JPH0679735U - 転炉炉口の排ガスシール装置 - Google Patents
転炉炉口の排ガスシール装置Info
- Publication number
- JPH0679735U JPH0679735U JP2105193U JP2105193U JPH0679735U JP H0679735 U JPH0679735 U JP H0679735U JP 2105193 U JP2105193 U JP 2105193U JP 2105193 U JP2105193 U JP 2105193U JP H0679735 U JPH0679735 U JP H0679735U
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- JP
- Japan
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- cooling water
- partition
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- Pending
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- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 環状溝内に仕切筒を挿入して水封する転炉炉
口の排ガスシール装置における水冷構造の仕切筒から冷
却水が漏洩するのを防止する。 【構成】 給水管10から仕切筒6に供給された冷却水
は、内管6aと外管6bの間を流れて仕切筒6全体を冷
却した後、外筒6bの内面に沿って設けたオーバフロー
管13内を流下し、外筒6aの下部に設けた出口14から環
状溝14内に放出されるようにしたので、冷却水の漏洩が
防止できる。
口の排ガスシール装置における水冷構造の仕切筒から冷
却水が漏洩するのを防止する。 【構成】 給水管10から仕切筒6に供給された冷却水
は、内管6aと外管6bの間を流れて仕切筒6全体を冷
却した後、外筒6bの内面に沿って設けたオーバフロー
管13内を流下し、外筒6aの下部に設けた出口14から環
状溝14内に放出されるようにしたので、冷却水の漏洩が
防止できる。
Description
【0001】
本考案は、吹錬中に転炉から発生する排ガスを燃料ガスとして回収するに当た って、転炉炉口の直上におけるフードとスカートとの間を水封する転炉炉口の排 ガスシール装置に関するものである。
【0002】
転炉において吹錬中に発生する排ガスは、溶銑が脱炭されることによるCOガス を主成分とし、熱量が極めて高いものであり、従来から転炉排ガスをエネルギー 源として利用するため、ガスホルダに導いて回収している。 転炉の排ガスを回収する際には、煙道内への大気の侵入および排ガスの外部へ の漏洩を防止することが望まれるが、排ガスを転炉の炉口から煙道に導くための 導入部は、転炉を出鋼時や排滓時に傾動させるため、転炉炉口に密着させておく ことができない。そのため従来一般には排ガス回収設備の導入部を図3に示すよ うに構成している。
【0003】 すなわち図3に示すように排ガス導入部は、転炉1の上方に配置した煙道2の 下端部に設けたフード3に炉口4を囲むスカート5を昇降自在に嵌合させると共 にフード3の外周面に取り付けた仕切筒6の下端部を、スカート5の外周面に設 けた断面U形の環状溝7内の水に浸漬してフード3とスカート5との間をシール している。
【0004】 転炉1の吹錬時にスカート5を昇降装置(図示せず)により降下させて炉口4 に接近させ、外気の侵入および排ガスの漏洩を防ぐように構成されており、これ によって転炉排ガスの噴出防止によるガス回収率の向上、空気の吸込みによるガ ス爆発防止および発熱量低下防止を図っている。 環状溝7に挿入する仕切筒6は図4に示すように内筒6aと外筒6bとを下端 部のボトムプレート8および上端部のフランジ9を用いて溶接により一体構造と したものであり、外筒6bの上部に給水管10を接続してあると共に外筒6bの上 端円周上に切欠き状のオーバフロー口11が数箇所設けてある。このオーバフロー 口11のすき間は図5に示すように15mm程度である。
【0005】 給水管10から仕切筒6に供給された冷却水は内筒6aと外筒6bの間を流れて 仕切筒6の全体を冷却した後、オーバフロー口11から排出され、外筒6bの外面 を伝って環状溝7内に流下するようになっている。
【0006】
しかるに仕切筒6の外筒6a上部に設けられたオーバフロー口11より排出され る仕切筒6の冷却水が環状溝7内に流れ落ちず、環状溝7内へのダスト侵入軽減 のために設けてあるシールリング12の上に流れ出る。このようにして環状溝7外 に流れた水が転炉1の傾動時に炉内へ入り、水蒸気爆発を起こす危険がある。ま た、これを防ぐために仕切筒に供給する冷却水量を減らしたため熱変形等により 寿命を短くさせることもあった。
【0007】 本考案は、前記従来例技術の問題点を解消し、仕切筒からオーバフローする冷 却水が環状溝内に確実に流し込むことができる転炉炉口の排ガスシール装置を提 供することを目的とするものである。
【0008】
前記目的を達成する本考案は、スカートの外周に断面U形の環状溝を設け、こ の環状溝内に水を満たして内筒および外周よりなる水冷構造の仕切筒の下部を浸 漬して水封するようにした転炉炉口の排ガスシール装置において、前記仕切筒の 外周内面に沿って下端から上方に向けてオーバフロー管を内設し、このオーバフ ロー管の上端と仕切筒の上端フランジ下面との間に冷却水をオーバフローさせて オーバフロー管の上端開口に導くすき間を設ける一方、前記オーバフロー管の下 部位置に対応する外筒にオーバフロー管から環状溝内に冷却水を排出する冷却水 出口を設けたことを特徴とする転炉炉口の排ガスシール装置である。
