JPH0680239B2 - 真空案内ロール装置及びドライヤ部分におけるウエブの案内方法 - Google Patents

真空案内ロール装置及びドライヤ部分におけるウエブの案内方法

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JPH0680239B2
JPH0680239B2 JP2270634A JP27063490A JPH0680239B2 JP H0680239 B2 JPH0680239 B2 JP H0680239B2 JP 2270634 A JP2270634 A JP 2270634A JP 27063490 A JP27063490 A JP 27063490A JP H0680239 B2 JPH0680239 B2 JP H0680239B2
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F3/00Press section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F3/02Wet presses
    • D21F3/10Suction rolls, e.g. couch rolls
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F26DRYING
    • F26BDRYING SOLID MATERIALS OR OBJECTS BY REMOVING LIQUID THEREFROM
    • F26B13/00Machines and apparatus for drying fabrics, fibres, yarns, or other materials in long lengths, with progressive movement
    • F26B13/10Arrangements for feeding, heating or supporting materials; Controlling movement, tension or position of materials
    • F26B13/14Rollers, drums, cylinders; Arrangement of drives, supports, bearings, cleaning
    • F26B13/16Rollers, drums, cylinders; Arrangement of drives, supports, bearings, cleaning perforated in combination with hot air blowing or suction devices, e.g. sieve drum dryers

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ドライヤ部分の上流ドライヤと下流ドライヤ
との間でウエブを案内する真空案内ロール装置とドライ
ヤ部分においてウエブを案内する方法に関する。特に、
本発明は、真空が支持ジャーナルを通すのではなくて、
ハウジングを介して供給されるようにした真空案内ロー
ル装置に関する。
〔従来の技術、発明が解決しようとする課題〕
ウエブがプレス部分を通る間に、多量の水分が形成され
たウエブから除去されるが、必要な印刷特性等をそなえ
た紙にするためには、さらにウエブから脱水しなければ
ならない。
ドライヤ部分は典型的なものでは、複数の加熱ドライヤ
ドラム又はドライヤをそなえ、そのまわりに乾燥される
ウエブが巻かれる。従来、種々のドライヤ部分の配置が
提案されてきたが、ウエブがドライヤ部分を通過する
間、そのウエブを1枚以上のドライヤフェルトの上に連
続的に支持するのが望ましいことが判った。
特に、トータルベルラン(TOTAL BELRUN)システムは、
カレンダー処理のためプレス部分からそのようなウエブ
の支持を行う。このトータルベルラン(TOTAL BELRUN)
はベロイトコーポレーションの登録商標である。トータ
ルベルランシステムは、ドライヤドラムを有し、さら
に、ウエブを各ドライヤドラムの外面に密着させるよう
に隣接ドラム間に真空案内ロールを有する。そのような
配置により、ドライヤとウエブとの間の熱伝達は最大と
なる。ドライヤフェルトによって支持されたウエブは、
真空案内ロールをまわって走行し、ウエブとロールとの
間にドライヤフェルトがはさまれるようになっている。
案内ロールに真空を作用させることによって、案内ロー
ルをまわって移動する間、ウエブがフェルトに対してゆ
るむ傾向が防止される。
さらに、特に案内ロールが隣接するドライヤに接近して
