JPH0446185Y2 - - Google Patents
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- JPH0446185Y2 JPH0446185Y2 JP15095387U JP15095387U JPH0446185Y2 JP H0446185 Y2 JPH0446185 Y2 JP H0446185Y2 JP 15095387 U JP15095387 U JP 15095387U JP 15095387 U JP15095387 U JP 15095387U JP H0446185 Y2 JPH0446185 Y2 JP H0446185Y2
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- cylinder
- torque
- cylinders
- magnetic coupling
- shaft
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Landscapes
- Power Steering Mechanism (AREA)
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案はトルクセンサに関し、特に自動車の電
動パワーステアリング装置に適用するのに好適な
トルクセンサを提供するものである。
動パワーステアリング装置に適用するのに好適な
トルクセンサを提供するものである。
自動車の操舵輪を操作する力を補助するパワー
ステアリング装置として電動式のものが開発され
つつある。これは操舵輪に加えられたトルクを検
出し、その検出トルクに応じて、操舵機構に設け
た電動機を回転させる構造となつている。
ステアリング装置として電動式のものが開発され
つつある。これは操舵輪に加えられたトルクを検
出し、その検出トルクに応じて、操舵機構に設け
た電動機を回転させる構造となつている。
ところで、このトルク検出手段としては、例え
ば特開昭59−208431号公報に示されているトルク
検出装置が知られている。第4図はこのトルク検
出装置の一部破断斜視図である。スプライン嵌合
のトーシヨンバー16を介して連結されている2
本の軸11,12を所定間〓dを有して噛合する
継手構造の被測定軸10と、この被測定軸10の
連接部外周を覆うとともに、両軸11,12に固
定された磁性体の管状体15と、この管状体15
の外側に配置されてこの管状体15を一定方向へ
交番磁化する励磁用コイル(図示せず)と、管状
体15を流れる磁束からトルクに応じた磁歪成分
を出力する検出コイル(図示せず)とで構成され
ている。
ば特開昭59−208431号公報に示されているトルク
検出装置が知られている。第4図はこのトルク検
出装置の一部破断斜視図である。スプライン嵌合
のトーシヨンバー16を介して連結されている2
本の軸11,12を所定間〓dを有して噛合する
継手構造の被測定軸10と、この被測定軸10の
連接部外周を覆うとともに、両軸11,12に固
定された磁性体の管状体15と、この管状体15
の外側に配置されてこの管状体15を一定方向へ
交番磁化する励磁用コイル(図示せず)と、管状
体15を流れる磁束からトルクに応じた磁歪成分
を出力する検出コイル(図示せず)とで構成され
ている。
このトルク検出装置は、被測定軸10に作用し
たトルクが比較的小さい場合は、軸11,12の
噛合爪13,14間に存在する遊びにより、捩り
モーメントは管状体15及びトーシヨンバー16
の図示しない小径部に働くことになり、微小なト
ルク変化に対して捩れ量が大きく変化する。一方
トルクが比較的大きい場合は噛合爪13と14と
が当接し、捩りモーメントは管状体15とトーシ
ヨンバー16の小径部及び軸11,12にも働く
ことになる。それ故、捩りモーメントに対する強
