JPH0680349U - 密閉型圧縮機の固定子固定装置 - Google Patents
密閉型圧縮機の固定子固定装置Info
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- JPH0680349U JPH0680349U JP2561293U JP2561293U JPH0680349U JP H0680349 U JPH0680349 U JP H0680349U JP 2561293 U JP2561293 U JP 2561293U JP 2561293 U JP2561293 U JP 2561293U JP H0680349 U JPH0680349 U JP H0680349U
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- JP
- Japan
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- stator
- fixing
- core
- stator fixing
- hermetic compressor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鉄損を増加させず、鉄心が有効活用されて電
動機特性の向上する固定子鉄心の組立てを可能とする。 【構成】 固定子固定金具6のクランプ部8,8によ
り、積層した鉄板3を上下から挟持して固定をする。そ
して固定子固定金具6をその本体部7に挿通する取付ボ
ルト11により圧縮機ケース5の台座部5bに締着して
固定するもので、固定子鉄心2に固定のための取付穴な
どが無く、鉄損の増加の心配が無い。
動機特性の向上する固定子鉄心の組立てを可能とする。 【構成】 固定子固定金具6のクランプ部8,8によ
り、積層した鉄板3を上下から挟持して固定をする。そ
して固定子固定金具6をその本体部7に挿通する取付ボ
ルト11により圧縮機ケース5の台座部5bに締着して
固定するもので、固定子鉄心2に固定のための取付穴な
どが無く、鉄損の増加の心配が無い。
Description
【0001】
本考案は冷蔵庫などに用いられる密閉型圧縮機に関し、特にその動力源となる 電動機の固定子の固定装置に関する。
【0002】
密閉型圧縮機は、その密閉容器の中に電動機と該電動機と直結されて冷媒を圧 縮する圧縮機とが収納されている。そして電動機は周知のように回転子と固定子 とより構成されており、ここで固定子は薄鋼板例えばけい素鋼板を、中央に回転 子の回転空間を形成するように円形あるいは枠状に打ち抜き、この鉄板を所要枚 数積層した構造物となっている。
【0003】 ここで積層した鉄板を密着固定し、固定子鉄心とする方法としては、従来より 次の様な手段が採られている。 (1)鉄心をその軸方向の側面で溶接を行う。 (2)鉄心をボルト締めによってクランプする。 (3)スロット絶縁紙による固定。(ルーズラミネーション) (4)カシメによる固定。
【0004】
しかし、(1)の方式では溶接を行うことで、熱による影響を鉄板が受けて鉄 損が増加する問題がある。(4)の方式では一枚一枚の鉄板にカシメ溝を所定箇 所につけるため、このカシメ溝により磁束の流れが妨げられて鉄損増加となる問 題がある。また(3)の方式では鉄心が動き易いため組立精度を出すのが難しい 。
【0005】 そして(2)のクランプ式であるが、従来のクランプ方式ではレシプロ式密閉 型圧縮機の場合、電動機ケースに取り付けるためのボルト穴を鉄心に設けなけれ ばならず、鉄心の磁束の流れを妨げることとなり、もしそれを望まないならば、 ボルト穴のスペースの確保のために鉄心の面積を大きくしなければならなくなり 、コスト高となる等の問題点があった。本考案は上記の問題を解決すべく成され たもので、組立てが簡単なクランプ式で、かつ電機子コアの鉄損を増加させるこ となく、鉄心の有効活用が可能となり、コスト安価で小型で効率の良いレシプロ 式圧縮機を得ることを目的とする。
【0006】
本考案は回転子と、この回転子を回動自在に保持する孔を有する固定子とから なる電動機を内蔵した密閉型圧縮機において、上下に水平に対向突設されて前記 固定子を上下方向から挟持するクランプ部を有する固定子固定金具を用いて前記 固定子を固定する一方、取付ボルトを前記固定子固定金具に貫通させてこの固定 子固定金具を前記密閉型圧縮機のケースに固定するようにしたものである。
【0007】 また前記固定子固定金具は上下方向に2分割されて結合ボルトにより結合され るように構成して前記クランプ部の間の距離を可変とし、前記固定子厚みに合わ せて挟持固定できるようにしたものである。
【0008】
鉄板を積層して形成される固定子は複数個の固定子固定金具のクランプ部で挟 持することで固定できる。そしてこの固定子固定金具をボルトにより密閉型圧縮 機のケースに締着固定すれば、固定子鉄心を組み立てられる。
