JPH0678833U - 磁歪式トルクセンサ - Google Patents

磁歪式トルクセンサ

Info

Publication number
JPH0678833U
JPH0678833U JP2414893U JP2414893U JPH0678833U JP H0678833 U JPH0678833 U JP H0678833U JP 2414893 U JP2414893 U JP 2414893U JP 2414893 U JP2414893 U JP 2414893U JP H0678833 U JPH0678833 U JP H0678833U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
annular
magnetostrictive
bobbin
coil bobbin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2414893U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2572319Y2 (ja
Inventor
敦巳 保科
英樹 狩野
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ユニシアジェックス filed Critical 株式会社ユニシアジェックス
Priority to JP1993024148U priority Critical patent/JP2572319Y2/ja
Publication of JPH0678833U publication Critical patent/JPH0678833U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2572319Y2 publication Critical patent/JP2572319Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各コイルボビン等が位置ずれするを防止し、
組立ての作業性を向上させる。 【構成】 各ボビン組立体25をコイルボビン26,環
状スペーサ部27および連結部28によって形成し、各
環状スペーサ部27の衝合面27Aには係合凸部27
B,27Bと係合穴27C,27Cとを形成する。そし
て、各環状スペーサ部27を互いに衝合するときに、各
環状スペーサ部27の各係合凸部27Bと各係合穴27
Cとを係合させ、各ボビン組立体25を互いに位置決め
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車用エンジンの出力軸等に発生するトルクを検出するの に用いて好適な磁歪式トルクセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、筒状ケーシングと、該ケーシングに回転自在に設けられ、磁気異方性 部が形成された磁歪シャフトと、該磁歪シャフトの外側を取り囲むように前記ケ ーシング内に設けられた一対のコア部材と、該コア部材内に設けられ、前記磁歪 シャフトに作用するトルクを電気信号として検出すべく、該各コア部材内でそれ ぞれコイルボビンに巻回されたコイルとからなる磁歪式トルクセンサは知られて いる。
【0003】 ところで、この種の従来技術によるトルクセンサでは、ケーシング内に設ける 各コア部材が脆性を有するフェライト等の磁性材料で形成されているから、外部 からの衝撃によってケーシング内のコア部材が破損することがあり、耐久性を向 上できないという問題がある。
【0004】 そこで、上記問題を解決すべく本出願人は先に、特願平5−67627号(以 下、先行技術という)において、筒状のコア部材、コイルボビンおよびコイル等 を樹脂ケース内に樹脂モールドによって一体型成し、この状態で樹脂ケースをコ ア部材等と共にケーシング内に配設するようにした磁歪式トルクセンサを提案し た。
【0005】 以下、この先行技術による磁歪式トルクセンサを図7に基づいて説明する。
【0006】 図中、1は自動車の車体(図示せず)に固定された筒状のケーシングを示し、 該ケーシング1は軸方向両端側に段付状の軸受部1A,1Aを有し、一側の軸受 部1Aに隣接する部位には径方向内向きに突出する環状の位置決め段部1Bが形 成されている。また、該ケーシング1の軸方向中間部には、該ケーシング1を径 方向に貫通する接続端子穴1Cが穿設されている。
