JPH0681920B2 - 内燃機関の吸気圧検出装置 - Google Patents

内燃機関の吸気圧検出装置

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JPH0681920B2
JPH0681920B2 JP22728985A JP22728985A JPH0681920B2 JP H0681920 B2 JPH0681920 B2 JP H0681920B2 JP 22728985 A JP22728985 A JP 22728985A JP 22728985 A JP22728985 A JP 22728985A JP H0681920 B2 JPH0681920 B2 JP H0681920B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、吸気圧センサを用いて検出された吸気圧信号
の脈動を除去し、機関制御に必要な吸気圧信号を出力す
る、内燃機関の吸気圧検出装置に関するものである。
[従来の技術] 従来より内燃機関の吸気圧を検出する吸気圧検出装置に
おいては、内燃機関の吸気管に取り付けられ、吸気管内
部の圧力を検出する吸気圧センサの他に、この吸気圧セ
ンサの検出信号をなますフィルタ回路が設けられてい
る。これは内燃機関各気筒に設けられた吸気弁の開閉に
よって吸気管内部の圧力が脈動し、これに応じて吸気圧
センサの検出信号も脈動することから、この検出信号を
フィルタ回路を用いてなまし、脈動を除去しなければ、
機関制御に用いる吸気圧信号とすることができないから
である。
また検出信号の脈動を除去するためのフィルタ回路とし
ては、例えば積分回路等、電気回路により構成されたア
ナログフィルタ、あるいは特開昭59-213931号公報に記
載のようにマイクロコンピュータ等を用いて検出信号を
平均化処理するデジタルフィルタが用いられている。
[発明が解決しようとする問題点] ところが上記アナログフィルタを用いて検出信号の脈動
を除去する場合、内燃機関定常運転時の脈動は良好に除
去することができるものの、加速あるいは減速時等、吸
気圧が大きく変化する内燃機関の過渡運転時には吸気圧
信号の応答遅れが生じ、吸気圧を良好に検出することが
できないといった問題がある。
一方上記デジタルフィルタのみにより検出信号を平均化
処理する場合、上記特開昭59-213931号公報に記載のよ
うに、内燃機関の過渡運転を検出し、過渡運転時にはデ
ジタルフィルタによる検出信号平均化処理を中止するよ
う構成すれば、上記応答遅れの問題は解決できるが、こ
の場合吸気圧の脈動周期が機関回転数に応じて変化する
ことから、内燃機関の全回転領域で検出信号を良好に平
均化処理する為には、検出信号のA−D変換周期を高速
にする必要がある。つまり、検出信号の脈動周期は、内
燃機関各気筒に設けられた吸気弁の開閉周期と一致し、
機関回転数に応じて変化することから、第10図(イ)に
示す如く、機関回転数2000[rpm]の低回転域では脈動
波形を良好にトレースでき、複数のA/D変換値を平均す
れば吸気圧を正確に検出できるものの、第10図(ロ)に
示す如く、機関回転数5000[rpm]の高回転域では脈動
波形を良好にトレースできず、複数のA/D変換値を平均
しても実際の吸気圧とは対応しない値となって(図では
低くなる)、吸気圧を誤検出してしまうこととなり、A/
D変換を超高速(1〜2[msec])で実行しないと吸気
圧を常時正確に検出することができなくなるのである。
尚第10図はA/D変換周期を4[msec]で実行した場合を
表わしている。
そこで本発明は上記デジタルフィルタでのA/D変換周期
を短くすることなく、内燃機関定常運転時の脈動を良好
に除去し、しかも内燃機関過渡運転時には応答遅れを生
ずることなく吸気圧を正確に検出し得る、内燃機関の吸
気圧検出装置を提供することを目的としてなされたもの
であって、以下の如き構成をとった。
[問題点を解決するための手段] 即ち、上記問題点を解決するための手段としての本発明
