JPH0682138A - 金属板自動冷却装置 - Google Patents

金属板自動冷却装置

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JPH0682138A
JPH0682138A JP23742392A JP23742392A JPH0682138A JP H0682138 A JPH0682138 A JP H0682138A JP 23742392 A JP23742392 A JP 23742392A JP 23742392 A JP23742392 A JP 23742392A JP H0682138 A JPH0682138 A JP H0682138A
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JP
Japan
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carrier
cooling tank
metal plate
metal plates
conveyor
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JP23742392A
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English (en)
Inventor
Hikari Yonamoto
光 與名本
Tsuneji Mori
常治 森
Kuniaki Matsui
邦昭 松井
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Japan Oxygen Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Japan Oxygen Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Nippon Sanso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 液体窒素などの低温冷媒2を収容する断熱冷
却槽3、複数枚の金属板4を整列して収容する搬送体
5、断熱冷却槽3の上方に達するように配設されたガイ
ドレール6と、搬送体5を保持して昇降する昇降ユニッ
ト7とガイドレール6上を走行する搬送ユニット8とを
備えた搬送昇降装置9と、断熱冷却槽3に一端を隣接し
て設けられたコンベア10と、断熱冷却槽3から引き上
げられる搬送体5の金属板4をコンベア10上に1枚毎
に移送する冷却板移送装置11と、所定の搬送体保持位
置に置かれた空の搬送体5aに複数枚の金属板4を整列
して収容する金属板収容装置を備えた金属板自動冷却装
置である。 【効果】 複数枚の金属板を連続的に効率よく冷却し、
直ちに加工装置等に移送することができ、金属板の低温
加工処理を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体窒素などの低温冷
媒に浸漬して冷却した金属板をプレス成形などの加工処
理を行う金属低温加工に用いられる金属板自動冷却装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりアルミニウム合金は軽量、高強
度などの優れた特性を有していることから、鋼材に代わ
る各種の構造用材料としての合金開発や用途開発が積極
的に行われてきている。構造用材料として好適なアルミ
ニウム合金としては、従来、ジュラルミン、超ジュラル
ミン、超々ジュラルミン(ESD)などのいわゆる高力
アルミニウム合金が開発されている。これら高力アルミ
ニウム合金についても、強度、靱性、耐応力腐食割れ
性、耐熱性などの改良を図るため、新合金の開発や既存
合金の改良が図られるとともに、溶湯処理、加工熱処理
などの処理法の開発や改良も行われている。またその用
途についても、従来の航空機材料のみならず、例えば自
動車ボディ、鉄道車両構造などの他の用途にも適用が図
られている。
