JPH0681392B2 - ケーブル端末削成工具 - Google Patents

ケーブル端末削成工具

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JPH0681392B2
JPH0681392B2 JP63333656A JP33365688A JPH0681392B2 JP H0681392 B2 JPH0681392 B2 JP H0681392B2 JP 63333656 A JP63333656 A JP 63333656A JP 33365688 A JP33365688 A JP 33365688A JP H0681392 B2 JPH0681392 B2 JP H0681392B2
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cutter
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泉 水津
義一 池田
敏博 平峯
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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  • Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はケーブル削成工具に関する。
〔従来の技術と解決しようとする課題〕
一般に、CVケーブル等のケーブルの接続を行なう場合、
該ケーブルは、導体、内部半導電層架橋ポリエチレン等
の絶縁体、外部半導電層、遮蔽層、シース等を順次設け
てなるもので、端部の導体が先ず口出しされて露出さ
れ、その後、絶縁体を鉛筆状に削り取るいわゆるペンシ
リングを行なっていた。
しかして、このペンシリングを行なう工具としては、ケ
ーブル端部が回転可能に挿入される挿入孔と、刃先がテ
ーパ面部の傾斜に対応すべく傾斜されたカッタと、を備
えたいわゆる手動式の鉛筆削り形のものがあった。
従って、このようなものでは、作業者にとってはかなり
の回転トルクが必要であり、作業が行ないにくいという
欠点があった。
また、実公昭55−33780号公報に記載されているケーブ
ルの絶縁層テーパ切削装置が提案された。
ところが、この公報記載のケーブルの絶縁層テーパ切削
装置は、歯車機構等を必要として、全体として複雑で、
かつ重量も大となって取り扱いにくいという欠点があっ
た。
そこで、本発明では、簡単かつ迅速しかも軽い力を作用
させるだけでケーブル絶縁体を削成できるケーブル端末
削成工具を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明のケーブル端末削成
工具は、ケーブルを挟持するハンドル付挟持体と、該挟
持体に付設されて該挟持体のケーブル軸心廻りの回転に
より該ケーブルの絶縁体を削成するカッタと、該カッタ
を挟持体に固定可能かつケーブル半径方向に往復動可能
として保持するカッタ保持体と、を備えたケーブル端末
削成工具であって;ケーブル軸心方向の往復動が可能と
されて上記挟持体に挿脱自在に挿通される案内杆と、ケ
ーブル軸心方向に対して所定角度だけ傾斜した状態にて
該案内杆に取付けられると共に上記カッタのカッタ受板
にスライド自在に挿通されて上記挟持体のケーブル軸心
方向の往復動により上記カッタをケーブル半径方向に往
復動させる傾斜杆と、を有するカッタ切込深さ調整部材
と;該カッタ切込深さ調整部材に着脱自在に取付けられ
ると共に、当接板部がケーブル端面に当接しつつ上記挟
持体のケーブル軸心方向の所定量の往復動を許容する寸
法規制部材と、を備えたものである。
〔作 用〕
口出しされた(導体が露出された)ケーブルを、挟持体
にて挟持すると共に、カッタ切込深さ調整部材の傾斜杆
をカッタ受板に挿通し、かつ、該調整部材の案内杆を挟
持体に挿通すると共に、この調整部材に、ケーブル端面
に当接する当接板部を有する寸法規制部材を、取付けた
状態とする。
この状態で、挟持体のハンドルを握って、ケーブルが当
接板部側へ相対的に突出してゆくように、該挟持体を回
転させてゆけば(実際には、ケーブルは長尺であり重量
物であるので、挟持体を回転させれば、ケーブルが停止