度は急激に大きくなつてトルクの変化に対する管
状体15の捩れ量の変化が小さくなる。そして噛
合爪13と14とが当接するときのトルク以下で
は磁歪成分の検出出力の変化率を大きくして精度
の良い検出を行うようにしている。
たトルクが比較的小さい場合は、軸11,12の
噛合爪13,14間に存在する遊びにより、捩り
モーメントは管状体15及びトーシヨンバー16
の図示しない小径部に働くことになり、微小なト
ルク変化に対して捩れ量が大きく変化する。一方
トルクが比較的大きい場合は噛合爪13と14と
が当接し、捩りモーメントは管状体15とトーシ
ヨンバー16の小径部及び軸11,12にも働く
ことになる。それ故、捩りモーメントに対する強
度は急激に大きくなつてトルクの変化に対する管
状体15の捩れ量の変化が小さくなる。そして噛
合爪13と14とが当接するときのトルク以下で
は磁歪成分の検出出力の変化率を大きくして精度
の良い検出を行うようにしている。
ところで操舵によつて被測定軸10にトルクが
作用した場合の被測定軸10の捩れ量は極く僅か
であるから、前述したトルク検出装置における噛
合爪13と14との周方向対向間〓dの変化は僅
少であり、トルク変化に応じて管状体15に流れ
る磁歪成分の変化、つまりトルク検出信号の変化
は少ない。したがつて、被測定軸10に作用した
トルク変化に対する感度が低く操舵力を適性に補
助できない。また管状体15は円筒でありその周
面に渦電流が発生してセンサ出力が低下するとい
う問題がある。
作用した場合の被測定軸10の捩れ量は極く僅か
であるから、前述したトルク検出装置における噛
合爪13と14との周方向対向間〓dの変化は僅
少であり、トルク変化に応じて管状体15に流れ
る磁歪成分の変化、つまりトルク検出信号の変化
は少ない。したがつて、被測定軸10に作用した
トルク変化に対する感度が低く操舵力を適性に補
助できない。また管状体15は円筒でありその周
面に渦電流が発生してセンサ出力が低下するとい
う問題がある。
本考案は斯かる問題点に鑑み、渦電流損の低減
により、トルクの変化を高感度に検出できるトル
クセンサを提供することを目的とする。
により、トルクの変化を高感度に検出できるトル
クセンサを提供することを目的とする。
本考案に係るトルクセンサは、トーシヨンバー
を介して連結された2つの軸に、各軸の軸線に対
して傾斜する端縁を互いに対向させて固設してあ
り、相互に磁気的に結合させてある磁性体製の2
つの円筒と、一方の円筒を励磁する励磁コイル
と、他方の円筒の磁束に基づく誘起電圧を得る磁
気結合検出コイルとを有し、前記対向端縁夫々に
多数の切欠部を周設してあることを特徴とする。
を介して連結された2つの軸に、各軸の軸線に対
して傾斜する端縁を互いに対向させて固設してあ
り、相互に磁気的に結合させてある磁性体製の2
つの円筒と、一方の円筒を励磁する励磁コイル
と、他方の円筒の磁束に基づく誘起電圧を得る磁
気結合検出コイルとを有し、前記対向端縁夫々に
多数の切欠部を周設してあることを特徴とする。
トーシヨンバーを介して他方の軸体と連結され
ている一方の軸体に回転トルクを加えるとトーシ
ヨンバーがトルクに応じて捩れ、一方の軸体に設
けた円筒は他方の軸体に設けた円筒に対して相対
的に回転する。この回転により両円筒の端縁対向
間〓が変化するとともに切欠部の対向位置が変位
して両円筒の磁気結合状態が大きく変わり、励磁
コイルと磁気結合検出コイルとの電磁的結合状態
がトルクに応じて大きく変化する。
ている一方の軸体に回転トルクを加えるとトーシ
ヨンバーがトルクに応じて捩れ、一方の軸体に設
けた円筒は他方の軸体に設けた円筒に対して相対
的に回転する。この回転により両円筒の端縁対向
間〓が変化するとともに切欠部の対向位置が変位
して両円筒の磁気結合状態が大きく変わり、励磁
コイルと磁気結合検出コイルとの電磁的結合状態
がトルクに応じて大きく変化する。
これにより、トルクは高感度に検出できる。ま
