JPH0679748U - 溶融紡糸装置 - Google Patents

溶融紡糸装置

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JPH0679748U
JPH0679748U JP2035593U JP2035593U JPH0679748U JP H0679748 U JPH0679748 U JP H0679748U JP 2035593 U JP2035593 U JP 2035593U JP 2035593 U JP2035593 U JP 2035593U JP H0679748 U JPH0679748 U JP H0679748U
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JP
Japan
Prior art keywords
spinnerets
heater
spinneret
hollow box
heating device
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Pending
Application number
JP2035593U
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English (en)
Inventor
和宏 野田
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長手方向に設けた複数の紡糸口金の下方位置
に、複数の紡出糸条の通路全体を取り囲んで加熱装置を
設けた合成繊維の溶融紡糸装置において、紡糸口金下の
紡出糸条を囲む雰囲気温度を、紡糸口金の位置によらず
均一に調整することができるようにする。 【構成】 長手方向に設けた複数の紡糸口金4の下方位
置に、複数の紡出糸条Yの通路全体を取り囲んで加熱装
置8を設け、その両端面外側に放熱フィン32を設置す
る。更に好ましくは、放熱フィン32を収納する中空ボ
ックス31を形成し、その中空ボックス31に気体導入
管33と気体導出管34を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ナイロン、ポリエステル等の熱可塑性合成繊維の溶融紡糸装置に関 し、更に詳しくは、紡糸口金下方の加熱雰囲気温度を均一にする溶融紡糸装置に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にポリアミドやポリエステルのような熱可塑性ポリマーを溶融紡糸する場 合、特に高速紡糸あるいは高速紡糸延伸を行うに際しては、これを工業的に有利 に行うため、特開昭62−33815号公報に記載の如く、スピンブロックに複 数の紡糸パックを一列に配置し、該複数の紡糸パックの紡糸口金から紡出された 複数の糸条を同一紡糸筒で同時処理する多錘紡糸法が使用されている。
【0003】 ところで、紡糸口金から吐出された糸条が細化する領域は、主として、紡糸口 金下の断熱板等で覆われた領域であり、該領域の雰囲気温度及び紡糸口金より吐 出されるポリマー温度によって、紡出糸条の曳糸性及び物性が大きく左右される ことが知られている。
【0004】 また、近年、紡糸速度やポリマーの重合度は益々高くなる傾向にあり、これら の場合は、紡出糸条の曳糸性を維持するために、吐出時のポリマー温度、前記し た紡糸口金下領域の雰囲気温度等を高くし、紡出糸条の結晶化を防止することが 必要となってくる。
【0005】 このため、前記紡糸口金下領域に加熱筒やヒータを設け、その雰囲気温度を上 げると共に、該領域からの対流伝熱やヒータからの輻射熱伝達により口金温度を 上げて、吐出時のポリマー温度を上昇させることが行われている。
【0006】 このような紡糸装置においては、従来、複数個の紡糸パックに対応して、その 複数の紡出糸条通路全体を取り囲む支持枠にヒータを配設したものが使用されて いた。
【0007】 かかる装置では、両端に位置する紡糸パックの紡糸口金から紡出される糸条は 、三方から加熱されるため、中間に位置する紡糸パックの紡糸口金から紡出され るものより温度が高くなりがちである。
【0008】 その結果、紡出された糸条の物性(特に染着性)の錘間差が大きくなるため、 ヒータ支持枠の間に断熱板を設けたり(特願平1−240109号)、ヒータの ワット密度の比を変えたり(特願平2−45906号)して、紡糸口金の位置に よって生ずる紡糸口金下雰囲気の温度差を解消しようとすることが試みられてい る。
【0009】 しかし、このような装置では、一度製作してしまうと、断熱板やヒータのワッ ト密度の比が固定されてしまい、設定温度の変化やヒータ表面の汚れなどにより 放射率が変わった場合は、紡糸口金下の糸条を囲む雰囲気温度を均一に管理する ことが困難であるという問題があった
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、かかる従来技術における問題を解決するためになされたものであり 、特に、紡糸口金下に加熱筒などのヒータを設置して糸条をゾーン加熱するよう な場合に、糸条を囲む雰囲気温度を均一に管理するため、ヒータの両端面外側で 放熱を行い、この放熱量を自由に制御することができるようにしたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本考案は、長手方向に複数の紡糸口金を配置し、その下方位置に、 複数の紡出糸条の通路全体を取り囲んで加熱装置を設けた熱可塑性合成繊維の溶 融紡糸装置において、該加熱装置の両端面外側に放熱フィンを設けたことを特徴 とする溶融紡糸装置である。更に、放熱フィンを収納する中空ボックスを形成し 、該中空ボックスに気体導入管と気体導出管を設けると好ましい。
【0012】
【作用】
本考案によれば、加熱装置の両端面外側に放熱フィンを設け、しかも該放熱フ ィンを収納した中空ボックス内に気体を流通させることができるようにしたので 、三方から加熱されるために紡糸口金下の雰囲気温度が高くなる加熱装置両端部 の温度を、放熱フィンの表面積の増減、更には中空ボックス内への気体送入量の 調節により、設定温度の変化やヒータ表面の汚れなどにより放射率が変わった場 合でも、自由に制御しながら低下させることができる。
【0013】 従って、紡糸口金下の雰囲気温度を、紡糸口金の位置によらず、均一にするこ とができ、複数の紡糸口金から紡出される糸条間に糸質斑がなく、品質の優れた 合成繊維を安定に得ることが可能となる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案を図面に基づいて説明する。図1は本考案の一実施例を示す縦断 面図、図2は図1のA−A線矢視断面図、図3は図2のB−B線矢視断面図であ る。
