JPH0680702A - 酸性糖誘導体 - Google Patents

酸性糖誘導体

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JPH0680702A
JPH0680702A JP26089292A JP26089292A JPH0680702A JP H0680702 A JPH0680702 A JP H0680702A JP 26089292 A JP26089292 A JP 26089292A JP 26089292 A JP26089292 A JP 26089292A JP H0680702 A JPH0680702 A JP H0680702A
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安理 森川
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勝利 青野
Atsushi Sasaki
淳 佐々木
Naoichi Murahashi
直一 村橋
Masahiro Sakagami
昌浩 阪上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微粒子キャリヤーの材料として優れた、エチ
レングリコールの重合度が3以上のポリエチレングルコ
ール鎖の一端に1個または複数個の酸性官能基を有する
化合物が付加されかつ他端に1個または複数個の炭素原
子数5以上のアルキル基および/またはアルケニル基を
有する化合物が付加されてなる酸性官能基を有する脂質
誘導体の合成中間体の提供。 【構成】 エチレングリコールの重合度が3以上のポリ
エチレングリコール鎖の一端の水酸基は1個または複数
個の保護されていてもよい酸性官能基を有する糖と結合
し、かつ、他の一端の水酸基はそのままであるかまたは
ハロゲン原子、アジド基またはアミノ基(このアミノ基
はそのままでもよくまたアシル基などで保護されていて
もよい)で置換されている酸性糖誘導体。ただし、該糖
の水酸基の一部または全部が保護されていてもよく、か
つ、該他の一端に1個または炭素原子数5以上のアルキ
ル基および/またはアルケニル基を有する化合物が付加
された形の酸性糖誘導体は除く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薬物送達システム(Dr
ug Delivery System)としてのリポソームなどの微粒子
キャリヤーの材料として使用したときにこれに優れた生
理作用を付与することのできる酸性官能基を有する脂質
誘導体(別途、特許出願)の合成中間体となり得る酸性
糖誘導体に関する。
【0002】
【従来技術および問題点】生体に投与された薬物を必要
な組織に必要な時に必要な量だけ送達し、有効な薬物治
療を行なうドラッグデリバリーシステムの一つの手段と
して、リポソームやリピッドマイクロスフェアーなどの
微粒子キャリヤーを利用することは一般にすでに公知で
ある。
【0003】しかるに、リポソームは細網内皮系組織に
捕捉され易く、血液中に望ましい時間滞留しない。従っ
て、リポソームをいかに細網内皮系組織に捕捉され難く
するかがリポソームを薬物送達システムとして使用する
上での解決されるべき課題として残されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題に対して、本
発明者は種々の検討を行い、その結果、酸性基を有する
部分と脂質部分との中間にポリエチレングリコール鎖を
導入して得られる新規物質の酸性官能基を有する脂質誘
導体によりリポソームを被覆すれば前記課題が解決する
ことを知見し、このような脂質誘導体の合成中間体とな
る酸性糖誘導体に関する本発明を完成した。
【0005】因みに、前記の微粒子キャリヤーの材料と
して優れた酸性官能基を有する脂質誘導体は、「エチレ
ングリコールの重合度が3以上のポリエチレングリコー
ル鎖の一端に1個または複数個の酸性官能基を有する化
合物が付加されかつ他端に1個または複数個の炭素原子
数5以上のアルキル基および/またはアルケニル基を有
する化合物が付加されてなる酸性官能基を有する脂質誘
導体」である。
【0006】以下、この脂質誘導体の合成中間体となる
本発明について説明する。
【0007】本発明は、エチレングリコールの重合度が
3以上のポリエチレングリコール鎖の一端の水酸基は1
個または複数個の保護されていてもよい酸性官能基を有
する糖と結合し、かつ、他の一端の水酸基はそのままで
あるかまたはハロゲン原子、アジド基またはアミノ基
(このアミノ基はそのままでもよくまたアシル基などで
保護されていてもよい)で置換されている酸性糖誘導体
(ただし、該糖の水酸基の一部または全部が保護されて
いてもよく、かつ、該他の一端に1個または炭素原子数
5以上のアルキル基および/またはアルケニル基を有す
る化合物が付加された形の酸性糖誘導体は除く。)に関
する。
【0008】ポリエチレングリコール鎖のエチレングリ
コールの重合度は、本発明の酸性糖誘導体を原料として
合成した酸性官能基を有する脂質誘導体が微粒子キャリ
ヤーに使用されたときに、微粒子キャリヤーの微粒子の
表面から離れた形で酸性官能基が存在するような構造を
とらせるために、3以上、好ましくは3〜10、より好ま
しくは3〜7である。エチレングリコールの重合度が2
以下であるときは、後出検査例1(重合度1のものとの
比較例)に示すように、酸性官能基を有する脂質誘導体
の水性溶媒に対する溶解性が低くて使用できない。な
お、エチレングリコールの重合度は、ポリエチレングリ
コールの末端水酸基が他の官能基に置換されまたは脱離
されているときにも1個として算入する。
【0009】酸性官能基としては、例えば、燐酸残基、
硫酸残基、カルボキシル基、スルフォニル基、スルフェ
ニル基、スルフィニル基、フォスフォノ基、フォスフォ
ニル基、フォスフィニル基、フォスフェニル基、ジヒド
ロヒドロキソフォスフォラス基、ヒドロジヒドロキソフ
ォスフォラス基、ヒドロヒドロキソフォスフォラス基お
よびジヒドロキソフォスフォラス基を挙げることができ
る。これらの酸性官能基は、保護されていてもよい。
【0010】1個または複数個の酸性官能基を有する糖
としては、例えばN−アセチルノイラミン;グルクロン
酸、ガラクツロン酸などのウロン酸;および次のような
糖に前述の酸性官能基が1個または複数個結合したもの
を挙げることができる。このような糖としては、例え
ば、単糖類のアラビノピラノース、キシロピラノース、
リキソピラノース、リボフラノースなどのアルドペント
ース;グルコピラノース(グルコース)、ガラクトピラ
ノース(ガラクトース)、マンノピラノース(マンノー
ス)、フコピラノース(フコース)などのアルドヘキソ
ース;2−アミノ−2−デオキシグルコピラノース、2
−アミノ−2−デオキシガラクトピラノースなどのヘキ
ソサミン;および2−アセトアミノ−2−デオキシグル
コピラノース、2−アセトアミノ−2−デオキシガラク
トピラノースなどのヘキソサミン誘導体;ならびに、オ
リゴ糖類である、ラクトース、キシロピオース、マルト
ース、セロビオース、キトビオース、メリビオース、エ
ピセロビオース、ツラノース、スクロース、ラクツロー
ス、ルチノースなどの二糖類;ラフィノース、ウンベリ
フェロース、シアリルラウトース、6′−ガラクトシル
ラクトースなどの三糖類;およびジフコシルラクトー
ス、ラクト−N−テトラオース、ラクト−N−ネオテト
ラオースなどの四糖類を挙げることができる。酸性官能
基を有する糖の水酸基の一部または全部が通常の保護基
により保護されていてもよい。
【0011】酸性官能基と糖との結合様式としては、例
えば、−OPO3 2 ,−OPO3Na2 ,−OPO
(OPh)2 などのように燐酸エステル、−OSO
3 H、−OSO3 Naなどのように硫酸エステル等エス
テル結合を介するもの;−O−(CH2 n −COO
H、−O−(CH2 n −OPO3 2 などのようにエ
ーテル結合を介するもの;および、例えば、下記のよう
に酸性官能基が糖の炭素原子に直接結合しているものを
挙げることができる。
【0012】
【化1】 更に、糖の炭素原子にメチレン基等の低級アルキル基を
介して結合している場合もある。
【0013】酸性官能基を有する糖とポリエチレングリ
コール鎖の一端との結合様式としては、例えば、グリコ
シド結合を介するものが挙げられる。酸性官能基を有す
る糖は、糖骨格のいずれの炭素原子においてもポリエチ
レングリコールに付加されていてもよく、グリコシド結
合を介して付加されている場合はアノマー中心の配位は
αでもβでもよい。因みに、酸性官能基を有する糖のポ
リエチレングリコールへの付加は、グリコシド結合を介
するものが付加が容易である。
【0014】本発明の酸性糖誘導体におけるポリエチレ
ングリコール鎖の一端は水酸基のままでもよいし、この
水酸基がハロゲン原子、アジド基又はアミノ基で置換さ
れていてもよい。これらの官能基は適当な保護基により
保護されていてもよい。
【0015】ポリエチレングリコールの末端水酸基をハ
ロゲン原子、アジド基またはアミノ基で置換するには、
常法でよく、アミノ基に変えるには、例えば次のように
するとよい。
【0016】
【化2】 上述のように、本発明物質の酸性糖誘導体は新規物質で
あるが、一般的には、例えば、次のようにして製造する
ことができる。
【0017】すなわち、ポリエチレングリコールの一端
に酸性官能基を有する糖を導入する。導入の方法自体は
公知の方法によることができる。次いで、他の一端の水
酸基を所望によりハロゲン原子、アジド基またはアミノ
基で置換する。置換の方法自体は公知の方法(前述)に
よることができる。
【0018】本発明の酸性糖誘導体は、ポリエチレング
リコール鎖の、酸性官能基を有する糖が結合していない
方の末端の構造を、該末端に1個または複数個の炭素原
子数5以上のアルキル基および/またはアルケニル基を
有する化合物が付加されてなる構造に変換し、必要に応
じて脱保護して、前述の微粒子キャリヤーの材料として
優れた酸性官能基を有する脂質誘導体に導くことができ
る。
【0019】このような脂質誘導体におけるアルキル基
およびアルケニル基の炭素原子数は、好ましくは10以上
であるが、50より大きくなるとこれらの化合物の合成反
応の効率が低下する。また、アルキル基およびアルケニ
ル基は、直鎖および分枝鎖のいずれでもよい。
【0020】このような脂質誘導体が1個または複数個
のアルキル基および/またはアルケニル基を有する態様
としては、第一に分枝鎖型アルキル基またはアルケニル
基である場合と、第二に分枝鎖型および/または直鎖型
アルキル基またはアルケニル基が次に例示するようにリ
ンカーを介して結合している場合を挙げることができ
る。
【0021】
【化3】 ポリエチレングリコール(PEG)とアルキル基および
/またはアルケニル基との結合様式は、例えば、PEG
−OCO−n−C1633などのようにエステル結合を介
するもの;PEG−O−n−C1837などのようにエー
テル結合を介するもの;ならびに、末端水酸基をアミノ
基に変換したポリエチレングリコールのアミノ基に対し
てPEG−NHCO−n−C1531、PEG−NHCO
−CH−(n−C16332 などのようにアミド結合を
介するもの、ウレタン結合を介するもの、およびウレア
結合を介するもの、更にはポリエチレングリコールの末
端炭素原子にアルキル基またはアルケニル基が直接結合
しているものを挙げることができる。
【0022】前述のポリエチレングリコール鎖の末端に
おける構造変換は、一般的な方法によることができる。
例えば、末端に水酸基がある場合は、この水酸基をアミ
ノ基に変換し、次いでこれをアシル化、ウレタン化また
はウレア化することにより目的化合物の保護体を得るこ
とができる。これを脱保護して目的化合物に誘導でき
る。また、アミノ基に変換することなく、エーテル化ま
たはエステル化を経て保護体とした後、脱保護して目的
化合物へ導く方法もある。
【0023】
【実施例】以下、実施例及び検査例により本発明をさら
に説明する。
【0024】実施例1 本実施例における反応を図1に示す。
【0025】(a) 化合物1−1と化合物1−2のグリコ
シル化反応 化合物1−1(1.05g)とアルコール(化合物1−2)
(3.38g)を塩化メチレン(100ml)に溶解し、BF3
Et2 O(1.59g)を加え、室温で7日間撹拌した。反
応液をクロロホルムで希釈し、水、5%NaHCO
3 水、水で順次洗浄、乾燥後溶媒を減圧下留去した。残
渣をピリジン(20ml)に溶解し、無水酢酸(15ml)を加
え、室温で2時間撹拌した。
【0026】反応液を酢酸エチルで希釈し、水、クエン
酸水、水、5%NaHCO3 水、水で順次洗浄、乾燥後
溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲル(150 g)を
用いるカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチ
ル 2:1)で精製した。再度、シリカゲル(150 g)
を用いるカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)で
精製し、α−グリコシド(化合物1−3)(0.56g)と
β−グリコシド(化合物1−4)(0.83g)を得た。
【0027】(α−グリコシド)1 H−NMR(CDCl3 )δ:0.88(3H,t,J=
6.84Hz),1.20−1.34(30H,m),1.57(2H,
m),2.02(3H,s),2.03(3H,s),2.06(3
H,s),3.44(2H,m),3.58(2H,m),3.63
−3.74(9H,m),3.75(3H,s),3.82−3.86
(1H,m),4.45(1H,d,J=10.26Hz),4.8
8(1H,dd,J=3.67Hz,10.26 Hz),5.16
(1H,dd,J=9.52Hz,10.26 Hz),5.21(1
H,d,J=3.67Hz),5.55(1H,dd,J=9.52
Hz,10.26 Hz). (β−グリコシド) [α]D −16.4°(c 1.09,CHCl3 ).1 H−NMR(CDCl3 )δ:0.88(3H,t,J=
6.84Hz),1.20−1.34(30H,m),1.57(2H,
m),2.02(3H,s),2.02(3H,s),2.05(3
H,s),3.44(2H,m),3.58(2H,m),3.60
−3.69(8H,m),3.73−3.79(1H,m),3.75
(3H,s),3.39−3.98(1H,m),4.04(1H,
d,J=8.08Hz),4.66(1H,d,J=7.82H
z),5.01(1H,dd,J=7.82Hz,8.79Hz),
5.22(1H,dd,J=8.80Hz,9.28Hz),5.26
(1H,dd,J=8.79Hz,9.28Hz). (b) 化合物1−5の合成 化合物1−3(155mg )をメタノール(5ml)に溶解
し、28%NaOMe in MeOH(20μl)を加
え、室温で4時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残
渣をメタノール(5ml)に溶解し、 0.1N NaOH水
(2ml)を加え、室温で20時間攪拌した。
【0028】反応液を加熱後ローム・アンド・ハース社
製陽イオン交換樹脂「アンバーライトIRC−50」を加
え、不溶物を濾去後濾液を減圧下濃縮乾固し、残渣をエ
ーテルで洗浄し、目的化合物1−5(80mg)を無色粉末
として得た。
【0029】[α]D +31.7°(c 0.99,MeO
H).1 H−NMR(CD3 OD)δ:0.90(3H,t,J=
6.59Hz),1.24−1.38(30H,m),1.57(2H,
m),3.40−3.45(2H,m),3.46−3.50(2H,
m),3.57−3.61(2H,m),3.62−3.73(10H,
m),3.86−3.90(1H,m),3.92(1H,d,J=
10.26 Hz). 実施例2 本実施例における反応も図1に示す。
【0030】(a) 化合物2−1の合成 化合物1−4(138mg )をメタノール(5ml)に溶解
し、28%NaOMe in MeOH(20μl)に加
え、室温で5時間攪拌した。反応液を減圧下圧縮し、残
渣をメタノール(5ml)に溶解し、 0.1N NaOH水
(3ml)に加え、室温で20時間攪拌した。
【0031】反応液を加熱後「アンバーライトIRC−
50」を加え、不溶物を濾去後濾液を減圧下濃縮乾固し、
残渣をエーテルで洗浄し、目的化合物2−1(87mg)を
無色粉末とした得た。
【0032】[α]D −22.8°(c 0.68,MeO
H).1 H−NMR(CD3 OD)δ:0.90(3H,t,J=
6.59Hz),1.24−1.36(30H,m),1.57(2H,
m),3.22−3.28(1H,m),3.40−3.45(2H,
m),3.45−3.50(2H,m),3.55−3.61(3H,
m),3.62−3.75(8H,m),3.76−3.82(1H,
m),4.06−4.11(1H,m),4.32(1H,d,J=
7.82Hz). 実施例3 本実施例における反応を図2に示す。
【0033】(a) 化合物1−1と化合物3−1のグリコ
シル化反応 化合物1−1(6.00g)とアルコール体(化合物3−
1)(8.04g)を塩化メチレン(180ml )に溶解し、B
3 ・Et2 O(9.05g)を加え、室温で5日間攪拌し
た。
【0034】反応液をクロロホルムで希釈し、水、5%
NaHCO3 水、水で順次洗浄、乾燥後溶媒を減圧下留
去した。残渣をシリカゲル( 200g)を用いるカラムク
ロマトグラフィー(クロロホルム)で2回精製し、α−
グリコシド(化合物3−2)(3.66g)とβ−グリコシ
ド(化合物3−3)(1.60g)を得た。
【0035】(α−グリコシド) [α]D ;+92.1°(c 0.91,CHCl3 ).1 H−NMR(CDCl3 )δ:2.02(3H,s),2.0
3(3H,s),2.06(3H,s),3.63−3.73(9
H,m),3.75(3H,s),3.77(2H,m),3.82
−3.87(1H,m),4.45(1H,d,J=10.02 H
z),4.88(1H,dd,J=3.67Hz,10.26 H
z),5.17(1H,dd,J=9.77Hz,10.02H
z),5.21(1H,d,J=3.67Hz),5.54(1H,
dd,J=9.77Hz,10.26 Hz). (b) 化合物3−4の合成 化合物3−2(3.70g)をDMF(40ml)に溶解し、ア
ジ化ナトリウム(0.74g)を加え、浴温60℃で20時間攪
拌した。
【0036】反応液混合物を酢酸エチルで希釈し、水
洗、乾燥後溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲル
( 200g)を用いるカラムクロマトグラフィー(クロロ
ホルム)で精製し、目的化合物3−4(2.10g)を無色
油状物質として得た。
【0037】1H−NMR(CDCl3 )δ:2.02(3
H,s),2.03(3H,s),2.06(3H,s),3.40
(2H,t,J=5.13Hz),3.63−3.73(9H,
m),3.75(3H,s),3.82−3.87(1H,m),4.
45(1H,d,J=10.26 Hz),4.88(1H,dd,
J=3.66Hz, 10.26Hz),5.17(1H,dd,J=
9.77Hz,10.26 Hz),5.21(1H,d,J=3.66H
z),5.54(1H,dd,J=9.77Hz,10.26 H
z). (c) 化合物3−5の合成 化合物3−4(1.70g)とp−トルエンスルホン酸1水
和物(0.66g)をエタノール( 100ml)に溶解し、リン
ドラー触媒(3.00g)を加え、室温40psi で5時間接触
還元を行った。
【0038】触媒を濾過後、濾液を減圧下濃縮し、目的
物化合物3−5(2.05g)を無色泡状物質として得た。
【0039】(d) 化合物3−7の合成 アミン(化合物3−5)( 198mg)と活性エステル(化
合物3−6)( 110mg)を塩化メチレン(10ml)に溶解
し、トリエチルアミン(63mg)を加え、室温で3時間攪
拌した。
【0040】反応液を酢酸エチルで希釈し、水、クエン
酸水、水で順次洗浄、乾燥後溶媒を減圧下留去した。残
渣をシリカゲル(20g)を用いるカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム−酢酸エチル 1:1)で精製し、
目的化合物3−7( 135mg)を無色粉末として得た。
【0041】[α]D +68.3°(c 0.98,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 )δ:0.88(3H,t,J=
3.84Hz),1.22−1.34(24H,m),1.63(2H,
m),2.03(6H,s),2.06(3H,s),2.18(2
H,t,J=7.57Hz),3.46(2H,m),3.55(2
H,m),3.58−3.65(2H,m),3.67(2H,
m),3.70−3.76(1H,m),3.75(3H,s),3.
