JPH067955A - アルミニウム合金材料の抵抗溶接方法 - Google Patents

アルミニウム合金材料の抵抗溶接方法

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JPH067955A
JPH067955A JP4146702A JP14670292A JPH067955A JP H067955 A JPH067955 A JP H067955A JP 4146702 A JP4146702 A JP 4146702A JP 14670292 A JP14670292 A JP 14670292A JP H067955 A JPH067955 A JP H067955A
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JP
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resistance welding
alloy
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materials
welding
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JP4146702A
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English (en)
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Toshiya Okada
俊哉 岡田
Tomiharu Okita
富晴 沖田
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JFE Steel Corp
Furukawa Aluminum Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Aluminum Co Ltd
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 純度99wt%以上の純Alを被覆したアルミ
ニウム合金材料を抵抗溶接するに際し、従来のめっき鋼
板並の電極寿命を達成する方法を提供する。 【構成】 Al合金材料を抵抗溶接にて接合する方法に
おいて、Al−2〜6wt%Cu径合金、Al−2〜9wt
%Mg系合金、Al−0.05〜2.5wt%Mg−0.
05〜2.5wt%Si系合金、Al−0.8〜8wt%Z
n−0.5〜3wt%Mg系合金もしくはAl−3〜8wt
%Zn−0.5〜3wt%Mg−0.5〜3wt%Cu系合
金の同一合金材料同士又は異なる合金材料同士の片面
に、純度99wt%以上の純Alを該合金材料の板厚の2
〜25%の厚さで被覆し、これら被覆材料同士を純Al
被覆面を電極接触面側にして重ね合わせて抵抗溶接を施
す溶接方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、純度99%以上の純A
lを被覆したアルミニウム合金材料の抵抗溶接方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
自動車の軽量化が唱えられており、従来鉄であった部材
がアルミニウム合金に移行しつつある。とりわけボディ
ーパネルのアルミ化が強く要望されているが、この際に
問題となる点が溶接性、特にスポット溶接性である。即
ちアルミニウム合金はスポット溶接を行う場合、大電流
を使用するため電極である銅合金と被溶接物であるアル
ミニウム合金とが反応し合金化してしまい、電極先端に
ピックアップを発生させ外観上の不具合や継手強度の低
下が起こってしまう。そのため、いわゆるドレッシング
という電極先端をエメリー紙等で磨く作業を頻繁に行わ
なければならなかった。
【0003】この1回のドレッシングの後連続して所定
の要求性能を有した溶接部が得られる打点数をその電極
の電極寿命というが、従来の圧延鋼板を用いた自動車の
組立ラインにおいてのスポット溶接の電極寿命は100
00点以上といわれている。ところがアルミニウム合金
材料に至っては電極寿命は200〜500点といわれて
おり非常に短いものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】軽くて強度が高く成形
性にも優れているアルミニウム合金が自動車用材料とし
て使用され、近年その使用度が高まっている。しかし、
アルミニウム合金は圧延鋼板と比べると融点は約1/2