【0003】高力アルミニウム合金は一般に加工熱処理
によって強靱化され、その強靱化法として種々の加工熱
処理法が開発されている。この加工熱処理法は中間加工
熱処理と最終加工熱処理に分けられる。中間加工熱処理
は、アルミニウム合金の鋳塊(インゴット)を特殊な加
工熱処理工程で処理することにより等軸微細結晶粒組織
とし、厚板の延性や靱性の向上を図り、成形中の金属の
塑性を高め、加工性を向上させる方法である。また最終
加工熱処理は焼入れ後に適度な温度で加工と時効を行
い、均一に分布した高密度の転移と均一分布した微細な
析出物を導入することにより、強度や延性の向上を図る
方法である。
【0004】この高力アルミニウム合金をはじめ各種の
金属構造材にあっては、その金属自体の特性(機械的強
度、耐食性、加工性、耐応力腐食割れ性など)のみなら
ず、その加工処理の面からも検討を行う必要がある。例
えば、従来では実施されていない金属加工処理法を用い
ることによって、既存の金属材料の特性を向上させる可
能性があり、さらに新しい金属加工処理法によって優れ
た特性を備えた新規な金属材料の開発につながることか
ら、従来にない新規な金属板板加工技術が種々模索され
ている。このような新しい金属板加工技術の1つとし
て、金属板を液体窒素温度などの低温に冷却しつつ、プ
レス加工等の成形を行う加工技術が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように金属板を液
体窒素温度などの低温に冷却しつつ、プレス加工等の成
形を行う加工技術は、実験的な規模での加工処理は比較
的容易に実施可能であるが、実際の製造に適用させるた
めには、金属板を液体窒素などに浸漬して引き上げ直ち
に成形機などの加工装置に搬送する操作を自動的に効率
よく行う必要がある。しかし現段階では、上述したよう
な金属板の低温加工技術を実用化するための金属板自動
冷却装置は提供されていない。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、金属板を液体窒素などの低温冷媒で冷却し、冷却し
た金属板を自動的に連続して効率よく加工装置に送り出
すことが可能な金属板自動冷却装置の提供を目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の金属板自動冷却
装置は、液体窒素などの低温冷媒を収容する断熱冷却槽
と、複数枚の金属板を整列して収容する搬送体と、少な
くとも該断熱冷却槽の上方に達するように配設されたガ
イドレールと、該搬送体を保持して昇降する昇降ユニッ
トと該ガイドレールを走行する搬送ユニットとを備え、
複数枚の金属板を整列して収容した搬送体を所定の搬送
体保持位置で保持しこれを断熱冷却槽内に搬送する搬送
昇降装置と、該搬送体保持位置で空の搬送体に金属板を
複数枚整列して収容する金属板収容手段と、該断熱冷却
槽に一端を隣接して設けられたコンベアと、該断熱冷却
槽から引き上げられる搬送体の金属板を該コンベア上に
1枚毎に移送する冷却板移送手段とを具備した構成とし
たものである。
【0008】また上記ガイドレールが断熱冷却槽の上方
を通過する循環型レールであり、かつ該レールに沿って
断熱冷却槽と上記金属板収納装置との間に、断熱冷却槽
から引き上げられた空の搬送体を室温まで加熱するべー
キング炉を設けて構成しても良い。
【0009】
【作用】本発明の金属板自動冷却装置は、液体窒素など
の低温冷媒を収容する断熱冷却槽と、複数枚の金属板を
整列して収容する搬送体と、少なくとも該断熱冷却槽の
上方に達するように配設されたガイドレールと、該搬送
体を保持して昇降する昇降ユニットと該ガイドレールを
走行する搬送ユニットとを備え、複数枚の金属板を整列
して収容した搬送体を所定の搬送体保持位置で保持しこ
れを断熱冷却槽内に搬送する搬送昇降装置と、該搬送体
保持位置で空の搬送体に金属板を複数枚整列して収容す
る金属板収容装置と、該断熱冷却槽に一端を隣接して設
けられたコンベアと、該断熱冷却槽から引き上げられる
搬送体の金属板を該コンベア上に1枚毎に移送する冷却
