JPH0680083U - 湯水混合栓 - Google Patents

湯水混合栓

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JPH0680083U
JPH0680083U JP2697793U JP2697793U JPH0680083U JP H0680083 U JPH0680083 U JP H0680083U JP 2697793 U JP2697793 U JP 2697793U JP 2697793 U JP2697793 U JP 2697793U JP H0680083 U JPH0680083 U JP H0680083U
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明 西岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可動弁体で弁座ディスクの水弁座孔と湯弁座
孔を閉鎖したときに、可動弁体に作用する圧力で水撃や
可動弁体などにひび割れなどの影響が生じることを防ぐ
ことが可能な湯水混合栓をうる。 【構成】 本体1に設けた弁部筒2の底壁2aに形成した
水流入口6aと湯流入口6bに、アタッチメント9a,9b の水
接続筒11a と湯接続筒11b が水密に挿入され、かつ水接
続筒11a と湯接続筒11b 内に流量調整器14a,14b が配置
されている。そして、アタッチメント9a,9b に重ねた支
持ディスク23に回転不能に取付けた弁座ディスク27の表
面に、その水弁座孔28a と湯弁座孔28b とを開閉する可
動弁体30がスライド可能に配置されて、前記可動弁体30
をスライドさせるスイングバー40にハンドルレバー42が
取付けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、本体に導入された湯と水のそれぞれを各別に、または前記湯と水の 適量ずつをハンドル操作で混合して、ほぼ希望する温度の湯を流出させることが 可能な湯水混合栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
導入された湯と水のそれぞれを、各別にまたはその湯と水とを適量ずつ混合し て流出させる湯水混合栓として、例えば、実公昭63−2706号公報に開示さ れたものが知られている。この湯水混合栓は、固定した弁座ディスクに、その周 方向に並べて水弁座孔と湯弁座孔とが設けられるとともに、それらの側部に並べ て湯と水が流通する流出孔が設けられ、かつこの弁座ディスクの表面に沿って、 その径方向と周方向とにスライドして、前記水弁座孔と湯弁座孔とを開閉する可 動弁体が配置されている。前記可動弁体は、前記弁座デイスクよりも小径に形成 されて、弁座ディスクに重なって前記のようにスライドすることが可能に構成さ れ、かつこの可動弁体の弁座ディスクに接した面に、前記水弁座孔と湯弁座孔と に同時に重なって、水弁座孔と湯弁座孔の両方をまたはいずれか一方を選択的に 流出孔に連通させる連通凹部が設けられている。そして、中間部が軸支されたス イングバーで前記可動弁体をスライドさせるように構成され、前記スイングバー にハンドルレバーが取付けられたものであって、このハンドルレバーの上下動で 弁座ディスクの径方向に可動弁体をスライドさせ、ハンドルレバーの左右方向の 回動で、弁座ディスクの周方向に可動弁体をスライドさせる。
