JP3009647B2 - 音響反響制御システム、音響反響制御システムの同時通話検出器及び音響反響制御システムの同時通話制御方法 - Google Patents

音響反響制御システム、音響反響制御システムの同時通話検出器及び音響反響制御システムの同時通話制御方法

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JP3009647B2
JP3009647B2 JP10179400A JP17940098A JP3009647B2 JP 3009647 B2 JP3009647 B2 JP 3009647B2 JP 10179400 A JP10179400 A JP 10179400A JP 17940098 A JP17940098 A JP 17940098A JP 3009647 B2 JP3009647 B2 JP 3009647B2
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在河 柳
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M9/00Arrangements for interconnection not involving centralised switching
    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
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    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
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    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
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  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音響反響制御シス
テム及びその同時通話制御方法に係るもので、詳しく
は、同時通話のとき及び反響経路変化のときを時間の遅
延なく区分して検出し、同時通話時の音響反響を除去す
るために適応するフィルターの動作を中止させる音響反
響制御システム及びその同時通話制御方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、通話者の便利性及び安全性を図
るため、送、受話器(hand−Set)を使用しない
ハンドフリー(hand−free)通話方式が画像会
議システム、スピーカーフォンのような分野で広く用い
られ、一部の国家では車両の走行中の安全を図るため、
車両内に設置される電話器はハンドフリー方式にするこ
とを法律で義務づけている。
【0003】しかし、前記ハンドフリー通話方式は、ス
ピーカー、通話者の位置する室内空間及びマイクロフォ
ンの経路により音響反響(acoustic ech
o)が発生して通話品質が低下するため、反響を除去す
る音響反響制御システムが必要となり、このような音響
反響制御システムとしては、反響抑圧方式を用いる単方
向通信(ha1f−dup1ex)の短所を解決して両
方向通信(full−duplex)の可能な反響除去
方式が広用されていた。
【0004】そして、音響反響は時間の経過に従い特性
が変化するため、音響反響制御システムは適応するディ
ジタルフィルターを使用し、通話状態に従って動作を異
なるようにし、特に、通話者が同時に通話をする同時通
話区間では、ディジタルフィルターの係数を適用すると
き発散する恐れがあるため、これを防止するため、同時
通話の検出が要求される。
【0005】このように、反響を除去するためにディジ
タルフィルターを使用するが、同時通話のときにフィル
ターの係数が発散されることも防止すべきであり、この
ような必要性に応じて同時通話検出を実現するため、信
号の大きさを比較する方法及び相互相関度を利用する方
法とが提案されている。併し、これらの方法は同時通話
は検出できるが、もし、使用者がスピーカのボリューム
を上げたり、移動したり、またはドアーを開閉したりし
て反響経路の変化が発生したときと、同時通話が発生し
たときと、を区分することができず、且つ、運用方式が
音響反響制御システムには適合しないという不都合な点
があった。
【0006】また、米国特許第5,136,577号に
は、音響反響制御器に適合する運用方式を用いて、フィ
ルター係数を適応させながら同時通話及び反響経路の変
化を区分し得るERLE(Echo Return L