以下であるが熱伝導度、電気伝導度が約3倍もあり、圧
延鋼板を溶接するときの条件に比べ、高電流、短時間で
溶接を行わなければならない。
【0005】ところがアルミニウム合金と溶接機の電極
材料である銅合金とが合金化してしまい、電極先端にピ
ックアップを発生させ外観上の不具合や継手強度の低下
が起こってしまう。そのためドレッシングを頻繁に行な
わなければならず、これが作業工程上無駄な時間となり
コストアップにもつながり量産ラインへの適用は難しい
ものとなってしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの問題を
種々検討して解決したもので電極寿命、継手強度の向
上、溶接部の信頼性の向上につながるアルミニムウ合金
材料の抵抗溶接法を提供するものである。
【0007】すなわち本発明は、Al合金材料を抵抗溶
接法にて接合する方法において、Al−2〜6wt%Cu
系合金、Al−2〜9wt%Mg系合金、Al−0.05
〜2.5wt%Mg−0.05〜2.5wt%Si系合金、
Al−0.8〜8wt%Zn−0.5〜3wt%Mg系合金
もしくはAl−3〜8wt%Zn−0.5〜3wt%Mg−
0.5〜3wt%Cu系合金材料の同一合金材料同士又は
異なる合金材料同士の片面に、純度99wt%以上の純A
lを該合金材料の板厚の2〜25%の厚さで被覆し、こ
れら被覆材料同士のを純Al被覆面を電極接触面側にし
て重ね合わせて抵抗溶接を施すことを特徴とするもので
ある。
【0008】そして本発明はこの抵抗溶接に関しては、
単相交流溶接機、単相整流溶接機、インバーター溶接機
等いずれの溶接機にも有効であり、電極材料もクロム
銅、クロム−ジルコニウム銅等の従来からアルミニウム
合金用として使用されている材料と同等のものであれば
充分活用できる。
【0009】
【作用】被覆するアルミニウムを純度99%以上の純A
lとした理由は、純度が高ければ融点が高く、さらに熱
伝導度、電気伝導度共に高いという特性を利用し、アル
ミニウム合金材料および電極表面の冷却速度を高めピッ
クアップを防ぐとともに、ベースとなるアルミニウム合
金材料へ優先的に電流を流すことにより小電流で、材料
と材料との接触抵抗を高めることができ、効率の良い抵
抗溶接を行うことができるという利点があるためであ
る。
【0010】そして1wt%を越える不純物が入ると融点
が下がり、かつ熱伝導度、電気伝導度も低くなるので上
記利点を得られず、電極寿命の向上、生産ラインのコス
トダウンにはならないため純度99%以上の純Alとし
た。
【0011】また純度99wt%以上の純Alを片面に被
覆する理由は、両面に被覆を行うとベースとなるアルミ
ニウム合金材料同士のとけ込みが悪くなり、さらに本来
溶接すべき材料以外の成分になり、強度、耐食性等、目
的の諸性能が得られない可能性があるからである。
【0012】またベースとなるアルミニウム合金材料の
板厚に対して5〜25%の厚さで純Alの被覆を行う理
由は、5%未満であるとアルミニウム合金及び電極先端
の冷却速度を高める効果が得られないのでたやすく合金
化してしまい、25%より大きいとベースであるアルミ
ニウム合金材料の引張性能、成形性、伸び等の諸性能が
得られないためである。
【0013】ベース合金として用いるAl合金材料とし
ては、上記5種類の合金系を規定した。以下それぞれの
合金系について説明する。
【0014】Al−2〜6wt%Cu系合金において
は、Cuの添加量が2wt%未満になると、強度不足が起
こり、また6wt%を越えると耐食性が劣ってしまうため
Cu:2〜6wt%とした。なおその他の添加元素として
Si:0.05〜2.0wt%、Fe:0.3〜0.8wt
%、Mn:0.05〜2wt%、Mg:0.1〜1wt%、
Cr:0.01〜0.1wt%、Zn:0.2〜0.3wt
%、Zr+Ti:0.1〜0.2wt%を加えてもベース
となるアルミ合金の諸性能、溶接時の合金化には影響な
い。
【0015】Al−2〜9wt%Mg系合金にあって
は、Mgの添加量は2wt%未満では強度その他の不足が
起こり、9wt%を越えると応力腐食割れが発生してしま
う等の理由によりMg:2〜9wt%とした。なおその他
の添加元素としてSi:0.05〜0.5wt%、Fe:
0.3〜0.5wt%、Cu:0.05〜0.3wt%、M
n:0.05〜0.6wt%、Cr:0.05〜0.4wt
%、Zn:0.05〜0.3wt%、Ti:0.01〜
0.3wt%を加えてもベースとなるアルミ合金の諸性
能、溶接時の合金化には影響ない。
【0016】Al−0.05〜2.5wt%Mg−0.
