JP2557039Y2 - 湯水混合栓 - Google Patents

湯水混合栓

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JP2557039Y2
JP2557039Y2 JP1993026977U JP2697793U JP2557039Y2 JP 2557039 Y2 JP2557039 Y2 JP 2557039Y2 JP 1993026977 U JP1993026977 U JP 1993026977U JP 2697793 U JP2697793 U JP 2697793U JP 2557039 Y2 JP2557039 Y2 JP 2557039Y2
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明 西岡
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株式会社三栄水栓製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、本体に導入された湯と
水のそれぞれを各別に、または前記湯と水の適量ずつを
ハンドル操作で混合して、ほぼ希望する温度の湯を流出
させることが可能な湯水混合栓に関する。
【0002】
【従来の技術】導入された湯と水のそれぞれを、各別に
またはその湯と水とを適量ずつ混合して流出させる湯水
混合栓として、例えば、実公昭63−2706号公報に
開示されたものが知られている。この湯水混合栓は、固
定した弁座ディスクに、その周方向に並べて水弁座孔と
湯弁座孔とが設けられるとともに、それらの側部に並べ
て湯と水が流通する流出孔が設けられ、かつこの弁座デ
ィスクの表面に沿って、その径方向と周方向とにスライ
ドして、前記水弁座孔と湯弁座孔とを開閉する可動弁体
が配置されている。前記可動弁体は、前記弁座デイスク
よりも小径に形成されて、弁座ディスクに重なって前記
のようにスライドすることが可能に構成され、かつこの
可動弁体の弁座ディスクに接した面に、前記水弁座孔と
湯弁座孔とに同時に重なって、水弁座孔と湯弁座孔の両
方をまたはいずれか一方を選択的に流出孔に連通させる
連通凹部が設けられている。そして、中間部が軸支され
たスイングバーで前記可動弁体をスライドさせるように
構成され、前記スイングバーにハンドルレバーが取付け
られたものであって、このハンドルレバーの上下動で弁
座ディスクの径方向に可動弁体をスライドさせ、ハンド
ルレバーの左右方向の回動で、弁座ディスクの周方向に
可動弁体をスライドさせる。
【0003】すなわち、ハンドルレバーの上下動による
前記可動弁体のスライドで、その連通凹部を水弁座孔と
湯弁座孔の両方に重ねて、水と湯との両方を同時に流出
可能にし、または可動弁体を水弁座孔と湯弁座孔の両方
に同時に重ねて、それらを閉鎖し水と湯の流出を停止す
る。そして、前記連通凹部を水弁座孔と湯弁座孔に重ね
て開いた状態でハンドルレバーを左右方向に回動する
と、前記可動弁体が弁座ディスクの周方向にスライドし
て、水弁座孔と湯弁座孔のそれぞれに対する連通凹部の
重なる状態が変更され、水弁座孔と湯弁座孔の開度が調
整されて水と湯との混合量を調節することが可能であ
る。また、前記ハンドルレバーの左右方向の回動で、水
弁座孔と湯弁座孔のいずれか一方の全体を可動弁体で閉
鎖し、他方に連通凹部を重ねて湯と水のいずれか一方を
選択して流出させるものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記従来の湯水混合栓
は、1個のハンドルレバーの上下動と左右方向の回動の
みで、湯と水とを混合量を調節して同時に流出させるこ
とと、湯と水の一方を選択して流出させるものであるか
ら、その構成を簡単にすることが可能であるとともに、
前記湯と水との流出と停止の操作が容易である。しか
し、ハンドルレバーの上下動による可動弁体のスライド
で弁座デイスクの水弁座孔と湯弁座孔のそれぞれを閉鎖
して、流通している水と湯またはその一方を停止させる
ものであり、このときの可動弁体のスライドは、ほとん
ど瞬時にかつ湯と水の各流動方向に対して直交方向に行
われる。
