JPH068034B2 - 耐圧合成樹脂管 - Google Patents
耐圧合成樹脂管Info
- Publication number
- JPH068034B2 JPH068034B2 JP3244585A JP24458591A JPH068034B2 JP H068034 B2 JPH068034 B2 JP H068034B2 JP 3244585 A JP3244585 A JP 3244585A JP 24458591 A JP24458591 A JP 24458591A JP H068034 B2 JPH068034 B2 JP H068034B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- resin pipe
- synthetic resin
- spiral
- reinforcing
- Prior art date
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば下水管、排水
管、電線・電話線用保護管など主として地中に敷設して
使用されるものであって、耐圧性の高い合樹脂管に関す
るものである。
管、電線・電話線用保護管など主として地中に敷設して
使用されるものであって、耐圧性の高い合樹脂管に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、この種の耐圧合成樹脂管は、螺
旋波形状に形成した樹脂管の管壁肉厚内に、該管の凸ま
たは凹部と略相似する断面Ｕ字状の金属薄板製補強帯板
を螺旋状に巻回埋設して、土圧など管軸線に対して垂直
方向や斜め方向からの外圧に対して補強帯板が強力に対
抗し、管全体として強大な耐圧強度を発揮すると共に、
この補強帯板の外面全体が樹脂材にて被覆されているた
め、地下水などの影響による補強帯板の腐食等を抑制し
て長年月に亘る使用に際しても所期の耐圧強度を保持で
きるようにしていた。
旋波形状に形成した樹脂管の管壁肉厚内に、該管の凸ま
たは凹部と略相似する断面Ｕ字状の金属薄板製補強帯板
を螺旋状に巻回埋設して、土圧など管軸線に対して垂直
方向や斜め方向からの外圧に対して補強帯板が強力に対
抗し、管全体として強大な耐圧強度を発揮すると共に、
この補強帯板の外面全体が樹脂材にて被覆されているた
め、地下水などの影響による補強帯板の腐食等を抑制し
て長年月に亘る使用に際しても所期の耐圧強度を保持で
きるようにしていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成の耐圧合成樹脂管は、耐圧強度を負担する螺
旋状補強帯板の管軸線方向で相隣る帯板の端縁部同士が
全く物理的に結合しないで、単に端縁部突合わせ状態ま
たは離間状態のままで巻回埋設しているため、強度的に
一体構造とならず、例えば管に働く外圧が一様でない場
合、強大な外圧が働く管部分の補強帯板が局部的に変形
して管本来の機能を損ねたり、管全体の耐圧強度の低下
を招くばかりでなく、管製造時においても、管軸線方向
で相隣る補強帯板の突合わせ端縁部または離間端縁部が
歪変形し易くなる。
ような構成の耐圧合成樹脂管は、耐圧強度を負担する螺
旋状補強帯板の管軸線方向で相隣る帯板の端縁部同士が
全く物理的に結合しないで、単に端縁部突合わせ状態ま
たは離間状態のままで巻回埋設しているため、強度的に
一体構造とならず、例えば管に働く外圧が一様でない場
合、強大な外圧が働く管部分の補強帯板が局部的に変形
して管本来の機能を損ねたり、管全体の耐圧強度の低下
を招くばかりでなく、管製造時においても、管軸線方向
で相隣る補強帯板の突合わせ端縁部または離間端縁部が
歪変形し易くなる。
【０００４】その結果、所定通りの形状の管を製造する
ことが困難となり、しかも前記補強帯板の成形埋設と、
その外側樹脂壁及び内側樹脂壁の押出成形とを同時に行
わなければならず、製造も煩雑で手間を要するといった
問題がある。本発明は上記した実情に鑑みてなされたも
ので、構造および製造が極めて簡単容易で、製造コスト
の低減を図りつつ、螺旋状補強帯板を強制的に一体構造
として所定通りの耐圧強度を発揮し得る耐圧合成樹脂管
を提供することを目的とする。
ことが困難となり、しかも前記補強帯板の成形埋設と、
その外側樹脂壁及び内側樹脂壁の押出成形とを同時に行
