JPH0681841A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH0681841A
JPH0681841A JP20992192A JP20992192A JPH0681841A JP H0681841 A JPH0681841 A JP H0681841A JP 20992192 A JP20992192 A JP 20992192A JP 20992192 A JP20992192 A JP 20992192A JP H0681841 A JPH0681841 A JP H0681841A
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Ryoichi Takahata
良一 高畑
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/16Mechanical energy storage, e.g. flywheels or pressurised fluids

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用する電磁石を小形にしてコストを安くす
る。低回転数での回転体のふれを防止する。 【構成】 回転体1に同心状にかつ固定状に設けられた
環状の永久磁石部7、および永久磁石部7と対向するよ
うに配置された環状超電導体部8a、8bよりなる超電導軸
受部2を備えている。超電導軸受部2から軸方向に離隔
した位置に、回転体1の互いに直交する2つのラジアル
方向の位置を制御する電磁石A1〜A4、B1〜B4を用いた磁
気軸受部3を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明の課題】回転体と、回転体を固定部
に対して非接触状態で支持する軸受部とを備えた軸受装
置として、5軸制御形磁気軸受装置が周知である。この
磁気軸受装置は、通常、アキシアル方向の1つの磁気軸
受と、回転体の一端側に設けられた互いに直交する2つ
のラジアル方向の磁気軸受と、回転体の他端側に設けら
れた互いに直交する2つのラジアル方向の磁気軸受と、
アキシアル方向変位センサと、8個のラジアル方向変位
センサとが設けられたものであり、各磁気軸受が2つの
電磁石を備えている。
【0003】しかしながら、従来の5軸制御形磁気軸受
装置では、電磁石による吸引力で回転体を固定部に対し
て非接触状態で支持するので、大形の電磁石を使用する
必要があり、しかも回転体の回転中には常に電磁石に通
電しておく必要があって消費電力が多くなり、その結果
コストが高くなるという問題がある。
【0004】コストの安い軸受装置として、超電導軸受
装置が考えられている。そして、本出願人は、先に、回
転体に取付けられた永久磁石と、これに対向するように
配置される超電導体とを備えており、上記永久磁石が、
上記回転体の回転軸心の周囲の磁束分布が回転によって
変化しないように上記回転体に設けられ、上記超電導体
が上記永久磁石の磁束侵入を許容するもので、上記永久
磁石の磁束が所定量侵入する離隔位置であってかつ上記
回転体の回転によって侵入磁束の分布が変化しない位置
に配置されている超電導軸受装置を提案した(特願平2
−293256号参照)。この超電導軸受では、超電導
体を冷却するだけで回転体を固定部に対して非接触状態
で支持することができる。
【0005】ところが、上記のような超電導軸受装置で
は、永久磁石が取付けられた部分の回転体の固有振動数
が低いために、回転体の回転を開始した後、安定回転領
域に達するまでの回転数が低い段階において共振が発生
し、回転体にラジアル方向のふれが発生する。そして、
回転体が、たとえば回転体に取付けられたロータおよび
ロータの周りに配置されたステータよりなる高周波電動
機によって回転させられる場合、上記ラジアル方向のふ
れが発生すると、ロータに回転ふれが発生し、この回転
ふれは高周波電動機の磁気的アンバランスによりさらに
増大され、その結果ロータとステータが接触して破損す
るという問題がある。
【0006】この発明の目的は、上記の問題を解決した
軸受装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による軸受装置
は、回転体と、回転体を固定部に対して非接触状態で支
持する軸受部とを備えた軸受装置であって、回転体に同
心状にかつ固定状に設けられた環状の永久磁石部、およ
び永久磁石部と対向するように固定部に配置された環状
