JPH0679719A - 混練装置および落下物返戻装置 - Google Patents

混練装置および落下物返戻装置

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JPH0679719A
JPH0679719A JP3711893A JP3711893A JPH0679719A JP H0679719 A JPH0679719 A JP H0679719A JP 3711893 A JP3711893 A JP 3711893A JP 3711893 A JP3711893 A JP 3711893A JP H0679719 A JPH0679719 A JP H0679719A
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rolls
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尭夫 川村
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雄司 野上
Takashi Chino
貴史 千野
Kenzo Kaminaga
賢三 神永
Atsushi Tsutsumi
淳 堤
Takashi Kimura
喬 木村
Masaaki Suzuki
正明 鈴木
Keisuke Kato
敬介 加藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 この発明は、一対の加熱ロール1で混練を行
う際に加熱ロール1の間隙から落下する落下物を加熱ロ
ール1の間隙に戻すことのできる混練装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 この発明の混練装置は、一対の加熱ロール1
と、この加熱ロール1の間隙から落下する落下物を前記
一対の加熱ロール1の間隙上部に戻す落下物返戻装置2
とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は混練装置およびその混
練装置に使用される落下物返戻装置に関し、更に詳しく
は、一対の加熱ロールで混練を行う際に加熱ロールの間
隙から落下する粉末状素材あるいは溶融もしくは半溶融
状態の落下物を加熱ロールの間隙上部に戻すことによ
り、例えば落下物が混練初期における粉末状素材である
ときには素材の消耗を防止することができ、落下物が溶
融あるいは半溶融状態であるシート状の素材であるとき
にはそのようなシート状素材を人手を介することなく自
動的に加熱ロールに倦回することのできる混練装置およ
びそれに使用される落下物返戻装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】一般に合
成樹脂等を製造した場合、製造元としてはその品質管理
上、合成樹脂中にゲルやフィシュアイ等が発生していな
いか否かをチェックする必要がある。
【0003】また、製造元から入手した合成樹脂を加工
して様々な成形品に加工する加工メーカーにおいても、
入手した合成樹脂中におけるフィシュアイやゲル等の有
無をチェックする必要がある。もし、そのようなフィッ
シュアイ等が存在すると、合成樹脂成形品の表面に印刷
を実行しようとしても、インクの乗りが悪く、結局不良
品しか得られないからである。
【0004】合成樹脂にフィッシュアイやゲル等の発生
の有無を検査する装置として、検査用シートを作成する
ための混練装置がある。
【0005】混練装置は、互いにその軸線を平行にする
と共に、所定の間隙を設けて配置された一対の加熱ロー
ルを有する。
【0006】この加熱ロールを用いて次のようにして混
練シートが形成される。
【0007】すなわち、まず加熱ロールの間隙上に、粉
末状の素材例えば塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂など
の樹脂、あるいはゴム、EPDMなどの弾性高分子を山
盛り状態に貯留する。この山盛り状態になっている素材
をマウントと称し、又、山盛り状態をマウント状態と称
することがある。
【0008】この加熱ロールを所定の温度に加熱すると