【0005】したがって、可動弁体で水弁座孔と湯弁座
孔とを閉鎖して、湯と水の流動を停止したときに、本体
に導入した水と湯の各圧力が直接に可動弁体に対して急
激に作用することを反復する。このため、水撃が発生す
ることが多くなる課題があるとともに、可動弁体などに
ひび割れや一部が破損することが生じて、水弁座孔と湯
弁座孔のそれぞれを密封することが困難になって漏水が
生じるおそれが大きい課題がある。また、弁座ディスク
と、これらの上流側の湯と水の各流通路に対しても、可
動弁体が水弁座孔と湯弁座孔とを閉鎖したときに、湯と
水の各圧力が急激に作用するから、これらの各部材の耐
久性に影響が生じる課題もある。
【0006】本考案は、上記のような課題を解決するも
のであって、前記可動弁体で弁座ディスクの水弁座孔と
湯弁座孔を閉鎖したときに、可動弁体に作用する水と湯
の各圧力で水撃や可動弁体などにひび割れなどの影響が
生じることを防いで、常に水弁座孔と湯弁座孔とを可動
弁体で密封することが可能な湯水混合栓をうることを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の湯水混合栓は、
底壁に水流入口と湯流入口及び湯水の流出口が形成され
た弁部筒内に、水弁座孔と湯弁座孔及び出水孔を設けた
弁座ディスクが固定して配置されて、その水弁座孔に前
記水流入口を、湯弁座孔に湯流入口を、出水孔に流出口
アタッチメントにより各独立した流路で連通させた湯
水混合栓において、前記アタッチメントに流入水通孔と
流入湯通孔及び出水通孔が設けられると ともに、水接続
筒と湯接続筒とが突設されて、前記流入水通孔は水接続
筒に、流入湯通孔は湯接続筒にそれぞれ連続して形成さ
れ、かつ前記流入水通孔を弁座ディスクの水弁座孔に、
流入湯通孔を湯弁座孔に、出水通孔を出水孔に各連通さ
せ、前記水接続筒が弁部筒の水流入口に、湯接続筒が湯
流入口にそれぞれ水密に挿入されて、前記出水通孔を弁
部筒内に開口させて、それを前記弁部筒底壁の流出口に
連通させてなり、こアタッチメントの流入水通孔と流入
湯通孔のそれぞれに、流通する水の圧力に対応して流通
量を調整する流量調整器が配置され、この流量調整器
が、筒状の器体の一端側にリング状の支持壁を突設し
て、その内側に流通口を形成し、かつこの流通口とほほ
同一の内径を有するOリング状の弾性リング、および、
この弾性リングを支持壁で器体内に逸脱不能に支持する
支持リングを、器体の支持壁と反対の端部から器体内に
挿入し、この支持リングから内周に突設された複数の連
結片によって器体の軸線とほぼ同軸に配置された心軸を
設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】前記弁部筒の水流入口に流入した水及び湯流入
口に流入した湯が、同時にまたは各別に弁座ディスク
水孔から弁部筒の流出口を経て本体から流出する。そ
して、前記水流入口と湯流入口に流入する水と湯のそれ
ぞれは、その各流路のアタッチメント内に設けられた、
流通する水の圧力に対応して流通量を調整する流量調整
器で流量調整されてから水弁座孔及び湯弁座孔を流通す
る。このように、流量調整器でほぼ定量に流量調整され
た水と湯の流量を調整し、水と湯の両方またはその一方
の流通を停止させるものである。したがって、前記流量
調整器として、水弁座孔及び湯弁座孔を流通する水と湯
の量を、停止させたときに、水撃が生じるおそれが少な
く、かつ可動弁体や弁座ディスクなどに対する圧力の影
響をほぼなくすることが可能な流量に調整する流量調整
器を使用することで、前記水撃その他の各課題を解決す
る。
【0009】また、弁部筒底壁の水流入口と湯流入口及
び湯水の流出口のそれぞれを、弁座ディスクの水弁座孔
と湯弁座孔及び出水孔のそれぞれに連通させるアタッチ
メントを、それに突設した水接続筒を前記水流入口に、
湯接続筒を湯流入口にそれぞれ水密に挿入し、かつその
出水通孔を弁部筒内に開口させて、それを前記弁部筒の
流出口に連通させている。したがって、前記アタッチメ
ントの水接続筒と弁部筒底壁の水流入口及び湯接続筒と
湯流入口との各接触面の水封を確実に行うことが容易で
あり、かつアタッチメントの出水通口と弁部筒底壁の流
出口の連通操作が不要である。そして、前記弁部筒底壁
