JPH068192B2 - 基材表面皮膜の染色法 - Google Patents

基材表面皮膜の染色法

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JPH068192B2
JPH068192B2 JP61114681A JP11468186A JPH068192B2 JP H068192 B2 JPH068192 B2 JP H068192B2 JP 61114681 A JP61114681 A JP 61114681A JP 11468186 A JP11468186 A JP 11468186A JP H068192 B2 JPH068192 B2 JP H068192B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はガラス等の透明な基材をアニオン性染料により
任意な色調に容易に染色する為の染色法に関するもので
ある。
近年ガラス等の透明な基材を着色した各種デスプレー等
に使用されつゝある。特にガラス等の透明基材を着色し
色分解用フイルターとして液晶カラーテレビジョン、又
はカラーテレビジョン用カメラのカラー化の為に益々需
要が増大しつゝある。本発明はかかる需要を満たす為に
なされたガラス等の透明基材の染色法に関するものであ
る。
(従来技術) 従来この分野に於いては主としてカゼイン、ゼラチン等
蛋白質系天然高分子物質が用いられているが、これ等の
用い方はカゼイン、ゼラチン等を温水で溶解した液に光
硬化剤として重クロム酸カリウム又はアンモニウムを添
加してこれをガラス板にスピンコート法で塗布し、次に
マスクを介して活性光線を照射してガラス板上に可染性
層の潜像を形成させ、次に現像により可染性層を顕在化
させる。次にこれを染料により染色する方法が行われて
いる。
(発明が解決しようとする問題点) このカゼイン、ゼラチン等を用いる染色法の場合、これ
らが天然物である為に腐敗し易いとか品質が一定せず原
料ソースによるバラツキが大きく色の再現性が極めて劣
るとか、熱水中で剥離し易く、又熱による物性劣化が大
きく、加工条件が制約される等の欠点がある。更に染色
時の染浴温度が制約される為濃色が得難い等の染色上で
の問題がある。
更にこれらカゼイン、ゼラチン等を使用する場合、光硬
化剤として重クロム酸アンモニウム又は重クロム酸カリ
ウム等を用いるから、これらの作業工程及び廃棄の際に
公害の問題等を解決しなければならなく、更にゼラチン
に取り込まれたクロムが完全に除去できず残存したクロ
ムが悪影響を与える等の問題もある。
本発明者等はこれらの問題を解決すべく合成高分子の検
討を行った。先ずアニオン性染料と親和性を有する塩基
性基又は第4級アンモニウム塩基を有するポリマーを用
いて基材表面を染色しようと試みたが、この場合このポ
リマー自体はアニオン性染料と親和性を有するので可染
性であるが、水溶性である為に、これをガラス基材等に
塗布し乾燥後染色を行うと染色工程に於いて、基材表面
から塗膜が染浴中に剥離してしまい、染色の目的を果す
ことも染色された染色基材も得ることが出来なかった。
本発明者等は染色性が良く、更に塗膜剥離のない染色基
材を得る為に先に特願昭59−76624にて、この可
染性ポリマー自体に不飽和基を付与し、光反応によりポ
リマー自体を架橋させることを提案したが、この場合こ
の不飽和基の光反応性の遅いものは感光性ポリマーの合
成及び取扱いが容易であるが、使用時に於いては反応速
度が遅く相当量の光エネルギーを必要とし、作業能率が
悪い。即ち感度が悪いので微細パターンを作成しにく
い。一方不飽和基の光反応性の高いものは使用時に僅か
の光量で反応し、作業能率の向上及び微細パターンの作
成に好都合であるが製造及び貯蔵中に暗反応を起し易い
ので取扱いには最新の注意が必要であった。
(問題点を解決する為の手段) 本発明者等はポリマー合成時に暗反応を起しにくく、安
定であり、取扱いが容易であるが、使用時に光反応を起
し易く、少量の光量で硬化反応を起し、しかも染色性が