た切欠部により円筒の渦電流損が減少する。
た切欠部により円筒の渦電流損が減少する。
以下本考案をその実施例を示す図面によつて詳
述する。第1図は本考案に係るトルクセンサの構
造を示す半截断面図、第2図はその内側部材の斜
視図である。入力軸1は図示しない操舵輪が取付
けられている上部軸1aと操舵機構の図示しない
ピニオンが取付けられている下部軸1cとがトー
シヨンバー1bを介して同軸的に連結されてなる
ものであり、上部軸1aは車体に固定されている
筒状のケース2に軸受3を介して回転自在に支持
されている。
述する。第1図は本考案に係るトルクセンサの構
造を示す半截断面図、第2図はその内側部材の斜
視図である。入力軸1は図示しない操舵輪が取付
けられている上部軸1aと操舵機構の図示しない
ピニオンが取付けられている下部軸1cとがトー
シヨンバー1bを介して同軸的に連結されてなる
ものであり、上部軸1aは車体に固定されている
筒状のケース2に軸受3を介して回転自在に支持
されている。
上部軸1aの下端部(図面左側)の外径は、下
部軸1cの上端部(図面右側)の孔への挿入のた
めに小径としてあり、上部軸1aの大径部の下端
部には非磁性体からなる第1スリーブ4aを外嵌
固着し、その外周に磁性体からなる第1,第2の
円筒5,6を軸方向に若干離隔して入力軸1と同
心的に外嵌固着してある。
部軸1cの上端部(図面右側)の孔への挿入のた
めに小径としてあり、上部軸1aの大径部の下端
部には非磁性体からなる第1スリーブ4aを外嵌
固着し、その外周に磁性体からなる第1,第2の
円筒5,6を軸方向に若干離隔して入力軸1と同
心的に外嵌固着してある。
上側の第1の円筒5は上下端縁が入力軸1の軸
心に垂直な平面となつており、円周方向のいずれ
の位置も等長である。下側の第2の円筒6は上端
縁が第1の円筒5と同様に入力軸1の軸心に垂直
な平面となつているが、下端縁は軸心には非垂
直、また軸心に関し、非対称な平面となつてい
る。
心に垂直な平面となつており、円周方向のいずれ
の位置も等長である。下側の第2の円筒6は上端
縁が第1の円筒5と同様に入力軸1の軸心に垂直
な平面となつているが、下端縁は軸心には非垂
直、また軸心に関し、非対称な平面となつてい
る。
即ち、円筒6はその径方向に対称な位置の一側
Aから他側(図示せず)までの一半周側R1が、
その一側の軸長を最長としている部分から他側に
向かうに従つて、軸長が順次短くなり、他側にお
いて最短寸法となつている。また他側から一側A
までの他半周側R2が、その他側の軸長を最長と
している部分から一側Aに向かうに従つて軸長が
順次短くなり、一側Aにおいて最短寸法となつて
いる。つまり、円筒6の下端縁は各半周側R1,
R2において軸線に対して同方向に同じ角度で傾
斜しており、2つの歯部を有するラチエツト歯車
状の構造となつている。そして、円筒6の下端側
には、等幅寸法であり底部を円筒6の上端縁から
等長位置として軸心に平行している切欠部6aを
周方向に等間隔で多数形成している。
Aから他側(図示せず)までの一半周側R1が、
その一側の軸長を最長としている部分から他側に
向かうに従つて、軸長が順次短くなり、他側にお
いて最短寸法となつている。また他側から一側A
までの他半周側R2が、その他側の軸長を最長と
している部分から一側Aに向かうに従つて軸長が
順次短くなり、一側Aにおいて最短寸法となつて
いる。つまり、円筒6の下端縁は各半周側R1,
R2において軸線に対して同方向に同じ角度で傾
斜しており、2つの歯部を有するラチエツト歯車
状の構造となつている。そして、円筒6の下端側
には、等幅寸法であり底部を円筒6の上端縁から
等長位置として軸心に平行している切欠部6aを
周方向に等間隔で多数形成している。
下部軸1cの上端部には非磁性体よりなる第2
スリーブ4bを外嵌固着し、その外周に磁性体よ
りなる第3の円筒7を入力軸1と同心的に外嵌固