したまま、挟持体がケーブル軸心方向に移動してケーブ
ル端面から離間する。)、順次、カッタがケーブル軸心
方向と直交する半径方向外方へ移動する。即ち、カッタ
は傾斜杆に応じて、引っ込んでゆき、テーパ面部が形成
される。また、当接板部がケーブル端面に当接しつつ挟
持体が所定量だけ移動するので、その移動が不能となっ
たときに、挟持体の回転を停止すれば、所定寸のテーパ
面部が形成される。
〔実施例〕
以下、実施例について図面を参照して説明する。
第1図と第2図と第3図は本発明に係るケーブル端末削
成工具を示し、この工具は、ケーブル1(第4図と第5
図参照)を挟持する挟持体2と、該挟持体2に付設され
て該挟持体2のケーブル1軸心廻りの回転により該ケー
ブル1の絶縁体3を削成するカッタ4と、を備えてい
る。
ここで、ケーブル1とは、例えば、CVケーブルであり、
第4図と第5図に示す様に、導体5と、該導体5を被覆
する内部半導電層6と、該半導電層6を被覆する絶縁体
3と、該絶縁体3を順次被覆する図示省略の外部半導電
層、遮蔽層、シース等からなる。
即ち、この工具は、第4図に示す仮想部位をはぎとるも
のであり、具体的には、端面7から寸法L1は口出し寸法
であり、その口出し部30の内部半導電層6はこの工具で
は、はぎとられず、削成後、ナイフ等にて剥離される。
しかして、挟持体2は、回転操作用ハンドル8を突設し
た一対のハンドル付枠体9,10と、該枠体9,10を相互に接
近・離間可能として保持する複数本の平行移動誘導案内
杆11…と、該枠体9,10間寸法Sをケーブル1の絶縁体3
外径寸法D(第4図参照)に対応した寸法に調整保持す
る間隔調整機構12と、からなる。
ここで、枠体9とは、中空平板状体からなる上下枠13,1
4と、該上下枠13,14を連結する前後一対の連結杆15,15
と、上下枠13,14に連結されると共にハンドル8がネジ
結合等にて着脱可能に取付けられる取付枠16と、からな
る。また、上下枠13,14は平行に配設されると共に、上
枠13の幅寸法は下枠14の幅寸法より大とされて、平面視
において、上枠13の外側部は下枠14の外側端より外方に
突出し、かつ、上下枠13,14の内側端を一致させてい
る。そして、上下枠13,14の内側端部には夫々一対のガ
イドローラ18…(つまり、このガイドローラ18は4個設
けられている。)が回転自在に枢支され、また、上枠13
の外側端には、一対の挿入部20,20が設けられる。即
ち、挿入部20は、貫孔21,22を有する上下壁23,24と、左
右側壁25,26と、からなる。また、この上枠13の上面27
にはカッタ4がカッタ保持体17を介して取付けられてい
る。なお、平面的に見て、第2図に示す様に、ハンドル
8,8と、カッタ4とは前後にずれている。
そして、取付枠16は、上枠13に連結される上壁31と、ハ
ンドル8が取付けられる側壁32と、下枠14に連結される
下壁33と、からなり、該下壁33には、下方開口状の凹部
34が設けられている。35,35は補強用リブである。
しかして、枠体10は、平行に配設される中空平板状体か
らなる上下枠36,37と、上下枠36,37を連結する前後一対
の連結杆38,38と、上下枠36,37に連結されると共にハン
ドル8がねじ結合等にて着脱自在に取付けられるコの字
状の取付枠39と、からなる。また、上下枠36,37は同一
形状とされ、その内側端部には夫々上記枠体9のガイド
ローラ18…に対面するガイドローラ40…(つまり、この
ガイドローラ40は4個設けられている。)が回転自在に
枢支されている。なお、この上下枠36,37のローラ40,40
間の内側端には切欠き部41,41が形成され、上記枠体9
の上下枠13,14のローラ18,18間の内側端にも切欠き部4
2,42が形成されている。また、連結杆38,38の先端部は
上枠36の上面36aより突出して突出部43,43を形成してい
る。
しかして、枠体9の上下枠13,14の前後端から上記平行
移動誘導案内杆11…が突設され、また、枠体10の上下枠
36,37の前後端には、第7図に示す様に該案内杆11が摺
動自在な貫通孔44…が設けられている。即ち、枠体9を
固定状として、枠体10をハンドル8の軸心方向に往復動
させれば、枠体10は矢印M,Nの如く案内杆11…に沿って