【0007】 2は磁歪シャフトを示し、該磁歪シャフト2は前記ケーシング1の各軸受部1 Aに設けられた軸受3,3を介して回転自在に支持され、プロペラシャフト,ド ライブシャフト等の出力軸の一部をなしている。そして、該磁歪シャフト2は例 えばクロムモリブデン鋼の磁歪材料から円柱状に形成され、軸方向中間部には互 いに一定寸法離間して磁気異方性部2A,2Bが形成されている。ここで、一方 の磁気異方性部2Aは磁歪シャフト2の外周面に多数の一側スリット4,4,… を、下向きに45。の角度をもって刻設することにより形成され、他方の磁気異 方性部2Bは磁歪シャフト2の外周面に多数の他側スリット5,5,…を、上向 き45。の角度をもって刻設することにより形成されている。
【0008】 6は前記磁歪シャフト2の磁気異方性部2Aから磁気異方性部2Bまでの間を 外側から取り囲むように段付筒状に形成され、ケーシング1内に設けられた樹脂 ケースを示し、該樹脂ケース6は後述するコア部材7,7、コイルボビン8,8 、コイル9,9およびスペーサ11を樹脂モールドにより一体形成している。ま た、該樹脂ケース6の筒部6Aにはその外周面に面取部6Bが前記ケーシング1 の接続端子穴1Cに臨むように形成され、該面取部6Bから後述の各端子ピン1 0が所定の長さをもって突出している。
【0009】 7,7は樹脂ケース6内に設けられたコア部材を示し、該各コア部材7はフェ ライト等の磁性材料から断面L字状に形成された一対のコア片7A,7Aを図示 の如く衝合することにより筒状に形成されている。そして、該各コア部材7の各 コア片7Aのうち、樹脂ケース6の軸方向中央側に位置するコア片7Aの筒部に はスリット7Bが形成され、該スリット7Bには各端子ピン10が遊嵌される。 また、該スリット7Bは樹脂ケース6のモールド時に、各コア部材7の内周面と 後述するコイルボビン8,8の外周面およびコイル9,9との間に樹脂材料を充 填するための充填口となっている。さらに、各コア部材7と磁歪シャフト2との 間には微小なエアギャップが形成されている。
【0010】 8,8は前記各コア部材7の内周側に設けられた一対のコイルボビンを示し、 該各コイルボビン8は絶縁樹脂材料により筒状に形成された軸部8Aと、該軸部 8Aの両側から径方向外向きに突出した環状の鍔部8B,8Bとからなる。
【0011】 9,9は前記各コイルボビン8の軸部8Aの外周面に巻回されたコイルを示し 、該各コイル9の巻線(いずれも図示せず)の一端,他端はそれぞれ各端子ピン 10に半田付け等の手段で電気的に接続されている。そして、該各コイル9はケ ーシング1の外部に設けられたブリッジ回路,発振器および差動増幅器等からな る検出回路(いずれも図示せず)に各端子ピン10を介してコネクタやリード線 等(いずれも図示せず)により電気的に接続される。ここで、各コイル9は発振 器からの高周波電圧により励磁されて磁束を発生する励磁コイルと、磁気回路中 を流れる磁束を検出する検出コイルとを兼ねて構成されている。
【0012】 10,10,…は各コイルボビン8の各鍔部8Bのうち、樹脂ケース6の軸方 向中央側に位置する鍔部8Bの先端側から2本ずつ突設した合計4本の端子ピン (2本のみ図示)を示し、該各端子ピン10は各コア部材7のスリット7Bおよ び樹脂ケース6の筒部6Aを貫通し、該各端子ピン10の先端側は樹脂ケース6 の面取部6Bから突出している。そして、該各端子ピン10の基端側には前記各 コイル9が電気的に接続されている。
【0013】 11は樹脂ケース6内に設けられた環状のスペーサを示し、該スペーサ11は 一側コア部材7と他側コア部材7との間に挟持され、該各コア部材7,各コイル ボビン8等を樹脂ケース6内で軸方向に位置決めしている。そして、該スペーサ 11は各コイル9からの磁界が各コア部材7間で互いに影響し合うのを防止して いる。
【0014】 12,12は樹脂ケース6の両側に当接して設けられた一対の環状のスペーサ を示し、該各スペーサ12のうち、一側のスペーサ12はケーシング1の位置決 め段部1Bと樹脂ケース6の一側端面との間に挟持され、他側のスペーサ12は 樹脂ケース6の他側端面と後述する固定部材13との間に挟持されている。そし て、該各スペーサ12は樹脂ケース6をケーシング1内で、軸方向に位置決めし ている。
【0015】 13はケーシング1の位置決め段部1Bと軸方向で対向するように、ケーシン グ1の他側に設けられた環状の固定部材を示し、該固定部材13は他側の軸受3 に当接することにより樹脂ケース6をケーシング1内に固定するものである。
【0016】 14,14はCリングを示し、該各Cリング14は前記磁歪シャフト2と軸受 3,3との相対的な位置決めを行うもので、該各Cリング14は各軸受3の内輪 側を磁歪シャフト2の軸方向に位置決めし、磁歪シャフト2をケーシング1に対 して相対回転可能に保持する構成となっている。これにより、磁歪シャフト2の 磁気異方性部2A,2Bのスリット4,5と各コア部材7(各コイル9)とを微 小なエアギャップを介して径方向で対向させている。
