JPH0680462B2 - 感光性フィルム及びその現像方法 - Google Patents

感光性フィルム及びその現像方法

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JPH0680462B2
JPH0680462B2 JP1060496A JP6049689A JPH0680462B2 JP H0680462 B2 JPH0680462 B2 JP H0680462B2 JP 1060496 A JP1060496 A JP 1060496A JP 6049689 A JP6049689 A JP 6049689A JP H0680462 B2 JPH0680462 B2 JP H0680462B2
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武雄 守谷
敏雄 山縣
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Kimoto Co Ltd
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリビニルブチラール又はポリ酢酸ビニルと、
オルソキノンジアジド系化合物とを含有する感光性組成
物層を備えた感光性フィルム及びこのような感光性フィ
ルムの現像方法に関するものである。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 従来より高分子化合物とオルソキノンジアジド系化合物
とを含有する感光性組成物が知られており、例えばフェ
ノール樹脂と、1、2−ナフトキノン−ジアジド(2)
−4−スルホン酸のノボラックエステルの組合せがあ
る。これらはフォトレジスト、フォトレリーフなどの用
途に利用されている。しかしながら、これらの組合せで
はアルカリ水溶液で現像可能であるが、感光皮膜が脆
く、きずがつきやすいなど機械的強度が不充分である。
感光皮膜の強度を上げるため、このような樹脂にポリビ
ニルブチラール、ポリ酢酸ビニル等の樹脂を添加するこ
とが提案されているが(特開昭50−96304号公報、特開
昭55−129341号公報、特開昭55−6397号公報)、ポリビ
ニルブチラール、ポリ酢酸ビニル等は通常のアルカリ水
溶液には溶解しないので、限られた量しか用いることが
できす、又、比較的分子量の小さいものが用いられてい
る。
従って、従来の感光性組成物を用いた感光フィルムでは
充分な機械的強度が得られず、折り曲げたり筒状に丸め
たりするとクラックが発生し、良好な画像が得られなか
った。
[発明の目的] 本発明の目的は、これらの問題点を解消し、感光皮膜が
強靭でしかも水系現像液で現像可能な感光性フィルム及
びその現像方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] このような目的を達成する本発明の感光性フィルムは、
フィルム支持体及びその上に形成された感光性組成物層
から成り、感光性組成物層は高分子化合物として平均分
子量10000から230000で、ブチラール化度が20から80mol
%であるポリビニルブチラール、又は平均分子量15000
から270000であるポリ酢酸ビニルよりなる群から選ばれ
た1種以上と、オルソキノンジアジド系化合物とを含有
するものであり、又、本発明の現像方法は、高分子化合
物として平均分子量10000から230000で、ブチラール化
度が20から80mol%であるポリビニルブチラール、又は
平均分子量15000から270000であるポリ酢酸ビニルより
なる群から選ばれた1種以上と、オルソキノンジアジド
系化合物とを含有し、オルソキノンジアジド系化合物の
前記高分子化合物に対する添加量が5から50重量%であ
る感光性組成物層を備えた感光性フィルムを露光し、次
いで芳香族カルボン酸のアルカリ金属塩化合物と、アル
カリ金属の水酸化物及び/又は炭酸塩との水溶液である
水系現像液で現像するものである。
本発明の感光性フィルムにおいて使用する高分子化合物
は、ポリビニルブチラール、又はポリ酢酸ビニルよりな
る群から選ばれた1種以上が用いられている。これら高
分子化合物は有機溶剤に可溶であるば使用可能である
が、その分子量が少なすぎると皮膜強度が低下し、又、
分子量が大きすぎると感光液が高粘度になり、その調整
が困難になるため好ましくない。ブチラール化度につい
ては低すぎると耐水性が悪くなり、高すぎると水系現像
液での現像性が低下する。以上の理由によりポリビニル
ブチラールは、平均分子量10000から230000でブチラー
ル化度が20から80mol%、ポリ酢酸ビニルにおいては平