平行移動し、杆体9,10は相互に接近・離間することにな
る。
次に、間隔調整機構12は、前後に設けられ、枠体9,10を
相互に連結するボルト杆45と、該ボルト杆45に螺進退自
在として螺着されるナット部材46、を有し、具体的に
は、ボルト杆45は、上下の案内杆11,11に固着される取
付片47に、ヘッド部45aが固着され、ねじ部45bが、枠体
10の上下枠36,37の前後端に突設されるナット部材当接
片48の挿通孔49にスライド自在に挿通される。また、ナ
ット部材46は、当接片48の外方に配設され、枠体10の外
方への移動を規制している。つまり、ナット部材46は、
枠体9,10の離間方向への移動を規制している。
従って、ケーブル1を、枠体9,10間に挿入して、第9図
に示す様に、ケーブル1の絶縁体3の外周面3aがローラ
18,40…に当接するまで、枠体9,10を相互に接近させ、
その状態で、間隔調整機構12のナット部材46を、当接片
48に当接するまで螺進させれば、枠体9,10の間隔は、そ
の状態で保持させることになり、ケーブル1は挟持体2
に挟持されることになる。
また、一方(図例では前方)の間隔調整機構12のボルト
杆45には、取付片47と当接片48との間に介在されるナッ
ト部材50が螺進退自在に螺着されている。即ち、第9図
に示す様に、矢印X方向にこの工具を回転させた場合、
このナット部材50が無ければ、ケーブル1の挟持状態が
緩むことになるので、このナット部材50は削成中の緩み
を防止している。即ち、このナット部材50は、回転方向
が第9図に示す矢印X方向であれば、図例の如き、前方
に付設されるが、逆に、回転すれば、後方に付設され
る。
なお、ケーブル1の挟持状態を解除するには、例えば、
枠体10が第2図の仮想線で示す状態であれば、間隔調整
機構12のナット部材40を実線で示す状態まで螺退させれ
ば、枠体10は矢印N方向に実線で示す位置までスライド
可能となり、挟持状態の解除が可能となる。
次に、カッタ4は、カッタ受板51に、刃部52の突出長さ
が調整自在として、取付けられる。また、該刃部52はケ
ーブル半径方向削成用刃先4aとケーブル軸心方向削成用
刃先4bとからなり、該刃先4aと刃先4bとは直角状とされ
る。なお、カッタ4には長孔53が貫設され、該長孔53に
該カッタ4をカッタ受板51に取付けるためのボルト54が
挿通され、刃部52の受板51に対する突出量が調整され
る。
また、カッタ保持体17は、第6図に示す様に、カッタ受
板51が往復動可能に嵌合する嵌合部55を、備え、また、
その上方にカッタ4が往復動可能に嵌合する嵌合溝56が
形成されている。つまり、嵌合部55と嵌合溝56でもって
Tの字状のアリ溝が形成される。そして、この保持体17
には、蝶ナット等の固定部材57が付設され、該固定部材
57を締め付けると、その先端が受板51に当接して、該カ
ッタ受板51はスライド不能とされて固定され、カッタ4
はその状態で固定される。また、その締め付けを解除す
れば、カッタ受板51は自由状態となって、カッタ4はス
ライド自在となる。なお、保持体17は上壁17aと中間部1
7bと下壁17cと、からなり、ボルト等の図示省略の固着
具にて一体状とされている。勿論、この保持体17として
は一体ものとするも自由である。
しかして、この保持体17は、切削角度調整機構59を介し
て、上枠13の上面27に取付けられる。ここで、角度調整
機構59とは、保持体17のねじ孔60に螺進退する調整用ね
じ杆61を、備え、該ねじ杆61を螺進させて、該ねじ杆61
の先端面61aの保持体17下面62からの突出量を調整し
て、上枠13の上面27に対する保持体17の傾斜角度を調整
する。63は貫通孔64を介して上枠13に螺着されるボルト
部材、65は上枠13に固着されるネジ杆であって、貫通孔
66を介して保持体17上面67から突出する。また、68は該
ネジ杆65に螺着されるナット部材である。
従って、ねじ杆61の先端面61aの突出量を調整すれば、
カッタ4の上枠13の上面27に対する傾斜角度αが調整
されることになり、切削角度αが調整されることにな
る。(αとαとは一定差である。)ここに、切削角度
αとは、ケーブル1の軸心方向と直交する平面に対する
傾斜角度であって、この角度によって、刃先4aによる半