【0003】 すなわち、ハンドルレバーの上下動による前記可動弁体のスライドで、その連 通凹部を水弁座孔と湯弁座孔の両方に重ねて、水と湯との両方を同時に流出可能 にし、または可動弁体を水弁座孔と湯弁座孔の両方に同時に重ねて、それらを閉 鎖し水と湯の流出を停止する。そして、前記連通凹部を水弁座孔と湯弁座孔に重 ねて開いた状態でハンドルレバーを左右方向に回動すると、前記可動弁体が弁座 ディスクの周方向にスライドして、水弁座孔と湯弁座孔のそれぞれに対する連通 凹部の重なる状態が変更され、水弁座孔と湯弁座孔の開度が調整されて水と湯と の混合量を調節することが可能である。また、前記ハンドルレバーの左右方向の 回動で、水弁座孔と湯弁座孔のいずれか一方の全体を可動弁体で閉鎖し、他方に 連通凹部を重ねて湯と水のいずれか一方を選択して流出させるものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来の湯水混合栓は、1個のハンドルレバーの上下動と左右方向の回動の みで、湯と水とを混合量を調節して同時に流出させることと、湯と水の一方を選 択して流出させるものであるから、その構成を簡単にすることが可能であるとと もに、前記湯と水との流出と停止の操作が容易である。しかし、ハンドルレバー の上下動による可動弁体のスライドで弁座デイスクの水弁座孔と湯弁座孔のそれ ぞれを閉鎖して、流通している水と湯またはその一方を停止させるものであり、 このときの可動弁体のスライドは、ほとんど瞬時にかつ湯と水の各流動方向に対 して直交方向に行われる。
【0005】 したがって、可動弁体で水弁座孔と湯弁座孔とを閉鎖して、湯と水の流動を停 止したときに、本体に導入した水と湯の各圧力が直接に可動弁体に対して急激に 作用することを反復する。このため、水撃が発生することが多くなる課題がある とともに、可動弁体などにひび割れや一部が破損することが生じて、水弁座孔と 湯弁座孔のそれぞれを密封することが困難になって漏水が生じるおそれが大きい 課題がある。また、弁座ディスクと、これらの上流側の湯と水の各流通路に対し ても、可動弁体が水弁座孔と湯弁座孔とを閉鎖したときに、湯と水の各圧力が急 激に作用するから、これらの各部材の耐久性に影響が生じる課題もある。
【0006】 本考案は、上記のような課題を解決するものであって、前記可動弁体で弁座デ ィスクの水弁座孔と湯弁座孔を閉鎖したときに、可動弁体に作用する水と湯の各 圧力で水撃や可動弁体などにひび割れなどの影響が生じることを防いで、常に水 弁座孔と湯弁座孔とを可動弁体で密封することが可能な湯水混合栓をうることを 目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の湯水混合栓における第1考案は、水導入部と湯導入部とを区画して設 けた本体に、その内部に位置した端部を閉鎖した弁部筒が設けられて、この弁部 筒の底壁に水流入口と湯流入口及び湯水の流出口が形成され、かつ水弁座孔と湯 弁座孔及び出水孔を設けた弁座ディスクが弁部筒内に固定して配置されて、その 水弁座孔に前記水流入口を、湯弁座孔に湯流入口を、出水孔に流出口を各独立し た流路で連通させ、弁座ディスクにスライド可能に重ねた可動弁体の弁座ディス クと相対した面に連通凹部が構成され、弁座ディスクの径方向と周方向とに前記 可動弁体をスライドさせて、水弁座孔と湯弁座孔の両方または一方を連通凹部で 出水孔に選択的に連通させる湯水混合栓において、前記水流入口から水弁座孔に わたる流路と、湯流入口から湯弁座孔にわたる流路のそれぞれに、流通する水の 圧力に対応して流通量を調整する流量調整器が配置されたことを特徴とする。
【0008】 第2考案は、前記第1考案における、弁部筒の底壁と弁座ディスクとの間にア タッチメントが配置され、かつこのアタッチメントに、流入水通孔と流入湯通孔 及び出水通孔が設けられるとともに、水接続筒と湯接続筒とが突設されて、前記 流入水通孔は水接続筒に、流入湯通孔は湯接続筒にそれぞれ連続して形成され、 かつ前記流入水通孔を弁座ディスクの水弁座孔に、流入湯通孔を湯弁座孔に、出 水通孔を出水孔に各連通させ、前記水接続筒が弁部筒の水流入口に、湯接続筒が 湯流入口にそれぞれ水密に挿入され、前記出水通孔を弁部筒内に開口させて、そ れを前記弁部筒底壁の流出口に連通させ、前記流入水通孔と流入湯通孔のそれぞ れに、流通する水の圧力に対応して流通量を調整する流量調整器が配置されたこ とを特徴とする。
