JPH0680566B2 - Nb−Ti合金系超電導線 - Google Patents
Nb−Ti合金系超電導線Info
- Publication number
- JPH0680566B2 JPH0680566B2 JP60073505A JP7350585A JPH0680566B2 JP H0680566 B2 JPH0680566 B2 JP H0680566B2 JP 60073505 A JP60073505 A JP 60073505A JP 7350585 A JP7350585 A JP 7350585A JP H0680566 B2 JPH0680566 B2 JP H0680566B2
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- alloy
- superconducting wire
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- cross
- alloy filament
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、Nb−Ti合金系超電導線に関するものである。
Nb−Ti合金系超電導線は第4図に示すように、非超電導
体である銅などの安定化材2の中に超電導体である多数
のNb−Ti系合金フィラメント1が埋め込まれた構造であ
るが、従来のこの種の超電導線はフィラメント1の断面
形状が円形になっている。このような超電導線は、第5
図(a)に示す断面円形のNb−Ti系合金線11に断面円形
の安定化材12を被覆した複合素線、あるいは同図(b)
に示す断面円形のNb−Ti系合金線11に断面六角形の安定
化材12を被覆した複合素線を多数本集合し、減面加工を
施すことにより製造される。
体である銅などの安定化材2の中に超電導体である多数
のNb−Ti系合金フィラメント1が埋め込まれた構造であ
るが、従来のこの種の超電導線はフィラメント1の断面
形状が円形になっている。このような超電導線は、第5
図(a)に示す断面円形のNb−Ti系合金線11に断面円形
の安定化材12を被覆した複合素線、あるいは同図(b)
に示す断面円形のNb−Ti系合金線11に断面六角形の安定
化材12を被覆した複合素線を多数本集合し、減面加工を
施すことにより製造される。
しかしこのような超電導線では、Nb−Ti系合金フィラメ
ントが断面円形であるため、フィラメントの間の、安定
化材の量をある程度以下に少なくすることができず、超
電導線全体での臨界電流密度の改善に限界があっあ。安
定化材の多少は通常、超電導線の外周面近傍など安定化
材だけで出来ている部分を除いた、Nb−Ti系合金フィラ
メント近傍における〔安定化材/Nb−Ti系合金フィラメ
ント〕の断面積比で表され、フィラメントが断面円形の
場合はこの比を0.6以下にすることはできない。
ントが断面円形であるため、フィラメントの間の、安定
化材の量をある程度以下に少なくすることができず、超
電導線全体での臨界電流密度の改善に限界があっあ。安
定化材の多少は通常、超電導線の外周面近傍など安定化
材だけで出来ている部分を除いた、Nb−Ti系合金フィラ
メント近傍における〔安定化材/Nb−Ti系合金フィラメ
ント〕の断面積比で表され、フィラメントが断面円形の
場合はこの比を0.6以下にすることはできない。
またNb−Ti系合金フィラメント近傍での安定化材が多い
ため、フィラメントの極細化にも限度があり、10μmφ
以下のNb−Ti系合金フィラメントを有する超電導線を安
定して得ることはほとんど出来なかった。
ため、フィラメントの極細化にも限度があり、10μmφ
以下のNb−Ti系合金フィラメントを有する超電導線を安
定して得ることはほとんど出来なかった。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するた
め、非超電導体の安定化材の中に多数のNb−Ti系合金フ
ィラメントが埋め込まれているNb−Ti合金系超電導線に
おいて、上記Nb−Ti系合金フィラメントの断面形状を四
辺形以上の多辺形にした第1の特徴を有する。
め、非超電導体の安定化材の中に多数のNb−Ti系合金フ
ィラメントが埋め込まれているNb−Ti合金系超電導線に
おいて、上記Nb−Ti系合金フィラメントの断面形状を四
辺形以上の多辺形にした第1の特徴を有する。
フィラメントの断面形状を多辺形にすると、それを密に
配列した状態では、フィラメント相互間の面積を小さく
できるから、〔安定化材/Nb−Ti系合金フィラメント〕
の断面積比を小さくすることができる。
配列した状態では、フィラメント相互間の面積を小さく
できるから、〔安定化材/Nb−Ti系合金フィラメント〕
の断面積比を小さくすることができる。
Nb−Ti系合金フィラメントの断面形状は、六角形、四角
形などが好ましく、多辺形という用語はその角が丸まっ
ているような形でもよいという意味である。
形などが好ましく、多辺形という用語はその角が丸まっ
ているような形でもよいという意味である。
第1図および第2図はそれぞれ本発明の超電導線を示す
もので、第1図はNb−Ti系合金フィラメント1の断面形
状が六角形の場合、第2図は四角形の場合である。第3
図(b)、(c)はこのような超電導線を製造するのに
使用される複合素線を示すもので、(b)は断面四角形
