JPH0677974A - フレーム通信装置 - Google Patents

フレーム通信装置

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JPH0677974A
JPH0677974A JP4226220A JP22622092A JPH0677974A JP H0677974 A JPH0677974 A JP H0677974A JP 4226220 A JP4226220 A JP 4226220A JP 22622092 A JP22622092 A JP 22622092A JP H0677974 A JPH0677974 A JP H0677974A
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frame
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JP4226220A
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Akira Jinzaki
明 陣▲崎▼
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレーム通信における再送制御技術に関し、
受信側の通信装置における処理能力の低下を防止し、か
つネットワーク全体の通信効率の低下も防止することを
目的とする。 【構成】 受信側の通信装置101が受信準備が整って
なく送信フレーム104の通信データ105を正常に取
り込むことができない場合には、受信側の通信装置10
1のフレーム受信制御手段102から送信側の通信装置
101へ、拒否応答が設定されたフレーム107が返送
される。この結果、送信側の通信装置101のフレーム
送信制御手段103は、送信待機状態となる。受信側の
通信装置101のフレーム受信制御手段102は、受信
準備が整った時点で、送信側の通信装置101に送信要
求が設定されたフレーム108を送り、これを受けて、
送信側の通信装置101のフレーム送信制御手段103
は、受信側の通信装置101へ送信フレーム104を再
送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フレーム通信における
再送制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】パケット通信システムなどの従来のフレ
ーム通信システムにおいては、フレームの通信は常に送
信元の主導で行われている。
【0003】即ち、送信元の通信装置(ノード)は、送
信すべきフレームが発生すると、受信側の通信装置の状
態にかかわりなくそのフレームを送信し、そのフレーム
に対する受信側からの応答フレームによって送信の成功
/失敗を判定し、送信に失敗した場合は適当なリトライ
処理(例えば一定時間待った後にフレームを再度送信す
る処理)を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
送信元主導の再送制御においては、以下のような問題点
が存在する。
【0005】まず、受信側の通信装置に多くのパケット
が集中するような場合、上述の従来例では、受信側の通
信装置の状態によらずに送信側の通信装置がフレームを
送信してしまうため、受信側の通信装置における通信バ
ッファの枯渇などの理由で送信が失敗する確率が高くな
る。これに対して、送信側の通信装置は、リトライ処理
に移行するが、この処理は更にフレーム数を増加させる
ため、受信側の通信装置がますますフレームを受信しに
くい状態となってしまう。また、受信側の通信装置にお
いては、拒否応答を返送する処理の割合が増加するた
め、更に処理能力が低下してしまう。即ち、一時的に送
信フレームが増大するような状況は一般に起こり得る
が、これが引き金となって長い時間の受信困難状態が続
いてしまうという第1の問題点を有している。
【0006】次に、上述のような状態では、再送フレー
ム及び拒否応答フレームなど、ネットワークを伝送され
るフレームの数が増大するため、ネットワークの利用効
率が低下してしまうという第2の問題点を有している。
【0007】上述の第1の問題点を回避するためには、
送信側の通信装置がフレームを再送するまでの待ち時間
を十分に長くすればよいが、そのようにすると、待ち時
間の設定値によっては、逆に受信側の通信装置が受信可
能であってもフレームの送信が抑止される場合が生じて
しまい、結果的に通信効率が低下してしまうという第3
の問題点を有している。
【0008】更に、上述の第1の問題点に付随して、受
信側の通信装置が受信すべきフレームに優先度が設定さ
れている場合、フレームが輻輳した結果高い優先度が設
定されているフレームも再送状態になってしまい、優先
されなくなる可能性が生じてしまうという第4の問題点
を有している。
【0009】本発明は、受信側の通信装置における処理
能力の低下を防止し、かつネットワーク全体の通信効率
の低下も防止することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明のブロッ
ク図である。本発明は、複数の通信装置101がパケッ
トデータなどのフレームによって相互に通信を行う通信
システムを前提とする。
【0011】そして、それぞれの通信装置101内に、
以下のようなフレーム受信制御手段102及びフレーム
送信制御手段103を有する。即ち、まず、フレーム受
信制御手段102は、自装置が受信側の通信装置101
である場合に、自装置以外の通信装置101から自装置
宛の送信フレーム104を受信する。そして、フレーム
受信制御手段102は、その受信した送信フレーム10
4に格納されている通信データ105を受信可能なら送
信元の通信装置101に承諾応答を設定したフレーム1
06を返送する。また、フレーム受信制御手段102
は、受信した送信フレーム104に格納されている通信
データ105を受信不可能なら送信元の通信装置101
に拒否応答を設定したフレーム107を返送する。更
に、フレーム受信制御手段102は、受信した送信フレ
ーム104の通信データ105を受信可能な状態におい
て自装置以外の通信装置101に送信要求を設定したフ
レーム108を返送する。
【0012】次に、フレーム送信制御手段103は、自
装置が送信元の通信装置101である場合に、送信フレ
ーム104を受信側の通信装置101に送信する。ま
た、フレーム送信制御手段103は、受信側の通信装置
101から承諾応答が設定されたフレーム106を受信
したら送信手順を完了する。更に、フレーム送信制御手
段103は、受信側の通信装置101から拒否応答が設
定されたフレーム107を受信したら送信待機状態にな
る。そして、フレーム送信制御手段103は、その送信
待機状態において受信側の通信装置101から送信要求
が設定されたフレーム108を受信したら送信フレーム
104を受信側の通信装置101に再送信する。
【0013】上述の本発明の構成において、フレーム受
信制御手段102は、拒否応答を設定したフレーム10
7を返送した後、受信した送信フレーム104の通信デ
ータ105を受信可能な状態となった時点において送信
元の通信装置101に送信要求を設定したフレーム10
8を返送するように構成することができる。或いは、フ
レーム受信制御手段102は、受信した送信フレーム1
04の通信データ105を受信可能な状態において自装
置以外の通信装置101に送信要求を設定したフレーム
108を所定時間間隔で送信するように構成することが
できる。
【0014】また、上述の本発明の構成において、フレ
ーム受信制御手段102は、受信した送信フレーム10
4の通信データ105を受信可能な状態において自装置
以外の特定の通信装置101又は自装置以外の特定の通
信装置群101に送信要求を設定したフレーム108を
返送するように構成することができる。
【0015】更に、上述の本発明の構成において、フレ
ーム受信制御手段102は、受信した送信フレーム10
4の通信データ105を受信可能な状態において自装置
以外の通信装置101に特定の種類の送信フレーム10
4に対する送信要求を設定したフレーム108を返送
し、一方、フレーム送信制御手段103は、送信待機状
態において受信側の通信装置101から特定の種類の送
信フレーム104に対する送信要求が設定されたフレー
ム108を受信したら特定の種類の送信フレーム104
のみを受信側の通信装置101に再送信するように構成
することができる。
【0016】加えて、上述の本発明の構成において、フ
レーム送信制御手段103は、送信フレーム104にそ
の送信フレームの識別情報を付加し、一方、フレーム受
信制御手段102は、受信した送信フレーム104に付
加されている識別情報を検査することにより、同じ通信
データ105が設定された送信フレーム104が重複し
て受信されたか否かを検査し、重複が発生した場合に
は、その通信データ105を廃棄すると共に送信元の通
信装置101に承諾応答を設定したフレーム106を返
送するように構成することができる。
【0017】
【作用】受信側の通信装置101が送信元の通信装置1
01からの送信フレーム104の通信データ105を正
常に受信できた場合には、受信側の通信装置101のフ
レーム受信制御手段102から送信元の通信装置101
へ、承諾応答が設定されたフレーム106が返送され
る。送信元の通信装置101のフレーム送信制御手段1
03は、上述の承諾応答が設定されたフレーム106を
受信することによって、送信手順を完了する。
【0018】受信側の通信装置101が受信準備が整っ