着してある。この円筒7は前記円筒6と同形状で
あり、上下方向を円筒6と反対にして取付けてい
る。また円筒7の上端縁には、円筒6に形成した
切欠部6aと同幅寸法の切欠部7aが、切欠部6
aと同じ間隔を離隔して周方向に形成されてお
り、各切欠部7aの底部は円筒7の下端縁から等
長位置となつている。また円筒5,6,7の外周
面には渦電流損を低減すべく、その軸方向に平行
な狭幅の浅い溝5b,6b,7bを周方向に多数
並設している。これらの第2,第3の円筒6,7
は、第1図及び第2図に示している如く円筒6の
軸長が最長である部分と円筒7の軸長が最短であ
る部分とを対向させて円筒6,7を噛合させた状
態にしており、円筒6の下端面と円筒7の上端面
とが対向し、また円筒6,7の軸長が最長である
部分の周方向端縁が互いに対向している。
スリーブ4bを外嵌固着し、その外周に磁性体よ
りなる第3の円筒7を入力軸1と同心的に外嵌固
着してある。この円筒7は前記円筒6と同形状で
あり、上下方向を円筒6と反対にして取付けてい
る。また円筒7の上端縁には、円筒6に形成した
切欠部6aと同幅寸法の切欠部7aが、切欠部6
aと同じ間隔を離隔して周方向に形成されてお
り、各切欠部7aの底部は円筒7の下端縁から等
長位置となつている。また円筒5,6,7の外周
面には渦電流損を低減すべく、その軸方向に平行
な狭幅の浅い溝5b,6b,7bを周方向に多数
並設している。これらの第2,第3の円筒6,7
は、第1図及び第2図に示している如く円筒6の
軸長が最長である部分と円筒7の軸長が最短であ
る部分とを対向させて円筒6,7を噛合させた状
態にしており、円筒6の下端面と円筒7の上端面
とが対向し、また円筒6,7の軸長が最長である
部分の周方向端縁が互いに対向している。
そして、トーシヨンバー1bにトルクが作用し
ていない状態において、夫々の対向端縁が適長離
隔して平行しており、円筒6,7の切欠部6a,
7aの夫々の幅方向中心は周方向に若干変位した
状態で対向している。そして円筒6の下端縁と円
筒7の上端縁とを対接させた状態では、切欠部6
aと7aとが同一線上とあるように円筒6,7が
スリーブ4a,4bに嵌着されている。
ていない状態において、夫々の対向端縁が適長離
隔して平行しており、円筒6,7の切欠部6a,
7aの夫々の幅方向中心は周方向に若干変位した
状態で対向している。そして円筒6の下端縁と円
筒7の上端縁とを対接させた状態では、切欠部6
aと7aとが同一線上とあるように円筒6,7が
スリーブ4a,4bに嵌着されている。
ケース2には外周に3本の周設溝を形成してあ
るボビン8が内嵌固着されており、各溝はその軸
長方向中心位置が円筒5,6,7夫々の軸長方向
中心と略一致するように選定されており、これら
の溝に第1の磁気結合検出コイル21、励磁コイ
ル22、第2の磁気結合検出コイル23を巻回し
てある。これによつて第1の磁気結合検出コイル
21、励磁コイル22、第2の磁気結合検出コイ
ル23は主として円筒5,6,7の夫々電磁的に
結合する。これらのコイル21,22,23の巻
回数は適宜であるが、第1及び第2の磁気結合検
出コイル21,23は同一巻回数としておくのが
便宜である。
るボビン8が内嵌固着されており、各溝はその軸
長方向中心位置が円筒5,6,7夫々の軸長方向
中心と略一致するように選定されており、これら
の溝に第1の磁気結合検出コイル21、励磁コイ
ル22、第2の磁気結合検出コイル23を巻回し
てある。これによつて第1の磁気結合検出コイル
21、励磁コイル22、第2の磁気結合検出コイ
ル23は主として円筒5,6,7の夫々電磁的に
結合する。これらのコイル21,22,23の巻
回数は適宜であるが、第1及び第2の磁気結合検
出コイル21,23は同一巻回数としておくのが
便宜である。
第3図は本考案のトルクセンサの電気回路を略
示したブロツク図である。励磁コイル22は発振
器25と接続されており、第1,第2の磁気結合
