JPH0680580B2 - インライン形電子銃 - Google Patents

インライン形電子銃

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JPH0680580B2
JPH0680580B2 JP8262586A JP8262586A JPH0680580B2 JP H0680580 B2 JPH0680580 B2 JP H0680580B2 JP 8262586 A JP8262586 A JP 8262586A JP 8262586 A JP8262586 A JP 8262586A JP H0680580 B2 JPH0680580 B2 JP H0680580B2
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久和 山根
律雄 石田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、偏向収差を補正する四極レンズを形成する
電極を備えた電子銃に関するものである。
〔従来の技術〕
セルフコンバーゼンス形の偏向ヨークを有するカラー陰
極線管では、偏向磁界によつて電子ビームが変形を受
け、蛍光面の周縁部分のスポツト像が、長だ円形になる
偏向収差はよく知られている。
この解消手段として、電子銃内に四極レンズを形成する
電極を配置し、静電的に電子ビームの変形を補正するよ
うにした電子銃が提案されている。
第5図は、従来の四極レンズを形成する電極を示す一部
破断拡大斜視図である。図において、一線に並べられた
3つの円筒電極(15),(16),(17)の上下の面に対
向する透孔(15a),(15b),(16a),(16b),(17
a),(17b)を設け、これらの透孔(15a)〜(17b)の
外側に対向して設けられた2枚の平行板電極(18),
(19)と、3つの円筒電極(15)〜(17)の間に形成さ
れる電界が6つの透孔(15a)〜(17b)をとおつて四極
レンズを形成するように構成している。
しかし、これらの電極構造は一体化するのがむづかし
く、また構造上、組立て作業が複雑になるという問題点
があつた。また、平行板電極(18),(19)と円筒電極
(15)〜(17)との間に印加される電圧により、コンバ
ーゼンス・ドリフトが生じ、コンバーゼンス特性が損な
われるという問題点があつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このような問題点を解消する構成として、第2図〜第4
図に示したような電極構造が考えられる。第2図はイン
ライン形電子銃の縦断面図で、(6)は一線上に配列さ
れた3個の陰極、(8)は制御電極、(9)は加速電極
で、(6),(7),(8)で3極部を構成する。(1
0),(11)は3つの四極レンズを形成する第1,第2の
電極、(12)は集束電極、(13)は陽極電極で、(6)
〜(13)でインライン形電子銃(14)を構成している。
第3図は第2図III-III線矢視断面図で、四極レンズを
形成する電極(以下、四極電極という)の断面図であ
る。図において、(5B),(5G),(5R)は電子ビー
ム、(1a),(1c),(2a),(2c),(3a),(3c)
はそれぞれ電子ビーム(5B),(5G),(5R)を両側か
ら挾む一対の垂直向の電極片(以下、垂直電極片とい
う。)(1b),(1d),(2b),(2d),(3b),(3
d)は同じく電子ビーム(5B),(5G),(5R)を上下
から挾む一対の水平向の電極片(以下、水平電極片とい
う。)で、水平電極片は第1の電極(10)の電子ビーム
通過孔となる部分を切起して形成されており、この第1
の電極(10)と、電子ビーム通過孔となる部分を切起し
て垂直電極片が形成されている第2の電極(11)とを第
2図に示したように軸方向に重ね合わせて、一線に並ん
だ3つの四極電極(1),(2),(3)を構成してお
り、第2図の電極(11)は集束電極(12)と同電位に保
たれ、第1の電極(10)との間に、図示していない電源
から、偏向磁界に同時したフオーカス補正用の変調電圧
Vmが印加されて、四極レンズを形成する。
この四極レンズは、第1の電極(10)に印加される変調
電圧Vmの正負により、通過する電子ビーム(5B),(5
G),(5R)にそれぞれ作用を及ぼし、Vmが正電位、す
なわち水平電極片(1b),(1d),(2b),(2d),
(3b),(3d)が、垂直電極片(1a),(1c),(2
