JP2568595Y2 - 永久磁石回転子 - Google Patents

永久磁石回転子

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JP2568595Y2
JP2568595Y2 JP4417592U JP4417592U JP2568595Y2 JP 2568595 Y2 JP2568595 Y2 JP 2568595Y2 JP 4417592 U JP4417592 U JP 4417592U JP 4417592 U JP4417592 U JP 4417592U JP 2568595 Y2 JP2568595 Y2 JP 2568595Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内径に近い部分に磁路
形成のための鉄心を持ち、その外周に永久磁石を有する
永久磁石回転子に関する。
【0002】
【従来の技術】始動巻線を持たない永久磁石回転子は鉄
心部を内側にして、その外側に永久磁石を配置し、磁石
面積を大きくする構造が一般的である。この構造の回転
子を能率的に生産するために近年採用されている構成に
特開平2−246748号公報に示されたものがある。
【0003】以下、その構成について図3および図4を
参照しながら説明する。図に示すように、回転子鉄心6
に貫通穴7を設け、平板状非磁性金属端板8を回転子鉄
心6の両端に配置し、回転子鉄心6と平板状非磁性金属
端板8とをクランプピン9により一体にクランプしてい
る。その後、回転子鉄心6の外周に複数個の弓状磁石1
0を配置し、弓状磁石10の外周に非磁性金属パイプ1
1を焼ばめまたは圧入により嵌合させた後、非磁性金属
パイプ11の両端または一方を内径方向に折り曲げたも
のである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記従来例に
おいて以下のような課題があった。
【0005】(1)モータ性能上の課題 回転子鉄心6に貫通穴7が設けられているため、図4に
示すように磁極の中央付近において回転子鉄心6内の磁
束の流れをさまたげることになり、磁路透磁率を悪化さ
せモータ効率を悪化させる。特に近年は、高効率化のた
め、希土類磁石等の残留磁束密度の高い材料が使用され
るようになってきており、貫通穴7の影響はさらに大き
くなってくる。
【0006】(2)コスト上の課題 図3に示す構造の回転子を能率的に組立てるためには、
回転子鉄心6に平板状非磁性金属端板8をクランプピン
9により一体にクランプし、その後、回転子鉄心6の外
周に複数個の弓状磁石10を配置し、非磁性金属パイプ
11を嵌合させた後、非磁性金属パイプ11の両端また
は一方を内径方向に折り曲げるという手順で行われる。
平板状非磁性金属端板8の回転子鉄心6への固定を、非
磁性金属パイプ11の嵌合の後にした場合、回転子鉄心
6の積厚よりも長い弓状磁石10が装着された場合に、
平板状非磁性金属端板8が回転子鉄心6に完全に装着で
きないという不具合が生じる。その不具合を解消するた
めに、回転子鉄心6の積厚および弓状磁石10の軸方向
の長さの精度を上げれば良いが、コストアップにつなが
る。したがって、前述のように先に回転子鉄心6に平板
状非磁性金属端板8を固定した方が後の組立工程での不
具合は少なくてすむ。しかしながら、従来例では回転子
鉄心6と平板状非磁性金属端板8の固定をクランプピン
9によって行っているため、クランプピン9の材料費が
かかる。また、自動化を進める上でも設備費が高くな
る。
【0007】本考案は上記課題を解決するもので、低コ
ストで、かつモータ性能を改善することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、鉄板をかしめて円筒状に積層した回転子鉄
心の外周に複数個の弓状磁石を有し、回転子鉄心の積厚
方向の両端面に平板状非磁性金属端板を設け、弓状磁石
の外側に非磁性金属パイプを焼ばめまたは圧入し、非磁
性金属パイプの両端を内径方向に折り曲げたものであっ
て、回転子鉄心の両端面に複数個の非貫通穴を設け、平
板状非磁性金属端板に回転子鉄心に設けた非貫通穴と対
応する位置に同数の突起を設け、回転子鉄心の複数個の
非貫通穴に前記突起を圧入させたものである。
【0009】
【作用】本考案は上記した構成において、回転子鉄心と
平板状非磁性金属端板との固定は、回転子鉄心の両端に
設けた非貫通穴に平板状非磁性金属端板に設けた突起を
圧入しているため、クランプピンが不要となる。また、
回転子鉄心の非貫通穴の深さは通常2〜3mmだけでよい
ため、回転子鉄心内の磁路透磁率を悪化させることな
く、良好なモータ性能を維持することができる。
【0010】