【0017】 先行技術による磁歪式トルクセンサは上述の如き構成を有するもので、各コイ ル9に検出回路の発振器から交流電圧を印加すると、該各コイル9から生じた磁 束によって各コア部材7から磁歪シャフト2に亘る磁気回路を形成する。そして 、磁歪シャフト2にトルクが作用すると、各コイル9はスリット4,5によって インダクタンスが変化するから、各コイル9を含んで構成されるブリッジ回路か ら磁歪シャフト2に作用したトルクに応じた検出信号を得ることができる。
【0018】 そして、この先行技術による磁歪式トルクセンサでは、各コア部材7等を樹脂 ケース6で囲繞しているので、外部からの振動や衝撃等により各コア部材7がケ ーシング1内で位置ずれするのを防止でき、各コア部材7の破損事故等をなくす ことができるという利点がある。
【0019】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した先行技術では、各コア部材7,各コイルボビン8,各コイ ル9等を樹脂モールドにより一体的に囲繞するように樹脂ケース6をモールドす るときに、各コア部材7,各コイルボビン8,各コイル9およびスペーサ11を 樹脂ケース6用の金型内にそれぞれ配置し、その後金型内に樹脂材料を充填して 樹脂ケース6をモールドするようにしているから、この樹脂材料の充填圧力によ り、金型内で各コイルボビン8が互いに周方向に回転してしまうことがあり、こ の場合には、各コイルボビン8に設けた各端子ピン10が互いに位置ずれした状 態で樹脂ケース6内でモールドされ、モールド不良が発生するという未解決な問 題がある。
【0020】 また、樹脂モールド時の樹脂材料の充填圧力により、各コア部材7,各コイル ボビン8および各コイル9等が所定の位置からずれた状態で樹脂ケース6内にモ ールドされてしまうと、製品毎のトルク検出特性にばらつきが発生するという未 解決な問題がある。さらに、各コア部材7間にスペーサ11を設け、各コイル9 からの磁界が互いに影響し合うのを防止しており、部品点数が増えて、組立て時 の作業性を向上させるのが難しいという未解決な問題がある。
【0021】 本考案は上述した先行技術の問題に鑑みなされたもので、本考案は組立て時に 一対のコイルボビン等が位置ずれするのを確実に防止でき、組立て時の作業性を 大幅に向上できるようにした磁歪式トルクセンサを提供することを目的としてい る。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本考案は、筒状のケーシングと、該ケーシング 内に軸受を介して回転自在に設けられた磁歪シャフトと、該磁歪シャフトの外周 側を取り囲むように前記ケーシング内に設けられた少なくとも一対のコア部材お よびコイルボビンと、前記磁歪シャフトに作用するトルクを電気信号として検出 すべく、該各コイルボビンにそれぞれ巻回されたコイルとからなる磁歪式トルク センサにおいて、前記各コイルボビンには、それぞれの端面を衝合した状態で前 記各コア部材間に介挿される環状スペーサ部と、該環状スペーサ部の外周側を前 記コイルボビンに連結する連結部とを一体形成し、前記環状スペーサ部の衝合面 には、該各環状スペーサ部を互いに衝合するときに係合し、前記各コイルボビン の位置決めを行う係合部を形成したことを特徴としてなる構成を採用している。
【0023】 この場合に、前記ケーシング内には、前記各コア部材,各コイルボビンおよび 各コイルを樹脂モールドにより一体的に囲繞する樹脂ケースを設ける構成とする のが好ましい。
【0024】 また、前記各コア部材は、前記コイルボビンの外周側に配設される筒状コア片 と、該筒状コア片の先端面と衝合するように、前記コイルボビンの環状スペーサ 部との間に配設される環状コア片とから構成するのが好ましい。
【0025】
【作用】
上記構成により、例えば各コア部材,各コイルボビンおよび各コイルを樹脂ケ ースによって樹脂モールドするときに、予めコイルボビンの環状スペーサ部を互 いに衝合させ、該各環状スペーサ部の衝合面に設けた係合部を互いに係合させれ ば、モールド時の充填圧力等によって、各コイルボビンが周方向および径方向に 位置ずれするのを防止でき、樹脂ケース内に各コイルボビン等を正確に位置決め しておくことができる。