超電導体部よりなる超電導軸受部と、超電導軸受部と軸
方向に離隔した位置に設けられ、かつ回転体の互いに直
交する2つのラジアル方向の位置を制御する電磁石を用
いた磁気軸受部とを備えているものである。
【0008】上記軸受装置において、磁気軸受部が、回
転体の軸方向に関して超電導軸受部の片側に設けられて
いることがある。
【0009】また、上記軸受装置において、磁気軸受部
が、回転体の軸方向に関して超電導軸受部の両側に設け
られていることがある。
【0010】さらに、上記軸受装置は、回転体に共振が
発生した場合にのみ磁気軸受部の電磁石を駆動する制御
装置を備えているのがよい。
【0011】
【作用】超電導軸受部の超電導体部にピン止めされた永
久磁石部の磁束による拘束作用でもって、永久磁石部と
超電導体部とが所定の間隔をあけて対向した状態で保持
される。この状態においては、永久磁石部を備える回転
体をその軸心まわりに回転させることが可能である。こ
のとき、超電導体部に侵入した磁束は、磁束分布が回転
軸心に対して均一で不変である限り、回転を妨げる抵抗
とはならない。したがって、超電導体部に対して所定の
位置に回転体に備える永久磁石部を相対位置させるだけ
で、アキシアル方向およびラジアル方向に非接触状態で
支持することができる。
【0012】回転体の回転を開始した後、安定回転領域
に達するまでに回転体に共振が発生し、回転体の互いに
直交する2つのラジアル方向のふれが発生すると、磁気
軸受部により回転体の位置が制御されてこのふれが補正
される。
【0013】回転体の回転数が安定領域に達すると、超
電導軸受部だけで回転体を固定部に対して非接触状態で
支持することができる。
【0014】安定回転領域で回転している回転体を停止
させる場合や、停電になった場合等に、回転体が完全に
停止するまでに回転体に共振が発生し、回転体の互いに
直交する2つのラジアル方向のふれが発生すると、磁気
軸受部により回転体の位置が制御されてこのふれが補正
される。
【0015】回転体の上記ふれの補正は、制御装置によ
り、回転体に共振が発生した場合にのみ磁気軸受部の電
磁石を駆動することによって行われる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面を参照して
説明する。
【0017】図1はこの発明を適用した軸受装置の全体
構成を概略的に示し、図2は磁気軸受部の制御装置の構
成を示す。
【0018】図1において、軸受装置は、垂直な軸状の
回転体(1) と、超電導軸受部(2) と、超電導軸受部(2)
の上方に離隔して設けられた磁気軸受部(3) とを備えて
いる。
【0019】回転体(1) は、駆動用高周波電動機(4) で
高速回転させられるようになっている。高周波電動機
(4) は、超電導軸受部(2) と磁気軸受部(3) との間の部
分で回転体(1) に取付けられたロータ(5) と、その周囲
に配置されて図示しない固定部に固定状に設けられたス
テータ(6) とよりなる。
【0020】超電導軸受部(2) は、回転体(1) に同心状
に設けられた水平円板状永久磁石部(7) と、永久磁石部
(7) の上下両側に、その上下両面に対してそれぞれ回転
軸心方向に間隔をおいて対向するように配置され、かつ
固定部に固定状に設けられた環状超電導体部(8a)(8b)と
よりなる。超電導軸受部(2) は、ラジアル荷重およびア
キシアル荷重を支持しうる。
【0021】水平円板状永久磁石部(7) は、回転体(1)
に固定状に設けられた、たとえば銅からなる水平円板
(9) を備えている。円板(9) の上下両面にそれぞれ回転
体(1)と同心状に環状凹みぞ(10)が形成されており、こ
れらの凹みぞ(10)内にそれぞれ環状永久磁石(11)が嵌め
られて固定されている。永久磁石(11)は、回転体(1) の
回転軸心の周囲の磁束分布が回転によって変化しないよ
うに設けられている。
【0022】環状超電導体部(8a)(8b)は、たとえば銅あ
るいは非磁性ステンレス鋼からなりかつ固定部に固定さ
れた水平環状体(12)を備えている。環状体(12)の中心に
はこれを上下に貫通する穴(12a) が形成され、この貫通
穴(12a) に回転体(1) が隙間をあけて通されている。環
状体(12)内に環状中空部(12b) が形成され、この中に、
周方向に等間隔をおいて互いに近接するように、複数の
円板状超電導体(13)が配置されている。全ての円板状超
電導体(13)の体積は等しくなっている。環状体(12)に、
その内部の環状中空部(12b) と連通するように、冷却流