てなく送信フレーム104の通信データ105を正常に
取り込むことができない場合には、受信側の通信装置1
01のフレーム受信制御手段102から送信側の通信装
置101へ、拒否応答が設定されたフレーム107が返
送される。この結果、送信側の通信装置101のフレー
ム送信制御手段103は、受信側の通信装置101から
送信要求が設定されたフレーム108が送られてくるま
で、当該受信側の通信装置101への送信フレーム10
4の再送信を見合わせる送信待機状態となる。
【0019】そして、受信側の通信装置101のフレー
ム受信制御手段102は、受信準備が整った時点で、送
信側の通信装置101に送信要求が設定されたフレーム
108を送り、これによって、送信側の通信装置101
のフレーム送信制御手段103は、受信側の通信装置1
01へ送信フレーム104を再送信する。
【0020】このように、受信側の通信装置101の受
信準備が整った時点で送信フレーム104の送信処理が
リトライされるため、受信側の通信装置101は最適な
通信効率で送信フレーム104を受信することができ
る。
【0021】ここで、フレーム受信制御手段102は、
拒否応答を設定したフレーム107を返送した後、受信
した送信フレーム104の通信データ105を受信可能
な状態となった時点において送信元の通信装置101に
送信要求を設定したフレーム108を返送することによ
り、効率の良い通信が可能となる。
【0022】一方、フレーム受信制御手段102は、受
信した送信フレーム104の通信データ105を受信可
能な状態において、自装置以外の通信装置101に送信
要求を設定したフレーム108を所定時間間隔で送信す
ることにより、伝送障害等によって送信要求を設定した
フレーム108が送信元の通信装置101で受け取られ
ず送信元の通信装置101が永久に送信待機状態となっ
てしまう事態を防止することができる。
【0023】また、フレーム受信制御手段102は、自
装置以外の特定の通信装置101又は自装置以外の特定
の通信装置群101に送信要求を設定したフレーム10
8を返送することにより、通信装置101に優先順位を
設定することができる。
【0024】更に、フレーム受信制御手段102は、特
定の種類の送信フレーム104に対する送信要求を設定
したフレーム108を返送することにより、送信フレー
ム104の種類によって優先順位を設定することができ
る。
【0025】加えて、送信フレーム104にその送信フ
レーム104の識別情報を付加するようにすれば、伝送
障害等により送信元の通信装置101が受信側の通信装
置101からの承諾応答が設定されたフレーム106を
受信できなかった場合等において、送信元の通信装置1
01が同じ通信データ105が設定された送信フレーム
104を重複して送信してしまったような場合でも、受
信側の通信装置101は、送信フレーム104に付加さ
れている識別情報を検査することにより、適切に対処で
きる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
つき詳細に説明する。 <本発明の実施例の構成>図2は、本発明の実施例が適
用されるネットワークの構成図である。
【0027】光ファイバリング206を中心に構成され
るネットワーク201には、複数のノード202(図2
では、#000、#***、#%%%、などの番号で示されている)
が接続される。
【0028】ノード202において、プロセッサバス2
05には複数のプロセッサ204が接続され、プロセッ
サバス205はメッセージ通信装置203に収容され
る。メッセージ通信装置203は、プロセッサバス20
5を介してプロセッサ204が送信又は受信するメッセ
ージデータを処理し、また、光ファイバリング206に
対し入力又は出力されるメッセージデータが格納された
フレームを処理する。
【0029】次に、図3は、本発明の実施例における図
2のノード202内のメッセージ通信装置203の構成
図である。実メモリ307は、メッセージデータを一時
保持する通信バッファとして機能する。
【0030】制御メモリ308は、メッセージの通信に
使用される仮想記憶空間上の各仮想ページアドレス毎
に、その仮想ページアドレスが実メモリ307内の実ペ
ージアドレスに割り付けられている場合にはその実ペー
ジアドレスと、その仮想ページアドレスのページ状態
(通信状態)を示すデータを記憶する。
【0031】プロセッサバスインタフェース312は、
図2のプロセッサバス205を収容すると共に外部バス
301に接続され、図2のプロセッサ204からプロセ
ッサバス205を介して入力されるメッセージデータ等
を、外部バス301及びバーチャルメモリコントローラ
309を介して実メモリ307に出力し、逆に、実メモ
リ307からバーチャルメモリコントローラ309及び
外部バス301を介して入力されるメッセージデータ等
を、プロセッサバス205を介してプロセッサ204に
出力する。
【0032】また、プロセッサバスインタフェース31
2は、外部バス301、バス結合部311及びCPUバ
ス302を介して、CPU313との間で、通信制御デ
ータの授受を行う。
【0033】図2には明示してないが、図3では、プロ
セッサバス205は、1ノードあたり2本設けられてい
る。従って、プロセッサバスインタフェース312も、
各プロセッサバス205に対応して、#0と#1の2つが設
けられている。そして、#0のプロセッサバスインタフェ
ース312は、制御線319を用いて、#0と#1の各プロ
セッサバスインタフェース312が外部バス301をア
クセスする場合の競合制御を行う。更に、#0のプロセッ
サバスインタフェース312は、制御線321、322
を介して、後述するCPUバスアービタ314及びI/
Oコントローラ315との間でバスの使用に関する制御
データを授受しながら、外部バス301の競合制御を行
って、必要なときには制御線320を介してバス結合部
311の開閉制御を行う。
【0034】ネットワーク制御回路310は、フレーム
の送信時には、CPU313からCPUバス302、I
/Oコントローラ315、及びネットワーク命令/結果
バス303を介して入力される送信命令に基づいて、制
御メモリアクセスバス306を介して制御メモリ308
をアクセスしながら、実メモリ307からバーチャルメ
モリコントローラ309及びネットワークデータ送信バ
ス305を介して送信されるべきメッセージデータを読
み出し、それを含むフレームを構築し、それを光ファイ
バリング206に送出し、その送信結果を、ネットワー
ク命令/結果バス303、I/Oコントローラ315、
及びCPUバス302を介してCPU313に通知す
る。
【0035】また、ネットワーク制御回路310は、光
ファイバリング206からのフレームの受信時には、制
御メモリアクセスバス306を介して制御メモリ308
をアクセスしながら、その受信フレームを他のノード2
02へ中継する。又は、その受信フレーム内のメッセー
ジデータを取り出し、ネットワークデータ受信バス30
4からバーチャルメモリコントローラ309を介して実
メモリ307に格納し、その受信結果を、ネットワーク
命令/結果バス303、I/Oコントローラ315、及
びCPUバス302を介してCPU313に通知する。
【0036】CPU313は、CPUバス302に接続
され、動作開始時に、CPUバス302に接続されるE
PROM316からCPUバス302に接続されるプロ
グラムRAM317に書き込まれる制御プログラムに従
って動作する。
【0037】このCPU313は、CPUバス302、
バス結合部311、及び外部バス301を介して、プロ
セッサバスインタフェース312との間で、通信制御デ
ータの授受を行う。
【0038】また、CPU313は、フレームの送信時
には、CPUバス302、I/Oコントローラ315、
及びネットワーク命令/結果バス303を介して、送信
命令をネットワーク制御回路310へ出力し、その後、
ネットワーク制御回路310から、ネットワーク命令/
結果バス303、I/Oコントローラ315、及びCP
Uバス302を介して、送信結果通知を受け取る。逆
に、CPU313は、フレームの受信時には、ネットワ
ーク制御回路310から、ネットワーク命令/結果バス
303、I/Oコントローラ315、及びCPUバス3
02を介して、受信結果通知を受け取る。
【0039】更に、CPU313は、CPUバス302
を介して制御メモリ308内の各仮想ページアドレスの
ページ状態データ(通信状態を示すデータ)をアクセス
すると共に、CPUバス302及びバーチャルメモリコ
ントローラ309を介して制御メモリ308内の各仮想
ページアドレスの実ページアドレスデータ及び実メモリ
307をアクセスする。
【0040】I/Oコントローラ315は、CPUバス
302に接続され、特には図示しない外部の周辺装置が
接続される周辺装置バス318を収容する。また、I/
Oコントローラ315は、前述したように、CPUバス
302及びネットワーク命令/結果バス303を介し
て、CPU313とネットワーク制御回路310との間
で授受される送信命令、送信結果通知又は受信結果通知
を中継する。
【0041】更に、I/Oコントローラ315は、CP
U313が外部バス301をアクセスするアドレスをC
PUバス302に対して指定した場合に、制御線322
を介して#0のプロセッサバスインタフェース312に、
外部バスアクセス要求を出力する。
【0042】CPUバスアービタ314は、プロセッサ
バスインタフェース312から制御線321を介してC
PUバスアクセス要求(バスグラント要求)を受け取っ
た場合に、CPU313に対して制御線323を介して