良く、塗膜剥離がない染色法の検討を行った結果、 (a)同一分子内にアニオン性染料と親和性を有する基
(A)及びアジド化合物と反応可能な不飽和基(B)とを共
に有するポリマー(C) (b)ジアジド感光性化合物(D) (c)溶 剤 (E) を含む光反応性樹脂組成物(F)を用いて基材表面に塗布
し皮膜を形成させたのち活性光線を照射し、反応させ
て、次にこの皮膜をアニオン性染料にて染色することに
より目的を達成することが出来ることがわかり本発明を
完成するに至った。
即ち本発明方法に用いられるポリマー(C)中の不飽和基
はこれ自体光に対する反応性は少ないので、それ自身安
定でポリマー(C)の合成及びその保存は容易である。そ
の上ジアジド感光性化合物(D)は使用時期に合せてポリ
マー(C)に添加混合溶解すれば良いので保存管理が容易
である。使用時にはジアジド感光性化合物(D)が混合さ
れているから反応が早く、少量の光量で反応し基材表面
上に不溶性の皮膜を形成する。
ポリマー間の架橋が不飽和基同志の反応である場合は、
皮膜中のポリマー間の距離が短く、染料分子の拡散がし
にくい為、分子量の大きい染料等の場合満足な染色濃度
に染色出来ない場合もある。しかしながら、本発明方法
ではポリマーに結合した不飽和基(B)間にジアジド感光
性化合物(D)が介在反応する為にポリマー間の架橋距離
が長くなり、染料分子の拡散が容易となり染色濃度も満
足のいくものとなった。
更に又本発明方法を用いると腐敗の心配がなく、一定の
品質のものが得られ、その上6価クロム公害の心配から
も開放される。
本発明で用いられるポリマー(C)の作成方法には例えば
次の方法がある。
(イ)ビニール化合物の末端にエステル又はアミド結合等
により不飽和基(B)を有する化合物と、ビニール化合物
の末端にアニオン性染料と親和性を有する基を有する化
合物とを共重合させてポリマー(C)を作成する方法と、
(ロ)アニオン性染料と親和性を有する基(A)を有するポ
リマーを作成したのち、これに不飽和基(B)を有する化
合物を反応させる方法、等があるが、前者の場合ビニル
基以外の不飽和基(B)が副反応を起しゲル状物を発生し
易く、これをコントロールする為には高度の技術を必要
とするから(ロ)の方法で行う方が好ましい。(ロ)の方法に
於いては次の方法によることが好ましい。先ずアニオン
性染料と親和性を有する基を有するビニール系モノマー
としてアミノ基又は第4級アンモニウム塩構造を有する
ビニル系モノマーを用いこれを重合又は共重合する。
この場合のモノマーとしては例えば次のものが挙げられ
る。
(N,N−ジメチルアミノ)エチルアクリレート、(N,N
−ジメチルアミノ)エチルメタクリレート、(N,N−ジ
エチルアミノ)エチルアクリレート、(N,N−ジエチル
アミノ)エチルメタクリレート、(N,N−ジメチルアミ
ノ)プロピルアクリルアミド、(N,N−ジエチルアミ
ノ)エチルビニルエーテル、(N,N−ジメチルアミノ)
プロピルアクリレート、(N,N−ジメチルアミノ)プロ
ピルメタクリレート、(N,N−ジメチルアミノ)プロピ
ルメチクリルアミド、2−ヒドロキシ−3−メタクリロ
イルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、4−ビニールピリジン、ジアリールアミ
ン、アリールアミン。
これらは1種又は2種以上の混合物としても良いし好む
ならば更に他の共重合可能なモノマー例えばメチルメタ
クリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、エチルメタクリレート、スチレン、アクリルニトリ
ル等を共重合用成分として用いても良い。更に又場合に
よっては不飽和基(B)を有する化合物をポリマー(C)に
反応させる為の反応相手として活性水素を有するモノマ
ー例えば2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート等を共重合させても良い。