【0009】
【作用】
前記第1考案は、その弁部筒の水流入口に流入した水及び湯流入口に流入した 湯が、可動弁体の状態に対応して同時にまたは各別に弁座ディスクの水弁座孔及 び湯弁座孔を流通して、弁座ディスクの出水孔から弁部筒の流出口を経て本体か ら流出する。そして、前記水流入口と湯流入口に流入する水と湯のそれぞれは、 その各流路に設けられた、流通する水の圧力に対応して流通量を調整する流量調 整器で流量調整されてから水弁座孔及び湯弁座孔を流通する。このように、流量 調整器でほぼ定量に流量調整された水と湯が流通する水弁座孔及び湯弁座孔を可 動弁体のスライドで閉鎖して、水と湯の両方またはその一方の流通を停止させる ものである。したがって、前記流量調整器として、水弁座孔及び湯弁座孔を流通 する水と湯の量を、可動弁体のスライドで水弁座孔及び湯弁座孔を閉鎖して停止 させたときに、水撃が生じるおそれが少なく、かつ可動弁体や弁座ディスクなど に対する圧力の影響をほぼなくすることが可能な流量に調整する流量調整器を使 用することで、前記水撃その他の各課題を解決する。
【0010】 前記第2考案は、弁部筒底壁の水流入口と湯流入口及び湯水の流出口のそれぞ れを、弁座ディスクの水弁座孔と湯弁座孔及び出水孔のそれぞれに連通させるア タッチメントを、それに突設した水接続筒を前記水流入口に、湯接続筒を湯流入 口にそれぞれ水密に挿入し、かつその出水通孔を弁部筒内に開口させて、それを 前記弁部筒の流出口に連通させている。したがって、前記アタッチメントの水接 続筒と弁部筒底壁の水流入口及び湯接続筒と湯流入口との各接触面の水封を確実 に行うことが容易であり、かつアタッチメントの出水通口と弁部筒底壁の流出口 の連通操作が不要である。そして、前記弁部筒底壁の任意の構成の流出口に対し てアタッチメントの出水通孔を連通させることが可能である。
【0011】
【実施例】
本考案の湯水混合栓の第1実施例を図1〜7について説明する。この第1実施 例は前記第1〜2考案に対応する。図1〜7において、1は本体で、その長さ方 向の中間部に底部を閉鎖した弁部筒2を配し、この弁部筒2の底壁2aの外側を仕 切壁3で仕切って、本体1における弁部筒2の一側に水導入部4が、他側に湯導 入部5とが構成されている。そして、前記弁部筒2の底壁2aに水流入口6aと湯流 入口6bが形成されるとともに、湯水の流出口7が弁部筒2の周壁の一部に沿って 設けられ、この流出口7に吐水筒8が連設されている。9a,9b は弁部筒2内で、 その底壁2aに重ねることを可能にして、2個に分割形成された平板状のアタッタ チメントで、これらに流入水通孔10a と入湯通孔10b とが設けられ、かつこの流 入水通孔10a と流入湯通孔10b のそれぞれは、アタッタチメント9a,9b の一側面 に突設した水接続筒11a と湯接続筒11b のそれぞれにわたって形成されている。 12a,12b は前記水接続筒11a と湯接続筒11b の外周に配置されたOリングで、こ のOリング12a,12b で水接続筒11a と湯接続筒11b のそれぞれを、前記水流入口 6a、湯流入口6bのそれぞれに水密に挿入することが可能に構成されている。13は アタッタチメント9a,9b の両方にわたって形成された出水通孔(図2、5参照) で、その水接続筒11a が突設された側の一部を切除して弁部筒2内に開口させて いる。