oss Enhancement)値を利用する方法が
開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来音響反
響制御器においては、入力信号の大きさによっても前記
ERLE値が変化するため、実際に音声信号が用いられ
たときには、同時通話または反響経路の変化が発生しな
くても前記ERLE値の変化が甚だしく、誤った同時通
話検出を誘発するため、実際の音響反響制御システムに
は実施することができないという不都合な点があった。
【0008】本発明はこのような従来の問題に鑑みてな
されたもので、ハンドフリー電話器の音響反響を除去す
るための音響反響除去システム及びその制御方法を提供
することを目的とする。
【0009】そして、本発明の他の目的は、近端話者
(near end talker;以下、NETと称
す)から出力される近端信号及び遠端話者(far e
ndtalker;以下、FETと称す)から出力され
た遠端信号に基づいて同時通話の発生及び反響経路の変
化の発生を検出し、同時通話の発生を検出したときは適
応する反響除去器のフィルター係数の適用を中止させ、
また、反響経路の変化の発生を検出したときは前記フィ
ルター係数の適用を遂行して、良好な通話品質を提供し
得る音響反響制御システム及びその同時通話制御方法を
提供することを目的とする。
【0010】且つ、本発明のその他の目的は、同時通話
の発生及び反響経路の変化が発生したことを時間の遅延
なく区分して検出し得る音響反響制御システム及びその
同時通話制御方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係る音響反響制御システムにおいて
は、遠端話者FETから出力された遠端信号に対応する
反響信号を推定し、推定された反響信号を生成する適応
反響除去器と、近端話者NETから出力された近端信
号、前記遠端信号及び反響された遠端信号に基づいて同
時通話の発生可否を検出する同時通話検出部と、該同時
通話検出部の出力により同時通話のとき前記適応反響除
去器の動作を中止させる制御部と、を包含して構成され
ている。
【0012】そして、前記同時通話検出のための同時通
話検出部においては、前記反響信号の混合された前記近
端信号を入力信号として受け、音声信号の特性を表す反
射係数の変化度を計算する同時通話検出用格子予測器
と、前記遠端信号を入力信号として受け、音声信号の特
性を表す反射係数を利用して前記遠端信号に対する反射
係数の変化度を推定し、該推定値から同時通話検出のた
めのしきい値を計算するしきい値決定用格子予測器と、
前記同時通話検出用格子予測器及びしきい値決定用格子
予測器の出力をそれぞれ受けて比較し、該比較結果によ
り同時通話の発生可否を判断する同時通話決定部と、を
備えて構成されている。
【0013】前記入力信号に対する反射係数の変化度
は、次式
【0014】
【数2】 により計算され、ここで、式中Гはp次に構成された格
子予測器において有効値を有する反射係数のある次数ま
でを示し、kは音声信号の特性を表すパラメータ、ki
(n)は離散時間nにおける反射係数、Ki(n−T)
はn時間からTサンプル以前の反射係数、をそれぞれ示
してもよい。
【0015】前記しきい値は、次式 Dth(n)=γ× max {Dx(n−C)、Dx
(n−(C+1))、...、D(n−M)} により計算され、ここで、式中、γは常数、Cは反響経
路の直接経路による時間遅延を考慮した値、Mは室内空
間の影響を考慮する過去値の範囲をそれぞれ示してもよ
い。
【0016】前記γは1より大きい値で、反響信号対雑
音の比を考慮して設定してもよい。
【0017】上記の目的を達成するために、本発明の音
響反響制御システムの同時通話検出器は、遠端話者から
出力された遠端信号に基づいた反響信号の混合された近
端信号を入力信号として受け、音声信号の特性を表す反
射係数の変化度を計算する同時通過検出用格子予測器
と、前記遠端信号を入力信号として受け、音声信号の特
性を表す反射係数を利用して前記遠端信号に対する反射
係数の変化度を測定し、該測定値から同時通話検出のた
めのしきい値を計算するしきい値決定用格子予測器と、
前記同時通話検出用格子予測器及びしきい値決定用格子
予測器の出力をそれぞれ受けて比較し、該比較結果によ
って同時通話の発生可否を判断する同時通話決定部と、
を備える。
【0018】また、上記の目的を達成するため本発明に
係る音響反響制御システムの同時通話制御方法において
は、遠端話者から出力された遠端信号に対する反射係数
の変化度と前記遠端信号に基づいた反響信号の混合され
た近端信号に対する反射係数の変化度とを計算する段階
と、前記遠端信号に対する反射係数の変化度から同時通
話検出のためのしきい値を計算する段階と、前記しきい
