JPH0679858U - 簡易止水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、空気圧にて膨張可能な止水ボールを
利用することにより、水道管等の止水を完全にすると同
時に、水道管連結作業終了後には、止水ボールを収縮さ
せて水道管内を移動しやすいよう小さくし、且つ、空気
供給チューブを利用して、取出しを容易とすることを目
的とする。 【構成】空気圧により膨張及び収縮可能なゴム等の素材
で、膨張時には止水対象管の内径より大きくなり、収縮
時には止水対象管の内径より小さくなる止水ボールに、
所望の長さの空気供給チューブを連結し、該空気供給チ
ューブの先端に、空気供給口を形成したことを特徴とす
る 【効果】止水ボールを膨張させることにより水道管内を
完全に遮断することができるので、止水効果が完全なも
のとなった。更に、止水ボールを収縮させ、空気供給チ
ューブを引っ張ることにより、止水ボールの撤去作業が
容易なものとなった。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、水道工事や下水道工事に際して、空気入れやコンプレッサーを利用 して配管内の水を簡易に止めることのできる簡易止水装置の改良に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

既設の水道管や下水道管の連結工事において、水道管等の接続をする場合、接 着剤の接着力を確保するため、水道管内の水を排除して、接着場所の水分を良く 拭き取って作業をする必要性が有る。この場合、水道管の連結工事であれば水道 の元栓を閉めて、連結作業が行われるのであるが、元栓が完全に閉まらない場合 や、元栓を閉めた場合でも水道管内の水が完全に排除されるまで長時間待たなけ ればならないことが多かった。

【０００３】 この点を解決するため、従来は水道管の接着場所の少し奥に、ぼろ布等を詰め 込み、簡易に水道を止め、水道管の連結工事を行なうことがあった。しかし、ぼ ろ布を詰め込むことによる止水では完全ではなく、長時間の作業の場合には、ぼ ろ布より水が漏りだしてしまう危険が有り、又、短時間の作業であっても、接続 する連結管がエルボ形の曲折したものにあっては、連結後、該ぼろ布を排除する のが困難になる場合さえあった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、水道管内を密閉封鎖する手段として、空気圧にて膨張可能な止水ボ ールを利用することにより、水道管等の止水を完全にすると同時に、水道管連結 作業終了後には、止水ボールを収縮させ、水道管内を移動しやすいよう小さくし 、且つ、空気圧を供給する供給チューブを利用して、取出しを容易とした簡易止 水装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は、上記問題点を解決するため、空気圧により膨張及び収縮可能 なゴム等の素材で、膨張時には止水対象管の内径より大きくなり、収縮時には止 水対象管の内径より小さくなる止水ボールに、所望の長さの空気供給チューブを 連結し、該空気供給チューブの先端に、空気供給口を形成したことを特徴とする 簡易止水装置を提供せんとするものである。

【０００６】

【実施例】

以下図示の実施例に従い説明する。図１は、本考案に係る簡易止水装置の使用 状態を示す部分切欠の斜視図である。簡易止水装置５は、図２に示される止水ボ ール１と、空気供給チューブ２と、図４に示される空気供給口３と、図３に示さ れる空圧計４とによりなるものである。

【０００７】 止水ボール１は、空気圧により膨張及び収縮可能なゴム等の素材で、膨張時に は止水対象管の内径より大きくなり、収縮時には止水対象管の内径より小さくな るボールであり、図示の実施例では軟式テニスボールを改良したもので作成し、 膨張時の止水ボール１の形状が球形を保つよう、止水ボール１の空気供給チュー ブ２との連結部と、その反対側に補強ゴム７を張ったものを利用した。実施例で の止水ボール１は、球形のものを利用しているが、玉子型、レモン型等細長い形 状のものであってもよい。

【０００８】 止水ボール１と直接連結される空気供給チューブ２は、止水ボール１より、別 設の空気圧供給装置（図示されていない。）に至る適宜の長さで、且つ、曲折可 能な素材のチューブを利用する。

【０００９】 空圧計４は、空気供給チューブ２の中間に設置され、止水ボール１の空気圧を 計測するためのもので、水道管内に配置された止水ボール１の膨張及び収縮程度 を察知するために設けられたものである。

【００１０】 空気圧供給装置は、コンプレッサーが理想であるが、通常の自転車のタイヤ用 空気入れでも十分作用する。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、如上のように構成されるため、次のような効果を発揮する。 第１に、止水ボール１を膨張させることにより水道管内を完全に遮断すること ができるので、止水効果が完全なものとなった。

【００１２】 第２に、止水ボール１を収縮させることにより、止水ボール１が水道管６内を 移動しやすくなり、且つ、水道管６外まで、空気供給チューブ２が伸びているた め、該空気供給チューブ２を、引っ張ることにより、止水ボール１の撤去作業を 容易に行うことができる。

【００１３】 第３に、水道管等の止水装置であるにもかかわらず、本考案のほか、空気入れ のみ持参すれば、水道管連結工事における止水を行なうことができ、極めて実用 的である。

【００１４】 第４に、実施例の効果であるが、空圧計４を空気供給チューブ２の中間で、工 事中の水道管の外部に位置する地点に設置することにより、止水ボール１が外部 より観察できない場合にも止水ボール１の膨張及び収縮状態を認識でき、確実な 止水作業を行なうことが可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係る簡易止水装置の使用状態を示す
部分切欠の斜視図

【図２】 本考案に使用する止水ボールの斜視図

【図３】 本考案に使用する空圧計の斜視図

【図４】 本考案に使用する空気供給口の斜視図

【符号の説明】

１．．．．．．．．止水ボール ２．．．．．．．．空気供給チューブ ３．．．．．．．．空気供給口 ４．．．．．．．．空圧計 ５．．．．．．．．簡易止水装置 ６．．．．．．．．水道管 ７．．．．．．．．補強ゴム

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】空気圧により膨張及び収縮可能なゴム等の
   素材で、膨張時には止水対象管の内径より大きくなり、
   収縮時には止水対象管の内径より小さくなる止水ボール
   に、所望の長さの空気供給チューブを連結し、該空気供
   給チューブの先端に、空気供給口を形成したことを特徴
   とする簡易止水装置。