均分子量15000から270000である高分子化合物が好まし
い。
又、本発明において使用するオルソキノンジアジド系化
合物としては、2−ジアゾ−1−ナフトール−5(4′
−メチルフエニルスルホネート)、2−ジアゾ−1−ナ
フトール−5−フェノキシスルホネート、1、2−ナフ
トキノン−ジアジド(2)−4−スルホン酸のノボラッ
クエステル、2、2′−ジヒドロキシ−ジフエニル−ビ
ス−(ナフトキノン−1、2−ジアジド−5−スルホン
酸エステル)、2、3、4−トリオキシベンザフェノン
−ビス−(ナフトキノン−1、2−ジアジド−5−スル
ホン酸エステル)等をあげることができる。
これらオルソキノンジアジド系化合物の高分子化合物に
対する添加量は、重量で通常5から50%、好適な添加量
は10から30%である。
さらに、必要に応じ、染料、顔料等を添加しても差支え
ない。又、使用目的に応じ、現像性、耐触性等の改善の
必要が有れば、ポリビニルブチラール、又はポリ酢酸ビ
ニルと相溶性のあるフェノール樹脂、スチレン−マレイ
ン酸共重合樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂等をポ
リビニルブチラール或いはポリ酢酸ビニルに対して等量
まで添加しても良い。
本発明の感光性組成物は、一般的には有機溶剤に溶解
し、フィルム支持体に塗布して感光性フィルムとする。
有機溶剤の具体例としては、アセトン、メチルエチルケ
トン、シクロヘキサノン、メチルアルコール、エチルア
ルコール、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチルグリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、ジメチルホルムアミド等、又はこれら有機溶剤
の混合物をあげることができる。
フィルム支持体としては、ポリエチレンテレフタレート
等のプラスチックフィルム或いはアルミニウム等の金属
を蒸着したプラスチックフィルムなどが用いられる。
次に本発明の感光性フィルムの現像方法について説明す
る。本発明の現像方法は、高分子化合物としてポリビニ
ルブチラール又はポリ酢酸ビニルと、オルソキノンジア
ジド系化合物とを含有する上記の感光性組成物層を有す
る感光性フィルムに適用されるもので、特定の複合され
たアルカリ現像液を用いることによりこのような高分子
化合物を現像するものである。すなわち、本発明の感光
性フィルムの現像液としては、芳香族カルボン酸のアル
カリ金属塩化合物と、アルカリ金属の水酸化合物及びあ
るいは炭酸塩との水溶液を使用することができる。これ
らの化合物の具体例を示せば、芳香族カルボン酸として
はP−クロル安息香酸、サリチル酸、アントラニル酸等
のナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩化合物をあ
げることができる。また、これらのアルカリ金属の水酸
化物あるいは炭酸塩の具体例を示せば、前者としては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、後者としては炭酸
ナトリウム、炭酸カリウムがある。
現像液の現像性、安定性等からみて、最も好ましい現像
液としては、P−クロル安息香酸ナトリウム、サリチル
酸ナトリウムの単独または混合物と、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムの単独または混合物との水溶液をあ
げることができる。現像液の濃度としては通常4から40
重量%の水溶液として使用することができるが、現像性
を改善する目的で、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール等を
これら現像液に対し重量で1から40%添加することもで
きる。
[実施例] 次に本発明を実施例によって更に詳細に説明する。
実施例 1 厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に下記の組成の皮膜形成液を乾燥後の膜厚が10μmにな
るように塗布、乾燥し、アルコール可溶性ポリアミド層
を形成した。
アルコール可溶性ポリアミド・ ウルトラミドIC(BASF社製) 10重量部 赤色有機染料 3 〃 メチルアルコール 70 〃 トルエン 20 〃 次に上記ポリアミド層の上に下記組成の感光液を乾燥後
の塗膜が3μになるように塗布、乾燥して感光性フィル
ムを得た。
感光液 ポリビニルブチラール・エスレックBL−3 (積水化学(株)製) (分子量約17,000、ブチラール化度60〜73mol%) 10重量部 1、2−ナフトキノン−ジアジド(2)−4− スルホン酸のノボラックエステル 3 〃 メチルエチルケトン 60 〃 トルエン 40 〃 この感光性フィルムをネガのくくり線原稿と密着させ、