a),(2c),(3a),(3c)より正電位であるときに
は、電子ビームを上下方向に引く電気力を及ぼし、図示
していない蛍光面上のスポツト形状は第4図(a)に示
したように、縦長のだ円になる。またVmが零電位である
ときは、四極レンズは電子ビームに何等の作用を及ぼさ
ず、第4図(b)のように真円のスポツト形状となり、
逆に、Vmが負電位であるときは、第4図(c)に示した
ように、横長のだ円形となる。
このように、集束電極(12)と陽極(13)の間に形成さ
れる主レンズに入る前の電子ビーム(5B),(5G),
(5R)の断面形状を、変調電圧Vmを変えることで制御す
ることができるので、変調電圧Vmを、電子ビーム(5
B),(5G),(5R)が偏向磁界によつて偏向されるこ
とにより生じる偏向収差を補正する電圧波形に設定すれ
ば、偏向収差を補正して蛍光面の全面にわたつて真円に
近いスポツト形状を得ることができる。
しかし、上記のような四極電極(1),(2),(3)
は、各電子ビーム(5B),(5G),(5R)のフオーカス
特性を改善することはできるが、四極レンズの挿入によ
つてコンバーゼンスがドリフトしてしまうという問題点
があつた。
この発明はこのような問題点を解消するためになされた
もので、偏向収差を補正するとともに、コンバーゼンス
・ドリフトの生じない四極電極を備えたインライン形電
子銃を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る四極電極は、中央と両側の電子ビームを
各別に上下および両側から挟むそれぞれ1対の水平電極
片および1対の垂直電極片とよりなる3つの四極電極を
備え、中央の四極電極は偏向収差補正用の変調電圧が印
加されて偏向収差を補正する電界分布を発生する軸対称
形に形成されているとともに、両側の2つの四極電極
は、垂直電極片の幅において、外側の垂直電極片の幅を
内側の垂直電極片の幅よりも大に形成されており、上記
変調電圧の印加による偏向収差の補正と当該変調電圧の
印加にともなって発生するコンバーゼンス・ドリフト作
用を相殺する電界分布を発生する軸非対称形に形成され
ていることを特徴とするものである。
〔作用〕
この発明における四極電極は、中央の電子ビームと、両
側の電子ビームに与える四極レンズの作用が異なつてお
り、中央の四極電極は、偏向収差を補正する電界分布を
もつ電子レンズを形成し、両側の四極電極は、偏向収差
の補正と、変調電圧の印加によつて発生するコンバーゼ
ンス・ドリフトの補正とを行う電界分布をもつ電子レン
ズを形成する。
〔発明の実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明する。第1
図において、四極電極(1),(2),(3)を構成す
る各電極片は、円弧状に形成されており、四極電極
(1),(2),(3)が配列されているX軸と、この
X軸に垂直な中央の四極電極(2)の中心を通る垂直軸
Y2について、(1a)と(3c),(1c)と(3a),(2a)
と(2c),(1b)と(3b),および(1d),(3d)はそ
れぞれ対称形であり、また水平軸Xについて、(1b)と
(1d),(2b)と(2d),および(3b)と(3d)はそれ
ぞれ対称形であるが、垂直電極片(1a),(1c),(2
a),(2c),(3a),(3c)の幅において、両側の四
極電極(1),(3)における外側の垂直電極片(1a)
と(3c)の幅をV1、内側の垂直電極(1c)と(3a)の幅
をV3、中央の四極電極(2)における垂直電極片(2a)
と(2c)の幅をV2とした場合、V1>V2>V3の関係に形成
されており、また(1b),(1d),(3b),(3d)の幅
はh1,(2b),(2d)の幅はh2であつて、h1>h2に形成
されていて、中央の四極電極(2)の4枚の電極片が垂
直・水平軸Y2,Xについて軸対称形に形成されているのに
対して、両側の四極電極(1),(3)は、水平軸Xに
ついては対称形であるが、Y1軸,Y3軸に対しては非対称
形に形成されている。
なおこの実施例においては、v1,v2,v3,h1,h2はいず
れも異なる寸法に設定されている。
このように、中央の四極電極(2)と、両側の四極電極
(1),(3)の形状を異にすることにより、中央の電
子ビーム(5G)と、両側の電子ビーム(5B),(5R)に
与える四極レンズの作用が異なる。特に、両側の電子ビ
ーム(5B),(5R)のX軸方向についての作用が変化す
る。このことを利用すれば、軸対称に形成した四極電極
を使用した場合に発生するコンバーゼンス・ドリフト、