値と前記近端信号に対する反射係数の変化度とを比較す
る段階と、該比較結果、前記近端信号に対する反射係数
の変化度が前記しきい値より大きいときは、前記反響信
号を推定して該推定された反響信号を生成する適応反響
除去器のフィルター係数の適用を中止し、大きくないと
きは、前記フィルター係数を継続適用して反響信号を除
去する段階と、を順次行うようになっている。
【0019】また、音響反響制御システムの同時通話検
出方法においては、遠端話者から出力された遠端信号に
対する反射係数の変化度と前記遠端信号に基づいた反響
信号の混合された近端信号に対する反射係数の変化度と
を計算する段階と、前記遠端信号に対する反射係数の変
化度から同時通話検出のためのしきい値を計算する段階
と、該しきい値と前記近端信号に対する反射係数の変化
度とを比較する段階と、該比較結果、前記近端信号に対
する反射係数の変化度が前記しきい値よりも大きいとき
を同時通話の発生と判断して同時通話を検出する段階
と、を順次行うようになっている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に対
し、図面を用いて説明する。
【0021】図1は、近端話者NETから音声を受ける
マイクロフォン40と遠端話者FETから伝送された信
号を近端話者NETに伝達するためのスピーカー30と
の間に本発明の音響反響制御システム1を設けた状態を
示した図で、該音響反響制御システム1は、前記マイク
ロフォン40から出力された近端信号をFETに伝送す
る信号Soutに変換して出力し、またFETから出力
された信号を受けスピーカー30を介してNETに伝達
する。このように、音響反響制御システム1は、スピー
カー30を介して遠端信号をNETに伝達するようにな
っているが、前記遠端信号が室内空間で響いてマイクロ
フォン40に入力され、FETに戻ることも発生するた
め、それを防止するように動作する。
【0022】即ち、本発明に係る音響反響制御システム
においては、図1に示したように、受信端損失部10、
適応反響除去器20、減算部50、送信端通話区間検出
部60、受信端通話区間検出部70、同時通話検出部8
0、送信端損失部100、ハウリング制御部110、セ
ンタークリッパー120、快適雑音発生部130、加算
部140及び制御部90を包含して構成されている。
【0023】以下、このように構成された本発明に係る
音響反響制御システムの動作に対し説明する。
【0024】先ず、FETから出力された遠端信号x
(n)は受信端に損失を与える受信端損失部10及び受
信端通話区間検出部70にそれぞれ入力され、前記受信
端損失部10を経て損失変形された遠端信号x’(n)
は適応反響除去器20に供給されると共に、ディジタル
/アナログ変換器(図示されず)によりアナログ信号に
変換されてスピーカー30に出力される。
【0025】次いで、前記適応反響除去器20は内部の
フィルター係数に適用させて前記遠端信号x’(n)か
ら実際の反響信号を推定して生成された反響信号(Y)
を減算部50の反転端子(−)に供給するが、このと
き、前記スピーカー30を介して室内空間に伝達された
遠端信号x’(n)の反響信号(y)はNETに伝達さ
れるだけでなく、室内空間で響いてマイクロフォン40
に入力されてFETに戻ることもある。
【0026】次いで、NETからの入力信号及び前記反
響信号(y)はマイクロフォン40を経てアナログ/デ
ィジタル変換器(図示されず)によりディジタル化さ
れ、それら両信号を混合した信号が近端信号z(n)で
あり、該近端信号z(n)は前記減算部50の非反転端
子(+)に入力され、該減算部50は近端信号z(n)
から前記適応反響除去器20で推定された反響信号
(Y)を減算して残余反響信号(e)を出力する。
【0027】次いで、送信端通話区間検出部(Voic
e Activity Detector)60には前
記近端信号z(n)と前記減算部50の残余反響信号
(e)とがそれぞれ入力され、それら近端信号及び残余
反響信号の存在可否が判断されて、該判断結果が制御部
90に提供される。このとき、受信端通話区間検出部7
0もFETから出力された遠端信号x(n)の存在可否
を前記制御部90に提供する。
【0028】併し、この場合、FETとNETとが同時
に話しをする同時通話(Double Ta1k)区間
においては、遠端信号により反響の除去された残余反響
信号(e)に、NETから出力された近端信号が包含さ
れ、よって、前記適応反響除去器20のフィルター係数
が破壊されるため、同時通話検出部80から同時通話を
検出して前記制御部90に提供するようになっている。
【0029】即ち、前記同時通話検出部80が同時通話
を検出すると、前記制御部90は先ず前記適応反響除去
器20を制御して、残余反響信号(e)に近端信号が包
