JPH0678046A - ハンズフリー・システムで用いられる音声スイッチ - Google Patents

ハンズフリー・システムで用いられる音声スイッチ

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JPH0678046A
JPH0678046A JP4225706A JP22570692A JPH0678046A JP H0678046 A JPH0678046 A JP H0678046A JP 4225706 A JP4225706 A JP 4225706A JP 22570692 A JP22570692 A JP 22570692A JP H0678046 A JPH0678046 A JP H0678046A
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JP4225706A
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Kensaku Fujii
健作 藤井
Toshiro Oga
寿郎 大賀
Hiroyuki Masuda
浩幸 増田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M1/00Substation equipment, e.g. for use by subscribers
    • H04M1/60Substation equipment, e.g. for use by subscribers including speech amplifiers
    • H04M1/6016Substation equipment, e.g. for use by subscribers including speech amplifiers in the receiver circuit
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M9/00Arrangements for interconnection not involving centralised switching
    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M9/00Arrangements for interconnection not involving centralised switching
    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
    • H04M9/10Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic with switching of direction of transmission by voice frequency

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受話ブロッキングを起こすことなく高速に切
り換え可能な音声スイッチを提供することを目的とす
る。 【構成】 マイクロフォン(10)からの送話音声と、
通信回線から受信し、スピーカーへ送出される受話音声
とのいずれか一方を減衰させる減衰手段(12、16)
と、マイクロフォンからの送話音声と、通信回線から受
信した受話音声とを検出する検出手段(36、38)
と、該検出手段が送話音声と受話音声のいずれか一方の
音声を検出したときには他方の音声を減衰させるように
前記減衰手段を制御するとともに、送話音声と受話音声
の両方を検出し、受話音声が無音となってから所定期間
が経過するまでに新たな受話音声を検出したときには、
たとえ送話音声が検出されても前記新たな受話音声を該
送話音声に優先させてスピーカーに出力するように前記
減衰手段を制御する制御手段(40、42)とを有する
構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハンドセットを持つこ
となくスピーカーとマイクロホンを用いて通話すること
が可能なハンズフリー・システムに関し、特にハンズフ
リー・システムで問題になるハウリングを制御するため
に用いられる音声スイッチに関する。
【0002】ハンズフリー・システムはハンドセットを
持つことなく、スピーカーとマイクロフォンによって通
話する機能を提供し、電話機やテレビ会議システムなど
に適用されている。一般に、スピーカーとマイクロフォ
ンとの間の音響結合による一巡閉路の利得が1を越える
ときに発生するハウリングを防止する手段が必要とされ
る。
【0003】この手段の一つとして、音声スイッチがあ
る。音声スイッチは、受話側通話回路と送話側通話回路
との信号パワーを比較して、パワーの大きいほうを話者
と判断して、話者と判断されなかった方の通話回路に大
きな減衰量を挿入する。これにより、上記一巡回路の利
得は1未満となり、ハウリングを防止できる。このよう
に、音声スイッチは常にどちらか一方の通話回路に大き
な減衰量を挿入するので、音声スイッチによって提供さ
れる通話は必然的に片方向となる。通常、会話は交互に
話者となるものであるから、この通話の片方向性は会話
を不可能にするものではない。しかしながら、ハンドセ
ットと同様の円滑な会話を提供するためには、その切り
換えは可能な限り素早く行うことが求められる。
【0004】また、上記通話の片方向性を解決する手段
として、エコーキャンセラがよく知られている。しかし
ながら、エコーキャンセラにおいても音響結合の変化に
対してある程度の長さの収束時間が必要であり、従っ
て、収束時間において減少したエコー消去量(一巡利得