わなければならず、製造も煩雑で手間を要するといった
問題がある。本発明は上記した実情に鑑みてなされたも
ので、構造および製造が極めて簡単容易で、製造コスト
の低減を図りつつ、螺旋状補強帯板を強制的に一体構造
として所定通りの耐圧強度を発揮し得る耐圧合成樹脂管
を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る耐圧合成樹脂管は、螺旋波形状の樹脂
管の内面に沿って巻回配設されるところの、前記管の凸
または凹部とほぼ相似するよう断面略Ｕ字状とした金属
薄板製補強帯板の内側露出面に合成樹脂膜をラミネート
すると共に、該補強帯板の管軸線方向で相隣るものの端
縁部同士を樹脂管の波形状山頂部または谷部において螺
旋方向に沿って局部的に若しくは全域に亘って溶接固着
したという構成に特徴を有する。
に、本発明に係る耐圧合成樹脂管は、螺旋波形状の樹脂
管の内面に沿って巻回配設されるところの、前記管の凸
または凹部とほぼ相似するよう断面略Ｕ字状とした金属
薄板製補強帯板の内側露出面に合成樹脂膜をラミネート
すると共に、該補強帯板の管軸線方向で相隣るものの端
縁部同士を樹脂管の波形状山頂部または谷部において螺
旋方向に沿って局部的に若しくは全域に亘って溶接固着
したという構成に特徴を有する。
【０００６】
【作用】上記のような構成を有する本発明に係る耐圧合
成樹脂管によると、地中に埋設して使用する際、土圧な
どの外圧に対して、螺旋波形状の樹脂管とその内面に巻
回配設された金属薄板製補強帯板とが協働して対抗する
のであるが、この場合、特に補強帯板の管軸線方向で相
隣るものの端縁部同士が局部的に若しくは全域的に溶接
一体化されていることから、螺旋状補強帯板が強度的に
一体構造物となって、外圧が管の局部に集中作用した
際、その応力を螺旋状補強帯板に広く分散させて補強帯
板の局部的変形を防止し、薄い金属板を使用しながら強
大な耐圧強度する。
成樹脂管によると、地中に埋設して使用する際、土圧な
どの外圧に対して、螺旋波形状の樹脂管とその内面に巻
回配設された金属薄板製補強帯板とが協働して対抗する
のであるが、この場合、特に補強帯板の管軸線方向で相
隣るものの端縁部同士が局部的に若しくは全域的に溶接
一体化されていることから、螺旋状補強帯板が強度的に
一体構造物となって、外圧が管の局部に集中作用した
際、その応力を螺旋状補強帯板に広く分散させて補強帯
板の局部的変形を防止し、薄い金属板を使用しながら強
大な耐圧強度する。
【０００７】また、上記の螺旋状補強帯板の外側は螺旋
状の樹脂管により被覆され、かつ内側は合成樹脂膜がラ
ミネートされているので、前記補強帯板の腐食が防止さ
れ、腐食に起因する耐圧強度の低下をも充分に抑制する
ことができ、それでいて予め金属薄板製補強帯板によっ
て螺旋波形状管を形成しておき、その上から帯状の樹脂
製条素材を巻付けることにより形成できるもので、その
構造、製造が極めて簡単で、コストダウンを図ることが
できる。
状の樹脂管により被覆され、かつ内側は合成樹脂膜がラ
ミネートされているので、前記補強帯板の腐食が防止さ
れ、腐食に起因する耐圧強度の低下をも充分に抑制する
ことができ、それでいて予め金属薄板製補強帯板によっ
て螺旋波形状管を形成しておき、その上から帯状の樹脂
製条素材を巻付けることにより形成できるもので、その
構造、製造が極めて簡単で、コストダウンを図ることが
できる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は耐圧合成樹脂管の一部切欠き正面図、図２
は図１の要部の拡大縦断面図であり、同図において、１
は断面弧状でかつその両解放端部からそれぞれ横外方に
向けて突出する突出縁1a、1bを有する樹脂製条素材1A
を、その相隣接する突出縁1a、1b同士が互いに重合融着
される状態で順次螺旋状に巻回することにより形成され
た螺旋波形状の樹脂管である。
する。図１は耐圧合成樹脂管の一部切欠き正面図、図２
は図１の要部の拡大縦断面図であり、同図において、１
は断面弧状でかつその両解放端部からそれぞれ横外方に
向けて突出する突出縁1a、1bを有する樹脂製条素材1A
を、その相隣接する突出縁1a、1b同士が互いに重合融着
される状態で順次螺旋状に巻回することにより形成され
た螺旋波形状の樹脂管である。
