JPH0677817U - 空気清浄機 - Google Patents

空気清浄機

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JPH0677817U
JPH0677817U JP9363292U JP9363292U JPH0677817U JP H0677817 U JPH0677817 U JP H0677817U JP 9363292 U JP9363292 U JP 9363292U JP 9363292 U JP9363292 U JP 9363292U JP H0677817 U JPH0677817 U JP H0677817U
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water tank
antibacterial sheet
water
cyclone
antibacterial
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JP9363292U
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Inventor
隆弘 牧野
俊弥 小川
英夫 池上
Original Assignee
日本電気ホームエレクトロニクス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水槽内の菌発生を防止する抗菌シートの交換
作業を容易にする。 【構成】 水槽23の上部に抗菌シート挿入口106を
設ける。水槽側壁23dを水槽底面23eに対して傾斜
させる。抗菌シート105は抗菌シート挿入口106か
ら差し込む。抗菌シート105は、側壁23dにガイド
され底面23eを摺動して水槽23の底面23eに敷か
れる。この状態で抗菌シート105の上端部は抗菌シー
ト挿入口106の外に残る。抗菌シート105を交換す
る場合、単に抗菌シート105の上端部を手で掴んで引
き出すだけで、抗菌シート105を水槽23内から取り
出すことができる。抗菌シート105は抗菌シート挿入
口106を塞ぐので、別途の蓋を設けなくても、水の跳
ね出しを防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、気液噴霧接触部と気液分離部とを有する空気清浄機に関し、特に 、水槽内の水に菌が発生するのを防ぐ抗菌シートを挿入するための構造に関する 。
【0002】
【従来の技術】
家庭の室内の空気を清浄にかつ適度の湿度に保とうとする場合、家庭用として 一般的な電気集塵式フィルタあるいは機械式フィルタによる空気清浄機と、同じ く家庭用として一般的な超音波方式の加湿機との両者を設置するか、または合体 することが考えられる。これに対して、本出願人は先に、図8に示すように、フ ァン1により吸引して複数のフィルタからなる集塵フィルタ装置2を介して空気 を取り入れ、サイクロン構造の気液噴霧接触部3内で噴霧ノズル4より微細な水 滴を噴射して気液接触させ、連通口5を介して連通する同じくサイクロン構造の 気液分離部6に送って気液分離した後、空気排出口7から清浄空気を排出すると いう構造の空気清浄機を考案し実用新案登録出願をした(実願平3−39608 号)。なお、同図において、8は噴霧ノズル3に水を圧送するポンプ、9は給水 タンク、10は噴霧する水を収容する水槽である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記の空気清浄機において、噴霧ノズル4から噴霧された微細な水滴の一部は 下部の水槽10の水面上に沈降するので、水槽10内の水は循環して使用される 。このため長時間の使用により水槽10内の水に菌が発生するおそれがある。特 に、菌が発生した場合、空気排出口7から菌を含む空気が排出される可能性が高 く、本来の空気清浄機としての機能を期待できなくなるという問題がある。
【0004】 それ故に、本考案の目的は、簡単な構成によって水槽内での菌発生を防ぐこと のできる空気清浄機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本考案は、ファン、サイクロン構造の気液噴霧接触部、同 じくサイクロン構造の気液分離部、および噴射する水を収容する水槽を備えた空 気清浄機において、前記水槽の上部に抗菌シート挿入口を設けるとともに、この 抗菌シート挿入口より抗菌シートを水槽内に挿入したことを特徴とする。
