JPH0679319A - 箔圧延機の火災防止装置 - Google Patents

箔圧延機の火災防止装置

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JPH0679319A
JPH0679319A JP26051192A JP26051192A JPH0679319A JP H0679319 A JPH0679319 A JP H0679319A JP 26051192 A JP26051192 A JP 26051192A JP 26051192 A JP26051192 A JP 26051192A JP H0679319 A JPH0679319 A JP H0679319A
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JP
Japan
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rolling
foil
rolls
roll
rolling oil
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Pending
Application number
JP26051192A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoo Inoue
智生 井上
Masatoshi Mita
雅俊 三田
Yasunori Ayusawa
泰憲 鮎沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Aluminum Co Ltd filed Critical Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority to JP26051192A priority Critical patent/JPH0679319A/ja
Publication of JPH0679319A publication Critical patent/JPH0679319A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 箔圧延機で生じる火災を未然に防止する。 【構成】 箔圧延機1の圧延材移動経路に圧延材の破
断を検出する破断検出器が設けられており、この破断検
出器からの破断信号を受けて、圧延油噴射部に噴射命令
を発するとともに、ロール駆動を停止させる制御部が設
けられている。 【効果】 箔圧延機の火災を、簡易な装置で確実に防
止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アルミニウム箔など
の箔圧延機で生じる火災を未然に防止する火災防止装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、箔圧延機では、操業中に火災が発
生する場合があり、これに対処するために、箔圧延機の
近傍にCO2を収容したガスボンベを配置している。こ
のガスボンベには、ガス配管を介して、ガス噴射ノズル
が接続されており、ノズルは箔圧延機に向けて設置され
ている。実際に火災が発生した場合には、作業者による
発火の確認や火災センサによる警告によって、作業者が
圧延機の操作パネルに設けた噴射スイッチを操作して、
噴射ノズルからCO2を圧延機に向けて大量に噴射し、
発火位置付近で酸素を遮断することにより消火を行って
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の消化方
法では効果的に消化できるものの、発火による圧延機の
損傷は避けられない。このため、ロールの交換や損傷箇
所の部品交換が必要になり、交換作業による作業の負担
が大きく、また補修費用もかさんでしまう。さらに、安
全性確保のために、点検作業を十分に行う必要もあり、
部品交換や点検作業によって数時間から半日も操業を停
止する必要がある。さらに、火災発生時には大量のCO
2ガスを使用するので、その費用もかさみ、またボンベ
交換のための作業も当然必要になる。上述したように、
一旦火災が発生すると、効果的に消化できたとしてもそ
の損失は大きく、箔圧延機のランニングコストを上昇さ
せる原因にもなっている。このため、火災後の対処方法
を工夫する他に、火災の発生を未然に防止できる手段の
開発が強く望まれている。
【0004】そこで、本願発明者らは、火災防止策を探
るためにアルミニウム箔圧延機における火災の発生原因
について調査したところ、箔圧延機の入側で、箔のシェ
ープ不良、しわの発生、エッジ不良などによって箔が破
断することがあり、この破断したアルミニウム箔が、火
災の発生原因になっていることに着目した。すなわち、
ロール付近で破断して散乱したアルミニウム片は、圧延
機のフレーム、パイプ、ガイドなどにひっかかたり、ロ
ールに巻き込まれて塊状になる。このアルミニウム塊
は、回転するロール(ワークロール、バックアップロー
ル、案内ロールなど)と接触して擦れ、摩擦熱によって
発熱し、ついには発火して火災を起こす原因となってい
る。発火は圧延機の入側がやや多いものの、入側、出側
のいずれでも起こっている。
【0005】そこで、箔圧延機の箔移動経路で箔の破断
を検知し、この結果に基づいて、圧延機を停止させるこ
とも考えられる。しかし、高速で回転しているロール
(1000〜2000m/分)を急速に停止させること