の構成は、第1図に示す如く、 内燃機関M1の吸気管M2に取り付けられ、該吸気管内部の
圧力に応じたアナログ信号を出力する吸気圧センサM3
と、 時定数が2〜12msecの範囲内に設定され、上記吸気圧セ
ンサM3から出力されるアナログ信号を処理するアナログ
フィルタM4と、 該アナログフィルタM4で処理されたアナログ信号を所定
の周期でデジタル信号に変換するA/D変換手段M5と、 該A/D変換手段M5でA/D変換されたデジタル信号を所定の
フィルタ定数で以てなまし、該なまし値を吸気圧信号と
して出力するデジタルフィルタM6と、 上記内燃機関M1の過渡運転を検出する過渡運転検出手段
M7と、 該過渡運転検出手段M7で上記内燃機関M1の過渡運転が検
出されたとき、前記デジタルフィルタを通さない前記A/
D変換手段のA/D変換値を吸気圧信号として出力すること
によって上記デジタルフィルタのフィルタ定数を実質的
に零に変更するか、上記デジタルフィルタM6のフィルタ
定数を小さい値に変更するフィルタ定数変更手段M8と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の吸気圧検出装置を
要旨としている。
ここでデジタルフィルタM6は、上述したようなA/D変換
手段M5でA/D変換された複数のデジタル信号を平均化す
ることにより吸気圧信号の脈動をなますものであって、
マイクロコンピュータ等を用いて実現される。またデジ
タルフィルタM6のフィルタ定数とは平均化処理の対象と
なるデジタル信号の個数を表わしている。従ってこのデ
ジタルフィルタM6ではフィルタ定数で決定される個数の
デジタル信号を平均化することとなるが、この具体的に
は、A/D変換手段M5でA/D変換された複数個のデジタル信
号を全て加算し、その値を平均化することにより実行す
る方法、あるいはメモリの記憶容量を小さくするため、
A/D変換毎に前回求められた平均値をn倍し、今回A/D変
換された値を加算して、(n+1)の値で以て除算する
といった方法等により実現できる。尚後者の方法の場合
(n+1)の値がフィルタ定数ということになる。
次に過渡運転検出手段M7は内燃機関M1の過渡運転、即ち
加速や減速運転を検出するものであって、内燃機関M1の
機関回転数やスロットル開度の変化から直接検出する方
法、あるいは内燃機関M7の所定のクランク角毎に上記デ
ジタルフィルタM6を介して得られる吸気圧信号の偏差を
求め、この偏差から間接的に検出する方法等により実現
できる。
またフィルタ定数変更手段M8では、上記過渡運転検出手
段で内燃機関M1の過渡運転が検出されると上記デジタル
フィルタM6のフィルタ定数を小さい値に変更するが、こ
れは吸気圧信号の応答遅れを防止するためのものであ
る。
次にアナログフィルタM4は、前述したように、デジタル
フィルタM6だけを用いて検出信号の脈動を除去しようと
すると、A/D変換手段M5のA/D変換周期を超高速にする必
要があることから、この問題を解決するため付加された
本発明の最も重要な部分である。即ちこのアナログフィ
ルタM4を用いて吸気圧センサM3から出力されるアナログ
信号の脈動をある程度抑えておけば、A/D変換周期を極
端に高速にしなくても脈動波形を良好にトレースするこ
とができるからである。
ところで本発明ではこのアナログフィルタM4の時定数が
2〜12[msec]の値に限定されるが、これはアナログ信
号の脈動を除去し過ぎて、内燃機関M1の過渡運転時にデ
ジタルフィルタM6のフィルタ定数を小さい値に変更した
際得られる吸気圧信号に応答遅れが生じないようするた
めである。つまり、第2図及び第3図に示す如く、吸気
圧センサM3から出力されるアナログ信号Aを時定数20ms
ecのアナログフィルタを介して処理した信号Bは、脈動
幅が充分小さくなるものの、過渡時の立ち上がりは遅く
なり、検出信号に過渡応答遅れが生ずることから、本発
明では、第4図に示す如く過渡応答遅れが90%の立ち上
がり時点で5[msec]以内となり、定常運転時の脈動幅