【0009】
本考案では、給水管から仕切筒に供給された冷却水は内管と外管の間を流れて 仕切筒全体を十分に冷却した後、外筒の内面に沿って設けたオーバフロー管の上 方に形成したすき間を通って上端開口に流れ込み、オーバフロー管内を流下し、 オーバフロー管の下部位置に対応する冷却水出口から直接環状溝内に排出される 。このため仕切筒から環状溝外に冷却水が流れ出るのを確実に防止できる。
【0010】
本考案の実施例を図1および図2に基づいて説明する。図示のように仕切筒6 は内筒6aと外筒6bとを下端部のボトムプレート8および上端部のフランジ9 を用いて溶接により一体構造とし、外筒6bの上部に給水管10を接続してあると ころまでは前記図4に従って説明した従来例と同様である。
【0011】 本考案では、仕切筒6の外筒6a内面に沿って下端から上方に向け半割状のオ ーバフロー管13を内設し、オーバフロー管13と外筒6bとによって排出路を形成 する。このオーバフロー管13の上端と仕切筒6の上端フランジ9下面との間に冷 却水をオーバフローさせるためのすき間(S=10mm)を設けてある。またオーバ フロー管13の下部位置に対応する外筒6bにオーバフロー管13から断面U形の環 状溝7に冷却水を排出する冷却水出口14を設けてある。なお、オーバフロー管13 は外筒6bの内側円周に沿って複数本配設するのが好ましい。
【0012】 次に本考案の作用について説明すると、給水管10から仕切筒6に供給された冷 却水は内管6aと外筒6bの間を流れて仕切筒6の全体を冷却した後、すき間S を通過し、オーバフロー管13の上端開口に導かれ、さらにオーバフロー管13内を 流下し、冷却水出口14から環状溝7内に直接放出される。このため仕切管7の冷 却水は全て環状溝に入り、従来のようなシール装置外への水洩れは解消される。
【0013】
【考案の効果】 以上説明したように本考案によれば、仕切筒の冷却水は、外筒に沿って内設さ れたオーバフロー管の上端から流れ込み下部の冷却水出口から環状溝に放出され るのでシール装置外への冷却水の漏洩がなくなるので下記のような効果を奏する 。
【0014】 (1)転炉内への水洩れによる水蒸気爆発の防止ができる。 (2)必要量の冷却水が安定して供給されるので仕切筒の寿命が延長する。 (3)水洩れ完全解消により冷却水の使用量を節減できる。
【図1】本考案の実施例に係る転炉炉口の排ガスシール
装置を示す断面図である。
装置を示す断面図である。
【図2】図1のA−A矢視を示す断面図である。
【図3】従来の転炉炉口の排ガスシール装置を示す断面
図である。
図である。
【図4】従来の仕切筒を示す断面図である。
【図5】図4のA−A矢視を示す部分正面図である。
1 転炉 2 煙道 3 フード 4 炉口 5 スカート 6 仕切筒 7 環状溝 8 ボトムプレート 9 フランジ 10 給水管 11 オーバフロー口(従来) 12 シールリング 13 オーバフロー管 14 冷却水出口
Claims (1)
- 【請求項1】 スカートの外周に断面U形の環状溝を設
け、この環状溝内に水を満たして内筒および外筒よりな
る水冷構造の仕切筒の下部を浸漬して水封するようにし
た転炉炉口の排ガスシール装置において、前記仕切筒の
外筒内面に沿って下端から上方に向けてオーバフロー管
を内設し、このオーバフロー管の上端と仕切筒の上端フ
ランジ下面との間に冷却水をオーバフローさせてオーバ
フロー管の上端開口に導くすき間を設ける一方、前記オ
ーバフロー管の下部位置に対応する外筒にオーバフロー
管から環状溝内に冷却水を排出する冷却水出口を設けた
ことを特徴とする転炉炉口の排ガスシール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2105193U JPH0679735U (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | 転炉炉口の排ガスシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2105193U JPH0679735U (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | 転炉炉口の排ガスシール装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0679735U true JPH0679735U (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=12044123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2105193U Pending JPH0679735U (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | 転炉炉口の排ガスシール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0679735U (ja) |
-
1993
- 1993-04-22 JP JP2105193U patent/JPH0679735U/ja active Pending
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