は困難であり、停止までに数十秒を要してしまう。この
ため、停止に至るまでの減速中にも、アルミニウム塊が
発熱して発火してしまう場合があり、火災の発生を確実
に防止することは困難である。この発明は上記問題点を
解決することを基本的な目的とし、箔圧延機における火
災を未然に、かつ効果的に防止できる火災防止装置を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明の箔圧延機の火災防止装置は、箔圧延機の
圧延材移動経路に圧延材の破断を検出する破断検出器が
設けられており、さらに、この破断検出器からの破断信
号を受けて、箔圧延機に設けられている圧延油噴射部に
噴射命令を発するとともに、ロール駆動を停止させる制
御部が設けられていることを特徴とする。
【0007】箔圧延機としてはアルミニウム箔圧延機が
代表的であるが、これに限定されるものではなく、その
他金属箔の圧延機も対象となるものである。この箔圧延
機に送り込まれる圧延材は、入側または出側で破断が検
出されるが、その検出器の構造、検出方法が特に限定さ
れるものではない。例えば、圧延材に照射した光を光電
管で受け、その出力変化によって箔の破断を検出する方
法が挙げられる。制御部では、検出器の出力信号を受け
て、圧延油噴射部を制御する。圧延油は、通常時に、ロ
ールの潤滑、冷却を目的として使用されているが、制御
部は、通常時にこの圧延油の噴射を制御している制御装
置で兼用することも可能である。なお、ロール駆動の停
止に際しては、ロールを上昇または下降させて圧延位置
から急速開放するのが望ましい。
【0008】
【作用】すなわち、本願発明の箔圧延機の火災防止装置
によれば、箔圧延機の圧延材移動経路で圧延材が破断し
ていると、破断検出器で破断状態が検出され、制御部へ
破断情報が伝達される。制御部ではこの情報に従って、
圧延油噴射部を制御して、圧延油を噴射する。この噴射
は、噴射部を全開して行うのが望ましい。噴射された圧
延油は、ロールおよびその周辺に行きわたり、ロールや
ハウジング内や、塊状となった箔などを冷却し、また、
酸素を遮断して発火を防止する。そして圧延油の噴射と
相前後してロールの駆動を停止する。ロールの停止に至
るまでは、上記のように発火が防止されており、ロール
の停止によって火災は完全に防止できる。なお、圧延油
の噴射は、ロールの停止によって直ちに中止することも
できるが、予熱による発火を防止するように、ロール停
止後も所定の時間圧延油の噴射を続行することもでき
る。なお、制御部で、破断検出に従って、ロールを昇降
させて圧延位置から急速開放すれば、ロールの損傷をよ
り確実に防止することができる。また、この開放によっ
て、噴射された圧延油が出側に回り込み、発火をより確
実に防止することができる。
【0009】
【実施例】以下に、この発明の一実施例を添付図面に基
づいて説明する。箔圧延機1は、ハウジング2内にワー
クロール3、3、バックアップロール4、4が配置され
た構成からなり、バックアップロール4、4でワークロ
ール3、3を上下から押圧している。これらワークロー
ル3、3およびアップロール4、4の入側にはそれぞれ
圧延油供給管5が配置されており、各圧延油供給管5に
は、ロールに向けたノズル6が等間隔で設けられてい
る。そして、各ノズル6には電磁弁7が設けられてお
り、電磁弁7は、図示しない制御部で開閉が制御されて
いる。なお、各圧延油供給管5には、図示しない油圧ポ
ンプを介して圧延油タンクが接続されており、圧延油が
圧送(5〜7kg/cm2)されている。なお、圧延油
はケロシン約98%に添加剤約2%を混合した成分から
なり、常時、ロールの潤滑および冷却に用いられる。
【0010】さらに箔圧延機1の入側には、複数のガイ
ドロール8が配置されており、箔圧延機1の出側には、
デフレクターロール9と計装部10とが配置されてい
る。計装部10は、圧延されたアルミニウム箔の厚さや
エッジ検出がなされており、これら検出に加えてアルミ
ニウム箔の破断が検出されており、計装部10の一つと
して破断検出器が設けられている。破断検出器は、アル
ミニウム箔の一面側から光源によってアルミニウム箔に
向けて光を投射し、一方、アルミニウム箔の他面側に光
電管が配置されている。上記した計装部10は前記した
制御部に接続されている。そして箔圧延機1の入側外部
にアルミニウム箔コイル11が配置され、出側外部に巻
取りスプール12が配置されており、アルミニウム箔コ
イル11から巻戻されるアルミニウム圧延材13をガイ
ドロール8群に掛けてワークロール3、3間に供給して
いる。
【0011】次に、この泊圧延機の動作について説明す
る。アルミニウム箔コイル11から巻戻されるアルミニ
ウム圧延材13は、ガイドロール8間を通り、ワークロ
ール4、4間へと供給される。この際に、圧延油供給管
5の電磁弁7を間欠的に開いて、各ノズル6からロール
3、4に向けて圧延油を噴射して、ロールの潤滑および
冷却を行う。ワークロール4、4で圧下されたアルミニ
ウム圧延材13はさらに薄板化され、デフレクタロール
9、計装部10を通って、巻取りスプール12に巻取ら
れる。
【0012】計装部10では、アルミニウム箔の形状な
どの検出に加え、破断状態が確認・検出されている。
アルミニウム箔の破断が検出されなければ、通常の状態
で圧延が続行される。 そして、計装部10でアルミニ
ウム箔の破断が検出されると、破断検出信号が制御部に
送られる。制御部では、この信号を受けて、予め定めら