【0006】
【作用】
上記構成の空気清浄機において、抗菌シートは、水槽の上部の抗菌シート挿入 口から単に差し込めば、水槽内に水に漬かる状態でセットされる。この抗菌シー トの作用により、水槽内の水に菌が発生することが防止され、菌を含む空気が排 出することは防止される。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1〜図7を参照して説明する。図1は本考案の一実 施例の空気清浄機20の内部構造を示す正面図、図2は同じく内部構造を示す平 面図である。この空気清浄機20は長方形の本体ベース21を有し、この本体ベ ース21の正面から見て右側部分に水槽台22を設け、水槽台22の上に水槽2 3を設け、水槽23の上に気液噴霧接触部を構成する第1のサイクロン24と気 液分離部を構成する第2のサイクロン25とを設置している。また、水槽23に 隣接する本体ベース21のほぼ中央にポンプ26を設置し、このポンプ26の上 にファン27を配置している。27aはファン27のモータ部、52はファン支 持台、53はファン支持台52を乗せた台枠を示す。このファン27に消音材5 5を内張りした消音筒54を介して連通する集塵フィルタ装置28は、詳細は省 略するがフィルタケース59内に順に収容したプリフィルタ、帯電部と集塵部と からなる電気式の集塵フィルタ、活性炭フィルタ等の複数のフィルタからなり、 本体ベース21上の水槽23と反対側に設けたフィルタ支持台29上に設置され ている。なお、64は空気清浄機20の電装品全体の制御を行うための制御回路 基板、65は電気式集塵フィルタ用の高電圧発生回路基板である。また、水槽2 3の正面側(図2において下側)に隣接して給水タンク受け台30が設けられ、 この給水タンク受け台30上に給水タンク31が置かれている。
【0008】 前記水槽23およびその上部の2つのサイクロン24、25の部分の詳細を図 4により説明すると、第1のサイクロン24内には、その中心部に水槽23の底 面に垂直に立てたパイプ35が配置され、このパイプ35に複数の噴霧ノズル3 6が接続されている。また、サイクロン24の上部に設けた接線方向の流入口2 4aにファン27からの空気流入ホース37が接続されている。前記第2のサイ クロン25と第1のサイクロン24とは下方において接線方向の流通路となる連 通管38によって互いに連通している。第2のサイクロン25の中心部には水槽 23の底面に垂直に立てた空気案内用としての閉じた円筒39が配置され、上部 に清浄空気排出口40が設けられている。
【0009】 前記第1のサイクロン24と第2のサイクロン25とは互いに接近して並ぶ円 筒体であり、前記連通管38およびこの連通管38の若干下方の水平な取付板4 1とともにサイクロンユニット42として一体に形成されており、各サイクロン 24、25の下端部はいずれも水槽23内の水中に没するように設けられている 。このサイクロンユニット42は、その取付板41部分を水槽23の上部周縁の つば部23aに重ねてねじで固定されている。サイクロンユニット42、水槽2 3等は樹脂で製作している。
【0010】 前記ポンプ26は、水槽23に面した吸込口側が吸込ホース43を介して水槽 23に直結され、吐出口側は送水ホース44を介して水槽23内の前記パイプ3 5に水平に取り付けた口金45に接続されている。また、水槽23の底部には、 排水口23bが設けられ、この排水口23bに透明な排水ホース46が接続され されている。
【0011】 前記給水タンク受け台30は、逆さに置いた給水タンク31の口部に取り付け た図示略のキャップの部分が入る凹部30aを持ち、この凹部30aの底部に給 水口30bを設けている。そして、この給水口30bと水槽23側の受け入れ口 23cとが給水ホース51を介して接続されている。
【0012】 上述の空気清浄機20の各部品は本体ベース21上に設置されるとともに、図 3の斜視図にも示すようにフロントパネル70およびリヤパネル71で前後を囲 まれ、トップカバー72で上面を覆われている。フロントパネル70およびリヤ パネル71の内側には内面板73が配置され、両者70および71、73の隙間 に吸音材75が充填されている。符号70aはフロントパネル70に設けた吸気 口、符号78は湿度センサ78aおよびガスセンサ78bを設けたセンサ基板、 符号76は操作・表示部分、符号77は給水タンク31を出し入れする蓋である 。