82−3.87(1H,m),4.45(1H,d,J=10.02 H
z),4.88(1H,dd,J=3.67Hz,10.26 H
z),5.17(1H,dd,J=9.53Hz,10.02 H
z),5.24(1H,d,J=3.67Hz),5.55(1H,
dd,J=9.53Hz,10.26 Hz),6.11(1H,br
s). (e) 化合物3−8合成 化合物3−7( 110mg)をメタノール(3ml)に溶解
し、28%NaOMe in MeOH(20μl)を加
え、室温で20時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残
渣をメタノール(3ml)に溶解し、 0.1N NaOH水
(2ml)を加え、室温で3時間攪拌した。
【0042】反応液に「アンバーライトIRC−50」を
加え、不溶物を濾去後濾液を減圧下濃縮乾固し、残渣を
エーテルで洗浄し、目的化合物3−8(80mg)を無色粉
末として得た。
【0043】[α]D +35.4°(c 1.01,MeO
H).1 H−NMR(CD3 OD)δ:0.90(3H,t,J=
6.84Hz),1.24−1.36(24H,m),1.60(2H,
m),2.20(2H,t,J=7.33Hz),3.34−3.38
(2H,m),3.41−3.46(2H,m),3.54−3.56
(2H,m),3.60−3.64(2H,m),3.65−3.73
(6H,m),3.90(1H,m),3.97(1H,J=1
0.26 Hz). 実施例4 本実施例における反応も図2に示す。
【0044】(a) 化合物4−2の合成 カルボン酸(化合物4−1)( 204mg)、N−ヒドロキ
シスクシンイミド(HOSu)(46mg)およびN,N′
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)(83mg)
の塩化メチレン(20ml)溶液を室温で20時間攪拌した。
反応液に塩化メチレン(5ml)に溶かしたアミン体(化
合物3−5)( 364mg)を加え、ついでトリエチルアミ
ン( 115mg)を加え室温で3時間攪拌した。
【0045】反応液をクロロホルムで希釈し、水、5%
NaHCO3 水、水、クエン酸水、水で順次洗浄、乾燥
後溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲル(30g)を
用いるカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチ
ル 1:1)で精製し、目的化合物4−2(65mg)を無
色粉末として得た。
【0046】[α]D +50.0°(c 0.83,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 )δ:0.88(6H,t,J=
6.59Hz),1.20−1.33(56H,m),1.34−1.43(2
H,m),1.53−1.63(2H,m),1.98−2.05(1
H,m),2.03(6H,s),2.06(3H,s),3.45
−3.50(2H,m2 ),3.25−3.57(2H,m),3.58
−3.64(4H,m),3.64−3.69(2H,m),3.70−
3.76(1H,m),3.75(3H,s),3.81−3.87(1
H,m),4.45(1H,d,J=10.26 Hz),4.88
(1H,dd,J=3.66Hz,10.26Hz),5.17(1
H,dd,J=9.28Hz,10.26 Hz),5.24(1H,
d,J=3.66Hz),5.55(1H,dd,J=9.28H
z,10.26 Hz),6.04(1H,m). (b) 化合物4−3の合成 化合物4−2( 540mg)をメタノール(3ml)に加え、
28%NaOMe inMeOH(20μl)を加え、室温
で24時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣にメタ
ノール(3ml)と0.1 N NaOH水(2ml)を加え、
室温で6時間攪拌した。
【0047】反応液を氷冷し、母液をデカンテーション
で除き、析出した目的化合物4−3(35mg)を無色粉末
として得た。
【0048】[α]D +23.1°(c 0.46,MeO
H).1 H−NMR(CD3 OD)δ:0.90(6H,t,J=
6.84Hz),1.12−1.34(56H,m),1.34−1.45(2
H,m),1.50−1.58(2H,m),2.19(1H,
m),3.34−3.46(4H,m),3.52−3.56(2H,
m),3.60−3.64(2H,m),3.64−3.74(6H,
m),3.88−3.92(1H,m),3.93(1H,d,J=
10.26 Hz),4.86(1H,d,J=3.91Hz). 実施例5 本実施例における反応を図3に示す。
【0049】(a) 化合物5−1と化合物1−2のグリコ
シル化反応 減圧下 150℃で3時間乾燥した粉末「モレキュラーシー
ブ4A」(MS4A)( 600mg)と臭化亜鉛( 177mg)
およびアルコール体(化合物1−2)( 631mg)を塩化
メチレン(20ml)中室温で2時間攪拌した。一方、クロ
ル体(化合物5−1)( 400mg)と「MS4A」(1.00
g)を塩化メチレン(15ml)中室温で2時間攪拌後、上
記反応混合液に滴下した。室温で20時間攪拌後不溶物を
セライト濾過し、濾液を水、5%NaHCO3 水、水で
順次洗浄、乾燥後溶媒を減圧下留去した。
【0050】残渣をシリカゲル( 100g)を用いるカラ
ムクロマイトグラフィー(クロロホルム−メタノール 2
00:1)で精製し、β−グリコシド体(化合物5−3)
( 157mg)および.α−グリコシド体(化合物5−2)
( 262mg)をそれぞれ無色泡状物質として得た。
【0051】(α−グリコシド) [α]D −13.0°(c 0.92,CHCl3 ).1 H−NMR(CDCl3 )δ:0.88(3H,t,J=
6.84Hz),1.20−1.34(30H,m),1.57(2H,
m),1.88(3H,s),1.98(1H,dd,J=12.4
6 Hz,12.70 Hz),2.03(3H,s),2.04(3
H,s),2.14(3H,s),2.15(3H,s),2.61
(1H,dd,J=4.64Hz,12.70 Hz),3.42−3.
48(3H,m),3.56−3.67(10H,m),3.80(3
H,s),3.90(1H,m),4.06(1H,ddd,J
=9.53Hz,9.77Hz,10.50 Hz),4.08(1H,d
d,J=1.96Hz,10.50 Hz),4.09(1H,dd,
J=5.62Hz,12.46 Hz),4.29(1H,dd,J=
2.69Hz,J=12.46 Hz),4.86(1H,ddd,J
=4.64Hz,J=9.77Hz,12.46 Hz),5.10(1
H,d,J=9.53Hz),5.32(1H,dd,J=1.96
Hz,8.55Hz),5.39(1H,ddd,J=2.96H
z,5.62Hz,8.55Hz). (β−グリコシド) [α]D +55.4°(c 0.89,CHCl3 ).1 H−NMR(CDCl3 )δ:0.88(3H,t,J=
6.59Hz),1.20−1.34(30H,m),1.52−1.59(2
H,m),1.86(1H,dd,J=11.72 Hz,12.70
Hz),1.87(3H,s),2.00(3H,s)2.03(3
H,s),2.05(3H,s),2.15(3H,s),2.44
(1H,dd,J=5.13Hz,12.70 Hz),3.43(2
H,m),3.49−3.53(1H,m),3.58(2H,
m),3.61−3.65(2H,m),3.65−3.76(5H,
m),3.79(3H,s),3.80−3.85(1H,m),3.
86−3.92(1H,m),4.12(1H,dd,J=8.55H
z,12.46 Hz),4.13(1H,ddd,J=10.26 H
z,10.50 Hz,J=10.75 Hz),4.62(1H,d
d,J=2.20Hz,10.50 Hz),4.89(1H,dd,
J=2.44Hz,12.46 Hz),5.22(1H,ddd,J
=5.13Hz,10.75 Hz,11.72 Hz),5.31(1H,
ddd,J=2.44Hz,J=3.42Hz,J=8.55H
z),5.39(1H,dd,J=2.20Hz,3.42Hz),
6.40(1H,d,J=10.26 Hz). (b) 化合物5−4の合成 化合物5−2( 190mg)をメタノール(5ml)に溶解
し、28%NaOMe in MeOH(20μl)を加
え、室温で15時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残
渣をメタノール(3ml)に溶解し、0.1 N NaOH水
(3ml)を加え、室温で20時間攪拌した。
【0052】反応液に「アンバーライトIRC−50」を
加え、不溶物を濾去後濾液を減圧下濃縮乾固し、残渣を
エーテルで洗浄し、目的化合物5−4( 113mg)を無色
粉末として得た。
【0053】[α]D −0.3 °(c 1.08,MeO
H).1 H−NMR(CD3 OD)δ:0.90(3H,t,J=
6.84Hz),1.26−1.38(30H,m),1.58(2H,
m),1.60(1H,dd),2.01(3H,s),2.82
(1H,dd,J=4.46Hz,12.46 Hz),3.46−3.
51(3H,m),3.58−3.72(15H,m),3.81−3.88
(2H,m),3.90−3.95(1H,m). 実施例6 本実施例における反応を図4に示す。
【0054】(a) 化合物6−1と化合物1−2のグリコ
シル化反応 化合物6−1( 293mg)とアルコール(化合物1−2)
( 664mg)を塩化メチレン(15ml)に溶解し、BF3
Et2 O( 312mg)を加え、室温で20時間攪拌した。
【0055】反応液をクロロホルムで希釈し、水、5%
NaHCO3 水、水で順次洗浄、乾燥後溶媒を減圧下留
去した。残渣をシリカゲル(60g)を用いるカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム−酢酸エチル 1:1)
で精製した。再度シリカゲル(60g)を用いるカラムク
ロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール 200:
1)で精製し、β−グリコシド(化合物5−3)( 303
mg)とα−グリコシド(化合物5−2)(26mg)を得
た。
【0056】(b) 化合物6−2の合成 化合物5−3( 141mg)をメタノール(5ml)に溶解
し、28%NaOMe in MeOH(20μl)を加
え、室温で3時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残
渣をメタノール(3ml)に溶解し、0.1 N NaOH水
(4ml)を加え、室温で2日間攪拌した。
【0057】反応液に「アンバーライトIRC−50」を
加え、不溶物を濾去後濾液を減圧下濃縮乾固し、残渣を
エーテルで洗浄し、目的化合物6−2(85mg)を無色粉
末として得た。
【0058】[α]D −11.4°(c 0.76,MeO
H).1 H−NMR(CD3 OD)δ:0.90(3H,t,J=
6.84Hz),1.25−1.38(30H,m),1.58(2H,
m),1.66(1H,dd,J=11.48 Hz,12.95 H
z),2.00(3H,s),2.39(1H,dd,J=4.64
Hz,12.95 Hz),3.46−4.02(21H,m). 実施例7 本実施例における反応を図5に示す。
【0059】(a) 化合物6−1と化合物3−1のグリコ
シル化反応 化合物6−1( 876mg)とアルコール(化合物3−1)
( 830mg)を塩化メチレン(50ml)に溶解し、BF3
Et2 O( 932mg)を加え、室温で21時間攪拌した。
【0060】反応液をクロロホルムで希釈し、水、5%
NaHCO3 水、水で順次洗浄、乾燥後溶媒を減圧下留
去した。残渣をシリカゲル( 150g)を用いるカラムク
ロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール 200:1
→クロロホルム−メタノール100:1)で精製し、β−
グリコシド(化合物7−2)( 566mg)、ついでβ−グ
リコシド(化合物7−2)とα−グリコシド(化合物7
−1)の3:1の混合物( 208mg)を得た。
【0061】(β−グリコシド) [α]D +4.6 °(c 1.75,CHCl3 ).1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.89(1H,dd,J
=11.70 Hz,12.95Hz),1.89(3H,s),2.01
(3H,s),2.03(3H,s),2.06(3H,s),
2.15(3H,s),2.43(1H,dd,J=4.88Hz,
12.95 Hz),3.51−3.56(1H,m),3.62−3.85
(9H,m),3.80(3H,s),3.88−3.97(2H,
m),4.12(1H,dd,J=8.30Hz,12.46 H
z),4.13(1H,ddd,J=10.26 Hz,10.51 H
z,10.99 Hz),4.56(1H,dd,J=2.20Hz,
10.51 Hz),4.89(1H,dd,J=2.44Hz,12.4
6 Hz),5.25(1H,ddd,J=4.88Hz,10.99
Hz,11.70 Hz),5.28(1H,ddd,J=2.44H
z,3.42Hz,8.30Hz),5.40(1H,dd,J=2.
20Hz,3.42Hz),5.93(1H,d,J=10.26 H
z). (b) 化合物7−3の合成 化合物7−2( 675mg)をDMF(15ml)に溶解し、ア
ジ化ナリトウム( 137mg)を加え、浴温60℃で40時間攪
拌した。
【0062】反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水洗、
乾燥後溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲル(50
g)を用いるカラムクロマトグラフィー(クロロホルム
−メタノール 150:1)で精製し、目的化合物7−3
( 510mg)を無色油状物質として得た。
【0063】[α]D +2.6 °(c 1.02,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.89(1H,dd,J
=11.70 Hz,12.94Hz),1.89(3H,s),2.01
(3H,s),2.03(3H,s),2.06(3H,s),
2.15(3H,s),2.44(1H,dd,J=4.89Hz,
12.94 Hz),3.43−3.50(2H,m),3.50−3.54
(1H,m),3.61−3.73(7H,m),3.75−3.90
(2H,m),3.80(3H,s),4.12(1H,dd,
J=8.55Hz,12.46 Hz),4.14(1H,ddd,J
=10.02 Hz,10.50 Hz,10.75 Hz),4.46(1
H,dd,J=2.20Hz,10.50 Hz),4.90(1H,
dd,J=2.44Hz,12.46 Hz),5.25(1H,dd
d,J=4.89Hz,10.75 Hz,11.70 Hz),5.27
(1H,ddd,J=2.44Hz,3.42Hz,8.55H
z),5.40(1H,dd,J=2.20Hz,3.42Hz),
5.94(1H,d,J=10.02 Hz). (c) 化合物7−4の合成 化合物7−3(510mg )とp−トルエンスルホン酸1水
和物(150mg )をメタノール(50ml)に溶解し、リンド
ラー触媒(1.50g)を加え、室温50psi で7時間接触還
元を行った。触媒を濾去後、濾液を減圧下で濃縮し、目
的化合物(590mg )を得た。
【0064】(d) 化合物7−5の合成 アミン体化合物7−4とN−パルミトイルオキシスクシ
ンイミド(102mg )を塩化メチレン(20ml)に溶解し、
トリエチルアミン(58mg)を加え、室温で6時間撹拌し
た。反応液を塩化メチレンで希釈し、水、クエン酸水及
び水で順次洗浄し、乾燥後溶媒を減圧下留去した。残渣
をシリカゲル(50g)を用いるカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム−メタノール 150:1→クロロホルム
−メタノール 100 :1)で精製し、目的化合物(181m
g )を無色油状物として得た。
【0065】[α]D +9.5 °(c 0.94,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 )δ:0.88(3H,t,J=
6.59Hz),1.20−1.36(24H,m),1.62(2H,
m),1.86(3H,s),1.90(1H,dd,J=11.7
3 Hz,12.70 Hz),2.02(3H,s),2.03(3
H,s),2.05(3H,s),2.15(3H,s),2.19
(2H,m),2.42(1H,dd,J=4.89Hz,12.7
0 Hz),3.28−3.35(1H,m),3.48−3.74(10
H,m),3.80(3H,s),3.80−3.90(1H,
m),4.12(1H,dd,J=8.55Hz,12.22 H
z),4.12(1H,ddd,J=10.50 Hz,10.75 H
z),4.52(1H,dd,J=2.20Hz,10.50 H
z),4.90(1H,dd,J=2.44Hz,12.2Hz),
5.25(1H,ddd,J=2.44Hz,3.17Hz,8.55H
z),5.27(1H,ddd,J=4.89Hz,10.75 H
z,11.73 Hz),5.41(1H,dd,J=2.20Hz,
3.17Hz),6.37−6.40(2H,m). (e) 化合物7−6の合成 化合物7−5(170mg )をメタノール(4ml)に溶解
し、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(20μ
l)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃
縮し、残渣をメタノール(4ml)に溶解し、0.1 N N
aOH水(2ml)を加え室温で5時間撹拌した。反応液
に「アンバーライトIRC−50」を加え、不溶物を濾去
後濾液を減圧下濃縮乾固し、残渣をエーテルで洗浄し、
目的化合物(113mg )を無色粉末として得た。
【0066】[α]D −17.3°(c 0.97,MeO
H).1 H−NMR(CD3 OD)δ:0.90(3H,t,J=
6.84Hz),1.24−1.36(24H,m),1.56−1.36(3
H,s),1.99(3H,s),2.20(2H,t,J=7.
33Hz),2.41(1H,dd,J=4.89Hz,12.95 H
z),3.35−3.38(2H,m),3.44−3.48(1H,
m),3.53−3.72(11H,m),3.76−4.02(5H,
m). 実施例8 本実施例における反応も図5に示す。
【0067】(a) 化合物8−1の合成 カルボン酸(化合物4−1)(153mg )、N−ヒドロキ
シスクシイミド(35mg)およびN,N′−ジシクロヘキ
シルカルボジイミド(62mg)の塩化メチレン(40ml)と
ヘキサン(20ml)との混合溶液を室温15時間撹拌した。
反応液にアセトニトリル(20ml)に溶かしたアミン体化
合物7−4(200mg )を加え、ついでトリエチルアミン
(53mg)を加え室温で24時間撹拌した。反応液を減圧下
濃縮し、クロロホルムで希釈し、水、5%NaHCO3
水、水、クエン酸水及び水で順次洗浄し、乾燥後溶媒を
減圧下留去した。残渣をシリカゲル(50g)を用いるカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール
150 :1)で精製し、目的化合物8−1(162mg )を無
色ワックスとして得た。
【0068】[α]D +5.9 °(c 1.03,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 )δ:0.88(6H,t,J=
6.84Hz),1.20−1.33(56H,m),1.33−1.44(2
H,m),1.53−1.64(2H,m),1.86(3H,
s),1.90(1H,dd,J=11.48 Hz,12.94 H
z),1.99−2.05(1H,m),2.01(3H,s),2.
03(3H,s),2.05(3H,s),2.15(3H,
s),2.43(1H,dd,J=4.89Hz,12.94 H
z),3.30−3.38(1H,m),3.40−3.70(9H,
m),3.80(3H,s),3.79−3.89(1H,m),4.
12(1H,dd,J=8.55Hz,12.46 Hz),4.12
(1H,ddd,J=10.02 Hz,10.75 Hz,10.75
Hz),4.51(1H,dd,J=2.44Hz,10.75 H
z),4.91(1H,dd,J=2.44Hz,12.46 H
z),5.25(1H,ddd,J=2.44Hz,3.42Hz,
8.55Hz),5.28(1H,ddd,J=4.89Hz,10.7
5 Hz,11.48 Hz),5.41(1H,dd,J=2.44H
z,3.42Hz),6.28(1H,m),6.36(1H,d,
J=10.02 Hz). (b) 化合物8−2の合成 化合物8−1(155mg )をメタノール(4ml)に溶解
し、28%NaOMe in MeOH(20μl)を加
え、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残
渣をメタノール(12ml)に溶解し、0.1 N NaOH水
(3ml)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液を加熱
後「アンバーライトIRC−50」を加え、不溶物を濾去
後濾液を減圧下濃縮乾固し、残渣をエーテルで洗浄し、
目的化合物8−2(99mg)を無色粉末として得た。
【0069】1H−NMR(CD3 OD)δ:0.90(6
H,t,J=6.59Hz),1.20−1.44(58H,m),1.