の上昇)によってハウリングが発生することを抑える必
要から、音声スイッチとの併用が不可欠となっている。
すなわち、エコーキャンセラの導入によっても、ハンド
セットによる通話とほぼ同様な会話の進行を可能とする
ためには、素早い通話方向の切り換えを実現できる音声
スイッチを提供することが強くもとめられる。
【0005】
【従来の技術】図12は、従来の音声スイッチを示すブ
ロック図である。図示する音声スイッチはマイクロフォ
ン10が接続される送話側通話回路中に設けられた減衰
器12と、スピーカー18が接続される受話側通話回路
中に設けられた減衰器16とを有する。更に、音声スイ
ッチはマイクロフォン10からの送話音声のパワーPT
を算出する音声パワー算出器14と、通信回線から受信
した受話音声のパワーP R を算出する音声パワー算出器
20と、 上記音声パワーPT とPR とを比較して、次に
述べる判断を実行して減衰器12と16とを制御する減
衰量制御器22とを有する。
【0006】減衰量制御器22は上記音声パワーの比較
において、aPR ≧PT ならば受話側の減衰器12の減
衰量を小、送話側の減衰器16の減衰量を大に制御し、
aP R <PT ならば送話側の減衰器16の減衰量を小、
受話側の減衰器12の減衰量を大に制御する。ここで、
aは予め想定した音響結合の大きさから決められる定数
である。
【0007】図12の音声スイッチの問題点は、部屋の
反響からマイクロフォン10に回り込む受話音声によっ
て生じたエコーが送話音声と区別できないことから派生
する。すなわち、送話音声と受話音声とのパワー比較に
おいて、該エコーによってaPR <PT となるとき、音
声スイッチは送話側を選択するため、aPR ≧PT とな
るまで直ぐ後に続く受話音声が途切れる受話ブロッキン
グと呼ばれる現象(送話音声のエコーによって生じる同
じ現象は送話ブロッキングと呼ばれる。以下、受話ブロ
ッキングを例にして説明するが、現象は同じである。)
が起きる。音声のレベル変動変動は非常に大きく、aP
R <PT となる可能性は十分に高い。
【0008】また、この現象が最も起こりやすいのは、
受話音声が無音に移行するときである。この場合、受話
音声は無音となってそのパワーPR は小さくなるが、エ
コーは部屋の残響から直ぐには小さくならない。従っ
て、aPR <PT となる可能性が非常に高い。
【0009】この現象の発生を抑える手段として従来、
定数aを大きくするとともに、受話音声のパワーを算出
するフィルタの時定数を残響時間に相当する程度に長く
して、aPR <PT とならないように構成することが行
われている。
【0010】しかしながら、パワー算出フィルタの時定
数を長くすることは受話音声が無音となっても強制的に
有音とする時間を長くことである。また、定数aを大き
くすることは音声スイッチを送話側に切り換えるのに必
要な送話音声のパワーを大きくすることである。これら
はいずれも音声スイッチの送話側への切り換えを遅ら
せ、時を置かずに話者が交代する通常の会話に対して円
滑な切り換えを阻止する働きをする。さらに、定数aと
して与えるべき値は音響結合量によって変わり、従っ
て、その大きさは最悪の状態を想定して大きめに設定す
る必要から、送話音声の検出が過度に難しくなるという
欠点をもつ。
【0011】このような問題点を解決するものとして、
特開平2ー309851号公報には、図13に示す音声
スイッチが提案されている。図13中、図12に示す構
成要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付してあ
る。図13に示す音声スイッチは音声検出器24および
26、通話状態判定ユニット28、ならびに通話状態保
持ユニット30とを具備している。なお、ハイブリッド
回路32はハンズフリー・システムの4線と、2線の通
信回線とを結合する。
【0012】音声検出器24の音声レベル検出回路24
Aは送話音声レベルを検出し、騒音レベル検出回路24
Bはマイクロフォン10からの騒音レベルを検出する。
通話状態判定ユニット28の比較器28Aは送話音声レ
ベルが騒音レベルを上回るときには有音声と判定して送
話音声レベルを選択し、それ以外のときには無音声と判
定してゼロを出力する。同様に、音声検出器26の音声
レベル検出回路26Aは受話音声レベルを検出し、騒音
レベル検出回路26Bは通信回線からの騒音レベルを検
出する。通話状態判定ユニット28の比較器28Bは受
話音声レベルが騒音レベルを上回るときには受話音声レ
ベルを選択し、それ以外のときにはゼロを出力する。
【0013】通話状態保持回路30の比較器30Aは、
比較器28Aと28Bからの送話音声レベルと受話音声
レベルとを比較し、次の通り動作する。
【0014】(1)送話音声のみ検出:受話側減衰量を
大、送話側減衰量を小とする。
【0015】(2)受話音声のみ検出:送話側減衰量を
大、受話側減衰量を小とする。
【0016】(3)送話音声および受話音声の両音声を
検出:音声レベルの大小にかかわらず現状維持とする。
【0017】(4)送話音声および受話音声の両音声と
も無音:現状維持とする。
【0018】上記判定結果は、レジスタ30Bに記憶さ
れ、減衰器12と16が制御される。
【0019】受話音声がスピーカ18を介してエコーと
なり、このエコーを送話音声と判定しても、受話音声か
検出されている間は上記規則(3)によって音声スイッ
チは受話側を選択し続ける。従って、前述の従来の方法
の問題点、すなわちレベル変動による減衰量の設定誤り
は解消される。
【0020】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、図1