05〜2.5wt%Si系合金にあっては、Mgの添加量
は0.05wt%未満では強度不足になり、2.5wt%を
越えるとSiとの合金化により成形性が悪くなるためM
g:0.05〜2.5wt%とした。またSiの添加量は
0.05wt%未満ではやはり強度不足になり、2.5wt
%を越えるとやはりMgとの合金化により成形性等の問
題があるためSi:0.05〜2.5wt%とした。なお
その他の添加元素としてFe:0.1〜1.5%、C
u:0.05〜0.6wt%、Mn:0.01〜1wt%、
Cr:0.01〜0.5wt%、Zn:0.05〜0.5
wt%、Ti:0.05〜0.3wt%、B:0.01〜
0.1wt%を加えてもベースとなるアルミ合金の諸性
能、溶接時の合金化には影響はない。
【0017】Al−0.8〜8wt%Zn−0.5〜3
wt%Mg系合金にあっては、Znの添加量は0.8wt%
未満では強度不足となり、8wt%を越えてしまうと材料
成形性が悪くなるためZn:0.8wt%〜8wt%とし
た。またMgの添加量は0.5wt%未満ではやはり強度
不足を起こし、3wt%を越えると合金化による応力腐食
割れが発生するためMg:0.5wt%〜3wt%とした。
なおその他の添加元素としてSi:0.2〜0.4wt
%、Fe:0.2〜0.4wt%、Cu:0.1〜0.3
wt%、Mn:0.01〜0.8wt%、Cr:0.1〜
0.4wt%、Ti:0.01〜0.03wt%、Zr:
0.05〜0.3wt%を加えてもベースとなるアルミ合
金の諸性能、溶接時の合金化には影響ない。
【0018】Al−3〜8wt%Zn−0.5〜3wt%
Mg−0.5〜3wt%Cu系合金にあっては、Znの添
加量は他の添加元素との合金化の関係上3wt%未満では
強度不足を起こし、8wt%を越えてしまうと材料成形性
が悪くなるためZn:3wt%〜8wt%とした。またMg
の添加量は0.5wt%未満ではやはり強度不足を起こ
し、3wt%を越えると合金化による応力腐食割れが発生
するためMg:0.5wt%〜3wt%とした。またCuの
添加量は0.5wt%未満では同じく強度不足となり、3
wt%を越えると耐食性が劣るためCu:0.5〜3wt%
とした。なおその他の添加元素としてSi:0.2〜
0.4wt%、Fe:0.2〜0.4wt%、Mn:0.0
1〜0.8wt%、Cr0.1〜0.4wt%、Ti:0.
01〜0.03wt%、Zr:0.05〜0.3wt%を加
えてもベースとなるアルミ合金の諸性能、溶接時の合金
化には影響ない。
【0019】本発明は上記5種の純Al被覆材料の同種
のもの同士、又は異種のもの同士を、純Al被覆面を電
極側、即ち外側として2枚重ねて抵抗溶接により接合す
るものであり、特にスポット溶接に関しては電極寿命は
めっき鋼板並の3000点以上が得られる。なお被溶接
材料が板材の場合は薄い方の板の板厚は0.7〜1.2
mmが良好である。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について具体的に説明
する。
【0021】(実施例1)表1に示すような組成のベー
ス合金と被覆Alからなる本発明例No.1〜10、比較
例No.11〜16、Al被覆を施さないベア材を用いた
比較例No.17〜19に示すそれぞれの被覆材料を被溶
接材料として厚さ1.0mm×幅30mm×長さ200mmの
サイズに用意しスポット溶接を行った。
【0022】溶接条件はWES(日本溶接協会)730
2「スポット溶接標準」(アルミニウムおよびアルミニ
ウム合金)の条件で行った。溶接機は単相交流溶接機を
用い、電極はクロム銅φ16mmのキャップチップタイプ
のDR形(φ6,40mm)を用いた。溶接方法はこれら
板を2枚完全に重ねて打点間隔30mmでスポット溶接を
行った。
【0023】電極寿命の評価基準は、薄い方の板厚をt
(mm)としたときにナゲット径が3.6t1/2 =3.6
×11/2 =3.6mm未満を最初に記録した打点数、また
は、電極と板が溶着して手で取れない状態になった打点
数とした。なおこのナゲット径の測定は、溶接した板に
ついて図1のようにピール試験治具(4)で剥してナゲ
ット(3)の径をノギスで測定し、その(長径+短径)
÷2(mm)の値をナゲット径とした。
【0024】試験結果を表1に示した。表1から明らか
なように、本発明例のNo.1〜10は、いずれも初期ナ
ゲット径は3.6mm以上を満足するとともに電極寿命は
3000点を越えており比較例、ベア材を用いた比較例
に比べ格段に優れていた。
【0025】
【表1】
【0026】(実施例2)表2に示すような組成のベー
ス合金と被覆Alからなる本発明例No.1〜11、比較
例No.12〜15、Al被覆を施さないベア材を用いた