が20[mmHg]以下となるよう時定数を2〜12[msec]に
設定したのである。尚第2図及び第3図に示すCは、時
定数を3.6[msec]に設定したアナログフィルタを用い
て処理した信号を表わしている。
[作用] 以上の如く構成された本発明の吸気圧検出装置において
は、まずアナログフィルタM4が、吸気圧センサM3から出
力されるアナログ信号を、過渡応答遅れが5[msec]以
内で脈動幅が20[mmHg]以内のアナログ信号に変換し、
A/D変換手段M5に出力する。するとA/D変換手段M5は上記
アナログ信号をデジタル信号に変換し、デジタルフィル
タM6に出力する。そしてデジタルフィルタM6は内燃機関
M1が定常運転状態であれば上記デジタル信号を所定のフ
ィルタ定数で以てなました吸気圧信号を出力し、内燃機
関M1が過渡運転状態であれば上記デジタル信号をフィル
タ定数変更手段M8によって小さな値に変更されたフィル
タ定数で以てなました吸気圧信号を出力する。従ってデ
ジタルフィルタM6から出力される吸気圧信号は、内燃機
関M1の定常運転時には脈動が充分除去された値となり、
また過渡運転時には過渡運転遅れのない値となる。
[実施例] 以下に本発明の一実施例を図面と共に説明する。
第5図は本実施例の吸気圧検出装置が搭載された内燃機
関制御システムの構成を表わす概略構成図である。
図において1は毎回転同時噴射方式の4気筒内燃機関を
示し、この内燃機関1の吸気管2には吸気圧を検出する
吸気圧センサ3が取り付けられている。また吸気管2内
部には図示しないアクセルペダルと連動して吸気量を調
整するスロットルバルブ4が、吸気管2の上流には吸入
空気を浄化するエアフィルタ7が夫々設けられており、
このエアフィルタ7には吸気温度を検出する吸気温セン
サ8が取り付けられている。
一方9は内燃機関1の暖機状態を検知するため冷却水温
を検出する水温センサ、10は内燃機関1の回転と同期し
てイグナイタ11より発生された高電圧を各気筒の点火プ
ラグに分配するディストリビュータを表わし、このディ
ストリビュータ10にはその回転に応じてパルス信号を出
力する回転数センサ12及びクランク角センサ13が備えら
れている。
次に上記各センサより出力される各種検出信号は電子制
御回路20に出力され、燃料噴射弁15を介して内燃機関1
に供給される燃料量が制御されることとなるのである
が、この制御回路20は第6図に示す如く、吸気圧センサ
3から出力される検出信号の脈動を抑制すべく時定数が
3.6[msec]に設定された積分回路からなるアナログフ
ィルタ21と、このアナログフィルタ21を介して入力され
た吸気圧を表わす検出信号、及び吸気温センサ8、水温
センサ9、回転数センサ12より出力された各種検出信号
を入力するA/D変換器,マルチプレクサ等を備えた入力
ポート24と、入力ポート24より入力された各種検出信号
に基づき内燃機関の燃料噴射量を算出すると共に、アナ
ログフィルタ21を介して入力された検出信号をフィルタ
処理し、吸気圧信号Pを検出するCPU25と、CPU25の演算
処理に必要な制御プログラム等のデータが予め記憶され
たROM26と、CPU25の演算処理に必要なデータが一般的に
読み書きされるRAM27と、CPU25の演算結果に応じて燃料
噴射弁15の制御信号を出力する出力ポート28と、出力ポ
ート28より出力された制御信号に応じて燃料噴射弁5の
駆動信号を出力する駆動回路29と、上記各部に電源を供
給する電源回路30とから構成され、吸気圧信号P及び回
転数センサ12より出力された回転数信号に基づき基本燃
料噴射量(具体的には燃料噴射弁15の開弁時間)を算出
し、これを上記吸気温センサ8や水温センサ9から出力
された検出信号に基づき補正して、燃料噴射弁5の燃料
噴射量を制御する。
以下、上記電子制御回路20で実行される、本発明にかか
わる主要な処理である吸気圧信号検出処理について、第
7図及び第8図に示すフローチャートに沿って詳しく説
明する。
まず第7図は4[msec]毎に実行され、上記アナログフ
ィルタ21を介して入力ポート24に入力された吸気圧セン