体供給管(14)および同排出管(15)が接続されている。冷
却流体供給管(14)および同排出管(15)は、図示しない温
度制御ユニットを介して冷却装置などに接続されてい
る。そして、冷却装置により冷却流体供給管(14)、中空
部(12b) および冷却流体排出管(15)を介して、たとえば
液体窒素からなる冷却流体が循環させられ、中空部(12
b) 内に満たされる冷却流体により超電導体(13)が冷却
される。
【0023】円板状超電導体(13)は第2種超電導体であ
り、イットリウム系高温超電導体、たとえばYBa
からなるバルクの内部に常電導粒子(YBa
Cu)を均一に混在させたものからなり、第2種超
電導状態が出現する環境下において、永久磁石(11)から
発せられる磁束を内部に拘束する性質を持つものであ
る。そして、超電導体(13)は、永久磁石(11)の磁束が所
定量侵入する離隔位置であってかつ上記回転体(1) の回
転によって侵入磁束の分布が変化しない位置に、永久磁
石(11)と対向するように配置されている。
【0024】回転体(1) の互いに直交する2つのラジア
ル方向にのびる軸をX軸およびY軸とすると、磁気軸受
部(3) は、X軸方向の制御形磁気軸受(A) と、Y軸方向
の制御形磁気軸受(B) とよりなる。両磁気軸受(A)(B)
は、それぞれX軸およびY軸上に、回転体(1) を両側か
ら吸引するように配置された2つの電磁石(A1)(A2)(B1)
(B2)を備えている。電磁石(A1)(A2)(B1)(B2)の近傍に
は、それぞれ1つのラジアル方向変位センサ(X1)(X2)(Y
1)(Y2)が配置されている。2個の変位センサ(X1)(X2)
は、回転体(1) をX軸方向の両側から挟み、この部分の
回転体(1) のX軸方向の変位を検出する。残りの2個の
変位センサ(Y1)(Y2)は、回転体(1) をY軸方向の両側か
ら挟み、この部分の回転体(1) のY軸方向の変位を検出
する。
【0025】図2は、磁気軸受部(3) の制御に関する部
分のみの構成が示されている。図2において、磁気軸受
部(3) は、ラジアル方向変位センサ(X1)(X2)(Y1)(Y2)の
出力をフィードバック入力とし、電磁石(A1)(A2)(B1)(B
2)の出力を制御する制御装置(16)を備えている。制御装
置(16)は、ラジアル方向変位センサ(X1)(X2)(Y1)(Y2)が
接続された比較器(16a) と、電磁石(A1)(A2)(B1)(B2)が
接続された制御回路(16b) とを備えている。比較器(16
a) は、ラジアル方向変位センサ(X1)(X2)(Y1)(Y2)の出
力電圧としきい値とを比較し、センサ(X1)(X2)(Y1)(Y2)
の出力電圧がしきい値よりも大きくなったさいに、しき
い値を越えた分の電圧を制御回路(16b) に出力する。制
御回路(16b) は、比較器(16a) の出力信号に基いて電磁
石(A1)(A2)(B1)(B2)に通電し、これを駆動する。そし
て、共振に起因する回転体(1) のラジアル方向のふれが
発生した場合、制御装置(16)の比較器(16a) は、ラジア
ル方向変位センサ(X1)(X2)(Y1)(Y2)の出力としきい値と
を比較し、センサ(X1)(X2)(Y1)(Y2)の出力がしきい値よ
りも大きくなったさいに、しきい値を越えた分の電圧を
制御回路(16b) に出力し、制御回路(16b) が比較器(16
a) の出力信号に基いて電磁石(A1)(A2)(B1)(B2)に通電
し、これを駆動することにより回転体(1) の位置を制御
し、上記ラジアル方向の回転体(1) のふれを補正する。
【0026】上記の軸受装置には、次のように、運転前
にハウジングと回転体(1) の相対位置を設定するための
初期位置決め装置が設けられている。
【0027】回転体(1) の下方に、公知の適宜な手段に
より固定部分に対して昇降させられる昇降部材(17)が設
けられている。昇降部材(17)の上端面に円錐状の突起(1
7a)が設けられ、これに対向する回転体(1) の下端面に
この突起(17a) がはまる円錐穴(18)が形成されている。
昇降部材(17)は、軸受装置の運転状態においては、突起
(17a) が円錘穴(18)に密接しない下降位置にある。
【0028】停止状態の軸受装置は、次のようにして運
転状態にされる。
【0029】まず、昇降部材(17)を上方の設定位置まで
上昇させる。昇降部材(17)が上昇すると、まず、昇降部
材(17)の突起(17a) が回転体(1) の円錐穴(18)に密接し
て、回転体(1) が上に持ち上げられる。このように昇降