共にこの加熱ロールを回転させることにより、加熱ロー
ルの間隙上のマウントに熱と剪断力とを付加する。これ
によって粉末状の素材は、粒子同士が融着することによ
り、結合状態となりそして半溶融状態となって行く。そ
して適度の流動性を生じた素材は加熱ロールの間隙から
垂れ下がり始める。加熱ロールの間隙から垂れ下がった
部位が適度の長さになると、この混練装置を操作してい
る操作者は、適宜の道具たとえばナイフあるいはシュパ
チュラ等を使用することにより、加熱ロールの間隙から
垂れ下がっている素材部分を、一方の加熱ロールの周面
に沿わせるように案内し、最終的には、その垂れ下がり
部分の先端部を、加熱ロールの間隙上部に導く。
【0009】そして一対の加熱ロールの回転を継続する
と、一方の加熱ロールの周面にロール状に素材が倦回す
ると共に加熱ロールの間隙に溶融あるいは半溶融状態の
素材が貯留された状態になる。一対の加熱ロールの間隙
に溶融ないし半溶融状態になって存在する素材をバンク
と称することがある。
【0010】一方の加熱ロールにロール状にシートを倦
回した状態で更に回転を継続すると、バンクの量が減少
して行き、それと共にロール状のシートの厚みが増大す
る。バンクが完全に消滅した段階で混練操作を終了す
る。
【0011】しかしながら、この混練装置においては、
混練初期においては、加熱ロールの間隙をできるだけ小
さくしてはいるものの加熱ロールの間隙から粉末状素材
が漏れ落ちるのでかなりの粉末状素材のロスを生じる。
【0012】また、この粉末状素材のロスをなくするた
めに一対の加熱ロールの下方に受け部材を配置してお
き、加熱ロールの間からの落下物をその受け部材に受
け、適宜にその受け部材に溜った粉末状素材を一対の加
熱ロールの間隙上に戻すことも考えられる。しかしなが
ら、そうすると、一々受け部材を加熱ロールの間隙の下
方に配置し、それを取り上げて加熱ロールの間隙上方に
持ち上げ、受け部材から加熱ロールの間隙に向かって粉
末状素材を落とすという作業は極めて煩雑であり、その
ような作業を作業者が手作業で行うとすると、作業者が
加熱ロールで火傷を負うという危険がある。
【0013】また、加熱ロールによる混練がある程度進
行すると、加熱ロールから垂れ下がる素材のシート端部
を加熱ロールに巻き付けなければならないのであるが、
この作業も従来では人手によって行われていた。したが
って、シート端部を巻き付けるときには、作業者が加熱
ロールによって火傷を負うという危険が大きかった。
【0014】この発明は前記事情に基づいてなされたも
のである。すなわち、この発明の目的は、加熱ロールの
間隙からの落下物を有効に加熱ロールの間隙上に戻すこ
とのできる混練装置およびその混練装置に使用される落
下物返戻装置を提供することにある。
【0015】この発明の他の目的は、混練初期に加熱ロ
ールの間隙から落下する粉末上素材を自動的に加熱ロー
ルの間隙上に戻し、粉末状素材のロスを低減することの
できる混練装置およびその混練装置に使用される落下物
返戻装置を提供することにある。
【0016】この発明の更に他の目的は、隙上に戻し、
混練初期に加熱ロールの間隙から落下する粉末上素材を
自動的に加熱ロールの間隙上に戻し、粉末状素材のロス
を低減することができると共に、混練の程度が進行して
加熱ロールの間隙から落下してくる素材のシート状端部
を加熱ロールに自動的に巻き付けることのできる混練装
置およびその混練装置に使用される落下物返戻装置を提
供することにある。
【0017】
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ための請求項1に記載の発明は、一対の加熱ロールと、
この加熱ロールの間隙から落下する落下物を前記一対の
加熱ロールの間隙上部に戻す落下物返戻装置とを有する
ことを特徴とする混練装置である。
【0018】請求項2に記載の発明は、一対の加熱ロー
ルの上方に臨む第1支持部、この加熱ロールの下方に臨
む第2支持部およびこの第1支持部と第2支持部とを連
結し、かつ従動ロール軸を介装可能に開口する長穴を有
する第3支持部を備えると共に互いに相対向して配置さ
れた一対の支持基盤と、一対の前記第1支持部間に枢支