比較例No.16〜20に示すそれぞれの被覆材料を被溶
接材料として厚さ1.0mm×幅30mm×長さ200mmの
サイズに用意しスポット溶接を行った。
【0027】溶接条件はWES(日本溶接協会)730
2「スポット溶接標準」(アルミニウムおよびアルミニ
ウム合金)の条件で行った。溶接機は単相整流溶接機を
用い、電極はクロム銅φ16mmのキャップチップタイプ
のDR形(φ6,40mm)を用いた。溶接方法はこれら
板を2枚完全に重ねて打点間隔30mmでスポット溶接を
行った。
【0028】本来、単相整流溶接機はWESの溶接条件
に記載されていないので単相交流溶接機の条件を採用
し、電極寿命を調査した。電極寿命、ナゲット測定の調
べ方は実施例1と同じ方法である。
【0029】試験結果を表2に示した。表2から明らか
なように、本発明例のNo.1〜11は、いずれも初期ナ
ゲット径は3.6mm以上を満足しており、さらに電極寿
命は3000点を越えており比較例、ベア材を用いた比
較例に比べて格段に優れている結果となった。
【0030】
【表2】
【0031】(実施例3)表3に示すような組成のベー
ス合金と被覆Alからなる本発明例No.1〜11、比較
例No.12〜15、Al被覆を施さないベア材を用いた
比較例No.16〜20に示すそれぞれの被覆材料を被溶
接材料として厚さ1.0mm×幅30mm×長さ200mmの
サイズに用意しスポット溶接を行った。
【0032】溶接条件はWES(日本溶接協会)730
2「スポット溶接標準」(アルミニウムおよびアルミニ
ウム合金)の条件で行った。溶接機はインバーター整流
溶接機を用い、電極はクロム銅φ16mmのキャップチッ
プタイプのDR形(φ6,40mm)を用いた。溶接方法
はこれら板を2枚完全に重ねて打点間隔30mmでスポッ
ト溶接を行った。
【0033】本来、インバーター整流溶接機はWESの
溶接条件に記載されていないので単相交流溶接機の条件
を採用し、電極寿命を調査した。電極寿命、ナゲットの
測定の調べ方は実施例1と同じ方法である。
【0034】試験結果を表3に示した。表から明らかな
ように本発明例のNo.1〜11は、いずれも初期ナゲッ
ト径は3.6mm以上を満足するとともに電極寿命は30
00点を越えており比較例、ベア材を用いた比較例に比
べ格段に優れていた。
【0035】
【表3】
【0036】(実施例4)表4に示すような組成のベー
ス合金と被覆Alからなる本発明例No.1〜11、比較
例No.12〜15、Al被覆を施さないベア材を用いた
比較例No.16〜19に示すそれぞれの被覆材料を被溶
接材料として厚さ0.7mm×幅30mm×長さ200mmの
サイズに用意しスポット溶接を行った。
【0037】溶接条件はWES(日本溶接協会)730
2「スポット溶接標準」(アルミニウムおよびアルミニ
ウム合金)の条件で行った。溶接機は単相交流溶接機を
用い、電極はクロム銅φ16mmのキャップチップタイプ
のR形(R=80mm)を用いた。溶接方法はこれら板を
2枚完全に重ねて打点間隔30mmでスポット溶接を行っ
た。
【0038】電極寿命の評価基準は、ナゲット径が3.
6t1/2 =3.6×0.71/2 =3.0mm未満を最初に
記録した打点数、または電極と板が溶着して手で取れな
い状態になった打点数とした。
【0039】試験結果を表4に示した。表から明らかな
ように本発明例のNo.1〜11は、いずれも初期ナゲッ
ト径は3.0mm以上を満足するとともに電極寿命は30
00点を越えており比較例、ベア材を用いた比較例に比
べ格段に優れていた。
【0040】
【表4】
【0041】(実施例5)表5に示すような組成のベー
ス合金と被覆Alからなる本発明例No.1〜11、比較
例No.12〜16、Al被覆を施さないベア材を用いた
比較例No.17〜20に示すそれぞれの被覆材料を被溶
接材料として厚さ1.2mm×幅30mm×長さ200mmの
サイズに用意しスポット溶接を行った。
【0042】溶接条件はWES(日本溶接協会)730
2「スポット溶接標準」(アルミニウムおよびアルミニ
ウム合金)の条件で行った。溶接機は単相整流溶接機を
用い、電極はクロム銅φ16mmのキャップチップタイプ
のCF形(φ6)を用いた。溶接方法はこれら板を2枚
完全に重ねて打点間隔30mmでスポット溶接を行った。
【0043】本来、単相整流溶接機はWESの溶接条件
に記載されていないので単相交流溶接機の条件を採用
し、電極寿命を調査した。電極寿命の評価基準は、ナゲ
ット径が3.6t1/2 =3.6×1.21/2 =3.9mm
未満を最初に記録した打点数、または電極と板が溶着し
て手で取れない状態になった打点数とした。
【0044】試験結果を表5に示した。表5から明らか