検出コイル21,23は一端を接地しており、他
端は夫々の誘起電圧を差動増幅回路26の負,正
入力端子夫々に与えるべく接続している。なお、
第2の磁気結合検出コイル23の出力はポテンシ
ヨメータ27を介して差動増幅回路26に与えて
いる。そして差動増幅回路26の出力をトルクセ
ンサの出力としている。
示したブロツク図である。励磁コイル22は発振
器25と接続されており、第1,第2の磁気結合
検出コイル21,23は一端を接地しており、他
端は夫々の誘起電圧を差動増幅回路26の負,正
入力端子夫々に与えるべく接続している。なお、
第2の磁気結合検出コイル23の出力はポテンシ
ヨメータ27を介して差動増幅回路26に与えて
いる。そして差動増幅回路26の出力をトルクセ
ンサの出力としている。
次に本考案のトルクセンサの動作について説明
する。
する。
発振器25の動作により励磁コイル22に発生
した磁束は円筒5,6,7を介して第1,第2の
磁気結合検出コイル21,23にも鎖交し、これ
らに電圧を誘起させる。
した磁束は円筒5,6,7を介して第1,第2の
磁気結合検出コイル21,23にも鎖交し、これ
らに電圧を誘起させる。
磁気結合検出コイル21,23の巻回数を等し
くし、磁気コイル22と磁気結合コイル21,2
3夫々との距離を等しくし、円筒6,7の体積を
同程度としておいたとしても磁気結合検出コイル
21,23の出力が等しくなし得難いが、トーシ
ヨンバー1bにトルクが作用していない状態下で
ポテンシヨメータ27の調整により差動増幅回路
26の出力が0になるように調整する。
くし、磁気コイル22と磁気結合コイル21,2
3夫々との距離を等しくし、円筒6,7の体積を
同程度としておいたとしても磁気結合検出コイル
21,23の出力が等しくなし得難いが、トーシ
ヨンバー1bにトルクが作用していない状態下で
ポテンシヨメータ27の調整により差動増幅回路
26の出力が0になるように調整する。
本考案のトルクセンサはこのような状態で使用
することになる。
することになる。
第1図及び第2図に示す如く円筒7(又は6)
の上端縁(又は下端縁)が時計回転方向(又は反
時計回転方向)に上側(又は下側)へ変位する傾
斜面としている場合は、操舵輪を時計方向(実線
矢符方向)に回転させると、トーシヨンバー1b
の働きによつて円筒6が円筒7に対して時計回転
方向へ相対的に回転し、その下端縁と、円筒7の
上端縁との対向間隔が短縮すると共に、切欠部6
aと7aとの対向面積が増加する。その結果、円
筒6と7との磁気結合が大となり、即ち励磁コイ
ル22と磁気結合検出コイル23との電磁的結合
が大となつて、第2の磁気結合検出コイル23の
出力電圧が高くなる。これに対して励磁コイル2
2と第1の磁気結合検出コイル21との電磁的結
合は不変であるから第1の磁気結合検出コイル2
1の出力電圧は一定であるので、差動増幅回路2
6の出力は前述した相対回転差に相応した正の値
となる。
の上端縁(又は下端縁)が時計回転方向(又は反
時計回転方向)に上側(又は下側)へ変位する傾
斜面としている場合は、操舵輪を時計方向(実線
矢符方向)に回転させると、トーシヨンバー1b
の働きによつて円筒6が円筒7に対して時計回転
方向へ相対的に回転し、その下端縁と、円筒7の
上端縁との対向間隔が短縮すると共に、切欠部6
aと7aとの対向面積が増加する。その結果、円
筒6と7との磁気結合が大となり、即ち励磁コイ
ル22と磁気結合検出コイル23との電磁的結合
が大となつて、第2の磁気結合検出コイル23の
出力電圧が高くなる。これに対して励磁コイル2
2と第1の磁気結合検出コイル21との電磁的結
合は不変であるから第1の磁気結合検出コイル2
1の出力電圧は一定であるので、差動増幅回路2
6の出力は前述した相対回転差に相応した正の値
となる。
一方、操舵輪を反時計方向(破線矢符方向)に
回転させると円筒6の下端縁と円筒7の上端縁と