径方向の削成ピッチが決定される。
即ち、このカッタ4は、固定可能かつケーブル1の半径
方向に往復動可能としてカッタ保持体17に保持され、し
かも、半径方向削成用刃先4aの切削角度α(第4図参
照)を調整することができる。
しかして、ケーブル1の口出し部30を形成する場合、第
1図と第3図に示す様な寸法規制部材69が使用される。
即ち、この寸法規制部材69は、連結杆38,38の突出部43,
43に挿脱自在に挿入される挿入筒体70,70と、平面視に
おいて略Tの字状とされるストッパ部材72と、該ストッ
パ部材72を挿入筒体70,70に連結する連結部73と、から
なる。具体的には、挿入筒体70の下部には蝶ボルト等の
固着具74が付設され、この固着具74を締め付ければ、固
着具74の先端が、挿入筒体70に挿入された突出部43に圧
接し、この挿入筒体70は固定され、また、逆に、固着具
74の締め付けをゆるめれば、挿入筒体70は突出部43に対
して抜き差し自在となる。そして、挿入筒体70の上方開
口部にはネジ杆75が固着され、該ネジ杆75,75に、スト
ッパ部72の連結板部76が挿通され、ナット部材77,78が
螺着されている。つまり、このネジ杆75とナット部材7
7,78とでも連結部73が構成され、このナット部材77,78
の上下位置を変更すれば、第3図の仮想線で示す様に、
ストッパ部材72の上下位置を変更することができる。
しかして、ストッパ部材72は、ケーブル端面1a(第4図
参照)に当接する当接板部71を有し、この当接板部71
は、規制部材69が挟持体2に取付けられた状態では、ケ
ーブル1軸心方向と直交する平面と平行状態に保持され
る。
従って、ケーブル1を、第9図に示す様に、挟持体2に
挟持させると共に、カッタ4を、刃先4aの先端が内部半
導電層6に達する状態で固定し、その状態でもってハン
ドル8,8を握って矢印X方向にこの工具を回転させてゆ
けば、絶縁体3は刃先4aにて半径方向に削り取られ、刃
先4bにて、軸心方向に削り取られてゆく。この場合、挟
持体2は順次ケーブル端面1aから遠ざかってゆき、当接
板部71がケーブル端面1aに当接する。つまり、この規制
部材69を取付ければ、ケーブル端面1aに当接板部71が当
接するまで、絶縁体13を削成することができ、刃先4aか
ら当接板部71までの寸法は、第4図に示す口出し寸法L1
となるので、この刃先4aから当接板部71までの寸法を一
定寸法とすれば、口出し寸法L1はその一定寸法となり、
口出し寸法L1を決定することができる。この場合、スト
ッパ部材72は上下位置を変更することができるので、当
接板部7の挟持体2からの距離Hは可変となり、口出し
寸法L1を変更することができる。
また、いわゆるペンシリングを行ってテーパ面部7を形
成する場合、上述の寸法規制部材69と第1図と第3図に
示すカッタ切込深さ調整部材19を使用する。
しかして、カッタ切込深さ調整部材19は、鉛直杆からな
る一対の案内杆81,81と、該案内杆81,81を連結する水平
杆82と、下端が水平杆82に固着される傾斜杆79と、から
なる。
つまり、傾斜杆79は案内杆81,81に対して所定角度θ
(テーパ面部7のテーパ角度θ(第4図参照)と同一の
角度)をもって傾斜し、案内杆81,81は夫々枠体9の貫
孔21,22にケーブル軸心方向に沿って往復動可能として
挿通される。そして、案内杆81,81の往復動により、傾
斜杆79はその所定角度θを保持しつつ、ケーブル軸心
方向に沿って往復動する。
そして、傾斜杆79は、カッタ受板51の挿通孔80にスライ
ド自在として挿通され、調整部材19を停止させた状態に
て、挟持体2がケーブル軸心方向に往復動すれば、(カ
ッタ受板51が自由状態であれば、)その往復動により、
傾斜杆79がその傾斜角度を保持しつつケーブル軸心方向
に往復動して、カッタ4の刃部52がケーブル半径方向へ
往復動する。
また、寸法規制部材69には、挿入筒体70,70を連結する
連結片部83が設けられ、該連結片部83には傾斜杆79の先
端部が挿入される挿入筒体84が設けられている。85は当
接板部71及び連結板部76の上面に立設される補強用リブ
である。
しかして、テーパ面部7を形成するには、まず、口出し
部30を削成する。即ち、第8図(I)に示すように、寸