【0026】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1ないし図6に基づいて説明する。なお、本実施例 では上述した先行技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す るものとする。
【0027】 図中、21はケーシング1内に設けられた樹脂ケースを示し、該樹脂ケース2 1は先行技術の樹脂ケース6とほぼ同様に形成され、後述するコア部材22,2 2、コイル組立体25,25、コイル30,30等を樹脂モールドにより一体形 成している。また、該樹脂ケース21の筒部21Aにはその外周面に面取部21 Bが前記ケーシング1の接続端子穴1Cに臨むように形成され、該面取部21B から後述の各端子ピン31が所定の長さをもって突出している。
【0028】 22,22は本実施例で用いるコア部材を示し、該各コア部材22は従来技術 の各コア部材7とほぼ同様にフェライト等の磁性材料により形成されているもの の、該各コア部材22は図2に示すように、断面L字形状をなす筒状コア片23 と、環状コア片24とから構成されている。そして、該各コア部材22の筒状コ ア片23は中央に磁歪シャフト2が挿通する挿通穴23A1 が穿設された環状板 部23Aと筒部23Bとから構成され、該筒部23Bの先端側は衝合面23Cと なっている。また、該筒部23Bには衝合面23Cから軸方向内に伸びる嵌合溝 23Dと樹脂充填溝23Eが形成され、前記嵌合溝23Dは、後述する各ボビン 組立体25の連結部28に嵌合すると共に、樹脂ケース21のモールド時には樹 脂充填溝23Eと共に樹脂材料を充填する充填口となる。
【0029】 一方、各環状コア片24は筒状コア片23の環状板部23Aに対応して環状に 形成され、その中央部には磁歪シャフト2が挿通される挿通穴24Aが形成され ている。そして、各環状コア片24は後述の環状コア片挿嵌部29に対応する厚 み寸法を有し、該各環状コア片24の外周側に筒状コア片23の嵌合溝23Dに 対応して嵌合溝24Bが形成されている。
【0030】 25,25は一対のボビン組立体を示し、該各ボビン組立体25は図3および 図4に示す如くコイルボビン26,環状スペーサ部27および連結部28から構 成され、樹脂材料により一体的に形成されている。
【0031】 26はコイルボビンを示し、該コイルボビン26は従来技術のコイルボビン8 とほぼ同様に筒状に形成された軸部26Aと、該軸部26Aの両端側から径方向 外向きに突出した環状の鍔部26B,26Bとから構成されている。
【0032】 27は前記コイルボビン26から所定間隔をもって離間し、コイルボビン26 と同軸に設けられた環状スペーサ部を示し、該環状スペーサ部27はコイルボビ ン26と隣接した環状平板として一体的に形成され、その端面は相手方となるボ ビン組立体25の環状スペーサ部27と衝合する衝合面27Aとなっている。そ して、該衝合面27Aには係合部として2個の係合凸部27Bと2個の係合穴2 7Cが環状スペーサ部27の周方向に、例えば90度程度角度間隔をもって交互 に形成されている。
【0033】 28は前記コイルボビン26と環状スペーサ部27とを連結する連結部を示し 、該連結部28は略長方形の板状に形成され、その一端側はコイルボビン26の 一方の鍔部26Bに、他端側は環状スペーサ部27にそれぞれ連結されている。 そして、該連結部28は環状スペーサ部27をコイルボビン26に対して所定間 隔だけ離間させて位置決めし、コイルボビン26と環状スペーサ部27との間に 環状コア片挿嵌部29を形成している。また、該連結部28には上面から突出す るように各端子ピン31が設けられている。
【0034】 30,30は前記各コイルボビン26の軸部26Aの外周面に巻回されたコイ ルを示し、該各コイル30は先行技術の各コイル9とほぼ同様に、該各コイル3 0の巻線の一端,他端(いずれも図示せず)がそれぞれ各端子ピン31に電気的 に接続されている。
【0035】 31,31,…は端子ピンを示し、該各端子ピン31は各連結部28に2個ず つ(合計4個)設けられ、図1に示す如く樹脂ケース21の筒部21Aを貫通し 、面取部21Bから所定長さを持って突出している。
【0036】 本実施例による磁歪式トルクセンサは上述のような構成を有するもので、その 基本的な作動については先行技術と格別な差異はない。
【0037】 そこで、図5に基づいて各コア部材22および各ボビン組立体25等の組立て 作業について説明する。
【0038】 まず、各コイルボビン26には各コイル30を巻回し、各コイル30の端部側 を各端子ピン31に接続しておく。そして、各ボビン組立体25の各連結部28 を互いに位置合わせしつつ、各環状スペーサ部27の各係合凸部27Bと各係合 穴27Cを矢示A方向に係合させ、各環状スペーサ部27の衝合面27Aを互い に衝合する。