50−1.58(2H,m),1.63(1H,dd,J=11.72
Hz,12.95 Hz),1.99(3H,s),2.18(1H,
m),2.42(1H,dd,J=4.89Hz,12.95 H
z),3.36−3.40(2H,m),3.43−3.47(1H,
m),3.51−3.59(3H,m),3.60−3.74(8H,
m),3.76−3.83(2H,m),3.84−3.94(2H,
m),3.96−4.02(1H,m). 実施例9 本実施例における反応を図6に示す。
【0070】(a) 化合物12−3の合成 1,6−アンヒドロラクトースパーアセテート(化合物
12−1)(50g,86.7mmol)、28%ナトリウムメチラー
ト2mlおよびメタノール 600mlの混合物を室温で4時間
攪拌し、常法で処理して1,6−アンヒドロラクトース
(化合物12−2)(28.5g)を得た。
【0071】[α]D −46.5°(c 1.0 ,H2 O). 化合物12−2(16.2g)をピリジン 150mlに溶解し、塩
化トリチル(20.9g)を加えて50℃で2時間反応させ
た。次いで、室温で塩化ベンゾイルのピリジン溶液(5
0.6g)を加えて1晩攪拌した。
【0072】反応液を氷水中に注ぎ、クロロホルムで抽
出して、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エ
チル−ヘキサン、1:1)で精製して、化合物12−3
(35g)を得た。
【0073】C665415としての元素分析値は、計算
値:C, 72.93;H,5.01に対し実測値C, 72.63;
H,5.30であった。
【0074】[α]D +54.2°(c 1.0 ,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ):3.16(1H,dd,J=
9.5 Hz,8.8 Hz),3.35(1H,dd,J=9.5 H
z,5.6 Hz),3.74(1H,s),3.76(1H,d
d,J=7.6 Hz,6.0 Hz),4.01(1H,d,J=
7.6 Hz),4.08(1H,dd,J=8.8 Hz,5.6 H
z),4.53(1H,d,J=5.4 Hz),4.94(1H,
s),5.24(1H,d,J=8.1 Hz),5.63(1H,
dd,J=10.3Hz,3.4 Hz),5.64−5.65(2H,
m),5.78(1H,dd,J=10.3Hz,8.1 Hz),
7.0 −8.1 (40H,m). (b) 化合物12−4の合成 化合物12−3(34.5g)をクロロホルム−メタノール−
水( 100: 100:1)の混合溶媒 400mlに溶解し、パラ
トルエンスルホン酸( 1.2g)を添加し、50℃で6時間
反応させた。
【0075】反応液を飽和重曹水で中和し、溶媒を留去
し、クロロホルムで抽出し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル−ヘキサン、1:1)で精製し
て化合物12−4(18.6g)を得た。
【0076】C474015としての元素分析値は、計算
値:C,66.86 ;H,4.77に対し実測値:C,66.43 ;
H,4.95であった。
【0077】[α]D + 104.3°(c 1.02,CHCl
3 ). (c) 化合物12−5の合成 化合物12−4(18.5g)をビリジン90mlに溶解して氷冷
し、ジフェニルホスホロクロリデート(8.27g)を加
え、室温に戻して1時間攪拌した。
【0078】反応液を氷水中に注加し、クロロホルムで
抽出し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エ
チル−ヘキサン、1:1)により精製して、化合物12−
5(18.6g)を得た。
【0079】C594918Pとしての元素分析値は、計
算値:C,65.79 ;H,4.59;P,2.88に対し実測値
C,65.66 ;H,4.83;P,3.24であった。
【0080】[α]D + 53.8 °(c 0.976 ,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ):3.78(2H,m),4.02
(1H,d,J=7.6Hz),4.04(1H,ddd,J
=10.5Hz,7.5 Hz,7.0 Hz),4.22(1H,dd
d,J=10.5Hz,8.0 Hz,7.0 Hz),4.34(1
H,t,J=6.0Hz),4.56(1H,d,J=5.4 H
z),4.96(1H,s),5.31(1H,d,J=8.1 H
z),5.58(1H,dd,J=10.4Hz,3.4 Hz),
5.67(2H,m),5.86(1H,dd,J=10.4Hz,
8.1 Hz),7.0 −8.1 (35H,m). (d) 化合物12−6の合成 化合物12−5(18.2g)、トリフロロ酢酸29mlおよび無
水酢酸 356mlの混合物を室温で20時間攪拌した。
【0081】反応液を減圧濃縮し、残固体をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン、
1:1)により精製して化合物12−6(α/β=71/2
9、17g)を得た。
【0082】C635521Pとしての元素分析値は、計
算値:C,64.18 ;H,4.70;P,2.63に対し実測値:
C,64.10 ;H,4.79;P,2.88であった。
【0083】[α]D +50.5°(c 1.02,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ):(α−アノマー);2.0
3,2.14(each s),3.43(dt,J=10.5Hz,7.0
Hz,7.0 Hz),3.63(dt,J=10.5Hz,10.5H
z,7.0 Hz),3.90(t,J=7.0 Hz),4.03
(m),4.06(t,J=10.3Hz),4.22(dd,J=
11.4Hz,3.4 Hz),4.27(dd,J=11.4Hz,1.
7 Hz),4.77(d,J=8Hz),5.37(dd,J=
8.5 Hz,3.5Hz),5.67(dd,J=10.2Hz,7.8
Hz),5.69(s),5.97(dd,J=10.3Hz,8.5
Hz),6.47(d,J=3.5 Hz),7.1 −8.0
(m).(β−アノマー);2.02,2.10(each s,2×
OAc),3.40(dt,J=10.5Hz,7.0 Hz),3.
56(dt,J=10.5Hz,10.5Hz,7.0 Hz),3.77
(m),4.71(d,J=7.8 Hz),5.50(dd,J=
10.0Hz,8.3 Hz),5.64(dd,J=10.5Hz,7.
8 Hz),5.74(t,J=9.5 Hz),5.86(d,J=
8.3 Hz),7.1 −8.0 (m). (e) 化合物12−7の合成 化合物12−6(10g)、トリエチレングリコールn−オ
クタデシルエーテル(3.4 g)、塩化メチレン 150mlお
よび「モレキュラーシーブ4A」(MS4A)の混合物
を氷冷し、トリメチルシリルトリフレート(2.82g)を
滴下し、室温で3時間反応させた。
【0084】反応液を10%重曹水中に注加し、有機層を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン−酢酸
エチル−ヘキサン、1:1:1)により精製し化合物12
−7( 2.7g)を得た。
【0085】mp:39〜40℃. C85101 23Pとしての元素分析値は、計算値:C,
67.08 ;H,6.69に対し実測値:C,66.65 ;H,6.72
であった。
【0086】[α]D +18.4°(c 0.964 ,CHCl
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ):0.89(3H,t,J=7.0
Hz),1.27(30H,s),1.57(2H,m),2.00
(3H,s),3.3 −3.7 (14H,m),3.65(1H,
ddd,J=9.4 Hz,5.0 Hz,1.7 Hz),3.98
(1H,t,J=9.4 Hz),4.15(1H,dd,J=
12.0Hz,5.0 Hz),4.32(1H,dd,J=12.0H
z,1.7 Hz),4.72(1H,d,J=7.9 Hz),4.
74(1H,d,J=7.9 Hz),5.34(1H,dd,J
=10.0Hz,3.0 Hz),5.37(1H,dd,J=10.0
Hz,7.9 Hz),5.64(1H,dd,J=10.0Hz,
7.9Hz),5.67(1H,m),5.69(1H,t,J=1
0.0Hz),7.1 −8.0 (35H). (f) 化合物12−8の合成 化合物12−7( 0.9g)を酢酸エチル18mlに溶解し、酸
化白金を触媒に用いて常温常圧で20時間接触還元した。
触媒を濾去し、28%ナトリウムメチラートで中和後(p
H6)溶媒を留去した。残固体をベンゼン−メタノール
(1:1、24ml)に溶解し、28%ナトリウムメチラート
0.6mlを添加して室温で20時間攪拌した。
【0087】反応液に1N HCl 3.1mlを加えてから
溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィー(「CHP−
20」、22mm×40cm、0〜50%アセトニトリル)により精
製して化合物12−8の粉末を得た( 0.402g,80%)。
この一部を 0.5N NaOH−エタノールで再結晶して
化合物12−8の二ナトリウム塩として分析用試料とし
た。
【0088】mp:195 〜199 ℃(dec). C366917PNa2 ・4H2 Oとしての元素分析値
は、計算値:C,46.85;H,8.40;P,3.36;Na,
4.98に対し実測値C,47.06 ;H,8.32;P,3.31;N
a,4.83であった。
【0089】[α]D − 4.5°(c 0.8,H2 O).1 H−NMR(D2 O):0.91(3H,bs),1.33(3
0H,bs),1.60(2H,bs),3.3 −4.5 (28
H,bm). 実施例10 本実施例における反応を図7に示す。
【0090】(a) 化合物13−1の合成 マンノースパーアセテート(7.457 g)およびトリエチ
レングリコールモノステアリルエーテル(10g)の塩化
メチレン(200ml )溶液にボロントリフルオライドエー
テル錯体(9.40ml)の塩化メチレン溶液(30ml)を氷冷
下加え、一晩室温にて撹拌した。得られた溶液を氷水に
加え、クロロフォルム150ml を加えて抽出した。有機層
を2回水洗し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒
を減圧下濃縮し、残渣を100ml のシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて分離し(クロロフォルム:アセトニ
トリル=100 :1−100 :1.5 )、目的物と原料のアル
コールとの混合物を得た。4.9162g。
【0091】この混合物をメタノール100ml に溶解し、
ナトリウムメチラートメタノール溶液(5モル/l)を
20滴加え、室温にて5時間撹拌した。得られた溶液にD
owex社製酸性イオン交換樹脂「ダウエックス50W×
8」を加え中和した後、樹脂を濾別し、溶媒を減圧下留
去した。残渣にトルエン100ml を加え、減圧下トルエン
を留去し、アルコール及び水を除いた。残渣を150ml の
ピリジンに溶解し、トリチルクロリド(3.511 g)を加
え、50℃で5時間加熱撹拌した。
【0092】得られた溶液を氷水に加え、クロロフォル
ム300ml にて抽出した。有機層を2N塩酸で1回、水で
3回洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を
減圧下濃縮し、残渣を500ml のシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて分離し(クロロフォルム:メタノール
=100 :1−100 :2)、目的物を得た。3.2270g。
【0093】[α]D 27=+10.3°(c 1.25、CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.879 (3H,t,
J=6.9 Hz),1.17−1.32(30H),1.52−1.59(2
H,m),2.742 (1H,d),2.57−2.58(2H,
m),3.429 (3H,t,J=6.9 Hz),3.56−3.78
(15H),3.80−3.85(1H,m),3.96(1H,br
dt),4.905 (1H,d,J=1.5 Hz),7.23−7.
46(15H). (b) 化合物13−2の合成 化合物13−1(3.2070g)のピリジン(50ml)溶液にベ
ンゾイルクロリド(2.01g)を加え、一晩室温で撹拌し
た。
【0094】溶液を氷水に加え、クロロフォルム(100m
l )にて抽出した。有機層を2N塩酸で1回、水で2回
洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧
下留去し、残渣を350ml のシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて分離し(ヘキサン:酢酸エチル=5:1−
4:1)、目的物を得た。3.9575g。
【0095】[α]D 29=−67.1°(c 1.12、CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.877 (t,3H,
J=6.9 Hz),1.22−1.30(m,30H),1.52−1.58
(m,2H),3.413 (t,3H,J=6.8 Hz),3.
39−3.83(m,12H),3.247 (dd,1H,J=4.4
Hz,10.5Hz),3.94−3.99(m,1H),4.240
(m,1H),5.187 (d,1H,J=1.5 Hz),5.
717 (dd,1H,J=3.4 Hz),5.795 (dd,1
H),6.080 (t,1H,J=10.0Hz),7.07−7.50
(m),7.72−8.17(m,6H). (c) 化合物13−3の合成 化合物13−2(3.5800g)およびパラトルエンスルホン
酸(200mg )をクロロフォルム:メタノール:水=65:
15:1の混合溶媒(40ml)に溶解し、溶液を50℃にて7
時間加熱撹拌した。
【0096】得られた溶液を室温まで冷却した後、トリ
エチルアミンにて中和した。溶媒を減圧下留去し、残渣
を水及びクロロフォルムの混合溶媒にて抽出した。有機
層を水洗し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を
減圧下留去し、残渣を200mlのシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて分離し(ヘキサン:酢酸エチル=2:
1−2:1.5 )、目的物を得た。2.795 g。
【0097】[α]D 23=−84.2°(c 1.04、CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.878 (t,3H,
J=6.9 Hz),1.18−1.31(m,30H),1.50−1.57
(m,2H),3.369 (t,2H,J=6.8 Hz),3.
53−3.55(m,2H),3.63−3.65(m,2H),3.68
−3.84(m,9H),3.93−3.97(m,1H),4.196
(brd,1H),5.157 (d,1H,J=1.5 H
z),5.692 (dd,1H,J=3.4 Hz),5.811
(t,1H,J=10.0Hz),5,980 (dd,1H),
7.23−7.62(m,9H),7.80−8.11(m,6H). (d) 化合物13−4の合成 化合物13−3(2.2457g)のピリジン(5ml)溶液に氷
冷下ジフェニル燐酸クロリド(1.050 g)のピリジン溶
液(6ml)を滴下し、室温で一晩撹拌した。
【0098】反応溶液を氷水に加え、クロロフォルム10
0ml にて抽出した。有機層を2N塩酸で1回、水で3回
洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧
下留去し、残渣を250ml のシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて分離し(ヘキサン:酢酸エチル=2:1−
4:3)、目的物を得た。2.7398g。
【0099】[α]D 26=−55.9°(c 1.34、CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.887 (t,3H,
J=6.8 Hz),1.24−1.31(m,30H),3.411
(t,1H,J=6.8 Hz),3,58−3.73(m,11
H),3.83−3.88(m,1H),4.39−4.43(m,1
H),4.44−4.48(m,2H),5.084 (d,1H,J
=1.7 Hz),5.679 (dd,1H,J=2.7 Hz),
5.86−5.91(m,2H),7.09−7.59(m,19H),7.
80−8.09(m,6H). (e) 化合物13−5の合成 化合物13−4(700mg )および酸化白金50mgに酢酸エチ
ル8mlおよびメタノール4mlを加え、一晩常圧の水素雰
囲気下撹拌した。触媒を濾過し、溶媒を減圧下留去し
た。残渣にメタノール8mlおよびベンゼン2mlを加え溶
解し、ナトリウムメチラートメタノール溶液(5モル/
l)を20滴加えてpHを11とし、室温にて一晩撹拌した。
【0100】溶液を1N塩酸にて中和した後、溶媒を減
圧下留去した。残渣を水に溶解し、「CHP−20」カラ
ムクロマトグラフィー(22mmφ×400mm 、10%アセトニ
トリル−90%アセトニトリルのグラジエント溶離、総量
1000ml、125 フラクション)にて分離した。フラクショ
ン61−82を濃縮した。残渣を水50mlに溶解し、酸性イオ
ン交換樹脂「ダウエックス50W×8」にて処理した後樹
脂を濾過した。濾液を凍結乾燥して目的物を得た。282m
g 。
【0101】[α]D 19=+21.2°(c 1.50、クロロ
フォルム:メタノール:水=10:10:1).1 H−NMR(DMSO,δ):0.860 (t,3H,J
=6.9 Hz),1.19−1.31(m,30H),1.45−1.51
(m,2H),3.364 (t,2H,J=6.6 Hz),3.
43−3.57(m,14H),3.626 (brs),3.66−3.70
(m,1H),3.88−3.93(m,1H),4.045 (br
dd,1H,J=10.3Hz,6.2 Hz),4.646 (d,
1H,J=1.5 Hz).13 C−NMR(DMSO,δ):13.87 ,22.07 ,25.6
2 ,28.6−29.2,31.27 ,65.01 (J=4.7 Hz),6
5.89 ,66.44 ,69.46 ,69.51 ,69.82 ,70.18 ,70.
37 ,70.66 ,72.10 (J=7.6 Hz),100.05. 実施例11 本実施例における反応を図8に示す。
【0102】(a) 化合物14−1の合成 マンノースパーアセテート(20.0g,51.24mmol )およ
び2−[2−(2−クロロエトキシ)エトキシ]エタノ
ール(11.232g)の塩化メチレン(300ml )溶液にボロ
ントリフルオライドエーテル錯体(25.21ml )の塩化メ
チレン(25ml)溶液を氷冷下加え、一晩室温にて撹拌し
た。
【0103】得られた溶液を氷水に加え、クロロフォル
ム200ml を加えて抽出した。有機層を4回水洗し、無水
硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下濃縮し、残
渣を1700mlのシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
分離し(ヘキサン:酢酸エチル=2:1−1:1)、目
的物を得た。6.861 g。
【0104】[α]D 23=+33.3°(c 1.35、CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):1.987, 2.039, 2,10
0. 2.153(4s,3H),3.397 (t,2H,J=5.1
Hz),3.61−3.85(m,10H),4.064 (m,1
H),4.107 (dd,1H,J=2.4 Hz,12.2H
z),4.286 (dd,1H,J=5.1 Hz),4.873
(d,1H,J=1.7 Hz),5.270 (dd,1H,J
=3.4 Hz),5.288 (t,1H,J=10.0Hz),5.
364 (dd,1H). (b) 化合物14−2の合成 化合物14−1(5.861 g)およびナトリウムアジド(1.
146 g)にDMF(50ml)を加え、60℃にて17時間加熱
撹拌した。
【0105】得られた溶液に水100ml 加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を3回水洗し、無水硫酸ナトリウム
にて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣を350ml のシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて分離し(ヘキサ
ン:酢酸エチル=1:1)、目的物を得た。4.468 g。
【0106】[α]D 21=+35.6°(c 1.04、CHC
3 1 H−NMR(CDCl3 ,δ):1.988, 2.040,2.100,
2.153(4s,3H),3.640 (t,2H,J=5.9 H
z),3.64−3.84(m,10H),4.068 (m,1H),
4.117 (dd,1H,J=2.4 Hz,12.2Hz),4.28
7 (dd,1H,J=5.1 Hz),4.874 (d,1H,
J=1.5 Hz),5.267 (dd,1H,J=3.7 H
z),5.289 (t,1H,J=10.0Hz),5.362 (d
d,1H). (c) 化合物14−3の合成 化合物14−2(4.4676g)のメタノール(100ml )溶液
にナトリウムメチラートメタノール溶液(5モル/l)
を10滴加え、室温にて3時間撹拌した。得られた溶液に
酸性イオン交換樹脂「ダウエックス50W×8」を加え中
和した後、樹脂を濾別し、溶媒を減圧下留去した。残渣
を100ml のピリジンに溶解し、トリチルクロリド(3.20
3 g)を加え、50℃で3時間加熱撹拌した。さらにトリ
チルクロリド(1.231 g)を加え、70℃で14時間加熱し
た。得られた溶液を室温まで冷却し、ベンゾイルクロリ
ド(3.692ml )を加え、一晩室温で撹拌した。溶液を氷
水に加え、クロロフォルム200ml にて抽出した。有機層
を2N塩酸で2回、水で3回洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥した。溶媒を減圧下濃縮し、残渣にパラトル
エンスルホン酸200mg を加え、クロロフォルム:メタノ
ール:水=65:15:1の混合溶媒を50ml加えて溶解し、
50℃にて5時間加熱撹拌した。
【0107】得られた溶液をトリエチルアミンにて中和
し、溶媒を減圧下留去した。残渣に水50mlを加え、クロ
ロフォルムにて抽出した。溶媒を減圧下留去し、残渣を
500ml のシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分離
し(ヘキサン:酢酸エチル=2:1−1:1)、目的物
を得た。2.4106g,42.0%。
【0108】[α]D 23=−107.2 °(c 1.75、CH
Cl3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):3.376 (t,2H,
J=5.1 Hz),3.68−3.86(m,12H),3.92−3.96
(m,1H),4.166 (brd,dd),4.196 (br
d,1H),5.168 (d,1H,J=1.5 Hz),5.70
2 (dd,1H,J=3.4 Hz),5.823 (t,1H,
J=10.0Hz),5.993 (dd,1H),7.23−7.63
(m,9H),7.80−8.12(m,6H). (d) 化合物14−4の合成 化合物14−3(2.4066g)のピリジン(20ml)溶液に氷
冷下ジフェニル燐酸クロリド(1.493 g)のピリジン
(3ml)溶液を滴下し、室温で一晩撹拌した。得られた
溶液を氷水に加え、クロロフォルム(100ml )にて抽出
した。有機層を2N塩酸で2回、飽和食塩水で3回洗浄
し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留
去し、残渣を500ml のシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて分離し(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)、目
的物を得た。2.848 g,87.2%。
【0109】[α]D 27=−58.6°(c 1.04、CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):3.384 (t,2H,
J=5.0 Hz),3.68−3.75(m,9H),3.83−3.89
(m,1H),4.39−4.43(m,1H),4.45−4.48
(m,2H),5.092 (d,1H,J=1.7 Hz),5.
683 (dd,1H,J=2.5 Hz),5.86−5.92(m,
2H),7.10−7.59(m,19H),7.80−8.08(m,6
H). (e) 化合物の14−5の合成 化合物14−4(2.8443g)およびパラトルエンスルホン
酸1水和物(613.5mg)をメタノール20mlおよび酢酸エ
チル20mlの混合溶媒に溶解し、リンドラー触媒(1.0
g)を加え、50psi の水素雰囲気下6時間撹拌した。さ
らにリンドラー触媒(1.0 g)を加え、50psi の水素雰
囲気下3時間撹拌した。
【0110】触媒を濾過し、溶媒を減圧下留去して目的
物を得た。3.075 g。この化合物は特に精製をする事な
く次の段階の合成に用いた。
【0111】(f) 化合物14−6の合成 化合物14−5(0.972 g)の塩化メチレン(20ml)溶液
にN−パルミトイルオキシスクシイミド(400mg )およ
びトリエチルアミン(0.171ml )を加え、一晩撹拌し
た。
【0112】得られた溶液を氷水に加え、目的物を抽出
した。溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を
減圧下留去した。残渣を100ml のシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて分離し(ヘキサン:酢酸エチル=
1:1.5 )、目的物を得た。0.6493g。
【0113】[α]D 23=−55.2°(c 1.47、CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.877 (t,3H,
J=6.9 Hz),1.23−1.31(m,24H),1.55−1.62
(m,2H),2.129 (t,2H,J=7.6 Hz),3.
42−3.46(m,2H),3.561 (t,2H),3.64−3.
