JPH0680054U - 変速機のクラッチ油圧制御バルブ - Google Patents

変速機のクラッチ油圧制御バルブ

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JPH0680054U
JPH0680054U JP2591793U JP2591793U JPH0680054U JP H0680054 U JPH0680054 U JP H0680054U JP 2591793 U JP2591793 U JP 2591793U JP 2591793 U JP2591793 U JP 2591793U JP H0680054 U JPH0680054 U JP H0680054U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイル充填終了の検知手段を備えた流量制御
弁と、油圧を制御する圧力制御弁とを備えたクラッチ油
圧制御バルブが、一定の油圧を保持していることを検出
できるようにする。 【構成】 バルブボディ1に設けたばね室11にスプー
ル12とばね15とを配設し、圧力検出スイッチ14を
装着する。スプール12の一端が嵌入している油室13
は穴7により流量制御弁30のスプール31の穴に連通
している。スプール31のフランクには環状溝16、1
7を設け、環状溝16はドレンポート6に連通し、17
は油圧ポンプ吐出口に連通する油室5に連通する。クラ
ッチにオイル充填中はスプールは左に移動し、油室13
はドレンポート6に連通し、オイルが充填されるとスプ
ール31は右に移動し、油室13は油室5に連通する。
クラッチの油圧が上昇すると油室13の圧力は上昇して
スプール12は右に移動し、一定の油圧に達すると圧力
検出スイッチ14に接触して信号を発信する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、変速機のクラッチ油圧制御バルブに関し、特にクラッチ油圧を容易 に検出するための装置を備えたバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、変速機のクラッチ油圧制御には図4に示すような電子コントロールモジ ュレーションバルブが利用されてきており、このバルブはバルブボディ1に組み 込まれた第1のバルブである流量制御弁30と、第2のバルブである圧力制御弁 20とより構成されている。圧力制御弁20はスプール21、比例ソレノイド2 2、ロードピストン23、ばね24より構成され、流量制御弁30はオリフィス 32を備えたスプール31、ばね33、34、フィルスイッチ35とより構成さ れている。スプール31は大きな受圧面積Aと小さな受圧面積Bとを有するよう に構成されている。比例ソレノイド22は図示しないコントローラにより制御さ れ、フィルスイッチ35の検出信号はコントローラに入力されるようになってい る。40は変速機のクラッチパック、41は油圧ポンプ、42はオイルパンであ る。
【0003】 変速する場合、コントローラから比例ソレノイド22にトリガ電流(最大電流 )を与えると、ポンプポート2と比例制御弁出力ポート25とが開口し、油室3 、スプール31のオリフィス32を通ってクラッチパック40に油を充填しはじ める。このとき、オリフィス32に流れが生じ、上流の油室3と下流の油室4と の間に差圧が発生し、スプール31は左に移動してポート36が開いて油圧ポン プ41からの油は油室5からオリフィス32を経てクラッチパック40に流入す る。クラッチパック40への油の流れがあるうちは、比例ソレノイド22の電流 値を初期圧レベルまで下げてもポート36は開き続けるので、油圧ポンプからの 油は急速にクラッチパック40に充填される。クラッチパック40に油が充満す ると油は流れなくなり、スプール31は受圧面積AとBとの差、およびばね33 の力により右に動き、ポート36を閉じると同時にフィルスイッチ35に接触し 、フィリング終了をコントローラに伝える。その後は比例ソレノイド22に加え る電流を漸増してクラッチ油圧を制御する。
【0004】 すなわち、圧力制御弁20は、コントローラから送られてきた電流を比例ソレ ノイド22が受け、油圧を電流の大きさに比例して変換する作用をする。 流量制御弁30は圧力制御弁20からのトリガにより作動し、クラッチパック 40に油が充満するまでポート36を開き、クラッチパック40への油の充填時 間を短縮する。また、クラッチパック40に油が充満したと同時にポート36を 閉じてコントローラへフィリングの終了を伝え、クラッチパック40が油で充満 している間はコントローラに信号を出力し続ける。