【0039】 次に、各ボビン組立体25の環状コア片挿嵌部29に各環状コア片24を矢示 B方向から挿嵌し、該各環状コア片24の嵌合溝24Bを各ボビン組立体25の 連結部28に嵌合する。そして、各ボビン組立体25の左右両側から各筒状コア 片23を矢示C方向に挿嵌し、該各筒状コア片23の嵌合溝23Dを各ボビン組 立体25の連結部28に嵌合させつつ、各筒状コア部材23の衝合面23Cを各 環状コア片24に衝合する。
【0040】 このようにして、各コア部材22および各ボビン組立体25等は図6に示す如 く組立てられ、各ボビン組立体25の環状スペーサ部27に設けた各係合凸部2 7Bおよび各係合穴27Cを互いに係合させつつ衝合面27Aをもって各環状ス ペーサ部27を衝合させることにより、各ボビン組立体25は互いに位置決めさ れる。
【0041】 また、各ボビン組立体25の環状コア片挿嵌部29に各環状コア片24を挿嵌 することにより、該各環状コア片24は各コイルボビン26と環状スペーサ部2 7との間に挟持され位置決めされる。
【0042】 さらに、各コイルボビン26の外周側に筒状コア片23を挿嵌し、該筒状コア 片23の衝合面23Cを環状コア片24の表面に衝合することにより、各筒状コ ア片23は各コイルボビン26を包囲して位置決めされる。
【0043】 かくして、本実施例では、各ボビン組立体25を各コイルボビン26と環状ス ペーサ部27とを連結部28で連結するように一体化して形成したから、各ボビ ン組立体25の環状スペーサ部27を互いに衝合させるときに、該各環状スペー サ部27の各係合凸部27Bと各係合穴27Cを係合させれば、各ボビン組立体 25を周方向および径方向に位置決めして固定でき、樹脂ケース21をモールド するときに樹脂材料の充填圧力により、コイルボビン26(ボビン組立体25) が互いに回転したり、各端子ピン31が位置ずれしたりするのを確実に防止する ことができると共に、このときの樹脂充填圧力により各コイルボビン26(各ボ ビン組立体25)の芯ずれが発生したりするのを確実に防止できる。
【0044】 また、各環状コア片挿嵌部29に各環状コア片24を挿嵌し、各コイルボビン 26に各筒状コア片23を挿嵌することより、各筒状コア片23の衝合面23C と各環状コア片24の表面とを衝合すれば、筒状コア片23と環状コア片24と をボビン組立体25によって正確に位置決めでき、樹脂ケース21のモールド時 に各コア部材22の位置決めを正確に行うことができる。
【0045】 従って、本実施例では、樹脂ケース21内に各コア片22,各ボビン組立体2 5等を簡単に位置決めでき、当該磁歪式トルクセンサを組立てたときに製品毎の トルク検出特性にばらつきが生じるのを確実に防止できると共に、組立て時の作 業性を向上でき、製品の歩留りを大幅に高めることができる。
【0046】 また、各ボビン組立体25にはコイルボビン26,環状スペーサ部27,連結 部28を一体化して形成しているから、先行技術で述べたスペーサ11が不要と なり部品点数を削減して、組立作業の能率を向上させることができる。
【0047】 さらにまた、各コア部材22に嵌合溝23Dと樹脂充填溝23Eとを設けたこ とで、樹脂モールド時においては、各コア部材22の内周面と各コイルボビン2 6の外周面および各コイル9との間に樹脂材料を確実に充填でき、各コイル30 の巻回をこのときの樹脂材料で包込むことができ、別途の絶縁テープ等をコイル 30に巻付けたりする必要がなくなる。
【0048】 なお、前記実施例では、各コア部材22および各ボビン組立体25等を樹脂ケ ース21内にモールドするものとして述べたが、本考案はこれに限らず、例えば ケーシング1内に各コア部材22およびボビン組立体25等を直接挿嵌して設け 、樹脂ケース21を省略するようにしてもよく、この場合でも、各ボビン組立体 25によって各コア部材22および各コイルボビン26を互いに位置決めしてお くことができる。
【0049】 また、前記実施例では、磁歪式トルクセンサを自動車用エンジンのトルク検出 に用いる場合を例を挙げて説明したが、電気モータの回転軸のトルク検出等の他 のトルク検出にも用いることができる。
【0050】
【考案の効果】