の対向間隔が拡大するとともに切換部6aと7a
との対向面積が減少し、前述した場合と反対に電
磁的結合が小となつて差動増幅回路26の出力は
相対回転量に相応する負の値となる。
回転させると円筒6の下端縁と円筒7の上端縁と
の対向間隔が拡大するとともに切換部6aと7a
との対向面積が減少し、前述した場合と反対に電
磁的結合が小となつて差動増幅回路26の出力は
相対回転量に相応する負の値となる。
そして前記相対回転量は、入力軸1に操舵輪に
よつて加えた回転トルクによつて定まるから、結
局は差動増幅回路26の出力でトルクが検出でき
たことになる。
よつて加えた回転トルクによつて定まるから、結
局は差動増幅回路26の出力でトルクが検出でき
たことになる。
このように、円筒6と7との相対的な回転によ
つて、それらの軸方向の端縁の対向間隔及び切欠
部6aと7aとの対向位置が変化して、円筒6と
7との間の磁気結合状態が大きく変化する。その
ため、相対回転量が僅かであつても回転トルクの
変化に応じてトルク検出信号が大きく変化する。
つて、それらの軸方向の端縁の対向間隔及び切欠
部6aと7aとの対向位置が変化して、円筒6と
7との間の磁気結合状態が大きく変化する。その
ため、相対回転量が僅かであつても回転トルクの
変化に応じてトルク検出信号が大きく変化する。
また、溝5b,6b,7bを形成したことによ
り円筒6,7に流れる磁束により周方向に流れる
渦電流の流路が遮断されて渦電流損が低減され、
発熱等の損失が減少する。
り円筒6,7に流れる磁束により周方向に流れる
渦電流の流路が遮断されて渦電流損が低減され、
発熱等の損失が減少する。
これとは別に、第1の磁気結合検出コイル2
1、励磁コイル22、第2の磁気結合検出コイル
23の部分の温度が変化した場合も夫々のコイル
21,22,23が同温度である限り、その出力
変化に及ぼす影響は等しいから両者の出力の差を
求めることで温度補償が行える。
1、励磁コイル22、第2の磁気結合検出コイル
23の部分の温度が変化した場合も夫々のコイル
21,22,23が同温度である限り、その出力
変化に及ぼす影響は等しいから両者の出力の差を
求めることで温度補償が行える。
なお、磁性体からなる円筒6,7の対向端縁の
形状は前述した実施例に限定されるものではな
く、その相対回転によつて励磁コイル22と第2
の磁気結合検出コイル23との電磁的結合が変化
するものであれば、つまり入力軸1の軸心に対し
て中心対称でないものであればよい。
形状は前述した実施例に限定されるものではな
く、その相対回転によつて励磁コイル22と第2
の磁気結合検出コイル23との電磁的結合が変化
するものであれば、つまり入力軸1の軸心に対し
て中心対称でないものであればよい。
本考案のトルクセンサは自動車の電動パワース
テアリング装置に限らず、広く一般に使用でき
る。また回転量自体の測定にも適用できることは
言うまでもない。
テアリング装置に限らず、広く一般に使用でき
る。また回転量自体の測定にも適用できることは
言うまでもない。
以上詳述した本考案のトルクセンサは、磁性体
製の2つの円筒の対向端縁が、それらの円筒を取
付けている軸の軸心に対して傾斜した平面であ
り、その端縁には周方向に多数の切欠部を形成し
ているから、両円筒が相対的に回転すると対向端
縁間の間隔、即ち磁気抵抗が大きく変化してトル
ク検出信号が高感度に得られる。また溝により
夫々の円筒に応じる渦電流を防止し得て、渦電流
損による発熱等の損失を低減できる優れた効果を
奏する。
製の2つの円筒の対向端縁が、それらの円筒を取
付けている軸の軸心に対して傾斜した平面であ
り、その端縁には周方向に多数の切欠部を形成し
ているから、両円筒が相対的に回転すると対向端
縁間の間隔、即ち磁気抵抗が大きく変化してトル
ク検出信号が高感度に得られる。また溝により
夫々の円筒に応じる渦電流を防止し得て、渦電流
損による発熱等の損失を低減できる優れた効果を