された第1従動ロール、一対の前記第2支持部間に枢支
された第2従動ロール、前記長穴に従って遊動可能に支
持された第3従動ロールを少なくとも有する従動ロール
群と、前記従動ロール群におけるロールに架け渡された
無端ベルトと、前記支持基盤を前後進させることにより
前記無端ベルトを加熱ロールに対して離接させる基盤駆
動手段とを有することを特徴とする落下物返戻装置であ
る。
【0019】請求項3に記載の発明は、前記落下物返戻
装置は、第1従動ロールにかけ渡された無端ベルトの表
面を掻き取る第1ブレードを有すると共に、第2従動ロ
ールの近傍で無端ベルトが周回されていない一方の加熱
ロールを掻き取る第2ブレードを備えてなる前記請求項
2に記載の落下物返戻装置である。
【0020】
【作用】この発明の混練装置は、加熱ロールの間隙から
粉末状素材が落下すると、粉末状素材を落下物返礼手段
が受け取り、加熱ロールの間隙上部に移送し、そして搬
送した粉末状素材を加熱ロールの間隙に移動させる。し
たがって、混練初期に加熱ロールの間隙から落下する粉
末状素材を無駄なく混練に使用することができる。
【0021】また、加熱ロールによる混練がある程度進
行した場合に、加熱ロールの間隙から垂下する素材のシ
ート状物を、落下物返礼手段が受け取り、そのシート状
物を加熱ロールの間隙にと案内するので、人手を介する
ことなく、溶融状態あるいは半溶融状態になっている素
材のシート状物を、加熱ロールに容易かつ確実に倦回す
ることができる。
【0022】この発明の落下物返戻装置は、その初期状
態として基盤駆動装置によって加熱ロールから無端ベル
トが離れた状態になって支持基盤が所定の位置に退避し
ている。加熱ロールで混練を開始するときには、基盤駆
動装置を駆動することにより、加熱ロールに向かって基
盤を前進させ、無端ベルトを加熱ロールに接触させる。
この場合、第3従動ロールが遊動することにより加熱ロ
ールの周面を所定の長さで無端ベルトが倦回すると共に
無端ベルトに所定のテンションがかかる。
【0023】加熱ロールを回転させると、第1従動ロー
ル、第2従動ロールおよび第3従動ロールに架け渡され
た無端ベルトが加熱ロールの回転に従動して周回し、回
転する。第2従動ロールが加熱ロールの下方に臨む位置
に設けられているので、無端ベルトは加熱ロール間から
落下する落下物を受ける。無端ベルトが周回、回転する
ことにより、無端ベルト上に落下した落下物は、無端ベ
ルトの回転と共に加熱ロールの周面に運ばれる。第1従
動ロールが加熱ロールの上面に臨む位置に配置されてい
るので、加熱ロールの周面に運ばれた落下物は、その一
部は無端ベルトから離れてそのまま加熱ロールの周面に
付着したまま、加熱ロール間に運ばれるが、残部の落下
物は、無端ベルトの搬送面に付着したまま第1従動ロー
ルまで搬送され、第1従動ロール付近から加熱ロールに
向かって落下する。
【0024】この場合、第1従動ロール付近の無端ベル
ト表面を掻き取る第1ブレードが存在すると、第1従動
ロール付近の無端ベルトの搬送面から加熱ロールへと確
実に落下物を戻すことができる。
【0025】また第2従動ロール付近において、無端ベ
ルトが架け渡されている加熱ロールに相対向する他の加
熱ロールの表面における付着物を掻き取る第2ブレード
があると、他の加熱ロールに付着する付着物を掻き取
り、無端ベルト上に戻すことができる。
【0026】
【実施例】図1にこの発明の一実施例である混練装置を
示す。
【0027】図1に示すように、この混練装置は、一対
の加熱ロール1と落下物返戻装置2とを有する。
【0028】この一対の加熱ロール1は、そのロール軸
線を平行にし、しかも所定の間隙を設けて相対向して配
置されている。この一対の加熱ロール1は、図示しない
駆動装置によって所定の回転速度で所定の回転方向に回
転することができ、図示しない駆動源によって一対の加
熱ロール1の間隙を自由に調整することができるように
なっており、また、図示しない加熱手段によって加熱ロ
ール1を所定の温度に加熱することができるようになっ
ている。
【0029】落下物返戻装置2は、加熱ロール1の間隙
の下方に位置する従動輪3と、加熱ロール1の間隙の上