以上詳述した通り本考案によれば、各コイルボビンには、それぞれの端面を衝 合した状態で各コア部材間に介挿される環状スペーサ部と、該環状スペーサ部の 外周側を前記コイルボビンに連結する連結部とを一体形成し、前記環状スペーサ 部の衝合面には、該各環状スペーサ部を互いに衝合するときに係合し、前記各コ イルボビンの位置決めを行う係合部を形成したから、当該磁歪式トルクセンサの 組立て時において各コイルボビンを各環状スペーサ部を介して互いに位置決めで き、例えば樹脂ケースをモールドするときの充填圧力等によって、各コイルボビ ンおよび各コイル等が位置ずれしてしまうのを確実に防止できる。また、部品点 数を削減して組立て時の作業性を大幅に向上できる上に、不良品の発生を確実に 低減でき、信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による磁歪式トルクセンサを示
す縦断面図である。
【図2】図1中のコア部材を示す分解斜視図である。
【図3】図1中のボビン組立体を示す正面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向断面図ある。
【図5】各コア部材および各ボビン組立体の組立て状態
を示す分解斜視図である。
【図6】各コア部材および各ボビン組立体を組立てた状
態を示す縦断面図である。
【図7】先行技術による磁歪式トルクセンサの縦断面図
である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 磁歪シャフト 3 軸受 21 樹脂ケース 22 コア部材 23 筒状コア片 24 環状コア片 25 ボビン組立体 26 コイルボビン 27 環状スペーサ部 27A 衝合面 27B 係合凸部(係合部) 27C 係合穴(係合部) 28 連結部 30 コイル

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のケーシングと、該ケーシング内に
    軸受を介して回転自在に設けられた磁歪シャフトと、該
    磁歪シャフトの外周側を取り囲むように前記ケーシング
    内に設けられた少なくとも一対のコア部材およびコイル
    ボビンと、前記磁歪シャフトに作用するトルクを電気信
    号として検出すべく、該各コイルボビンにそれぞれ巻回
    されたコイルとからなる磁歪式トルクセンサにおいて、
    前記各コイルボビンには、それぞれの端面を衝合した状
    態で前記各コア部材間に介挿される環状スペーサ部と、
    該環状スペーサ部の外周側を前記コイルボビンに連結す
    る連結部とを一体形成し、前記環状スペーサ部の衝合面
    には、該各環状スペーサ部を互いに衝合するときに係合
    し、前記各コイルボビンの位置決めを行う係合部を形成
    したことを特徴とする磁歪式トルクセンサ。
  2. 【請求項2】 前記ケーシング内には、前記各コア部
    材,各コイルボビンおよび各コイルを樹脂モールドによ
    り一体的に囲繞する樹脂ケースを設けてなる請求項1に
    記載の磁歪式トルクセンサ。
  3. 【請求項3】 前記各コア部材は、前記コイルボビンの
    外周側に配設される筒状コア片と、該筒状コア片の先端
    面と衝合するように、前記コイルボビンと環状スペーサ
    部との間に配設される環状コア片とから構成してなる請
    求項1または請求項2に記載の磁歪式トルクセンサ。
JP1993024148U 1993-04-12 1993-04-12 磁歪式トルクセンサ Expired - Lifetime JP2572319Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993024148U JP2572319Y2 (ja) 1993-04-12 1993-04-12 磁歪式トルクセンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993024148U JP2572319Y2 (ja) 1993-04-12 1993-04-12 磁歪式トルクセンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0678833U true JPH0678833U (ja) 1994-11-04
JP2572319Y2 JP2572319Y2 (ja) 1998-05-20

Family

ID=12130257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993024148U Expired - Lifetime JP2572319Y2 (ja) 1993-04-12 1993-04-12 磁歪式トルクセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2572319Y2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002372404A (ja) * 2001-06-13 2002-12-26 Furukawa Electric Co Ltd:The 回転センサ及び中立固定ピン
