JPH0681875U

JPH0681875U - 無人搬送車の側板固定構造

Info

Publication number: JPH0681875U
Application number: JP2863693U
Authority: JP
Inventors: 正純福島
Original assignee: Murata Machinery Ltd
Current assignee: Murata Machinery Ltd
Priority date: 1993-04-30
Filing date: 1993-04-30
Publication date: 1994-11-22

Abstract

(57)【要約】【目的】無人搬送車の側板の着脱を手間なく行えるよ
うにする。【構成】側板９の、折曲された縦端部が縦桟５の外面
に相互に重ならないようにして当てられ、これら縦端部
に上下方向に長く且つ側板９側にパッキン１１を有する
押えバー１０が当てられ、これら押えバー１０が、上下
の座ぐり孔１３を通じて縦桟５に形成されたねじ孔１４
にねじ１５をねじ嵌めることによって、縦桟５に固定さ
れ、そのことによって側板９は押えバー１０と縦桟５と
によって挟持・固定されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は無人搬送車の側板固定構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の側板固定構造として以下の如きものは知られている。即ち、車体本体の縦桟の外面に縦端部同士が重なるようにして相互に隣接する２枚の側板の縦端部が当てられ、これら相互に重なった縦端部に高さ方向に所定間隔で形成された貫通孔を通じてねじを縦桟のねじ孔にねじ嵌めて、側板の縦端部を縦桟に固定するようにしたものは知られている。

【０００３】

【従来技術の欠点】

前記従来の側板固定構造には以下の如き欠点があった。即ち、車体内部に収納された機器の保守・点検の際、側板を外す必要があるが、そのような場合、多数のねじをいちいち外し、保守・点検完了後またいちいちねじ嵌めなければならずその手間が面倒であるという欠点があると共に、外したねじを紛失することがあるという欠点があった。殊に、クリーンルームで使用される無人搬送車の場合、クリーンルームの床面が多孔板等で構成されているため、外したねじを落してしまうと、そのねじが多孔板の孔を通じてその下方に落下してしまうため、ねじの紛失が頻繁に起っていた。

【０００４】

【前記欠点を解消するための手段】

この考案は前記欠点を解消するために以下の如き手段を採用した。この考案は、車体本体の縦桟の外面に縦端部同士が重ならないようにして相互に隣接する２枚の側板の縦端部が当てられ、これら側板の縦端部が縦桟に着脱自在となされた上下に長い押えバーと縦桟とによって挟持・固定されるようになされているものである。

【０００５】

【考案の作用】

この考案は以下の如き作用をなすものである。縦桟に着脱自在となされた上下に長い押えバーによって側板を固定するものであるから、即ち、側板の縦端部の全体又はほぼ全体を上下方向に長い押えバーによって押えて固定するので、押えバーをたとえねじで縦桟に固定するとしても、２本のねじで押えバーを固定することが出来るため、従来に比較してねじの着脱手間を少なくすることが出来、また、ねじが少ない分だけねじを紛失しにくい。他方、押えバーをねじ止めしない場合は、ねじの着脱手間が不用となり、また、ねじを紛失することもない。

【０００６】

【実施例】

以下にこの考案を図面に示す２つの実施例に基づいて説明する。なお、これら実施例において、同一の部材は同一の符号で示す。

【０００７】実施例１（図１〜図４参照）なお、この実施例１において、前とは図１右側を、後とは同図左側をいい、左とは図１紙面裏側を、右とは同表側をいう。前後・左右任意の方向に走行自在な無人搬送車２は、前後・左右に位置する４本の縦桟５を備えた車体本体４を有しており、この車体本体４の上下部に、それを廻るエンドレスのバンパー体６が設けられ、これらバンパー体６には相互に対向する突条７が外方側に段部を形成するようにして突設されている。なお、突条７の、縦桟５に対向する部分は、後述の側板９の折曲された縦端部を逃げるように切除されている。

【０００８】前記車体本体４に４枚の側板９が以下のようにして取り付けられている。即ち、側板９の、折曲された縦端部が縦桟５の外面に相互に重ならないようにして当てられ、また、側板９の上下端部が突条７に当てられ、前記折曲された縦端部に上下方向に長く且つ側板９側にパッキン１１を有する押えバー１０が当てられ、これら押えバー１０が、上下の座ぐり孔１３を通じて縦桟５に形成されたねじ孔１４にねじ１５をねじ嵌めることによって、縦桟５に固定され、そのことによって側板９は押えバー１０と縦桟５によって挟持・固定されている。

【０００９】前記無人搬送車２の荷台部には、多関節型ロボット１７が設備されている。

【００１０】実施例２（図５〜図８参照）押えバー１０の上下部には、側板９側に向かって突出した頭付きピン２０がねじ２１によって取り付けられている。これら頭付ピン２０の、パッキン１１から突出した軸部（頭を含まない部分）の長さは、側板９と縦桟５の外側壁の厚みの和よりやや短くなされている。他方、縦桟５の外側壁には、頭付ピン２０の頭が貫通する孔２２ａと、それに続く頭付ピン２０の軸部のみが嵌まる切欠き２２ｂとを有するを変形孔２２が形成されている。このような構成によって、頭付ピン２０の頭を変形孔２２の孔２２ａを通じて頭付ピン２０の頭が切欠き２２ｂの縁部に当たらないようにした後、押えバー１０を下降させて、頭付ピン２０の軸部を切欠き２２ｂに嵌めることによって、押えバー１０は縦桟５に固定され、その状態で側板９の縦端部は縦桟５と押えバー１０とによって挟持・固定される。なお、押えバー１０は、バンパー体６に当たることなく、前記の作業、即ち、下側にやや押し下げる作業が出来るように、頭付ピン２０の頭を孔２２ａに対向させた状態において、下側のバンパー体６との間に間隙が形成されるようにやや短くなされている。実施例２では、ねじの着脱作業が全く不用となっている。

【００１１】

【考案の効果】

この考案は前記した如き構成によって以下の如き効果を奏するものである。縦桟に着脱自在となされた上下に長い押えバーによって側板を固定するものであるから、即ち、側板の縦端部の全体又はほぼ全体を上下方向に長い押えバーによって押えて固定するので、押えバーをたとえねじで縦桟に固定するとしても、２本のねじで押えバーを固定することが出来るため、従来に比較してねじの着脱手間を少なくすることが出来、また、ねじが少ない分だけねじを紛失しにくい。他方、押えバーをねじ止めしない場合は、ねじの着脱手間が不用となり、また、ねじを紛失することもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例１を示す側面図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線に沿う中間省略の拡大断面
図である。

【図３】図１のＩＩＩ−ＩＩＩ線拡大断面図である。

【図４】図３のＡ部分の拡大図である。

【図５】この考案の実施例２の中間省略の要部側面図で
ある。

【図６】図５のＶＩ−ＶＩ線断面図である。

【図７】図５のＶＩＩ−ＶＩＩ線断面図である。

【図８】図６のＶＩＩＩ−ＶＩＩＩ線断面図である。

【符号の説明】

２無人搬送車４車体本体９側板１０押えバー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】車体本体の縦桟の外面に縦端部同士が重
ならないようにして相互に隣接する２枚の側板の縦端部
が当てられ、これら側板の縦端部が縦桟に着脱自在とな
された上下に長い押えバーと縦桟とによって挟持・固定
されるようになされている無人搬送車の側板固定構造。