部材(17)の円錐状の突起(17a) が回転体(1) の円錐穴(1
8)にはまることにより、永久磁石部(7) と超電導体部(8
a)(8b)の相対位置が設定されるとともに、回転体(1) の
固定部に対する位置決めが行われる。その後、各超電導
体(13)を環状中空部(12b) 内に循環させられる冷却流体
によって冷却し、第2種超電導状態に保持する。する
と、回転体(1) の永久磁石(11)から発せられる磁束の多
くが超電導体(13)の内部に侵入して拘束されることにな
る(ピンニング現象)。ここで、超電導体(13)はその内
部に常電導体粒子が均一に混在されているため、超電導
体(13)内部への侵入磁束の分布が一定となり、そのため
超電導体(13)に対して永久磁石(11)とともに回転体(1)
が拘束される。したがって、回転体(1) は、きわめて安
定的に浮上した状態で、アキシアル方向およびラジアル
方向に支持されることになる。このとき、超電導体(13)
に侵入した磁束は、磁束分布が回転軸心に対して均一で
不変である限り、回転を妨げる抵抗とはならない。超電
導体(12)(13)が冷却されて超電導状態になると、前述の
ように支持力が発生するので、昇降部材(17)を下降位置
まで下降させて、これによる支持をなくす。昇降部材(1
7)による支持力がなくなると、回転体(1) は自重で若干
下降して、超電導軸受部(2) の磁気力、すなわち上部超
電導体部(8a)の磁気吸引力と下部超電導体部(8b)の磁気
反発力に釣合う位置に停止する。
【0030】そして、回転体(1) が高周波電動機(4) に
より回転させられる。回転開始後、回転体(1) が安定回
転領域に達するまでの間、または安定回転領域で回転し
ていた回転体(1) が停止するまでの間に共振が発生し、
これに起因して回転体(1) にラジアル方向のふれが発生
すると、ラジアル方向変位センサ(X1)(X2)(Y1)(Y2)の出
力電圧が大きくなる。制御装置(16)の比較器(16a) は、
ラジアル方向変位センサ(X1)(X2)(Y1)(Y2)の出力電圧と
しきい値とを比較し、センサ(X1)(X2)(Y1)(Y2)の出力電
圧がしきい値よりも大きくなったさいに、しきい値を越
えた分の電圧を制御回路(16b) に出力する。制御回路(1
6b) は、比較器(16a) の出力信号に基いて電磁石(A1)(A
2)(B1)(B2)に通電し、これを駆動することにより回転体
(1) の位置を制御し、上記ラジアル方向の回転体(1) の
ふれを補正する。その結果、ロータ(5) とステータ(6)
とが接触することによる電動機(4) の破損が防止され
る。上記ふれが補正されると、ラジアル方向変位センサ
(X1)(X2)(Y1)(Y2)の出力電圧がしきい値よりも小さくな
り、制御装置(16)の制御回路(16b) は電磁石(A1)(A2)(B
1)(B2)への通電を停止する。
【0031】なお、上記実施例において、図示は省略し
たが、固定部と回転体(1) との間に、相対向する部分が
設けられ、この対向部分にタッチダウン軸受が配置され
ているのがよい。
【0032】図3はこの発明の第2の実施例を示す。な
お、図3において、図1に示すものと同一物には同一符
号を付す。
【0033】図3に示すように、高周波電動機(4) は回
転体(1) の長さの中央部に設けられており、その上下両
側にそれぞれ超電導軸受部(20)が設けられている。両超
電導軸受部(20)は、環状超電導体部(8a)(8b)と、超電導
体部(8a)(8b)よりも電動機(4) 側において超電導体部(8
a)(8b)と間隔をおくように配置された水平円板状永久磁
石部(21)とよりなる。上側の永久磁石部(21)の水平円板
(22)の上面、および下側の永久磁石部(21)の水平円板(2
2)の下面に、それぞれ回転体(1) と同心状に環状凹みぞ
(23)が形成されており、これらの凹みぞ(23)内に環状永
久磁石(11)が嵌められて固定されている。
【0034】上側の超電導軸受部(20)の上側および下側
の超電導軸受部(20)の下側に、それぞれ2つの制御形磁
気軸受(A)(B)を備えた磁気軸受部(3) が設けられてい
る。なお、下側の磁気軸受部(3) の制御形磁気軸受(A)
(B)の電磁石を(A3)(A4)(B3)(B4)で示し、各電磁石(A3)
(A4)(B3)(B4)の近傍に1つずつ配置されたラジアル方向
変位センサを(X3)(X4)(Y3)(Y4)で示す。図示は省略した
が、両磁気軸受部(3) のすべての電磁石(A1)〜(A4)(B1)
〜(B4)は制御装置(16)の制御回路(16b) に、すべてのラ