3に示す従来の音声スイッチは受話音声が無音区間に入
ったときに起こる。すなわち、この受話音声の無音声区
間において、エコーは送話音声と判定され、音声スイッ
チは送話側に切り換わる。従って、音声スイッチはエコ
ーが送話音声と判定されない大きさとなるまで送話側を
選択し続ける。従って、この状態で受信した受話音声は
減衰器16で遮断され、スピーカ18から出力されな
い。すなわち、受信ブロッキングが起こる。
【0021】従って、本発明は上記従来の問題点を解消
し、受話ブロッキングを起こすことなく、高速に切り換
え動作可能な音声スイッチを提供することを目的とす
る。また、本発明は受話ブロッキングに加え、送話ブロ
ッキングを起こすことなく、高速に切り換え動作可能な
音声スイッチを提供することを目的とする。
【0022】
【問題点を解決するための手段】本発明はマイクロフォ
ン(10)からの送話音声と、通信回線から受信し、ス
ピーカーへ送出される受話音声とのいずれか一方を減衰
させる減衰手段(12、16)と、マイクロフォンから
の送話音声と、通信回線から受信した受話音声とを検出
する検出手段(36、38)と、該検出手段が送話音声
と受話音声のいずれか一方の音声を検出したときには他
方の音声を減衰させるように前記減衰手段を制御すると
ともに、送話音声と受話音声の両方を検出し、受話音声
が無音となってから所定期間が経過するまでに新たな受
話音声を検出したときには、たとえ送話音声が検出され
ても前記新たな受話音声を該送話音声に優先させてスピ
ーカーに出力するように前記減衰手段を制御する制御手
段(40、42)とを有する。
【0023】上記本発明の構成を、図1のブロック図
(第1の実施例の原理を示すブロック図)を参照して説
明すると、次の通りである。図1中、前述した図に示し
たものと同一の構成要素には同一の参照番号を付してあ
る。音声検出器36は、送話音声レベルを入力して送話
音声を検出する。音声検出器38は、受話音声レベルを
入力して受話音声を検出する。受話優先設定ユニット4
0は音声検出器38の出力信号を入力し、受話音声が検
出されなくなってから、すなわち、受話が無音となって
から所定期間(受話優先期間)の経過を計測し、この所
定期間が経過するまで、受話優先設定信号を減衰量制御
器42に出力し続ける。
【0024】減衰量制御器42は音声検出器36および
38の出力信号と、受話優先設定ユニット40の受話優
先設定信号に基づき、次の判定、制御動作を行う。
【0025】(1)送話音声のみ検出:受話側減衰量を
大、送話側減衰量を小とする。
【0026】(2)受話音声のみ検出:送話側減衰量を
大、受話側減衰量を小とする。
【0027】(3)送話音声および受話音声が検出され
たときが、受話が無音となってから所定時間以内なら受
話を優先する。
【0028】(4)送話音声および受話音声が検出され
たときが、受話が無音となってから所定時間を越えてい
る場合は送話を選択する。
【0029】(5)送話音声および受話音声の両音声と
も無音:現状維持とする。
【0030】減衰量制御器42は上記判定結果に基づい
て、減衰器12および16を制御する。
【0031】また、送話ブロッキングの発生を抑制する
には、上記構成に加え、送話音声が無音となってから送
話優先期間が経過するまでに新たな送話音声を検出した
ときには、たとえ受話音声が検出されても前記新たな送
話音声を該受話音声に優先させて通信回線に出力するよ
うに前記減衰手段を制御する送話優先設定ユニット14
0を設ける。
【0032】
【作用】前述の従来技術では、送話がない状態で、受話
が無音となってから無音となる以前の受話のエコーが送
話音声と判定されて音声スイッチが送話側に切り換わっ
てしまい、受信ブロッキングが起こっていた。これに対
し、本発明では上記規則(3)により、受話が無音とな
ってからも所定期間(受話優先期間)内ならば受話を優
先するので、たとえエコーがあっても受話優先期間内に
受話があれば音声スイッチは受話側に切り換わる。従っ
て、エコーにより受話がブロックされることはない。
【0033】後述するように、受話優先期間の設定は種
々の要因に基づいて決めることができる。例えば、受話
優先期間をエコーが送話音声と判定されない大きさとな
る時間に設定する。この場合の受話優先期間は部屋の残
響時間と騒音レベルに依存する。また、受話優先期間を
音声の破裂子音や破擦子音などの前に生ずる無音声区間
の長さ程度の時間に設定することもできる。
【0034】同様に、送話が無音となってから送話優先
期間内ならば送話を優先するので、送話ブロッキングの
発生を抑制できる。
【0035】
【実施例】図2は、本発明の第1の実施例による音声ス
イッチを示すブロック図である。図示する音声スイッチ
は、電子ボリウム52および54と、ボリウム56と、
マイクロプロセッサ60とを具備する。電子ボリウム5
2および54はそれぞれ、図1の減衰器12および14
に相当する。ボリウム56は、図1の受話優先設定ユニ
ット40の一部を構成する。マイクロプロセッサ60
は、図1の音声検出器36および38、減衰量制御器4
2ならびに受話優先設定ユニット40の一部を構成す
る。電子ボリウム52と54はそれぞれ、例えば富士通
社製のMB84066Bで構成される。マイクロプロセ
ッサ60は、中央制御装置(以下、CPUという)6
1、メモリ(MEM)62、アナログ・ディジタル変換
器(以下、A/D変換器という)63、64および6
5、ならびにドライバ(DRV)66および67を有す
る。これらの構成要素は、内部バス68に接続されてい
る。A/D変換器63はマイクロフォン10からの送話
音声Aをディジタル信号に変換する。A/D変換器64
は受話音声Bをディジタル信号に変換する。A/D変換