配設される時、ドライヤと隣接案内ロールとの間でウエ
ブがばたつく傾向も最小限に防ぐことができる。
これに加えて、前述の配置により、ウエブはドライヤ部
分を通過する間効果的に拘束され、ウエブの収縮を防止
することもできる。
この従来の配置において、特に、ドライヤとドライヤと
の間にウエブのオープンドロー、即ち支持されないスパ
ンを有するようなドライヤ配置の場合、ウエブが収縮す
る傾向があることによって、仕上げウエブにしわが発生
する。
そのようなしわの問題をなくすために、案内ロールに対
して必要な比較的高真空を作用するために、例えば、ベ
ロイトコーポレーションの米国特許出願第07/014,569に
示すように、過去に種々の提案がなされている。上記米
国特許出願第07/014,569号は、案内ロール等に真空シー
ルを組込むようになっている。
必要な真空レベルを保持しながら前述の配置を簡単化す
るために、本発明はウエブのクロスマシン方向に沿って
真空をかけるために孔あきシエルを有する。
真空案内ロールはよく知られているが、そのような真空
は、支持ジャーナルによって形成され、かつ、部分真空
源に接続された通路によって得られていた。しかし、案
内ロールの支持ジャーナルを通って必要なチャンネル又
は通路を形成するためには、比較的大型のジャーナル軸
受を用意する必要があった。
そこで本発明は、孔あきロールシエルの一端近くに固定
ハウジングを配設することによってそのような大型軸受
の必要をなくすことを狙った。このハウジングは部分真
空源に接続される。ハウジングは、真空が、ハウジング
を介して孔あきシエルを通って得られるように、隣接す
る回転軸とロールシエルとに対してシールされる。
従って、本発明の第1目的は、従来の装置の前述の問題
点を解消して、ドライヤ部分の技術に著しく貢献する真
空案内ロール装置を提供することである。
本発明のもうひとつの目的は、孔あきロールシエルと共
軸をなし、シエルに固定された1本の軸に隣接して配置
されたハウジングを有する真空案内ロール装置を提供す
ることである。このハウジングは、部分真空源に接続さ
れ、かつ、軸とロールシエルとに対してシールされるの
で、空気は孔あきシエルとハウジングを通って引きこま
れ、ウエブをロールシエルへ向って押しやる。
本発明のもうひとつの目的は、ロールシエルの第1及び
第2端にそれぞれ隣接して配置され、それに対して固定
されているので、真空案内ロールが連続した中心軸を有
しないですむようにした真空案内ロールを提供すること
である。
本発明のもうひとつの目的は、ロールシエルの第1及び
第2端にそれぞれ隣接して配置されたハウジングともう
ひとつのハウジングとを有し、ウエブの辺縁が収縮しな
いように保持され、それによってウエブのしわと曲りを
防止するようにした真空案内ロールを提供することであ
る。
本発明のその他の目的・効果は添付図面に関連して後述
する詳細な説明からこの技術に熟練した人々にとって明
らかとなるであろう。
〔課題を解決するための手段、作用〕
本発明は、ドライヤ部分の上流ドライヤと下流ドライヤ
との間でウエブを案内する真空案内ロール装置とドライ
ヤ部分におけるウエブの案内方法に関する。この装置
は、第1端と第2端を有する孔あきロールを有する。シ
エルは、第1端と第2端との間に延在する長い室を形成
する。第1及び第2軸は、板状の固定手段を介してシエ
ルの内面にしっかりと固定され、シエルと共軸をなして
配置される。この第1及び第2軸は、シエルのそれぞれ
第1及び第2端に隣接して配置される。第1軸は第1ジ
ャーナルを形成し、第2軸は第2ジャーナルを形成す
る。第1及び第2軸受は、それぞれ第1及び第2ジャー
ナルと共働してロールシエルを回転自在に支持する。ハ
ウジングはシエルに共軸をなして軸のうちの一方の軸に
隣接して配置される。ハウジングは通路を有し、同通路
は部分真空源に接続される。第1シール手段は、ハウジ
ングと前記軸の一方との間に配設され、軸の一方に対し
てハウジングをシールする。第2環状シール手段は、ハ
ウジングとシエルとの間に配設されシエルに対してハウ
ジングをシールするので、シエルがハウジングに対して
相対的に回転する時、通路は長い室にシール状態で接続
され、その結果、長い室に部分真空が発生し、ウエブは
孔あきシエルへ向って押しやられるようになっている。
本発明のもうひとつの実施態様では、ロールシエルは複
数の放射方向の孔を有し、さらに円筒形外面を有する。
さらに、それらの孔は前記円筒形外面から長い室まで延
びている。
また、前記の板状の固定手段は、前記軸の一方とロール
シエルの内面とに固定された内側板を有する。この内側
板は、前記通路を長い室に接続するように開口を有す
る。さらに、前記軸の一方とロールシエルの内面には、