76(m,7H),3.87−3.91(m,1H),4.43−4.50
(m,3H),5.112 (ds,1H,J=1.9 Hz),
5.685 (dd,1H,J=2.9 Hz),5.87−5.93
(m,2H),7.11−7.61(m,19H),7.81−8.08
(m,6H). (g) 化合物14−7の合成 化合物14−6(0.630 g)および酸化白金50mgに酢酸エ
チル15mlおよびメタノール15mlを加え、一晩常圧の水素
雰囲気下撹拌した。触媒を濾過し、溶媒を減圧下留去し
た。残渣にメタノール8mlを加え溶解し、ナトリウムメ
チラートメタノール溶液(5モル/l)を25滴加えてpH
を11とし、室温にて5時間撹拌した。
【0114】溶液を1N塩酸にて中和した後、溶媒を減
圧下留去した。残渣を水に溶解し「CHP−20」カラム
クロマトグラフィー(22mmφ×400mm 、10%アセトニト
リル−90%アセトニトリルのグラジエント溶離、総量10
00ml、103 フラクション)にて分離した。フラクション
40−49を濃縮した。残渣を水に溶解し、酸性イオン交換
樹脂「ダウエックス50W×8」にて処理した後、樹脂を
濾過した。濾液を凍結乾燥にて目的物を得た。295.2mg,
81.4 %。
【0115】[α]D 23=+22.1°(c 1.00、クロロ
フォルム:メタノール:水=10:10:3).1 H−NMR(DMSO,δ):0.857 (t,3H,J
=6.9 Hz),1.18−1.29(m,24H),1.43−1.49
(m,2H),2.047 (t,3H,J=7.6 Hz),3.
186 (brq,2H,J=5.6 −5.9 Hz),3.396
(t,2H,J=5.9 Hz),3.42−3.61(m,10
H),3.610 (brs,1H),3.66−3.70(m,1
H),3.85−3.90(m,1H),4.043 (brdd,1
H,J=10.3Hz,6.3 Hz),4.642(d, 1H,J=
1.2 Hz),7.816 (t,1H,J=5.6 Hz).13 C−NMR(DMSO,δ):13.86 ,22.03 ,25.2
2 ,31.24 ,35.28 (CO−CH2 ),38,42 ,65.03
(J=4.7 Hz),65.84 ,66.45 ,69.18 ,69.48 ,
69.54 ,69.71 ,70.15 ,70.62 ,72.11 (J=7.8 H
z),100.02,172.22. 実施例12 本実施例における反応も図8に示す。
【0116】(a) 化合物15−1の合成 化合物14−5(2.1047)、2−パルミチルステアリン酸
(1.354 g)、N−ヒドロキシスクシイミド(306mg )
およびトリエチルアミン(0.683ml )の混合物を塩化メ
チレン40mlおよびヘキサン20mlに溶解し、この溶液にD
CC(549mg )を加え、室温下一晩撹拌した。溶液を氷
水に加えクロロフォルムにて抽出した。有機層を水洗
し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留
去し、残渣を200ml のシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて分離し(ヘキサン:酢酸エチル=2:1−1:
1)、目的物を得た。796mg 。
【0117】[α]D 27=−52.4(c 1.11、CHCl
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.876 (t,6H,
J=6.9 Hz),1.18−1.39(m,56H),1.52−1.60
(m,4H),1.95−2.01(m,1H),3.43−3.47
(m,2H),3.538(m,2H),3.62−3.77(m,11
H),3.85−3.89(m,1H),4.39−4.48(m,3
H),5.103 (d,1H,J=1.8 Hz),5.679(d
d,1H,J=2.7 Hz),5.86−5.93(m,2H),
6.062(br t,1H),7.09−7.59(m,19H),7.
80−8.08(m,6H). (b) 化合物15−2の合成 化合物15−1(780mg )および酸化白金50mgに酢酸エチ
ル20mlおよびメタノール10mlを加え、一晩常圧の水素雰
囲気下で撹拌した。触媒を濾過し、溶媒を減圧下留去し
た。残渣にベンゼン2mlおよびメタノール6mlを加え溶
解し、ナトリウムメチラートメタノール溶液(5モル/
l)を30滴加えてpHを11とし、室温にて一晩撹拌した。
【0118】溶液を1N塩酸にて中和した後、溶媒を減
圧下留去した。残渣をクロロフォルム:メタノール:水
=65:15:1の混合溶媒2mlに溶解し、150ml のシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロフォルム:メタ
ノール:水=65:25:3から60:35:7までのグラジエ
ント溶離、総量2000ml、100 フラクション)にて分離し
た。フラクション38−47を濃縮した。残渣をクロロフォ
ルム:メタノール:水=65:15:1の混合溶媒に溶解
し、強酸性イオン交換樹脂「ダウエックス50W×8」に
て処理した後、樹脂を濾去した。溶媒を減圧下濃縮し、
クロロフォルム:メタノール=9:1の混合溶媒に溶解
し、「Sephadex LH−20」(22mmφ×400mm
、クロロフォルム:メタノール=9:1溶離)にて分
離した。フラクション5−10を濃縮して目的物を得た。
230mg ,65.8%。
【0119】[α]D 23=+15.3°(c 1.12、クロロ
フォルム:メタノール=9:1). 実施例13 本実施例における反応を図9に示す。
【0120】(a) 化合物16−1の合成 ガラクトースパーアセテート(19.60 g)およびトリエ
チレングリコールモノ−n−オクタデシルエーテル(2
4.70 g)の塩化メチレン(500ml )溶液にボロントリ
フルオライドエーテル錯体(27.8ml)の塩化メチレン
(50ml)溶液を氷冷下加え、一晩室温にて撹拌した。
【0121】得られた溶液を氷水に加え、クロロフォル
ム(300ml )を加えて抽出した。有機層を4回水洗し、
無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去
し、残渣を1000mlのシリカゲラカラムクロマトグラフィ
ーにて分離し(トルエン:酢酸エチル=2:1−2:1.
5 )、目的物を得た。20.95 g。
【0122】[α]D 26=−4.4 °(c 1.10、CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.876 (t,3H,
J=6.9 Hz), 1.21−1.36(m,30H),1.53−1.60
(m,2H),1.984 (s,3H),2.048 (s,3
H),2.060 (s,3H),2.148 (s,3H),3.43
9 (t,2H,J=6.9 Hz),3.56−3.69(m,10
H),3.65−3.77(m,1H),3.906 (brt,1
H),3.92−3.98(m,1H),4.13(dd,1H,J
=6.8 Hz,J=11.1Hz),4.167 (dd,1H,J
=6.3 Hz),4.563 (d,1H,J=7,8 Hz),5.
012 (dd,1H,J=3.4 Hz),5.203 (dd,1
H,J=10.4Hz),5.381(brd,1H). (b) 化合物16−2の合成 化合物16−1(5.12g)のメタノール(70ml)溶液にナ
リトウムメチラートメタノール溶液(5モル/l)を10
滴加え、室温にて3時間撹拌した。溶液に酸性イオン交
換樹脂「ダウエックス50W×8」を加え中和した後、溶
媒を減圧下留去した。残渣をピリジン(100ml)に溶解
し、この溶液に氷冷下ジフェニル燐酸クロリド(2.439
g)のピリジン(10ml)溶液を滴下し、室温で4時間撹
拌した。得られた溶液に無水酢酸(10.0ml)を加え一晩
撹拌した。
【0123】溶液を氷水に加え、クロロフォルム(200m
l )にて抽出した。有機層2N塩酸で2回、飽和食塩水
で3回洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒
を減圧下留去し、残渣を500ml のシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて分離し(ヘキサン:酢酸エチル=
2:1.5 )、目的物を得た。3.317 g。
【0124】[α]D 21=−9.9 °(c 1.04、CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.879 (t,3H,
J=6.9 Hz),1.17−1.30(m,30H),1.54−1.60
(m,2H),1.986 ,2.051 ,2.105 (4s,3
H),3.434(t,2H,J=6.9 Hz),3.56−3.69
(m,11H),3.87−3.92(m,2H),4.215 (1
H,ddd,J=6.1 Hz,10.6Hz,8.3 Hz),4.
341 (ddd,1H,J=6.8 Hz,8.1 Hz),4.51
7 (d,1H,J=8.1 Hz),4.980 (dd,1H,
J=3.7 Hz),5.195 (dd,1H,J=10.5H
z),5.415 (brd,1H),7.19−7.37(m,10
H). (c) 化合物16−3の合成 化合物16−2(622mg )および酸化白金(120mg )に酢
酸エチル(10ml)およびメタノール(10ml)を加え、一
晩常圧の水素雰囲気下撹拌した。触媒を濾過し、溶媒を
減圧下留去した。残渣にメタノール(20ml)およびベン
ゼン(5ml)を加えて溶解し、ナトリウムメチラートメ
タノール溶液(5モル/l)を40滴加えてpHを11とし、
室温にて一晩撹拌した。
【0125】溶液を1N塩酸にて中和した後、溶媒を減
圧下留去した。残渣を水に溶解し、「CHP−20」カラ
ムクロマトグラフィー(22mmφ×400mm 、10%アセトニ
トリル−90%アセトニトリルのグラジエント溶離、総量
1000ml、100 フラクション)にて分離した。フランショ
ン54−63を濃縮した。残渣を水に溶解し、酸性イオン交
換樹脂「ダウエックス50W×8」にて処理した後樹脂を
濾過した。濾液を凍結乾燥して目的物を得た。350mg, 7
9.2 %。
【0126】[α]D 28=−2.0 °(c 0.98、クロロ
フォルム:メタノール:水=10:10:3) Mass M/Z:645 (M+H),667 (M+N
a),683 (M+K).1 H−NMR(DMSO,δ):0.857 (t,3H,J
=6.9 Hz),1.20−1.30(m,30H),1.45−1.49
(m,2H),3.28−3.32(m,2H),3.358(t,
2H,J=5.9 Hz),3.45−3.65(m,12H),3.64
3 (brd,1H,J=1.0 Hz),3.81−3.88(m,
2H),3.918 (ddd,1H,J=5.9Hz,10.5H
z,7.8 Hz),4.130 (d,1H, J=7.6 Hz).13 C−NMR(DMSO,δ):13.85 ,22.02 ,25.5
8 ,31.22 ,64.15 (J=4.4 Hz),67.75 ,67.92
,69.41 ,69.67 ,69.74 ,70.26 ,70.30 ,73.05
,73.17(J=7.5 Hz),103.44. 実施例14 本実施例における反応を図10に示す。
【0127】(a) 化合物17−1の合成 ガラクトースパーアセテート(10.0g)および2−[2
−(クロロエトキシ)エトキシ]−エタノール(5.616
g)の塩化メチレン(150ml )溶液にボロントリフルオ
ライドエーテル錯体(12.6ml)の塩化メチレン(30ml)
溶液を氷冷下加え、一晩室温にて撹拌した。
【0128】得られた溶液を氷水に加え、クロロフォル
ム(150ml )を加えて抽出した。有機層を2回水洗し、
無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去
し、残渣を1000mlのシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて分離し(ヘキサン:酢酸エチル=2:1−1:
1)、目的物を得た。6.51g。
【0129】[α]D 20=−0.4 °(c 1.098 、クロ
ロフォルム).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):1.986 ,2.051 ,2.0
63 ,2.152 (4s,3H),3.63−3.78(m,11
H),3.95−3.98(m,1H),3.917 (brt,1
H),4.131 (dd,1H,J=6.8 Hz,11.2H
z),4.178 (dd,1H,J=6.6 Hz),4.576
(d,1H,J=8.1 Hz),5.023 (dd,1H,J
=3.4 Hz),5.212 (dd,1H,J=10.5Hz),
5.390 (brd,1H). (b) 化合物17−2の合成 化合物17−1(6.445 g)およびナトリウムアジド(1.
26g)にDMF(50ml)を加え、60℃にて17時間加熱撹
拌した。
【0130】得られた溶液に水(100ml )を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣を500ml の
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分離し(ヘキ
サン:酢酸エチル=2:1.5−1:1)、目的物を得
た。5.30g。
【0131】[α]D 17=−3.2 °(c 1.04、CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):1.984 ,2.048 ,2.0
60 ,2.148 (4s,3H),3.398 (t,2H,J=
5.0 Hz),3.63−3.69(m,8H),3.73−3.78
(m,1H),3.95−3.98(m,1H),3.910 (br
t,1H),4.131 (dd,1H,J=6.8 Hz,1
1.2Hz),4.176 (dd,1H,J=6.3 Hz),4,5
71 (d,1H,J=7.8 Hz),5.023 (dd,1
H,J=3.4 Hz),5.210 (dd,1H,J=10.5H
z),5.387 (dd,1H,J=1.0 Hz). (c) 化合物17−3の合成 化合物17−2(4.957 g)のメタノール(70ml)溶液に
ナトリウムメチラートメタノール溶液(5モル/l)を
10滴加え、室温にて3時間撹拌した。溶液に酸性イオン
交換樹脂「ダウエックス50W×8」を加えて中和した
後、溶媒を減圧下留去した。残渣をピリジン(30ml)に
溶解し、この溶液に氷冷下ジフェニル燐酸クロリド(3.
688 g)のピリジン溶液を滴下し、室温で8時間撹拌し
た。得られた溶液にベンゾイルクロリド(4.55ml)を加
え、一晩撹拌した。
【0132】溶液を氷水に加え、クロロフォルム(200m
l )にて抽出した。有機層を2N塩酸で2回、飽和食塩
水で3回洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶
媒を減圧下留去し、残渣を500ml のシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて分離し(ヘキサン:酢酸エチル=
2:1−1:1)、目的物を得た。3.468 g。
【0133】[α]D 21=+91.8°(c 1.02、CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):3.305 (t,2H,
J=5.0 Hz),3.35−3.63(m,8H),3.753
(m,1H),3.978 (m,1H),4.196 (brt,
1H),4.364 (ddd,1H,J=5.6 Hz,10.7H
z,8.3 Hz),4.467 (ddd,1H,J=7.1 H
z,9.0 Hz),4.859 (d,1H,J=8.1 Hz),
5.524 (dd,1H,J=3.4 Hz),5.746 (dd,
1H,J=10.5Hz),5.881 (brd,1H),7.14
−7.62(m,19H),7.78−8.05(m,6H). (d) 化合物17−4の合成 化合物17−3(3.424 g)およびパラトルエンスルホン
酸1水和物(739mg )をメタノール(20ml)および酢酸
エチル(120ml )の混合溶媒に溶解し、リンドラー触媒
(1.2 g)を加え、50psi の水素雰囲気下7時間撹拌し
た。
【0134】触媒を濾過し、溶媒を減圧下留去して目的
物(4.00g)を得た。この化合物は特に精製をする事な
く次の段階の合成に用いた。
【0135】(e) 化合物17−5の合成 化合物17−4(2.001 g)の塩化メチレン(50ml)溶液
にN−パルミトイルオキシスクシイミド(825mg )を加
え、一晩撹拌した。
【0136】得られた溶液を氷水に加え、目的物を抽出
した。溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を
減圧下留去した。残渣を200ml のシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて分離し(ヘキサン:酢酸エチル=
1:1−1:1.5 )、目的物を得た。1.942 g。
【0137】[α]D 21=+70.7°(c 1.00、CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.877 (t,3H,
J=6.9 Hz),1.23−1.31(m,24H),1.55−1.62
(m,2H),2.127 (t,2H,J=7.5 Hz),3.
31−3.63(m,10H),3.73−3.78(m,1H),3.97
−4.01(m,1H),4.207 (br t,1H),4.35
9 (ddd,1H,J=5.6 Hz,10.7Hz,8.5 H
z),4.473 (ddd,1H,J=7.1 Hz,8.8 H
z),4.857(d,1H,J=8.1 Hz),5.529 (d
d,1H,J=3.5 Hz),5.750 (dd,1H,J=
10.4Hz),5.883 (brd,1H),6.014 (br
t,1H),7.13−7.63(m,19H),7.77−8.05
(m,6H). (f) 化合物17−6の合成 化合物17−5(1.0215g)および酸化白金(100mg )に
酢酸エチル(15ml)およびメタノール(15ml)を加え、
一晩常圧の水素雰囲気下撹拌した。触媒を濾過し、溶媒
を減圧下留去した。残渣にメタノール(15ml)を加え溶
解し、ナトリウムメチラートメタノール溶液(5モル/
l)を60滴加えてpHを11とし、室温にて5時間撹拌し
た。
【0138】溶液を1N塩酸にて中和した後、溶媒を減
圧下留去した。残渣をメタノール−水 95:5の混合溶
媒に溶解し、「CHP−20」カラムクロマトグラフィー
(22mmφ×400mm 、10%アセトニトリル−90%アセトニ
トリルのグラジエント溶離、総量1000ml、97フラクショ
ン)にて分離した。フラクション46−61を濃縮した。残
渣を水に溶解し、酸性イオン交換樹脂「ダウエックス50
W×8」にて処理した後樹脂を濾去した。濾液を凍結乾
燥して目的物を得た。365mg 。
【0139】[α]D 28=−1.8 °(c 1.13、水). Mass M/Z:630 (M+H),652 (M+N
a).1 H−NMR(DMSO,δ):0.858 (t,3H,J
=6.9 Hz),1.19−1.29(m,24H),1.43−1.50
(m,2H),2.048 (t,2H,J=7.4 Hz),3.
185 (q,2H,J=5.9 Hz),3.28−3.32(m,2
H),3.395 (t,2H,J=5.9 Hz),3.48−3.61
(m,8H),3.650 (brd,1H,J=1.0 H
z),3.82−3.87(m,2H),3.915 (ddd,1
H,J=6.1 Hz,10.5Hz,8.1 Hz),4.133
(d,1H,J=7.7 Hz),7.819 (t,1H,J=
5.9 Hz).13 C−NMR(DMSO−d6 ,δ):13.86 ,22.03
,25.21 ,28.6−29.0,31.23 ,35.28 ,38.41 ,64.
04 (J=4.9 Hz,67.77,67.90 ,69.17 ,69.54 ,6
9.69 ,70.29 ,73.06 ,73.19 (J=7.3 Hz),10
3.45,172.20. 実施例15 本実施例における反応も図10に示す。
【0140】(a) 化合物18−1の合成 化合物17−4(2.00g)、2−パルミチルステアリン酸
(1.188 g)、N−ヒドロキシスクシイミド(269mg )
および4−ジメチルアミノピリジン(523mg )のDMF
(100ml)溶液にN,N′ージシクロヘキシルカルボジイ
ミド(482mg )を加え、室温下一晩撹拌した。N,N′
−ジシクロエキシルカルボジイミド(200mg )をさらに
加え、さらに一晩撹拌した。
【0141】折出したN,N′−ジシクロヘキシル尿素
を濾去し、40℃にて溶媒を留去した。残渣に酢酸エチル
(40ml)を加え、不溶物を濾別した。濾液を減圧下濃縮
し、残渣を200ml のシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて分離し(ヘキサン:酢酸エチル=2:1−1:
1)、目的物を得た。773mg 。
【0142】[α]D 21=+58.9°(c 1.13、CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.877 (t,6H,
J=6.9 Hz),1.16−1.34(m,56H),1.52−1.61
(m,4H),1.91−1.99(m,1H),3.30−3.33
(m,2H),3.35−3.63(m,8H),3.73−3.77
(m,1H),3.97−4.01(m,1H),4.196 (br
t,1H),4.357 (ddd,1H,J=5.6 Hz,
10.7Hz,8.5 Hz),4.468 (ddd,1H,J=7.
1 Hz,9.0Hz),4.848 (d,1H,J=8.1 H
z),5.523 (dd,1H,J=3.5 Hz),5.747
(dd,1H,J=10.4Hz),5.878 (brd,1
H),7.13−7.62(m,19H),7.77−8.05(m,6
H). (b) 化合物18−2の合成 化合物18−1(506mg )および酸化白金(50mg)にテト
ラヒドロフラン(20ml)およびメタノール(10ml)を加
え、一晩常圧の水素雰囲気下撹拌した。触媒を濾過し、
溶媒を減圧下留去した。残渣にメタノール(15ml)を加
え溶解し、ナトリウムメチラートメタノール溶液(5モ
ル/l)を20滴加えてpHを11とし、室温にて5時間撹拌
した。
【0143】溶液を1N塩酸にて中和した後、溶媒を減
圧下留去した。残渣をクロロフォルム:メタノール=
1:1の混合溶媒に溶解し、2.5 gのシリカゲルを加
え、溶媒を減圧下留去した。得られた乾燥シリカゲルを
150ml のクロロフォルム:メタノール:水=65:25:4
の溶媒混合物で充填したシリカゲルカラムに詰め、目的
物を含むフラクションを採取した(22mmφ×400mm 、ク
ロロフォルム:メタノール:水=65:25:4から2:
2:0.5 までのグラジエント溶離、総量1000ml、100フ
ラクション)。フラクション13−41を濃縮した。残渣を
クロロフォルム:メタノール=9:1の混合溶媒に溶解
し、同溶剤で詰めた「Sephadex LH−20」
(22mmφ×400mm 、クロロフォルム:メタノール=9:
1溶離)にて分離した。フラクション5−8を濃縮して
目的物を得た。201mg 。
【0144】[α]D 28=−3.8 °(c 1.09、クロロ
フォルム:メタノール=9:1). Mass M/Z:882 (M+H).1 H−NMR(CDCl3 −CD3 OD=5/1,
δ):0.884 (t,6H),1.20−1.33(m,56H),
1.36−1.44(m,2H),1.51−1.59(m,2H),2.