【0012】 14a,14b は前記水接続筒11a と湯接続筒11b 内に配置された流量調整器で、こ れらは図3〜4に流量調整器14a について示したように、筒状の器体15の一端内 周にリング状の支持壁16を突設して、その内側に流通口16a を形成し、かつこの 支持壁16で器体15内に挿入したOリング状の弾性変形が可能な弾性リング17を逸 脱不能に支持しており、前記支持壁16と弾性リング17の各内径がほぼ同じに設定 されている。18は器体15の支持壁16と反対の端部に挿入し固定された支持リング で、その周方向に間隔をおいて内周に突設された複数の連結片19で心軸20を支持 して、その心軸20を器体15内に、その軸線と同方向にかつほぼ同軸に配置してい る。そして、前記心軸20は、外径が前記弾性リング17の内径よりもやや小さく形 成され、かつその軸線方向の全長にわたる流通溝21が、外周面に周方向に間隔を おいて複数形成されている。43は水接続筒11a の内周に固定した円形リングの一 部を切除してなるCリングで、これで流量調整器14a の逸脱を防いでいる。この 流量調整器14a,14b の固定手段は任意で、例えば、それらの外面に突設した突部 を、水接続筒11a と湯接続筒11b 内周に設けた凹部に係止、または接着剤で接着 することなどを挙げることができる。
【0013】 22は弁部筒2内に挿入し固定されたパイプ状の弁ケース、23は弁ケース22内の 端部に回転不能に挿入して、アタッタチメント9a,9b に重ねた断面凹形状の支持 ディスクで、これに前記アタッタチメント9a,9b の流入水通孔10a に連通する水 孔24a 、流入湯通孔10b に連通する湯孔24b 、出水通孔13に連通する湯水孔25が 設けられている。前記水孔24a 、湯孔24b 、湯水孔25のそれぞれには、それらの 両端からやや突出する程度の長さに形成されたパイプ状の水封用パッキング26が 挿入されている。27は前記支持ディスク23の凹部に回転不能にはめ込んだ弁座デ ィスクで、これに前記水孔24a に連通する水弁座孔28a と湯孔24b に連通する湯 弁座孔28b 及び湯水孔25に連通する出水孔29が形成されている。
【0014】 30は可動弁体で、これは前記支持ディスク23の外径よりも小径にして、弁座デ ィスク27に重なって、その表面に沿ってスライド可能に形成された断面凹形の可 動ディスク31と、これに回転不能に挿入結合された断面逆凸形状の結合ディスク 32とで構成されている。そして、前記可動ディスク31に、前記水弁座孔28a と湯 弁座孔28b 及び出水孔29のそれぞれに同時に重なる長さに設けた連通孔33に、結 合ディスク32に突設した整流フィン34を挿入し、かつ結合ディスク32で連通孔33 を閉鎖して連通凹部35(図1〜2参照)を構成している。36は水弁座孔28a と湯 弁座孔28b に対して出水孔29が並んだ方向に長くして、結合ディスク32に突設さ れた突条、37は突条36の部分において結合ディスク32に設けられた支持凹部、38 は結合デイスク32に重ねて前記弁ケース22内に配置されたパイプ状のディスクガ イドで、これに設けた凹溝39に前記突条36がスライド可能に挿入されている。40 はディスクガイド38に挿通して、下端が前記支持凹部37に挿入されたスイングバ ーで、その長さ方向の中間部が、前記凹溝39の幅方向の支軸41(図1参照)でデ ィスクガイド38にスイング可能に取付けられている。したがって、スイングバー 40を挿通したディスクガイド38の孔38a (図2参照)が、スイングバー40のスイ ング方向に長く形成されている。42はスイングバー40の上端に取付けられたハン ドルレバーである。
【0015】 前記の湯水混合栓において、その図1は、図7(B)に示したように、可動デ ィスク31の連通孔33が弁座ディスク27の水弁座孔28a と湯弁座孔28b に重なって 水と湯の両方を同時に吐出させる状態である。図2は、図7(A)に示したよう に、可動ディスク31の一部が水弁座孔28a と湯弁座孔28b の両方を閉鎖して水と 湯の流通を停止させた状態である。
