JPH0680820U - 空冷エンジンの冷却風案内構造 - Google Patents

空冷エンジンの冷却風案内構造

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JPH0680820U
JPH0680820U JP2066193U JP2066193U JPH0680820U JP H0680820 U JPH0680820 U JP H0680820U JP 2066193 U JP2066193 U JP 2066193U JP 2066193 U JP2066193 U JP 2066193U JP H0680820 U JPH0680820 U JP H0680820U
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air
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弘 広岡
美貴夫 森
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン性能を良好に維持させること。 【構成】 クランクシャフト20の回転軸心方向と直交
する方向に2分割させた前カバー111と後カバー11
2とでエンジンカバー110を構成し、プラグキャップ
50によってエンジンカバー110の開口部120,1
21を覆うことにより冷却風通路を形成することがで
き、しかもプラグキャップ50の基部に設けた垂下部5
2によって遮熱板体280の切欠き部281を覆うこと
により、クランクシャフト20の端部に固定した冷却フ
ァン260にて起生するシリンダ30側の冷却風を気化
器80側に流出しないようにした。したがって、点火プ
ラグ挿通孔に着脱されるプラグキャップに空冷エンジン
の冷却風の案内機能をもたせる形状とし、特に気化器側
への温風(冷却風)の流出を防止するようにしたので、
気化器の過熱によるベーパロックの発生やエンジン性能
の低下等が防止されることから、エンジン性能が良好に
維持される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、空冷エンジンの冷却風案内構造に係るもので、点火プラグ挿通孔に 着脱されるプラグキャップに空冷エンジンの冷却風の案内機能をもたせる形状と し、特に気化器側への温風(冷却風)の流出を防止することで、気化器の過熱に よるベーパロックの発生やエンジン性能の低下等を防止するようにした空冷エン ジンの冷却風案内構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
空冷エンジンは、水冷式に比べてエンジン構造が簡単であり、しかも重量を軽 くすることができるので、たとえば刈払機等のような比較的軽量化の望まれてい る作業機械等に用いられている。
【0003】 このような空冷エンジンを示すものとして、たとえば実開昭56−13738 8号公報には、図17に示すようなエンジンが開示されている。すなわち、エン ジン本体1の上部外周がカバー2で覆われている。シリンダヘッド3には高圧コ ード5の接続されている点火栓4が螺着されている。カバー2に開口されている 点火栓着脱操作用孔6には、キャップ7が嵌着されている。
【0004】 このような構成の空冷エンジンでは、カバー2の点火栓着脱操作用孔6がキャ ップ7によって閉塞されているため、カバー2内部への雨水等の侵入が阻止され るようになっている。また、キャップ7をカバー2から取り外すことによって点 火栓着脱操作用孔6が開放されるため、工具の挿入が容易となり、シリンダヘッ ド3からの点火栓4の取り外しが容易となる。
【0005】 更に、エンジンの冷却は、たとえば図示省略のクランクシャフトに取り付けら れたファンホイールの回転によって起生する冷却風がシリンダヘッド3周辺に導 かれることにより行われている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
このように、上述した従来の空冷エンジンでは、カバー2の点火栓着脱操作用 孔6にキャップ7を嵌着することによってカバー2内部への雨水等の侵入が阻止 されるようになっている。ところが、このようなキャップ7は単に点火栓着脱操 作用孔6を閉塞するためのものであり、シリンダヘッド3周辺における冷却風の ガイドに関してはその機能がもたされていない。このため、ファンホイールの回 転によって起生する冷却風がシリンダヘッド3周辺にてガイドされる際、シリン ダヘッド3周辺を流動することによって暖められた温風(冷却風)がたとえば気 化器側へ流入してしまい、気化器の過熱によりベーパロックの発生やエンジン性 能の低下等を招いてしまうという不具合があった。