05−2.11(m,1H),3.416 (br t,2H,J=
5.0 Hz),3.51−3.77(m,12H),3.931 (br
d,1H,J=1.0 Hz),4.01−4.20(m,3H),
4.267 (d,1H,J=7.6 Hz).13 C−NMR(CDCl3 −CD3 OD=5/1,
δ):14.16 ,22.87 ,27.83 ,32.13 ,33.18 ,39.1
8 ,47.88 ,64.55 (J=4.9 Hz),67.97 ,68.53
,70.17 ,70.31 ,70.51 ,70.60 ,71.51 ,73.33
,73.54 (J=8.1 Hz),103.77,177.71. 実施例16 本実施例における反応を図11に示す。
【0145】(a) 化合物19−1の合成 化合物16−1(38.939g)の無水メタノール(500ml )
溶液にナトリウムメトキシドのメタノール溶液(5モル
/l)を0.3ml 加え、室温にて1昼夜撹拌した。得られ
た溶液を酸性イオン交換樹脂「ダウエックス50W×8」
にて中和し、樹脂を濾過後、溶媒を減圧下留去した。残
渣にトリチルクロリド(19.255g,1.3eq )を加え、20
0ml のピリジンに溶解し、50℃にて6時間加熱した。
【0146】得られた溶液を氷水に加え、クロロフォル
ムにて抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。乾燥剤を濾過し、溶媒を減圧下留去し、残
渣を1000mlのシリカゲルカラムにて分離した。クロロフ
ォルムのみにてトリチルクロリドが溶出し、0.5 −3%
メタノール−クロロフォルムにて目的物が溶出できた。
33.093g。
【0147】[α]D 26=−16.1°(c 1.06,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.879 (3H,t,
J=6.9 Hz),1.21−1.32(m,30H),1.56−1.59
(2H,m),2.325 (d,1H),2.776 (d,1
H),3.440 (t,2H,J=6.9 Hz),3.39−3.42
(m,1H),3.55−3.67(m,14H),3.69−3.76
(m,1H),4.01−4.07(m,1H),4.061 (br
t,1H),4.268 (d,1H,J=7.6 Hz),4.
563 (brs,1H),7.22−7.46(m,15H). (b) 化合物19−2の合成 化合物19−1(6.023 g)のピリジン(150ml )溶液に
氷冷下ベンゾイルクロリド(2.622 g)を滴下し、室温
にて2昼夜撹拌した。
【0148】得られた溶液を氷水に加え、クロロフォル
ムにて抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。乾燥剤を濾過し、溶媒を減圧下留去し、残
渣を500ml のシリカゲルカラムにて分離した。トルエ
ン:酢酸エチル=10:1にて目的化合物19−2(2.4649
g)が溶出された。
【0149】[α]D 26=−29.5°(c 1.07,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.878 (t,3H,
J=6.9 Hz),1.20−1.32(m,30H),1.51−1.56
(m,2H),3.38−3.65(m,14H),3.76−3.83
(m,2H),3.98−4.03(m,1H),4.359 (br
s,1H),4.767 (d,1H,J=8.1 Hz),5.28
1 (dd,1H,J=2.9 Hz),5.747(dd,1
H,J=10.3Hz),7.23−7.52(m,21H),7.96−
8.00(m,4H). (c) 化合物19−3の合成 化合物19−2(2.450 g)のピリジン(10ml)溶液にジ
フェニル燐酸クロリド(2.6 g)のピリジン(10ml)溶
液を滴下し、室温にて2昼夜撹拌した。
【0150】得られた溶液を氷水に加え、クロロフォル
ムにて抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。乾燥剤を濾過し、溶媒を減圧下留去し、残
渣を500ml のシリカゲルカラムにて分離した。トルエ
ン:酢酸エチル=12:1にて目的物(2.3174g)が溶出
された。
【0151】[α]D 25=+13.5°(c 1.26, CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.878 (t,3H,
J=6.9 Hz),1.21−1.32(m,30H),1.52−1.58
(m,2H),3.35−3.69(m,15H),3.81−3.85
(m,1H),4.03−4.07(m,1H),4.761 (d,
1H,J=7.9 Hz),5.219 (dd,1H,J=9.3
Hz,2.9 Hz),5.317 (brd,1H),5.775
(dd,1H,J=10.5Hz),6.96−7.52(m,31
H),7.73−7.98(m,4H). (d) 化合物19−4の合成 化合物19−3(2.3012g)およびパラトルエンスルホン
酸二水和物(230mg )をクロロフォルム:メタノール:
水=65:15:1の混合溶媒10mlに溶解し、50℃にて1.5
時間加熱撹拌した。
【0152】得られた溶液を室温まで冷却した後トリエ
チルアミンにて溶液を中和し、溶媒を減圧下留去した。
残渣に水を加え、クロロフォルムにて抽出した。有機層
を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾
過し、溶媒を減圧下留去し、残渣を200ml のシリカゲル
カラムにて分離した。ヘキサン:酢酸エチル=1:1.5
の混合溶媒にて目的物(879.4mg )が溶出された。
【0153】[α]D 24=+65.5°(c 1.14,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.878 (t,3H,
J=6.9 Hz),1.21−1.31(m,30H),1.52−1.58
(m,2H),3.41−3.84(m,12H),3.90−3.95
(m,2H),3.96−4.01(m,1H),4.868 (d,
1H,J=8.1 Hz),5.37−5.43(m,2H),5.78
8 (dd,1H,J=10.2Hz),6.76−7.54(m,16
H),7.75−8.02(m,4H). (e) 化合物19−5の合成 化合物19−4(874mg )のピリジン(5ml)溶液にベン
ゾイルクロリド(151μl,1.5eq )を滴下し、室温に
て一昼夜撹拌した。
【0154】得られた溶液を氷水に加え、クロロフォル
ムにて抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。乾燥剤を濾過し、溶媒を減圧下留去し、残
渣を80mlのシリカゲルカラムにて分離した。トルエン:
酢酸エチル=4:1−4:1.5 の混合溶媒にて目的物
(858mg )が溶出された。目的物は結晶として得ること
ができた。融点51.7−52.8℃。
【0155】[α]D 19=+17.2°(c 1.04,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.878 (t,3H,
J=6.9 Hz),1.22−1.32(m,30H),1.51−1.57
(m,2H),3.38−3.67(m,12H),3.79−3.85
(m,1H),3.98−4.04(m,1H),4.20(br
t,1H),4.337(dd,1H,J=7.3 Hz,11.2
Hz),4.674 (dd,1H,J=6.3 Hz),4.905
(d,1H,J=7.8 Hz),5.419 (dd,1H,J
=9.0 Hz),5.470 (dd,1H,J=2.8 Hz),
5.839 (dd,1H,J=10.5Hz−2),7.06−7.57
(m,19H),7.78−7.99(m,6H). (f) 化合物19−6の合成 化合物19−5(500mg )をこれにメタノール(5ml)お
よび酢酸エチル(5ml)を加えて溶解し、酸化白金(50
mg)を加えて常温常圧下一晩水素還元を行った。触媒を
濾過した後溶液を1Nナトリウムメチラートメタノール
溶液で中和した。溶液を減圧下濃縮し、残渣をメタノー
ル(7ml)に溶解し、ナトリウムメチラート(5モル/
lメタノール溶液,20滴)を加え、室温で一晩撹拌し
た。さらに、ナトリウムメチラート(5モル/lメタノ
ール溶液,10滴)を加え、室温で7時間撹拌した。
【0156】溶液を1N塩酸で中和し、減圧下濃縮し
た。残渣を水(50ml)に溶解し、「CHP−20」カラム
(22mmφ×400mm )にて精製した。すなわち、500ml
水、次いで10−90%アセトニトリル−水 直線グラジエ
ントで溶出した(総量1000ml,99フラクション)。フラ
クション44−53を濃縮した。残渣に水(40ml)、H型酸
性イオン交換樹脂「Dowex 50W×8」のH型を加
え、撹拌した。樹脂を濾過し、濾液を凍結乾燥して目的
物を得た。66.6mg。
【0157】[α]D 21=−6.9 °(c 1.01, ピリジ
ン:水=1:1).13 C−NMR(DMSO−d6 ,δ):13.85 ,22.01
,25.58 ,28.6−29.1,31.22 ,59.43 ,67.76 ,69.
40 ,69.65 ,9.73,70.28 ,70.83 ,72.18 (d,J
=4.6 Hz),72.41 ,73.72 (J=4.2 Hz),103.
31.1 H−NMR(DMSO,δ):0.856 (t,3H,J
=6.9 Hz),1.18−1.30(m,30H),1.45−1.51
(m,2H),3.247 (dd,1H,J=7.8 Hz,9,
5 Hz),3.358 (t,2H,J=6.6 Hz),3.38−
3.60(m,15H),3.80−3.83(m,1H),4.140
(d,1H,J=7.8 Hz),4.332 (dd,1H,J
=10.3Hz,3.0 Hz). 実施例17 本実施例における反応も図11に示す。
【0158】(a) 化合物20−1の合成 化合物19−1(3.50g)およびカルボニルジイミダゾー
ル(1.758 g)をベンゼン(30ml)に溶解し、80℃にて
11時間加熱撹拌した。
【0159】得られた溶液を室温まで冷却した後、氷水
に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水洗し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾過し、溶媒を
減圧下留去し、残渣を350ml のシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて分離した。ヘキサン:酢酸エチル=
1:1の混合溶媒にて目的物(2.6288g)が溶出され
た。
【0160】[α]D 17=−25.5°(c 1.02,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.879 (t,3H,
J=6.9 Hz),1.21−1.31(M,30H),1.56−1.61
(m,2H),3.378 (dd,1H,J=6.7Hz,9.8
Hz),3.450 (t,2H,J=6.9 Hz),3.551
(dd,1H,J=6.4 Hz),3.56−3.75(m,11
H),3.782 (dt,1H),3.97−4.01(m,1
H),4.397 (d,1H,J=7.1 Hz),4.644 (d
d,1H,J=7.2 Hz),4.762 (dd,1H,J=
2.0 Hz),4.901 (d,1H,J=2.9 Hz),7.23
−7.45(m,15H). (b) 化合物20−2合成 化合物20−1(2.5016g)のピリジン(10ml)溶液にジ
フェニル燐酸クロリド(1.60g,6eq)ピリジン(6m
l)溶液を滴下し、室温にて2昼夜撹拌した。
【0161】得られた溶液を氷水に加え、クロロフォル
ムにて抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。乾燥剤を濾去し、溶媒を減圧下留去し、残
渣を300ml のシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
分離した。ヘキサン:酢酸エチル=3:1−2:1の混
合溶媒にて目的物(2.7845g)が溶出された。
【0162】[α]D 21=−17.3°(c 1.01,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.879 (t,3H,
J=7.0 Hz),1.21−1.31(m,30H),1.52−1.58
(m,2H),3.306 (dd,1H,J=6.8Hz,J
9.5 Hz),3.414 (t,2H,J=6.8 Hz),3.48
3 (dd,1H,J=6.3 Hz),3.53−3.63(m,11
H),3.906 (dt,1H),4.711 (dt,1H,J
=3.2 Hz,10.5Hz),4.795 (dd,1H,J=8.
3 Hz,1.0 Hz),4.856 (dd,1H,J=1.8 H
z),4.951 (d,1H,J=3.7 Hz),7.21−7.44
(m,25H). (c) 化合物20−3の合成 化合物20−2(2.750 g)およびパラトルエンスルホン
酸二水和物(210mg )をクロロフォルム:メタノール:
水=65:15:1の混合溶媒(50ml)に溶解し、50℃にて
5時間加熱撹拌した。
【0163】得られた溶液を室温まで冷却した後トリエ
チルアミンにて溶液を中和し、溶媒を減圧下留去した。
残渣に水を加え、クロロフォルムにて抽出した。有機層
を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾
去し、溶媒を減圧下留去し、残渣を250ml のシリカゲル
カラムにて分離した。クロロフォルム:メタノール=10
0 :1−100 :1.5 の混合溶媒にて目的物(1.074 g)
が溶出された。
【0164】[α]D 20−2.9 °(c 1.24,CHCl
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.879 (t,3H,
J=6.9 Hz),1.20−1.34(m,30H),1.54−1.60
(m,2H),2.663 (dd,1H,J=4.4,7.8 H
z),3.433 (t,2H,J=6.8 Hz),3.52−3.66
(m,10H),3.68−4.00(m,5H),4.696 (d
t,1H,J=3.9 Hz,9.5 Hz),4.785 (dd,
1H,J=2.0 Hz),4.836 (dd,1H,J=8.3
Hz),4.957 (d,1H,J=4.6 Hz),7.20−7.
39(m,10H). (d) 化合物20−4の合成 化合物20−3(1.0628g)のピリジン(6ml)溶液にベ
ンゾイルクロリド(218mg ,1.2eq )を滴下し、室温に
て一昼夜撹拌した。
【0165】得られた溶液を氷水に加え、クロロフォル
ムにて抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。乾燥剤を濾去し、溶媒を減圧下留去し、残
渣を150ml のシリカゲルカラムグラフィーにて分離し
た。トルエン:酢酸エチル=3:1の混合溶媒にて目的
物(888mg )が溶出された。目的物は結晶として得るこ
とができた。融点46.8−47.3℃。
【0166】[α]D 22=+9.5 °(c 1.02,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.879 (t,3H,
J=6.9 Hz),1.20−1.32(m,30H),1.51−1.55
(m,2H),3.421 (t,2H,J=6.8 Hz),3.
54−3.70(m,11H),3.87−3.91(m,1H),4.22
7 (br t,1H),4.491 (dd,1H,J=6.3
Hz,11.5Hz),4.605 (dd,1H,J=6.6 H
z),4.771 (dt,1H,J=10.3Hz,3.2 H
z),4.849 (brs,2H),5.059 (d,1H,J
=3.4 Hz),7.18−7.62(m,13H),8.04−8.06
(m,2H). (e) 化合物20−5の合成 化合物20−4(500mg )をこれにメタノール(6ml)お
よび酢酸エチル(4ml)を加えて溶解し、酸化白金(50
mg)を加えて常温常圧下一晩水素還元を行った。触媒を
濾過した後溶液を、1Nナトリウムメチラートメタノー
ル溶液で中和した。溶液を減圧下濃縮し、残渣をメタノ
ール(2ml)およびベンゼン(2ml)に溶解し、ナトリ
ウムメチラート(5モル/lメタノール溶液,20滴)を
加え室温で一晩撹拌した。
【0167】溶液を1N塩酸で中和し、減圧下濃縮し
た。残渣を水(50ml)に溶解し、「CHP−20」カラム
(22mmφ×400mm )にて精製した。水(500ml )、次い
で10−90%アセトニトリル−水 直線グラジエントで溶
出した(グラジエント溶媒総量1000ml,98フラクショ
ン)。フラクション45−51を濃縮した。残渣に水(40m
l)、H型の酸性イオン交換樹脂「Dowex 50W×
8」を加えて撹拌した。樹脂を濾去し、濾液を凍結乾燥
して目的物を得た。
【0168】[α]D 25=−6.9 °(c 1.10,クロロ
フォルム:メタノール:水=10:10:3).13 C−NMR(DMSO−d6 ,δ):13.85 ,22.03
,25.58 ,28.6−29.2,31.23 ,60.26 ,67.50 ,67.
65 ,69.41 ,69.59 ,69.74 −69.79 ,70.32,73.15
,75.04 ,75.71 (d,J=5.8 Hz),101.19
(d,J=8.1 Hz). 実施例18 本実施例における反応を図12に示す。
【0169】(a) 化合物21−1合成 化合物16−1(5.200 g)のメタノール(20ml)溶液に
ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(5M/l,10
滴)を加え、室温で5時間撹拌した。得られた溶液に強
酸性イオン交換樹脂「Dowex 50W×8」のH型を
加えて中和した。樹脂を濾去し、溶媒を減圧下留去した
後、残渣にジブチルスズオキシド(1.766 g)および無
水メタノール(40ml)を加え、3時間加熱還流した。メ
タノールを常圧下留去した後、残渣にベンゼン(50ml)
を加え、残留するメタノールをベンゼンと共に留去し
た。残渣にさらにベンゼンを加え留去することを2度行
った。残渣にヨウ化テトラブチルアンモニウム(2.621
g)、ベンゼン(30ml)および臭化アリル(30ml)を加
え、3時間加熱還流した。溶媒および臭化アリルを減圧
下留去し、残渣をピリジン(20ml)にて溶解した。得ら
れた溶液に塩化ベンゾイル(5.982g,6倍モル)を滴下
し一晩撹拌した。
【0170】得られた溶液を氷水に加え、クロロフォル
ムにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥
した。溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1−3:1)
にて分離し、目的物を得た。2.050 g,31.5%。
【0171】[α]D 22=+22.8°(c 1.01,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.879 (t,3H,
J=6.9 Hz),1.18−1.33(m,30H),1.52−1.58
(m,2H),3.35−3.65(m,12H),3.75−3.80
(m,1H),3.834 (dd,1H,J=10.0Hz,3.
4 Hz),3.95−4.03(m,2H),4.11−4.17(m,
2H),4.418 (dd,1H,J=6.1 Hz,11.3H
z),4.607 (dd,1H,J=6.8 Hz),4.775
(d,1H,J=8.1 Hz),5.045 (brdd,1
H,J=17.3Hz),5.159 (brdd,1H,J=1
0.4Hz),5.504 (dd,1H,J=10.4Hz),5.6
66 (m,1H,J=4.9 Hz,6.3 Hz,10.5H
z),5.838 (dd,1H,J=0.9 Hz),7.43−7.
61(m,9H),8.03−8.16(m,6H). (b) 化合物21−2の合成 化合物21−1(1.6433g)にパラトルエンスルホン酸
(300mg )、10%パラジウム炭素(300mg )およびクロ
ロフォルム:メタノール:水=65:15:1の混合溶媒
(30ml)を加え、60℃にて10時間加熱撹拌した。
【0172】得られた溶液を室温まで冷却し、トリエチ
ルアミンにて中和した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=2:1)にて分離して目的物を得た。1.176 g。
【0173】[α]D 21=3.2 °(c 0.94,CHCl
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.878 (t,3H,
J=6.9 Hz),1.17−1.32(m,30H),1.52−1.58
(m,2H),2.742 (d,1H,J=5.9 Hz),3.
408 (t,2H,J=6.8 Hz),3.43−3.68(m,10
H),3.80−3.85(m,1H),4.00−4.05(m,1
H),4.13−4.19(m,1H),4.424 (1H,dd,
J=6.3 Hz,11.5Hz),4.599 (dd,1H,J=
6.8 Hz),4.839 (d,1H,J=7.9 Hz),5.36
0 (dd,1H,J=10.0Hz),5.779 (dd,1
H,J=3.5 Hz,0.9 Hz),7.41−7.63(m,9
H),8.02−8.17(m,6H). (c) 化合物21−3の合成 化合物21−2(811mg )のピリジン(3ml)溶液にジフ
ェニル燐酸クロリド(745mg ,3eq)のピリジン(3m
l)溶液を滴下し、室温にて1昼夜撹拌した。
【0174】得られた溶液を氷水に加え、クロロフォル
ムにて抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。乾燥剤を濾去し、溶媒を減圧下留去し、残
渣を100ml のシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
分離した。ヘキサン:酢酸エチル=2:1の混合溶媒に
て目的物(0.969 g)が溶出された。
【0175】[α]D 25=+33.5°(c 1.01,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.879 (t,3H,
J=6.8 Hz),1.21−1.32(m,30H),1.51−1.57
(m,2H),3.33−3.62(m,10H),3.74−3.79
(m,1H),3.95−4.00(m,1H),4.159 (br
t,1H),4.407 (dd,1H,J=6.1 Hz,1
1.4Hz),4.534 (dd,1H,J=6.6Hz),4.81
6 (d,1H,J=8.1 Hz),5.140 (dt,1H,
J=9.8 Hz),5.753 (dd,1H,J=10.0H
z),5.951 (dd,1H,J=1.0 Hz),6.77−7.