方に位置する駆動輪4と、この駆動輪4及び従動輪3に
掛け渡された無端状のベルト5と、このベルト5の加熱
ロール1の間隙に臨むように、かつ駆動輪4に近い位置
に配置された、ベルト5上の付着物を掻き取るスクレー
パ6とを有している。この落下物返戻装置の他の好適態
様については後述する。
【0030】前記駆動輪4及び従動輪3は、適宜の手段
例えばピストン(図示せず。)によって前後進するロッ
ド7によって支持され、ロッド7の前後進によって水平
移動可能である。そして、このこのロッド7の前進によ
って、この落下物返戻装置2の作用時には、ベルト5が
一方の加熱ロール1に接触するようになっている。ま
た、このロッド7が後進することにより、この落下物返
戻装置2全体が、加熱ロール1から退避したところに位
置するようになっている。
【0031】この実施例装置よると、まず一対の加熱ロ
ール1の間隙上に粉末状素材8を供給すると、一部の粉
末状素材8aが間隙から落下する。落下した粉末状素材
8aは、加熱ロール1の間隙の下方に位置するベルト5
によって受け止められる。このベルト5は駆動輪4によ
って無限軌道上を回転しているので、ベルト5によって
受け止められた粉末状素材8aは、ベルト5によって搬
送される。ベルト5上にある粉末状素材8aは、高温の
加熱ロール1によってその表面が軟化状態もしくは溶融
状態になっているので、ベルト5の表面に接着してい
る。ベルト5の表面に接着している粉末状素材8aは、
ベルト5の回転と共に搬送されて、駆動輪4側に行く。
駆動輪4側にはベルト5表面を摺接するスクレーパ6が
配置されているので、ベルト5上に接着し、かつ搬送さ
れていく粉末状素材8aはこのスクレーパ6により掻き
落とされて、加熱ロール1の間隙に落下する。落下した
粉末状素材8は加熱ロール1によって混練される。
【0032】このようにして混練が進行していくと、加
熱ロール1上の粉末状素材8は半溶融状態ないし溶融状
態になり、加熱ロール1の間隙からシート状に素材が垂
下してくる。
【0033】間隙から垂下するシート状素材の先端部
が、加熱ロール1の間隙の下方に位置するベルト5に到
達し、更にシート状素材が垂下することによって、シー
ト状素材の先端部はベルト5に接着し、ベルト5の回動
と共にそのシート状素材が搬送されていく。
【0034】搬送されたシート状素材は、スクレーパ6
により掻き取られ、シート状物の先端部は加熱ロール1
の間隙に落下する。そしてこの加熱ロール1は回転して
いるので、間隙から垂下し、ベルト5によって搬送され
て間隙に落下したシート状素材が弛んでいたとしても、
直ちに加熱ロール1の表面にロール状に倦回されること
になる。そして、加熱ロール1の外周にロール状にシー
トを倦回すると共に加熱ロール1の間隙にバンクを形成
した状態で、所定時間の混練が行われる。
【0035】以上に説明したように、この実施例装置に
よると、混練初期に加熱ロール1の間隙から落下する粉
末状素材8を無駄なく加熱ロール1の間隙に戻すことが
できると共に、加熱ロール1の間隙から垂下するシート
状素材を人手を要することなく加熱シートに倦回するこ
とができる。
【0036】前記実施例装置における落下物返戻装置2
は、駆動輪4と従動輪3とを有するが、加熱ロール1に
ベルト5が接触することによりベルト5が加熱ロール1
の回転と共に回動することができるようであれば、落下
物返戻装置は、駆動輪を必要とせず、ベルトに掛け渡さ
れた一対の従動輪を有するものであっても良い。
【0037】また、落下物返戻装置2は、加熱ロール1
の間隙から落下する粉末状素材8を加熱ロール1の間隙
に戻すことができる機能を有するのであれば、前記実施
例におけるようにベルト5を有することは要せず、例え
ば無限軌道上を巡回するバケット、カップなどを有して
いても良い。
【0038】図2にこの発明の他の実施例を示す。
【0039】図2に示すように、この混練装置は、一対
の加熱ロール1と、この加熱ロール1の間隙の下方に配
置された従動輪13と加熱ロール1の間隙上方に位置す
る駆動輪14とに掛け渡された無端ベルト15を有する
第一搬送部20と、この第一搬送部20における無端ベ
ルト15に臨む無端ベルト25とこの無端ベルト25を