【0007】 本考案は、このような事情に対処してなされたもので、点火プラグ挿通孔に着 脱されるプラグキャップに空冷エンジンの冷却風の案内機能をもたせる形状とし 、特に気化器側への温風(冷却風)の流出を防止することで、気化器の過熱によ るベーパロックの発生やエンジン性能の低下等を防止するようにした空冷エンジ ンの冷却風案内構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の空冷エンジンの冷却風案内構造は、上記目的を達成するために、クラ ンクケース10の上部にシリンダ30を載置し、このシリンダ30の頂部35に 点火プラグ40を装着するとともに、前記クランクケース10に軸支させたクラ ンクシャフト20の回転軸心と直交する方向で略水平方向となる両側にそれぞれ 気化器80及びマフラ100を設け、前記シリンダ30への前記気化器80及び 前記マフラ100の取付面に上部に切欠き部281を有した遮熱板体280及び 遮熱板330を設けるとともに、前記各構成部材を、前記クランクシャフト20 の回転軸心方向に直交する面であり且つ前記シリンダ30の中心線を含む面もし くはこの面の近傍にて前後に分割された前カバー111及び後カバー112から なるエンジンカバー110によって覆うとともに、前記前カバー111と前記後 カバー112との上部に設けた開口部120,121と前記切欠き部281とで 前記点火プラグ40着脱用の開口を形成し、この開口に前記点火プラグ40に着 脱されるプラグキャップ50を嵌着し、このプラグキャップ50の頂部に設けた 傘状部51にて前記両開口部120,121を閉鎖させるとともに、前記プラグ キャップ50の基部に設けた垂下部52にて前記遮熱板体280の切欠き部28 1を覆うことにより、前記クランクシャフト20の端部に固定した冷却ファン2 60にて起生するシリンダ30側の冷却風を気化器80側に流出しないようにし たことを特徴とする。
【0009】
【作用】
本考案の空冷エンジンの冷却風案内構造では、クランクシャフト20の回転軸 心方向と直交する方向に2分割させた前カバー111と後カバー112とでエン ジンカバー110を構成し、プラグキャップ50によってエンジンカバー110 の開口部120,121を覆うことにより冷却風通路を形成することができ、し かもプラグキャップ50の基部に設けた垂下部52によって遮熱板体280の切 欠き部281を覆うことにより、クランクシャフト20の端部に固定した冷却フ ァン260にて起生するシリンダ30側の冷却風を気化器80側に流出しないよ うにすることができるので、気化器80の過熱が解消されることからエンジン性 能を良好に維持させることができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例の詳細を図面に基づいて説明する。 図1乃至図16は、本考案の空冷エンジンの冷却風案内構造の一実施例を示す もので、クランクシャフト20が内蔵されているクランクケース10及びシリン ダ30が設けられている。クランクシャフト20の端部21には、遠心クラッチ 装置190が取付けられている。また、クランクシャフト20の端部21には、 冷却風を導き入れ送風するためのファンホイール260が取付けられている。シ リンダ30には、冷却フィン31、点火プラグ取付部32、給気口33、排気口 34が設けられている。シリンダ30の頂部35の点火プラグ取付部32には、 点火プラグ40が装着されている。
【0011】 プラグキャップ50は、図7に示すように、前カバー111と後カバー112 とでなるエンジンカバー110の上部の開口部120,121及び切欠き部28 1によって形成された点火プラグ40着脱用の開口に装着されている。プラグキ ャップ50についての詳細は、後述する。
【0012】 シリンダ30の給気口33側には、インシュレータ70が設けられている。イ ンシュレータ70には、脚部71及び保持部72が設けられており、保持部72 にスロットルワイヤ150のアウタワイヤ151の端部金具153が収納されて いる。