外側板がしっかりと固定され、この外側板は内側板から
軸方向へ離れて位置する。この外側板は、前記通路を長
い室に接続するように開口を有する。
ハウジングに隣接して配設された軸受は、また、ハウジ
ングにしっかりと固定された軸受シエルを有するので、
この軸受シエルとハウジングは、ロールシエルと軸とが
回転するときにも、不動のままである。
ハウジングは、また、部分真空源に接続された空気流出
口を有し、それによって、この装置の使用時、空気はシ
エル、長い室、通路及び空気流出口を通って部分真空源
へ向って流れる。ウエブは、同ウエブをロールシエルに
対して、確実に拘束するようにドライヤフェルトと孔あ
きシエルへ向って押しつけられ、それによって、ウエブ
がドライヤ部分を通過する間、そのしわと収縮の発生を
防止することができるように仕組まれている。
空気流出口は第1及び第2環状シール手段間に配設され
る。
本発明のもうひとつの実施態様では、真空案内ロール装
置は、それぞれ第1及び第2軸に隣接したところにハウ
ジングともうひとつのハウジングとを有する。このハウ
ジングは部分真空源に接続された通路を形成し、ハウジ
ングと第1軸との間に第1環状シール手段が配設され、
ハウジングを第1軸に対してシールする。第2環状シー
ル手段はハウジングとシエルとの間に配設され、ハウジ
ングをシエルに対してシールするので、シエルがハウジ
ングに対して回転する時、通路が長い室にシール状態で
接続されるので、同室内に部分真空が発生し、それによ
ってウエブは孔あきシエルへ向って押しやられる。
また、もうひとつのハウジングは、シエルと共軸をなし
第2軸に隣接して配設される。このもうひとつのハウジ
ングは、部分真空源に接続されるもうひとつの通路を有
する。前記もうひとつのハウジングと第2軸との間にも
うひとつの第1シール手段が配設され、それによっても
うひとつのハウジングは第2軸に対してシールされる。
もうひとつの第2環状シール手段が前記もうひとつのハ
ウジングとシエルとの間に配置され、前記もうひとつの
ハウジングをシエルに対してシールするので、シエルが
前記もうひとつのハウジングに対して相対的に回転する
時、前記もうひとつの通路は長い室にシール状態で接続
され、そのために、同室内に部分真空が生じ、ウエブは
孔あきシエルへ向って押しつけられる。
本発明は、また、ドライヤ部分の上流ドライヤと下流ド
ライヤとの間でウエブを案内する方法を含む。この方法
は次の段階で成る。
即ち、ウエブが上流ドライヤから、孔あきシエルを有す
る真空案内ロールをまわって案内される。シエルは第1
端と第2端とを有し、それらの第1端と第2端との間に
延在する長い室を有する。
シエルのそれぞれ第1端と第2端の近くにシエルと共軸
をなして第1及び第2軸が配設され、シエルにしっかり
と固定される。これらの軸はそれぞれ、第1及び第2ジ
ャーナルを形成する。
前記第1及び第2ジャーナルは、シエルが軸受によって
回転自在に支持されるように第1及び第2軸受内で回転
自在に支持される。
軸とシエルは、シエルと共軸をなすハウジングに対して
相対的に回転する。ハウジングは部分真空源に接続され
た通路を有する。
ハウジングはシエルと隣接軸に対してシールされるの
で、ハウジングが部分真空源に接続される時、空気はシ
エル、長い室及び通路を通って部分真空源へ向って引き
こまれる。ウエブは孔あきシエルと密着するように引き
つけられるので、ウエブがドライヤ部分を通過する時、
そのしわや収縮の発生を防止することができる。
添付図面に関連して後述する本発明の好ましい実施例の
詳細な説明を考慮すれば、本発明はこの技術に熟達した
人々にとって、多くの変形が考えられるであろう。しか
しながら、そのような変形例は、全て特許請求の範囲に
よって限定される本発明の範囲内に含まれるものであ
る。
〔実施例〕
第1図は全体を符号16で示すドライヤ部分の上流ドライ
ヤ12と下流ドライヤ14との間でウエブWを案内する本発
明の真空案内ロール装置10の側面図である。
第2図は第1図の2-2線でとった拡大断面図であって、
この装置10は、第1端20と第2端22をそれぞれ有する孔
あきロールシエル18を有するものとして示されている。
シエル18は第1端20と第2端との間に延在する長い室24
を有する。
第1軸26と第2軸28は、シエル18にしっかりと固定さ
れ、シエル18と共軸的に配設される。これらの第1及び
第2軸26,28は、シエル18のそれぞれ第1及び第2端20,
22に隣接して配置される。第1軸26は第1ジャーナル30
を備え、第2軸28は第2ジャーナル32を備えている。
全体を符号34,36でそれぞれ示す第1及び第2軸受は、
それぞれ、第1及び第2ジャーナル30,32と共働し、ロ