又ポリマーの重合法は従来技術を用いれば良い。
アニオン性染料と親和性を有する基(A)を有するポリマ
ーに不飽和基(B)を反応させる方法には次のような方法
がある。
(ハ)3級アミノ基を有するモノマーとアニオン性染料と
親和性を有する基(A)を有するモノマーとの(共)重合体
に活性ハロゲンと不飽和基(B)とを有する化合物を反応
させる。3級アミノ基を有するモノマーは前記のアニオ
ン性染料と親和性を有する基(A)を有するモノマーより
選出出来る。活性ハロゲンと不飽和基(B)とを有する化
合物としては例えば次のようなものがある。
アリルクロライド、アリルブロマイド、 3−クロロ−2−メチルプロペン、 3−クロロ−1−メチルプロペン、 4−ブロモ−1−ブテン、 クロロアセテックアシドアリルエステル、 クロロアセテックアシドビニルエステル、 γ−クロロ−イソブテン、m−クロロメチルスチレン、 p−クロロメチルスチレン、クロチルブロマイド、 3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、 β−クロロエチル桂皮酸エステル、 β−ブロモエチル桂皮酸エステル、 β−ブロモエチルシンナミリデン酢酸エステル、 β−ブロモエチルフリルアクリル酸エステル、 p-β-ブロモエチルオキシカルボニルベンザルアセトフエノン、 4−クロロアセトキシスチルベン。
この反応は公知の方法により行なうことが出来る。
(ニ)活性水素を有するモノマーとアニオン性染料と親和
性を有する基(A)を有するモノマーとの共重合体に不飽
和基(B)とカルボン酸ハロゲンとを共に有する化合物を
用いて公知の方法によりエステル化及び/又はアミド化
反応させる。活性水素を有するモノマーとしては次のよ
うなものが挙げられる。
2−ヒドロキシエチルメタクリレート、 2−ヒドロキシエチルアクリレート、 ヒドロキシエチルメタクリルアミド、 ヒドロキシエチルアクリルアミド、 メチロールアクリロアミド、アリルアミン、 ジアリルアミン。
又不飽和基(B)とカルボン酸ハログンとを共に有する化
合物としては、クロトン酸クロライド、桂皮酸クロライ
ド、β−フリルアクリル酸クロライド、N−(クロルカ
ルボニルメチル)フエニルマレイミド等が挙げられる。
又本発明に於いて用いられるジアジド感光性化合物(D)
としては例えば次のものが挙げられる。
4,4′−ジアジドカルコン、 2,6−ビス(4′−アジドベンザル)シクロヘキサノン、 2,6−ビス(4′−アジドベンザル)4−メチルシクロヘ
キサノン、 1,3−ビス(4′−アジドベンザル)−2−プロパノン、 1,3−ビス(4′−アジドベンザル)−2−プロパノン−
2′−スルホン酸、 4,4′−ジアジドスチルベン−2,2′−ジスルホン酸、 1,3'−ビス(4′−アジドベンザル)−2−プロパノン
−2,2′−ジスルホン酸、 2,6−ビス(4′−アジドベンザル)シクロヘキサノン−
2,2′−ジスルホン酸、 2,6−ビス(4′−アジドベンザル)−4−メチルシクロ
ヘキサノン−2,2′−ジスルホン酸。
又ジアジド感光性化合物(D)の使用量はポリマー(C)に
対して0.1〜10重量%が好ましくは、特に0.5〜
5重量%の使用範囲が好ましい。
又、本発明に用いられる溶剤(E)としてはポリマー(C)
及びジアジド感光性化合物(D)を溶解するものが好まし
く、例えば メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、 エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、 トルエン、キシレン、N−メチルピロリドン、水等が挙
げられる。これらは1種又は2種以上を適当な割合で混
合して用いても良い。
ポリマー(C)及びジアジド感光性化合物(D)を含む光反
応性樹脂組成物(F)中に占める溶剤(E)の割合はポリマ
ー(C)、ジアジド感光性化合物(D)の性質によって異な
るので一概に規定出来ないが、ポリマー(C)を基材表面
に塗布可能な粘度となるようにすることが好ましい。