バス使用要求(バスグラント要求)を出力し、CPU3
13から制御線323を介してバス使用許可(バスグラ
ントアクノリッジ)を受け取り、それに基づいてCPU
バスアクセス許可(バスグラントアクノリッジ)を制御
線321を介して#0のプロセッサバスインタフェース3
12に返す。
【0043】バーチャルメモリコントローラ309は、
プロセッサバスインタフェース312と実メモリ307
との間で外部バス301を介して授受されるデータ、C
PU313と実メモリ307又は制御メモリ308との
間でCPUバス302を介して授受されるデータ、ネッ
トワーク制御回路310と実メモリ307との間でネッ
トワークデータ受信バス304又はネットワークデータ
送信バス305を介して授受されるデータのスイッチン
グ制御及び競合制御を行う。 <本発明の実施例の動作>以上の構成を有する本発明の
実施例の動作について説明する。
【0044】今、図2及び図3において、例えば#000の
ノード202内の1つのプロセッサ204から、#***の
ノード202内の他の1つのプロセッサ204にメッセ
ージデータを送信する場合の動作について説明する。
【0045】この場合に、#000のノード202内の1つ
のプロセッサ204から送信されるメッセージデータ
は、プロセッサバス205を介してそのノード内のメッ
セージ通信装置203(以下、#000のメッセージ通信装
置203と呼ぶ)の実メモリ307に転送された後に、
#***のノード202内のメッセージ通信装置203(以
下、#***のメッセージ通信装置203と呼ぶ)の実メモ
リ307に送られ、その後、その実メモリ307からプ
ロセッサバス205を介して宛て先のプロセッサ204
に転送される。即ち、各メッセージ通信装置203の実
メモリ307は、通信バッファとして機能する。送信に成功する場合の動作 始めに、送信に成功する場合の動作について説明する。
【0046】まず、送信元のノード202内の1つのプ
ロセッサ204からそのノード内のメッセージ通信装置
203の実メモリ307へのメッセージデータの転送
は、次のようにして行われる。
【0047】CPU313のプロセッサ用受信制御機能
は、CPUバス302及びバーチャルメモリコントロー
ラ309を介して実メモリ307をアクセスすることに
よって、実メモリ307において、プロセッサ用受信バ
ッファキューに空きバッファキューに接続されている空
きバッファを接続する。なお、プロセッサ用受信制御機
能は、CPU313がプログラムRAM317に記憶さ
れた制御プログラムを実行することにより実現される機
能である。
【0048】そして、CPU313のプロセッサ用受信
制御機能は、CPUバス302、バス結合部311、及
び外部バス301を介して、例えば#0のプロセッサバス
インタフェース312を起動すると共に、そのインタフ
ェース312に対して上述のプロセッサ用受信バッファ
キューの先頭アドレスを通知する。
【0049】プロセッサバスインタフェース312は、
プロセッサ204からプロセッサバス205を介して転
送されてきたメッセージデータを受信し、上記先頭アド
レスを受信開始アドレスとしてバッファアドレスを順次
更新しながら、上述の受信されたメッセージデータを、
外部バス301及びバーチャルメモリコントローラ30
9を介して、実メモリ307内のプロセッサ用受信バッ
ファキューに接続された空きバッファに、順次転送す
る。
【0050】プロセッサバスインタフェース312は、
プロセッサ用受信バッファキューに接続される空きバッ
ファがなくなると、自動的に停止して、その旨を外部バ
ス301、バス結合部311、及びCPUバス302を
介してCPU313に通知する。
【0051】CPU313のプロセッサ用受信制御機能
は、まず、CPUバス302及びバーチャルメモリコン
トローラ309を介して実メモリ307を制御して、上
述した受信済のバッファをプロセッサ用受信バッファキ
ューから切り離しネットワーク用送信バッファに接続す
る。これ以後、実メモリ307内のネットワーク用送信
バッファに対する処理は、CPU313のプロセッサ用
受信制御機能からネットワーク用送信制御機能に引き渡
され、次に説明するようにして、送信元のノード202
のメッセージ通信装置203内の実メモリ307から、
宛て先のプロセッサ204が収容されるノード202の
メッセージ通信装置203内の実メモリ307への、メ
ッセージデータの転送動作が実行される。
【0052】メッセージ通信装置203間のメッセージ
データの通信には、ネットワーク仮想記憶システム(N
ET−VMS)という特別な方式が適用される。まず、
図2のネットワーク201全体で、仮想記憶空間が定義
される。この仮想記憶空間は、複数の仮想ページに分割
され、メッセージデータの通信はこの仮想ページを介し
て行われる。例えば、仮想記憶空間は、0000〜FFFFペー
ジ(16進数)までの仮想ページアドレスに分割され
る。1つの仮想ページは、メッセージデータの1単位で
あるパケットを十分に収容可能な固定長(例えば8キロ
バイト長)のデータ長を有する。なお、以下特に言及し
ないときは、仮想ページアドレス及び後述する実ページ
アドレスは、16進数で表現する。
【0053】次に、この仮想記憶空間の所定ページ数毎
例えば16ページ毎に、ネットワーク201に接続され
る各ノード202のメッセージ通信装置203が割り当
てられる。例えば、0000〜000Fページには#000番目のノ
ード202のメッセージ通信装置203が割り当てら
れ、0010〜001Fページには#001番目のノード202のメ
ッセージ通信装置203が割り当てられ、以下同様にし
て、***0〜***Fページ及び%%%0〜%%%Fページ(3桁の *
及び %はそれぞれ0〜 Fの16進数のうち任意の数)に
は、それぞれ#***番目及び#%%%番目の各ノード202の
メッセージ通信装置203が割り当てられる。
【0054】従って、上述の例では、ネットワーク20
1には、#000〜#FFFまでの最大で4096台のメッセー
ジ通信装置203が接続可能である。一方、各メッセー
ジ通信装置203内の実メモリ307は、それぞれが上
述の仮想ページと同じデータ長を有する複数の実ページ
に分割される。実メモリ307のページ容量は、仮想記
憶空間のページ容量よりはるかに小さくてよく、例えば
64〜256ページ程度でよい。
【0055】次に、各メッセージ通信装置203の制御
メモリ308にはそれぞれ、図4に示されるように、全
仮想ページアドレス分の制御データが記憶される。各仮
想ページアドレスの制御データは、図4に示されるよう
に、その仮想ページアドレスに対応付けられる自メッセ
ージ通信装置203内の実メモリ307の実ページアド
レスデータと、その仮想ページアドレスの通信状態を示
すページ状態データとから構成されている。
【0056】そして、初期状態として、図6のS1で示
されるように、各ノード202内のメッセージ通信装置
203の制御メモリ308において、そのノード202
に割り当てられている仮想ページアドレスには、CPU
313のネットワーク用受信制御機能により、自メッセ
ージ通信装置203の実メモリ307内の任意の空きペ
ージに設けられるネットワーク用受信バッファの実ペー
ジアドレスと、ページ状態として受信バッファ割付状態
VPが、それぞれ予め書き込まれている。なお、ネットワ
ーク用受信制御機能は、CPU313がプログラムRA
M317に記憶された制御プログラムを実行することに
より実現される。
【0057】例えば、#000のメッセージ通信装置203
の制御メモリ308において、自メッセージ通信装置2
03に割り当てられている0000,0001,・・・ ,000Fペー
ジの各仮想ページアドレスには、図4に示されるよう
に、実メモリ307内のs,q,・・・,pの各実ページアド
レスが書き込まれ、受信バッファ割付状態を示すページ
状態VPが書き込まれている。
【0058】また、#***のメッセージ通信装置203の
制御メモリ308において、自メッセージ通信装置20
3に割り当てられている***0,***1,・・・ ,***Fページ
の各仮想ページアドレスには、図4に示されるように、
実メモリ307内のv,u,・・・,tの各実ページアドレス
が書き込まれ、受信バッファ割付状態を示すページ状態
VPが書き込まれている。
【0059】同様に、#%%%のメッセージ通信装置203
の制御メモリ308において、自メッセージ通信装置2
03に割り当てられている%%%0,%%%1,・・・ ,%%%Fペー
ジの各仮想ページアドレスには、図4に示されるよう
に、実メモリ307内のy,w,・・・,xの各実ページアド
レスが書き込まれ、受信バッファ割付状態を示すページ
状態VPが書き込まれている。
【0060】今、前述したプロセッサ204からメッセ
ージ通信装置203へのメッセージデータの転送動作に
よって、例えば#000のノード202において、メッセー
ジ通信装置203の実メモリ307内の、実ページアド
レスがr であるネットワーク用送信バッファに、#000の
ノード202内の1つのプロセッサ204からメッセー
ジデータが転送されているものとする。
【0061】CPU313のネットワーク用送信制御機
能は、CPUバス302及びバーチャルメモリコントロ
ーラ309を介して実メモリ307内のネットワーク用
送信バッファに格納されているメッセージデータのヘッ
ダ内の宛て先アドレス部を解析することによって、その
宛て先アドレスに対応するプロセッサ204が収容され
るノード202に割り当てられている仮想ページアドレ
スのうち、ページ状態がバッファ未割付状態NAとなって
いるものを決定する。図4の例では、例えば仮想ページ