ールシエル18を回転自在に支持する。全体を符号38で示
すハウジングは、シエル18と共軸をなして配置され、第
1軸26の近くに配設される。ハウジング38は通路40を形
成し、その通路40は部分真空源42に接続される。
ハウジング38と軸26との間に第1環状シール手段44が配
置され、軸26に対してハウジング38をシールする。
ハウジング38とシエル18との間に第2環状シール手段46
が配設され、そのシール手段46はシエル18に対してハウ
ジング38をシールするので、シエル18がハウジング38に
対して回転する時、通路40が長い室24にシール状で接続
され、その結果、長い室24内に部分真空が生じると、ウ
エブWは孔あきシエル18に向って引きつけられる。
第2図に示すように、回転シエル18は複数の放射方向の
孔48,49,50と、円筒形外面52とを備えている。孔48〜50
は外面52から長い室24まで延びている。
真空案内ロール装置10は、また、ロールシエル18と第1
及び第2軸26,28との間に配置され、軸26,28をロールシ
エルの内面に対して共軸的にしっかりと固定する全体を
符号54で示す板状の固定手段を有する。
特に、この板状の固定手段54は、さらに、軸26の内方の
端部にしっかりと固定された内側板56を有し、この内側
板はロールシエル18の内面にしっかりと固定され、さら
に、通路40が長い室24に接続されるように開口58を備え
ている。
軸26との軸方向の中間の部分とロールシエル18の内面に
外側板60がしっかりと固定される。外側板60は、内側板
56に対して軸方向に間隔をおいて位置する。外側板60は
通路40が長い室24に接続するように開口62を形成する。
第2図に示すように、ハウジング38に隣接して配置され
る軸受34は、また、ハウジング38に対してしっかりと固
定される軸受シエル64を有し、従って、ロールシエル18
と軸26,28が相対的に回転する時にも、軸受シエル64と
ハウジング38は動かないままである。
全体を符号38で示すハウジングは、また、部分真空源42
に接続された空気流出口66を有する。この構成によっ
て、装置10の使用時、矢印68で示すように、空気は、シ
エル18、長い室24、通路40、空気流出口66を通って部分
真空源42へ向って流れるようになっている。従って、ウ
エブWは、フェルトFとロールシエル18に対してウエブ
Wを確実に拘束するようにドライヤフェルトFと孔あき
シエル18へ向って押しつけられ、それによって、ウエブ
Wがドライヤ部分16を通過する間、ウエブWのしわや収
縮の発生を防止する。
第2図はまた、第1及び第2環状シール手段44,46間に
配置された空気流出口66を示す。
第3図は第2図に示すものと同様の断面図であるが、本
発明のもうひとつの実施例を示す。特に、装置10Aは、
第1及び第2端20A,22Aをそれぞれ有する孔あきロール
シエル18Aを有する。シエル18Aは、第1及び第2端20A,
22A間に延在する長い室24Aを有する。
第1及び第2軸26A,28Aは、シエル18Aにしっかりと固定
され、シエル18Aに対して共軸的に配置される。第1及
び第2軸26A,28Aは、シエル18Aのそれぞれ第1及び第2
端20A,22Aに隣接して配置される。第1軸26Aは第1ジャ
ーナル30Aを備え、第2軸28Aは第2ジャーナル32Aを備
えている。
全体を符号34Aと36Aで示す第1及び第2軸受は、第1及
び第2ジャーナル30A,32Aとそれぞれ共働し、ロールシ
エル18Aを回転自在に支持する。全体を符号38Aで示すハ
ウジングは、シエル18Aと共軸をなして第1軸26Aに隣接
して配置される。ハウジング38Aは通路40Aを形成する。
通路40Aは部分真空源42Aに接続される。
第1環状シール手段44Aは、ハウジング38Aと軸26Aとの
間に配置され、軸26Aに対してハウジング38Aをシールす
る。
第2環状シール手段46Aは、ハウジング38Aとシエル18A
との間に配置され、シエル18Aに対してハウジング38Aを
シールするので、シエル18Aがハウジング38Aに対して回
転する時、通路40Aはシール状態で長い室24Aに接続さ
れ、長い室24A内に部分真空が発生すると、ウエブWAは
孔あきシエル18Aへ押圧される。
全体を符号38A1で示すもうひとつのハウジングが、シエ
ル18Aと共軸的に第2軸28Aに隣接して配置される。もう
ひとつのハウジング38A1はもうひとつの通路40A1を形成
する。もうひとつの通路40A1は部分真空源42Aに接続さ
れる。もうひとつの第1環状シール手段44A1はもうひと
つのハウジング38A1と軸28Aとの間に配置され、第2軸2
8Aに対してもうひとつのハウジング38A1をシールする。
もうひとつの第2環状シール手段46A1は、もうひとつの