のNb−Ti系合金線11にそれと同じ形に安定化材12を被覆
したもの、(c)は同じく断面六角形のものである。こ
のような複合素線を多数本集合し、減面加工をほどこす
ことにより上記のような超電導線が製造できる。
もので、第1図はNb−Ti系合金フィラメント1の断面形
状が六角形の場合、第2図は四角形の場合である。第3
図(b)、(c)はこのような超電導線を製造するのに
使用される複合素線を示すもので、(b)は断面四角形
のNb−Ti系合金線11にそれと同じ形に安定化材12を被覆
したもの、(c)は同じく断面六角形のものである。こ
のような複合素線を多数本集合し、減面加工をほどこす
ことにより上記のような超電導線が製造できる。
本発明の第2の特徴は、Nb−Ti系合金フィラメントの断
面周長を、同じ面積の円の周長の1.05〜1.2倍の範囲と
したことである。正六角形の周長は同じ面積の円の周長
の1.05倍であり、これより周長が短いと円に近くなり、
効果的でない。また四角形ではその周長が円の周長の1.
1〜1.2倍が好ましく、これより周長が長くなるとフィラ
メントが偏平になり、好ましくない。
面周長を、同じ面積の円の周長の1.05〜1.2倍の範囲と
したことである。正六角形の周長は同じ面積の円の周長
の1.05倍であり、これより周長が短いと円に近くなり、
効果的でない。また四角形ではその周長が円の周長の1.
1〜1.2倍が好ましく、これより周長が長くなるとフィラ
メントが偏平になり、好ましくない。
またNb−Ti系合金フィラメントは相互に接触しない範囲
でできるだけ密にすることが好ましく、Nb−Ti系合金フ
ィラメント近傍での〔安定化材/Nb−Ti系合金フィラメ
ント〕の断面積比を0.6以下にすることが、超電導線全
体での臨界電流密度を向上させる上で効果的である。
でできるだけ密にすることが好ましく、Nb−Ti系合金フ
ィラメント近傍での〔安定化材/Nb−Ti系合金フィラメ
ント〕の断面積比を0.6以下にすることが、超電導線全
体での臨界電流密度を向上させる上で効果的である。
さらにNb−Ti系合金フィラメントの直径を10μm以下に
することも、臨界電流密度を向上させる上で効果的であ
る。
することも、臨界電流密度を向上させる上で効果的であ
る。
60mmφ、Nb−46.5wt%Ti合金棒を外径73mm、内径60.5mm
の高純度銅管内に挿入して複合棒をつくり、これを750
℃において1時間保持したのち、30mmφに押し出し、さ
らにこの押出材を圧延により3mm角の線材とした。この
ようにして得た素線1300本を外径145mm、内径120mmの高
純度銅管内に挿入して複合母材をつくり、これを熱間押
出により80mmφとした。次いでこの押出材を冷間加工と
中間熱処理の組み合わせにより減面加工し、0.3mmφお
よび0.5mmφの超電導線を得た。
の高純度銅管内に挿入して複合棒をつくり、これを750
℃において1時間保持したのち、30mmφに押し出し、さ
らにこの押出材を圧延により3mm角の線材とした。この
ようにして得た素線1300本を外径145mm、内径120mmの高
純度銅管内に挿入して複合母材をつくり、これを熱間押
出により80mmφとした。次いでこの押出材を冷間加工と
中間熱処理の組み合わせにより減面加工し、0.3mmφお
よび0.5mmφの超電導線を得た。
また比較のため、60mmφ、Nb−46.5wt%Ti合金棒を外径
99.5mm、内径60.5mmの高純度銅管内に挿入した複合棒を
つくり、これを750℃において1時間保持したのち、30m
mφに押し出し、さらにこの押出材を丸伸線加工により4
mmの線材とした。このようにして得た素線720本を外径1
45mm、内径120mmの高純度銅管内に挿入して複合母材を
つくり、これを熱間押出により80mmφとした。次いでこ
の押出材を冷間加工と中間熱処理の組み合わせにより減
面加工し、0.5mmφおよび1.0mmφの超電導線を得た。
99.5mm、内径60.5mmの高純度銅管内に挿入した複合棒を
つくり、これを750℃において1時間保持したのち、30m
mφに押し出し、さらにこの押出材を丸伸線加工により4
mmの線材とした。このようにして得た素線720本を外径1
45mm、内径120mmの高純度銅管内に挿入して複合母材を
つくり、これを熱間押出により80mmφとした。次いでこ
の押出材を冷間加工と中間熱処理の組み合わせにより減
面加工し、0.5mmφおよび1.0mmφの超電導線を得た。
この両者の試験結果は第1表のとおりであった。
なお第1表において銅比とは〔銅/Nb−Tiフィラメン
ト〕の断面積比である。またフィラメントの等価直径と
は、そのフィラメントの断面積と同じ面積の円の直径で
ある。
ト〕の断面積比である。またフィラメントの等価直径と
は、そのフィラメントの断面積と同じ面積の円の直径で
ある。
以上説明した如く本発明によれば、臨界電流密度の高い
超電導線が得られる。
超電導線が得られる。
第1図および第2図はそれぞれ本発明に係る超電導線の
概略断面図、第3図(b)、(c)はそれぞれ本発明の
超電導線を製造するのに用いられる複合素線の断面図、
第4図は従来の超電導線の概略断面図、第5図(a)
(b)はそれぞれ従来の超電導線を製造するのに用いら
れる複合素線の断面図である。 1〜Nb−Ti系合金フィラメント、2〜安定化材。
概略断面図、第3図(b)、(c)はそれぞれ本発明の
超電導線を製造するのに用いられる複合素線の断面図、
