位置させるD点を通って循環する
ように移動させるコンベア装置と、上記断熱冷却槽の一
方側に一端を隣接させて設けられた金属板搬入コンベア
を備え、該金属板搬入コンベア上を搬送される金属板を
上記A点で傾斜状態にある保持体に保持せしめる金属板
供給手段と、上記断熱冷却槽の他方側に一端を隣接させ
て設けられた冷却板送出コンベアと、上記コンベア装置
のC点又はB点からC点の間で保持体から金属板を取外
し、上記冷却板送出コンベア上に搬送する冷却板送出手
段とを具備した構成としたので、コンベア装置の循環レ
ールに複数の保持体を吊着し、これらを循環レールに沿
って順次搬送しながら金属板を連続的に冷却し、冷却板
送出コンベアで移送することができる。従って本発明の
金属板自動冷却装置によれば、金属板を連続的に効率よ
く冷却し、直ちに加工装置等に移送することができ、金
属板の低温加工処理を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示すもので金属板自
動冷却装置の側面図である。
【図2】図2は同じ冷却装置の平面図である。
【図3】図3は同じ冷却装置における保持体の要部拡大
側面図である。
【符号の説明】
1……金属板自動冷却装置 2……低温冷媒 3……傾斜部 4……断熱冷却槽 5……金属板 6……保持体 7……循環レール 8……コンベア装置 9……金属板搬入コンベア 10……金属板供給装置(金属板供給手段) 11……冷却板送出コンベア 12……冷却板送出装置(冷却板送出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 常治 栃木県真岡市鬼怒ヶ丘15番地 株式会社神 戸製鋼所真岡製造所内 (72)発明者 松井 邦昭 栃木県真岡市鬼怒ヶ丘15番地 株式会社神 戸製鋼所真岡製造所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体窒素などの低温冷媒が収容され少な
    くとも一方側に傾斜部が設けられた断熱冷却槽と、 該断熱冷却槽の上方に設けられ、金属板を着脱自在に保
    持する保持体を循環レールに吊着し、断熱冷却槽の一方
    側にある傾斜部で保持体を低温冷媒に浸漬するA点と、
    断熱冷却槽の他方側で低温冷媒に浸漬するB点と、保持
    体を断熱冷却槽の他方側上方に位置させるC点と、保持
    体を断熱冷却槽の一方側の上方に位置させるD点を通っ
    て循環するように移動させるコンベア装置と、 上記断熱冷却槽の一方側に一端を隣接させて設けられた
    金属板搬入コンベアを備え、該金属板搬入コンベア上を
    搬送される金属板を上記A点で傾斜状態にある保持体に
    保持せしめる金属板供給手段と、 上記断熱冷却槽の他方側に一端を隣接させて設けられた
    冷却板送出コンベアと、上記コンベア装置のC点又はB
    点からC点の間で保持体から金属板を取外し上記冷却板
    送出コンベア上に搬送する冷却板送出手段とを具備して
    なることを特徴とする金属板自動冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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