【0015】 図において、1はスピンブロック13に装着された複数の紡糸パックで、それ ぞれ、溶融ポリマーを吐出する紡糸口金2を有している。
【0016】 3は、紡糸筒9からの糸条冷却風が紡糸口金2方向に不均一に舞い上がるのを 防止すると共に、遅延冷却部5を確保するためのシャッターで、4つの紡糸口金 2に対応して、それぞれ長方形状の糸条通過口4を有し、左右に引き出し可能な 如く、中央部で分割されるようにされている。
【0017】 6は、複数の紡糸口金2の下方位置に、複数の紡出糸条Yの通路全体を取り囲 んで遅延冷却部5を形成するための加熱ブロックである。加熱ブロック6は、中 空の長方形状をした保温(断熱)ブロック7と、この内周側に組み込まれた加熱 ヒータ8を含んで構成される。
【0018】 加熱ヒータ8としては、例えば、シースヒータを鋳込んだもの、板状の支持枠 の内側にシースヒータを巻回した発熱体などが用いられる。
【0019】 加熱ヒータ8の両端面外側には、図2及び3に示すように、放熱フィン32が 設けられている。この放熱フィン32は、その表面積を変更できるように、加熱 ヒータ8に対して着脱自在とし、必要に応じて表面積の異なるフィンと交換でき るようにしておくと便利である。
【0020】 更に、加熱ヒータ8の両端には、放熱フィン32を収納する中空ボックス31 を形成するのが好ましい。この中空ボックス31には、1個の気体導入管33と 2個の気体導出管34が設けられている。気体導入管33には、流量計を接続し 、気体の送入量を制御できるようにしておくのが好ましい。
【0021】 なお、10は紡糸筒9の上部に位置する冷却風の吹出部であり、冷却風吹出口 (面)11と冷却室12を有している。14は口金下のポリマー分解ガスの滞留 を防ぐために設けた排気孔、15は排熱風による冷却を防ぐためのヒータである 。
【0022】 このような装置において、紡糸口金2から吐出された糸条Yは、加熱ヒータ8 とガイドシャッター4で囲まれる遅延冷却部5を経て冷却室12に流下し、吹出 口11から吹き出される冷却風で冷却固化される。
【0023】 この場合、加熱ヒータ8の両端に位置する紡糸口金から紡出される糸条は、三 方から加熱されるため、中間に位置する紡糸口金から紡出されるものよりも温度 が高くなりがちであるが、加熱ヒータ8の両端に放熱フィン32を設け、加熱ヒ ータ8の両端と中間部とで、紡糸口金下の雰囲気の温度差が生じないように、放 熱フィン32の表面積を最適なものに選択すればよい。
【0024】 更に、放熱フィン32を収納する中空ボックス31を設け、その内部に気体導 入管33から冷却気体を送入し、気体導出管34から排出するよにすれば、冷却 気体が放熱フィン32から熱を奪うため、冷却気体の温度又は送入量を変更する ことにより、放熱フィン32からの放熱をより精密に制御することができる。
【0025】 また、放熱フィン32は、加熱ヒータ8の両端面の温度分布に応じて、表面積 の分布を変化させることができ、更には、加熱ヒータ8の両端面以外の、温度が 高くなる部分にも取り付けることができる。
【0026】 以上の説明では、4つの紡糸口金を組み込んだ例について述べたが、本考案は これに限定されるものではなく、2〜3個あるいは5個以上の紡糸口金を用いた 場合でも同様に適用できることは言うまでもない。
【0027】
【考案の効果】
本考案によれば、紡糸口金下方位置の紡出糸条周囲の雰囲気温度を紡糸口金の 位置によらず、しかも、設定温度の変化やヒータ表面の汚れなどにより放射率が 変わった場合でも、均一に調整することができ、特に高速紡糸において品質が均 一で優れた製品を安定して得ることが可能となる。
【0028】 また、放熱フィン及び中空ボックスは、既存の加熱ヒータにも追加して設置す ることが可能であるため、わずかな費用で簡単に改造することができるという利 点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の溶融紡糸装置の一実施例を示す縦断面
図である。
【図2】図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】図2のB−B線矢視断面図である。
【符号の説明】
2 紡糸口金 6 加熱ブロック 8 加熱ヒータ(加熱装置) 31 中空ボックス 32 放熱フィン 33 気体導入管 34 気体導出管

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に複数の紡糸口金を配置し、そ
    の下方位置に、複数の紡出糸条の通路全体を取り囲んで
    加熱装置を設けた熱可塑性合成繊維の溶融紡糸装置にお
    いて、該加熱装置の両端面外側に放熱フィンを設けたこ
    とを特徴とする溶融紡糸装置。
  2. 【請求項2】 放熱フィンを収納する中空ボックスを形
    成し、該中空ボックスに気体導入管と気体導出管を設け
    た請求項1記載の溶融紡糸装置。
JP2035593U 1993-04-20 1993-04-20 溶融紡糸装置 Pending JPH0679748U (ja)

Priority Applications (1)

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JP2035593U JPH0679748U (ja) 1993-04-20 1993-04-20 溶融紡糸装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP2035593U JPH0679748U (ja) 1993-04-20 1993-04-20 溶融紡糸装置

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JPH0679748U true JPH0679748U (ja) 1994-11-08

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ID=12024811

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JP2035593U Pending JPH0679748U (ja) 1993-04-20 1993-04-20 溶融紡糸装置

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