JPH0530177A - 送受器の側音制御回路 - Google Patents

送受器の側音制御回路

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JPH0530177A
JPH0530177A JP20564291A JP20564291A JPH0530177A JP H0530177 A JPH0530177 A JP H0530177A JP 20564291 A JP20564291 A JP 20564291A JP 20564291 A JP20564291 A JP 20564291A JP H0530177 A JPH0530177 A JP H0530177A
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noise
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attenuation
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Osamu Watanabe
治 渡辺
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Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通話相手からの受話信号に自分の送話信号を
減衰させた側音信号を重畳する側音制御回路において、
送話側の背景雑音による受話信号の明瞭度の低下を軽減
する。 【構成】 送話者の発声がないときの背景雑音レベルを
検出するレベル算出器4と、送話信号の雑音区間を検出
する音声/雑音判定器3と、雑音区間の雑音レベルが大
きいとき可変減衰器6の減衰量を大きくするような制御
信号を出力する減衰量制御器5を備えたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通信機器,電話機などの
ハンドセット(送受器)に用いられる側音制御回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】音声による通信装置の送受器において、
マイクロホンから入力された信号をある減衰量を与えて
その同じ送受器のスピーカにフィードバックさせる(こ
れを側音という)ことにより、話者が自分の発声した声
を確認でき会話がし易くなる。図3は従来の側音制御回
路の例を示すブロック図である。従来は破線内のハイブ
リッド回路によって側音が制御されている。次に機能ブ
ロック別に、信号の流れを説明する。マイクロホン31
に入力された入力信号aは、ハイブリッドトランス33
を介して回線へ送出される。一方、減衰器32によって
所定の減衰量が与えられた側音信号bとなり、加算器3
4へ入力される。加算器34には同時にハイブリッドト
ランス33を介して回線からの受信信号cが入力されて
おり、加算器34はそれら2つの信号が加算された信号
dを出力する。この出力信号dはスピーカ35によって
空間に放射される。
【0003】このような従来の側音制御回路によると、
入力信号aは常に所定の減衰量を与えられて側音信号b
となり、受信信号cと加算器34で加算され出力信号d
となる。この動作は、マイクロホンからの入力信号aと
受信信号cとが音声信号を含むものであるか、雑音だけ
かにかかわらず実行される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】よって、マイクロホン
31に入力される環境雑音のレベルが大きい場合には、
受信信号cである相手方の音声に、環境雑音のレベルに
比例した大きいレベルの側音信号(雑音)bが重畳し、
明瞭度を著しく低下させる場合があるという欠点があ
る。又、これを回避しようとして、固定である減衰量を
大きく設定すると、話者がフィードバックする自分の発
声した声の確認に支障をきたす。本発明は、前記従来の
回路において、送話者側の環境雑音レベルが大きい場
合、受話音声の明瞭度が低下するという問題点をなくす
ために、送話者側の環境雑音レベルが大きい場合も通話
相手の受話音声の明瞭度が低下せず、かつ、送話者が自
分の発声した声を確実に確認することのできるようにし
た側音制御回路を提供することが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の送話器の側音制
御回路は、送受器のスピーカに入力される通話相手から
の通話信号に該送受器のマイクロホンからの送話者の通
話信号を減衰させた側音信号を加算器により加算するこ
とにより該送話者が自分の発声言語を確認するように構
成された送受器の側音制御回路において、前記マイクロ
ホンからの通話信号が入力され減衰量制御信号に従って
減衰させられた側音信号を前記加算器に入力する可変減
衰器と、前記マイクロホンからの通話信号をディジタル
化してディジタル信号を出力するA/D変換器と、該A
/D変換器からのディジタル信号により前記マイクロホ
ンからの通話信号のレベルを検出するレベル算出器と、
前記A/D変換器からのディジタル信号を分析して所定
の区間毎に音声または雑音のいずれかを判定しその結果
を示す音声/雑音フラグを出力する音声/雑音判定器
と、該音声/雑音フラグが雑音を示すフラグのときは前
記レベル算出器からのレベルが小さければ減衰量を小さ
くし該レベルが大きいければ減衰量を大きくするような
前記減衰量制御信号を前記可変減衰器に与え、該音声/
雑音フラグが音声を示すフラグのときは所定の減衰量に
なるような前記減衰量制御信号を前記可変減衰器に与え
る減衰量制御器とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0006】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す機能ブロック図