又、ポリマー(C)中に占めるアジド化合物と反応可能な
不飽和基(B)の割合はポリマー(C)構成単位モノマー当
り1モル%以上が好ましく、特に5モル%以上が好まし
い。
本発明方法では膜厚が例えば0.5〜100ミクロンの
任意の厚さの膜を作成出来る。
又、光反応性樹脂組成物(F)を塗布する基材としては、
ガラス、プラスチック、等が挙げられる。
活性光線としては、例えば可視光線、紫外線、X線、電
子線等が挙げられる。
硬化させた樹脂はアニオン性染料にて染色する。アニオ
ン性染料としてはカラーインデックス(Society of Dyer
s and Colourists発行)にC.IAcidとして記載されてい
る酸性染料、同じくC.I Directとして記載されている直
接染料及び同じくC.IReactiveとして記載されている反
応性染料等が挙げられるが、特に酸性染料が好ましい。
酸性染料としてはC.I Acid Yellow17、同49、同6
7、同72、同127、同110、同135、同16
1、C.I Acid Red37、同50、同111、同114、
同257、同266、同317、 C.I Acid Blue41、同83、同90、同113、同1
29、同182、同125、C.I Acid Orange7、同5
6、C.I Acid Green25、同41、C.I Acid Violet9
7、同27、同28、同48等が挙げられる。
これらを用いて染色する方法は染料0.01〜200重
量部を水1000重量部に溶解する。この際液のpHは弱
アルカリ〜酸性の範囲で良い。この染料溶液にて室温〜
100℃の温度範囲で染色するものであるが、高温で染
色すると短時間で染色物を得ることが出来るので高温で
行うことが好ましい。このようにして染色を行つたのち
染色物を取出し乾燥を行うと表面被膜が染色された染色
基材が得られる。
(実施例) 実施例1 N,N′-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド 30部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 10〃 ビニールピロリドン 15部 メチルメタクリレート 5〃 ジメチルアミノアクリルアミド 10〃 ブチルアクリレート 30〃 α,α′−アゾビス(イソブチロニトリル) 2〃 ジオキサン 250〃 上記処方の液体を窒素雰囲気中、70℃、8時間重合反
応を行ったのちこの重合溶液をイソプロピルエーテル中
に投入しポリマーを沈澱させた。ポリマーを取出し乾燥
後このポリマー30部に対してエチルセロソルブ100
部を添加溶解した溶液にアリルクロライド30部を添
加、常温にて48時間反応後イソプロピルエーテル中に投
入しポリマーを沈澱させた。このポリマーを乾燥後この
ポリマー15部に対してエチルセロソルブ85部を添加
溶解した溶液は通常の室内では安定で何ら変化は認めら
れなかった。更にこの溶液を常温、暗所に6ケ月保存し
ても同様何ら変化は認められなかった。このポリマー溶
液100部に対して4,4′−ジアジドカルコン0.6部
を添加溶解した溶液を光反応性樹脂組成物とした。
次にガラス基板にシランカップリング剤KBM503
(信越化学工業(株)10%エタノール溶液を塗布し風乾
後110℃、5分間加熱乾燥を行い、更にこの表面をア
セトンで洗浄乾燥したものを塗布用基材とする。
この塗布用基材表面にスピンコート法により前記光反応
性樹脂組成物を塗布し、これを100℃、20分乾燥
後、所定のパターンを有するマスクを介して面照度8mW
/cm2のUV照射を10秒間行い、水を現像液として常温
で5分間現像を行うと照射部のみ可染性層を有するガラ
ス基板が得られた。このガラス基板を150℃、30分
間乾燥後グリーン1p(日本化薬(株)製カラーフイルタ
ー用色素)を0.1濃度となるように水に溶解させ、6
5℃、5分間染色を行うと濃厚緑色のパターンに染色さ
れたガラス板が得られた。
パターンの膜厚は0.8μであった。染色浴のpHは7.