【０００９】２は樹脂管１の内面に沿って螺旋状に巻回
配設された補強帯板で、該補強帯板２は、例えば0.3mm
〜1.0mm 程度の薄帯鉄板や鋼板などの金属薄板を前記樹
脂管１の凸または凹部とほぼ相似する断面略Ｕ字状に折
曲げ加工したものからなり、その内面には合成樹脂膜３
がラミネートされている。
配設された補強帯板で、該補強帯板２は、例えば0.3mm
〜1.0mm 程度の薄帯鉄板や鋼板などの金属薄板を前記樹
脂管１の凸または凹部とほぼ相似する断面略Ｕ字状に折
曲げ加工したものからなり、その内面には合成樹脂膜３
がラミネートされている。
【００１０】そして、実際の製造時においては、上記補
強帯板２を螺旋状に巻回しながら、この補強帯板２の管
軸線方向で相隣るものの端縁部同士を波形の山頂部にお
いて螺旋方向に沿って局部的に点状または全域に亘って
線状に溶接一体化４することにより強度的に一体構造の
螺旋状補強管体2Aを作製し、この螺旋状補強管体2Aの外
面に既述の樹脂製条素材1Aを螺旋状に巻回する。
強帯板２を螺旋状に巻回しながら、この補強帯板２の管
軸線方向で相隣るものの端縁部同士を波形の山頂部にお
いて螺旋方向に沿って局部的に点状または全域に亘って
線状に溶接一体化４することにより強度的に一体構造の
螺旋状補強管体2Aを作製し、この螺旋状補強管体2Aの外
面に既述の樹脂製条素材1Aを螺旋状に巻回する。
【００１１】図３、図４は、それぞれ本発明の別な実施
例を示すもので、図３に示す実施例は前記補強帯板２の
管軸線方向に相隣るものの端縁部同士を波形の谷部にお
いて局部的に溶接固着したものである。この図３で示す
実施例と図１、図２で示す実施例との比較においては、
例えば、電線・電話線用保護管として使用する際、電線
や電話線の挿入時における溶接部４の擦れ摩耗を防ぐ意
味から図１、図２のように波形の山頂部で溶接する方が
有利である。
例を示すもので、図３に示す実施例は前記補強帯板２の
管軸線方向に相隣るものの端縁部同士を波形の谷部にお
いて局部的に溶接固着したものである。この図３で示す
実施例と図１、図２で示す実施例との比較においては、
例えば、電線・電話線用保護管として使用する際、電線
や電話線の挿入時における溶接部４の擦れ摩耗を防ぐ意
味から図１、図２のように波形の山頂部で溶接する方が
有利である。
【００１２】図４に示す実施例では、樹脂製管壁１なら
びに補強帯板２ともに断面方形の螺旋波形に形成したも
のである。
びに補強帯板２ともに断面方形の螺旋波形に形成したも
のである。
【００１３】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、螺旋波形
状の樹脂管と、その波形状とほぼ相似の断面略Ｕ字状金
属薄板製補強帯板との金属・樹脂複合構造の二重管から
なり、金属薄板製補強帯板によって樹脂管部分の肉厚を
小さくして管径（外径）に対する有効径を大きくしなが
ら耐圧強度に優れた管を得ることができるものである
が、特に、本発明によるときは、内装する補強帯板の管
軸線方向で相隣るものの端縁部同士を螺旋方向に沿って
局部的に溶接固着することにより、螺旋状に巻回される
補強帯板を強度的に一体構造物となして、補強帯板の肉
厚の割に耐圧強度をより高めることができると共に、管
製造時における補強帯板の歪変形も確実に防止して所定
通りの形状の管を製造することができる。
状の樹脂管と、その波形状とほぼ相似の断面略Ｕ字状金
属薄板製補強帯板との金属・樹脂複合構造の二重管から
なり、金属薄板製補強帯板によって樹脂管部分の肉厚を
小さくして管径（外径）に対する有効径を大きくしなが
ら耐圧強度に優れた管を得ることができるものである
が、特に、本発明によるときは、内装する補強帯板の管
軸線方向で相隣るものの端縁部同士を螺旋方向に沿って
局部的に溶接固着することにより、螺旋状に巻回される
補強帯板を強度的に一体構造物となして、補強帯板の肉
厚の割に耐圧強度をより高めることができると共に、管
製造時における補強帯板の歪変形も確実に防止して所定
通りの形状の管を製造することができる。
【００１４】その上、補強帯板の内面に樹脂膜をラミネ
ートしているので、この金属薄板製補強帯板の腐食を防
止し、上述の耐圧強度の低下を抑制し、長年月使用に対
して強力な耐圧強度を保持させ得るといった効果を奏す
る。