奏する。
第1図は本考案に係るトルクセンサの構造を示
す半截断面図、第2図はその内部の構造を示す斜
視図、第3図は本考案のトルクセンサの電気回路
を略示したブロツク図、第4図は従来のトルクセ
ンサの一部破断斜視図である。 1……入力軸、1a……上部軸、1b……トー
シヨンバー、1c……下部軸、5,6,7……円
筒、6a,7a……切欠部、5b,6b,7b…
…溝、21……第1の磁気結合検出コイル、22
……励磁コイル、23……第2の磁気結合検出コ
イル。
す半截断面図、第2図はその内部の構造を示す斜
視図、第3図は本考案のトルクセンサの電気回路
を略示したブロツク図、第4図は従来のトルクセ
ンサの一部破断斜視図である。 1……入力軸、1a……上部軸、1b……トー
シヨンバー、1c……下部軸、5,6,7……円
筒、6a,7a……切欠部、5b,6b,7b…
…溝、21……第1の磁気結合検出コイル、22
……励磁コイル、23……第2の磁気結合検出コ
イル。
Claims (1)
- トーシヨンバーを介して連結された2つの軸
に、各軸の軸線に対して傾斜する端縁を互いに対
向させて固設してあり、相互に磁気的に結合させ
てある磁性体製の2つの円筒と、一方の円筒を励
磁する励磁コイルと、他方の円筒の磁束に基づく
誘起電圧を得る磁気結合検出コイルとを有し、前
記対向端縁夫々に多数の切欠部を周設してあるこ
とを特徴とするトルクセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15095387U JPH0446185Y2 (ja) | 1987-09-30 | 1987-09-30 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15095387U JPH0446185Y2 (ja) | 1987-09-30 | 1987-09-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6455435U JPS6455435U (ja) | 1989-04-05 |
JPH0446185Y2 true JPH0446185Y2 (ja) | 1992-10-29 |
Family
ID=31424559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15095387U Expired JPH0446185Y2 (ja) | 1987-09-30 | 1987-09-30 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0446185Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100522739B1 (ko) * | 2002-12-04 | 2005-10-20 | 엘에스전선 주식회사 | 와전류를 이용한 전자식 조향장치의 토크센서 |
KR100550227B1 (ko) * | 2003-02-21 | 2006-02-08 | 엘에스전선 주식회사 | 자동차용 동력조향 토크감지장치 |
KR100706997B1 (ko) | 2003-12-10 | 2007-04-11 | 주식회사 만도 | 와전류형 토크센서 |
KR100972336B1 (ko) | 2005-06-14 | 2010-07-26 | 주식회사 만도 | 조향장치용 비접촉식 토크센서 |
-
1987
- 1987-09-30 JP JP15095387U patent/JPH0446185Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6455435U (ja) | 1989-04-05 |
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