つまり両側の電子ビーム(5B),(5R)に生じるX軸方
向の変位を相殺してドリフトを解消することができる。
なお、上記実施例では、中央の四極電極(2)と、両側
の四極電極(1),(3)の対応する4枚の電極片のす
べての幅寸法が異なる構成としたが、この構成に限られ
るものではなく、変調電圧を印加することにより発生す
るコンバーゼンス・ドリフトを打ち消す電界分布を発生
する電極配置とすればよい。
また、上記実施例では、四極電極の形状を円弧状に形成
したが、この形状に限られるものではなく、楕円,双曲
線,放物線などの曲面または平板のいずれであつても同
様の作用・効果が得られる。また、一つの四極電極を、
平板電極片と円弧状の電極片とを組み合せた構成として
もよい。
〔発明の効果〕
この発明は以上説明したとおり、中央の四極電極の形状
と、両側の四極電極の形状とを異なる形状に形成し、偏
向収差補正用の変調電圧を印加して偏向収差を補正する
とともに、当該変調電圧を四極電極に印加することによ
つて発生するコンバーゼンス・ドリフトをも打消す電界
分布を当該四極電極内に形成させるようにしたので各電
子ビームのフオーカス特性を向上させることができ、ま
た、これに起因しておこるコンバーゼンス・ドリフトを
解消できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の要部である四極電極の形
状を示す断面図、第2図はこの発明の基となつた四極電
極を備えた電子銃の縦断面図、第3図は第2図III−III
線矢視断面図、第4図(a)〜(c)は四極電極を通つ
た電子ビームのスポツト形状を示す図、第5図は従来の
四極レンズを形成する電極の構成を示す一部破断斜視図
である。 (1),(2),(3)…四極レンズを形成する電極
(四極電極)、(1a),(1c),(2a),(2c),(3
a),(3c)…垂直電極片、(1b),(1d),(2b),
(2d),(3b),(3d)…水平電極片、(5B),(5
G),(5R)…電子ビーム、(14)…インライン形電子
銃。 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】四極レンズを形成する電極を備えたインラ
    イン形電子銃において、中央と両側の電子ビームを各別
    に上下および両側から挟むそれぞれ1対の水平電極片お
    よび1対の垂直電極片とよりなる3つの四極電極を備
    え、中央の四極電極は偏向収差補正用の変調電圧が印加
    されて偏向収差を補正する電界分布を発生する軸対称形
    に形成されているとともに、両側の2つの四極電極は、
    垂直電極片の幅において、外側の垂直電極片の幅を内側
    の垂直電極片の幅よりも大に形成されており、上記変調
    電圧の印加による偏向収差の補正と当該変調電圧の印加
    にともなって発生するコンバーゼンス・ドリフト作用を
    相殺する電界分布を発生する軸非対称形に形成されてい
    ることを特徴とするインライン形電子銃。
  2. 【請求項2】上記四極電極の断面形状が、平板または円
    弧、放物線、双曲線などの曲面とされている特許請求の
    範囲第1項記載のインライン形電子銃。
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EP87302872A EP0241218B1 (en) 1986-04-03 1987-04-02 Cathode ray tube apparatus
DE8787302872T DE3775253D1 (de) 1986-04-03 1987-04-02 Kathodenstrahlroehre.
KR1019870003185A KR900006173B1 (ko) 1986-04-03 1987-04-03 음극선관장치
US07/295,883 US4886999A (en) 1986-04-03 1989-01-11 Cathode ray tube apparatus with quadrupole electrode structure

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JPH02106855A (ja) * 1988-10-13 1990-04-18 Nec Corp カラー受像管用電子銃

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