【実施例】(実施例1) 以下、本考案の第1の実施例の永久磁石回転子について
図1を参照しながら説明する。
【0011】図に示すように、鉄板をかしめて積層した
円筒状の回転子鉄心1の外周に複数個の弓状磁石2を有
し、回転子鉄心1の積厚方向の両端面に平板状非磁性金
属端板3を設ける。前記回転子鉄心1の両端面には複数
個の非貫通穴1a(通常深さ2〜3mm)を設け、また、
平板状非磁性金属端板3には回転子鉄心1に設けた非貫
通穴1aと対応した位置にバーリング加工により同数の
突起3aを設けている。そして回転子鉄心1の両端の非
貫通穴1aに平板状非磁性金属端板3の突起3aを圧入
して、回転子鉄心1と平板状非磁性金属端板3とを固定
している。その後、弓状磁石2の外側に非磁性金属パイ
プ4を焼ばめまたは圧入し、非磁性金属パイプ4の両端
を内径方向に折り曲げている。
【0012】上記構成において、回転子鉄心1と平板状
非磁性金属端板3との固定は、回転子鉄心1の両端に設
けた非貫通穴1aに平板状非磁性金属端板3に設けた突
起3aを圧入しているため、クランプピンが不要とな
る。また、回転子鉄心1と平板状非磁性金属端板3との
クランプ力を補うために非磁性金属パイプ4の両端を内
径側に折り曲げており、従来例と比べて信頼性は変わる
ものではない。回転子鉄心1の非貫通穴1aの深さは通
常2〜3mmだけで良いため、従来例のように回転子鉄心
1内の磁路透磁率を悪化させることがない。
【0013】(実施例2) 次に、本考案の第2の実施例について図2を参照しなが
ら説明する。図に示すように、平板状非磁性金属端板5
の突起5aを半抜き加工により設けたものであり、その
効果は、第1の実施例のものと同様であることはいうま
でもない。
【0014】
【考案の効果】以上の実施例の説明から明らかなように
本考案は、従来例に比べて以下の効果が得られる。
【0015】(1)回転子鉄心と平板状非磁性金属端板
との固定は、回転子鉄心に設けた非貫通穴に平板状非磁
性金属端板に設けた突起を圧入しているため、クランプ
ピンが不要となり、材料費が低減できる。また、クラン
プピンが無いために組立の自動化が容易であり、設備費
用も少なくてすむ。
【0016】(2)回転子鉄心と平板状非磁性金属端板
とのクランプ力を補うために、非磁性金属パイプの両端
を内径側に折り曲げているため、従来例と比べて信頼性
は変わるものではない。
【0017】(3)回転子鉄心の非貫通穴の深さは通常
2〜3mmだけで良いため、回転子鉄心内の磁路透磁率を
悪化させることがなく、モータ効率の向上となる。特に
希土類等の残留磁束密度の高い材料を使用する場合は、
その効果は大きなものとなる。
【0018】以上の通り本考案による永久磁石回転子
は、低コストで高性能なモータを提供することが可能で
あり、多大な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例の永久磁石回転子の縦断
面図
【図2】本考案の第2の実施例の永久磁石回転子の縦断
面図
【図3】従来の永久磁石回転子の縦断面図
【図4】同、永久磁石回転子の平面図
【符号の説明】
1 回転子鉄心 1a 非貫通穴 2 弓状磁石 3 平板状非磁性金属端板 3a 突起 4 非磁性金属パイプ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄板をかしめて積層した円筒状の回転子鉄
    心の外周に複数個の弓状の磁石を有し、前記回転子鉄心
    の積厚方向の両端面に平板状非磁性金属端板を設け、前
    記弓状の磁石の外側に非磁性金属パイプを焼ばめまたは
    圧入し、前記非磁性金属パイプの両端を内径方向に折り
    曲げたものであって、前記回転子鉄心の両端面に複数個
    の非貫通穴を設け、前記平板状非磁性金属端板に前記回
    転子鉄心に設けた非貫通穴と対応する位置に同数の突起
    を設け、前記回転子鉄心の複数個の非貫通穴に前記突起
    を圧入した永久磁石回転子。
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JP5327692B2 (ja) * 2008-03-12 2013-10-30 日本電産株式会社 モータ、および、モータが有するロータ部の製造方法
FR3069974A1 (fr) * 2017-08-02 2019-02-08 Valeo Equipements Electriques Moteur Rotor de machine electrique tournante muni d'un systeme de fixation de flasque ameliore

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