【0013】 インシュレータ70の側部には、気化器80が配設されている。この気化器8 0は、取付ボルト130によってインシュレータ70側に固定されている。気化 器80には、プライマポンプ290の連通パイプ292に連通される連通部81 、燃料供給部82、スロットルバルブ開度調整部83が設けられている。気化器 80の側方には、エアクリーナ90が配設されている。エアクリーナ90に設け られている基板91の係合部93,94に対し、カバー92が着脱自在に係合さ れている。このカバー92は、上記の前カバー111と後カバー112によって 形成されている突出開口部123にてオーバーラップ状に配置されている。これ により、突出開口部123からのカバー92内部への雨水や塵埃等の侵入が極力 抑えられるようになっている。
【0014】 基板91の背面側には、突起部95が一体的に突出されている。この突起部9 5は、後述するインシュレータ70の保持部72に保持されたスロットルワイヤ 150のアウタワイヤ151の端部金具153の抜け止めを行う。すなわち、図 11及び図13に示すように、インシュレータ70の保持部72に端部金具15 3が保持された際、図1における端部金具153の矢印方向の移動が突起部95 によって阻止されることにより、端部金具153の抜け出しが防止されている。
【0015】 インシュレータ70は、取付ボルト140によってシリンダ30に固定されて いる。 シリンダ30の排気口34側には、連通孔104を有するマフラ100が固定 ボルト230によってシリンダ30側に固定されている(図14及び図15参照 )。マフラ100内部には、仕切板103に弾接保持された金網製のスパークア レスタ101(図16参照)が配設されている。なお、図中符号102はテール パイプを示している。
【0016】 エンジンカバー110は、上述したように、前カバー111と後カバー112 とで構成されている(図8及び図9参照)。前カバー111の保持部116には 、ベアリング113が鋳込み成形によって一体的に設けられている。前カバー1 11には、ボルト装着孔114が設けられており、このボルト装着孔114に装 着された固定ボルト340によって前カバー111がクランクケース10に固定 される。ここで、エンジンカバー110は、前カバー111と後カバー112と で2分割構成とされていることにより、組み付けが容易となるばかりか、図8及 び図9から解る通り、外観形状が滑らかにされている。このため、外観形状がス ッキリしたものとされるばかりか、刈払い作業中において、エンジンカバー11 0が草木や枝等に接触した場合であっても、これら草木や枝等がエンジンカバー 110に引っかかることが無いので、刈払い作業をスムースに行うことができる ようになっている。また、エンジンカバー110の外観形状が滑らかにされてい るので、エンジンを床等に降ろした場合、安定感を与えるばかりか、製品製造中 等において他の器材と接触しても損傷が少なく、また製品出荷時における振動等 によってエンジンカバー110が傷つくことも無くなる。
【0017】 前カバー111の固定穴115にタッピングスクリュ300がねじ込まれるこ とで、前カバー111及び後カバー112の上端部が固定される。前カバー11 1の下部に設けられている挿通部117には、スロットルワイヤ150が挿通さ れるようになっている。挿通部117の下部に設けられている挿通部118には 、エンジン停止用電線240が挿通されるようになっている。前カバー111の ガイド板119は、遮熱板330の上端縁部に当接している。
【0018】 後カバー112には、スタータノブ321及びスタータロープ322を有する リコイルスタータ装置320が設けられている。また、後カバー112は、固定 ボルト310によってクランクケース10に固定されている。後カバー112の 下部には、キャップ220を有した燃料タンク210が取り付けられている。
【0019】 前カバー111及び後カバー112の上端部の両開口部120,121及び切 欠き部281によって形成される点火プラグ40着脱用の開口には、プラグキャ ップ50(図10参照)が着脱自在に取付けられている。プラグキャップ50が 取り付けられた状態では、その傘状部51が上記の点火プラグ40着脱用の開口 を閉鎖するようになっている。また、シリンダ30を囲む位置に配設されている 遮熱板体280の切欠き部281は、プラグキャップ50の垂下部52によって 覆われるようになっている。遮熱板体280に設けられている切除部282には 、電線60が挿通されるようになっている。
【0020】 また、図7に示すように、遮熱板体280の切欠き部281の両側部は、上記 の前カバー111の上面より垂下されている仕切り板124及び後カバー112 の上面より垂下されている仕切り板125とそれぞれオーバーラップするととも に当接し、この部分より冷却風が洩れないように形成されている。