掛け渡すロール26とを有する第二搬送部27と、第一
搬送部20のベルト15に摺接する第一スクレーパ16
と、第二搬送部27のベルト25に摺接する第二スクレ
ーパ28とを有する。
【0040】この実施例装置においては、加熱ロール1
の間隙から第一搬送部20におけるベルト15上に粉末
状素材8が落下すると、落下した粉末状素材8はこの第
一搬送部20におけるベルト15により搬送されてい
き、次いで第一搬送部20におけるベルト15と第二搬
送部27におけるベルト25とによって粉末状素材8が
挟まれるようになる。第一搬送部20のベルト15と第
二搬送部27のベルト25とに挟まれて搬送された粉末
状素材8は、第一スクレーパ6により掻き落とされて加
熱ロール1の間隙に落下し、また、第二搬送部27のベ
ルト25に付着する粉末状素材8は第二スクレーパ28
により掻き落されて加熱ロール1の間隙に落下する。
【0041】図3および図4にこの発明の落下物返戻装
置の他の好適例を示す。
【0042】図3に示すように、落下物返戻装置30
は、一対の支持基盤31、第1従動ロール32、第2従
動ロール33、第3従動ロール34、第4従動ロール3
5、無端ベルト36、および基盤駆動装置(図示せ
ず。)を有する。
【0043】この一対の支持基盤31は、加熱ロール3
7,38の軸方向長さとほぼ同じ寸法の間隔を以て互い
に平行に配置される。
【0044】この一対の支持基盤31はそれぞれ、この
落下物返戻装置30を駆動しているときには一対の加熱
ロール37,38の内一方の加熱ロール37、換言する
と支持基盤31側に位置する加熱ロール37の上方に位
置する第1支持部31Aと、一対の加熱ロール37,3
8の内他方の加熱ロール38にまで延在すると共に一対
の加熱ロール37,38の下方に臨んで配置された第2
支持部31Bと、前記第1支持部31Aと第2支持部3
1Bとに接続されこれらを支持する第3支持部31Cと
を有する。
【0045】一対の支持基盤31の形状は互いに対称の
関係になっている。そして一対の前記第1支持部31A
間には、第1従動ロール32が回転可能に枢支される。
一対の前記第2支持部31B間には、第2従動ロール3
3が回転可能に枢支される。一対の第3支持部31Cそ
れぞれには、縦方向に所定の長さで延在する長穴39が
開設され、この一対の第3支持部31Cにおけるこの長
穴39に第3従動ロール34が回転可能に支持され、こ
の第3従動ロール34はこの長穴39に沿って遊動する
ことができる。一対の第3支持部31Cは、前記長穴3
9の上方に第4従動ロール35を回転可能に枢支する。
【0046】前記第1従動ロール32、第2従動ロール
33、第3従動ロール34および第4従動ロール35に
は無端ベルト36が架け渡される。
【0047】そして、第1支持部31Aにおける前記第
1従動ロール32の枢支軸には、無端ベルト36を摺接
する第1ドクターブレード40を支持すると共に第1付
勢部材41たとえばコイルバネで前記第1ドクターブレ
ード40の先端を無端ベルト36に常時接触するように
付勢された第1回動基盤42が、回動可能に取りつけら
れる。
【0048】また、第2支持部31Bにおける前記第2
従動ロール33の枢支軸には、無端ベルト36を倦回し
ない他方の加熱ロール38の周面を摺接する第2ドクタ
ーブレード43を支持すると共に第2付勢部材44たと
えばコイルバネで前記第2ドクターブレード43の先端
を他方の加熱ロール38の周面に常時接触するように付
勢された第2回動基盤45が、回動可能に取りつけられ
る。
【0049】前記一対の支持基盤31、第1従動ロール
32、第2従動ロール33、第3従動ロール34、第4
従動ロール35、無端ベルト36、第1回動基盤42、
および第2回動基盤45を有する組み立て体は、基盤駆
動装置(図示せず。)により、無端ベルト36が一方の
加熱ロール37の所定周面を巻回する位置にまで前進
し、一方の加熱ロール37の周面から無端ベルト36が
離れる位置にまで後進することができるようになってい
る。
【0050】次ぎにこの落下物返戻装置30の作用につ
いて説明する。
【0051】この落下物返戻装置30の初期状態を図4
に示す。
【0052】図4においては、第3従動ロール34はそ