ハウジング38A1とシエル18Aとの間に配置され、シエル1
8Aに対してもうひとつのハウジング38A1をシールするの
で、シエル18Aがもうひとつのハウジング38A1に対して
回転する時、もうひとつの通路40A1は長い室24Aにシー
ル状態で接続され、それによって、長い室24内に部分真
空が発生するとウエブWAは孔あきシエル18Aへ向って押
しやられる。
第3図に示すように、ロールシエル18Aは複数の放射方
向の孔48A,49A,50A,48A1,49A1,50A1を備えている。ま
た、回転シエル18Aは外面52Aを備えている。放射方向の
孔は外面52Aから長い室24Aまで延びている。
真空案内ロール装置10Aは、また、ロールシエル18Aと第
1及び第2軸26A,28Aとの間に配置され、軸26A,28Aをロ
ールシエル18Aに対して共軸的にしっかりと固定する全
体を符号54A,54A1で示す板状の固定手段を有する。
特に、この板状の固定手段54Aは、さらに軸26Aの内方の
端部にしっかりと固定された内側板56Aを有し、この内
側板56Aはさらにロールシエル18Aの内面にしっかりと固
定され、通路40Aが長い室24Aに接続されるように開口58
Aを有する。
また、もうひとつの板状の固定手段54A1は、第2軸28A
の内方の端部にしっかりと固定され、かつ、ロールシエ
ル18Aの内面にしっかりと固定された内側板56A1を有
し、この内側板56A1はまた、もうひとつの通路40A1が長
い室24Aに接続されるようにもうひとつの開口58A1を有
する。
第1軸26Aの軸方向の中間の部分とロールシエル18Aの内
面には、外側板60Aがしっかりと固定される。この外側
板60Aは内側板56Aから軸方向へ離れて位置する。外側板
60Aは通路40Aが長い室24Aに接続されるように開口62Aを
有する。
また、もうひとつの外側板60A1は第2軸28Aの軸方向の
中間の部分とロールシエル18Aの内面にしっかりと固定
される。外側板60A1は内側板56A1から軸方向に離れて位
置する。外側板60A1は開口62A1を有するので、もうひと
つの通路40A1はそれによって長い室24Aに接続される。
第3図に示すように、ハウジング38Aに隣接して配置さ
れる軸受34Aは、また、ハウジング38Aにしっかりと固定
された軸受シエル64Aを有するので、軸受シエル64Aとハ
ウジング38Aは、ロールシエル18Aと軸26A,28Aが相対的
に回転する時にも、不動のままである。
同様に、もうひとつのハウジング38A1に隣接して軸受36
Aが配設され、その軸受36Aはハウジング38A1にしっかり
と固定された軸受シエル64A1を有するので、その軸受シ
エル64A1とハウジング38A1は、ロールシエル18Aと軸26
A,28Aが相対的に回転する時にも、動かないままであ
る。
ハウジング38Aともうひとつのハウジング38A1は、ま
た、部分真空源42Aに接続される空気流出口66A,66A1
それぞれ有する。装置10Aの使用時、空気は矢印68Aで示
すように、シエル18A、長い室24A、通路40A及びもうひ
とつの通路40A1、空気流出口66A,66A1をそれぞれ通って
部分真空源42Aへ向って流れる。従って、ウエブWAはド
ライヤフェルトFAと孔あきシエル18Aへ向って引きつけ
られ、ウエブWAがフェルトFAに対して確実に制限される
ので、ウエブWAがドライヤ部分を通過する間、それがし
わになったり、収縮したりすることを防止することがで
きる。
長い室24内の部分真空により、ウエブをフェルトとうま
く接触状態に維持することによって走行性が改善され
る。孔あきシエル18Aの各端部にある通路40A,40A1によ
ってウエブの辺縁が保持され、ウエブの収縮を防止する
ことができる。かくして、この手段により、ウエブのし
わや曲りを防止することができる。
第4図は一部を断面で示す本発明のもうひとつの実施例
の真空案内ロール装置の斜視図である。特に第4図は、
ドライヤ部分の上流ドライヤと下流ドライヤとの間でウ
エブWBを案内する全体を符号10Bで示す真空案内ロール
装置を示す。装置10Bは孔あきロールシエル18Bを有す
る。第4図に示される装置は、ロールシエル18Bが複数
の周囲溝80,81,82,83,84を有する点を除けば、第3図に
示される実施例と同じである。溝80〜84はロールシエル
18Bの外面52Bに設けられる。長い室24Bからそれぞれの
溝80,81まで複数の放射方向の孔48B,49Bが延びている。
溝80〜84は、ウエブWBがロールシエル18Bのまわりを移
動する間、ウエブWBがフェルトFBによりよく密着するの
を助ける。
真空案内ロール装置の作動時、第1図及び第2図に示す