板移送ユニットとを具備した構成とし、搬送体保持位置
で空の搬送体に複数枚の金属板を整列して収容し、金属
板を収容した搬送体を搬送昇降装置で保持しつつガイド
レールに沿って搬送し、断熱冷却槽内に入れて金属板を
冷却し、搬送体を低温冷媒から引き上げつつ、搬送体内
の金属板を冷却板搬送装置によって冷却した金属板を1
枚毎にコンベアに搬送するものである。従って複数枚の
金属板を連続的に効率よく冷却し、直ちに加工装置等に
移送可能である。
【0010】
【実施例】図1および図2は本発明の金属板自動冷却装
置の一実施例を示すものである。この金属板自動冷却装
置1Aは、低温冷媒2を収容する断熱冷却槽3と、複数
枚の金属板4を整列して収容する搬送体5と、断熱冷却
槽3の上方に達するように配設されたガイドレール6
と、搬送体5を保持して昇降する昇降ユニット7とガイ
ドレール6上を走行する搬送ユニット8とを備えた搬送
昇降装置9と、断熱冷却槽3に一端を隣接して設けられ
たコンベア10と、断熱冷却槽3から引き上げられる搬
送体5の金属板4をコンベア10上に1枚毎に移送する
冷却板移送装置11と、所定の搬送体保持位置に置かれ
た空の搬送体5aに複数枚の金属板4を整列して収容す
る金属板収容装置(図3中では符号12)とを備えて構
成されている。
【0011】上記低温冷媒2としては、金属板4を目的
加工温度にまで冷却する冷媒が用いられ、通常は液体窒
素が用いられる。この低温冷媒2を収容する断熱冷却槽
3には、内外容器間に真空断熱層を形成した真空二重容
器あるいは内外容器間に高性能断熱材を介在した断熱容
器が好適に用いられる。
【0012】上記金属板4は、高力アルミニウム合金板
の他、アルミニウム板、マグネシウム合金板、ステンレ
ス鋼板、ニッケル合金板などの各種の金属板が用いられ
る。この金属板4は、金属鋳塊を所定の厚さに圧延し、
かつ必要に応じて中間熱処理(圧延後の焼鈍し処理な
ど)して所望の大きさに裁断したものが使用される。
【0013】上記搬送体5は、矩形柱状の枠体であり、
その柱部には複数枚の金属板4を水平に一定間隔をおい
て整列保持するための段部(又は溝)が形成されてい
る。この搬送体5は、1つの側面から金属板4を水平に
挿入し、最下段の段部に金属板4を挿入して保持し、次
段に次の金属板4を挿入する動作を繰り返し、最上段の
段部にn枚目の金属板4を挿入して保持することによ
り、n枚の金属板4を水平に一定間隔をおいて整列保持
することができるようになっている。この搬送体5の上
面には2対の係合棒取付具13が突設され、各対の係合
棒取付具13間にはそれぞれ係合棒14が平行に固定さ
れている。これらの係合棒14は、搬送昇降装置9の昇
降ユニット7に取付けられた係止爪15に係合するよう
になっている。
【0014】上記ガイドレール6は、本例においては2
本のレールが断熱冷却槽3の上方を通過してその両側に
延長されて配設されている。このガイドレール6には搬
送昇降装置9が走行自在に載置されている。この搬送昇
降装置9は搬送ユニット7と昇降ユニット8からなり、
この搬送ユニット7は、ガイドレール6に載せられた台
車16を図示しないチェーン等の曳航手段で該台車16
をガイドレール6に沿って走行させる。又前記台車16
が所定位置に配された時、これを上下に昇降させるため
の昇降用駆動源17とこれにより昇降用シャフト21を
回動させる駆動伝達機構18を備えて構成されている。
また昇降ユニット8は、台車16に挿通された複数の支
持ロッド19と、これら支持ロッド19の一端が固定さ
れて台車16の下方に昇降可能に吊着された支持体20
と、この支持体20の下面側に対向して設けられた2対
又はそれ以上の対をなす係止爪15と、支持体20の中
央に一端が取付けられ台車16の中央に挿通された昇降
用シャフト21とを備えて構成されている。この昇降用
シャフト21の表面には螺子が形成されており、この螺
子は台車16中央に設けられた昇降用シャフト基部22
内の螺子孔に螺着し、昇降用シャフト21を正逆に回転
させることにより支持体20を昇降させるようになって
いる。
【0015】上記係止爪15は、搬送体5の係合棒14