【0005】 図5は上述の変速時の動作を説明するためのタイムチャートであり、(a)の 縦軸は比例ソレノイドの指令電流、(b)の縦軸はクラッチ入力圧、(c)の縦 軸はフィルスイッチ出力信号であり、横軸はいずれも時間である。図中のA域は 変速前、B域はフィリング開始(トリガ中)、C域はフィリング終了、D域はク ラッチ圧力調整、E域はフィリング中である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成によれば、流量検出弁のスプールはクラッチパックに 油が充満するとオリフィスの上流と下流との差圧が無くなって移動し、フィルス イッチに接触してフィリング終了をコントローラに伝えるようになっているため 、クラッチパックのフィリング終了の時期と、現在クラッチパックに油が充満し ているか否かは検出できるが、油圧が一定の値以上に保持され、クラッチが完全 な係合状態に保持されているか否かを検出することは不可能である。すなわち、 クラッチの内部不良等により係合に必要な油圧が低下した場合の検出は不可能で あり、そのため、変速機内部の損傷を招くことがある。その対策のためには各ク ラッチの回路に油圧検出スイッチを設ける必要があった。
【0007】 本考案は上記の問題点に着目してなされたもので、油圧回路の途中に油圧セン サを装着したり、そのための油圧ポートを設けることなくクラッチパックの油圧 が一定値以上を保持しているか否かを検出し得る変速機のクラッチ油圧制御バル ブを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的達成のため、本考案にかかる変速機のクラッチ油圧制御バルブにお いては、クラッチに連通するポート側にオリフィスを備えたスプールを有し、前 記オリフィスの前後の差圧によって油圧ポンプからクラッチへの供給回路を開き 、前記スプールの一端に設けたばねの力によって前記供給回路を閉じ、前記スプ ールの他端に設けたばねの力に抗した前記スプールの動きによってクラッチのフ ィリング終了を検知する検知手段を備えた第1のバルブと、油圧ポンプからの油 を第1のバルブに供給するとともに、クラッチフィリング終了後にはクラッチへ の供給油圧を制御する電磁式圧力制御弁である第2のバルブとを備えたクラッチ 油圧制御バルブにおいて、前記第1のバルブが前記供給回路を開いているときに はドレン回路に連通し、クラッチのフィリング終了を検知したときには前記供給 回路に連通するポートに備えた、クラッチの油圧により滑動するスプールと、前 記スプールと接触すると信号を発信する圧力検出スイッチと、前記スプールの一 端に装着され前記クラッチの油圧が予め定められた値に達したときには前記スプ ールと前記圧力検出スイッチとが接触するように設定されたばねとを具備せるこ とを特徴としている。
【0009】
【作用】
上記構成によれば、クラッチ油圧制御バルブのクラッチへの油供給回路に設け た、クラッチのフィリング終了を検知する検知手段を備えた第1のバルブと、第 1のバルブに油圧ポンプからの油を供給するとともに、クラッチへの供給油圧を 制御する第2のバルブと、第1のバルブが供給回路を開いているときにはドレン 回路に連通し、クラッチのフィリング終了を検知したときには供給回路に連通す るポートに備えたスプールと、スプールに接触すると信号を発信する圧力検出ス イッチと、クラッチの油圧が予め定められた値に達するとスプールと圧力検出ス イッチとが接触するように設定されたばねとを設けたため、第1のバルブでクラ ッチのフィリング終了を検知し、第2のバルブでクラッチの油圧を漸増させると スプールはクラッチの油圧にしたがって動き、スプールと圧力検出スイッチとが 接触したときに信号を発信し、油圧が予め定めた値に達したことを検出すること ができる。
【0010】
【実施例】
以下に本考案に係る変速機のクラッチ油圧制御バルブの実施例について図面を 参照して説明する。図1は本考案のクラッチ油圧制御バルブの構成図であり、1 0は圧力検出装置、20は第2のバルブである圧力制御弁、30は第1のバルブ である流量制御弁、40はクラッチパック、41は油圧ポンプ、42はオイルパ ンである。圧力制御弁20および流量制御弁30の構造、機能は従来のものと同 様なので説明は省略し、圧力検出部分10についてのみ説明する。 図2は圧力検出装置10の断面図であり、バルブボディ1に、流量制御弁30 に隣接して設けられたばね室11にはスプール12が収納され、スプール12の 一端に設けられた油室13は、油室5とドレンポート6との中間のスプール穴の フランク部に穴7により連通している。スプール12の他端側にはスプール12 と接触すると信号を発信する圧力検出スイッチ14が装着され、またスプール1 2はばね15により油室13側に付勢されている。