64(m,19H),7.99−8.11(m,6H). (d) 化合物21−4の合成 化合物21−3(514mg )をこれにメタノール(8ml)お
よび酢酸エチル(8ml)を加えて溶解し、酸化白金(55
mg)を加えて常温常圧下で2日間水素還元を行った。触
媒を濾過した後溶液を1Nナトリウムメチラートメタノ
ール溶液で中和した。溶液を減圧下濃縮し、残渣をメタ
ノール(8ml)に溶解し、ナトリウムメチラート(5モ
ル/lメタノール溶液,15滴)を加え室温で一晩撹拌し
た。さらにナトリウムメチラート(5モル/lメタノー
ル溶液,10滴)を加え室温で一晩撹拌した。
【0176】溶液を1N塩酸で中和し、減圧下濃縮し
た。残渣を水(50ml)に溶解し、「CHP−20」カラム
(22mmφ×400mm )にて精製した。水(500ml )、次い
で10−90%アセトニトリル−水 直線グラジエントで溶
出した(総量1000ml,113 フラクション)。フラクショ
ン52−68を濃縮した。残渣に水(40ml)、H型酸性イオ
ン交換樹脂(「Dowex 50W×8」のH型)を加
え、撹拌した。樹脂を濾去し、濾液を凍結乾燥して目的
物を得た。
【0177】[α]D 17=−3.6 °(c 1.00,CHC
3 ).1 H−NMR(DMSO,δ):0.856 (t,1H,J
=6.9 Hz),1.16−1.31(m,30H),1.44−1.50
(m,2H),3.359 (t,2H,J=6.6 Hz),3.
44−3.61(m,12H),3.82−3.92(m,3H),4.18
7 (d,1H,J=7.6 Hz). 実施例19 本実施例における反応を図13に示す。
【0178】(a) 化合物25−1の合成 β−D−グルコースペンタアセテート2.241 g及びトリ
エチレングリコールモノn−オクタデシルエーテル3.00
5 gを塩化メチレン40mlに溶かし、「モレキュラーシー
ブ4A」1/16をスパーテルで一杯加え、室温で30分間撹
拌した。これを氷冷し、三フッ化硼素ジエチルエーテル
錯体2.8ml を塩化メチレン5mlに溶かして5分間で滴下
した。室温で12時間撹拌した後、氷水にあけ、有機層を
分離した。
【0179】3回水洗した後(水層は中性となった)、
飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウム上乾燥させ、溶媒
を減圧下留去した。残渣をピリジンに溶かし、無水酢酸
2.71mlを加え、室温で21.5時間撹拌した。溶媒を減圧下
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製し(溶出溶媒:トルエン−酢酸エチル 3:2)、
目的物を無色油状物として1.683 g得た。
【0180】1H−NMR(δ,CDCl3 ):0.88
(t,3H,J=7.0 Hz),1.18−1.33(m,30
H),1.54−1.60(m,2H),2.00(s,3H),2.
02(s,3H),2.05(s,3H),2.09(s,3
H),3.44(t,2H,J=6.8 Hz),3.57−3.77
(m,12H),3.94(dt,1H,J=4.2 Hz,10.6
Hz),4.14(dd,1H,J=2.8 Hz,12.0H
z),4.26(dd,1H,J=4.8 Hz,12.0Hz),
4.61(d,1H,J=8.0 Hz),4.99(dd,1H,
J=8.0Hz,9.8 Hz),5.08(t,1H,J=9.8
Hz),5.20(t,1H,J=9.8 Hz). [α]D 26=−10.7°(c=1.12,CHCl3 ). Rf :0.32(toluene −AcOEt 3:2). (b) 化合物25−2の合成 化合物25−1、1.683 gにメタノール50mlを加えて溶か
し、氷冷下撹拌した。ここに28%ナトリウムメトキシド
メタノール溶液を7滴加えてpH=10とし、室温で12時
間撹拌した。ここに「ダウエックス50WX−8」イオン
交換樹脂(H型)を加えて中和し、樹脂を濾去した。溶
媒を減圧下留去し、目的物を無色非晶質として1.295 g
得た。
【0181】1H−NMR(δ,pyridine−d5 −D2
O):0.88(t,3H,J=6.8 Hz),1.22−1.38
(m,30H),1.58−1.64(m,2H),3.45(t,2
H,J=6.5 Hz),3.59−3.76(m,10H),3.90−
3.95(m,2H),4.02(t,1H,J=8.3 Hz),
4.18−4.28(m,3H),4.34(dd,1H,J=5.5
Hz,12.0Hz),4.53(dd,1H,J=2.5 Hz,
12.0Hz),4.85(d,1H,J=8.0 Hz). [α]D 26=−10.5°(c=1.04,MeOH). Rf :0.52(CHCl3 −MeOH−H2 O 65:15:
1). (c) 化合物25−3の合成 化合物25−1、1.295 gにピリジン20mlを加えて溶か
し、氷冷下撹拌した。ここにジフェニルフォスフォロク
ロリデート714 μlを加え、室温で22時間撹拌した。こ
れを氷冷してベンゾイルクロリド1.04mlを加えて1.5 時
間撹拌した。酢酸エチルを加えて不溶の沈澱を濾去し、
溶媒を減圧下留去した。クロロホルム、蒸留水を加えて
室温で30時間撹拌した。
【0182】有機層を分離し、水層をクロロホルムで抽
出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗い、硫酸マグ
ネシウム上乾燥させた。溶媒を減圧下留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(溶出溶
媒:n−ヘキサン−酢酸エチル2:1)、目的物を無色
粘稠の油状物として1.233 g得た。
【0183】1H−NMR(δ,CDCl3 ):0.88
(t,3H,J=7.1 Hz),1.18−1.32(m,30
H),1.52−1.63(m,2H),3.38−3.61(m,12
H),3.72(ddd,1H,J=3.6 Hz,11.1H
z),3.91(ddd,1H,J=3.6 Hz,4.6 Hz,
11.1Hz),4.05−4.08(m,1H),4.40(ddd,
1H,J=6.0 Hz,11.3Hz,8.5 Hz),4.46(d
dd,J=2.5 Hz,11.3Hz,7.0 Hz),4.89
(d,1H,J=7.9 Hz),4.44(dd,1H,J=
7.9 Hz,9.8 Hz),4.45(t,1H,J=9.8 H
z),5.84(t,1H,J=9.8 Hz),7.13−7.54
(m,19H),7.81(dd,J=1.5 Hz,8.5 H
z),7.90(dd,J=1.5 Hz,8.5 Hz),7.95
(dd,J=1.2 Hz,8.3 Hz). [α]D 25=+3.3 °(c=1.04,CHCl3 −MeO
H 1:1) Rf :0.47(n−hexane−AcOEt 1:1). (d) 化合物25−4の合成 化合物25−3、0.498 gに酢酸エチル4ml及びメタノー
ル4mlを加えて溶かし、酸化白金0.05gを加え一晩常圧
下接触還元した。さらに酸化白金0.05gを加え、一晩還
元した。28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液で中
和し、触媒を濾去した。溶媒を減圧下留去し、残渣をメ
タノール10mlに溶かし、28%ナトリウムメトキシドメタ
ノール溶液を20滴加え、室温で2日間撹拌した。さらに
28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液を10滴追加し
て室温で一晩撹拌した。
【0184】1N塩酸で中和し、溶媒を減圧下留去し
た。残渣を三菱化成(株)製「CHP−20」カラム(22
mmφ×400mm )で精製した(溶出溶媒:10%アセトニト
リルから90%アセトニトリルへグラディエント)。アセ
トニトリルを減圧下留去し、残った目的物を含む水溶液
を凍結乾燥して目的化合物を無色非晶質として0.099 g
得た。
【0185】1H−NMR(δ,DMSO−d6 −D2
O):0.86(t,3H,J=6.8 Hz),1.16−1.29
(m,30H),1.47(quintet ,2H,J=6.2 H
z),2.97(br t,1H),3.10(t,1H,J=
9.0 Hz),3.16(t,1H,J=9.0 Hz),3.23−
3.26(m,1H),3.36(t,2H,J=6.6 Hz),
3.49−3.61(m,11H),3.83(dt,1H,J=4.0
Hz,11.6Hz),3.86−3.91(m,1H),4.01−4.
04(m,1H),4.18(d,1H,J=7.8 Hz).13 C−NMR(δ,DMSO−d6 ):13.97 ,22.11
,25.67 ,28.71 ,28.90 ,29.02 ,29.23 ,31.31
,64.76 (J=4.8 Hz),67.95 ,69.44 ,69.49
,69.70 ,69.81 ,70.37 ,73.26 ,75.07 (J=7.5
Hz),76.11 ,103.01. [α]D 25=−12.8°(c=1.03,CHCl3 −MeO
H−H2 O 10:10:3). Rf :0.58(CHCl3 −MeOH−H2 O 10:10:
3). FAB−MS[M+H]+ M/Z=645 . 実施例20 本実施例における反応を図14に示す。
【0186】(a) 化合物26−1の合成 ガラクトースパーアセテート(2.733 g)およびヘプタ
エチレングリコールモノセチルエーテル(5.012 g)の
ジクロロメタン( 200ml)溶液にトリフルオロボロンエ
ーテル錯体(4.47g)を加え、室温にて一晩撹拌した。
溶液を氷水に加え、クロロフォルムで抽出した。有機層
を飽和重曹水で2回洗浄し、3回水洗し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶液を濾過し、溶媒を減圧下留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル1000ml、クロロフォルム:メタノール= 100:1
− 100:2)にて分離して目的のグリコシドと原料のア
ルコールのアセテート(アセチルヘプタエチレングリコ
ールモノセチルエーテル)との混合物を3.13g得た。因
みに、NMRスペクトルにて目的物と副生成物とのモル
比は4:1であった。この混合物をメタノール(50ml)
に溶解し、5M/1ナトリウムメトキシドメタノール溶
液(10滴)を加え、室温で一晩撹拌した。溶液にH型酸
性イオン交換樹脂(「Dowex 50W×8」のH型)
を加えて撹拌し、樹脂を濾去し、濾液を濃縮した。残渣
をピリジン(40ml)に溶解し、トリチルクロリド(2.48
7 g)を加え、60℃で10時間撹拌した。溶液を室温まで
冷却し、ベンゾイルクロリド( 2.0g)を加え、室温で
一晩撹拌した。溶液を氷水に加え、クロロフォルムで抽
出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶液を濾過し、溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 500ml、ヘ
キサン:酢酸エチル=1:1−1:2)にて分離して目
的物を得た。2.9066g。
【0187】[α]D 21=+43.8°(c 1.07、CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.878 (t,3H,
J=6.9 Hz),1.17−1.35(m,26H),1.53−1.59
(m,2H),3.270 (t,2H,J=8.5 Hz),3.
34−3.69(m,28H),3.76−3.81(m,1H),3.96
−4.01(m,1H),4.06−4.07(br t,1H),
4,837 (d,1H,J=7.6 Hz),5.595 (dd,1
H,J=3.4 Hz),5.646 (dd,1H,J=10.5H
z),6.043 (dd,1H,J=1.0 Hz),7.10−7.
60(m,24H),7.78−7.95(m,6H). (b) 化合物26−2の合成 化合物26−1(2.900 g)クロロフォルム:メタノー
ル:水=65:15:1の混合溶媒(50ml)に溶解し、パラ
トルエンスルホン酸一水和物( 200mg)を加え、50℃で
3時間撹拌した。
【0188】溶液をトリエチルアミンで中和し、溶媒を
減圧下留去して残渣をトリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて分離して目的物を得た。1.8236g。
【0189】[α]D 20=+100.9 °(c 1.03、CH
Cl3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.879 (t,3H,
J=7.0 Hz),1.21−1.31(m,26H),1.54−1.59
(m,2H),2.90(brs,1H),3.42−3.69
(m,29H),3.81−3.90(m,2H),3.98−4.07
(m,2H),4.940(d,1H,J=8.1 Hz),5.5
79 (dd,1H,J=3.4 Hz,10.5Hz),5.805
−5.841 (m,2H),7.23−7.64(m,9H),7.80
−8.12(m,6H). (c) 化合物26−3の合成 化合物26−2(1.8200g)のピリジン(20ml)溶液にジ
フェニル燐酸クロイド( 715mg,1.5eq )を滴下し、室
温で一晩撹拌した。
【0190】溶液を氷水に加え、クロロフォルムで抽出
した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶液を濾過し、溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル200ml 、ク
ロロフォルム:メタノール= 100:1)にて分離して目
的物を得た。2.0818g。
【0191】[α]D 25=+60.7°(c 1.16、CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.878 (t,3H,
J=6.9 Hz),1.21−1.31(m,26H),1.53−1.59
(m,2H),3.35−3.67(m,28H),3.73−3.77
(m,1H),3.95−3.99(m,1H),4.192 (br
t,1H),4.357 (ddd,1H,J=5.7 Hz,
10.8Hz,8.2 Hz),4.463 (ddd,1H,J=7.
1 Hz,8.8 Hz),4.875 (d,1H,J=8.1 H
z),5.513(dd,1H,J=3.4 Hz),5.739
(dd,J=10.5Hz),5.878 (brd,1H),7.
13−7.62(m,19H),7.77−8.05(m,6H). (d) 化合物26−4の合成 化合物26−3( 501mg)をメタノール(8ml)に溶解
し、酸化白金(50mg)を加えて常温常圧下2日間水素還
元を行った。触媒を濾去し、濾液を1Nナトリウムメチ
ラートメタノール溶液で中和した。溶液を減圧下濃縮
し、残渣をメタノー(10ml)に溶解し、ナトリウムメチ
ラート(5モル/1メタノール溶液,20滴)を加え室温
で2日間撹拌した。
【0192】溶液を1N塩酸で中和し、減圧下濃縮し
た。残渣を水(50ml)に溶解し、「CHP−20」カラム
(22mmφ×400mm )にて精製した。水(500ml )、次い
で20−90%アセトニトリル−水 直線グラジエントで溶
出した(総量1000ml,102 フラクション)。フラクショ
ン42−60を濃縮した。残渣に水(40ml)、H型酸性イオ
ン交換樹脂(「Dowex 50W×8」のH型)を加え
て撹拌した。樹脂を濾去し、濾液を凍結乾燥し目的物を
得た。
【0193】[α]D 21=−3.8 °(c 1.09、ピリジ
ン).13 C−NMR(DMSO−d6 ):13.85 ,22.01 ,2
5.57 ,28.62 −29.14,31.22 ,63.26 (J=4.3 H
z),67.60 ,67.73 ,69.43 ,69.67 −69.85,70.28
,70.38 ,73.03 ,73.26 (J=6.8 Hz),103.4
6.1 H−NMR(DMSO−d6 ):0.858 (t,3H,
J=3.7 Hz),1.18−1.30(m,26H),1.44−1.50
(m,2H),3.26−3.29(m,2H),3.361 (t,
2H,J=6.6 Hz),3.43−3.61(m,28H),3.67
8 (brs,1H),3.73−3.81(m,1H),3.80−
3.85(m,1H),3.86−3.93(m,1H),4.120
(d,1H,J=7.1 Hz). 実施例21 本実施例における反応を図15に示す。
【0194】(a) 化合物27−1の合成 β−D−グルコースペンタアセテート6.509 g及び2−
[2−(2−アジドエトキシ)エトキシ]エタノール3.
808 gを塩化メチレン50mlに溶かし、氷冷下撹拌した。
ここに三フッ化硼素ジエチルエーテル錯体9.23mlを塩化
メチレン10mlに溶かして5分間で滴下した。室温で14時
間撹拌した後、氷水にあけ、有機層を分離した。
【0195】飽和食塩水で5回洗い、硫酸マグネシウム
上乾燥させ、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し(溶出溶媒:n−ヘ
キサン−酢酸エチル 1:1)、目的物を無色油状物と
して4.462 g得た。
【0196】1H−NMR(δ,CDCl3 ):2.01
(s,3H),2.03(s,3H),2.05(s,3H),
2.09(s,3H),3.41(t,2H,J=5.0 Hz),
3.63−3.78(m,10H),3.93−3.97(ddd,1H,
J=3.9 Hz,4.9 Hz,11.2Hz),4.14(dd,1
H,J=2.0 Hz,12.5Hz),4.26(dd,1H,J
=5.0 Hz,12.5Hz),4.62(d,1H,J=7.9 H
z),5.00(dd,1H,J=7.9 Hz,9.8 Hz),
5.09(t,J=9.8 Hz),5.21(t,1H,J=9.8
Hz). [α]D 20=−12.1°(c=1.01,CHCl3 ). Rf :0.20(n−hexane−AcOEt 1:1). (b) 化合物27−2の合成 化合物27−1、4.862 gにメタノール50mlを加えて溶か
した。ここに28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液
を8滴加えてpH=10とし、室温で12時間撹拌した。
【0197】ここに「ダウエックス50WX−8」イオン
交換樹脂(H型)を加えて中和し、樹脂を濾去した。溶
媒を減圧下留去し、目的物を淡褐色粘稠の油状物として
2.916 g得た。これ以上の精製はせずに以下の反応に用
いた。
【0198】Rf :0.61(CHCl3 −MeOH−H2
O 65:25:4). (c) 化合物27−3の合成 化合物27−2、2.916 gにピリジン40mlを加えて溶か
し、氷冷下撹拌した。ここにジフェニルフォスフォロク
ロリデート2.33mlを加え、室温で9.5 時間撹拌した。再
び氷冷し、ベンゾイルクロリド3.91mlを加え室温で24時
間撹拌した。
【0199】酢酸エチルを加えて不溶の沈澱を濾去し、
溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製し(溶出溶媒:n−ヘキサン−酢酸
エチル 3:2)、目的物を無色油状物として4.315 g
得た。
【0200】1H−NMR(δ,CDCl3 ):3.31
(t,2H,J=5.1 Hz),3.38−3.40(m,2
H),3.46−3.48(m,2H),3.53(t,2H,J=
5.1 Hz)3.54−3.62(m,1H),3.73(ddd,1
H,J=3.7 Hz,7.4 Hz,11.3Hz),3.92(dd
d,1GmH=3.5 Hz,4.8 Hz,11.3Hz),4.05
−4.09(m,1H),4.41(ddd,1H,J=6.3 H
z,11.4Hz,8.6 Hz),4.46(ddd,1H,J=
2.6 Hz,11.4Hz,7.2 Hz),4.90(d,1H,J
=8.1 Hz),5.45(dd,1H,J=8.1 Hz,9.8
Hz),5.45(t,J=9.8 Hz),5.85(t,1H,
J=9.8 Hz),7.14−7.54(m,19H),7.81(d
d,2H,J=1.0 Hz,8.3 Hz),7.89(dd,2
H,J=1.1 Hz,8.2 Hz),7.95(dd,2H,J
=1.2 Hz,8.3 Hz). [α]D 22=+2.0 °(c=1.01,CHCl3 ). Rf :0.44(n−hexane−AeOEt 1:1). (d) 化合物27−4の合成 化合物27−3、0.997 gに酢酸エチル50mlを加えて溶か