法規制部材69を枠体10の連結杆38,38に取付けると共
に、カッタ4を固定状として、ハンドル8,8を握って第
9図に示す矢印X方向にこの工具を回転させてゆき導体
5が露出した口出し部30を形成する。この場合、カッタ
4の突出量は、刃先4aの先端が内部半導電層6に達する
量とする。
次に、規制部材69を連結杆38,38から取り外し、調整部
材19の案内杆81,81を、枠体9の貫孔21,22に挿通すると
共に、該調整部材19の傾斜杆79をカッタ4のカッタ受板
51の挿通孔80に挿通させ、かつ、規制部材69の挿入筒体
70,70に案内杆81,81を挿入して、固定具74を締め付け
て、第8図(II)に示す状態とする。
この状態にて、ハンドル8,8を握って、第9図に示す矢
印X方向にこの工具を回転させる。この場合、カッタ4
を自由状態としておき、カッタ4を調整部材19の傾斜杆
79の傾斜角度θに応じて外径方向に順次逃がすように
設定し、テーパ面部7を形成する。即ち、テーパ面部7
形成開始状態では、第10図(I)に示すように、カッタ
4のカッタ保持体17からの突出寸法Y1とされ、テーパ面
部7形成終了状態では、第10図(II)に示すように、受
板51は寸法Zだけスライドして、その突出寸法Y2とされ
る。なお、ZとY1とは同一寸法である。
しかして、ペンシリングを行なってゆくと、挟持体2が
ケーブル軸心方向に移動して、水平杆82が取付枠16の凹
部34の上端に当接するまで該凹部34に挿入される。つま
り、当接片部71がケーブル端面1aに当接しつつ、挟持体
2が、そのケーブル軸心廻りの回転により、ケーブル軸
心方向に所定量だけ後退して、ケーブル1のテーパ面部
7の長さ寸法が決定される。
従って、この工具を使用して第8図(I)〜(III)の
作業を順次行なえば、口出し及びペンシリングを行なう
ことができる。即ち、絶縁体3は第11図に示す様に、刃
先4aにて半径方向に削成され、刃先4bにて絶縁体3内周
面が軸心方向に削成されてゆき、その切りかす片90は輪
切り状に連続状に形成される。
次に、第12図に示す調整部材19では、傾斜杆79の案内杆
81に対する傾斜角度θが変更可能とされ、形成される
テーパ面部7の傾斜角度θの変更が可能とされる。
即ち、傾斜杆79が連結部材86を介して、角度変更可能と
して水平杆82に連結される。この場合、水平杆82は、断
面形状が略矩形とされ、傾斜杆79の下部は、枢支ピン87
が挿通固定される保持片88,88とされる。なお、この保
持片部88は、横断面形状が略矩形状とされる。
しかして、連結部材86は、傾斜杆79と水平杆72との間に
介在されるスペーサ89と、スペーサ89の挿通孔93乃至水
平杆82の挿通孔94に挿通されるねじ杆91と、該ねじ杆91
に螺着される蝶ナット92と、上記枢支ピン87と、からな
る。そして、ねじ杆91の先端は大径部91aとされ、その
大径部91aに保持片部88,88間に介在された状態で枢支ピ
ン87に枢支されている。つまり、ねじ杆91に対して矢印
Wの如く傾斜杆79が揺動可能に支持される。また、スペ
ーサ89は傾斜杆79側が傾斜面89aとされると共に、水平
杆82側が鉛直面89bとされ、挿通孔にねじ杆91が挿脱可
能に挿通される。
従って、スペーサ89の傾斜面89aの傾斜角度によって、
傾斜杆79の傾斜角度θが決定されるので、傾斜面89a
の傾斜角度が相違するスペーサ89を揃えておけば、スペ
ーサ89を取付けることにより、傾斜杆79の傾斜角度θ
を種々に変更することができ、形成するテーパ面部7の
傾斜角度θを変更することができる。
なお、本発明は上述の実施例に限定されず、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で設計変更自由であり、例えば、ペ
ンシリング作業に際して、規制部材69は、実施例では、
案内杆81,81に直接的に取付けられるが、勿論、他の部
材を介して間接的に取付けるも、傾斜杆79に直接的又は
間接的に取付けるようにするも、傾斜杆79と案内杆81,8
1とに直接的又は間接的に取付けるようにするも自由で
ある。
また、傾斜杆79の傾斜角度θを変更するための機構と
しては、案内杆81,81に対する傾斜杆79の傾斜角度θ
が変更可能なものであればよいので、種々のものがあ
る。例えば、水平杆82を円筒体又は中突丸棒から形成す