アドレス***2が決定される。なお、ネットワーク用送信
制御機能は、CPU313がプログラムRAM317に
記憶された制御プログラムを実行することにより実現さ
れる。
【0062】次に、図6のS2で示されるように、CP
U313のネットワーク用送信制御機能は、制御メモリ
308内の上述の決定した仮想ページアドレスに、上述
のメッセージデータが格納されているネットワーク用送
信バッファの実ページアドレスを書き込み、ページ状態
を、バッファ未割付状態NAから送信状態SDに変更する。
図4の例では、例えば仮想ページアドレス***2に実ペー
ジアドレスr と送信状態SDが設定される。
【0063】そして、図6のS3で示されるように、C
PU313のネットワーク用送信制御機能は、I/Oコ
ントローラ315内の送信用FIFOに、CPUバス3
02を介して、送信命令と共に、上述の仮想ページアド
レスと、上述のメッセージデータの転送長を書き込む。
【0064】ネットワーク制御回路310は、I/Oコ
ントローラ315内の送信用FIFOから、ネットワー
ク命令/結果バス303を介して、上述の送信命令等を
読み出すと、その送信命令に付加されている仮想ページ
アドレスを、制御メモリアクセスバス306を介して制
御メモリ308に指定し、制御メモリ308から上述の
仮想ページアドレスに設定されている実ページアドレス
を読み出してバーチャルメモリコントローラ309内の
特には図示しないDMA転送用レジスタに設定する。
【0065】そして、ネットワーク制御回路310は、
バーチャルメモリコントローラ309に、送信されるべ
きメッセージデータが含まれる実メモリ307内の上記
実ページアドレスのページデータを、ネットワークデー
タ送信バス305を介してネットワーク制御回路310
にDMA転送させる。
【0066】ネットワーク制御回路310は、上述した
ページデータから上述した送信命令に付加されているメ
ッセージデータの転送長に対応する分のメッセージデー
タを取り出し、そのメッセージデータと、上述した送信
命令と、その送信命令に付加されている仮想ページアド
レス、及びメッセージデータの転送長を含むフレームを
生成し、図6のS4(SEND)で示されるように、そ
れを光ファイバリング206に送出する。
【0067】図5(a) に、光ファイバリング206上を
転送されるフレームの構成を示し、図5(b) にフレーム
内の各フィールドの意味を示す。本実施例においては、
光ファイバ通信での標準インタフェースであるFDDI
(Fiber Distributed DigitalInterface) に準拠したフ
レーム構成が採用され、FDDIに準拠したヘッダ(F
DDIH)及びトレイラ(FDDIT)により挟まれた
FDDIフレームに、前述したネットワーク仮想記憶シ
ステム(NET−VMS)のフレーム(以下、これをN
ET−VMSフレームと呼ぶ)が挿入される形態が採用
されている。
【0068】NET−VMSフレームは、図5(a),(b)
に示されるように、上述の仮想ページアドレス(VP
A)、上述のメッセージデータの転送長(LEN)、ネ
ットワーク命令(CMD:上述の例では送信命令)、V
PA〜CMDに対する伝送障害を検査するCRCコード
であるフレームチェックシーケンス1(FCS1)、固
定パターン(GAP)、及び受信側のノードによって設
定される後述する応答情報(RSP)とからなるNET
−VMSヘッダの領域と、メッセージデータ(DAT
A)、及びRSPとDATAに対する伝送障害を検査す
るCRCコードであるフレームチェックシーケンス2
(FCS2)とからなる領域とで構成される。
【0069】ここで、光ファイバリング206のフレー
ム伝送方式としては、トークンリングネットワーク方式
が採用され、図6のS4で示されるように、ネットワー
ク制御回路310は、光ファイバリング206上を周回
するフリートークンを獲得した場合のみフレームを送出
することができる。
【0070】図4に示す例では、#000のメッセージ通信
装置203から、仮想ページアドレス***2と実メモリ3
07内の実ページアドレスr に格納されているメッセー
ジデータとを含むフレームが、光ファイバリング206
に送出される。
【0071】上述のフレームは、光ファイバリング20
6に接続されている他のノード202(図2参照)に順
次転送される。各ノード202内のメッセージ通信装置
203のネットワーク制御回路310は、光ファイバリ
ング206から上記フレームを取り込むと、まず、その
フレームに付加されている図5(a) に示されるフレーム
チェックシーケンス1(FCS1)を検査する。
【0072】検査結果が正常であれば、ネットワーク制
御回路310は、そのフレームに格納されている仮想ペ
ージアドレスに対応するページ状態を制御メモリアクセ
スバス306を介して制御メモリ308から読み出し、
そのページ状態が受信バッファ割付状態VPであるか否
か、即ち、その仮想ページアドレスが自ノード202の
メッセージ通信装置203に割り当てられているか否
か、又はそのページ状態が送信状態SDであるか否か、即
ち、そのフレームが自ネットワーク制御回路310が送
出したものであるか否かを判別する。
【0073】ネットワーク制御回路310は、フレーム
に格納されている仮想ページアドレスのページ状態が受
信バッファ割付状態VPであると判別した場合は、まず、
光ファイバリング206から受信した上述のフレーム中
の応答情報領域(図5(a) のRSP)に承諾応答を書き
込んだ後、図6のS5(ACK)で示されるように、そ
のフレームを再び光ファイバリング206に送出する。
【0074】更に、ネットワーク制御回路310は、フ
レームに格納されているメッセージデータを、以下のよ
うにして実メモリ307に取り込む。即ち、ネットワー
ク制御回路310は、まず、フレームに格納されている
仮想ページアドレスを、制御メモリアクセスバス306
を介して制御メモリ308に指定し、制御メモリ308
から上述の仮想ページアドレスに設定されている実ペー
ジアドレスを読み出してバーチャルメモリコントローラ
309内の特には図示しないDMA転送用レジスタに設
定する。そして、ネットワーク制御回路310は、バー
チャルメモリコントローラ309に、フレームに含まれ
るメッセージデータを、ネットワークデータ受信バス3
04を介して実メモリ307内の上述の実ページアドレ
スにDMA転送させる。
【0075】その後、ネットワーク制御回路310は、
フレームに付加されている図5(a)に示されるフレーム
チェックシーケンス2(FCS2)を検査し、検査結果
が正常であれば、フレームに格納されている仮想ページ
アドレスを、制御メモリアクセスバス306を介して制
御メモリ308に指定し、図6のS6で示されるよう
に、その仮想ページアドレスのページ状態を受信バッフ
ァ割付状態VPから受信完了状態RDに変更する。
【0076】更に、ネットワーク制御回路310は、I
/Oコントローラ315内の受信用FIFOに、ネット
ワーク命令/結果バス303を介して、受信に成功した
旨を示す結果コードと共に、フレームから抽出した仮想
ページアドレスとメッセージデータの転送長を書き込
む。
【0077】例えば、図4の例では、#***のメッセージ
通信装置203のネットワーク制御回路310は、#000
のノード202からのフレームに格納されている仮想ペ
ージアドレス***2の制御メモリ308上のページ状態が
受信バッファ割付状態VPであると判別することにより、
そのフレームに格納されているメッセージデータを、制
御メモリ308の仮想ページアドレス***2に設定されて
いる実ページアドレスu を有する実メモリ307内のネ
ットワーク用受信バッファに取り込んだ後、制御メモリ
308の仮想ページアドレス***2のページ状態を受信バ
ッファ割付状態VPから受信完了状態RDに変更する。
【0078】上述の受信成功通知は、図6のS7で示さ
れるように、受信側のノード202内のメッセージ通信
装置203のCPU313により、CPUバス302を
介して受信される。
【0079】即ち、受信側のノード202内のメッセー
ジ通信装置203のCPU313のネットワーク用受信
制御機能は、CPUバス302を介してI/Oコントロ
ーラ315内の受信用FIFOから上述の受信成功の受
信結果通知を受け取ると、受信結果通知の一部である仮
想ページアドレスをCPUバス302を介して制御メモ
リ308に指定し、その実ページアドレスを読み出す。
そして、CPU313のネットワーク用受信制御機能
は、CPUバス302及びバーチャルメモリコントロー
ラ309を介して実メモリ307を制御して、上述の実
ページアドレスで指定される実ページをネットワーク用
受信バッファから切り離しプロセッサ用送信待ちバッフ
ァキューに接続する。
【0080】その後、図6のS8で示されるように、C
PU313のネットワーク用受信制御機能は、CPUバ
ス302及びバーチャルメモリコントローラ309を介
して実メモリ307を制御して、任意の空きページをネ
ットワーク用受信バッファに接続し、更に、上述の受信
結果通知の一部である仮想ページアドレスでCPUバス
302を介して制御メモリ308をアクセスし、その仮
想ページアドレスに、上述の空きページの実ページアド
レスと、ページ状態として受信バッファ割付状態VPを、
それぞれ書き込む。
【0081】これ以後、実メモリ307内のプロセッサ
用送信待ちバッファキューに対する処理は、CPU31
3のネットワーク用受信制御機能からプロセッサ用送信
制御機能に引き渡される。CPU313のプロセッサ用
送信制御機能は、次のようにして、受信側のノード20