ように、ロールシエル18と軸26,28は軸受34,36によって
回転自在に支持される。しかし、ハウジング38にしっか
りと固定される軸受シエル64は、ハウジング38のロール
シエル18に対する回転を防止する。ハウジング38は部分
真空源42に接続されているので、空気は複数の孔48〜50
を通って長い室24ヘ引き込まれ、通路40を通って流れ、
ウエブをドライヤフェルトFと密接するように押しつけ
る。従ってウエブWは収縮することがなく、その結果、
仕上げウエブにしわも曲りもなくなる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は中心軸を要しない安価な
真空案内ロール装置及びこの真空案内ロール装置による
ドライヤ部分におけるウエブの案内方法を提供すること
ができる。その結果、この案内ロール装置はより小型の
軸受で支持することができ、かつ、真空を軸受ジャーナ
ルにより形成される通路を介してではなくて、固定ハウ
ジングを経てロールシエル内に発生することができ、こ
れによってウエブを孔あきシエルに引きつけ、ウエブに
しわや収縮が発生することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はドライヤ部分の上流ドライヤと下流ドライヤと
の間でウエブを案内する本発明の真空案内ロール装置の
側面図であり、 第2図は第1図の2-2線に沿ってとった拡大部分断面図
であって、真空案内ロール装置を示す。 第3図は第2図と同様な拡大部分断面図であるが、ハウ
ジングともうひとつのハウジングとを含む本発明のもう
ひとつの実施例を示す。 第4図は本発明のさらにもうひとつの実施例の斜視図で
あって、ロールシエルが複数の周囲溝を有するような真
空案内ロール装置を示す。 10,10A,10B……真空案内ロール装置 12……上流ドライヤ、14……下流ドライヤ、16……ドラ
イヤ部分 18,18A,18B……孔あきロールシエル 26,26A……第1軸 28,28A……第2軸 30,30A……第1ジャーナル 32,32A……第2ジャーナル 34,34A……第1軸受 24,24A,24B……長い室 36,36A……第2軸受 38,38A,38A1……ハウジング 40,40A,40A1……通路 42,42A……部分真空源 44,44A,44A1……第1環状シール手段 46,46A,46A1……第2環状シール手段 48,49,50,48A,49A,50A,48A1,49A1,50A1……放射方向の
孔 52,52A,52B……円筒形外面 54,54A,54A1……板状の固定手段 56,56A,56A1……内側板 58,58A,58A1……開口 60,60A,60A1……外側板 62,62A,62A1……開口 64,64A,64A1……軸受シエル 66,66A,66A1……空気流出口 80〜84……周囲溝

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1及び第2端を有し、前記第1端と第2
    端との間に延在する長い室を形成する孔あきロールシエ
    ル; 前記シエルに共軸をなして配置され板状の固定手段を介
    してシエル内面にしっかりと固定され、かつ、前記シエ
    ルの前記第1及び第2端に隣接してそれぞれ配設され、
    第1軸は第1ジャーナルを形成し、第2軸は第2ジャー
    ナルを形成する第1軸と第2軸; 前記第1及び第2ジャーナルとそれぞれ共働し、前記ロ
    ールシエルを回転自在に支持する第1及び第2軸受; 前記シエルと共軸をなして、前記軸の一方に隣接して配
    置され、部分真空源に接続された通路を形成するハウジ
    ング; 前記ハウジングと前記軸の一方との間に配設され、前記
    軸の一方に対して前記ハウジングをシールする第1環状
    シール手段; 前記ハウジングと前記シエルとの間に配置され、前記ハ
    ウジングを前記シエルに対してシールする第2環状シー
    ル手段; を備え; 前記シエルが前記ハウジングに対して回転する時、前記
    通路は前記長い室にシール状態で接続されて前記長い室
    に部分真空が発生し、ウエブを前記孔あきシエルへ向っ
    て押しつけるようにした; ことを特徴とするドライヤ部分の上流ドライヤと下流ド
    ライヤとの間でウエブを案内する真空案内ロール装置。
  2. 【請求項2】前記ロールシエルは複数の放射方向の孔と
    円筒形外面とを有し、前記放射方向の孔は前記外面から
    前記長い室まで延びていることを特徴とする請求項1に
    記載の真空案内ロール装置。
  3. 【請求項3】前記ロールシエルは複数の放射方向の孔と
    円筒形外面とを有し、前記円筒形外面は複数の周囲溝を