器65はボリウム56で設定された電位をディジタル信
号Cに変換する。後述するように、ボリウム56で設定
された電位は、前述の受話優先期間に相当する。ボリウ
ム56は+Eボルト(例えば、5ボルト)とグランドレ
ベルとを有する電源系に接続されている。マイクロプロ
セッサ60は、ドライバ66を介して制御信号Dを出力
して電子ボリウム52を制御し、また、ドライバ67を
介して制御信号Eを出力して電子ボリウム54を制御す
る。CPU61は音声スイッチ全体の動作を制御する。
メモリ62は、CPU61が動作するために必要なプロ
グラムや、データを記憶する。
【0036】前述した受話優先期間は、例えば、受話音
声かスピーカ12から発せられ、そのエコーが送話音声
と判定されない大きさとなるまでは受話優先とする。例
えば、部屋の残響時間が1秒であるとき、エコーが騒音
レベルから決定される送話音声の検出しきい値以下とな
る値として最悪30dB程度の減衰が必要とされる場
合、受話優先期間を500ms程度に設定する。このよ
うに、受話音声を優先する受話優先期間は部屋の残響時
間と部屋の騒音レベルとから決定できる。音声スイッチ
を具備する通信装置がテレビ会議システムのような特別
な部屋に固定的に置かれ、残響や騒音が固定的な場合に
は受話を優先する受話優先期間も一定でよい。従って、
ボリウム56にかえて固定抵抗を用いることができる。
しかしながら、ハンズフリー電話機などのようにどのよ
うな部屋に置かれるのか、その残響時間や騒音レベルを
予め特定できない場合には、受話音声を優先する受話優
先期間を可変設定できることが望ましい。このために、
図2の構成ではボリウム56を用いて上記所定期間を可
変できるようにしている。
【0037】CPU61は、図1に示す音声検出器36
および38をソフトウエアで実現する。音声検出器36
および38はそれぞれ、送話音声および受話音声の有無
を信号レベルの大小によって検出する。このため、低域
フィルタを用い、その時定数を以下の点を考慮して決定
する。まず、通話方向の切り換えを高速に行うために
は、低域フィルタの時定数は無音を直ちに無音と判定で
きる短い値である必要がある。その最も短い時定数の値
はゼロである。この場合、低域フィルタは音声の瞬時振
幅で音声の有無を検出する。このとき、受話音声の振幅
変化に伴ってエコーあるいは送話音声は細かく断続して
相手側に伝わることになるが、受話音声は受話優先のた
め送話音声の有無に関係なくスピーカ12から出力され
ることになる。この構成は送話者の発声を最も早く知る
という点においては優れているが、エコーが断続的に聞
こえるという通信品質上の問題点が残る。
【0038】次に、長い時定数は、音声スイッチの切り
換えを音節単位とする程度の長さである。この時定数は
ピッチあるいは破裂子音と続く母音との間の無音区間を
無音と判定しない程度の長さとして決められる。すなわ
ち、時定数として20−数十ms程度を選ぶ。
【0039】このように、音声検出を瞬時振幅ではなく
ある程度の時定数をもって行う構成としても、低域フィ
ルタの立上り特性は話頭切断が起こらないように急速で
ある必要がある。このような要求を実現できる音声レベ
ル検出用低域フィルタの一例を図3に示す。図3のフィ
ルタは比較器71、スイッチ72、掛算器73および7
4、加算器75および遅延素子76を具備する。係数α
はフィルタの時定数を決定する。フィルタの入力信号を
X、出力信号をY、出力信号Yを単位時間だけ遅延させ
た信号をZとするとき、スイッチ72は次の通り動作す
る。
【0040】X≧Zならば、Y=X X<Zならば、Yは加算器75の出力 ただし、上記フィルタは実質的に瞬時振幅で立ち上がる
ため、騒音を音声と誤る危険性が高い。従って、騒音が
多い場合には、信号の標本化周期分の振幅(絶対値、ま
たは自乗値)の累積をとり、騒音を抑制した後の信号を
上記フィルタの入力Xとすることができる。
【0041】本実施例では、上記信号検出のためのフィ
ルタに加え、図4に示すような騒音レベルを検出する低
域フィルタを用いる。図4の低域フィルタは比較器8
1、スイッチ82、掛算器83および84、加算器85
および86、ならびに遅延素子87を有する。比較器8
1は入力信号Xと出力信号Zを単位時間だけ遅延させた
信号Zとを比較し、スイッチ82を以下のように制御す
る。
【0042】X≧Zならば、α1 X<Zならば、α2 ただし、α1は長い時定数を設定するための1に近い定
数で、α2は短い時定数を設定するためのα1よりも小
さい定数である。これにより、騒音レベルの検出は、立
上り時定数を長く、立下がり時定数を短くし、音声が入
力してもなかなか立ち上がらず、音声が無くなると直ち
に騒音レベルに復帰するように行われる。
【0043】もちろん、このように立上り時定数を長く
しても音声が入力すると、徐々にではあるがそのフィル
タ出力は上昇し、音声が検出しにくくなる。そこで、こ
の特性を活用し、送話側の騒音レベルを算出する低域フ
ィルタの立下がり時定数を長く、例えば残響時間程度と
してエコーが送話音声と判定されにくくすることもでき
る。これにより、受話優先期間を短く設定することも可
能となる。
【0044】ここで、本発明の一応用例として、防側音
回路を持たない4線式のシステムを考えると、送話音声
は受話側に回り込むことはなく、エコーがスピーカー1
2から出力されない。従って、送話側で行う音声検出を
瞬時振幅で行うようにしても、受話音声が入力してこな
い限り、音声スイッチは安定して送話側に接続される。
ただし、受話側に雑音が多く、雑音を音声と誤る率が高
い場合には、その雑音によって音声スイッチは簡単に切
り換わってしまう。従って、フィルタの時定数の選択は
この誤動作の可能性を低くする方法として有効である。