2内のメッセージ通信装置203の実メモリ307から
そのノード202内の1つのプロセッサ204へのメッ
セージデータの転送を行う。
【0082】まず、CPU313のプロセッサ用送信制
御機能は、CPUバス302、バス結合部311、及び
外部バス301を介して、例えば#0のプロセッサバスイ
ンタフェース312を起動すると共に、そのインタフェ
ース312に対して上述のプロセッサ用送信待ちバッフ
ァキューの先頭アドレスを通知する。
【0083】プロセッサバスインタフェース312は、
上記先頭アドレスを送信開始アドレスとしてバッファア
ドレスを順次更新しながら、外部バス301及びバーチ
ャルメモリコントローラ309を介して、実メモリ30
7内のプロセッサ用送信待ちバッファキューに接続され
たバッファに格納されているメッセージデータを順次読
み出して、そのメッセージデータのヘッダ内の宛て先ア
ドレス部を解析しながら、そのメッセージデータをプロ
セッサバス205を介して宛て先のプロセッサ204に
転送する。
【0084】以上が受信側のノード202が送信元のノ
ード202から送信されたフレームの受信に成功した場
合の処理であるが、送信元でも受信側でもないノード2
02では、次のような処理が行われる。
【0085】即ち、送信元でも受信側でもないノード2
02内のメッセージ通信装置203のネットワーク制御
回路310は、受信したフレームに格納されている仮想
ページアドレスに対応するページ状態を制御メモリ30
8から読み出した結果、そのページ状態がバッファ未割
付状態NAであると判別することにより、そのフレームを
そのまま光ファイバリング206に送出する。
【0086】例えば、図4の例では、#%%%のメッセージ
通信装置203のネットワーク制御回路310は、#000
のノード202からのフレームに格納されている仮想ペ
ージアドレス***2の制御メモリ308上のページ状態が
バッファ未割付状態NAであると判別することにより、そ
のフレームをそのまま光ファイバリング206に送出す
る。
【0087】上述のようにして光ファイバリング206
上を順次転送されたフレームは、最後に送信元のノード
202内のメッセージ通信装置203のネットワーク制
御回路310に戻る。
【0088】送信元のネットワーク制御回路310は、
フレームに格納されている仮想ページアドレスに対応す
るページ状態を制御メモリ308から読み出した結果、
それが送信状態SDであると判別することによって、その
フレームが自ネットワーク制御回路310が送出したフ
レームであることを判別する。
【0089】ここで、受信側のノード202で正常に受
信され送信元のノード202に戻ってきたフレーム中の
応答情報領域(図5(a) のRSP)には、前述したよう
に、受信側のネットワーク制御回路310によって承諾
応答が書き込まれている。
【0090】送信元のネットワーク制御回路310は、
受信したフレームの応答情報領域に上述の承諾応答が書
き込まれていることを確認した後に、制御メモリアクセ
スバス306を介して、図6のS9で示されるように、
フレームに格納されている仮想ページアドレスに対応す
る制御メモリ308のページ状態を、送信状態SDから送
信完了状態SCに変更する。
【0091】そして、ネットワーク制御回路310は、
I/Oコントローラ315内の受信用FIFOに、ネッ
トワーク命令/結果バス303を介し、送信に成功した
旨を示す結果コードと共にフレームから抽出した仮想ペ
ージアドレスを書き込む。
【0092】上述の送信成功通知は、図6のS10で示
されるように、送信元のノード202内のメッセージ通
信装置203のCPU313により、CPUバス302
を介して受信される。
【0093】即ち、送信元のノード202内のメッセー
ジ通信装置203のCPU313のネットワーク用送信
制御機能は、CPUバス302を介してI/Oコントロ
ーラ315内の受信用FIFOから上述の送信成功の送
信結果通知を受け取ると、送信結果通知の一部である仮
想ページアドレスをCPUバス302を介して制御メモ
リ308に指定し、その実ページアドレスを読み出す。
そして、CPU313のネットワーク用送信制御機能
は、CPUバス302及びバーチャルメモリコントロー
ラ309を介して実メモリ307を制御して、上述の実
ページアドレスで指定される実ページをネットワーク用
送信バッファから切り離し空きページとする。
【0094】その後、図6のS11で示されるように、
CPU313のネットワーク用送信制御機能は、上述の
送信結果通知の一部である仮想ページアドレスでCPU
バス302を介して制御メモリ308をアクセスし、そ
の仮想ページアドレスのページ状態として、バッファ未
割付状態NAを書き込む。送信に失敗する場合(受信拒否の場合)の動作 上述したフレームの送信処理において、受信側のノード
202内のメッセージ通信装置203のネットワーク制
御回路310が、光ファイバリング206からフレーム
を取り込み、そのフレームに格納されている仮想ページ
アドレスに対応するページ状態を制御メモリアクセスバ
ス306を介して制御メモリ308から読み出した結
果、図7のS1で示されるように、そのページ状態が受
信完了状態RDであると判別した場合は、その仮想ページ
アドレスに対応する実メモリ307上の実ページには、
他の受信処理によって受信されかつCPU313のネッ
トワーク用受信制御機能によってネットワーク用受信バ
ッファからプロセッサ用送信待ちバッファキューへのつ
なぎ替えがまだ完了していないメッセージデータが存在
するため、後から受信された上述のフレームのメッセー
ジデータを正常に取り込むことができない。
【0095】この場合には、図7のS2、S3、S4で
示される送信処理に対して、まず、受信側のノード20
2内のメッセージ通信装置203のネットワーク制御回
路310は、光ファイバリング206から受信した上述
のフレーム中の応答情報領域(図5(a) のRSP)に拒
否応答を書き込んだ後に、図7のS5で示されるよう
に、そのフレームを再び光ファイバリング206に送出
する。
【0096】次に、ネットワーク制御回路310は、受
信したフレームに格納されている仮想ページアドレス
を、制御メモリアクセスバス306を介して制御メモリ
308に指定し、図7のS6で示されるように、その仮
想ページアドレスのページ状態を受信完了状態RDから受
信待ちノード有り状態RWに変更する。
【0097】更に、図7のS8で示されるように、ネッ
トワーク制御回路310は、I/Oコントローラ315
内の受信用FIFOに、ネットワーク命令/結果バス3
03を介して、受信に失敗した旨を示す結果コードと共
に、フレームから抽出した仮想ページアドレスとメッセ
ージデータの転送長を書き込む。
【0098】光ファイバリング206上を転送されたフ
レームは、最後に送信元のノード202内のメッセージ
通信装置203のネットワーク制御回路310に戻る。
送信元のネットワーク制御回路310は、フレームに格
納されている仮想ページアドレスに対応するページ状態
を制御メモリ308から読み出した結果、それが送信状
態SDであると判別することによって、そのフレームが自
ネットワーク制御回路310が送出したフレームである
ことを判別する。
【0099】送信元のネットワーク制御回路310は、
受信したフレームの応答情報領域に拒否応答が書き込ま
れていることを確認した後に、制御メモリアクセスバス
306を介して、図7のS8で示されるように、フレー
ムに格納されている仮想ページアドレスに対応する制御
メモリ308のページ状態を、送信状態SDから送信待ち
状態SWに変更する。
【0100】そして、ネットワーク制御回路310は、
I/Oコントローラ315内の受信用FIFOに、ネッ
トワーク命令/結果バス303を介し、送信に失敗した
旨を示す結果コードと共にフレームから抽出した仮想ペ
ージアドレスを書き込む。
【0101】上述の送信失敗通知は、図7のS9で示さ
れるように、送信元のノード202内のメッセージ通信
装置203のCPU313により、CPUバス302を
介して受信される。
【0102】即ち、送信元のノード202内のメッセー
ジ通信装置203のCPU313のネットワーク用送信
制御機能は、CPUバス302を介してI/Oコントロ
ーラ315内の受信用FIFOから上述の送信失敗の送
信結果通知を受け取ると、送信結果通知の一部である仮
想ページアドレスをCPUバス302を介して制御メモ
リ308に指定し、そのページ状態と実ページアドレス
を読み出す。そして、CPU313のネットワーク用送
信制御機能は、上述のページ状態が送信待ち状態SWであ
ることを確認することにより、当該仮想ページアドレス
を使用したその仮想ページアドレスに対応する実ページ
アドレスを有する実メモリ307上のメッセージデータ
の再送信を停止する。この停止状態は、図7のS10で
示されるように、受信側のノード202から後述するレ
ディ命令が指定されたフレームが送られてくるまで維持
される。
【0103】一方、受信側のノード202内のメッセー
ジ通信装置203では、CPU313のネットワーク用
受信制御機能が、ページ状態が受信完了状態RDとなって
いる仮想ページアドレスに対応する実メモリ307上の
実ページをネットワーク用受信バッファから切り離しプ
ロセッサ用送信待ちバッファキューにつなぎ替え、図7
のS11で示されるように、その仮想ページアドレス
に、空きページの実ページアドレスと、ページ状態とし
て受信バッファ割付状態VPを、それぞれ書き込む。
【0104】続いて、上述のネットワーク用受信制御機
能は、CPUバス302を介してI/Oコントローラ3
15内の受信用FIFOから前述した受信失敗の受信結
