JPH0681373U - 蓋付椀 - Google Patents

蓋付椀

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JPH0681373U
JPH0681373U JP3097993U JP3097993U JPH0681373U JP H0681373 U JPH0681373 U JP H0681373U JP 3097993 U JP3097993 U JP 3097993U JP 3097993 U JP3097993 U JP 3097993U JP H0681373 U JPH0681373 U JP H0681373U
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JP
Japan
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lid
bowl
edge
outer edge
upper edge
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Pending
Application number
JP3097993U
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English (en)
Inventor
邦夫 斉官
Original Assignee
株式会社たつみや漆器
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外食産業や弁当のように、持ち歩きできるお
椀を提供し、該お椀は蓋付としたものである。 【構成】 木または熱硬化性樹脂で形成された深底状の
椀と、該椀に皿状の蓋をすることによって一組とする蓋
付椀において、該蓋1の外周縁を椀2の上部縁21に被
嵌可能に浅底状の外縁11を形成し、該外縁11よりや
や内方で窪ませた平面10とからなるように熱可塑性樹
脂で形成した蓋1を、前記椀2の上部21に被嵌したも
のである。さらには、前記椀2の上部縁21外周縁には
凹部22を形成するとともに、前記蓋1の外縁11内周
側に形成した凸部12とで、前記椀2の上部縁21と該
蓋1外縁11内周側とで係合させて蓋を固着させてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、外食用に用いて好適な食器、詳しくは、持ち歩きができ、例えば、 副食物である味噌汁やすまし汁を即席で作ることに適した蓋付椀の形状に関する 。
【0002】
【従来の技術】
漆器は、古くから日本の食生活のなかにも取り入れられ、例えば、箸、椀から 重箱や盆など、家庭内でも多くのものが愛用されている。その漆器の原料は、木 が最も多かったが、近来、原木の不足に伴う価格的なこともあって、合成樹脂製 のものが木製のものに取って代わろうとしている。
【0003】 この漆器が合成樹脂で製造するようになったのは、一旦成整形して冷却固化す るともとの状態に戻らない熱硬化性樹脂の特質を利用したものであり、加えて、 樹脂成形は金型によって再現性よく、木製の削り出しと違ってコストを低くでき る点にある。また、熱可塑性樹脂を用いたパックを容器とした使い捨て式のもの もあるが、この使い捨て式パックは、発泡スチロールのようなものや、塩化ビニ ール系のものもあり、省エネルギーの意味からみても好ましいとは言えない。す なわち、合成樹脂材料を使用した容器は、非常に高温でないと焼却できず、塵埃 焼却炉はその高温で損傷も甚だしく、また、燃焼時には有毒なガスを発生させる ものもある。
【0004】 また、外食産業が進むにつれ、これら合成樹脂製の食器も、インスタントの食 品類、ラーメン、うどん、味噌汁等々の食品では、パック入りが多く出回ってい る。そして、弁当箱においては、金属製の弁当箱に代わって更に増加している。 他方、漆器と同様な弁当箱も合成樹脂で作られているが、その理由は漆器の感 触が得られることとコスト及び好みの絵つけができることと、ある程度の厚さが あるので熱いものを入れても直には熱くならない使い勝手の良さにもある。
【0005】 椀は、その使い勝手の良さと、漆器の感触を持ち合わせた熱硬化性樹脂の特質 を利用したものであるが、一般的な蓋付椀は家庭内で、あまり利用されていない のが実状である。この蓋付椀は、料理店で味噌汁やすまし汁等の日本的な料理の 入れ物として利用されている。しかし、熱いものを入れた椀に蓋をすると、僅か にその内容物の温度が下がり、内部で蓋の接する椀内部とで水滴が該蓋と椀との 密閉役をし、内部気圧が低下して希薄状態になるため、椀が蓋を密着したように 吸着状態になる。この蓋を外そうとするときには、周りから椀を僅かに変形させ るように片手で押しているが、小さい子供には簡単ではない。