【0016】 ここで、図2におけるハンドルレバー42を持ち上げると、スイングバー40の上 部側が図2で左方にスイングして、可動弁体30を凹溝39に沿って右方にスライド させるから、図7(B)に示したように、弁座ディスク27の水弁座孔28a と湯弁 座孔28b とに可動ディスク31の連通孔33が重なる。したがって、水導入部4の水 が流量調整器14a を流通して水弁座孔28a から連通凹部35に流入し、一方、湯導 入部5の湯が流量調整器14b を流通して水弁座孔28b から連通凹部35に流入する から、この水と湯とが連通凹部35で混合して、出水孔29を通過してアタッタチメ ント9a,9b の出水通孔13から弁部筒2内に流出し、流出口7と吐水筒8とを経て 吐出する。
【0017】 前記水と湯とが吐出している状態で、ハンドルレバー42を左または右方向に回 動させると、ディスクガイド38が回動して可動弁体30を回動させる。すなわち、 図7(B)における可動ディスク31が回動して、連通孔33による水弁座孔28a と 湯弁座孔28b のそれぞれの開孔率に差異を生じさせるから、吐出される湯の温度 を高くまたは低く調節することができる。前記ハンドルレバー42を左または右方 向にさらに大きく回動させると、その回動方向に対応して可動ディスク31の連通 孔31が水弁座孔28a と湯弁座孔28b のいずれか一方のみに重なり、他方を可動デ ィスク31が閉鎖するから、水と湯のいずれか一方のみが吐出される。
【0018】 水と湯の両方または一方を吐出させている状態で、ハンドルレバー42を図2の ように、押し下げるとスイングバー40がスイングして、可動弁体30を弁座デイス ク27の表面に沿ってスライドさせて、その可動デイスク31で水弁座孔28a と湯弁 座孔28b の両方または一方を閉鎖して、水と湯の両方または一方の吐出を停止さ せる。このように、可動ディスク31で水弁座孔28a と湯弁座孔28b の両方または 一方を閉鎖するとき、可動ディスク31には水と湯の両方または一方の圧力が急激 に作用する。しかし、水弁座孔28a と湯弁座孔28b を流通する水と湯の各量は、 前記のように、あらかじめ流量調整器14a,14b で適度に調整して、前記可動ディ スク31に作用する水と湯の圧力を適度に小さくしている。したがって、水と湯の 流通を可動体30のスライドで停止したときに水撃が発生することを防ぐことがで きるとともに、水と湯の圧力で可動ディスク31その他の一部が破損したり、ひび 割れが生じるようなことを防ぐことが可能である。また、流量調整器14a,14b で 水と湯の流量を調整しているから、流水音を小さくして静かに水と湯またはその 一方を吐出させることが可能である。
【0019】 前記流量調整器14a,14b による流量調整は、その支持リング18と心軸20との間 から器体15に水が流入し流通口16a から流出するが、器体15内には弾性リング17 が存在し、それを水圧で支持壁16の方に移動させる。したがって、器体15を流通 する水量が少なく、その圧力がやや低いときは、弾性リング17を支持壁16の方に 移動させる力が弱くなり、その水は心軸20外周の流通溝21をぼ直線的に流通する と共に、弾性リング17の外面と支持壁16との間をも流通し、ほぼ設定量の水が流 通する。しかし、器体15を流通する水量が多くなって、その圧力が高くなると、 その圧力に対応して弾性リング17を支持壁16に押付ける力が強くなり、弾性リン グ17と支持壁16の間を流通する水量が減少し、流通口16a を流通する水量がほぼ 設定量に調整される。
【0020】 器体15に導入される水の圧力が一層高くなると、その圧力で弾性リング17を支 持壁16に圧接するから、それらの間の水の流通がほぼ不能になり、水は流通溝21 のみを流通するようになる。このため、流通溝21を流通する水の圧力に比して、 弾性リング17で流通が阻止される状態になった部分の水圧の方が高くなって、そ の圧力が弾性リングの外周部に強く作用して、弾性リング17を心軸20に押付け、 かつそれを流通溝21の内方にわん曲させて、流通溝21の断面積を小さくし流量を ほぼ設定量に調整する。このように、器体15に導入される水の圧力に対応して、 流通口16a を流通する水の量を調整するから、前記可動デイスク31などに作用す る水圧を常に適度に小さく調整することが容易である。