    有し、前記放射方向の孔は前記溝から前記長い室まで延
    びており、ウエブを前記孔あきシエルへ向って押しつけ
    る作用をさらに強めることを特徴とする請求項1に記載
    の真空案内ロール装置。
  4. 【請求項4】前記板状の固定手段は、さらに; 前記軸の一方と前記ロールシエルの内面とにしっかりと
    固定され、前記通路が前記長い室に接続されるように開
    口を有する内側板; 及び前記軸の一方と前記ロールシエルの内面とにしっか
    りと取付られ、前記内側板から軸方向へ離れて位置し、
    前記通路が前記長い室に接続されるように開口を有する
    外側板; とを含むことを特徴とする請求項1に記載の真空案内ロ
    ール装置。
  5. 【請求項5】前記ハウジングに隣接して配置された前記
    軸受は、さらに、前記ハウジングにしっかりと固定され
    た軸受シエルを有し、これにより、前記軸受シエルと前
    記ハウジングは、前記ロールシエルと軸とが相対的に回
    転する時にも不動のままであることを特徴とする請求項
    1に記載の真空案内ロール装置。
  6. 【請求項6】前記ハウジングは、さらに、前記装置の使
    用時空気を前記シエル、前記長い室、前記通路及び前記
    空気流出口を通って前記部分真空源へ向って流す前記部
    分真空源に接続された空気出口を有し、これによって、
    ウエブをロールに対して確実に拘束するよう前記孔あき
    シエルへ向って押しつけ、ウエブがドライヤ部分を通過
    する間ウエブのしわと曲りの発生を防止することを特徴
    とする請求項1に記載の部分案内ロール装置。
  7. 【請求項7】前記空気流出口が前記第1環状シール手段
    と第2環状シール手段との間に配設されることを特徴と
    する請求項6に記載の真空案内ロール装置。
  8. 【請求項8】第1端と第2端とを有し、前記第1及び第
    2端との間に延在する長い室を有する孔あきロールシエ
    ル; 前記シエルに共軸をなして配置され板状の固定手段を介
    してシエル内面にしっかりと固定され、かつ、前記シエ
    ルの前記第1及び第2端に隣接して配設され、第1軸は
    第1ジャーナルを形成し、第2軸は第2ジャーナルを形
    成する第1軸と第2軸; 前記第1及び第2ジャーナルとそれぞれ共働し、前記ロ
    ールシエルを回転自在に支持する第1及び第2軸受; 前記シエルと共軸をなして前記軸の一方に隣接して配置
    され、部分真空源に接続された通路を形成するハウジン
    グ; 前記ハウジングと前記軸の一方との間に配置され、前記
    ハウジングを前記軸の一方に対してシールする第1環状
    シール手段; 前記ハウジングと前記シエルとの間に配置され、前記ハ
    ウジングを前記シエルに対してシールする第2環状シー
    ル手段; を備え; 前記シエルが前記ハウジングに対して回転する時、前記
    通路が前記長い室にシール状態で接続されて前記長い室
    に部分真空が発生し、それによってウエブを前記孔あき
    シエルへ向って押しつけられるようにし; 前記ハウジングは、さらにハウジングにしっかりと取付
    られて前記軸受シエルと前記ハウジングを前記ロールシ
    エルと軸が回転しても動かないままに保持する軸受シエ
    ルを含み; さらに、前記装置の使用時、空気を前記シエル、前記長
    い室、前記通路及び前記空気流出口を通って部分真空源
    へ向って流す前記真空源に接続された空気出口を備え、
    これによって、ウエブをロールシエルに対してウエブを
    確実に拘束するように前記孔あきシエルへ向って押しつ
    け、かくしてウエブがドライヤ部分を通る間ウエブのし
    わや曲りを防止するようにした; ことを特徴とするドライヤ部分の上流ドライヤと下流ド
    ライヤとの間でウエブを案内する真空案内ロール装置。
  9. 【請求項9】第1端と第2端とを有し、前記第1端と第
    2端との間に延在する長い室を有する孔あきロールシエ
    ル; 前記シエルに共軸をなして配置され、板状の固定手段を
    介してロール内面にしっかりと固定され、かつ、前記シ
    エルのそれぞれ前記第1及び第2端に隣接して配設さ
    れ、第1軸は第1ジャーナルを形成し、第2軸は第2ジ
    ャーナルを形成する第1軸と第2軸; 前記第1及び第2ジャーナルとそれぞれ共働し、前記ロ
    ールシエルを回転自在に支持する第1及び第2軸受; 前記シエルと共軸をなし、前記第1軸に隣接して配置さ
    れ、部分真空源に接続された通路を形成するハウジン