しかしながら、この場合でも、受話側で用いるフィルタ
の時定数よりも短くして受話側への切り換えを素早くす
ることは可能である。更に、この例のように、送話音声
がエコーとして受話側に回り込むことがなければ、送話
優先期間を設ける必要はなく、従って、受話音声が検出
されれば、音声スイッチは素早く受話側に切り換えられ
る。
【0045】以上のとおり、マイクロプロッセッサ60
は、図13に示すような音声検出回路24と26を実現
するための図3および図4に示す低域フィルタをソフト
ウエアで実現する。
【0046】次に、図2に示す本発明の第1の実施例の
動作を図5に示す動作フローチャートを参照して説明す
る。図5に示すフローチャートは、例えば所定時間毎に
実行される。図2に示すCPU61はマイクロフォン1
0からの信号A、通信回線からの信号B、およびボリウ
ム56で設定された電位信号CをそれぞれA/D変換器
63、64および65を介して入力する(ステップS1
1)。次に、CPU61は送話側の騒音レベルNT およ
び受話側の騒音レベルNR を計算する(ステップS1
2)。この騒音レベルNT およびNR の算出は、図4の
騒音レベル算出フィルタを用いてソフト的に行われる。
続いて、CPU61は送話側の音声レベルST と受話側
の音声レベルSR とを計算する(ステップS13)。こ
の音声レベルST およびSR の算出は、図3の音声レベ
ル検出フィルタを用いてソフト的に行われる。
【0047】次に、CPU61はフラグEがゼロかどう
かを判定する(ステップS14)。フラグEは音声スイ
ッチを有する通信装置が受信状態(音声スイッチが受話
側に切り換わっている状態)にあるかどうかを示す。フ
ラグEがゼロのとき、受信状態であることを示す。今、
Eがゼロであるとすると、CPU61はSR ≧rNR
どうかを判断する(ステップS15)。ここで、rは予
め決められた定数である。ステップS15の判断結果が
YESのとき、すなわち受話音声があると判断された場
合には、CPU61は内部カウンタCNTをカウンタ値
Cに設定する(ステップS19)。ここで、カウンダ値
は図2に示すボリウム56で設定された電位に対応する
値である。このカウンタ値が、前述の受話優先期間に相
当する。ステップS19でカウンタ値を設定した後、処
理を終了する。
【0048】ステップS15でSR <rNR (受話音声
がない)と判断されたときは、CPU61はST ≧tN
T かどうかを判断する(ステップS16)。ここで、t
は予め決められた定数である。ステップS16の判断結
果がYESのとき、すなわち送話音声だけがあると判断
された場合には、CPU61はフラグDをゼロに設定
し、フラグEをゼロでない任意の値に設定する(ステッ
プS17)。ここで、フラグDは通信装置が送信状態に
あるかどうかを示す。フラグDがゼロのとき、送信状態
であることをしめす。そして、CPU61はカウンタ値
CNTを1だけ減らす(ステップS18)。そして、処
理を終了する。
【0049】ステップS14でフラグEがゼロでないと
判断されたとき、すなわち音声スイッチが送話状態を選
択しているときには、CPU61はSR ≧rNR かどう
かを判断する(ステップS20)。この判断結果がNO
のとき、すなわち受話音声がないと判断されたときに
は、CPU61は前述のステップS18を実行する。ス
テップS20の判断結果がYESのとき、すなわち受話
音声があると判断されたときには、CPU61はST
tNT かどうかを判断する(ステップS21)。この判
断結果がYESのとき、すなわち送話音声があると判断
されたときには、CPU61はカウンタ値CNTをゼロ
であるかどうかを判断する(ステップS22)。カウン
タ値CNTがゼロのとき、処理を終了する。
【0050】ステップS21の判断結果がNOのとき、
すなわち送話音声が無いと判断されたとき、またはステ
ップS22の判断結果がNOのとき、すなわち受話優先
期間Cが満了していないときには、CPU61はフラグ
Dをゼロでない任意の値に設定し、フラグEをゼロに設
定する(ステップS23)。そして、CPU61は処理
を終了する。
【0051】このように、音声スイッチが送話側を選択
している状態であって、受話優先期間Cが満了する以前
(ステップS22)に受話音声が検出されれば(ステッ
プS20)、たとえ送話音声が検出されても(ステップ
S21)、音声スイッチは受話側を選択する。従って、
従来のように、受話音声のエコーにより受話音声がブロ
ックされるという受話ブロッキングの発生を防ぐことが
可能となる。
【0052】図6は、本発明の第1の実施例の動作タイ
ミングを示す波形図である。図6の(a)、(b)、
(c)はそれぞれ受話音声、エコーおよび送話音声を示
す。図6(d)は図6のステップS15とステップS2
0の判断結果に相当する。図6(d)の信号のハイレベ
ルは、受話音声を検出したことを示す。図6(e)は図
6のステップS16とS21の判断結果に相当する。図
6(d)の信号のハイレベルは、送話音声を検出したこ
とを示す。図6(f)は、受話優先期間の経過を指示す
るカウンタ値CNTを示す。図6(g)は、音声スイッ
チの切り換えを示す。図中、Rは受話側の選択を示し、
Sは送話側の選択を示す。図6(h)は、受話音声出力
を示し、図6(i)は送話音声出力を示す。
【0053】図6の(1)では受話音声および送話音声
(雑音)の両方が検出されるが、受話優先期間が満了し
ていない(カウンタ値CNTがゼロになっていない)の
で、送話音声は無視され、受話音声が出力される。従っ
て、受話音声は、雑音によって切断されることは無い。
図6の(2)では、短い受話音声が無音区間をはさんで
連続している。この無音区間では、送話音声、または受