【0021】 前記流量調整器14a,14b としては、流通する水の圧力に対応して流通量を調整 することが可能な、任意の構成のものを使用することが可能である。例えば、特 公昭51−23060号公報に開示された流量調整装置のように、前記流量調整 器14a,14b の支持壁16の弾性リング17と相対した面を、前記弾性リング17の外面 と同様に曲面にすることも可能である。また、特公昭51−23059号公報や 特開昭61−105396号公報に開示された流量調整装置の構成を採用するこ とも可能である。そして、前記アタッチメント9a,9b は一体に構成することも可 能であり、かつその出水通孔13は孔にすることなく、周縁部を切除または上面に 凹溝を形成するなど、流出する水と湯とを弁部筒2内に流出させることが可能な 任意の構成にできる。また、弁部筒2の底壁2aに設ける流出口7は、弁部筒2の 周壁に沿うことなく、その周壁から独立して設けることも可能である。
【0022】 図8は第2実施例を示すものであり、前記アタッチメントの構成に関する。図 8において、9は板状のアタッチメントで、これに設けた流入水通孔10a と流入 湯通孔10b に流量調整器14a,14b が取付けられている。そして、このアタッチメ ント9を弁部筒2の底壁2aに重ね、かつ前記流入水通孔10a と流入湯通孔10b の それぞれを、底壁2aの水流入口6aと湯流入口6bとに水密に連通させている。他の 構成は、前記第1実施例と同じであるから、同符号を付して示した。
【0023】
【考案の効果】
本考案の湯水混合栓は、上記のように、弁部筒底壁に設けた水流入口から弁座 ディスクの水弁座孔にわたる流路と、湯流入口から湯弁座孔にわたる流路のそれ ぞれに、流通する水の圧力に対応して流通量を調整する流量調整器を配置してい る。したがって、前記水弁座孔と湯弁座孔とを通過して可動弁体の連通凹部に流 入する水と湯の各流量を、各流量調整器であらかじめ適量に調整して、前記水弁 座孔と湯弁座孔のそれぞれを可動弁体で閉鎖したときに、その可動弁体に急激に 作用する水圧を適度に小さくすることが可能である。このため、可動弁体で水弁 座孔と湯弁座孔とを閉鎖して、水と湯の流通を停止したときに水撃が生じること を防ぐことが可能であるとともに、前記可動弁体に作用する水圧のために、可動 弁体その他の一部が破損したり、それらにひび割れが生じるなどの影響が生じる ことを防ぐことが可能である。また、弁座デイスクなどを流通する水量をあらか じめ流量調整器で適量に調整しているから、流水音を小さくすることが可能であ り、湯水混合栓を静かに使用することができるとともに、節水に寄与することが 可能である。
【0024】 また、請求項2の湯水混合栓は、弁部筒底壁に設けた水流入口と弁座ディスク の水弁座孔、及び湯流入口と湯弁座孔のそれぞれを各独立して連通させるアタッ チメントに、水接続筒と湯接続筒とを突設して、これらを前記水流入口と湯流入 口のそれぞれに水密に挿入して、前記アタッチメントに設けた流入水通孔と流入 湯通孔のそれぞれに前記流量調整器を配置している。したがって、前記水接続筒 と水流入口及び湯接続筒と湯流入口との各接続操作が容易であるとともに、その 各接触面の水封を容易にかつ確実に行うことが可能である。また、前記弁座ディ スの出水孔に連通させたアタッチメントの出水通孔は、前記弁部筒内に開口させ て、それを弁部筒の流出口に連通させるから、前記出水通孔と流出口との連通操 作が不要であり、かつアタッチメントの出水通孔を弁部筒底壁の任意の流出口に 連通させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案第1実施例の水と湯の流入経路を示す断