    グ; 前記ハウジングと前記第1軸との間に配置され、前記ハ
    ウジングを前記第1軸に対してシールする第1環状シー
    ル手段; 前記ハウジングと前記シエルとの間に配置され、前記ハ
    ウジングを前記シエルに対してシールする第2環状シー
    ル手段; を備え; 前記シエルが前記ハウジングに対して回転する時、前記
    通路は前記長い室にシール状態で接続されて、前記長い
    室に部分真空が発生し、ウエブを前記孔あきシエルへ向
    って押しつけるようにし; 更に、前記シエルと共軸をなして、前記第2軸に隣接し
    て配置され、部分真空源に接続されたもうひとつの通路
    を形成するもうひとつのハウジング; 前記もうひとつのハウジングと前記第2軸との間に配置
    され、前記もうひとつのハウジングを前記第2軸に対し
    てシールするもうひとつの第1環状シール手段; 前記もうひとつのハウジングと前記シエルとの間に配置
    され、前記もうひとつのハウジングを前記シエルに対し
    てシールするもうひとつの第2環状シール手段; を備え; 前記シエルが前記もうひとつのハウジングに対して回転
    する時、前記もうひとつの通路が前記長い室にシール状
    態で接続されて前記長い室内に部分真空が発生し、それ
    によってウエブは前記孔あきシエルへ向って押しつけら
    れるようにした; ことを特徴とするドライヤ部分の上流ドライヤと下流ド
    ライヤとの間でウエブを案内する真空案内ロール装置。
  10. 【請求項10】ウエブを、上流ドライヤから第1及び第
    2端を有し同第1及び第2端との間に延在する長い室を
    形成する孔あきシエルを有する真空案内ロールをまわっ
    て案内し; シエルのそれぞれ第1及び第2端近くでシエルと共軸を
    なして配置された第1及び第2軸をシエルの内面にしっ
    かりと固定すると共に同両軸にそれぞれ第1及び第2ジ
    ャーナルを形成し; 前記ロールシエルが軸受内に回転自在に支持されるよう
    に第1及び第2ジャーナルを第1及び第2軸受内に回転
    自在に支持し; シエルと共軸をなすように配置され部分真空源に接続す
    る通路を有するハウジングに対して軸とシエルを回転さ
    せ; シエルと前記軸の一方に対してハウジングをシールし、
    ハウジングが部分真空源に接続される時、空気をシエ
    ル、長い室及び通路を通って部分真空源へ向って引きこ
    んで、ウエブを孔あきシエルに密着するように引きつ
    け、それによって、ウエブがドライヤ部分を通る間、ウ
    エブのしわや収縮を防止する; 段階で成ることを特徴とするドライヤ部分の上流ドライ
    ヤと下流ドライヤとの間でウエブを案内する方法。
  11. 【請求項11】ウエブを上流ドライヤから第1端と第2
    端を有し同第1及び第2端との間に延在する長い室を形
    成する孔あきシエルを有する真空案内ロールをまわって
    案内し; シエルのそれぞれ第1及び第2端近くでシエルと共軸を
    なして配置された第1及び第2軸をシエルの内面にしっ
    かりと固定すると共に前記両軸にそれぞれ第1及び第2
    ジャーナルを形成し; 前記ロールシエルが軸受内に回転自在に支持されるよう
    に第1及び第2ジャーナルを第1及び第2軸受内に回転
    自在に支持し; それぞれ第1および第2軸に隣接して配置され、それぞ
    れシエルに対して共軸をなして配置され、かつ、ともに
    部分真空源に接続された通路ともうひとつの通路をそれ
    ぞれ有するハウジング及びもうひとつのハウジングに対
    して軸とシエルを回転させ; シエルと第1軸に対して前記ハウジングをシールし、前
    記ハウジングが部分真空源に接続される時、空気をシエ
    ル、長い室及び通路を通って部分真空源へ向って引きこ
    んでウエブを孔あきシエルと密着するように引きつけ、
    それによって、ウエブがドライヤ部分を通る時、ウエブ
    にしわや収縮が生じるのを防止し; シエルと第2軸に対してもうひとつのハウジングをシー
    ルし、もうひとつのハウジングが部分真空源に接続され
    る時、空気をシエル、長い室及びもうひとつの通路を通
    って部分真空源へ向って引きこんで、ウエブを孔あきシ
    エルに密着するように引きつけ、それによって、ウエブ
    がドライヤ部分を通る間、そのしわや収縮を防止する; 段階で成ることを特徴とするドライヤ部分の上流ドライ
    ヤと下流ドライヤとの間でウエブを案内する方法。
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