果通知を読み出す。この場合、図7のS12で示される
ように、ネットワーク用受信制御機能は、I/Oコント
ローラ315内の送信用FIFOに、CPUバス302
を介して、レディ命令と共に、上述の受信結果通知の一
部である仮想ページアドレスとメッセージデータの転送
長を書き込む。
【0105】ネットワーク制御回路310は、I/Oコ
ントローラ315内の送信用FIFOから、ネットワー
ク命令/結果バス303を介して、上述のレディ命令等
を読み出すと、そのレディ命令と、そのレディ命令に付
加されている仮想ページアドレス、及びメッセージデー
タの転送長を含むフレームを生成し、図7のS13(R
EADY)で示されるように、それを光ファイバリング
206に送出する。
【0106】光ファイバリング206上を転送されたフ
レームは、送信元のノード202内のメッセージ通信装
置203のネットワーク制御回路310で受信される。
送信元のネットワーク制御回路310は、受信したフレ
ームにレディ命令が書き込まれていることを確認した後
に、制御メモリアクセスバス306を介して、図7のS
14で示されるように、フレームに格納されている仮想
ページアドレスに対応する制御メモリ308のページ状
態を、送信待ち状態SWから送信状態SDに変更する。
【0107】そして、ネットワーク制御回路310は、
I/Oコントローラ315内の受信用FIFOに、ネッ
トワーク命令/結果バス303を介し、レディ命令を受
信した旨を示す結果コードと共にフレームから抽出した
仮想ページアドレス及びメッセージデータの転送長を書
き込む。
【0108】上述の通知は、図7のS15で示されるよ
うに、送信元のノード202内のメッセージ通信装置2
03のCPU313により、CPUバス302を介して
受信される。
【0109】即ち、送信元のノード202内のメッセー
ジ通信装置203のCPU313のネットワーク用送信
制御機能は、CPUバス302を介してI/Oコントロ
ーラ315内の受信用FIFOから上述のレディ命令を
受信した旨の通知を受け取ると、図7のS16で示され
るように、I/Oコントローラ315内の送信用FIF
Oに、CPUバス302を介して、送信命令と共に、上
述の通知の一部である仮想ページアドレスとメッセージ
データの転送長を書き込む。
【0110】ネットワーク制御回路310は、I/Oコ
ントローラ315内の送信用FIFOから、ネットワー
ク命令/結果バス303を介して、上述の送信命令等を
読み出すと、前述したようにして、上述の送信命令に付
加されているメッセージデータの転送長に対応する分の
メッセージデータを実メモリ307から取り出し、その
メッセージデータと、上述の送信命令と、その送信命令
に付加されている仮想ページアドレス、及びメッセージ
データの転送長を含むフレームを生成し、それを光ファ
イバリング206に再度送出する。
【0111】そして、このフレームは、受信側のノード
202内のメッセージ通信装置203において、前述し
たようにして受信される。送信に失敗する場合(無応答の場合)の動作 前述した送信元のノード202からのフレームの送信処
理において、受信側のノード202内のメッセージ通信
装置203のネットワーク制御回路310が、光ファイ
バリング206からフレームを取り込み、そのフレーム
に格納されている仮想ページアドレスに対応するページ
状態を制御メモリアクセスバス306を介して制御メモ
リ308から読み出した結果、図8のS1で示されるよ
うに、そのページ状態がバッファ未割付状態NAであると
判別した場合は、その仮想ページアドレスには実メモリ
307上の実ページがまだ割り付けられていない状態で
あるため、この場合にも、受信された上述のフレームの
メッセージデータを正常に取り込むことができない。
【0112】この場合は、図8のS2、S3、S4で示
される送信処理に対して、受信側のノード202内のメ
ッセージ通信装置203のネットワーク制御回路310
は、前述した送信元でも受信側でもないノード202に
おける場合と同様、受信したフレームに格納されている
仮想ページアドレスに対応するページ状態を制御メモリ
308から読み出した結果、そのページ状態がバッファ
未割付状態NAであると判別することにより、そのフレー
ムに対する処理は何も行わず、図8のS5で示されるよ
うに、そのフレームをそのまま光ファイバリング206
に送出する。
【0113】そして、光ファイバリング206上を転送
されたフレームは、最後に送信元のノード202内のメ
ッセージ通信装置203のネットワーク制御回路310
に戻る。
【0114】送信元のネットワーク制御回路310は、
フレームに格納されている仮想ページアドレスに対応す
るページ状態を制御メモリ308から読み出した結果、
それが送信状態SDであると判別することによって、その
フレームが自ネットワーク制御回路310が送出したフ
レームであることを判別する。
【0115】送信元のネットワーク制御回路310は、
受信したフレームの応答情報領域に応答が書き込まれて
いないことを確認した後に、制御メモリ308上の対応
する仮想ページアドレスのページ状態は変化させずに、
I/Oコントローラ315内の受信用FIFOに、ネッ
トワーク命令/結果バス303を介し、何れのノード2
02からも応答が無かった旨を示す結果コードと共にフ
レームから抽出した仮想ページアドレスとメッセージデ
ータの転送長を書き込む。
【0116】上述の通知は、図8のS6に示されるよう
に、送信元のノード202内のメッセージ通信装置20
3のCPU313により、CPUバス302を介して受
信される。
【0117】即ち、送信元のノード202内のメッセー
ジ通信装置203のCPU313のネットワーク用送信
制御機能は、CPUバス302を介してI/Oコントロ
ーラ315内の受信用FIFOから上述の無応答の通知
を受け取ると、一定時間経過後に、送信処理をリトライ
する。即ち、ネットワーク用送信制御機能は、一定時間
経過後に、図8のS7で示されるように、I/Oコント
ローラ315内の送信用FIFOに、CPUバス302
を介して、送信命令と共に、上述の通知の一部である仮
想ページアドレスとメッセージデータの転送長を書き込
む。
【0118】ネットワーク制御回路310は、I/Oコ
ントローラ315内の送信用FIFOから、ネットワー
ク命令/結果バス303を介して、上述の送信命令等を
読み出すと、前述したようにして、上述の送信命令に付
加されているメッセージデータの転送長に対応する分の
メッセージデータを実メモリ307から取り出し、その
メッセージデータと、上述の送信命令と、その送信命令
に付加されている仮想ページアドレス、及びメッセージ
データの転送長を含むフレームを生成し、それを光ファ
イバリング206に再度送出する。送信元から受信側へのフレーム伝送時に伝送障害が発生
した場合の動作 前述した送信元のノード202から受信側のノード20
2にフレームが転送される途中で伝送障害が発生した場
合、受信側のノード202内のメッセージ通信装置20
3のネットワーク制御回路310は、光ファイバリング
206からフレームを取り込み、そのフレームに付加さ
れている図5(a) に示されるフレームチェックシーケン
ス1、2(FCS1、FCS2)をそれぞれ検査した結
果、何れかの検査結果が異常であることを検出する。
【0119】図9のS1、S2、S3で示される送信処
理に対して、ネットワーク制御回路310は、図5(a)
に示されるフレームチェックシーケンス1(FCS1)
の異常を検出した場合、即ち、NET−VMSフレーム
のヘッダ領域の伝送障害を検出した場合には、そのフレ
ームに対する処理は何も行わず、図9のS4で示される
ように、そのフレームをそのまま光ファイバリング20
6に送出する。
【0120】一方、ネットワーク制御回路310がフレ
ームに付加されている図5(a) に示されるフレームチェ
ックシーケンス2(FCS2)の異常を検出する場合に
は、次のような処理が実行される。
【0121】まず、ネットワーク制御回路310は、図
5(a) に示されるフレームチェックシーケンス1(FC
S1)が正常であると判別することにより、そのフレー
ムに格納されている仮想ページアドレスに対応するペー
ジ状態を制御メモリアクセスバス306を介して制御メ
モリ308から読み出し、そのページ状態が受信バッフ
ァ割付状態VPであると判別するか受信完了状態RDである
と判別するかにより、前述したように、光ファイバリン
グ206から受信したフレーム中の応答情報領域(図5
(a) のRSP)に承諾応答又は拒否応答を書き込んだ
後、図9のS4で示されるように、そのフレームを再び
光ファイバリング206に送出する。
【0122】そして、ネットワーク制御回路310は、
上述のページ状態が受信バッファ割付状態VPであると判
別した場合には、前述したように、フレームに格納され
ている仮想ページアドレスで制御メモリ308をアクセ
スしてそれに対応する実ページアドレスを読み出し、フ
レームに含まれるメッセージデータを実メモリ307内
の上述の実ページアドレスに取り込む。
【0123】この後、ネットワーク制御回路310は、
フレームに付加されている図5(a)に示されるフレーム
チェックシーケンス2(FCS2)を検査し、検査結果
が異常であることを検出する。
【0124】この場合、ネットワーク制御回路310
は、制御メモリ308上のページ状態を受信バッファ割
付状態VPから受信完了状態RDに変更する処理は行わな
い。そして、図9のS5で示されるように、ネットワー
ク制御回路310は、I/Oコントローラ315内の受
信用FIFOに、ネットワーク命令/結果バス303を