【0021】 プラグキャップ50内部には、電線60の端部が埋設されており、プラグキャ ップ50が点火プラグ40着脱用の開口に装着された状態では、点火プラグ40 の端子と電線60の端部とが電気的に接続されるようになっている。後カバー1 12の孔部122には、プライマポンプ290が係止爪291によって抜け止め された状態で配設されている(図5及び図6参照)。また、プライマポンプ29 0は、後カバー112の孔部122に完全に埋没させた状態で取付けられている ため、プライマポンプ290の頭部が出っ張ることなくスッキリしたものとされ ている。これにより、上述したように、たとえば刈払い作業中における草木や枝 等の引っかかりが解消される。更に、プライマポンプ290は、スタータノブ3 21と同じ面に配設されているため、始動操作が容易になるように工夫されてい る。
【0022】 伝動軸180が内蔵されている操作杆170(図3参照)の端部は、上記の前 カバー111の保持部116によって保持されている。操作杆170の内部には 、一端部に連結具154を有したインナワイヤ152が内設されているアウタワ イヤ151が配設されている(図12参照)。インナワイヤ152の端部に設け られている連結具155は、合成樹脂製の連結具156の一端部に取付けられて いる。連結具156の他端部は、連結ピン157を介してスロットルレバー16 0の端部に回動自在に取付けられている。スロットルレバー160には、弾性力 を有した付勢部161及びストッパ162が設けられている。スロットルレバー 160が操作されると、連結金具156の移動によってインナワイヤ152が引 き込まれるようになっている。また、スロットルレバー160から手を離すと、 インナワイヤ152の他端部側のスロットルバルブ開度調整部83側の弾性力に より、インナワイヤ152が引き戻され、併せて付勢部161の付勢力により、 スロットルレバー160が定位置まで戻される。
【0023】 なお、ストッパ162は、エンジン始動時において遊端部163を保持ケース 200側の係止部201に係合させて始動操作を行うもので、エンジンが起動し た後スロットルレバー160を更に握り込むと、上記の遊端部163と係止部2 01との係合は自動的に解除される。
【0024】 また、操作杆170の保持ケース200には、停止スイッチ250が保持され ている。停止スイッチ250には、エンジン短絡用電線240が連結されており 、停止スイッチ250を操作することでファンホイール260の上部に配設され ている点火コイル270の点火動作が停止され、エンジンが停止されるようにな っている。
【0025】 次に、このような構成の空冷エンジンの冷却風案内構造の動作について説明す る。 まず、ファンホイール260の回転によって起生する冷却風は、遮熱板体28 0と遮熱板330とで形成される空間内部に導かれ、これによりその空間内部に 配設されているシリンダ30が冷却される。遮熱板体280と遮熱板330との 空間内部に導かれた冷却風は、シリンダ30の側面を通過し、後カバー112に 形成されている冷却風排出口112Aから外部に排出される。
【0026】 また、遮熱板体280と遮熱板330との空間内部に導かれた冷却風の一部は 、前カバー111及び後カバー112の上壁部に当たって後方側に折り返された 後、冷却風排出口112Aから外部に排出される。このとき、前カバー111の ガイド板119が遮熱板330の上端縁部に当接しているため、シリンダ30に よって暖められた温風(冷却風)がマフラ100の配設されている空間側へ漏れ 出ることがない。また、遮熱板体280の切欠き部281はプラグキャップ50 の垂下部52によって覆われているため、シリンダ30によって暖められた温風 (冷却風)が気化器80側に流出することがない。
【0027】 このように、本実施例では、プラグキャップ50の装着により、点火プラグ4 0着脱用の開口を閉鎖するとともに、プラグキャップ50の垂下部52によって シリンダ30を囲む位置に配設されている遮熱板体280の切欠き部281を覆 うことができる。
【0028】 すなわち、プラグキャップ50に端部が埋設されている電線60の引き回しを エンジンカバー110の外側とすると、刈払い作業中において電線60が草木や 枝等に引っかかってしまうおそれがあるので、エンジンカバー110内部とする 必要がある。また、エンジンカバー110内部では、その引き回しをマフラ10 0側とすると、熱によって電線60の被覆部分が溶けるおそれがあるため、気化 器80側とする必要がある。