である。次に、この実施例について動作を説明する。
【0007】マイクロホン1から入力された信号eはA
/D変換器2によってディジタル信号fに変換され、音
声/雑音判定器3に入力され、音声入力のある区間か、
雑音だけの区間かが判定される。その結果として、音声
または雑音フラグgが出力される。同時にレベル算出器
4ではディジタル化された入力信号fから、入力信号の
レベルを算出し、その値hを出力する。この音声/雑音
判定器3は、ディジタル移動通信等ですでに実用化され
ているもので、背景雑音が比較的大きい場合でも有効な
音声検出器であり、ディジタル入力音声信号を線形予測
分析,長期予測分析等の分析を行い、そのピッチ成分,
スペクトラム変動から雑音パラメータを電力しきい値で
適応させて音声か雑音かを判定しそのいずれかを示すフ
ラグを出力するものである。
【0008】音声/雑音フラグgと、入力信号レベルh
が入力された減衰量制御器5では、次の処理が行われ
る。音声/雑音フラグgが雑音のみの入力を示すもので
あれば、そのときの入力信号レベルhすなわち雑音レベ
ルを参照し、図2に示すように、雑音レベルが小さけれ
ば減衰量を小さくし、雑音レベルが大きければ減衰量を
大きくするような減衰量制御信号iを出力する。音声/
雑音フラグgが音声入力があることを示すものであれ
ば、そのときの入力信号レベルhは音声信号レベルであ
るので、入力信号レベルhの大小に関係なく従来回路と
同様の所定の減衰量にするような減衰量制御信号iを出
力する。可変減衰器6では減衰量制御信号iに従って入
力信号eにある減衰量を与え側音信号jとして出力す
る。この可変減衰器6は、電子式連続可変減衰器として
実用化されているものであり、プログラマブルアッテネ
ータとも呼ばれている。例えば、入力制御電圧が0〜1
0Vに対して減衰量が約0〜40dBに亘って直線的に
変化するものや、入力制御電圧のディジタルデータによ
りより1dBステップで0〜65dBに亘って減衰量が
変化するもの等がある。加算器8にはこの側音信号j
と、ハイブリッドトランス7を介して回線からの受信信
号kが入力され、この2つの信号は、加算されて出力信
号mとなり、スピーカ9によって空間に放射される。
【0009】このように、本発明による側音制御回路に
よると、環境雑音レベルすなわち音声/雑音フラグgが
雑音だけの入力を示すときの入力信号レベルhに対応し
た減衰量を入力信号eに与え側音信号jとし、受信信号
kと加算器8で加算され出力信号mとなるので、マイク
ロホン1に入力される環境雑音のレベルが大きい場合で
も、側音信号jは十分な減衰量が与えられているので、
受信信号kである相手方の音声に重畳しても、明瞭度を
著しく低下させることがない。また、マイクロホン1か
らの入力信号eが音声信号の場合は、従来回路と同様に
所定の減衰量を入力信号eに与えて側音信号jとするの
で、話者のフィードバックする自分が発声した声の確認
に支障をきたすことはない。
【0010】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、音声入力がない区間では、環境雑音レベルに対応し
て側音減衰量が変化するので、話者側の環境雑音のレベ
ルが高い場合でも、通話相手の受話音声の明瞭度が低下
するという悪影響を低減することができ、又、話者の音
声入力の区間においては、減衰量を従来通り所定の値に
保つことができるため、話者が確実に自分の発声した声
を確認でき、発声に支障をきたすことがないという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の側音制御回路の機能ブロック図であ
る。
【図2】本発明における環境雑音レベルと減衰量の関係
を示す特性図である。
【図3】従来の回路の機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 マイクロホン 2 A/D変換器 3 音声/雑音判定器 4 レベル算出器 5 減衰量制御器 6 可変減衰器 7 ハイブリッドトランス 8 加算器 9 スピーカ 31 マイクロホン 32 減衰器 33 ハイブリッドトランス 34 加算器 35 スピーカ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 送受器のスピーカに入力される通話相手
    からの通話信号に該送受器のマイクロホンからの送話者
    の通話信号を減衰させた側音信号を加算器により加算す
    ることにより該送話者が自分の発声言語を確認するよう
    に構成された送受器の側音制御回路において、 前記マイクロホンからの通話信号が入力され減衰量制御
    信号に従って減衰させられた側音信号を前記加算器に入
    力する可変減衰器と、 前記マイクロホンからの通話信号をディジタル化してデ
    ィジタル信号を出力するA/D変換器と、 該A/D変換器からのディジタル信号により前記マイク
    ロホンからの通話信号のレベルを検出するレベル算出器
    と、 前記A/D変換器からのディジタル信号を分析して所定
    の区間毎に音声または雑音のいずれかを判定しその結果
    を示す音声/雑音フラグを出力する音声/雑音判定器
    と、 該音声/雑音フラグが雑音を示すフラグのときは前記レ
    ベル算出器からのレベルが小さければ減衰量を小さくし
    該レベルが大きいければ減衰量を大きくするような前記
    減衰量制御信号を前記可変減衰器に与え、該音声/雑音
    フラグが音声を示すフラグのときは所定の減衰量になる
    ような前記減衰量制御信号を前記可変減衰器に与える減
    衰量制御器とを備えたことを特徴とする送受器の側音制
    御回路。
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