介して、フレームチェックシーケンス2(FCS2)の
検査結果が異常である旨を示す結果コードと共に、フレ
ームから抽出した仮想ページアドレスとメッセージデー
タの転送長を書き込む。
【0125】一方、光ファイバリング206上を転送さ
れたフレームは、最後に送信元のノード202内のメッ
セージ通信装置203のネットワーク制御回路310に
戻る。ここで、フレーム中のフレームチェックシーケン
ス1又は2(FCS1又はFCS2)は、エラーを含ん
だままの状態であるため、このエラーが送信元のネット
ワーク制御回路310で検出される。
【0126】この場合、送信元のネットワーク制御回路
310は、制御メモリ308上の対応する仮想ページア
ドレスのページ状態は変化させずに、I/Oコントロー
ラ315内の受信用FIFOに、ネットワーク命令/結
果バス303を介し、フレームチェックシーケンス1又
は2(FCS1又はFCS2)の検査結果が異常である
旨を示す結果コードと共に、フレームから抽出した仮想
ページアドレスとメッセージデータの転送長を書き込
む。
【0127】上述の通知は、図9のS6で示されるよう
に、送信元のノード202内のメッセージ通信装置20
3のCPU313により、CPUバス302を介して受
信される。
【0128】即ち、送信元のノード202内のメッセー
ジ通信装置203のCPU313のネットワーク用送信
制御機能は、CPUバス302を介してI/Oコントロ
ーラ315内の受信用FIFOから上述のエラー通知を
受け取ると、直ちに、送信処理をリトライする。即ち、
ネットワーク用送信制御機能は、図9のS7で示される
ように、直ちに、I/Oコントローラ315内の送信用
FIFOに、CPUバス302を介して、送信命令と共
に、上述の通知の一部である仮想ページアドレスとメッ
セージデータの転送長を書き込む。
【0129】ネットワーク制御回路310は、I/Oコ
ントローラ315内の送信用FIFOから、ネットワー
ク命令/結果バス303を介して、上述の送信命令等を
読み出すと、前述したようにして、上述の送信命令に付
加されているメッセージデータの転送長に対応する分の
メッセージデータを実メモリ307から取り出し、その
メッセージデータと、上述の送信命令と、その送信命令
に付加されている仮想ページアドレス、及びメッセージ
データの転送長を含むフレームを生成し、それを光ファ
イバリング206に再度送出する。受信側から送信元へのフレーム伝送時に伝送障害が発生
した場合の動作 前述した受信側のノード202から送信元のノード20
2にフレームが戻される途中で伝送障害が発生した場
合、図6のS1〜S8と同様の図10のS1〜S8で示
されるように、受信側のノード202は正常にフレーム
の受信処理を行う。
【0130】一方、光ファイバリング206上を転送さ
れたフレームは、最後に送信元のノード202内のメッ
セージ通信装置203のネットワーク制御回路310に
戻る。ここで、フレーム中のフレームチェックシーケン
ス1又は2(FCS1又はFCS2)において、エラー
が発生している。
【0131】この場合、送信元のネットワーク制御回路
310は、フレームチェックシーケンス1又は2(FC
S1又はFCS2)のエラーを検出することにより、図
10のS9で示されるように、制御メモリ308上の対
応する仮想ページアドレスのページ状態は変化させず
に、I/Oコントローラ315内の受信用FIFOに、
ネットワーク命令/結果バス303を介し、フレームチ
ェックシーケンス1又は2(FCS1又はFCS2)の
検査結果が異常である旨を示す結果コードと共に、フレ
ームから抽出した仮想ページアドレスとメッセージデー
タの転送長を書き込む。
【0132】上述の通知は、図10のS10で示される
ように、送信元のノード202内のメッセージ通信装置
203のCPU313により、CPUバス302を介し
て受信される。
【0133】即ち、送信元のノード202内のメッセー
ジ通信装置203のCPU313のネットワーク用送信
制御機能は、CPUバス302を介してI/Oコントロ
ーラ315内の受信用FIFOから上述のエラー通知を
受け取ると、直ちに、送信処理をリトライする。即ち、
ネットワーク用送信制御機能は、図10のS11で示さ
れるように、直ちに、I/Oコントローラ315内の送
信用FIFOに、CPUバス302を介して、送信命令
と共に、上述の通知の一部である仮想ページアドレスと
メッセージデータの転送長を書き込む。
【0134】ネットワーク制御回路310は、I/Oコ
ントローラ315内の送信用FIFOから、ネットワー
ク命令/結果バス303を介して、上述した送信命令等
を読み出すと、前述したようにして、上述した送信命令
に付加されているメッセージデータの転送長に対応する
分のメッセージデータを実メモリ307から取り出し
て、そのメッセージデータと、上述した送信命令と、そ
の送信命令に付加されている仮想ページアドレス、及び
メッセージデータの転送長を含むフレームを生成し、図
10のS12で示されるように、それを光ファイバリン
グ206に再度送出する。
【0135】この場合、受信側のノード202は、図1
0のS13〜S17で示されるように、同じフレームを
再度正常に受信し承諾応答を返し、それに対して送信元
のノード202が、図10のS18とS19で示される
ように、送信成功の処理を行うことになる。この場合、
受信側のノード202内のメッセージ通信装置203の
CPU313は、フレームから取り出したメッセージデ
ータに含まれるシーケンス番号をチェックすることによ
り、同じフレームが重複して受信されたことを識別し、
図10のS16で示されるように、そのメッセージデー
タを廃棄する。 受信側のメッセージ通信装置202内で障害が発生した
場合の動作 図11のS1〜S4で示されるフレームの送信処理に対
して、受信側のメッセージ通信装置202内でデータ障
害が発生した場合、受信側では、特には図示しないエラ
ー検出機構によって障害が検出されシステムエラーとみ
なされて、メッセージ通信装置202の動作が停止す
る。
【0136】一方、送信元へは、図11のS5で示され
るように、フレームが正常に戻る可能性があり、この場
合には、送信元のノード202は、図11のS7、S8
で示されるように、通常の送信成功の処理を行う。
【0137】このような場合には、最終的には、プロセ
ッサ204(図2参照)間のソフトウエア処理によって
障害の復旧が行われる。上述した実施例の特徴 以上説明したように、ネットワーク201(図2参照)
上において、1つの仮想記憶空間が定義され、この空間
を構成する固定長のデータ長を有する仮想ページが各メ
ッセージ通信装置203に割り当てられる。そして、メ
ッセージ通信装置203間のメッセージデータの通信
は、この仮想ページを使用して行われる。この結果、通
常のパケット通信で行われているブロック化制御、順序
制御が不要となる。そして、光ファイバリング206上
の各ノード202内のメッセージ通信装置203のネッ
トワーク制御回路310は、フレームを受信すると、そ
のフレームに格納されている仮想ページアドレスで制御
メモリ308上のページ状態をアクセスすることによっ
て、受信したフレームを高速に処理することができる。
【0138】また、光ファイバリング206上を転送さ
れるフレームには応答情報領域が設けられ、受信側のノ
ード202内のメッセージ通信装置203のネットワー
ク制御回路310は、フレームの受信結果を応答情報と
してフレームの応答情報領域に書き込み、それを再び光
ファイバリング206に送出する。従って、このフレー
ムが光ファイバリング206上を転送され送信元に戻っ
てくるまでに、メッセージデータの送信処理が完了する
ことになり、受信側から送信元への応答情報を別の応答
専用のフレームを用いて通知する必要がない。この結
果、通信プロトコルを簡略なものにすることができ、高
速な応答処理が可能となる。
【0139】更に、特に本発明に関連して、受信側のノ
ード202が受信準備が整ってなくフレームのメッセー
ジデータを正常に取り込むことができない場合には、受
信側のノード202から送信側のノード202に拒否応
答が伝えられ、この結果、送信側のノード202は受信
側のノード202からレディ命令が指定されたフレーム
が送られてくるまで当該受信側のノード202へのフレ
ームの再送信を見合わせる待機状態となる。そして、受
信側のノード202は受信準備が整った時点で送信側の
ノード202にレディ命令を指定したフレームによって
フレームの送信要求を出し、これによって、送信側のノ
ード202は受信側のノード202へフレームを再送信
する。このように、上述の実施例では、受信側のノード
202の受信準備が整った時点でフレームの送信処理が
リトライされるため、受信側のノード202は最適な通
信効率でフレームを受信することができる。
【0140】また、上述の実施例では、前述したように
応答専用のフレームは不要であり、かつ、受信側のノー
ド202の受信準備が整っていないにもかかわらず無駄
なフレームが再送信されてしまうこともないため、ネッ
トワークの利用効率の低下も最小限に抑制することがで
きる。
【0141】加えて、メッセージ通信装置203間のメ
ッセージデータの通信は、メッセージ通信装置203内
のネットワーク制御回路310が制御メモリ308をア
クセスしながら実メモリ307を使用して行い、プロセ
ッサ204とメッセージ通信装置203間のメッセージ
データの通信は、メッセージ通信装置203内のプロセ
ッサバスインタフェース312が、上述のネットワーク
制御回路310の動作とは独立して、実メモリ307を
使用して行う。更に、実メモリ307上の実ページアド