【0006】 このことから、蓋には小孔を明けて、蓋を椀から外し易くしたものも提案され 、実施されている。しかし、上述してきた椀は、外食産業や弁当箱のように持ち 歩く容器の副食物入れとして利用するには、常温では蓋が外れ易いので、利用さ れるには至っていない。例えば、半生物を入れて食事のときに熱湯を掛けてたべ るようなもの、または、味噌のような柔らかい状態のものを副食物として持ち歩 く場合には、蓋が外れると困る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上述のように、使い捨て式のパックは、捨てられたパックを処理する焼却炉の 使用寿命を短くさせる原因になるし、ある程度長く使用できる椀は蓋が外れ易い ので、外食用としては利用されていない。そして、従来使用されている蓋付椀で は、熱いものを入れた状態で蓋をすると、椀に蓋が食い付くように吸着するので 、該蓋を外すのにも不慣れな場合には危険性もある。
【0008】 そこで、外食産業や弁当箱のように持ち歩きができ、副食物、特に汁物の具を 入れることができるよう該蓋を簡単な形状として希薄状態になることを防止した 蓋付椀を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】 上述事情に鑑みなされた本考案は、木または熱硬化性樹脂で形成された深底状 の椀と、該椀に皿状の蓋をすることによって一組とする蓋付椀において、該蓋( 1)の外周縁を椀(2)の上部縁(21)に被嵌可能に浅底状の外縁(11)を 形成し、該外縁(11)よりやや内方で窪ませた平面(10)とからなるように 熱可塑性樹脂で形成した蓋(1)を、前記椀(2)の上部縁(21)に被嵌して 蓋付椀としたものである。
【0010】 さらには、前記椀(2)の上部縁(21)外周縁には凹部(22)を形成する とともに、前記蓋(1)の外縁(11)内周側に形成した凸部(12)とで、前 記椀(2)の上部縁(21)と該蓋(1)外縁(11)内周側とで係合させ、該 椀(2)に蓋(1)を固着させて持ち歩きできるようにしている。
【0011】
【作用】
蓋(1)の外縁(11)よりやや内方で浅く窪ませた平面(10)を形成して いるので、上面(15)との段差が小さく、中央で窪み形状であるから、椀(2 )に熱いものを入れて内部が希薄状態になると該中央の平面(10)が凹みを生 じ、該変形は、上面(15)を通じて外縁(11)を引っ張り、その影響で外縁 (11)は外方向に拡開されるように僅かに開き、希薄状態となった椀(2)内 部気圧を外部気圧と同じように、速やかに変化させる。従って、密閉形でありな がら蓋(1)を椀(2)から取り外し易くする。
【0012】 そして、椀(2)の上部縁(21)の外周縁には凹部(22)を、また、蓋( 1)の外縁(11)の内周側に形成した凸部(12)を形成しているから、椀( 2)に冷たい物品を入れて持ち歩きのときでも蓋(1)を固着させて、中にある 物品を保存して持ち歩きができる。
【0013】
【実施例】
以下、図1、図2に基づき、蓋1と椀2について夫々説明する。
【0014】 蓋1は、外縁11の内周端に球状の凸部12と、その外側に外方向に張り出し た突部13を形成して、凸部12は後述する椀2の凹部22と係合し、突部13 は該外縁11の弾性を保持するために形成されたもので、該外縁11の全周に凹 部22と凸部13を設けるとともに、その外周縁で一か所外側へ大きく張り出し た把持部17を設けている。この把持部17は、手で開けるときに開け易くする ための、引っ掛け部としている。
【0015】 また、この外縁11から上面15に続いて内方に傾斜する段部16を形成し、 平面10を一体的に成形している。この平面10を広く採ったのは、熱いものを 入れて椀2に蓋1をして希薄状態になったとき、容易に変形することができるよ うに、段部16による平面10と上面15との段差を小さく(ここでは、1mm の深さ)している。この段差による平面10の窪みに代わって、上面15より上 方へ平面10を形成することもできるが、この場合平面10が上方へ突出してい るたけ該平面10を変形し易いが、それは突出した平面10が内方へ凹む余裕を 大きくするだけで、本考案の意図する前記外縁11を僅かに変形させて、希薄状 態を速やかに解消する目的は果たせない。 椀2は、外観上では従来と変わりはないが、上部縁21を球状にしてそのやや 下部分で凹部22を形成している。23は、外側部であり、24は底部、25は 糸底、26は底部の空間である。上部縁21を球状としたのは、蓋1を固く嵌め 込むことができるようにするため、滑り込みを考慮して縁を丸くしている。また 、凹部22を該球状とした下部に設けたのは、滑り込んた蓋2の凸部12が弾性 によって、止着がスムーズに行なわれるようにしている。
【0016】 ついで、蓋1を椀2に固着のとき及び取り外しのときを説明する。
【0017】 蓋1を固着するときは、凸部12を椀2の凹部22に沿えながら、その全周を 順次上部縁21に嵌込んでいく。従って、この蓋2の直径は、上部縁21に直径 よりもやや小さいほうが、上面15及び平面10の張り具合が良く、希薄状態に なったときに平面10の変形にたいして順応性が向上する。そして、蓋1が椀2 に対してしっくりとした状態で取り付けられる。