し、ここにp−トルエンスルホン酸1水和物0.215 g及
びリンドラー触媒0.498 gを加え、50psi で3.5 時間接
触還元した。さらにリンドラー触媒0.498 gを加え、50
psi で4時間接触還元した。
【0201】触媒を濾去し、目的物を淡褐色油状物とし
て1.073 g得た。これ以上の精製はせずに、以下の反応
に用いた。
【0202】(e) 化合物27−5の合成 化合物27−4、1.073 gに塩化メチレン10mlを加えて氷
冷下撹拌した。ここにトリエチルアミン146 μlを加
え、氷冷下撹拌した。ここにN−パルミトイルオキシス
クシンイミド0.480 gを加え、室温まで昇温させながら
17時間撹拌した。
【0203】減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィーで精製し(溶出溶媒:n−ヘキサン−
酢酸エチル 1:4)、目的物を無色非晶質として0.78
6 g得た。
【0204】1H−NMR(δ,CDCl3 ):0.88
(t,3H,J=7.0 Hz),1.19−1.31(m,24
H),1.52−1.60(m,2H),2.12(t,2H,J=
7.6 Hz),3.34−3.43(m,6H),3.46−3.48
(m,2H),3.56−3.59(m,2H),3.73(dd
d,1H,J=3.6 Hz,7.2 Hz,11.2Hz),3.92
(ddd,1H,J=3.5 Hz,4.8 Hz,11.2H
z),4.06−4.10(m,1H),4.41(ddd,1H,
J=6.2 Hz,11.4Hz,8.7 Hz),4.47(ddd,
1H,J=2.6 Hz,11.4Hz,7.5 Hz),4.90
(d,1H,J=7.8 Hz),5.44(dd,1H,J=
7.8 Hz,9.7 Hz),5.45(t,J=9.7 Hz),5.
85(t,1H,J=9.7 Hz),6.05(brs,1
H),7.13−7.54(m,19H),7.81(dd,1H,J
=1.2 Hz,8.3 Hz),7.90(dd,2H,J=1.2
Hz,8.3 Hz),7.95(dd,2H,J=1.2 Hz,
8.3 Hz). [α]D 25=+1.0 °(c=1.01,CHCl3 −MeO
H 1:1). Rf :0.18(n−hexane−AcOEt 1:3). (f) 化合物27−6の合成 化合物27−5、0.721 gに酢酸エチル5ml及びメタノー
ル5mlを加えて溶かし、酸化白金0.071 gを加え、常圧
下1週間接触還元した。触媒を濾去し、溶媒を常圧下留
去した。残渣をメタノール10mlに溶かし、28%ナトリウ
ムメトキシドメタノール溶液を20滴加えて室温で3日間
撹拌した。
【0205】1N塩酸で中和し、溶媒を減圧下留去し
た。「CHP−20」カラム(22mmφ×40cm)で精製した
(溶出溶媒:蒸留水からアセトニトリルへのグラディエ
ント)。目的物を含むフラクションを集め、溶媒を減圧
下留去した。残渣に蒸留水50mlを加えて溶かし、「ダウ
エックス50WX−8」イオン交換樹脂(H型)を加えて
中和し、樹脂を濾去した。濾液を凍結乾燥して目的化合
物を無色非晶質として0.067g得た。
【0206】1H−NMR(δ,DMSO−d6 & D
2 O):0.86(t,3H,J=7.0Hz),1.16−1.29
(m,24H),1.44−1.50(m,2H),2.05(t,2
H,J=7.4 Hz),2.98(br t,1H),3.05−
3.07(m,1H),3.16(t,1H,J=9.3 Hz),
3.18(quintet ,2H,J=5.9 Hz),3.28(t,1
H,J=9.3 Hz),3.40(t,2H,J=5.9 H
z),3.43−3.60(m,7H),3.71(br t,1
H),3.82(ddd,1H,J=3.1 Hz,7.1 Hz,
13.9Hz),4.00(dt,J=3.1 Hz,11.6Hz),
4.15(d,1H,J=7.8 Hz),7.92(br t,1
H).13 C−NMR(δ,DMSO−d6 ):13.88 ,22.02
,25.21 ,28.62 −31.22 ,35.24 ,38.39 ,63.06
(J=5.1 Hz),67.78 −69.66 ,68.74 ,73.52 ,
75.61 ,76.09 (J=4.0 Hz),103.26,172.20. [α]D 23=−2.7 °(c=0.95,CHCl3 −MeO
H−H2 O 10:10:3) . Rf :0.54(CHCl3 −MeOH−H2 O 10:10:
3) FAB−MS:[M+H]+ ;M/Z=630 ,[M+N
a]+ ;M/Z=652,[M+2Na]+ ;M/Z=674
. 実施例22 本実施例における反応を図16に示す。
【0207】(a) 化合物11−4の合成 化合物11−3、0.745 gに塩化チオニル4mlを加え、5
時間加熱下還流させた。塩化チオニルを減圧下留去し、
残渣にベンゼンを加え、減圧下留去した(2回)。それ
以上の精製はせずに以下の反応に用いた。
【0208】(b) 化合物28−1の合成 化合物27−4、1.175 gに塩化メチレン10mlを加えて溶
かし、氷冷下撹拌した。ここにトリエチルアミン350 μ
lを加え、さらに(a) で得られた化合物11−4全量を塩
化メチレン5mlに溶かして加え、室温に昇温させつつ14
時間撹拌した。
【0209】溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィーで精製し(溶出溶媒;n−ヘキサン−
酢酸エチル 1:1)、目的物を無色非晶質として1.23
2 g得た。
【0210】1H−NMR(δ,CDCl3 ):0.88
(t,6H,J=7.0 Hz),1.18−1.31(m,56
H),1.33−1.41(m,2H),1.52−1.60(m,2
H),1.93−1.99(m,1H),3.33−3.34(m,2
H),3.37−3.42(m,4H),3.45−3.48(m,2
H),3.56−3.64(m,2H),3.73(ddd,1H,
J=3.6 Hz,7.2 Hz,10.9Hz),3.94(ddd,
1H,J=3.5 Hz,4.7 Hz,11.2Hz),4.06−4.
10(m,1H),4.41(ddd,1H,J=6.3 Hz,
11.5Hz,8.7 Hz),4.47(ddd,1H,J=2.5
Hz,7.3 Hz,11.5Hz),4.89(d,1H,J=8.
0 Hz),5.45(dd,1H,J=8.0 Hz,9.8 H
z),5.45(t,J=9.8 Hz),5.85(t,1H,J
=9.8 Hz),5.96(brs,1H),7.13−7.54
(m,19H),7.81(dd,2H,J=1.2 Hz,8.3
Hz),7.90(dd,2H,J=1.2 Hz,8.3 H
z),7.95(dd,2H,J=1.2 Hz,8.3 Hz). [α]D 25=+1.3 °(c=1.02,CHCl3 −MeO
H 1:1) Rf :0.27(n−hexane−AcOEt 2:3). (c) 化合物28−2の合成 化合物28−1、1.216 gにテトラヒドロフラン30ml及び
メタノール10mlを加えて溶かした。ここに酸化白金0.01
5 gを加え、常圧で6日間接触還元した。触媒を濾去
し、溶媒を減圧下留去した。残渣にベンゼン8ml及びメ
タノール8mlを加えて溶かし、28%ナトリウムメトキシ
ドメタノール溶液を22滴加え(pH=11)、室温で11.5時
間撹拌した。
【0211】氷冷して1N塩酸で中和し、溶媒を減圧下
留去した。残渣を「Sepphadex LH−20」カ
ラムで精製した(樹脂:約150ml 、溶出溶媒:クロロホ
ルム−メタノール−水 10:10:3)。目的化合物を無
色粉末として0.640 g得た。
【0212】1H−NMR(δ,CDCl3 −D2
5:1):0.88(t,6H,J=7.0 Hz),1.16−1.
34(m,56H),1.34−1.44(m,2H),1.46−1.59
(m,2H),2.04−2.11(m,1H),3.26−6.36
(m,19H).13C−NMR(δ,CDCl3 −CD3
OD−D2 O 10:10:3):14.25,23.04 ,27.83
,29.71 ,29.84 ,30.02 ,32.30 ,33.07 ,39.23
,47.78,63.09 (J=2.4 Hz),69.00 −70.50 ,
69.28 ,74.12 ,75.70 ,76.42(J=5.5 Hz),10
3.55,178.38. [α]D 26=−14.2°(c=1.05,CHCl3 −MeO
H 1:1). Rf :0.44(CHCl3 −MeOH−H2 O 60:35:
7). FAB−MS:[M+H]+ ;M/Z=882 ,[M+N
a]+ ;M/Z=904. 実施例23 本実施例における反応を図17に示す。
【0213】(a) 化合物29−2の合成 化合物29−1、0.422 gをピリジン15mlを加えて溶か
す。三酸化硫黄ピリジン錯体0.307 gを加え、室温で2
日半撹拌した。飽和水酸化バリウム水溶液10mlを加え
(pH=10)、さらにクロロホルム−メタノール(1:
1)90mlを加え、3000rpm で10分間遠心した。上清を硫
酸ナトリウム上乾燥させ、溶媒を減圧下留去した。トル
エンを加え、溶媒を減圧下留去した。メタノール20mlを
加えて懸濁させ(一部溶解)、ここに28%ナトリウムメ
トキシドメタノール溶液を7滴加え(pH=10)、室温で
4.5 時間撹拌した。反応の進行と共に一相溶液となっ
た。
【0214】メタノール100ml を加え、「ダウエックス
50WX−8」イオン交換樹脂(H型)を加えて中和し、
樹脂を濾去した。濾液に重炭酸ソーダの結晶を加え、激
しく撹拌し、残った結晶を濾去した。溶媒を減圧下留去
した。残渣をメタノール−クロロホルムから再沈澱さ
せ、目的化合物を淡黄色粉末として0.199 g得た。
【0215】1H−NMR(δ,DMSO−d6 ):0.8
6(t,3H,J=7.0 Hz),1.20−1.29(m,30
H),1.45−1.50(quintet ,2H,J=7.0 Hz),
3.25−3.62(m,17H),3.80(dd,1H,J=6.3
Hz,10.5Hz),3.81−3.85(m,1H),3.86(d
d,1H,J=6.0 Hz,10.5Hz),4.11(d,1
H,J=7.6 Hz).13 C−NMR(δ,DMSO−d6 ):14.00 ,22.14
−31.33 ,65.21 ,67.89 −70.40 ,68.28 ,70.30 ,
72.90 ,73.12 ,103.51. [α]D 25=−3.3 °(c=1.00,CHCl3 −MeO
H−H2 O 10:10:3). Rf :0.32(CHCl3 −MeOH−H2 O 65:25:
4). FAB−MS:[M+H]+ ;M/Z=667 . 実施例24 本実施例における反応を図18に示す。
【0216】(a) 化合物30−1の合成 マンノースペンタアセテート(3.90g)と2−[2−
(2−クロロエトキシ)エトキシ]エチルエーテル錯体
(5.68g)を塩化メチレン(200ml )に溶解し、三フッ
化ホウ素ジエチルエーテル錯体(5.68g)を加え、室温
で5日間撹拌した。
【0217】反応液を塩化メチレンで希釈し、水、5%
NaHCO3 水及び水で順次洗浄し、乾燥後溶媒を減圧
下留去した。残渣をシリカゲル(200 g)を用いるカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム)で精製し、目的
物(4.13g)を無色油状物として得た。
【0218】[α]D +38.7°(c 1.51,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 )δ:0.24(3H,s),2.1
0(3H,s),2.16(3H,s),3.63−3.70(9
H,m),3.75−3.85(3H,m),4.07(1H,dd
d,J=2.4 Hz,5.1 Hz,10.0Hz),4.11(1
H,dd,J=2.4H,12.2Hz),4.29(1H,d
d,J=5.1 Hz,12.2Hz),4.88(1H,d,J=
1.7 Hz),5.27(1H,dd,J=1.7 Hz,3.4 H
z),5.29(1H,t,J=10.0Hz),5.36(1H,
dd,J=3.4 Hz,10.0Hz). (b) 化合物30−2の合成 化合物30−1(3.68g)をDMF(50ml)に溶解し、ア
ジ化ナトリウム(0.72g)を加え、60℃で24時間撹拌し
た。
【0219】反応液を酢酸エチルで希釈し、水洗し、乾
燥後溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲル(150
g)を用いるカラムクロマトグラフィー(クロロホルム
−アセトン 10:1) で精製し、アジド体化合物30−2
(3.05g)を無色油状物として得た。
【0220】[α]D +35.6°(c 2.54,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.99(3H,s),2.0
4(3H,s),2.11(3H,s),2.16(3H,
s),3.40(2H,t,J=5.1 Hz),3.62−3.86
(10H,m),4.06(1H,ddd,J=2.4 Hz,4.
9 Hz,10.0Hz),4.10(1H,dd,J=2.4 H
z,12.2Hz),4.29(1H,dd,J=4.9 Hz,1
2.2Hz),4.88(1H,d,J=1.5 Hz),5.27
(1H,dd,J=1.5 Hz,3.4 Hz),5.29(1
H,t,J=10.0Hz),5.36(1H,dd,J=3.4
Hz,10.0Hz) (c) 化合物30−3の合成 化合物30−2(386mg ,0.76mmol)とp−トルエンスル
ホン酸(145mg ,0.76mmol)をエタノール(20ml)に溶
解し、リンドラー触媒(770mg )を加え、室温50psi で
7.5 時間接触還元を行った。触媒を濾過後、濾液を減圧
下濃縮し、目的物を得た。
【0221】(d) 化合物30−4の合成 化合物30−3(820mg )とN−t−ブトキシカルボニル
−γ−ベンジルグルタミン酸−α−N−ヒドロキシスク
シンイミドエステル(547mg )を塩化メチレン(40ml)
に溶解し、トリエチルアミン(255mg )を加え、室温で
1時間撹拌した。
【0222】反応液を塩化メチレンで希釈し、水、10%
クエン酸水及び水で順次洗浄し、乾燥後溶媒を減圧下留
去した。残渣をシリカゲル(60g)を用いるカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム−メタノール 150 :
1)で精製し、目的物(834mg)を得た。
【0223】[α]D +20.9°(c 1.87,CHC
3 ). 1H−NMR(CDCl3 )δ:1.43(9H,s),1.8
8−1.96(1H,m),1.99(3H,s),2.04(3
H,s),2.10(3H,s),2.15(3H,s),2.10
−2.20(1H,m),2.40−2.56(2H,m),3.46
(H,m),3.55(2H,m),3.58−3.71(7H,
m),3.78−3.84(1H,m),4.07(1H,ddd,
J=2.4 Hz,4.9 Hz,10.0Hz),4.12(1H,d
d,J=2.4 Hz,12.2Hz),4.14−4.20(1H,
m),4.28(1H,dd,J=4.9 Hz,12.2Hz),
4.88(1H,d,J=1.7Hz),5.12(2H,
s),5.27(1H,dd,J=1.7 Hz,3.4 Hz),
5.30(1H,t,J=10.0Hz),5.36(1H,dd,
J=3.4 Hz,10.0Hz),6.58(1H,m),7.32−
7.37(5H,m). (e) 化合物30−5の合成 化合物30−4(810mg )をエタノール(30ml)に溶解
し、10%Pd−C(300mg )を加え、室温40psi で4時
間接触還元を行った。触媒を濾去後、濾液を減圧下濃縮
し、目的物を得た。
【0224】(f) 化合物30−6の合成 化合物30−5(226mg )を塩化メチレン(20ml)に溶解
し、N−ヒドロキシスクシンイミド(37mlg)とN,N′
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(66mg)を加え、室
温で20時間撹拌した。反応混合物に化合物7−4(244m
g )とトリエチルアミン(65mg)を加え、室温で4時間
撹拌した。
【0225】不溶物を濾去し、濾液をクロロホルムで希
釈し、水、5%NaHCO3 水、水、10%クエン酸水及
び水で順次洗浄し、乾燥後溶媒を減圧下留去した。残渣
をシリカゲル(40g)を用いるカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルムーメタノール 25:1)で精製し、目
的化合物(308mg )を得た。
【0226】[α]D +6.8 °(c 1.93,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.43(9H,s),1.8
5(3H,s),1.99(3H,s),2.04(3H,
s),2.04(3H,s),2.04(3H,s),2.10(3
H,s),2.14(3H,s),2.16(3H,s),2.18
(3H,s),2.24−2.39(2H,m),2.66(1H,
dd,J=4.6 Hz,12.7Hz),3.37−3.70(22H,
m),3.80(3H,s),3.74−3.90(2H,m),4.
00−4.22(6H,m),4.28(1H,dd,J=4.9 H
z,12.2Hz),4.36(1H,dd,J=2.7 Hz,1
2.5Hz),4.87(1H,d,J=1.7 Hz),4.89−
4.96(1H,m),5.26(1H,dd,J=1.7 Hz,
3.4 Hz),5.29(1H,t,J=10.0Hz),5.32−
5.37(2H,m),5.39(1H,m),5.55(1H,
d). 実施例25 本実施例における反応を図19に示す。
【0227】(a) 化合物31−2αの合成 L−フコースを無水酢酸とピリジンで処理して得られる
テトラアセテート体化合物31−1(10.16 g)と2−
[2−(2−クロロエトキシ)エトキシ]エタノール
(10.31 g)を塩化メチレン(300ml )に溶解し、三フ
ッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(17.36 g)を加え室
温で25時間撹拌した。反応液を塩化メチレンで希釈し、
水、5%NaHCO3 水及び水で順次洗浄し、乾燥後溶
媒を減圧下留去した。残渣をピリジン(26ml)に溶解
し、無水酢酸(20ml)を加え、室温で15時間撹拌した。
【0228】反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、5
%NaHCO3 水、水、10%クエン酸水および水で順次
洗浄し、乾燥後溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲ
ル(250 g)を用いるカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム)で精製し、α−グリコシド体化合物31−2α
(4.40g)とβ−グリコシド体化合物31−2β(1.79
g)を無色油状物として得た。
【0229】α−グリコシド体化合物31−2α: [α]D −112.3 °(c 0.96,CHCl3 ).1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.14(3H,d,J=
6.6 Hz),1.99(3H,s),2.08(3H,s),2.
17(3H,s),3.62−3.84(12H,m),4.23(1
H,q,J=6.6 Hz),5.11(1H,d,J=3.7 H
z),5.12(1H,dd,J=3.7 Hz,10.0Hz),
5.30(1H,d,J=3.4 Hz),5.37(1H,dd,
J=3.4 Hz,10.0Hz). (b) 化合物31−3の合成 クロル体化合物31−2α(3.56g)をDMF(50ml)に
溶解し、アジ化ナトリウム(1.05g)を加え、70℃で2
日間撹拌した。
【0230】反応液を酢酸エチルで希釈し、水洗し、乾
燥後溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲル(100
g)を用いるカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム)で精製し、目的物(2.98g)を無色油状物として得
た。
【0231】[α]D −113.7 °(c 0.96,CHCl
3 ).1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.41(3H,d,J=
6.6 Hz),1.99(3H,s),2.07(3H,s),2.
16(3H,s),3.40(2H,t,J=5.0 Hz),3.
62−3.70(9H,m),3.78−3.84(1H,m),4.23
(1H,dq,J=1.2 Hz,6.6 Hz),5.10(1
H,d,J=3.7 Hz),5.12(1H,dd,J=3.7
Hz),5.30(1H,dd,J=1.2 Hz,3.4 H
z),5.37(1H,dd,J=3.4 Hz,10.3Hz). (c) 化合物31−4の合成 アジド体化合物31−3(2.21g)とp−トルエンスルホ
ン酸(0.94g)をエタノール(100ml )に溶解し、リン
ドラー触媒(4.40g)を加え、室温50psi で7時間接触
還元を行った。
【0232】触媒を濾去後、濾液を減圧下濃縮し、目的
物(2.84g)を無色油状物質として得た。
【0233】(d) 化合物31−5の合成 アミン体化合物31−4(637mg )とN−t−ブトキシカ
ルボニル−γ−ベンジルグルタミン酸−α−N−ヒドロ
キシスクシンイミドエステル(466mg )を塩化メチレン
(30ml)に溶解し、トリエチルアミン(217mg )を加
え、室温で3.5 時間撹拌した。
【0234】反応液を塩化メチレンで希釈し、水、10%
クエン酸水及び水で順次洗浄し、乾燥後溶媒を減圧下留
去した。残渣をシリカゲル(50g)を用いるカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム−メタノール 100:1)
で精製し、目的化合物(689mg )を無色油状物として得
た。
【0235】[α]D −52.1°(c 1.80,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.13(3H,d,J=
6.6 Hz),1.43(9H,s),1.88−1.96(1H,
m),1.99(3H,s),2.07(3H,s),2.16(3
H,s),2.10−2.20(1H,m),2.40−2.56(2
H,m),3.42−3.48(2H,m),3.54(2H,
m),3.56−3.68(7H,m),3.76−3.83(1H,
m),4.14−4.22(1H,m),4.23(1H,dq,J
=1.0 Hz,6.6 Hz),5.09−5.14(4H,m),5.