話音声のエコーが断続的に送信される。図6の(3)で
は、受話音声か無くなると、直ちに音声スイッチが送話
側を選択している。ただし、受話優先期間が満了するま
では、受話音声が優先する。図6の(4)では、受話優
先期間が満了した後に受話音声が検出されている。この
間に検出される受話音声は前述の規則(4)に従い、送
話音声検出中の受話音声は無視される。図6の(5)で
は、送話音声が途切れ、音声スイッチが直ちに受話側に
切り換わっている。図6の(6)では、受話優先期間内
に受話音声がないので、送話音声が出力されている。
【0054】前述した受話優先期間は、エコーが送話音
声と判定されない大きさとなるまでの期間(部屋の残響
時間と部屋の騒音レベルに基づく)としている。しかし
ながら、受話優先期間を次のように設定することもでき
る。
【0055】図7は、「爆音が、銀世界の高原に広が
る。」と発生された女性の音声例を示す。この図から音
声の無音区間を、次のように分けて考えることができ
る。 (a)破裂子音が破擦音などの前に生じる100ー20
0ms程度の無音区間 (b)句読点に相当する500ms程度の短い息継ぎ区
間 (c)読点に相当する一つの文の後に続く長い無音区間 ここで、残響時間が短く、例えば100ms程度でエコ
ーが送話音声と判定されない程度に減衰するような部屋
で使用される場合を考えると、本発明の原理から受話優
先期間を100ms程度に設定する。しかしながら、実
際には、物を落したり、あいづち等の相手側に伝送する
必要性の低い音あるいは音声が絶えず生起している。一
方、上記(a)の区間は文節途中であり、その途中で切
断すると意味が不明となる可能性が高い。音声スイッチ
の切り換えは一つの意味を単位にして行うことの方が実
際的である。そこで、前述の規則(3)および(4)に
おける受話優先期間を、破裂子音が破擦音などの前に生
じる100ー200ms程度の無音区間とし、規則
(3)および(4)を次の通りにすることができる。
【0056】(3)破裂子音が破擦音などの前に生じる
無音区間では受話優先 (4)上記無音区間以降は現状維持 更に、上記無音区間に基づく受話優先の設定と、先に説
明した部屋の残響時間と騒音レベルに基づく受話優先の
設定とを組み合せることもできる。例えば、無音区間に
基づく受話優先の設定を基本量(受話優先期間の下限)
とし、部屋の残響時間と騒音レベルに基づく受話優先期
間を実際の状況に応じて可変、調整する。この場合、前
述のカウンタ値CNTはCNT=C+Cminとなる。
ここで、Cは部屋の残響時間と騒音レベルに基づいて加
算される受話優先期間を示し、Cminは破裂子音が破
擦音などの前に生じる無音区間を示す。
【0057】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
図8は、本発明の第2の実施例の原理を示すブロック図
である。図中、図1と同一の構成要素には同一の参照番
号を付してある。第2の実施例は、図1の構成に加え、
送話優先設定ユニット140を設け、これから出力され
る送話設定優先信号を加味して減衰器12および16を
制御する減衰量制御器142を用いる。
【0058】第2の実施例は、受話ブロッキングに加
え、遠距離回線で生じるエコー(相手方で受話音声が反
響して戻ってくる)や、ハイブリッド回路で漏れたエコ
ーによって起こる送話ブロッキングの発生を抑制する。
【0059】減衰量制御器142は、次の通り動作す
る。
【0060】(1)受話優先期間中、およびこの期間経
過後に受話か検出されたときには、受話側を選択する。
【0061】(2)受話優先期間を過ぎて受話が検出さ
れず、無音ならば選択は現状優先で受話側とする。 (3)受話優先期間を過ぎて送話が検出されたときに
は、送話側を選択する。 (4)送話優先期間中、およびこの期間経過後に送話が
検出されたときには、送話側を選択する。
【0062】(5)送話優先期間中を過ぎて送話が検出
されず、無音ならば選択は現状優先で送話側とする。
【0063】(6)送話優先期間中を過ぎて受話が検出
されたときには、受話側を選択する。
【0064】このようにして、第2の実施例では、送話
ブロッキングおよび受話ブロッキングの両方に対応でき
る。
【0065】図9は、本発明の第2の実施例のブロック
図である。図中、図2と同一の構成要素には同一の参照
番号を付してある。図8の送話優先期間設定ユニット1
40に相当するボリウム92が設けられている。マイク
ロプロセッサ160は、前述した構成要素に加え、ボリ
ウム92に接続されたA/D変換器91を有する。な
お、ボリウム56で設定される電位(受話優先期間)を
R とし、ボリウム92で設定される電位(送話優先期
間)をCT とする。
【0066】次に、図9の音声スイッチの動作につい
て、図10および図11の動作フローチャートを参照し
て説明する。図9に示すマイクロプロセッサ160のC
PU61はマイクロフォン10からの信号A、通信回線
からの信号B、ならびにボリウム56および92で設定
された電位信号CR およびCT をそれぞれA/D変換器
63、64、65および66を介して入力する(ステッ
プS31)。次に、CPU61は送話側の騒音レベルN
T および受話側の騒音レベルNR を計算する(ステップ
S32)。この騒音レベルNT およびNR の算出は、前
述の図4の騒音レベル算出フィルタを用いてソフト的に
行われる。続いて、CPU61は送話側の音声レベルS
T と受話側の音声レベルSR とを計算する(ステップS
33)。この音声レベルST およびSR の算出は、前述
の図3の音声レベル検出フィルタを用いてソフト的に行
われる。
【0067】次に、CPU61はフラグEがゼロかどう
かを判定する(ステップS34)。前述したように、フ