の任意の構成の流出口に対してアタッチメントの出水通
孔を連通させることが可能である。
【0010】さらに、前記アタッチメント内に上述の流
量調整器を挿入しているので、従来のアタッチメントと
本考案のアタッチメントを交換することによって、既存
の湯水混合栓を極めて容易に緩衝機能付きの湯水混合栓
にすることが可能である。
【0011】
【実施例】本考案の湯水混合栓の第1実施例を図1〜7
について説明する。この第1実施例は前記第1〜2考案
に対応する。図1〜7において、1は本体で、その長さ
方向の中間部に底部を閉鎖した弁部筒2を配し、この弁
部筒2の底壁2aの外側を仕切壁3で仕切って、本体1
における弁部筒2の一側に水導入部4が、他側に湯導入
部5とが構成されている。そして、前記弁部筒2の底壁
2aに水流入口6aと湯流入口6bが形成されるととも
に、湯水の流出口7が弁部筒2の周壁の一部に沿って設
けられ、この流出口7に吐水筒8が連設されている。9
a,9bは弁部筒2内で、その底壁2aに重ねることを
可能にして、2個に分割形成された平板状のアタッタチ
メントで、これらに流入水通孔10aと入湯通孔10b
とが設けられ、かつこの流入水通孔10aと流入湯通孔
10bのそれぞれは、アタッタチメント9a,9bの一
側面に突設した水接続筒11aと湯接続筒11bのそれ
ぞれにわたって形成されている。12a,12bは前記
水接続筒11aと湯接続筒11bの外周に配置されたO
リングで、このOリング12a,12bで水接続筒11
aと湯接続筒11bのそれぞれを、前記水流入口6a、
湯流入口6bのそれぞれに水密に挿入することが可能に
構成されている。13はアタッタチメント9a,9bの
両方にわたって形成された出水通孔(図2、5参照)
で、その水接続筒11aが突設された側の一部を切除し
て弁部筒2内に開口させている。
【0012】14a,14bは前記水接続筒11aと湯
接続筒11b内に配置された流量調整器で、これらは図
3〜4に流量調整器14aについて示したように、筒状
の器体15の一端内周にリング状の支持壁16を突設し
て、その内側に流通口16aを形成し、かつこの支持壁
16で器体15内に挿入したOリング状の弾性変形が可
能な弾性リング17を逸脱不能に支持しており、前記支
持壁16と弾性リング17の各内径がほぼ同じに設定さ
れている。18は器体15の支持壁16と反対の端部に
挿入し固定された支持リングで、その周方向に間隔をお
いて内周に突設された複数の連結片19で心軸20を支
持して、その心軸20を器体15内に、その軸線と同方
向にかつほぼ同軸に配置している。そして、前記心軸2
0は、外径が前記弾性リング17の内径よりもやや小さ
く形成され、かつその軸線方向の全長にわたる流通溝2
1が、外周面に周方向に間隔をおいて複数形成されてい
る。43は水接続筒11aの内周に固定した円形リング
の一部を切除してなるCリングで、これで流量調整器1
4aの逸脱を防いでいる。この流量調整器14a,14
bの固定手段は任意で、例えば、それらの外面に突設し
た突部を、水接続筒11aと湯接続筒11b内周に設け
た凹部に係止、または接着剤で接着することなどを挙げ
ることができる。
【0013】22は弁部筒2内に挿入し固定されたパイ
プ状の弁ケース、23は弁ケース22内の端部に回転不
能に挿入して、アタッタチメント9a,9bに重ねた断
面凹形状の支持ディスクで、これに前記アタッタチメン
ト9a,9bの流入水通孔10aに連通する水孔24
a、流入湯通孔10bに連通する湯孔24b、出水通孔
13に連通する湯水孔25が設けられている。前記水孔
24a、湯孔24b、湯水孔25のそれぞれには、それ
らの両端からやや突出する程度の長さに形成されたパイ
プ状の水封用パッキング26が挿入されている。27は
前記支持ディスク23の凹部に回転不能にはめ込んだ弁
座ディスクで、これに前記水孔24aに連通する水弁座
孔28aと湯孔24bに連通する湯弁座孔28b及び湯
水孔25に連通する出水孔29が形成されている。
【0014】30は可動弁体で、これは前記支持ディス
ク23の外径よりも小径にして、弁座ディスク27に重
なって、その表面に沿ってスライド可能に形成された断
面凹形の可動ディスク31と、これに回転不能に挿入結