【0029】 一方、点火プラグ40を直立させて配設した場合、エンジンカバー110に凸 起部分が形成されてしまうので、外観形状がすっきりとしたものとならないばか りか、上記同様に、草木や枝等に引っかかるおそれがあり、刈払い作業の妨げと なることから、点火プラグ40を気化器80側に倒して配設する必要がある。
【0030】 この場合、上記のように、遮熱板体280に電線60を挿通させるための切欠 き部281を設ける必要がある。ところが、その切欠き部281は、シリンダ3 0によって暖められた温風(冷却風)の通路に位置しているため、そのままでは 温風(冷却風)が気化器80側に流出してしまうことから、切欠き部281を覆 う必要がある。また、切欠き部281を別体の覆い部材によって覆った場合、点 火プラグ40を着脱するための工具を挿入する際に別体の覆い部材の着脱が必要 となることから不便である。そこで、上述した理由から、プラグキャップ50の 装着により、遮熱板体280の切欠き部281の閉鎖も同時に行われるようにな っている。
【0031】 また、本実施例では、クランクシャフト20の回転軸心方向と直交する方向の 面であり、且つ上記のシリンダ30の中心線を含む面もしくはこの面の近傍にて 前後に2分割させた前カバー111と後カバー112とでエンジンカバー110 を構成したので、上述したように、前カバー111と後カバー112との組み付 けが容易となるばかりか、図8及び図9から解る通り、外観形状が凸起部が少な く滑らかにされているため、スッキリ感を与えることができる。また、刈払い作 業中においても、草木や枝等がエンジンカバー110に引っかかることが無いの で、刈払い作業をスムースに行うことができる。更には、エンジンカバー110 の外観形状が滑らかにされているので、エンジンを床等に降ろした場合に安定感 を与えるばかりか、製品出荷時における振動等によってエンジンカバー110が 傷つくことも無くなる。
【0032】 プラグキャップ50によってエンジンカバー110の開口部120,121を 覆うことにより冷却風通路を形成することができ、しかもプラグキャップ50の 基部に設けた垂下部52によって遮熱板体280の切欠き部281を覆うことが できるので、上述したように、クランクシャフト20の端部に固定した冷却ファ ン260にて起生するシリンダ30側の冷却風が気化器80側に流出しないこと から、気化器80が過熱されないためエンジン性能を良好に維持させることがで きる。
【0033】 更に、点火プラグ40の着脱用の開口を大きく形成することができ、着脱工具 を挿入が容易となるため、点火プラグ40の着脱を容易に行うことができる。
【0034】 更にまた、本実施例では、スロットルワイヤ150を、気化器80から後カバ ー110内を下方に引き回し、燃料タンク210の上部を通過させ、更に前カバ ー111の下端の挿通部117を通って保持ケース200内に引き回し、連結具 156を介してスロットルレバー160に連結させているので、スロットルワイ ヤ150のエンジン外部への露出が極力少なくされ、また露出部分が前カバー1 11の下方であるため、刈払作業時においてスロットルワイヤ150が枝等に引 っかかることが殆ど無い。
【0035】 また、本実施例では、エアクリーナ90のカバー92をエンジンカバー110 の突出開口部123とオーバーラップさせるように取り付けているため、突出開 口部123からの雨水や塵埃等の侵入を極力抑えることができる。
【0036】 更に、本実施例では、エンジンカバー110の滑らかな外観ラインの内側にリ コイルスタータ装置320及びプライマポンプ290を納める構成としてので、 エンジンデザインがスマートなものとされるばかりか、刈払機の運搬及び刈払い 作業時に他のものと衝突してもリコイルスタータ装置320やプライマポンプ2 90等の機能部品の破損が防止される。また、リコイルスタータ装置320及び プライマポンプ290がエンジン後面に集中しているため、エンジン操作が容易 である。
【0037】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の空冷エンジンの冷却風案内構造によれば、クラ ンクシャフト20の回転軸心方向と直交する方向に2分割させた前カバー111 と後カバー112とでエンジンカバー110を構成し、プラグキャップ50によ ってエンジンカバー110の開口部120,121を覆うこと、及びプラグキャ ップ50の基部に設けた垂下部52によって遮熱板体280の切欠き部281を 覆うことにより、クランクシャフト20の端部に固定した冷却ファン260にて 起生するシリンダ30側の冷却風を気化器80側に流出しないようにした。