ートしているので、この金属薄板製補強帯板の腐食を防
止し、上述の耐圧強度の低下を抑制し、長年月使用に対
して強力な耐圧強度を保持させ得るといった効果を奏す
る。
【図１】一部切欠き正面図、
【図２】要部の拡大縦断面図、
【図３】別な実施例を示す要部の拡大縦断面図、
【図４】さらに別な実施例を示す要部の拡大縦断側面
図。
図。
１ 樹脂管 ２ 補強帯板 ３ 合成樹脂膜 ４ 溶接部。
Claims (1)
- 【請求項１】 螺旋波形状に形成した樹脂管の内面に沿
って、該管の凸または凹部とほぼ相似する断面略Ｕ字状
の金属薄板製補強帯板を螺旋状に巻回配設してなる耐圧
合成樹脂管であって、前記補強帯板の内側露出面には合
成樹脂膜がラミネートされていると共に、この補強帯板
の管軸線方向で相隣るものの端縁部同士を樹脂管の波形
状山頂部または谷部において螺旋方向に沿って溶接一体
化していることを特徴とする耐圧合成樹脂管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3244585A JPH068034B2 (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 耐圧合成樹脂管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3244585A JPH068034B2 (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 耐圧合成樹脂管 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05220876A JPH05220876A (ja) | 1993-08-31 |
| JPH068034B2 true JPH068034B2 (ja) | 1994-02-02 |
Family
ID=17120912
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3244585A Expired - Lifetime JPH068034B2 (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 耐圧合成樹脂管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH068034B2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR1038160A (fr) * | 1950-06-21 | 1953-09-25 | Tuyau flexible à spires hélicoïdales soudées | |
| JPS63194927A (ja) * | 1987-02-09 | 1988-08-12 | Toyo Chem Co Ltd | 地中埋設電線管の製造方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4936509U (ja) * | 1972-07-03 | 1974-04-01 | ||
| JPS61141889U (ja) * | 1985-02-25 | 1986-09-02 | ||
| JPH0429179Y2 (ja) * | 1986-03-06 | 1992-07-15 |
-
1991
- 1991-08-28 JP JP3244585A patent/JPH068034B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR1038160A (fr) * | 1950-06-21 | 1953-09-25 | Tuyau flexible à spires hélicoïdales soudées | |
| JPS63194927A (ja) * | 1987-02-09 | 1988-08-12 | Toyo Chem Co Ltd | 地中埋設電線管の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05220876A (ja) | 1993-08-31 |
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