合された断面逆凸形状の結合ディスク32とで構成され
ている。そして、前記可動ディスク31に、前記水弁座
孔28aと湯弁座孔28b及び出水孔29のそれぞれに
同時に重なる長さに設けた連通孔33に、結合ディスク
32に突設した整流フィン34を挿入し、かつ結合ディ
スク32で連通孔33を閉鎖して連通凹部35(図1〜
2参照)を構成している。36は水弁座孔28aと湯弁
座孔28bに対して出水孔29が並んだ方向に長くし
て、結合ディスク32に突設された突条、37は突条3
6の部分において結合ディスク32に設けられた支持凹
部、38は結合ディスク32に重ねて前記弁ケース22
内に配置されたパイプ状のディスクガイドで、これに設
けた凹溝39に前記突条36がスライド可能に挿入され
ている。40はディスクガイド38に挿通して、下端が
前記支持凹部37に挿入されたスイングバーで、その長
さ方向の中間部が、前記凹溝39の幅方向の支軸41
(図1参照)でディスクガイド38にスイング可能に取
付けられている。したがって、スイングバー40を挿通
したディスクガイド38の孔38a(図2参照)が、ス
イングバー40のスイング方向に長く形成されている。
42はスイングバー40の上端に取付けられたハンドル
レバーである。
【0015】前記の湯水混合栓において、その図1は、
図7(B)に示したように、可動ディスク31の連通孔
33が弁座ディスク27の水弁座孔28aと湯弁座孔2
8bに重なって水と湯の両方を同時に吐出させる状態で
ある。図2は、図7(A)に示したように、可動ディス
ク31の一部が水弁座孔28aと湯弁座孔28bの両方
を閉鎖して水と湯の流通を停止させた状態である。
【0016】ここで、図2におけるハンドルレバー42
を持ち上げると、スイングバー40の上部側が図2で左
方にスイングして、可動弁体30を凹溝39に沿って右
方にスライドさせるから、図7(B)に示したように、
弁座ディスク27の水弁座孔28aと湯弁座孔28bと
に可動ディスク31の連通孔33が重なる。したがっ
て、水導入部4の水が流量調整器14aを流通して水弁
座孔28aから連通凹部35に流入し、一方、湯導入部
5の湯が流量調整器14bを流通して水弁座孔28bか
ら連通凹部35に流入するから、この水と湯とが連通凹
部35で混合して、出水孔29を通過してアタッタチメ
ント9a,9bの出水通孔13から弁部筒2内に流出
し、流出口7と吐水筒8とを経て吐出する。
【0017】前記水と湯とが吐出している状態で、ハン
ドルレバー42を左または右方向に回動させると、ディ
スクガイド38が回動して可動弁体30を回動させる。
すなわち、図7(B)における可動ディスク31が回動
して、連通孔33による水弁座孔28aと湯弁座孔28
bのそれぞれの開孔率に差異を生じさせるから、吐出さ
れる湯の温度を高くまたは低く調節することができる。
前記ハンドルレバー42を左または右方向にさらに大き
く回動させると、その回動方向に対応して可動ディスク
31の連通孔31が水弁座孔28aと湯弁座孔28bの
いずれか一方のみに重なり、他方を可動ディスク31が
閉鎖するから、水と湯のいずれか一方のみが吐出され
る。
【0018】水と湯の両方または一方を吐出させている
状態で、ハンドルレバー42を図2のように、押し下げ
るとスイングバー40がスイングして、可動弁体30を
弁座デイスク27の表面に沿ってスライドさせて、その
可動デイスク31で水弁座孔28aと湯弁座孔28bの
両方または一方を閉鎖して、水と湯の両方または一方の
吐出を停止させる。このように、可動ディスク31で水
弁座孔28aと湯弁座孔28bの両方または一方を閉鎖
するとき、可動ディスク31には水と湯の両方または一
方の圧力が急激に作用する。しかし、水弁座孔28aと
湯弁座孔28bを流通する水と湯の各量は、前記のよう
に、あらかじめ流量調整器14a,14bで適度に調整
して、前記可動ディスク31に作用する水と湯の圧力を
適度に小さくしている。したがって、水と湯の流通を可
動体30のスライドで停止したときに水撃が発生するこ
とを防ぐことができるとともに、水と湯の圧力で可動デ
ィスク31その他の一部が破損したり、ひび割れが生じ
るようなことを防ぐことが可能である。また、流量調整