に係合して吊り上げる際には係合棒14に係止し、搬送
体5を着地させた際に係合が外れるようなフック状部材
が用いられる。さらに好ましくは上記支持体20に、そ
の下面に取付けられた2対又はそれ以上の対をなす係止
爪15を移動させるスライド機構を取付けることが望ま
しい。
【0016】上記コンベア10は、断熱冷却槽3に一端
を隣接させて配置され、本例ではベルトコンベアが用い
られている。このコンベア10の搬送面は、冷却された
金属板4に接するので、液体窒素温度にも耐え得るよう
な特殊ゴムなどの材料からなっている。このコンベア1
0の他端側は、プレス成形工程などの成形処理工程に接
続されている。なおコンベア10はベルトコンベアに限
定されるものでなく、搬送路に沿って回動コロを配し、
コロ上を滑走して移送する構造でもよい。
【0017】断熱冷却槽3を介してコンベア10の反対
側には冷却板移送装置11が配設されている。この移送
装置11は、シリンダ本体23と、その内部にピストン
状の一端部を挿入した伸縮アーム24と、該アーム24
の他端に取付けられた押圧部25とからなるものであ
る。この移送装置11は、シリンダ本体23に加圧流体
を圧入して加圧しまたはこの圧力を低下させてアーム2
4を伸縮させ、断熱冷却槽3から徐々に引き上げられる
搬送体5の金属板4が一定の位置に達した時点でアーム
24が伸びて押圧部25が金属板4を押圧し、金属板4
をコンベア10上に押し出す操作を連続的に行うように
なっている。
【0018】このように構成された金属板自動冷却装置
1Aは、液体窒素などの低温冷媒2を断熱冷却槽3に入
れ、かつ空の搬送体5aに複数枚の金属板4を水平に整
列して搬送体5とし、この搬送体5を搬送昇降装置9で
保持して吊り上げ、断熱冷却槽3上に搬送して降ろし、
搬送体5を低温冷媒2中に浸漬する。さらに搬送体5を
低温冷媒2に浸漬したまま移動させてコンベア10側に
移動させる。この間に金属板4は低温冷媒2によって充
分に冷却される。次いで図2に示すように搬送体5を徐
々に引き上げ、搬送体5の金属板4が低温冷媒2から一
定の高さに引き上げられた時点で、冷却板移送装置11
のアーム24が伸びて押圧部25が金属板4を押圧し、
金属板4をコンベア10上に押し出す。この操作は搬送
体5に収容された金属板4の枚数だけ繰り返され、コン
ベア10上に冷却された金属板4を1枚づつ連続して送
り出す。金属板4の移送を終了した空の搬送体5aは、
断熱冷却槽3の他方側に置かれる。
【0019】本実施例の金属板自動冷却装置1Aは、複
数枚の金属板4を収容した搬送体5を搬送昇降装置9で
保持しつつガイドレール6に沿って搬送し、低温冷媒2
が収容された断熱冷却槽内に入れて金属板4を冷却し、
搬送体5を低温冷媒2から引き上げつつ、搬送体5内の
金属板4を冷却板搬送装置11によって冷却した金属板
4を1枚毎にコンベア10に搬送するものである。従っ
て複数枚の金属板4を連続的に効率よく冷却し、直ちに
加工装置等に移送することができ、金属板4の低温加工
処理を容易に行うことができる。
【0020】図3は本発明の金属板自動冷却装置の他の
実施例を示すものである。この金属板自動冷却装置1B
は、先の実施例による金属板自動冷却装置1Aと同様の
構成要素を備えて構成されている他、ガイドレールを断
熱冷却槽3の上方を通過する循環レール26とし、かつ
このレール26に沿って断熱冷却槽3と金属板収容装置
12との間に、断熱冷却槽3から引き上げられた空の搬
送体5aを室温まで加熱するべーキング炉27を設けて
構成している。さらに断熱冷却槽3には、気化した低温
冷媒ガスを吸入し、そのガスをコンベア10に接触せし
めてコンベア10を冷却しながら排気するガス吸引装置
28が設けられている。
【0021】また本実施例では金属板収容装置12とし
て、金属板4を搬送するベルトコンベア29と、その終
端に接続された充填器30とを備え、ベルトコンベア2
9によって1枚毎に搬送される金属板4を充填器30で
受け止め、空の搬送体5aに充填する装置を用いてい
る。この金属板収容装置12により金属板4を搬送体5