【0011】 流量制御弁30のスプール31の油室5とドレンポート6との間のフランク部 には環状溝16、17が設けられ、環状溝16はドレンポート6と、環状溝17 は油室5とそれぞれ連通している。スプール31が左側に移動している場合には 環状溝16と穴7とが連通し、スプール31が右に移動して流量検出スイッチ3 5に接触する位置においては環状溝17と穴7とが連通するようになっている。 ばね室11とドレンポート6とは穴8によって連通している。
【0012】 つぎに作動について説明する。変速前の状態および変速時に流量制御弁30の スプール31が左に移動してポート36が開いた状態では、図2に示すように油 室13は穴7、スプール31の環状溝16を介してドレンポート6と連通してお り、油室13の圧力は低い。クラッチパック40に油が充満すると前述の通りス プール31は右に移動してスプール31はフィルスイッチ35に接触し、図3に 示すように穴7は環状溝17と連通し、油室13の圧力は油室5の圧力と同一と なる。油室5の油の圧力はクラッチパック40の圧力に等しい。その後、圧力制 御弁20によって油圧を漸増するとスプール12はばね15を圧縮して移動し、 油圧が予め定められた値に達するとスプール12は圧力検出スイッチ14に接触 して信号を発信し、油圧が一定値以上を保持している間は信号を出し続ける。
【0013】
【考案の効果】
以上説明したごとく、本考案は圧力制御弁と流量制御弁とを備え、クラッチフ ィリングの終了信号をコントローラに発信する変速機のクラッチ油圧制御バルブ に、クラッチの油圧が一定値以上に保持されていることを検出する圧力検出装置 を設けたため、各クラッチの回路に油圧センサや油圧ポートを設けることなく、 クラッチ油圧が一定値以下になった場合には検出可能となり、クラッチ油圧が低 下したことによって生じる変速機内部の損傷を未然に防止できる。また、クラッ チ圧力が一定値に達したことを確認し、つぎの指令信号を出す必要がある場合、 そのような操作が可能な変速機のクラッチ油圧制御バルブが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のクラッチ油圧制御バルブの構成図であ
る。
【図2】本考案の圧力検出装置のクラッチフィリング状
態の断面図である。
【図3】本考案の圧力検出装置のクラッチフィリング終
了状態の断面図である。
【図4】従来のクラッチ油圧制御バルブの構成図であ
る。
【図5】従来のクラッチ油圧制御バルブの動作を説明す
るタイムチャートである。
【符号の説明】
1 バルブボディ 16、17 環状
溝 5、13 油室 20 圧力制御弁 6 ドレンポート 30 流量制御弁 7、8 穴 40 クラッチパ
ック 10 圧力検出装置 41 油圧ポンプ 11 ばね室 12 スプール 14 圧力検出スイッチ 15 ばね

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチに連通するポート側にオリフィ
    スを備えたスプールを有し、前記オリフィスの前後の差
    圧によって油圧ポンプからクラッチへの供給回路を開
    き、前記スプールの一端に設けたばねの力によって前記
    供給回路を閉じ、前記スプールの他端に設けたばねに抗
    した前記スプールの動きによってクラッチのフィリング
    終了を検知する検知手段を備えた第1のバルブと、油圧
    ポンプからの油を前記第1のバルブに供給するととも
    に、クラッチフィリング終了後にはクラッチへの供給油
    圧を制御する電磁式圧力制御弁である第2のバルブとを
    備えたクラッチ油圧制御バルブにおいて、前記第1のバ
    ルブが前記供給回路を開いているときにはドレン回路に
    連通し、クラッチのフィリング終了を検知したときには
    前記供給回路に連通するポートに備えた、クラッチの油
    圧により滑動するスプールと、前記スプールと接触する
    と信号を発信する圧力検出スイッチと、前記スプールの
    一端に装着され前記クラッチの油圧が予め定められた値
    に達したときに前記スプールと前記圧力検出スイッチと
    が接触するように設定されたばねとを具備せることを特
    徴とする変速機のクラッチ油圧制御バルブ。
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