ラグEは音声スイッチを有する通信装置が受信状態(音
声スイッチが受話側に切り換わっている状態)にあるか
どうかを示す。フラグEがゼロのとき、受信状態である
ことを示す。今、Eがゼロであるとすると、CPU61
は送話優先期間設定用のカウンタCNTTのカウンタ値
がゼロに設定れているかどうかを判断する(ステップS
35)。カウンタ値CNTTかゼロのときには、CPU
61は受話音声があるかどうかを判断する(ステップS
36)。受話音声があると判断されたときには、CUP
61は受話優先期間設定用のカウンタ値CNTRをボリ
ウム56で規定される電位に対応するカウンタ値CRに
設定する(ステップS40)。そして、CPU61は処
理を終了する。
【0068】ステップS36で受話音声が検出されない
ときには、CPU61はカウンタ値CNTRを1だけ減
らす(ステップS37)。そして、CPU61は送話音
声が検出されるかどうかを判断する(ステップS3
8)。送話音声が検出されないときには、CPU61は
処理を終了する。送話音声が検出されたときには、CP
U61はフラグDをゼロに設定し、フラグEをゼロでな
い任意の値に設定する(ステップS39)。これによ
り、送話状態となる。
【0069】ステップS34でフラグEがゼロでないと
判断されたときには、CPU61は図11の処理を実行
する。図11の処理については、後述する。
【0070】ステップS35でカウンタ値CNTTがゼ
ロでないと判断されたときには、CPU61は送話音声
が検出されるかどうかを判断する(ステップS41)。
送話音声が検出されたときには、CPU61は前述のス
テップS39を実行し、送話状態とする。送話音声が検
出されないときには、CPU61は処理を終了する。図
11において、CPU61は受話優先期間計測用のカウ
ンタの値がCNTRかゼロかどうかを判断する。カウン
タ値CNTRかゼロのとき、CPU61は送話音声が検
出されるかどうかを判断する(ステップS43)。送話
音声が検出されたときは、CPU61は送話優先期間計
測用のカウンタ値CNTTをボリウム92で規定される
電位に対応するカウンタ値CTに設定する(ステップS
45)。そして、CPU61は処理を終了する。ステッ
プS43で送話音声が検出されなかったときには、CP
U61はカウンタ値を1だけ減らす(ステップS4
4)。そして、CPU61は受話音声が検出されるかど
うかを判断する(ステップS46)。受話音声が検出さ
れないときには、CPU61は処理を終了する。受話音
声が検出されたときには、CPU61はフラグDをゼロ
でない任意の値に設定し、フラグEをゼロに設定する
(ステップS47)。これにより、受話状態となる。
【0071】ステップS42で、カウンタ値CNTRが
ゼロでない(受話優先)と判断されたときには、CPU
61は受話音声が検出されるかどうかを判断する(ステ
ップS48)。受話音声が検出されたときには、CPU
61はステップS47を実行する。受話音声が検出され
なかったときには、CPU61は処理を終了する。
【0072】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、受話ブロッキングや送話ブロッキングを起こすこと
なく高速に切り換わる音声スイッチを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の原理を示すブロック図
である。
【図2】本発明の第1の実施例の詳細なブロック図であ
る。
【図3】本発明の実施例で用いる音声レベル算出用フィ
ルタの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例で用いる騒音レベル算出用フィ
ルタの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図6】本発明の第1の実施例の動作を示すタイミング
図である。
【図7】音声の例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例の原理を示すブロック図
である。
【図9】本発明の第2の実施例の詳細なブロック図であ
る。
【図10】本発明の第2の実施例の動作を示すフローチ
ャート(その1)である。
【図11】本発明の第2の実施例の動作を示すフローチ
ャート(その2)である。
【図12】従来の音声スイッチのブロック図である。
【図13】従来の別の音声スイッチのブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 マイクロフォン 12 減衰器 16 減衰器 36、38 音声検出ユニット 40 受話優先設定ユニット 42 減衰量制御器 52、54 電子ボリウム 56、92 ボリウム 60、160 マイクロプロセッサ 140 送話優先設定ユニット 142 減衰量制御器

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロフォン(10)からの送話音声
    と、通信回線から受信し、スピーカーへ送出される受話
    音声とのいずれか一方を減衰させる減衰手段(12、1
    6)と、 マイクロフォンからの送話音声と、通信回線から受信し
    た受話音声とを検出する検出手段(36、38)と、 該検出手段が送話音声と受話音声のいずれか一方の音声
    を検出したときには他方の音声を減衰させるように前記
    減衰手段を制御するとともに、送話音声と受話音声の両
    方を検出し、受話音声が無音となってから所定期間が経
    過するまでに新たな受話音声を検出したときには、たと
    え送話音声が検出されても前記新たな受話音声を該送話
    音声に優先させてスピーカーに出力するように前記減衰