器14a,14bで水と湯の流量を調整しているから、
流水音を小さくして静かに水と湯またはその一方を吐出
させることが可能である。
【0019】前記流量調整器14a,14bによる流量
調整は、その支持リング18と心軸20との間から器体
15に水が流入し流通口16aから流出するが、器体1
5内には弾性リング17が存在し、それを水圧で支持壁
16の方に移動させる。したがって、器体15を流通す
る水量が少なく、その圧力がやや低いときは、弾性リン
グ17を支持壁16の方に移動させる力が弱くなり、そ
の水は心軸20外周の流通溝21をぼ直線的に流通する
と共に、弾性リング17の外面と支持壁16との間をも
流通し、ほぼ設定量の水が流通する。しかし、器体15
を流通する水量が多くなって、その圧力が高くなると、
その圧力に対応して弾性リング17を支持壁16に押付
ける力が強くなり、弾性リング17と支持壁16の間を
流通する水量が減少し、流通口16aを流通する水量が
ほぼ設定量に調整される。
【0020】器体15に導入される水の圧力が一層高く
なると、その圧力で弾性リング17を支持壁16に圧接
するから、それらの間の水の流通がほぼ不能になり、水
は流通溝21のみを流通するようになる。このため、流
通溝21を流通する水の圧力に比して、弾性リング17
で流通が阻止される状態になった部分の水圧の方が高く
なって、その圧力が弾性リングの外周部に強く作用し
て、弾性リング17を心軸20に押付け、かつそれを流
通溝21の内方にわん曲させて、流通溝21の断面積を
小さくし流量をほぼ設定量に調整する。このように、器
体15に導入される水の圧力に対応して、流通口16a
を流通する水の量を調整するから、前記可動デイスク3
1などに作用する水圧を常に適度に小さく調整すること
が容易である。
【0021】前記流量調整器14a,14bとしては、
流通する水の圧力に対応して流通量を調整することが可
能な、任意の構成のものを使用することが可能である。
例えば、特公昭51−23060号公報に開示された流
量調整装置のように、前記流量調整器14a,14bの
支持壁16の弾性リング17と相対した面を、前記弾性
リング17の外面と同様に曲面にすることも可能であ
る。また、特公昭51−23059号公報や特開昭61
−105396号公報に開示された流量調整装置の構成
を採用することも可能である。そして、前記アタッチメ
ント9a,9bは一体に構成することも可能であり、か
つその出水通孔13は孔にすることなく、周縁部を切除
または上面に凹溝を形成するなど、流出する水と湯とを
弁部筒2内に流出させることが可能な任意の構成にでき
る。また、弁部筒2の底壁2aに設ける流出口7は、弁
部筒2の周壁に沿うことなく、その周壁から独立して設
けることも可能である。
【0022】図8は第2実施例を示すものであり、前記
アタッチメントの構成に関する。図8において、9は板
状のアタッチメントで、これに設けた流入水通孔10a
と流入湯通孔10bに流量調整器14a,14bが取付
けられている。そして、このアタッチメント9を弁部筒
2の底壁2aに重ね、かつ前記流入水通孔10aと流入
湯通孔10bのそれぞれを、底壁2aの水流入口6aと
湯流入口6bとに水密に連通させている。他の構成は、
前記第1実施例と同じであるから、同符号を付して示し
た。
【0023】
【考案の効果】本考案の湯水混合栓は、上記のように、
弁部筒底壁に設けた水流入口から弁座ディスクの水弁座
孔にわたる流路と、湯流入口から湯弁座孔にわたる流路
のそれぞれに、流通する水の圧力に対応して流通量を調
整する流量調整器を配置している。したがって、前記水
弁座孔と湯弁座孔とを通過して可動弁体の連通凹部に流
入する水と湯の各流量を、各流量調整器であらかじめ適
量に調整して、前記水弁座孔と湯弁座孔のそれぞれを可
動弁体で閉鎖したときに、その可動弁体に急激に作用す
る水圧を適度に小さくすることが可能である。このた
め、可動弁体で水弁座孔と湯弁座孔とを閉鎖して、水と
湯の流通を停止したときに水撃が生じることを防ぐこと
が可能であるとともに、前記可動弁体に作用する水圧の
ために、可動弁体その他の一部が破損したり、それらに
ひび割れが生じるなどの影響が生じることを防ぐことが