サ3からの検出信号を入力ポート24内のA/D変換器を介
して入力し、その値をなまし処理するタイマ割り込みル
ーチンを表わしている。
図に示す如く処理が開始されるとまずステップ101が実
行され、上記入力ポート24内のA/D変換器を介して入力
された検出信号PMADの値が読み込まれる。次にステップ
102では上記読み込まれた検出信号PMADの値が最大値PMA
Xより大きいか否かを判断し、PMAD>PMAXであればステ
ップ103にて今回読み込んだPMADの値を最大値PMAXとし
て設定し、次にステップ104に移行する。一方PMAD≦PMA
Xであればそのままステップ104に移行する。
次にステップ104では上記ステップ101にて読み込んだ検
出信号PMADの値が最小値PMINより小さいか否かを判断
し、PMAD<PMINであればステップ105に移行して今回読
み込んだPMADの値を最小値PMINとして設定し、次ステッ
プ106に移行する。一方PMAD≧PMINであればそのままス
テップ106に移行する。
ステップ106においては上記ステップ101にて読み込まれ
た検出信号PMADの値と現在内燃機関1の燃料噴射制御処
理に用いられている吸気圧信号PMTPの値とをパラメータ
とする次式PMTP=(15・PMTP+PMAD)/16を用いて吸気
圧信号PMTPの値を更新し、本ルーチンの処理を終了す
る。尚このステップ106の処理は、吸気圧信号PMTPの脈
動を除去するために最新の検出信号PMADを過去15回検出
された検出信号の値と共に平均化する、いわゆるなまし
処理を実行するものであって、上記演算式の分母は前述
のフィルタ定数に相当する。
次に第8図は上記クランク角センサ13からの検出信号に
応じて、内燃機関180℃A毎に実行されるクランク角割
り込みルーチンであって、上記第7図のタイマ割り込み
ルーチンで設定された吸気圧の最大値PMAX及び最小PMIN
を用いて内燃機関1の過渡運転を検出し、内燃機関1の
過渡運転を検出すると吸気圧信号PMTPを最新の検出信号
PMADに変更する処理を実行する。
図に示す如く処理が開始されるとまずステップ201を実
行し、回転数センサ12からの検出信号に基づき機関回転
数Neを算出し、ステップ202に移行する。ステップ202に
おいては上記ステップ201で求めた機関回転数Neが3000
[rpm]以上か否かを判断し、Ne≧3000であればステッ
プ203に移行する。そしてステップ203では現在燃料噴射
タイミングであるか否かを判断し、噴射タイミングでな
ければそのまま本ルーチンの処理を終了する。
一方上記ステップ202にてNe<3000である旨判断された
場合、あるいはステップ203にて現在燃料噴射タイミン
グであると判断された場合にはステップ204に移行し
て、前述のタイマ割り込みルーチンにて設定される吸気
圧の最大値PMAX及び最小値PMINと、前回本ルーチン実行
時に後述ステップ209で設定された最大値PMAXと最小値P
MINとの平均値PMとをパラメータとする次式 DPM←|PM−(PMAX+PMIN)| より180℃A又は360℃A間隔でこの吸気圧の平均値PMの
偏差DPMを算出する。尚この処理については後に詳しく
説明する。
次にステップ205では上記ステップ202と同様に、機関回
転数Neが3000[rpm]以上か否かを判断する。そしてNe
≧3000であればステップ206に移行して上記求めた偏差D
PMが25[mmHg]を越えたか否かを判断し、DPM>25であ
る場合にはステップ207に移行する。
一方上記ステップ205にてNe<3000である旨判断される
とステップ208に移行して、今度は上記ステップ204で求
めた偏差DPMが15[mmHg]を越えたか否かを判断し、DPM
>15であればステップ207に移行する。
次にステップ207では吸気圧信号PMTPの値を最新の検出
信号PMADの値にセットし、ステップ209に移行する。ま
た上記ステップ206にてDPM≦25である旨判断された場