の重量によって長穴39の下端部に位置することによ
り、無端ベルト36は、弛みを生じることなく、第1従
動ロール32、第2従動ロール33、第3従動ロール3
4および第4従動ロール35に架け渡されている。そし
て、第1従動ロール32と第2従動ロール33とに架け
渡された無端ベルト36部分は一方の加熱ロール37か
ら所定の距離を以て離れている。この状態では、図4に
示すように、第1従動ロール32と第2従動ロール33
とにテンションを有して張り渡された無端ベルト36に
よって、この無端ベルト36に摺接する第1ドクターブ
レード40を支持する第1回動基盤42が、第1付勢部
材41の付勢力に抗して回動した状態になっている。ま
た、第2回動基盤45は第2付勢部材44の付勢力によ
って回動してはいるが、停止ピン46によりそれ以上回
動しないように規制されている。
【0053】この一対の加熱ロール37,38でたとえ
ば塩化ビニル樹脂粉末を混練して塩化ビニル樹脂フィル
ムないし塩化ビニル樹脂シートを形成する場合、所定の
間隙を以て相対向して配置されるように調製された一対
の加熱ロール37,38に向かって、基盤駆動装置によ
り、支持基盤31を前進させる。
【0054】支持基盤31の前進につれて、第1従動ロ
ール32と第2従動ロール33との間に架け渡されてい
る無端ベルト36部分が一方の加熱ロールの周面に接
し、更に支持基盤31が前進すると、前記無端ベルト3
6部分が一方の加熱ロール37の周面を所定の長さを以
て倦回するようになる。初期状態では第1従動ロール3
2と第2従動ロール33との間で無端ベルト36部分が
一直線状に架け渡されていたが、一方の加熱ロールに無
端ベルト36部分が倦回するようになると、初期状態に
おける第1従動ロール32と第2従動ロール33との接
線長さの無端ベルト36部分が更に余分の長さの無端ベ
ルト36部分を必要とするので、その必要な無端ベルト
36部分だけ他の無端ベルト36部分の長さを小さくし
なければならなくなるので、第1従動ロール32と第4
従動ロール35との間、第2従動ロール33と第3従動
ロール34との間、および第3従動ロール34と第4従
動ロール35との間における無端ベルト36部分が一直
線状になるように、第3従動ロール34は長穴39中を
遊動し、上昇し、所定の位置にて停止する。
【0055】一方の加熱ロール37の周面における所定
の長さを以て無端ベルト36部分が加熱ロール37の周
面を倦回すると、基盤駆動手段は支持基盤31の前進を
停止させる。
【0056】停止した段階では、第1回動基盤42がす
でに回動していて、第1付勢部材41の付勢力によって
第1ドクターブレード40の先端部が無端ベルト36部
分の表面を摺接している。又、第2回動基盤45が第2
付勢部材44の付勢力に抗して既に回動しており、支持
基盤31の前進が停止した状態では、第2付勢部材44
の付勢力によって第2ドクターブレード43の先端部が
他方の加熱ロール38の周面を摺接している。
【0057】次いで、回転する一対の加熱ロール37,
38間に樹脂粉末を供給すると、一対の加熱ロール3
7,38のわずかの間隙から樹脂粉末の一部が落下し、
樹脂粉末の他の一部は、無端ベルト36を倦回していな
い他方の加熱ロール38の周面に付着する。
【0058】他方の加熱ロール38の周面に付着する樹
脂粉末は、他方の加熱ロール38の回転と共に移動する
が、第2ドクターブレード43によって他方の加熱ロー
ル38の周面から掻き落とされ、第2従動ロール33と
一方の加熱ロール37の周面との間に存在する無端ベル
ト36部分の上面に落下する。また、一対の加熱ロール
37,38の間隙から落下した樹脂粉末も、第2従動ロ
ール33と一方の加熱ロール37の周面との間に存在す
る無端ベルト36部分の上面に落下する。無端ベルト3
6部分に落下し、また掻き落とされた樹脂粉末は、加熱
ロールの回転につれて従動する無端ベルト36によって
搬送され、第1従動ロール32に向かう。無端ベルト3
6に付着して搬送される樹脂粉末は、無端ベルト36が
加熱ロールから分離する箇所において、その一部は加熱
ロールに付着し、またその一部は無端ベルト36に付着
したまま第1従動ロール32に向かって行く。第1従動