    手段を制御する制御手段(40、42)とを有すること
    を特徴とするハンズフリー・システムで用いられる音声
    スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記所定期間は、前記検出手段が受話音
    声のエコーを送話音声と検出しなくなるまで減衰するの
    に必要な時間に相当することを特徴とする請求項1記載
    の音声スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記所定期間は、音声の破裂子音および
    破擦子音の前に生じる無音区間の長さに相当することを
    特徴とする請求項1記載の音声スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記所定期間は、前記検出手段が受話音
    声のエコーを送話音声と検出しなくなるまで減衰するの
    に必要な時間と、音声の破裂子音および破擦子音の前に
    生じる無音区間の長さに相当する時間とを含むことを特
    徴とする請求項1記載の音声スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記音声スイッチは、前記所定期間を調
    整する可変設定手段を有することを特徴とする請求項1
    記載の音声スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記検出手段は受話音声の信号成分およ
    び送話音声の信号成分に所定のフィルタ処理を施して送
    話音声および受話音声を検出するフィルタ手段を有し、
    前記フィルタ処理は、一音節に相当する時間内では前記
    減衰手段の切り換わりによる通話方向の切り換わりを防
    止する時定数を有していることを特徴とする請求項1記
    載の音声スイッチ。
  7. 【請求項7】 前記検出手段は受話音声の信号成分およ
    び送話音声の信号成分に第1のフィルタ処理を施して受
    話音声レベルおよび送話音声レベルを検出する第1のフ
    ィルタ手段と、受話音声および送話音声のそれぞれの信
    号成分に第2のフィルタ処理を施して騒音レベルを検出
    する第2のフィルタ手段と、前記受話音声レベル、送話
    音声レベルおよび騒音レベルとに基づき受話音声および
    送話音声を検出する比較手段を有し、 前記第2のフィルタ処理は入力信号の立下がり時のフィ
    ルタ特性を決める立下がり時定数を有し、該立下がり時
    定数はハンズフリー・システムが置かれる環境の残響時
    間に応じた値を有することを特徴とする請求項1記載の
    声スイッチ。
  8. 【請求項8】 前記検出手段は、マイクロフォンからの
    信号の瞬時振幅の変化を検出して、前記送話音声を検出
    する手段を有することを特徴とする請求項1記載の音声
    スイッチ。
  9. 【請求項9】 前記検出手段は受話音声の信号成分に第
    1のフィルタ処理を施して受話音声を検出する第1のフ
    ィルタ手段と、送話音声の信号成分に第2のフィルタ処
    理を施して送話音声を検出する第2のフィルタ手段とを
    有し、 前記第2のフィルタ処理は前記第1のフィルタ処理より
    も小さい時定数を有することを特徴とする請求項1記載
    の音声スイッチ。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、受話音声および送話
    音声のいづれも検出しないときは、前記減衰手段の現在
    の状態を保持する手段を有することを特徴とする請求項
    1記載の音声スイッチ。
  11. 【請求項11】 マイクロフォン(10)からの送話音
    声と、通信回線から受信し、スピーカー(12)へ送出
    される受話音声とのいずれか一方を減衰させる減衰手段
    (12、16)と、 マイクロフォンからの送話音声
    と、通信回線から受信した受話音声とを検出する検出手
    段(36、38)と、 該検出手段が送話音声と受話音声のいずれか一方の音声
    を検出したときには他方の音声を減衰させるように前記
    減衰手段を制御するとともに、送話音声と受話音声の両
    方を検出する制御手段(142)とを有し、 該制御手段は、受話音声が無音となってから第1の所定
    期間が経過するまでに新たな受話音声を検出したときに
    は、たとえ送話音声が検出されても前記新たな受話音声
    を該送話音声に優先させてスピーカーに出力するように
    前記減衰手段を制御する第1の手段(40)と、送話音
    声が無音となってから第2の所定期間が経過するまでに
    新たな送話音声を検出したときには、たとえ受話音声が
    検出されても前記新たな送話音声を該受話音声に優先さ
    せて通信回線に出力するように前記減衰手段を制御する
    第2の手段(140)とを有することを特徴とするハン
    ズフリー・システムで用いられる音声スイッチ。
  12. 【請求項12】 前記第1の所定期間は、前記検出手段
    が受話音声のエコーを送話音声と検出しなくなるまで減
    衰するのに必要な時間に相当することを特徴とする請求
    項11記載の音声スイッチ。
  13. 【請求項13】 前記第1の所定期間は、音声の破裂子
    音および破擦子音の前に生じる無音区間の長さに相当す
    ることを特徴とする請求項11記載の音声スイッチ。
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