【0018】 蓋1を取り外すときは、把持部17の反対側を押えるか、その反対側で糸底2 5と上面15とを片手で持ち、該把持部17にもう一方の手を掛けて、蓋1を椀 2から引き起こすように(換言して、蓋1をめくるように)開けていくことで、 目的は達成できる。
【0019】 この考案においては、椀2に適用した場合を述べたが、これに類する丼茶碗の ように、うどん、そば用の茶碗にも適用はでき、応用範囲は広い。また、この椀 2は蓋付であるため、衛生的でもあり、外食産業では配達ができ、個人的には弁 当箱と一緒に持ち歩き、熱湯さえあれば即席で味噌汁や、すまし汁も賞味できる 。そして、使い捨てでなく、洗って持ち帰りもできるから、ゴミ公害からも逃れ ることができる。そして、副食物入れとしても利用できる。
【0020】 特に、蓋1においては形状も簡単であり、熱可塑性樹脂による成形においても 、高度な成形技術も必要がなく、そのため金型においても簡易なもので出来るの で、生産コストも低くできる。さらには、合成樹脂で製作するから、割れたり、 潰れてしまうことがないので、半永久的に使用できる。
【0021】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案では、蓋を浅底状に外縁を形成し、椀にたい してその上部縁から被せるように嵌込み平面を張った状態にしているから、椀に 熱いものを入れて蓋をした場合でも、該平面が僅かに撓んで(凹み)も、直ちに 上面に伝達して蓋の外縁を引っ張って該外縁を外方向に僅かに変形させ、希薄状 態を解消する。そして、平温状態のときは、蓋の凸部と椀の凹部とが互いに係合 しているので、外れることがなく、安定して持ち運びができるので、外食用とし て、また、個人的には家族の団欒用として利用でき、椀の利用範囲を拡大する有 効な考案である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の上面図。
【図2】図1におけるA−B−B−A矢視半断面及び側
面図。
【符号の説明】
1 蓋 2 椀 10 平面 11 外縁 12 凸部 13 突部 15 上面 21 上部縁 22 凹部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木または熱硬化性樹脂で形成された深底
    状の椀と、該椀に皿状の蓋をすることによって一組とす
    る蓋付椀において、 該蓋の外周縁を椀の上部縁に被嵌可能に浅底状の外縁を
    形成し、該外縁よりやや内方で窪ませた平面とからなる
    ように熱可塑性樹脂で形成した蓋を、前記椀の上部縁に
    被嵌してなる、 蓋付椀。
  2. 【請求項2】 前記椀の上部縁外周縁には凹部を形成す
    るとともに、前記蓋の外縁内周側に形成した凸部とで、
    前記椀の上部縁と該蓋外縁内周側とで係合させてなる、
    請求項1の蓋付椀。
JP3097993U 1993-04-30 1993-04-30 蓋付椀 Pending JPH0681373U (ja)

Priority Applications (1)

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JP3097993U JPH0681373U (ja) 1993-04-30 1993-04-30 蓋付椀

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Publications (1)

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JPH0681373U true JPH0681373U (ja) 1994-11-22

Family

ID=12318773

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JP3097993U Pending JPH0681373U (ja) 1993-04-30 1993-04-30 蓋付椀

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009149333A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Yagikuma:Kk 密閉式椀型食器およびそれに用いる密閉蓋
JP2014064761A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Wakaizumi Shitsuki Kk 透明蓋を備えた食器
CN108742024A (zh) * 2018-06-04 2018-11-06 福建省德化县乾龙陶瓷有限公司 一种盖碗及自动茶具

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JP2014064761A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Wakaizumi Shitsuki Kk 透明蓋を備えた食器
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