合、あるいは上記ステップ208にてDPM≦15である旨判断
された場合にも、ステップ209に移行する。
そしてステップ209では吸気圧の最大値PMAXと最小値PMI
Nとを平均し、平均値PMとしてRAM27内に格納すると共
に、最大値PMAXの値を「0」に、最小値PMINの値を
「∞」にセットする初期化の処理を実行し、本ルーチン
の処理を終了する。
ここでまず上記ステップ202にて機関回転数Neが3000[r
pm]以上か否かを判断し、またステップ203にて燃料噴
射タイミングか否かを判断するのは、機関回転数Neが30
00[rpm]以上の時にはステップ204以降の処理を360℃
A毎に実行するようにしているのである。つまり本実施
例の内燃機関1は毎回回転同時噴射方式のものであるの
でステップ203では内燃機関1の1回転、即ち360℃A毎
に「YES」と判断されることとなりステップ204以降の処
理が360℃A毎に実行されるのである。
次にステップ209にて吸気圧の最大値PMAX及び最小値PMI
Nを初期化するのは、内燃機関1が180℃A(機関回転数
3000[rpm]未満のとき)又は360℃A(機関回転数3000
[rpm]以上のとき)回転する度に、前記第7図のタイ
マ割り込みルーチンで検出される検出信号PMADの最大値
と最小値をとるためであって、本ルーチンではこの最大
値と最小値との平均値、即ち内燃機関1が180℃A又は3
60℃A回転する間に検出された検出信号PMADの平均値PM
の変化量から内燃機関1の過渡運転を検出しようとして
いるのである。つまり、ステップ204で求めた平均値の
偏差が所定値以上となるのは、内燃機関1の運転状態が
急変して吸気圧が大きく変化したと考えられることか
ら、これによって内燃機関1の過渡運転を検出するので
ある。
また機関回転数Neの3000[rpm]を境にして平均値PMを
とる回転間隔を切り替えるのは、内燃機関1が3000[rp
m]以上となると検出信号PMADの一周期では、その脈動
波形を充分トレースできず平均値PMにもばらつきが生ず
る恐れがあるためである。
以上説明したように本実施例ではアナログフィルタ21に
時定数3.6[msec]の積分回路を用いたことから、4[m
sec]の同期でA/D変換を実行しても、第10図に破線で示
す如く、内燃機関の低回転域のみならず、高回転域にお
いても脈動波形を良好にトレースすることができ、検出
精度を向上するためA/D変換周期を短縮しなくてもよ
い。
また本実施例ではアナログフィルタ21を介して得られる
検出信号PMADを、上記制御処理によって更になますの
で、第9図に示す如く、定常運転時には脈動が完全に除
去された吸気圧を検出することができるようになる。
更に本実施例では180℃A毎に検出信号PMADの最大値と
最小値とから内燃機関の過度運転を検出し、第9図に示
す如く吸気圧信号PMTPを最新の検出信号PMADに更新する
ことから、内燃機関過渡運転時の吸気圧信号PMTPを応答
遅れなく良好に検出することが可能となる。またこのよ
うに本実施例では内燃機関の過渡運転を検出信号PMADを
用いて検出することから、過渡運転検出のために、スロ
ットルバルブ開度や、アクセルペダルの踏み込み量を検
出するセンサを特別に設ける必要もない。
尚本実施例では内燃機関の過渡運転検出時には検出信号
PMADをそのまま吸気圧信号PMTPとするよう構成している
が、この場合例えば次式 PMTP←(PMTP+10PMAD)/11を用いて、検出信号PMADに
重みを付けたフィルタ処理によって吸気圧信号を算出す
るよう構成してもよい。
[発明の効果] 以上説明したように本発明の吸気圧検出装置によれば、
吸気圧センサよりの吸気管圧力に応じたアナログ信号
を、時定数2〜12msの範囲内に設定したアナログフィル
タを通して、脈動幅がある程度小さく、かつ過渡応答遅
れの小さいアナログ信号に変換し、さらにこの信号をA/
D変換後、デジタルフィルタを通してなまして定常運転
時の脈動を除去した信号を吸気圧信号として用い、かつ
過渡時にはデジタルフィルタのフィルタ定数を小さな値