【0038】 したがって、点火プラグ挿通孔に着脱されるプラグキャップに空冷エンジンの 冷却風の案内機能をもたせる形状とし、特に気化器側への温風(冷却風)の流出 を防止するようにしたので、気化器の過熱によるベーパロックの発生やエンジン 性能の低下等が防止されることから、エンジン性能を良好に維持させることがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の空冷エンジンの冷却風案内構造の一実
施例を示す一部切欠きの断面図である。
【図2】図1の空冷エンジンを示す側面図である。
【図3】図2の空冷エンジンの保持部に保持される操作
杆を示す断面図である。
【図4】図2の空冷エンジンを示す平面図である。
【図5】図2の空冷エンジンを示す背面図である。
【図6】図5のプライマポンプの取付け状態を示すVI
−VI線に沿った断面図である。
【図7】図1のVII−VII線に沿った断面図であ
る。
【図8】図2の空冷エンジンの前カバーを示す断面図で
ある。
【図9】図2の空冷エンジンの後カバーを示す断面図で
ある。
【図10】図1のプラグキャップを示す側面図である。
【図11】図1のインシュレータを示す側面図である。
【図12】図1のスロットルワイヤを示す側面図であ
る。
【図13】図11のインシュレータをXIII−XII
Iに沿って示す断面図である。
【図14】図1のマフラを示す側面図である。
【図15】図14のマフラを示す断面図である。
【図16】図1のスパークアレスタを示す斜視図であ
る。
【図17】従来の空冷エンジンの一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 クランクケース 20 クランクシャフト 30 シリンダ 40 点火プラグ 50 プラグキャップ 60 電線 70 インシュレータ 80 気化器 90 エアクリーナ 100 マフラ 110 エンジンカバー 111 前カバー 112 後カバー 150 スロットルワイヤ 160 スロットルレバー 170 操作杆 260 ファンホイール 280 遮熱板体 290 プライマポンプ 330 遮熱板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクケース(10)の上部にシリン
    ダ(30)を載置し、このシリンダ(30)の頂部(3
    5)に点火プラグ(40)を装着するとともに、 前記クランクケース(10)に軸支させたクランクシャ
    フト(20)の回転軸心と直交する方向で略水平方向と
    なる両側にそれぞれ気化器(80)及びマフラ(10
    0)を設け、前記シリンダ(30)への前記気化器(8
    0)及び前記マフラ(100)の取付面に上部に切欠き
    部(281)を有した遮熱板体(280)及び遮熱板
    (330)を設けるとともに、 前記各構成部材を、前記クランクシャフト(20)の回
    転軸心方向に直交する面であり且つ前記シリンダ(3
    0)の中心線を含む面もしくはこの面の近傍にて前後に
    分割された前カバー(111)及び後カバー(112)
    からなるエンジンカバー(110)によって覆うととも
    に、 前記前カバー(111)と前記後カバー(112)との
    上部に設けた開口部(120,121)と前記切欠き部
    (281)とで前記点火プラグ(40)着脱用の開口を
    形成し、この開口に前記点火プラグ(40)に着脱され
    るプラグキャップ(50)を嵌着し、このプラグキャッ
    プ(50)の頂部に設けた傘状部(51)にて前記両開
    口部(120,121)を閉鎖させるとともに、 前記プラグキャップ(50)の基部に設けた垂下部(5
    2)にて前記遮熱板体(280)の切欠き部(281)
    を覆うことにより、前記クランクシャフト(20)の端
    部に固定した冷却ファン(260)にて起生するシリン
    ダ(30)側の冷却風を気化器(80)側に流出しない
    ようにしたことを特徴とする空冷エンジンの冷却風案内
    構造。
JP2066193U 1993-04-21 1993-04-21 空冷エンジンの冷却風案内構造 Expired - Fee Related JP2554384Y2 (ja)

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