aに整列して収納するには、搬送体5aを充填器30の
金属板出口に位置させるとともに、搬送体5aの最上段
(又は最下段)をこの金属板出口に合せ、搬送体5aを
引き上げつつ、ベルトコンベア29による金属版搬送と
充填器30による充填を行うことにより、金属板4が1
枚毎に搬送体5aに充填され、搬送体5の収容段全てに
金属板4を収容することができる。
【0022】上記べーキング炉27は、液体窒素温度な
どの低温となった空の搬送体5aを室温程度にまで加熱
し、着霜を防止するための炉であって、その加熱源は限
定されず、通常は赤外線ヒータなどが用いられる。
【0023】またガス吸引装置28は、断熱冷却槽3か
ら気化したガスを断熱冷却槽3からコンベア10に導く
管路28bと、断熱冷却槽3から管路28bに強制的に
吸引する吸引器28cとを備えている。管路28bに吸
引されたガスは、低温冷媒2と同等の低温でありこのガ
スをコンベア10内を通過させることによってこのコン
ベア10を低温に保持することができ、冷却された金属
板4の搬送時の温度上昇を防止できる。コンベア10内
を通過したガスは、外部に排気しても良いが、別の製造
プロセスの原料ガスなどに再利用できる。
【0024】この金属板自動冷却装置1Bは、搬送体5
を着地させることなく、レール26に沿って搬送しなが
ら、金属板4の収容、冷却、冷却板移送の各工程を繰り
返し行うことができる。即ち、上記金属板収容装置12
によって空の搬送体5aに複数枚の金属板4を収容し、
この搬送体5はレール10に沿って搬送され、断熱冷却
槽3に達し、ここで降ろされて低温冷媒2中に浸漬され
る。コンベア10の位置に達した搬送体5は低温冷媒2
中から徐々に引き上げられ、このとき冷却板移送装置1
1により、冷却された金属板4を1枚毎にコンベア10
上に移送する。全ての金属板4が移送された空の搬送体
5aは、断熱冷却槽3からべーキング炉27に搬送さ
れ、この炉中を移動しながら加熱される。べーキング炉
27から出た搬送体5aは室温程度に加熱されるから着
霜のおそれがない。べーキング炉27から出た搬送体5
aは、再び金属板収容装置12の位置に達し、ここで金
属板4を充填され、同じ工程を繰り返して行う。このレ
ール26には、複数の搬送昇降装置9が設置され、これ
らに保持された複数の搬送体5によって上記工程が順次
行われている。
【0025】本実施例によれば、先の実施例のものと同
様の効果が得られる他、ガイドレールを断熱冷却槽3の
上方を通過する循環レール26とし、かつこのレール2
6に沿って断熱冷却槽3と金属板収容装置12との間
に、断熱冷却槽3から引き上げられた空の搬送体5aを
室温まで加熱するべーキング炉27を設けたことによ
り、冷却された搬送体の着霜を防止し、搬送体への金属
板の充填、冷却、冷却した金属板の移送の各工程を繰り
返し行うのが容易となる。
【0026】さらに断熱冷却槽3に、気化した低温冷媒
ガスを吸入し、そのガスをコンベア10に接触せしめて
コンベア10を冷却しながら排気するガス吸引装置28
を設けたことにより、冷却後の金属板4をコンベア10
で移送するときの温度上昇を防止できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の金属板自
動冷却装置は、液体窒素などの低温冷媒を収容する断熱
冷却槽と、複数枚の金属板を整列して収容する搬送体
と、少なくとも該断熱冷却槽の上方に達するように配設
されたガイドレールと、該搬送体を保持して昇降する昇
降ユニットと該ガイドレールを走行する搬送ユニットと
を備え、複数枚の金属板を整列して収容した搬送体を所
定の搬送体保持位置で保持しこれを断熱冷却槽内に搬送
する搬送昇降装置と、該搬送体保持位置で空の搬送体に
金属板を複数枚整列して収容する金属板収容装置と、該
断熱冷却槽に一端を隣接して設けられたコンベアと、該
断熱冷却槽から引き上げられる搬送体の金属板を該コン
ベア上に1枚毎に移送する冷却板移送ユニットとを具備
した構成とし、搬送体保持位置で空の搬送体に複数枚の
金属板を整列して収容し、金属板を収容した搬送体を搬