含されているため前記適応反響除去器20のフィルター
係数の適用を中止させると共に、他の構成要素も制御し
て、通話を継続させるが、この場合の同時通話検出部8
0の構成及び動作については後途する。
【0030】次いで、送信端損失部100は前記制御部
90の制御により送信端に適当な損失を与え、ハウリン
グ制御部110は前記制御部90の制御動作によりハウ
リングを検出して制御し、センタークリッパー120は
前記適応反響除去器20により完全に除去されなかった
反響信号をセンタークリッピング動作により完全に除去
して加算部140に出力し、該加算部140は完全に反
響信号の除去された信号と快適雑音発生部130からの
環境雑音とが混合された信号(Sout)とを生成しF
ETに出力して、本発明に係る音響反響制御システムの
動作を終了する。
【0031】また、このような本発明に係る同時通話検
出部80においては、図2に示したように、同時通話の
ときNETから出力された信号と反響経路による反響信
号(y)とがマイクロフォン40により加算された近端
信号z(n)に応答して同時通話を検出する同時通話検
出用格子予測器82と、FETから出力された信号に応
答して同時通話検出のためのしきい値を計算するしきい
値決定用格子予測器81と、それら格子予測器81、8
2の出力を受けて同時通話及び反響経路の変化を区分す
る同時通話決定部83と、を備えて構成されている。
【0032】以下、前記同時通話検出部80の動作に対
し説明する。
【0033】先ず、同時通話による近端信号z(n)は
ディジタル化された反響信号y(n)とは統計的特性の
異なる信号を追加包含する。また、NETから出力され
た信号は反響信号y(n)に比べ大きいレベルを有する
ため、NET信号が開始されるときは統計的特性が大き
く変化され、よって、近端信号z(n)を受信する前記
同時通話検出用格子予測器82の反射係数の変化度も大
きくなる。
【0034】一方、使用者がスピーカーのボリュームを
上げたり、移動したり、またはドアーを開閉したりして
反響経路に変化が発生することは、統計的に変化が少な
いため、同時通話のときよりも反射係数の変化度も小さ
くなる。併し、上記のように反響経路が変化するときも
反射係数が変化され、それを同時通話と間違えることを
防止するために、次式(1)のように反射係数の変化度
Dz(n)を推定し、該推定値を適切に選択されたしき
い値と比較することで、同時通話であるか、または反響
経路の変化であるかを区分する。
【0035】
【数3】 上記式(1)中、Гはp次に構成された格子予測器にお
いて有効値を有する反射係数のある次数までを示し、k
は音声信号の特性を表すパラメータ、ki(n)は離散
時間nにおける反射係数、Ki(n−T)はn時間から
Tサンプル以前の反射係数、をそれぞれ示したものであ
る。
【0036】もし、同時通話が発生したときは反射係数
の変化度Dz(n)が急に大きくなるが、上述したよう
に反響経路に変化が発生したときも該変化度Dz(n)
が大きく変化すると、本発明の同時通話検出部80は反
響経路が変化されたときも同時通話と判断してフィルタ
ー係数の適応を中止するため、性能の低下が極めて深刻
になる憂いがあるが、これは以下のように解決すること
ができる。
【0037】即ち、音響反響制御システムから反響経路
に変化が発生するときは、既に説明したように、使用者
がスピーカーのボリュームを上げたり、移動したり、ま
たはドアーを開閉したときであるが、スピーカーのボリ
ュームを上げてもNETの近端信号z(n)の統計的特
性は変化されないため、前記反射係数の変化度Dz
(n)は殆ど変化しない。且つ、周辺環境の変化による
ときも、信号の統計的特性の変化は反響経路による部分
のみで発生するため、NETの信号が開始されるときよ
りは極めて小さい変化が発生する。
【0038】併し、反射係数の変化度Dz(n)の増加
は、遠端信号x(n)の統計的特性が変化したとき、即
ち、隣接する音素間に統計的特性が急激に変化したとき
にも発生することがある。従って、遠端信号x(n)に
も格子予測部を設置して該遠端信号x(n)の統計的特
性が急激に変化したかを確認する必要がある。
【0039】ここで、遠端信号x(n)に対する反射係
数の変化度をDx(n)と標記すると、本発明の同時通
話検出部80は次のように動作する。
【0040】(1)先ず、しきい値検出用格子予測器8
1は遠端信号x(n)に対する反射係数の変化度Dx
(n)を計算する。
【0041】(2)該反射係数の変化度Dx(n)の計
算値から同時通話検出のためのしきい値Dth(n)を計
算する。ここで、しきい値Dth(n)は次式(2)のよ
うに計算して求める。
【0042】 Dth(n)=γ× max{Dx(n−C)、Dx(n
−(C+1))、...、Dx(n−M)}...