KR100397712B1 (ko) * 2001-03-16 2003-09-13 주식회사 만도 차량용 토크센서
KR20040031852A (ko) * 2002-10-04 2004-04-14 주식회사 만도 토크 센서
JP2007292727A (ja) * 2006-03-28 2007-11-08 Honda Motor Co Ltd トルクセンサおよびトルクセンサの製造方法
JP2014102191A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Nsk Ltd トルク検出装置、電動パワーステアリング装置及び車両
JP2014122869A (ja) * 2012-11-21 2014-07-03 Nsk Ltd トルク検出装置、電動パワーステアリング装置及び車両
WO2014147687A1 (ja) * 2013-03-19 2014-09-25 日本精工株式会社 トルク検出装置、電動パワーステアリング装置及び車両
KR20190001202A (ko) * 2017-06-26 2019-01-04 엘지전자 주식회사 유도 가열 장치
KR20190001199A (ko) * 2017-06-26 2019-01-04 엘지전자 주식회사 유도 가열 장치
KR20190001197A (ko) * 2017-06-26 2019-01-04 엘지전자 주식회사 용기 감지 센서 및 용기 감지 센서를 포함하는 유도 가열 장치
KR20190001196A (ko) * 2017-06-26 2019-01-04 엘지전자 주식회사 유도 가열 장치 및 유도 가열 장치의 용기 감지 방법
KR20190001201A (ko) * 2017-06-26 2019-01-04 엘지전자 주식회사 용기 감지 센서 및 용기 감지 센서를 포함하는 유도 가열 장치
KR20190001195A (ko) * 2017-06-26 2019-01-04 엘지전자 주식회사 용기 감지 센서 및 용기 감지 센서를 포함하는 유도 가열 장치
KR20200007073A (ko) * 2017-06-26 2020-01-21 엘지전자 주식회사 용기 감지 센서 및 용기 감지 센서를 포함하는 유도 가열 장치
KR20200007072A (ko) * 2017-06-26 2020-01-21 엘지전자 주식회사 유도 가열 장치 및 유도 가열 장치의 용기 감지 방법
KR20200007993A (ko) * 2017-06-26 2020-01-22 엘지전자 주식회사 용기 감지 센서 및 용기 감지 센서를 포함하는 유도 가열 장치
KR20210064156A (ko) * 2020-01-13 2021-06-02 엘지전자 주식회사 용기 감지 센서 및 용기 감지 센서를 포함하는 유도 가열 장치

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2003257685A1 (en) * 2002-08-26 2004-03-11 Nsk Ltd. Electric power steering apparatus

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100397712B1 (ko) * 2001-03-16 2003-09-13 주식회사 만도 차량용 토크센서
JP2002372404A (ja) * 2001-06-13 2002-12-26 Furukawa Electric Co Ltd:The 回転センサ及び中立固定ピン
JP4593016B2 (ja) * 2001-06-13 2010-12-08 古河電気工業株式会社 回転センサ及び中立固定ピン
KR20040031852A (ko) * 2002-10-04 2004-04-14 주식회사 만도 토크 센서
JP2007292727A (ja) * 2006-03-28 2007-11-08 Honda Motor Co Ltd トルクセンサおよびトルクセンサの製造方法
JP2014102191A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Nsk Ltd トルク検出装置、電動パワーステアリング装置及び車両