29(1H,dd,J=1.0 Hz,3.4 Hz),5.37(1
H,dd,J=3.4 Hz,10.3Hz),6.60(1H,
m). (e) 化合物31−6の合成 ベンジルエステル体化合物31−5(546mg )をエタノー
ル(20ml)に溶解し、10%Pd−C(200mg )を加え、
室温40psi で4時間接触還元を行った。触媒を濾去後、
濾液を減圧下濃縮し、目的物(546mg )を得た。
【0236】(f) 化合物31−7の合成 カルボン酸31−6(232mg )を塩化メチレン(20ml)に
溶解し、N−ヒドロキシスクシンイミド(41mg)とN,
N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(74mg)を加
え、室温で4.5 時間撹拌した。反応混合物に塩化メチレ
ン(15ml)に溶解したアミン体化合物7−4(273mg )
とトリエチルアミン(72mg)を加え、室温で4時間撹拌
した。
【0237】不溶物を濾去し、濾液をクロロホルムで希
釈し、水、5%NaHCO3 水、水、10%クエン酸水及
び水で順次洗浄し、乾燥後溶媒を減圧下留去した。残渣
をシリカゲル(50g)を用いるカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム−メタノール 25:1)で精製し、目
的化合物(295mg )を得た。
【0238】[α]D −36.7°(c 1.00,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.14(3H,d,J=
6.6 Hz),1.43(9H,s),1.85(3H,s),1.
99(3H,s),2.03(3H,s),2.04(3H,
s),2.07(3H,s),2.13(3H,s),2.14(3
H,s),2.17(3H,s),2.24−2.39(2H,
m),2.67(1H,dd,J=4.6 Hz,12. 7H
z),3.37−3.70(22H,m),3.80(3H,s),3.
76−3.89(2H,m),4.00−4.12(3H,m),4.14
−4.22(1H,m),4.22(1H,dq,J=1.0 H
z,6.6 Hz),4.37(1H,dd,J=2.7 Hz,1
2.5Hz),4.92(1H,m),5.11(1H,d,J=
3.7 Hz),5.11(1H,dd,J=3.7 Hz,10.0H
z),5.29(1H,dd,J=1.0 Hz,3.4 Hz),
5.34(1H,m),5.36−5.42(2H,m),5.59(1
H,d),5.66(1H,d). (g) 化合物31−8の合成 化合物31−7(146mg )をメタノール(2ml)に溶解
し、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(20μ
l)を加え、室温で1.5 時間撹拌した。反応液を減圧下
濃縮乾固し、残渣に0.1 N NaOH水(4ml)を加
え、室温で2時間撹拌した。
【0239】反応液に「アンバーライトIRC−50」を
加え、不溶物を濾去後濾液を減圧下濃縮乾固した。残渣
にクロロホルム−メタノール 1:1の混合溶媒を加
え、不溶物を濾去後濾液を減圧下濃縮乾固し、残渣をエ
ーテルで洗浄して目的化合物(88mg)を無色粉末として
得た。
【0240】[α]D −34.7°(C 0.78,MeO
H).1 H−NMR(CD3 OD)δ:1.21(3H,d,J=
6.6 Hz),1.44(9H,s),1.85−1.94(1H,
m),2.01(3H,s),1.97−2.06(1H,m),2.
31(2H,m),2.85(1H,dd,J=4.2 Hz,1
2.2Hz). 実施例26 本実施例における反応を図20に示す。
【0241】(a) 化合物32−1の合成 化合物31−7(150mg )に氷冷下トリフルオロ酢酸(2
ml)を加え、同温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃
縮乾固し、目的化合物を得た。このものは精製すること
なく次の反応に用いた。
【0242】(b) 化合物32−2の合成 カルボン酸31−6(78mg)を塩化メチレン(10ml)に溶
解し、N−ヒドロキシスクシンイミド(14mg)とN,N
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(25mg)を加え室温
で5時間撹拌した。反応混合物に塩化メチレン(15ml)
に溶解したアミン体化合物32−1とトリエチルアミンを
加え、室温で24時間撹拌した。
【0243】不溶物を濾去し、濾液をクロロホルムで希
釈し、水、5%NaHCO3 水、水、10%クエン酸水、
及び水で順次洗浄し、乾燥後溶媒を減圧下留去した。残
渣をシリカゲル(30g)を用いるカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム−メタノール 25:1)で精製し、
目的化合物(130mg )を無色油状物として得た。
【0244】[α]D −38.5°(c 0.88,CHC
3 ).1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.14(6H,d,J=
6.5 Hz),1.42(9H,s),1.85(3H,s),1.
99(6H,s,CH3 CO×2),2.04(3H,s,C
3 CO),2.04(3H,s,CH3 CO),2.07(3
H,s,CH3CO),2.08(3H,s),2.14(3
H,s),2.14(3H,s),2.17(3H,s),2.17
(3H,s),2.24−2.44(4H,m),2.66(1H,
dd,J=4.6 Hz,12.7Hz),3.32−3.70(33H,
m),3.81(3H,s),3.76−3.89(3H,m),4.
03−4.15(4H,m),4.18−4.25(2H,m),4.39
(1H,dd,J=2.0 Hz,11.5Hz9,4.43−4.50
(1H,m),4.92(1H,m),5.09−5.14(4H,
m),5.28−5.32(2H,m),5.33−5.40(4H,
m). (c) 化合物32−3の合成 化合物32−2(116mg )をメタノール(2ml)に溶解
し、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(20μ
l)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃
縮乾固し、残渣に0.1 N NaOH水(4ml)を加え、
室温で4時間撹拌した。
【0245】反応液に「アンバーライトIRC−50」を
加え、不溶物を濾去後濾液を減圧下濃縮乾固した。残渣
にクロロホルム−メタノール 1:1の混合溶媒を加
え、不溶物を濾去後濾液を減圧下濃縮乾固し、残渣をエ
ーテルで洗浄して目的化合物(80mg)を無色粉末として
得た。
【0246】[α]D −30.4°(C 1.05,MeO
H).1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.22(6H,d,J=
6.5 Hz),1.44(9H,s),2.02(3H,s),2.
85(1H,dd,J=4.4 Hz,12.2Hz). 実施例27 本実施例における反応を図21に示す。
【0247】(a) 2−(Trimethylsilyl)ethyl O −
(methyl 5−Acetamido −4,7,8,9−tetra-O-
acetyl−3.5 −dideoxy-D −glycero −α−D −galact
o −2−nonulopyranosylonate)(2→3)−2,4−
di−O −acetyl−6−O −benzoyl −β−D −galactop
yranoside (化合物33−1)の合成 J.Carbohydrate Chemistry, 8(2),265−283 (198
9)の記載に従って合成した。
【0248】(b) 化合物33−2の合成 化合物33−1(2.00g)を塩化メチレン(30ml)に溶解
し、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(1.30ml)を
加え、0℃で5時間撹拌した。反応液を塩化メチレンに
希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥
後溶媒を減圧下留去した。次いで、得られた残渣を塩化
メチレン(15ml)に溶解し、トリクロロアセトニトリル
(5ml)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−
7−ウンデンセン(160 μl)を順次加えて、0℃で30
分撹拌した。
【0249】反応液は減圧下濃縮した後、シリカゲル
(90g)を用いるカラムクロマトグラフィー(塩化メチ
レン−メタノール 50:1)で精製し、目的化合物(1.
83g)をα及びβが1:1の混合物として得た。なお、
1H−NMRは、α及びβ各々の1H分を1Hと表示す
る。
【0250】1H−NMR(CDCl3 )δ:8.67,8.6
2(each s),8.03−7.99(4H,m),7.57−7.52
(2H,m),7.44−7.38(4H,m),6.56(1H,
d,J=3.9 Hz),5.99(1H,d,J=8.3 H
z),5.57(1H,ddd,J=8.8 ,6.1 ,2.4 H
z),5.47(1H,ddd,J=9.5 ,4.2 ,3.2 H
z),5.38−5.29(5H,m),5.14(1H,d,J=
3.4 Hz),5.11(1H,d,J=10.0),5.07(1
H,dd,J=10.3,3.4 Hz),5.06(1H,d,J
=10.5Hz),4.93(1H,ddd,J=12.3,10.5,
4.7 Hz),4.89(1H,ddd,12.3,10.5,4.6 H
z),4.79(1H,dd,J=10.3,3.4 Hz),4.58
(1H,dd,J=6.8 ,6.4 Hz),4.45−4.36(3
H,m),4.28−4.17(4H,m),4.12(1H,d
d,J=12.5,4.2 Hz),4.05(1H,m),4.02−
3.94(2H,m),3.75(1H,dd,J=10.7,2.2
Hz),3.65(1H,dd,J=10.7,2.7 Hz),2.
61(1H,dd,J=12.9,4.6 Hz),2.51(1H,
dd,J=12.7,4.6 Hz),1.73(1H,dd,J=
12.7,12.3Hz),1.71(1H,dd,J=12.9,12.3
Hz),3.79,3.78,2.18,2.15,2.13,2.13,2.11,
2.04,2.03,2.01,2.00,1.87,1.85,(each 3H,
s). (c) 化合物33−3の合成 「モレキュラーシーブズ4A」(4g)を含む塩化メチ
レン(10ml)に化合物33−2(300mg )及び2−[2−
(2−アジドエトキシ)エトキシ]エタノール(160mg
)を溶解し、室温で2時間撹拌した後、0℃で三フッ
化ホウ素ジエチルエーテル錯体(112 μl)を加え、同
温度で1時間撹拌した。
【0251】反応液はセライト濾過した後、濾液を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥後溶媒を減圧
下留去した。残渣をシリカゲル(20g)を用いるカラム
クロマトグラフィー(トルエンーアセトン 3:1)で
精製し、目的化合物(219mg)を無色油状物として得
た。
【0252】[α]D 27−17.0°(c 1.03,CHCl
3 ). IR(CHCl3 ):1744,1690cm-11 H−NMR(CDCl3 )δ:8.03(2H,d,J=
7.0 Hz),7.57(1H,m),7.44(1H,m),5.
56(1H,ddd,9.3 ,5.4 ,2.7 Hz),5.38(1
H,dd,9.3 ,2.7 ),5.09(1H,br.d,J=
11.5Hz),5.07(1H,dd,J=10.3,8.1 H
z),5.06(1H,br.d),4.89(1H,m),4.
69(1H,d,J=8.1 Hz),4.61(1H,dd,J
=10.3,3.4Hz),4.43(1H,dd,J=11.2,6.6
Hz),4.35(1H,dd,J=12.7,2.7 Hz),
4.22(1H,dd,11.2,6.8 Hz),4.08−3.98(4
H,m),3.77(1H,m),3.77(3H,s),3.71
−3.61(9H,m),3.39(2H,t,J=5.0 H
z),2.59(1H,dd,J=12.7,4.6 Hz),1.72
(1H,dd,J=12.7,12.3Hz),2.22,2.13,2.
12,2.09,2.06,2.01,1.86(each 3H,s). (d) 化合物33−4の合成 化合物33−3(90mg)とパラトルエンスルホン酸(17.5
mg)を溶解したメタノール(5ml)溶液に、リンドラー
触媒(70mg)を加え、中圧水素気流下(50psi)室温
で、2時間撹拌した。続いて、同触媒(70mg)を更に加
え、同条件で1時間撹拌した。
【0253】反応液より触媒を濾去した後、濾液を減圧
下濃縮して、目的化合物(103mg )を粗生成物として得
た。
【0254】(e) 化合物33−5の合成 化合物31−6(71mg)を塩化メチレン(1.5ml )に溶解
し、N−ヒドロキシスシンイミド(12.5mg)とN,N′
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(22.5mg)を加え、
0℃で3時間撹拌した。反応混合物に化合物33−4(10
3mg )とトリエチルアミン(13μl)を溶解した塩化メ
チレン(1.5ml )溶液を加え、室温で4時間撹拌した。
【0255】不溶物を濾去し、濾液を塩化メチレンで希
釈し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後溶媒を減圧下留去し
た。残渣をシリカゲル(20g)を用いるカラムクロマト
グラフィー(塩化メチレン−メタノール 25:1)で精
製し、目的化合物(96mg)を無色油状物として得た。
【0256】[α]D 27−38.6°(c 1.05,CHCl
3 ). IR(CHCl3 ):1744,1690cm-11 H−NMR(CDCl3 )δ:8.03(2H,d,J=
8.0 Hz),7.57(1H,m),6.77(1H,br.
s),5.71(1H,br.d,J=7.3 Hz),5.56
(1H,ddd,J=9.3 ,5.6 ,2.7 Hz),5.37
(1H,dd,J=9.3 ,2.7 Hz),5.35(1H,d
d,J=10.5,3.4 Hz),5.29(1H,dd,J=3.
4 ,1.2 Hz),5.16(1H,d,10.3Hz),5.13−
5.10(2H,m),5.06(1H,d,J=3.2 Hz),
5.05(1H,dd,J=10.3,8.0 Hz),4.90(1
H,ddd,J=12.3,10.5,4.6 Hz),4.67(1
H,d,J=8.1 Hz),4.61(1H,dd,J=10.
3,3.4 Hz),4.44(1H,dd,J=11.0,6.6 H
z),4.36(1H,dd,J=12.2,2.7 Hz),4.21
(1H,dd,J=11.0,6.9 Hz),4.21(1H,
m),4.12(1H,m),4.07−3.97(4H,m),3.
80(2H,m),3.69−3.54(18H,m),3.51−3.40
(4H,m),2.69(1H,dd,J=12.7,4.6 H
z),2.35(1H,m),2.27(1H,m),1.71(1
H,dd,J=12.7,12.3Hz),1.13(3H,d,J
=6.6 Hz),3.77,2.22,2.16,2.13,2.12,2.09,
2.07,2.05,2.01,1.99,1.85(each 3H,s),1.
43(9H,s). (f) 化合物33−6の合成 化合物33−5(60mg)が溶解したメタノール(1ml)溶
液に、3%ナトリウムメトキシド−メタノール溶液(20
0 μl)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液に「ア
ンバーライトIRC−50」を加え、不溶物を濾去後濾液
を減圧下濃縮した。次いで得られた残渣に0.1 N水酸化
ナトリウム水溶液(1ml)を加え、室温で3時間撹拌し
た。
【0257】その後、「アンバーライトIRC−50」に
よる中和、不溶物の濾去、濾液の減圧下濃縮、および
「セファデックスLH−20」(45g)を用いたカラムク
ロマトグラフィー(メタノール)による精製により目的
化合物(37mg)を白色粉末として得た。
【0258】[α]D 27−18.2°(c 0.53,MeO
H).1 H−NMR(D2 O)δ:4.87(1H,d,J=3.7
Hz),4.47(1H,d,J=7.8 Hz),4.10−4.03
(2H,m),3.98−3.52(37H,m),3.43−3.35
(3H,m),2.73(1H,dd,J=12.3,4.6 H
z),2.34(2H,m),2.02(1H,m),2.01(3
H,s),1.88(1H,m),1.79(1H,dd,J=
12.3,12.0Hz),1.41(9H,s),1.19(3H,
d,J=6.6 Hz). 検査例1(水溶性の検査) 下記構造式Aで示される化合物はクロロホルム−メタノ
ール系溶媒には全く溶解しなかったが、下記構造式Bで
示される本発明の化合物は、脂肪鎖部分がより大きくな
っているにも拘わらず、同じ溶媒に10mg/mlの濃度で容
易に溶解した。このようにポリエチレングリコール部を
化合物中に導入することにより溶解性の改善を図ること
ができた。
【0259】
【化4】 実施例28(微粒子キャリヤーの調製) L−α−ジパルミトイルフォスファチジルコリン80μmo
l 、コレステロール80μmol 、及び化合物3−8、4−
3、7−6または8−2、16μmol をクロロホルムおよ
びメタノールの混液(容積比1:1)に溶かした。次
に、窒素ガス気流中で有機溶媒を除去して遠沈管のガラ
ス壁にリピッドフィルムを生成させた。
【0260】ここに予め45℃に加温した 3H−イヌリン
5.29MBq(160 μCi)を含有する1mMイヌリンの
リン酸緩衝化生理食塩水(pH7.4 。以下、PBSと略す
ることがある)8mlを加えて約50℃に保温しながら振盪
し、更に軽く超音波処理してリポソームの懸濁液を調製
した。これを60℃に加温し、0.2 μm、0.1 μm及び0.
08μmの孔径を有するポリカーボネート製メンブランフ
ィルターを順に通過させ、粒径約0.08μmのリポソーム
の懸濁液を調製した。
【0261】次にこれを3回超遠心分離し(1回目は10
5 ×gで14時間、2および3回目は105 ×gで2時
間)、上澄液を除去することによりリポソームに保持さ
れなかったイヌリンを除去し、PBSを加えて全量6ml
のリポソーム懸濁液を4種得た。
【0262】また、化合物を配合しないで、上記と同様
にして全量6mlのリポソーム懸濁液を得た。これをコン
トロールリポソームとした。
【0263】検査例2(微粒子キャリヤーの薬物送達
能) イ.試験方法 実施例28で調製した5種の試料をそれぞれSD系雄性ラ
ット(体重200 〜250g)の後肢静脈より体重100 g当
たりL−α−ジパルミトイルフォスファチジルコリンお
よびコレステロールの合計として5μmol を注入した。
【0264】投与後15分、30分、1時間、2時間、4時
間及び6時間目に頸静脈より血液を約0.2ml 採血し、遠
心後血漿0.1ml を濾紙に取り、乾燥後燃焼装置にて燃焼
し、液体シンチレーション法によりその放射活性を求め
た。また、投与後6時間目にラットを屠殺し、各種組織
を各約200mg 採り、乾燥後燃焼装置にて燃焼し、液体シ
ンチレーション法によりその放射活性を求め、各臓器1
g当たりのイヌリン濃度を求めた。
【0265】ロ.結果と考察 図22に示すように、脾蔵中の濃度がコントロールに対し
化合物3−8、4−3、7−6及び8−2を使用したも
のはいずれも低下したことより、これらの化合物を有す
るリポソームはいずれも細網内皮系組織を回避している
ことが明らかになった。
【0266】
【発明の効果】本発明により、微粒子キャリヤーの材料
として優れた、エチレングリコールの重合度が3以上の
ポリエチレングリコール鎖の一端に1個または複数個の
酸性官能基を有する化合物が付加されかつ他端に1個ま
たは複数個の炭素原子数5以上のアルキル基および/ま
たはアルケニル基を有する化合物が付加されてなる酸性
官能基を有する脂質誘導体の合成中間体が容易に提供さ
れるところとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1および2における反応を示す。
【図2】実施例3および4における反応を示す。
【図3】実施例5における反応を示す。
【図4】実施例6における反応を示す。
【図5】実施例7および8における反応を示す。
【図6】実施例9における反応を示す。
【図7】実施例10における反応を示す。
【図8】実施例11および12における反応を示す。
【図9】実施例13における反応を示す。
【図10】実施例14および15における反応を示する。
【図11】実施例16および17における反応を示す。
【図12】実施例18における反応を示す。
【図13】実施例19における反応を示す。
【図14】実施例20における反応を示す。
【図15】実施例21における反応を示す。
【図16】実施例22における反応を示す。
【図17】実施例23における反応を示す。
【図18】実施例24における反応を示す。
【図19】実施例25における反応を示す。
【図20】実施例26における反応を示す。
【図21】実施例27における反応を示す。
【図22】検査例2における結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 淳 茨城県つくば市春日4−19−13 エーザイ 紫山寮 (72)発明者 村橋 直一 茨城県北相馬郡守谷町松前台7−2−4 (72)発明者 阪上 昌浩 千葉県柏市明原4−4−4 インペリアル レジデンス102

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレングリコールの重合度が3以上の
    ポリエチレングリコール鎖の一端の水酸基は1個または
    複数個の保護されていてもよい酸性官能基を有する糖と
    結合し、かつ、他の一端の水酸基はそのままであるかま
    たはハロゲン原子、アジド基またはアミノ基(このアミ
    ノ基はそのままでもよくまたアシル基などで保護されて
    いてもよい)で置換されている酸性糖誘導体。ただし、
    該糖の水酸基の一部または全部が保護されていてもよ
    く、かつ、該他の一端に1個または複数個の炭素原子数
    5以上のアルキル基および/またはアルケニル基を有す
    る化合物が付加された形の酸性糖誘導体は除く。
  2. 【請求項2】 該糖がガラクトース、フコース、マンノ
    ースもしくはグルコースまたはこれらの糖の1または2
    以上を含む化合物である請求項1記載の酸性糖誘導体。
  3. 【請求項3】 該酸性官能基を有する糖がシアル酸およ
    びウロン酸の1もしくは2以上を分子中に有する化合物
    またはシアル酸もしくはウロン酸である請求項1記載の
    酸性糖誘導体。
  4. 【請求項4】 該酸性官能基が燐酸残基、硫酸残基、カ
    ルボキシル基、フォスフェニル基、フォスフォニル基、
    スルフォニル基、スルフェニル基またはスルフィニル基
    である請求項1または2記載の酸性糖誘導体。
  5. 【請求項5】 ポリエチレングリコールがエチレングリ
    コールの3〜10重合物である請求項1〜4のいずれかに
    記載の酸性糖誘導体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007016031A (ja) * 1999-12-08 2007-01-25 Procter & Gamble Co エーテル末端処理ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤
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