レスに格納されたメッセージデータと仮想記憶空間上の
仮想ページアドレスとの対応付けは、CPU313がメ
ッセージデータに付加されたヘッダ内の宛て先アドレス
に基づいて行う。従って、プロセッサ204とメッセー
ジ通信装置203間、メッセージ通信装置203とメッ
セージ通信装置203間の処理を効率良く高速に実行す
ることが可能となる。他の実施例 上述の実施例では、受信側のノードから送信側のノード
へレディ命令が指定されたフレームが送られる際に、ネ
ットワークにおける伝送障害の発生等によってそのフレ
ームが消失してしまうような事態が発生した場合、送信
側のノードが永久にフレームの再送信の待機状態となっ
てしまう可能性がある。そこで、受信側のノードは、拒
否応答をしていなくても、受信可能な状態において定期
的に、フレームの送信を行う可能性のある他のノード
に、レディ命令を指定した送信要求フレームを送るよう
にしてもよい。この場合、送信要求フレームを受信した
各ノードは、自装置がフレームの再送信の待機状態にあ
る場合のみフレームを再送信する。
【0142】一方、受信側のノードが同時に複数の送信
元のノードからのフレームを受信しているときに輻輳状
態が発生した場合、受信側のノードは、受信準備が整っ
た後に、特定の送信元のノード又は特定の送信元のノー
ド群に対して、送信要求フレームを送るようにしてもよ
い。これにより、ノードに優先順位を設定することがで
きる。
【0143】更に、受信側のノードが同時に複数の種類
のフレームを受信しているときに輻輳状態が発生した場
合、受信側のノードは、受信準備が整った後に、特定の
種類のフレームの送信を要求する送信要求フレームを送
るようにしてもよい。これにより、送信されるフレーム
の種類によって優先順位を設定することができる。
【0144】
【発明の効果】本発明によれば、受信側の通信装置の受
信準備が整った時点で送信フレームの送信処理がリトラ
イされるため、受信側の通信装置は最適な通信効率で送
信フレームを受信することが可能となる。
【0145】ここで、フレーム受信制御手段は、拒否応
答を設定したフレームを返送した後、受信した送信フレ
ームの通信データを受信可能な状態となった時点におい
て送信元の通信装置に送信要求を設定したフレームを返
送することにより、効率の良い通信が可能となる。
【0146】一方、フレーム受信制御手段は、受信した
送信フレームの通信データを受信可能な状態において、
自装置以外の通信装置に送信要求を設定したフレームを
所定時間間隔で送信することにより、伝送障害等によっ
て送信要求を設定したフレームが送信元の通信装置で受
け取られず送信元の通信装置が永久に送信待機状態とな
ってしまう事態を防止することができる。
【0147】また、フレーム受信制御手段は、自装置以
外の特定の通信装置又は自装置以外の特定の通信装置群
に送信要求を設定したフレームを返送することにより、
通信装置に優先順位を設定することが可能となる。
【0148】更に、フレーム受信制御手段は、特定の種
類の送信フレームに対する送信要求を設定したフレーム
を返送することにより、送信フレームの種類によって優
先順位を設定することが可能となる。
【0149】加えて、送信フレームにその送信フレーム
の識別情報を付加するようにすれば、伝送障害等により
送信元の通信装置が受信側の通信装置からの承諾応答が
設定されたフレームを受信できなかった場合等におい
て、送信元の通信装置が同じ通信データが設定された送
信フレームを重複して送信してしまったような場合で
も、受信側の通信装置は、送信フレームに付加されてい
る識別情報を検査することにより、適切に対処すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブロック図である。
【図2】本発明の実施例が適用されるネットワークの構
成図である。
【図3】本発明の実施例におけるメッセージ通信装置の
構成図である。
【図4】メッセージ通信の説明図である。
【図5】フレーム構成を示した図である。
【図6】送信成功時のシーケンス図である。
【図7】送信失敗時(受信拒否時)のシーケンス図であ
る。
【図8】送信失敗時(無応答時)のシーケンス図であ
る。
【図9】伝送障害発生時(送信元→受信側)のシーケン
ス図である。
【図10】伝送障害発生時(受信側→送信元)のシーケ
ンス図である。
【図11】受信側装置内障害発生時のシーケンス図であ
る。
【符号の説明】
101 通信装置 102 フレーム受信制御手段 103 フレーム送信制御手段 104 送信フレーム 105 通信データ 106 承諾応答が設定されたフレーム 107 拒否応答が設定されたフレーム 108 送信要求が設定されたフレーム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信装置(101)がフレームに
    よって相互に通信を行う通信システムにおいて、 前記通信装置(101)内に、 自装置が受信側の前記通信装置(101)である場合
    に、自装置以外の前記通信装置(101)から自装置宛
    の送信フレーム(104)を受信し、該受信した送信フ
    レーム(104)に格納されている通信データ(10
    5)を受信可能なら送信元の前記通信装置(101)に
    承諾応答を設定したフレーム(106)を返送し、前記
    受信した送信フレーム(104)に格納されている前記
    通信データ(105)を受信不可能なら送信元の前記通
    信装置(101)に拒否応答を設定したフレーム(10
    7)を返送し、前記受信した送信フレーム(104)の
    前記通信データ(105)を受信可能な状態において自
    装置以外の前記通信装置(101)に送信要求を設定し
    たフレーム(108)を返送するフレーム受信制御手段
    (102)と、 自装置が送信元の前記通信装置(101)である場合
    に、前記送信フレーム(104)を受信側の前記通信装
    置(101)に送信し、受信側の前記通信装置(10
    1)から前記承諾応答が設定されたフレーム(106)
    を受信したら送信手順を完了し、受信側の前記通信装置
    (101)から前記拒否応答が設定されたフレーム(1
    07)を受信したら送信待機状態になり、該送信待機状
    態において受信側の前記通信装置(101)から前記送
    信要求が設定されたフレーム(108)を受信したら前
    記送信フレーム(104)を受信側の前記通信装置(1
    01)に再送信するフレーム送信制御手段(103)
    と、 を有する、 ことを特徴とするフレーム通信装置。
  2. 【請求項2】 前記フレーム受信制御手段は、前記拒否
    応答を設定したフレームを返送した後、前記受信した送
    信フレームの前記通信データを受信可能な状態となった
    時点において送信元の前記通信装置に前記送信要求を設
    定したフレームを返送する、 ことを特徴とする請求項1に記載のフレーム通信装置。
  3. 【請求項3】 前記フレーム受信制御手段は、前記受信
    した送信フレームの前記通信データを受信可能な状態に
    おいて自装置以外の前記通信装置に前記送信要求を設定
    したフレームを所定時間間隔で送信する、 ことを特徴とする請求項1に記載のフレーム通信装置。
  4. 【請求項4】 前記フレーム受信制御手段は、前記受信
    した送信フレームの前記通信データを受信可能な状態に
    おいて自装置以外の特定の前記通信装置又は自装置以外
    の特定の前記通信装置群に前記送信要求を設定したフレ
    ームを返送する、 ことを特徴とする請求項1乃至3に記載のフレーム通信
    装置。
  5. 【請求項5】 前記フレーム受信制御手段は、前記受信
    した送信フレームの前記通信データを受信可能な状態に
    おいて自装置以外の前記通信装置に特定の種類の送信フ
    レームに対する送信要求を設定したフレームを返送し、 前記フレーム送信制御手段は、前記送信待機状態におい
    て受信側の前記通信装置から前記特定の種類の送信フレ
    ームに対する送信要求が設定されたフレームを受信した
    ら前記特定の種類の送信フレームのみを受信側の前記通
    信装置に再送信する、 ことを特徴とする請求項1乃至4に記載のフレーム通信
    装置。
  6. 【請求項6】 前記フレーム送信制御手段は、前記送信
    フレームに該送信フレームの識別情報を付加し、 前記フレーム受信制御手段は、前記受信した送信フレー
    ムに付加されている前記識別情報を検査することによ
    り、同じ前記通信データが設定された送信フレームが重
    複して受信されたか否かを検査し、重複が発生した場合
    には、該通信データを廃棄すると共に送信元の前記通信
    装置に前記承諾応答を設定したフレームを返送する、 ことを特徴とする請求項1乃至5に記載のフレーム通信
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7346006B2 (en) 2002-02-15 2008-03-18 Denso Corporation Frame data transmission system having power save structure
JP2013207506A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Nec Corp 信号転送制御装置および方法

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