ロール32に向かって搬送される樹脂粉末は第1ドクタ
ーブレード40によって無端ベルト36の表面から掻き
落とされて一対の加熱ロール37,38間に落下する。
【0059】このようにして、一対の加熱ロール37,
38間から落下し、あるいは他方の加熱ロール38に付
着した樹脂粉末は、無端ベルト36により搬送され、再
び一対の加熱ロール37,38間に戻される。
【0060】一対の加熱ロール37,38による樹脂粉
末の混練により一方の加熱ロール37に樹脂フィルムな
いし樹脂シートが倦回され初めの時期に、一対の加熱ロ
ール37,38間から落下もしくは垂下する樹脂フィル
ムないし樹脂シートも上記と同様にして一対の加熱ロー
ル37,38の上面に無端ベルト36によって戻され
る。
【0061】この落下物返戻装置30によると、一対の
加熱ロールの間隙から落下する樹脂粉末を自動的に、し
かも作業者の手作業によらずに元の加熱ロール間に戻す
ことができる。
【0062】
【発明の効果】この発明によると、加熱ロールの間隙か
ら落下する落下物を加熱ロールの間隙へと、人手を介す
ることなく、容易かつ確実に戻すことができる混練装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例を示す概略説明図
である。
【図2】図2は、この発明の他の実施例を示す概略説明
図である。
【図3】図3はこの発明の落下物返戻装置の一実施例を
示す説明図である。
【図4】図4はこの発明の落下物返戻装置の一実施例を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 加熱ロール 2,30 落下物返戻装置 31 支持基盤 31A 第1支持部 31B 第2支持部 31C 第3支持部 32 第1従動ロール 33 第2従動ロール 34 第3従動ロール 35 第4従動ロール 36 無端ベルト 37,38 加熱ロール 40 第1ドクターブレード 43 第2ドクターブレード
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神永 賢三 東京都東村山市野口町2−16−2 日機装 株式会社東村山製作所内 (72)発明者 堤 淳 東京都東村山市野口町2−16−2 日機装 株式会社東村山製作所内 (72)発明者 木村 喬 東京都東村山市野口町2−16−2 日機装 株式会社東村山製作所内 (72)発明者 鈴木 正明 東京都東村山市野口町2−16−2 日機装 株式会社東村山製作所内 (72)発明者 加藤 敬介 東京都東村山市野口町2−16−2 日機装 株式会社東村山製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の加熱ロールと、この加熱ロールの
    間隙から落下する落下物を前記一対の加熱ロールの間隙
    上部に戻す落下物返戻装置とを有することを特徴とする
    混練装置。
  2. 【請求項2】 一対の加熱ロールの上方に臨む第1支持
    部、この加熱ロールの下方に臨む第2支持部およびこの
    第1支持部と第2支持部とを連結する第3支持部を備え
    ると共に互いに相対向して配置された一対の支持基盤
    と、一対の前記第1支持部間に枢支された第1従動ロー
    ル、一対の前記第2支持部間に枢支された第2従動ロー
    ル、遊動可能に支持された第3従動ロールを少なくとも
    有する従動ロール群と、前記従動ロール群におけるロー
    ルに架け渡された無端ベルトと、前記支持基盤を前後進
    させることにより前記無端ベルトを加熱ロールに対して
    離接させる基盤駆動手段とを有することを特徴とする落
    下物返戻装置。
  3. 【請求項3】 前記落下物返戻装置は、第1従動ロール
    にかけ渡された無端ベルトの表面を掻き取る第1ブレー
    ドを有すると共に、第2従動ロールの近傍で無端ベルト
    が周回されていない一方の加熱ロールを掻き取る第2ブ
    レードを備えてなる前記請求項2に記載の落下物返戻装
    置。
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