JP2014122869A (ja) * 2012-11-21 2014-07-03 Nsk Ltd トルク検出装置、電動パワーステアリング装置及び車両
WO2014147687A1 (ja) * 2013-03-19 2014-09-25 日本精工株式会社 トルク検出装置、電動パワーステアリング装置及び車両
KR20190001202A (ko) * 2017-06-26 2019-01-04 엘지전자 주식회사 유도 가열 장치
KR20190001199A (ko) * 2017-06-26 2019-01-04 엘지전자 주식회사 유도 가열 장치
KR20190001197A (ko) * 2017-06-26 2019-01-04 엘지전자 주식회사 용기 감지 센서 및 용기 감지 센서를 포함하는 유도 가열 장치
KR20190001196A (ko) * 2017-06-26 2019-01-04 엘지전자 주식회사 유도 가열 장치 및 유도 가열 장치의 용기 감지 방법
KR20190001201A (ko) * 2017-06-26 2019-01-04 엘지전자 주식회사 용기 감지 센서 및 용기 감지 센서를 포함하는 유도 가열 장치
KR20190001195A (ko) * 2017-06-26 2019-01-04 엘지전자 주식회사 용기 감지 센서 및 용기 감지 센서를 포함하는 유도 가열 장치
KR20200007073A (ko) * 2017-06-26 2020-01-21 엘지전자 주식회사 용기 감지 센서 및 용기 감지 센서를 포함하는 유도 가열 장치
KR20200007072A (ko) * 2017-06-26 2020-01-21 엘지전자 주식회사 유도 가열 장치 및 유도 가열 장치의 용기 감지 방법
KR20200007993A (ko) * 2017-06-26 2020-01-22 엘지전자 주식회사 용기 감지 센서 및 용기 감지 센서를 포함하는 유도 가열 장치
KR20210064156A (ko) * 2020-01-13 2021-06-02 엘지전자 주식회사 용기 감지 센서 및 용기 감지 센서를 포함하는 유도 가열 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2572319Y2 (ja) 1998-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2572319Y2 (ja) 磁歪式トルクセンサ
US5526704A (en) Structure of magnetostrictive torque sensor applicable to sensor for detecting torque applied to rotatable shaft
US7562590B2 (en) Torque detecting device and manufacturing method of yoke assembly
JP3913657B2 (ja) トルクセンサ
US20080092670A1 (en) Torque Detecting Apparatus
JP3861778B2 (ja) トルクセンサ、このトルクセンサを用いた電動パワーステアリング装置及びこの電動パワーステアリング装置の製造方法
US10666103B2 (en) Rotor of rotating electric machine
JPH085477A (ja) 磁歪式トルクセンサ
JP2006329685A (ja) トルクセンサ
JP3212509B2 (ja) 磁歪式トルク検出装置およびその製造方法
US20020108454A1 (en) Torque sensor
JP2652313B2 (ja) トルク測定装置
JPH06258158A (ja) 磁歪式トルクセンサ
JPH0526926Y2 (ja)
JP2001133212A (ja) 非接触式回転角センサ及びセンサコア
JPH0446185Y2 (ja)
JPH0617060Y2 (ja) トルクセンサ
JPH0747713Y2 (ja) トルクセンサ
JP2002315236A (ja) 内転型電動機の固定子
JP2005037177A (ja) トルクセンサ及びトルクセンサの固定方法
JPH0675018B2 (ja) トルクセンサ
JPH08322230A (ja) 縦列コイル式ステッピングモータ及びその製造方法
JP3592571B2 (ja) トルク検出器
KR20030031611A (ko) 토크센서
JP3266517B2 (ja) ステッピングモータ