5であった。グリーン1pの代りにレッド14p、ブル
ー5p(いずれも日本化薬(株)製カラーフイルター用色
素)を使用して同様の操作を行うと各々濃厚赤色及び青
色に染色されたパターンを有するガラス板が得られた。
このパターンの解像度は10μであった。
実施例2 トルエン 190部 (N,N−ジメチルアミノ)エチルメタクリレート 40
〃 (N,N−ジメチルアミノ)エチルアクリレート 46
〃 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 12〃 α,α′−アゾビス(イソブチロニトリル) 1
〃 上記処方の液体を窒素雰囲気中60℃、2時間次いで8
0℃、5時間重合反応を行うと全体が粘稠な液体となっ
た。この重合溶液にクロトン酸クロライド20部を添加
し60℃、2時間反応を行うとクロトン酸クロライドの
大部分は反応した。この反応液をイソプロピルエーテル
中に投入し、ポリマーを沈澱させた。
沈澱ポリマーを乾燥後、このポリマー15部をエチルセ
ロソルブ85部に混合溶解した溶液は通常の室内では安
定で何ら変化は認められなかった。
更にこの溶液を常温、暗所に6ケ月保存しても同様に何
ら変化は認められなかった。このポリマー溶液100部
に対して2,6−ビス(4′−アジドベンザル)4−メチ
ルシクロヘキサノン0.46部を添加溶解した溶液を光
反応性樹脂組成物とした。
次に実施例1と同様の操作を行って作成したシランカッ
プリング剤処理ガラス板に前記光反応性樹脂組成物を塗
布し100℃、20分間乾燥後面照度8mW/cm2のUV照
射を10秒間行い、更に150℃、30分熱処理を行っ
た。
この膜厚は0.7μであった。次にこのガラス板をグリ
ーン1p、0.1%溶液にて60℃、10分間染色する
と濃緑色に染色された透明なガラス板が得られた。尚染
色浴のpHは7.6であった。
グリーン1pの代りにレッド14p、ブルー5pを使用
して同様の操作を行うと各々濃厚赤色、及び青色に染色
された透明なガラス板が得られた。
実施例3 実施例1と同様の処方にて重合、アリルクロライドを反
応させたのちイソプロピルエーテルにて沈澱乾燥させた
ポリマー16部をエチルセロソルブの代りにN−メチル
ピロリドン80部に溶解させ、更にこの溶液に1,3−ビ
ス(4′−アジドベンザル)−2−プロパノン0.6部
を添加溶解した溶液を光反応性樹脂組成物とした。この
光反応性樹脂組成物溶液を実施例2の処方に従ってガラ
ス板に塗布、乾燥、UV照射、熱処理、染色を行った所
同様の結果が得られた。
(発明の効果) 本発明は従来の天然物であるゼラチン又はカゼイン重ク
ロム酸塩系感光性樹脂に比べて腐敗し易いとか、原料に
よるバラツキが大きいとかの問題がない。又廃液による
6価クロム公害の問題もない。
更に本発明で使用するアジド化合物と反応可能な不飽和
基(B)は通常安定でポリマー(C)合成時及び合成後も安
定で取扱いが容易である上に使用時にはジアジド感光性
化合物(D)を添加すると感度が上り、僅かの光量で反応
が進行するから工程の合理化に役立つ上に微細パターン
作成に適している。
更に又本発明方法ではポリマーに結合した不飽和基(B)
間にジアジド感光性化合物(D)が介在反応する為、ポリ
マー間の架橋距離が長くなり、染料分子の拡散が容易と
なり、染色濃度が向上し薄膜の染色膜が得られる。
従ってこれを用いたガラス等の基板はクロムが含有され
ていない上に薄膜であるから液晶カラーテレビジョン等
のカラーフイルターに用いるのに好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)同一分子内にアニオン性染料と親和性
    を有する基(A)及びアジド化合物と反応可能な不飽和基
    (B)とを共に有するポリマー(C) (b)ジアジド感光性化合物(D) (c)溶 剤 (E) を含む光反応性樹脂組成物(F)を基材表面に塗布し皮膜
    を形成させたのち活性光線を照射し反応させ、次にこの
    皮膜をアニオン性染料にて染色することを特徴とする基
    材表面皮膜の染色法。
JP61114681A 1986-05-21 1986-05-21 基材表面皮膜の染色法 Expired - Lifetime JPH068192B2 (ja)

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DE3852756T2 (de) * 1987-07-28 1995-05-18 Nippon Kayaku Kk Photoempfindliche harzzusammensetzung und farbfilter.

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS581140A (ja) * 1981-06-25 1983-01-06 Konishiroku Photo Ind Co Ltd ハロゲン化銀感光材料
JPS60221755A (ja) * 1984-04-18 1985-11-06 Nippon Kayaku Co Ltd 基材表面皮膜の染色法

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