面図である。
【図2】第1実施例の水と湯の流出経路を示す断面図で
ある。
【図3】第1実施例の要部の拡大断面図である。
【図4】第1実施例の流量調整器の拡大断平面図であ
る。
【図5】第1実施例の各部材の分解斜視図である。
【図6】第1実施例のアタッチメントの斜視図である。
【図7】第1実施例の水弁座孔と湯弁座孔の開閉説明図
である。
【図8】第2実施例の一部を断面した背面図である。
【符号の説明】
1:本体、2:弁部筒、2a:底壁、4:水導入部、5:
湯導入部、6a:水流入口、6b:湯流入口、7:流出口、
9a,9b:アタッチメント、10a:流入水通孔、10b:流入湯通
孔、11a:水接続筒、11a:湯接続筒、13:出水通孔、14a,
14b :流量調整器、27:弁座ディスク、28a :水弁座
孔、28b :湯弁座孔、29:出水孔、30:可動弁体、35:
連通凹部、36:突条、39:凹溝、40:スイングバー、4
2:ハンドルレバー。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水導入部と湯導入部とを区画して設けた
    本体に、その内部に位置した端部を閉鎖した弁部筒が設
    けられて、この弁部筒の底壁に水流入口と湯流入口及び
    湯水の流出口が形成され、かつ水弁座孔と湯弁座孔及び
    出水孔を設けた弁座ディスクが弁部筒内に固定して配置
    されて、その水弁座孔に前記水流入口を、湯弁座孔に湯
    流入口を、出水孔に流出口を各独立した流路で連通さ
    せ、弁座ディスクにスライド可能に重ねた可動弁体の弁
    座ディスクと相対した面に連通凹部が構成され、弁座デ
    ィスクの径方向と周方向とに前記可動弁体をスライドさ
    せて、水弁座孔と湯弁座孔の両方または一方を連通凹部
    で出水孔に選択的に連通させる湯水混合栓において、前
    記水流入口から水弁座孔にわたる流路と、湯流入口から
    湯弁座孔にわたる流路のそれぞれに、流通する水の圧力
    に対応して流通量を調整する流量調整器が配置されたこ
    とを特徴とする湯水混合栓。
  2. 【請求項2】 弁部筒の底壁に水流入口と湯流入口及び
    湯水の流出口が形成され、かつ水弁座孔と湯弁座孔及び
    出水孔を設けた弁座ディスクが弁部筒内に固定して配置
    されて、前記底壁と弁座ディスクとの間に配置されたア
    タッチメントに、流入水通孔と流入湯通孔及び出水通孔
    が設けられるとともに、水接続筒と湯接続筒とが突設さ
    れて、前記流入水通孔は水接続筒に、流入湯通孔は湯接
    続筒にそれぞれ連続して形成され、かつ前記流入水通孔
    を弁座ディスクの水弁座孔に、流入湯通孔を湯弁座孔
    に、出水通孔を出水孔に各連通させ、前記水接続筒が弁
    部筒の水流入口に、湯接続筒が湯流入口にそれぞれ水密
    に挿入されて、前記出水通孔を弁部筒内に開口させて、
    それを前記弁部筒底壁の流出口に連通させ、前記流入水
    通孔と流入湯通孔のそれぞれに、流通する水の圧力に対
    応して流通量を調整する流量調整器が配置されたことを
    特徴とする請求項1記載の湯水混合栓。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS632706U (ja) * 1986-06-23 1988-01-09
JPH02130474U (ja) * 1989-03-31 1990-10-26

Patent Citations (2)

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