超高圧水銀灯2kwで1mの距離より、40秒露光を行った
後、以下の現像液で処理することにより、感光層の現像
及びポリアミド層のエッチングを一液で行うことがで
き、良好なネガフィルムが得られた。
現像液 P−クロル安息香酸ナトリウム 20重量部 水酸化ナトリウム 1 〃 水 79 〃 比較例 1 実施例1の感光液で使用されているポリビニルブチラー
ル樹脂に替えて、フエノール樹脂(郡栄化学工業(株)
製商品名MP120HH)を使用し、実施例1に従って感光性
フィルムを作り、現像処理したネガフィルムを得た。
処理剤のネガフィルムは、実施例1とほとんど同じであ
ったが、現像処理前に、感光フィルムを折り曲げたり、
強く筒状に丸めたりすると、比較例1の感光フィルム
は、クラックが入り、現像処理により、可溶性ポリアミ
ド層にも同型の溝が入ったが、実施例1の感光フィルム
は、全く異状が認められなかった。
実施例 2 厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの
片面に真空蒸着により0.1μmのアルミニウム膜を設
け、その上に下記組成感光液を乾燥後の塗膜が3μmに
なるように塗布し、乾燥した。
感光液 ポリ酢酸ビニル・ゴーセニールM35 −X6(メチルアルコール35%溶液、 日本合成化学工業(株)製) (分子量約220,000) 20重量部 メチルエチルケトン 60 〃 トルエン 40 〃 2−ジアゾ−1−ナフトール−5− 7−フェノキシスルホネート 6 〃 このフィルムにポジ原稿を密着させ、2kwの超高圧水銀
灯で1mの距離より2分間露光を行った後、次に示す現像
液で現像を行った。次いで50重量%リン酸水溶液で、ア
ルミニウムのエッチングを行った。露光部の感光層は十
分にレジストとしての機能を果たし、画像遮光性の高い
鮮明なアルミニウムのポジ画像が得られた。
現像液 サリチル酸ナトリウム 40重量部 水酸化ナトリウム 1 〃 水 59 〃 比較例 2 実施例2の感光液で使用されているポリ酢酸ビニルに替
えて、フェノール樹脂(郡栄化学工業(株)製商品名MP
120HH)を使って実施例2に従って感光フィルムを作っ
た。
実施例2及び比較例2の両フィルムを現像前に折り曲
げ、強く丸めたところ、比較例2のフィルムはクラック
が入り現像及びエッチング処理により、クラックの部分
のアルミニウムが溶解して良好な画像を得られなかっ
た。
実施例2のフィルムには全く異状が認められなかった。
[発明の効果] 本発明の感光性フィルム及その現像方法によれば、皮膜
が強靭でリレーフがシャープな良好な画像が得られ、又
有機溶剤を使用しないので作業性も良い。
フロントページの続き (72)発明者 小倉 政子 埼玉県与野市鈴谷1115―2 株式会社きも と埼玉工場内 (56)参考文献 特開 昭53−36222(JP,A) 特開 昭55−129341(JP,A) 特開 昭54−63818(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム支持体及びその上に形成された感
    光性組成物層から成る感光性フィルムにおいて、前記感
    光性組成物層は、高分子化合物として平均分子量10000
    から230000で、ブチラール化度が20から80mol%である
    ポリビニルブチラール、又は平均分子量15000から27000
    0であるポリ酢酸ビニルよりなる群から選ばれた1種以
    上と、オルソキノンジアジド系化合物とを含有し、前記
    オルソキノンジアジド系化合物の前記高分子化合物に対
    する添加量が5から50重量%であることを特徴とする感
    光性フィルム。
  2. 【請求項2】高分子化合物として平均分子量10000から2
    30000で、ブチラール化度が20から80mol%であるポリビ
    ニルブチラール、又は平均分子量15000から270000であ
    るポリ酢酸ビニルよりなる群から選ばれた1種以上と、
    オルソキノンジアジド系化合物とを含有し、前記オルソ
    キノンジアジド系化合物の前記高分子化合物に対する添
    加量が5から50重量%である感光性組成物層を備えた感
    光性フィルムを露光し、次いで芳香族カルボン酸のアル
    カリ金属塩化合物と、アルカリ金属の水酸化物及び/又
    は炭酸塩との水溶液である水系現像液で現像することを
    特徴とする感光性フィルムの現像方法。
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