送昇降装置で保持しつつガイドレールに沿って搬送し、
断熱冷却槽内に入れて金属板を冷却し、搬送体を低温冷
媒から引き上げつつ、搬送体内の金属板を冷却板搬送装
置によって冷却した金属板を1枚毎にコンベアに搬送す
るものである。従って複数枚の金属板を連続的に効率よ
く冷却し、直ちに加工装置等に移送することができ、金
属板の低温加工処理を容易に行うことができる。
【0028】またガイドレールを断熱冷却槽の上方を通
過する循環レールとし、かつこのレールに沿って断熱冷
却槽と金属板収容装置との間に、断熱冷却槽から引き上
げられた空の搬送体を室温まで加熱するべーキング炉を
設けたことにより、冷却された搬送体の着霜を防止し、
搬送体への金属板の充填、冷却、冷却した金属板の移送
の各工程を繰り返し行うのが容易となる。
【0029】さらに断熱冷却槽に、気化した低温冷媒ガ
スを吸入し、そのガスをコンベアに接触せしめてコンベ
アを冷却しながら排気するガス吸引装置を設けたことに
より、冷却後の金属板をコンベアで移送するときの温度
上昇を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示すもので金属板自
動冷却装置の正面図である。
【図2】図2は同じ冷却装置の要部側面図である。
【図3】図3は本発明の他の実施例を示すもので金属板
自動冷却装置の平面図である。
【符号の説明】
1A,1B……金属板自動冷却装置 2……低温冷媒 3……断熱冷却槽 4……金属板 5,5a……搬送体 6……ガイドレール 7……昇降ユニット 8……搬送ユニット 9……搬送昇降装置 10……コンベア 11……冷却板移送装置(冷却板移送手段) 12……金属板収容装置(金属板収容手段) 26……循環レール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 邦昭 栃木県真岡市鬼怒ヶ丘15番地 株式会社神 戸製鋼所真岡製造所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体窒素などの低温冷媒を収容する断熱
    冷却槽と、複数枚の金属板を整列して収容する搬送体
    と、少なくとも該断熱冷却槽の上方に達するように配設
    されたガイドレールと、該搬送体を保持して昇降する昇
    降ユニットと該ガイドレールを走行する搬送ユニットと
    を備え、複数枚の金属板を整列して収容した搬送体を所
    定の搬送体保持位置で保持しこれを断熱冷却槽内に搬送
    する搬送昇降装置と、該搬送体保持位置で空の搬送体に
    金属板を複数枚整列して収容する金属板収容手段と、該
    断熱冷却槽に一端を隣接して設けられたコンベアと、該
    断熱冷却槽から引き上げられる搬送体の金属板を該コン
    ベア上に1枚毎に移送する冷却板移送手段とを具備した
    ことを特徴とする金属板自動冷却装置。
  2. 【請求項2】 上記ガイドレールが断熱冷却槽の上方を
    通過する循環型レールであり、かつ該レールに沿って断
    熱冷却槽と上記金属板収納装置との間に、断熱冷却槽か
    ら引き上げられた空の搬送体を室温まで加熱するべーキ
    ング炉を設けたことを特徴とする請求項1記載の金属板
    自動冷却装置。
JP23742392A 1992-09-04 1992-09-04 金属板自動冷却装置 Withdrawn JPH0682138A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018021680A (ja) * 2016-07-31 2018-02-08 エーシー・フードテック株式会社 連続冷凍処理式の冷凍装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018021680A (ja) * 2016-07-31 2018-02-08 エーシー・フードテック株式会社 連続冷凍処理式の冷凍装置

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