可能である。また、弁座デイスクなどを流通する水量を
あらかじめ流量調整器で適量に調整しているから、流水
音を小さくすることが可能であり、湯水混合栓を静かに
使用することができるとともに、節水に寄与することが
可能である。
【0024】また、弁部筒底壁に設けた水流入口と弁座
ディスクの水弁座孔、及び湯流入口と湯弁座孔のそれぞ
れを各独立して連通させるアタッチメントに、水接続筒
と湯接続筒とを突設して、これらを前記水流入口と湯流
入口のそれぞれに水密に挿入して、前記アタッチメント
に設けた流入水通孔と流入湯通孔のそれぞれに前記流量
調整器を配置している。したがって、前記水接続筒と水
流入口及び湯接続筒と湯流入口との各接続操作が容易で
り、既存の湯水混合栓にも極めて容易に緩衝機能付き
の湯水混合栓を得られるとともに、その各接触面の水封
を容易にかつ確実に行うことが可能である。また、前記
弁座ディスの出水孔に連通させたアタッチメントの出
水通孔は、前記弁部筒内に開口させて、それを弁部筒の
流出口に連通させるから、前記出水通孔と流出口との連
通操作が不要であり、かつアタッチメントの出水通孔を
弁部筒底壁の任意の流出口に連通させることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案第1実施例の水と湯の流入経路を示す断
面図である。
【図2】第1実施例の水と湯の流出経路を示す断面図で
ある。
【図3】第1実施例の要部の拡大断面図である。
【図4】第1実施例の流量調整器の拡大断平面図であ
る。
【図5】第1実施例の各部材の分解斜視図である。
【図6】第1実施例のアタッチメントの斜視図である。
【図7】第1実施例の水弁座孔と湯弁座孔の開閉説明図
である。
【図8】第2実施例の一部を断面した背面図である。
【符号の説明】
1:本体、2:弁部筒、2a:底壁、4:水導入部、
5:湯導入部、6a:水流入口、6b:湯流入口、7:
流出口、9a,9b:アタッチメント、10a:流入水
通孔、10b:流入湯通孔、11a:水接続筒、11
a:湯接続筒、13:出水通孔、14a,14b:流量
調整器、27:弁座ディスク、28a:水弁座孔、28
b:湯弁座孔、29:出水孔、30:可動弁体、35:
連通凹部、36:突条、39:凹溝、40:スイングバ
ー、42:ハンドルレバー。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁に水流入口と湯流入口及び湯水の流
    出口が形成された弁部筒内に、水弁座孔と湯弁座孔及び
    出水孔を設けた弁座ディスクが固定して配置されて、そ
    の水弁座孔に前記水流入口を、湯弁座孔に湯流入口を、
    出水孔に流出口をアタッチメントにより各独立した流路
    で連通させた湯水混合栓において、前記アタッチメント
    に流入水通孔と流入湯通孔及び出水通孔が設けられると
    ともに、水接続筒と湯接続筒とが突設されて、前記流入
    水通孔は水接続筒に、流入湯通孔は湯接続筒にそれぞれ
    連続して形成され、かつ前記流入水通孔を弁座ディスク
    の水弁座孔に、流入湯通孔を湯弁座孔に、出水通孔を出
    水孔に各連通させ、前記水接続筒が弁部筒の水流入口
    に、湯接続筒が湯流入口にそれぞれ水密に挿入されて、
    前記出水通孔を弁部筒内に開口させて、それを前記弁部
    筒底壁の流出口に連通させてなり、このアタッチメント
    の流入水通孔と流入湯通孔のそれぞれに、流通する水の
    圧力に対応して流通量を調整する流量調整器が配置
    れ、この流量調整器が、筒状の器体の一端側にリング状
    の支持壁を突設して、その内側に流通口を形成し、かつ
    この流通口とほほ同一の内径を有するOリング状の弾性
    リング、および、この弾性リングを支持壁で器体内に逸
    脱不能に支持する支持リングを、器体の支持壁と反対の
    端部から器体内に挿入し、この支持リングから内周に突
    設された複数の連結片によって器体の軸線とほぼ同軸に
    配置された心軸を設けたことを特徴とする湯水混合栓。
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