(2) ここで、γは常数、Cは反響経路の直接経路による時間
遅延を考慮した値、Mは室内空間の影響を考慮する過去
値の範囲をそれぞれ示したものである。そして、γは1
より大きい値であって、反響信号対雑音の比を考慮して
設定すべきである。その理由としては、γを小さく設定
すると、同時通話には敏感に反応するが、音声信号の統
計的特性の変化も同時通過と誤って判断することもあり
得るため、やや高く設定する。
【0043】(3)このとき、同時通話検出用格子予測
器82は、近端信号z(n)に対する反射係数の変化度
Dz(n)を計算する。
【0044】(4)このように、しきい値検出用格子予
測器81及び同時通話検出用格子予測器82は、遠端信
号x(n)に対するしきい値Dth(n)及び近端信号z
(n)に対する反射係数の変化度Dz(n)をそれぞれ
同時通話決定部83に出力する。 (5)次いで、該同
時通話決定部83は入力される両値を比較し、該比較結
果、近端信号z(n)に対する反射係数の変化度Dz
(n)が遠端信号x(n)に対するしきい値Dth(n)
よりも大きいときは同時通話と判断し、小さいときは同
時通話でないと判断して、該判断結果を制御部90に出
力する。
【0045】(6)次いで、制御部90は適応反響除去
器20を制御し、同時通話のときは内部の適応フィルタ
ー係数の適応を中止させ、同時通話でないときは適応フ
ィルター係数を継続して適応させる。
【0046】このように同時通話でなくFETからの遠
端信号に基づいた反響信号のみが存在すると、前記適応
反響除去器20により反響が除去されるため通話の品質
が保障され、反響経路に変化が発生したときも前記適応
反響除去器20の動作により反響信号は除去される。ま
た、同時通話検出部80が同時通話を検出したときは、
前記適応反響除去器20の動作が停止されたまま通話が
維持されるため、この期間の間には前記適応反響除去器
20のフィルター係数の発散が防止される。
【0047】このような方法により動作すると、同時通
話及び反響経路の変化が時間の遅延なしに検出して区分
されるため一層迅速に同時通話を検出することができ
る。
【0048】尚、本発明はハンドフリーの通話方式で発
生する反響だけではなく、一般の電話器を用いた長距離
通話にも適用することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の音響反響
制御システム及びその同時通話制御方法においては、格
子予測器を用いて正確な同時通話区間及び反響経路の変
化を検出し、該検出した同時通話区間では適応反響除去
器のフィルター係数の適用を中止するようにして質の高
い通話が可能になる。更に、反響経路の変化が発生した
ときは時間の遅延なしにフィルター係数の適用を遂行さ
せて迅速な音響反響除去を行い通話の品質を向上し得る
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音響反響制御システムを示したブ
ロック図である。
【図2】図1の同時通話検出部80を示したブロック図
である。
【符号の説明】
10 受信端損失部 20 適応反響除去器 30 スピーカー 40 マイクロフォン 50 減算部 60 送信端通話区間検出部 70 受信端通話区問検出部 80 同時通話検出部 81 しきい値決定用格子予測器 82 同時通話検出用格子予測器 83 同時通話決定部 90 制御部 100 送信端損失部 110 ハウリング制御部 120 センタークリッパー 130 快適雑音発生部 140 加算部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−56421(JP,A) 特開 昭62−299120(JP,A) 特開 昭62−176337(JP,A) Jae Ha Yoo 他,“An Acouxtic Echo Canc eller By Using the Reduced Lattice F ilter Structure.”, JOURNAL OF THE KO REAN INSTITUTE OF TELEMATICS AND ELE CTRONICS VOLUME B, Vol.32,No.11(1995.11)p. 1473−1480 Jae Ha Yoo 他,“A D ouble Talk Detecto r Using The Reflec tion Coefficient s." JOURNAL OF THE KO REAN INSTITUTE OF TELEMATICS AND ELE CTRONICS VOLUME S, Vol.34,No.10(1997.10.25) p.1159−1168 Jae Ha Yoo 他,“A N EW DOUBLE TALK DET ECTOR USING TEH LA TTICE PREDICTORS F OR AN ACOUSTIC ECH O CANCELLER.”1997 IE EE TENCON,Vol.2, (1997.12)p.483−486 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 3/20 - 3/23 H03H 15/00 - 21/00 H04M 1/58 - 1/60