ジアル方向変位センサ(X1)〜(X4)(Y1)〜(Y4)は制御装置
(16)の比較器(16a)に、それぞれ接続されている。そし
て、回転体(1) にラジアル方向のふれが発生した場合、
両磁気軸受部(3) によりこのふれが補正されるようにな
っている。
【0035】回転体(1) の下方に、固定部に対して昇降
させられる昇降部材(30)が設けられている。昇降部材(3
0)の上端面にタッチダウン軸受(31)が設けられており、
停止状態の回転体(1) は、このタッチダウン軸受(31)に
より支持される。昇降部材(30)の下面に円筒穴(30a) が
形成されており、この円筒穴(30a) に、固定部に設けら
れているたとえばエアシリンダのプランジャ(32)が嵌合
している。昇降部材(30)は、軸受装置の運転状態におい
ては、回転体(1) の下端がタッチダウン軸受(31)に接触
しない下降位置にある。この実施例において、回転体
(1) の固定部分に対する初期位置決め、すなわち永久磁
石部(21)と超電導体部(8a)(8b)の相対的位置決めは、昇
降部材(30)と磁気軸受部(3) によって行われる。
【0036】
【発明の効果】この発明の軸受装置によれば、上述のよ
うに、回転体の回転数が安定領域に達すると、超電導軸
受部だけで回転体を固定部に対して非接触状態で支持す
ることができるので、従来の5軸制御型磁気軸受装置の
ように大形の電磁石を用いる必要はなく、しかも電磁石
の駆動のために要する電力も少なくなってコストが安く
なる。
【0037】また、回転体の回転数が安定領域よりも低
い場合に、回転体に互いに直交する2つのラジアル方向
のふれが発生すると、このふれは磁気軸受部により補正
されるので、上記ふれに起因する高周波電動機などの破
損を防止できる。
【0038】しかも、回転体の上記ふれの補正は、制御
装置により、回転体に共振が発生した場合にのみ磁気軸
受部の電磁石を駆動することによって行われるので、こ
れによっても消費電力は少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の軸受装置の第1実施例の概略を示す
一部切欠き斜視図である。
【図2】図1に示す軸受装置の磁気軸受部を制御する部
分の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の軸受装置の第2実施例の概略を示す
一部切欠き斜視図である。
【符号の説明】
1 回転体 2 超電導軸受部 3 磁気軸受部 7 永久磁石部 8a 超電導体部 8b 超電導体部 20 超電導軸受部 21 永久磁石部 A 制御形磁気軸受 A1〜A4 電磁石 B 制御形磁気軸受 B1〜B4 電磁石

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体と、回転体を固定部に対して非接
    触状態で支持する軸受部とを備えた軸受装置であって、 回転体に同心状にかつ固定状に設けられた環状の永久磁
    石部、および永久磁石部と対向するように固定部に配置
    された環状超電導体部よりなる超電導軸受部と、超電導
    軸受部と軸方向に離隔した位置に設けられ、かつ回転体
    の互いに直交する2つのラジアル方向の位置を制御する
    電磁石を用いた磁気軸受部とを備えている軸受装置。
  2. 【請求項2】 磁気軸受部が、回転体の軸方向に関して
    超電導軸受部の片側に設けられている請求項1記載の軸
    受装置。
  3. 【請求項3】 磁気軸受部が、回転体の軸方向に関して
    超電導軸受部の両側に設けられている請求項1記載の軸
    受装置。
  4. 【請求項4】 回転体に共振が発生した場合にのみ磁気
    軸受部の電磁石を駆動する制御装置を備えている請求項
    1記載の軸受装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5958227U (ja) * 1982-10-08 1984-04-16 株式会社東芝 フライホイ−ル装置
JPH01141223A (ja) * 1987-11-26 1989-06-02 Toshiba Corp 軸受

Patent Citations (2)

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JP2967446B2 (ja) 1999-10-25

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