【0009】
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。1は固定子、2はその鉄心部 である固定子鉄心、3は該固定子鉄心2を構成する一枚一枚の薄い鉄板を示し、 該鉄板3は例えばけい素鋼板を中央に回転子の回転空間を形成するように環形に 打ち抜き、その内周縁にスロット10を多数設けた形体となっている。そして前 記スロット10には導体である巻線4が入れられて固定子コイルが形成される。 ここで積み重ねた鉄板3を整然と揃え、そして一体となるよう結合して、固定子 鉄心2と成すと共に、該固定子鉄心2を圧縮機ケース5の台座部5bに取付固定 するための固定子固定金具6が設けられている。固定子固定金具6は鉄などの鋼 性部材より形成され、角柱状の本体部7と、該本体部7の上下端より水平に対向 突出して、固定子鉄心2を上下面から挟持固定するクランプ部8,8とより成る 。そして前記本体部7には、内部にネジ溝の形成されたボルト穴9が上下方向に 貫通形成されている。なお固定子固定金具6は複数個用いて、固定子鉄心2の周 囲数ケ所を均等にクランプ部8,8にてクランプするようにしている。11は前 記ボルト穴9に挿通されて、圧縮機ケース5側の台座部5bにねじ込まれ、この 固定子固定金具6を取付固定させるための取付ボルトを示し、この取付けボルト 11により固定子鉄心2は圧縮機ケース5に装着固定される。
【0010】 ここで、当然として取付ボルト11も固定子固定金具6と同数個あり、また台 座部5bも同数個設けられている。
【0011】 以上の構成となっており、次に固定子鉄心2の組み立て固定およびその取付方 等に付いて説明する。所要枚数の鉄板3を積み重ね、そして巻線4を施した固定 子鉄心2は、その周縁部の上下を固定子固定金具6のクランプ部8,8間にきつ く嵌め込まれる。クランプ部8,8間の間隔は、固定子鉄心2の厚みとほぼ完全 に一致する寸法設定としているので、固定子鉄心2は動くことなく、クランプさ れる。こうして固定子鉄心2は組み立てられ、かつその周囲数ケ所に固定子固定 金具6を装備した格好となる。従って圧縮機ケース5への固定子鉄心2の取付固 定は、図1に示すように、固定子固定金具6の本体部7を圧縮機ケース5の台座 部5b上に載せ、上方より取付ボルト11を本体部7のボルト穴9に挿入してね じ込むことで固定できる。そして他の固定子固定金具6に対しても同様にボルト 締めすれば完全にかつ簡単に固定子1を圧縮機ケース5に装着固定できる。
【0012】 ここで、本考案では固定子1を構成する鉄板3は従来のようにボルト穴を設け る等の加工が施されていないので、磁束の流れが妨げられ鉄損の増加となる構造 上の不利は生じず、鉄心の有効活用が成され、効率の良い電動機の製造が期待で きる。
【0013】 上述の実施例では、固定子鉄心2が固定子固定金具6のクランプ部8,8間に 丁度嵌まる厚みとなっている場合にはしっかりとクランプできて好都合であるが 、実際は鉄板3の厚みが不揃いなので寸法差が出て、固定子鉄心2を固定子金具 6がそのクランプ部8,8で挟持固定できない場合が起る。
【0014】 そこで寸法差を吸収してクランプできるようにした別の実施例を図4および図 5を参照して説明する。この実施例では、固定子固定金具15は、上クランプ部 16aを有した上部固定金具16と、下クランプ部17aを有した下部固定金具 17の二分割部材より構成し、上部固定金具16は下部固定金具17の凹所部1 8に嵌まる凹凸嵌合をし、しかも嵌合代は自由に調節をされて組み合い、結合ボ ルト18で結合されるものとなっている。従って、積層した鉄板3の厚みに応じ て上下のクランプ部16a,16b間の間隔は可変調整されて、固定子鉄心2の 上下面に当接し、最後に結合ボルト18を上部固定金具16と下部固定金具17 に夫々設けたボルト穴19に貫挿させて、ナット21とで締め付ければ、どのよ うな厚みの固定子鉄心2にも対応できるようになる。そしてこの固定子固定金具 15の場合、結合ボルト18のボルト穴19の他に、この固定子固定金具15を 取付ボルト11で圧縮機ケース5に取付固定するための固定穴22も設けられて いる。よって上下二分割構成の固定子固定金具15で締め付け固定された固定子 鉄心2は、圧縮機ケース5に取付ボルト11により確実にまた容易に装着固定さ れる。
【0015】
以上のように本考案によれば、複数の固定子固定金具を使い、その上下のクラ プ部により積層した鉄板を挟持し、この固定子固定金具を圧縮機ケースに取付固 定して固定子を構成するようにしたので、鉄板自体には従来のように取付用の穴 などを設ける等の加工が一切施されておらず鉄損増加の問題を生じない。よって 鉄心の有効活用が可能となり、電動機の効率は高まり、かつ製造も容易でコスト 的にも安価となる。
【図1】本考案に係る固定子の装着状態を示す構造図。
【図2】固定子固定金具の側面図。
【図3】同固定金具の平面図。