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響反響制御システムであって、 遠端話者(FET)から出力された遠端信号に対応する
    反響信号を計算し、計算された反響信号を生成する適応
    反響除去器と、近端話者から出力された近端信号に前記反響信号が混合
    された近端信号を入力信号として受け、音声信号の特性
    を表す反射係数の変化度を計算する同時通話検出用格子
    予測器と、 前記遠端信号を入力信号として受け、音声信号の特性を
    表す反射係数を利用して前記遠端信号に対する反射係数
    の変化度を計算し、該変化度の計算値から同時通話検出
    のためのしきい値を計算するしきい値決定用格子予測器
    と、 前記同時通話検出用格子予測器の反射係数の変化度と前
    記しきい値決定用格子予測器のしきい値とをそれぞれ受
    けて比較し、該比較結果により同時通話の発生可否を判
    断する同時通話決定部と、 該同時通話決定部の出力により同時通話のとき前記適応
    反響除去器の動作を中止させる制御部と、を包含して構
    成されることを特徴とする音響反響制御システム。
  2. 【請求項2】 前記入力信号に対する反射係数の変化度
    は、次式 【数1】 により計算され、ここで、式中Гはp次に構成された格
    子予測器において有効値を有する反射係数のある次数ま
    でを示し、kは音声信号の特性を表すパラメータ、ki
    (n)は離散時間nにおける反射係数、Ki(n−T)
    はn時間からTサンプル以前の反射係数、をそれぞれ示
    したことを特徴とする請求項1記載の音響反響制御シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記しきい値は、次式 Dth(n)=γ× max {Dx(n−C)、Dx
    (n−(C+1))、...、D(n−M)} により計算され、ここで、式中、γは常数、Cは反響経
    路の直接経路による時間遅延を考慮した値、Mは室内空
    間の影響を考慮する過去値の範囲をそれぞれ示したこと
    を特徴とする請求項1記載の音響反響制御システム。
  4. 【請求項4】 前記γは1より大きい値で、反響信号対
    雑音の比を考慮して設定することを特徴とする請求項3
    記載の音響反響制御システム。
  5. 【請求項5】 音響反響制御システムの同時通話検出器
    であって、近端話者から出力された近端信号に 遠端話者から出力さ
    れた遠端信号に基づいた反響信号混合された近端信号
    を入力信号として受け、音声信号の特性を表す反射係数
    の変化度を計算する同時通話検出用格子予測器と、 前記遠端信号を入力信号として受け、音声信号の特性を
    表す反射係数を利用して前記遠端信号に対する反射係数
    の変化度を計算し、該計算値から同時通話検出のための
    しきい値を計算するしきい値決定用格子予測器と、前記各格子予測器の出力をそれぞれ受け、それらを 比較
    し、該比較結果によって同時通話の発生可否を判断する
    同時通話決定部と、を包含することを特徴とする音響反
    響制御システムの同時通話検出器。
  6. 【請求項6】 音響反響制御システムの同時通話制御方
    法であって、 遠端話者から出力された遠端信号に対する反射係数の変
    化度と、近端話者から出力された近端信号と前記遠端信
    号に基づいた反響信号混合された近端信号に対する
    反射係数の変化度と、を計算する段階と、 前記遠端信号に対する反射係数の変化度から同時通話検
    出のためのしきい値を計算する段階と、 前記しきい値と前記近端信号に対する反射係数の変化度
    とを比較する段階と、 該比較結果、前記近端信号に対する反射係数の変化度が
    前記しきい値より大きいときは、前記反響信号を計算
    し、該計算された反響信号を生成する適応反響除去器の
    フィルター係数の適用動作を中止し、大きくないとき
    は、前記フィルター係数を適用し続けて反響信号を除去
    する段階と、を順次行うことを特徴とする音響反響制御
    システムの同時通話制御方法。
  7. 【請求項7】 音響反響制御システムの同時通話検出方
    法であって、 遠端話者から出力された遠端信号に対する反射係数の変
    化度と、前記遠端信号に基づいた反響信号の混合された
    近端信号に対する反射係数の変化度と、を計算する段階
    と、 前記遠端信号に対する反射係数の変化度から同時通話検
    出のためのしきい値を計算する段階と、 該しきい値と前記近端信号に対する反射係数の変化度と
    を比較する段階と、 該比較結果、前記近端信号に対する反射係数の変化度が
    前記しきい値よりも大きいときを同時通話の発生と判断
    して同時通話を検出する段階と、を順次行うことを特徴
    とする音響反響制御システムの同時通話検出方法。
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