なように、本発明例のNo.1〜11は、いずれも初期ナ
ゲット径は3.9mm以上を満足しており、さらに電極寿
命は3000点を越えており比較例、ベア材を用いた比
較例に比べて格段優れている結果となった。
【0045】
【表5】
【0046】
【発明の効果】本発明は、以上のように、種々のアルミ
ニウム合金に純度99wt%以上の純アルミニウムの被覆
を行う事により抵抗溶接、特にスポット溶接を行う場
合、十分なナゲット径と3000点以上のめっき鋼板と
同等の電極寿命が得られるもので、特に自動車のアルミ
化生産ライン上、最大のネックとされていたスポット溶
接の改善に優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ピール試験治具の使用方法を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1,2 板材 3 ナゲット 4 ピール試験治具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al合金材料を抵抗溶接にて接合する方
    法において、Al−2〜6wt%Cu系合金材料の片面
    に、純度99wt%以上の純Alを該合金材料の板厚の2
    〜25%の厚さで被覆し、この被覆材料同士を純Al被
    覆面を電極接触面側にして重ね合わせて抵抗溶接を施す
    ことを特徴とするアルミニウム合金材料の抵抗溶接方
    法。
  2. 【請求項2】 Al合金材料を抵抗溶接にて接合する方
    法において、Al−2〜9wt%Mg系合金材料の片面
    に、純度99wt%以上の純Alを該合金材料の板厚の2
    〜25%の厚さで被覆し、この被覆材料同士を純Al被
    覆面を電極接触面側にして重ね合わせて抵抗溶接を施す
    ことを特徴とするアルミニウム合金材料の抵抗溶接方
    法。
  3. 【請求項3】 Al合金材料を抵抗溶接にて接合する方
    法において、Al−0.05〜2.5wt%Mg−0.0
    5〜2.5wt%Si系合金材料の片面に、純度99wt%
    以上の純Alを該合金材料の板厚の2〜25%の厚さで
    被覆し、この被覆材料同士を純Al被覆面を電極接触面
    側にして重ね合わせて抵抗溶接を施すことを特徴とする
    アルミニウム合金材料の抵抗溶接方法。
  4. 【請求項4】 Al合金材料を抵抗溶接にて接合する方
    法において、Al−0.8〜8wt%Zn−0.5〜3wt
    %Mg系合金材料の片面に、純度99wt%以上の純Al
    を該合金材料の板厚の2〜25%の厚さで被覆し、この
    被覆材料同士を純Al被覆面を電極接触面側にして重ね
    合わせて抵抗溶接を施すことを特徴とするアルミニウム
    合金材料の抵抗溶接方法。
  5. 【請求項5】 Al合金材料を抵抗溶接にて接合する方
    法において、Al−3〜8wt%Zn−0.5〜3wt%M
    g−0.5〜3wt%Cu系合金材料の片面に、純度99
    wt%以上の純Alを該合金材料の板厚の2〜25%の厚
    さで被覆し、この被覆材料同士を純Al被覆面を電極接
    触面側にして重ね合わせて抵抗溶接を施すことを特徴と
    するアルミニウム合金材料の抵抗溶接方法。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜5に記載のAl合金材料
    のいずれか2種の片面に、純度99wt%以上の純Alを
    該合金材料の板厚の2〜25%の厚さで被覆し、これら
    2種類の被覆材料をそれぞれ純Al被覆面側を電極接触
    面側にして重ね合わせて抵抗溶接を施すことを特徴とす
    るアルミニウム合金材料の抵抗溶接方法。
JP4146702A 1992-05-12 1992-05-12 アルミニウム合金材料の抵抗溶接方法 Pending JPH067955A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109862986A (zh) * 2016-10-21 2019-06-07 诺维尔里斯公司 使用包覆铝合金增强电阻点焊

Cited By (2)

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JP2019534791A (ja) * 2016-10-21 2019-12-05 ノベリス・インコーポレイテッドNovelis Inc. クラッド化アルミニウム合金を使用した強化された抵抗スポット溶接

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