第4図は従来の超電導線の概略断面図、第5図(a)
(b)はそれぞれ従来の超電導線を製造するのに用いら
れる複合素線の断面図である。 1〜Nb−Ti系合金フィラメント、2〜安定化材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 卓哉 東京都品川区二葉2―9―15 古河電気工 業株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭59−105215(JP,A) 特開 昭60−95811(JP,A) 特開 昭60−101813(JP,A) 実開 昭59−54109(JP,U) 特公 昭46−20954(JP,B1) 米国特許4044457(US,A)
Claims (1)
- 【請求項1】非超電導体の安定化材の中に多数のNb−Ti
系合金フィラメントが埋め込まれているNb−Ti合金系超
電導線において、 Nb−Ti系合金フィラメントの断面形状が四辺形以上の多
辺形になっており、 Nb−Ti系合金フィラメントの断面周長が同じ面積の円の
周長の1.05〜1.2倍になっており、 Nb−Ti系合金フィラメント近傍での〔安定化材/Nb−Ti
系合金フィラメント〕の断面積比が0.6以下であり、 Nb−Ti系合金フィラメントの等価直径が10μm以下であ
る、ことを特徴とするNb−Ti合金系超電導線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60073505A JPH0680566B2 (ja) | 1985-04-09 | 1985-04-09 | Nb−Ti合金系超電導線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60073505A JPH0680566B2 (ja) | 1985-04-09 | 1985-04-09 | Nb−Ti合金系超電導線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61232510A JPS61232510A (ja) | 1986-10-16 |
JPH0680566B2 true JPH0680566B2 (ja) | 1994-10-12 |
Family
ID=13520173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60073505A Expired - Lifetime JPH0680566B2 (ja) | 1985-04-09 | 1985-04-09 | Nb−Ti合金系超電導線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0680566B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0642334B2 (ja) * | 1985-11-08 | 1994-06-01 | 住友電気工業株式会社 | 複合多芯超電導線 |
WO1991003060A1 (fr) * | 1989-08-25 | 1991-03-07 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Materiau filaire supraconducteur et procede de production d'un tel materiau |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4044457A (en) | 1976-04-01 | 1977-08-30 | The United States Of America As Represented By The United States Energy Research And Development Administration | Method of fabricating composite superconducting wire |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59105215A (ja) * | 1982-12-08 | 1984-06-18 | 昭和電線電纜株式会社 | Nb−Ti合金系超電導線の製造方法 |
-
1985
- 1985-04-09 JP JP60073505A patent/JPH0680566B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4044457A (en) | 1976-04-01 | 1977-08-30 | The United States Of America As Represented By The United States Energy Research And Development Administration | Method of fabricating composite superconducting wire |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61232510A (ja) | 1986-10-16 |
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