【図4】固定子固定金具を装備した鉄板の平面図。
【図5】固定子の厚み寸法誤差を吸収できる別の実施例
の固定子固定金具による固定を示す構造図。
の固定子固定金具による固定を示す構造図。
2 固定子鉄心 3 鉄板 5 圧縮機ケース 6,15 固定子固定金具 8,8、16a,16b クランプ部 11 取付ボルト
Claims (2)
- 【請求項1】 回転子と、この回転子を回動自在に保持
する孔を有する固定子とからなる電動機を内蔵した密閉
型圧縮機において、 上下に水平に対向突設されて前記固定子を上下方向から
挟持するクランプ部を有する固定子固定金具を用いて前
記固定子を固定する一方、取付ボルトを前記固定子固定
金具に貫通させてこの固定子固定金具を前記密閉型圧縮
機のケースに固定することを特徴とする密閉型圧縮機の
固定子固定装置。 - 【請求項2】 前記固定子固定金具は上下方向に2分割
されて結合ボルトにより結合されるように構成して前記
クランプ部の間の距離を可変とし、前記固定子厚みに合
わせて挟持固定できるようにしたことを特徴とする請求
項1記載の密閉型圧縮機の固定子固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2561293U JPH0680349U (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 密閉型圧縮機の固定子固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2561293U JPH0680349U (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 密閉型圧縮機の固定子固定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0680349U true JPH0680349U (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=12170719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2561293U Pending JPH0680349U (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 密閉型圧縮機の固定子固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0680349U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005130696A (ja) * | 2003-10-23 | 2005-05-19 | Hilti Ag | 電動モータ |
JP2005304106A (ja) * | 2004-04-06 | 2005-10-27 | Nippon Steel Corp | 低鉄損内転型電動機 |
JP2010226790A (ja) * | 2009-03-19 | 2010-10-07 | Toyota Motor Corp | ステータコアの支持構造およびその構造を有する車両駆動装置 |
KR200466292Y1 (ko) * | 2008-12-10 | 2013-04-12 | 현대중공업 주식회사 | 고정자 어셈블리 결합장치 |
-
1993
- 1993-04-20 JP JP2561293U patent/JPH0680349U/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005130696A (ja) * | 2003-10-23 | 2005-05-19 | Hilti Ag | 電動モータ |
JP4559187B2 (ja) * | 2003-10-23 | 2010-10-06 | ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト | 電動モータ |
JP2005304106A (ja) * | 2004-04-06 | 2005-10-27 | Nippon Steel Corp | 低鉄損内転型電動機 |
JP4528015B2 (ja) * | 2004-04-06 | 2010-08-18 | 新日本製鐵株式会社 | 低鉄損内転型電動機 |
KR200466292Y1 (ko) * | 2008-12-10 | 2013-04-12 | 현대중공업 주식회사 | 고정자 어셈블리 결합장치 |
JP2010226790A (ja) * | 2009-03-19 | 2010-10-07 | Toyota Motor Corp | ステータコアの支持構造およびその構造を有する車両駆動装置 |
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