に変更するかデジタルフィルタを通さないA/D変換値を
吸気圧信号として用いることによってデジタルフィルタ
のフィルタ定数を実質的に零に変更することによって、
過度時の応答遅れを少なくすることにより、A/D変換手
段のA/D変換周期を短縮することなく、脈動が充分除去
され、応答遅れのない吸気圧信号を得ることができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を表わすブロック図、第2図はア
ナログフィルタによる検出信号の過渡応答遅れを表わす
線図、第3図は機関回転数と吸気圧脈動幅との関係を表
わす線図、第4図は本発明で設定されアナログフィルタ
の時定数を説明する線図、第5図ないし第9図は本発明
の一実施例を示し、第5図は本実施例の吸気圧検出装置
が搭載された内燃機関制御システムの構成を表わす概略
構成図、第6図は電子制御回路の構成を表わすブロック
図、第7図は電子制御回路で4msec毎に実行されるタイ
マ割り込みルーチンを表わすフローチャート、第8図は
同じく電子制御回路で180℃A毎に実行されるクランク
角割り込みルーチンを表わすフローチャート、第9図は
本実施例の動作を表わすタイムチャート、第10図は機関
回転数の違いによる吸気圧の脈動周期を表わす線図、で
ある。 M1,1…内燃機関 M2,2…吸気管 M3,3…吸気圧センサ M4,21…アナログフィルタ M5…A/D変換手段 M6…デジタルフィルタ M7…過渡運転検出手段 M8…フィルタ定数変更手段 13…クランク角センサ 20…電子制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の吸気管に取り付けられ、該吸気
    管内部の圧力に応じたアナログ信号を出力する吸気圧セ
    ンサと、 時定数が2〜12msecの範囲内に設定され、上記吸気圧セ
    ンサから出力されるアナログ信号を処理するアナログフ
    ィルタと、 該アナログフィルタで処理されたアナログ信号を所定の
    周期でデジタル信号に変換するA/D変換手段と、 該A/D変換手段でA/D変換されたデジタル信号を所定のフ
    ィルタ定数でなまし、該なまし値を吸気圧信号として出
    力するデジタルフィルタと、 上記内燃機関の過渡運転を検出する過渡運転検出手段
    と、 該過渡運転検出手段で上記内燃機関の過渡運転が検出さ
    れたとき、前記デジタルフィルタを通さない前記A/D変
    換手段のA/D変換値を吸気圧信号として出力することに
    よって上記デジタルフィルタのフィルタ定数を実質的に
    零に変更するか、上記デジタルフィルタのフィルタ定数
    を小さい値に変更するフィルタ定数変更手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の吸気圧検出装置。
  2. 【請求項2】前記過渡運転検出手段は、内燃機関の所定
    クランク角度毎に、前記A/D変換手段でA/D変換されたデ
    ジタル信号の最大値と最小値とを求め、この2つの値の
    平均値の前回と今回との差が所定値以上のとき前記過渡
    運転と検出するものである特許請求の範囲第1項記載の
    内燃機関の吸気圧検出装置。
  3. 【請求項3】前記過渡運転検出手段の前記所定値は内燃
    機関の高速回転時の方が低速回転時より大きく設定され
    ている特許請求の範囲第2項記載の内燃機関の吸気圧検
    出装置。
  4. 【請求項4】前記A/D変換手段は、ほぼ4msec毎にA/D変
    換が実行されるものである特許請求の範囲第1項または
    第2項または第3項記載の内燃機関の吸気圧検出装置。
JP22728985A 1985-10-11 1985-10-11 内燃機関の吸気圧検出装置 Expired - Fee Related JPH0681920B2 (ja)

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