JPH0681634B2

JPH0681634B2 - 玩具における二部材の可動連結構造

Info

Publication number: JPH0681634B2
Application number: JP63200429A
Authority: JP
Inventors: 修桐迫
Original assignee: Takara Co Ltd
Current assignee: Takara Co Ltd
Priority date: 1988-08-11
Filing date: 1988-08-11
Publication date: 1994-10-19
Anticipated expiration: 2009-10-19
Also published as: JPH0249682A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は玩具における二部材の可動連結構造に関し、詳
しくは胴体部、腰部等を成す第一部材と、腕部、脚部等
を成す第二部材とを連結部材を介して連結するような場
合における二部材の可動連結構造に関する。

（従来技術）従来、この種の玩具における二部材の可動連結構造とし
ては、例えばロボット玩具における腰部に対し脚部を連
結する場合、上記腰部に保持された軸部材の両端に設け
られているボールベアリングから成る連結部に脚部を装
着したものが知られている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、従来のロボット玩具にあっては、脚部は
分割可能な二部材をネジ止めして連結して形成されたも
のであったので、該脚部の強度上の問題を考えた場合、
上記ねじ止めをボールベアリングから成る連結部を挟む
ようにして少なくとも二カ所で行なう必要があるから、
連結が大変面倒であるとともに、連結された脚部は回動
するのみでその可動範囲も限られてしまい、人形の関節
としてはデザインや面白さが損なわれ、好ましいもので
はなかった。

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、連結
が簡単で、且つ第一部材と第二部材との可動域を大きく
することが出来る玩具における二部材の可動連結構造を
提案することを目的とする。

（課題を解決するための手段）上記課題を解決するための手段として、本発明に係る玩
具における二部材の可動連結構造は、胴体部、腰部等を
成す第一部材と、腕部、脚部等を成す第二部材とを下記
の構成を有する連結部材を介して可動連結したことを特
徴とする。

（イ）連結部材は第一部材に保持された軸部材と、こ
の軸部材の一端または両端に設けられた連結部とによっ
て構成されていること。

（ロ）上記連結部は椀状に形成されていること。

（ハ）上記第二部材には連結部の受部が形成され、こ
の受部には上記軸部材の長溝状の案内溝が形成されてい
ること。

（ニ）上記受部には連結部が弾性嵌合されるととも
に、上記案内溝には軸部材が貫通して設けられているこ
と。

（発明の作用、効果）上記構成のように、本発明に係る玩具における二部材の
可動連結構造によれば、胴体部、腰部等を成す第一部材
と、腰部、脚部等を成す第二部材とが上記第一部材に保
持されている連結部材を介して可動連結されているの
で、これによって、上記第一部材と第二部材とを相互に
可動させることができる。また連結部材の椀状を有する
連結部は上記第二部材の受部に弾性嵌合されるととも
に、該受部には上記連結部材の軸部材は貫通する長溝状
の案内溝が形成されているので、上記第二部材は第一部
材に対し軸部材を中心に回動するだけでなく、軸部材が
案内溝に案内されて上下、左右動を行うことができるか
ら、可動範囲が拡大され、面白い動きが可能となるほ
か、特に人形胴体の関節構造に採用するときは、根元か
ら回動できるので、より自然が動きが可能となる。加え
て、両部材の連結も簡単に行うことができる。

（実施例）以下、図面によって本発明の実施態様の一例について説
明する。

第２図において、符号Ａは本発明に係る玩具における二
部材の可動連結構造が適用されたロボット玩具を示す。
このロボット玩具Ａは腰部を成す第一部材１と脚部を成
す第二部材２、２とが連結部材３を介して可動連結して
構成されている。

連結部材３は第１図（ａ）乃至（ｃ）に示すようにボル
トによって形成された軸部材４の両端が第一部材１の両
側より突出した状態で該第一部材１に保持されるととも
に、上記軸部材４の両端には合成樹脂製で椀状を有する
連結部５、５が螺着され構成されている。また該連結部
５、５には外側端から内方に向かって等間隔に多数のス
リット5a、5a・・・が形成されるとともに、外面先端中
央には軸受部5b、5bが突出されている。

次に、第二部材２、２の上方内部には前記連結部５、５
が弾性嵌合される受部６、６が形成されるとともに、こ
の受部６、６は球状を有し、且つ前記第一部材１と対向
する側の中央から上方に亘って外部に連通する案内溝
７、７が形成されている。そして、上記第二部材２、２
は中央から分割可能な内・外部材2a、2bによって形成さ
れるとともに、該内・外部材2a、2bはネジ８、８によっ
て固定されている。

ロボット玩具Ａは上述のように構成されているので、そ
の組立にあたっては、まず腰部を成す第一部材１の両側
に内部材2b、2bを配するとともに、該内部材2b、2bの受
部６、６に連結部５、５を弾性嵌合させる。この場合、
連結部材５、５の軸受部5b、5bに設けた案内溝７、７に
遊嵌されている。次に一方の内部材2bよりボルトから成
る軸部材４を他方の内部材2bに向けて螺挿し該連結部
５、５を上記第一部材１に固定させる。そして、上記内
部材2b、2bに外部材2a、2aを係合させネジ８、８によっ
て固定する。これによって、腰部を成す第一部材１に脚
部を成す第二部材２、２を可動連結させることができ
る。

上述のように玩具における二部材の可動連結構造が適用
されたロボット玩具Ａは腰部を成す第一部材１に連結部
材３を介して脚部を成す第二部材２、２を連結したもの
であるから、その連結構造が簡単である。また上記連結
部材３は第一部材１に保持された軸部材４とこの軸部材
４の両端に固定された椀状を有する連結部材５、５とに
よって構成され、且つ該連結部５、５は上記第二部材
２、２の球状を有する受部６、６に弾性嵌合されるとと
もに、該受部６、６には上記軸部材４が遊んだ状態で貫
通される案内溝７、７が形成されているから、脚部を成
す第二部材２、２は腰部を成す第一部材１に対し回動す
るだけでなく、外方向に拡開させることができるほか、
所望の位置に保持させることができるので、面白いロボ
ット玩具遊びを楽しむことができる。

なお、上記実施例においてはロボット玩具について詳述
したが、人形玩具等であってもよい。また椀部、頸部に
この可動連結構造を適用することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）はロボット玩具における腰部と脚部との可
動連結状態を示す説明図、同図（ｂ）は同図（ａ）の側
面図、同図（ｃ）は脚部と連結部との関係を示す説明
図、第２図はロボット玩具の斜視図である。符号Ａ……ロボット玩具、１……第一部材、２……第二
部材、３……連結部材、４……軸部材、５……連結部、
６……受部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】胴体部、腰部等を成す第一部材と、腕部、
脚部等を成す第二部材とを下記の構成を有する連結部材
を介して可動連結したことを特徴とする玩具における二
部材の可動連結構造。（イ）連結部材は第一部材に保持された軸部材と、この
軸部材の一端または両端に設けられた連結部とによって
構成されていること。（ロ）上記連結部は椀状に形成されていること。（ハ）上記第二部材には連結部の受部が形成され、この
受部には上記軸部材の長溝状の案内溝が形成されている
こと。（ニ）上記受部には連結部が弾性嵌合されるとともに、
上記案内溝には軸部材が貫通して設けられていること。