ると共に、水平杆82に傾斜杆79を固着し、そして、この
水平杆82を取代え可能なスペーサを介して、その軸心廻
りに揺動可能に連結して、そのスペーサにより傾斜角度
θが決定されるようにする。つまり、スペーサが変更
されて、案内杆79の傾斜角度θが変更される。
〔発明の効果〕 本発明は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。
口出しされたケーブル1を、挟持体2に挟持させる
と共に、カッタ切込深さ調整部材19の傾斜杆79をカッタ
受板51に挿通し、かつ、該調整部材19の案内杆81を挟持
体2に挿通すると共に、この調整部材19に、ケーブル端
面1aに当接する当接板部71を有する寸法規制部材69を取
付けた状態として、ハンドル8,8を握って挟持体2を回
転させてゆけば、カッタ4は傾斜杆79の傾斜角θに応
じて、引っ込んで、該傾斜角θと同一の角度θの傾斜
角を有するテーパ面部7が簡単かつ迅速にしかも確実に
形成される。
カッタ4を挟持体2に固定すると共に、カッタ切込
深さ調整部材19を取付けなければ、カッタ4は挟持体2
の回転によってケーブル半径方向に往復動せず、導体5
を露出させる口出し部形成を行なうことができる。
テーパ面部寸法L2は、挟持体2の移動量にて決定さ
れ、この移動量は予め設定された所定量であり、正規の
テーパ面部寸法L2を有するテーパ面部7を確実に形成す
ることができる。
カッタ切込深さ調整部材19と寸法規制部材69とを挟
持体2から分離することができ、嵩ばらず、持ち運び等
が容易である。
工具全体として複雑化せず、軽量であって、ハンド
ル8,8を握って挟持体2を回転させる作業は、作業者に
とって負担の少ない作業となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す正面図、第2図は挟持体
の平面図、第3図は側面図、第4図は削成後のケーブル
拡大正面図、第5図は同平面図、第6図は第2図のA−
A線拡大断面図、第7図は第2図のB−B線拡大断面
図、第8図は作業工程図、第9図は使用状態を示す平面
図、第10図は要部平面図、第11図は削成状態のケーブル
拡大断面図、第12図は調整部材の変形例を示す要部拡大
正面図、第13図は第12図のQ矢視図である。 1……ケーブル、1a……ケーブル端面、2……挟持体、
3……絶縁体、4……カッタ、7……テーパ面部、17…
…カッタ保持体、19……カッタ切込深さ調整部材、69…
…寸法規制部材、71……当接板部、79……傾斜杆、θ
……所定角度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実公 昭55−33780(JP,Y2) イギリス国特許出願公開2069246(GB, A) フランス国特許出願公開2173819(FR, A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブル1を挟持するハンドル付挟持体2
    と、該挟持体2に付設されて該挟持体2のケーブル軸心
    廻りの回転により該ケーブル1の絶縁体3を削成するカ
    ッタ4と、該カッタ4を挟持体2に固定可能かつケーブ
    ル半径方向に往復動可能として保持するカッタ保持体17
    と、を備えたケーブル端末削成工具であって、 ケーブル軸心方向の往復動が可能とされて上記挟持体2
    に挿脱自在に挿通される案内杆81と、ケーブル軸心方向
    に対して所定角度だけ傾斜した状態にて該案内杆81に取
    付けられると共に上記カッタ4のカッタ受板51にスライ
    ド自在に挿通されて上記挟持体2のケーブル軸心方向の
    往復動により上記カッタ4をケーブル半径方向に往復動
    させる傾斜杆79と、を有するカッタ切込深さ調整部材19
    と、 該カッタ切込深さ調整部材19に着脱自在に取付けられる
    と共に、当接板部71がケーブル端面1aに当接しつつ上記
    挟持体2のケーブル軸心方向の所定量の往復動を許容す
    る寸法規制部材69と、 を備えたことを特徴とするケーブル端末削成工具。
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