れた手順に従って、圧延油供給管5の電磁弁7を全開
し、ノズル6から圧延油を最大量で噴射する。圧延油は
ワークロール3、バックアップロール4の周辺に飛散
し、ロールおよび破断したアルミ片を冷却する。そし
て、制御部では、この圧延油の噴射と同時に、ワークロ
ール3の駆動を停止動作させるとともに、上側のワーク
ロール3、バックアップロール4を上昇させ、下側のワ
ークロール3、バックアップロール4を下降させて、圧
延位置から急速開放する。
【0013】これら動作によって、1800m/分で回
転していたロールは、約20秒後に開放位置に達し、約
30秒後に停止する。上記したロールの開放により、ロ
ール同士の接触や、アルミ片の巻き込みを回避して、ロ
ールの損傷を防ぐ。また、開放されたロール間を通って
圧延油が出側にまで回り込み、出側のロール周辺も有効
に冷却するので、発火防止効果が一層向上する。圧延油
の噴射を一定時間行った後は、アルミくずなどを取り除
いて再セッティングする。なお、ロール周辺には、圧延
油が飛散しているが、通常操業時に潤滑、冷却に使用さ
れている油であるので、後処理も特別な配慮を必要とせ
ず、通常の清掃作業程度で足り、後処理も円滑に終了す
ることができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本願発明の箔圧延機
の火災防止装置によれば、箔圧延機の圧延材移動経路に
圧延材の破断を検出する破断検出器が設けられており、
さらに、この破断検出器からの破断信号を受けて、箔圧
延機に設けられている圧延油噴射部に噴射命令を発する
とともに、ロール駆動を停止させる制御部が設けられて
いるので、簡易な装置により箔圧延機の火災を、確実に
防止することができる。そのため、火災により生じてい
た経済的損失も回避でき、圧延機のランニングコストを
低減できる効果もある。また、圧延材の破断を検出した
ときに、上記動作に加えてロールを昇降させて圧延位置
から急速開放すれば、火災防止効果が一層確実になると
ともに、ロールの損傷をより防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例を示す正面概略図
である。
【図2】図2は、同じく側面概略図である。
【符号の説明】 1 箔圧延機 3 ワークロール 4 バックアップロール 5 圧延油供給管 6 ノズル6 7 電磁弁 10 計装部 11 アルミニウム
箔コイル 13 アルミニウム圧延材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箔圧延機の圧延材移動経路に圧延材の破
    断を検出する破断検出器が設けられており、さらに、こ
    の破断検出器からの破断信号を受けて、箔圧延機に設け
    られている圧延油噴射部に噴射命令を発するとともに、
    ロール駆動を停止させる制御部が設けられていることを
    特徴とする箔圧延機の火災防止装置
  2. 【請求項2】 制御部は破断検出器からの破断信号を受
    けて、ロールを昇降させて圧延位置から急速開放するこ
    とを特徴とする請求項1記載の箔圧延機の火災防止装置
JP26051192A 1992-09-04 1992-09-04 箔圧延機の火災防止装置 Pending JPH0679319A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26051192A JPH0679319A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 箔圧延機の火災防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26051192A JPH0679319A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 箔圧延機の火災防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0679319A true JPH0679319A (ja) 1994-03-22

Family

ID=17348984

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26051192A Pending JPH0679319A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 箔圧延機の火災防止装置

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JP (1) JPH0679319A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3832107A1 (de) * 1987-09-21 1989-04-06 Asahi Optical Co Ltd Tele-zoom-linsensystem
KR100797814B1 (ko) * 2001-10-19 2008-01-24 주식회사 포스코 압연기의 화재 예방 기능을 가지는 흄제거장치
CN102029029A (zh) * 2010-12-10 2011-04-27 西南铝业(集团)有限责任公司 高速冷轧机断带火灾预防方法及系统

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