【0013】 前記水槽23は、図5に示すように、送水ホース44を接続する口金45と反 対側の水槽側壁23dが水槽底面23eに対して鈍角に傾斜し、かつ、水槽側壁 23dと水槽底面23eとの角部が円弧状の曲面とされ、さらに、サイクロンユ ニット42の取付板41の縁部と水槽23の上縁部との間に抗菌シート105の 厚みとほぼ等しい隙間を設けて、この隙間を抗菌シート挿入口106としている 。抗菌シート105としては、例えば調整された多孔質のゼオライト等を用いる ことができる。この抗菌シート105の形状は、図7にも示すように、水槽23 の底部に垂直に立つパイプ35および円筒39を通すための切り欠き105a、 および排水口23bに対応させてあけた穴105bを持つ四角形状であり、その 長さは、図6に示すように水槽23内に奥まで押し込んだ状態で上端部が抗菌シ ート挿入口106の外に残る長さである。
【0014】 次に、上記の空気清浄機20の動作について説明する。室内の空気はファン2 7の吸引力によりフロントパネル70の吸気口70aから取り入れられ、集塵フ ィルタ装置28である程度のダストが除去された後、第1のサイクロン24内に 送られ、図4に示すようにサイクロン24内を矢印のごとく螺旋状に旋回しなが ら下降する。一方、ポンプ26は、水槽23内の水を吸込ホース43を経て吸引 し、送水ホース44、口金45を経て第1のサイクロン24の中心のパイプ35 に圧送しており、噴霧ノズル36から微細な水滴を噴霧している。したがって、 第1のサイクロン24内を螺旋状に旋回しながら下降する空気は、噴霧ノズル3 6から噴霧された微細な水滴と接触し、先の集塵フィルタ装置28で除去されな かったダストがこのこの微細な水滴に付着し、凝集し、遠心力により除去され、 第1のサイクロン24の下部の水面上に沈降する。水滴との接触でダストを除去 された空気は接線方向をなす連通口38を通って気液分離部である第2のサイク ロン25内に流入し、螺旋状に旋回上昇する際にその遠心力により余分な水分が 除去されて第2のサイクロン25の下部に沈降し、加湿された清浄空気が清浄空 気排出口40から吐出される。
【0015】 上記の抗菌シート105を水槽23内に挿入する場合は、抗菌シート105を 抗菌シート挿入口106から差し込むと、抗菌シート105の下方部分が水槽側 壁23dにガイドされ水槽底面23eを摺動して図6のように水槽底面23eお よび水槽側壁23dに敷かれる。水槽側壁23dと水槽底面23eとの角度が円 弧状の曲面であるから、抗菌シート105をスムーズに挿入することができる。 この状態で抗菌シート105の上端部は抗菌シート挿入口106を塞いでいるの で、別途の蓋を設けることなく、抗菌シート挿入口106からの水の跳ね出しを 防止できる。
【0016】 抗菌シート105は、一定時間使用するとその抗菌効果が薄れてくるので、新 しいものと交換する必要があるが、この場合、古い抗菌シート105は、単にそ の上端部を手で掴んで引き抜くだけで取り出すことができる。この時、水槽23 の底に付着したゴミも抗菌シート105とともに除去することができるので、水 槽23内の汚れを極力防止できる。
【0017】 なお、本考案において、「サイクロン」は筒体内を空気が旋回する広義の意味 で使用しており、筒体を円錐状に構成したものも含む。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、抗菌シートを簡単な操作で水槽内に挿入することができ、ま た簡単な操作で水槽から取り出すことができるから、抗菌シートの交換作業が極 めて容易になる。また、抗菌シートは水槽底面に敷かれるから、抗菌シート交換 の際に、水槽の底に付着したゴミも同時に除去でき、水槽の汚れを極力防止でき る。
【0019】 また、水槽側壁の部分に傾斜あるいは曲面を形成することにより抗菌シートの 挿入がスムーズに行われる。
【0020】 さらには、抗菌シート挿入口は抗菌シートによって閉じられるような状態にな るので、特別の蓋を設けなくても、水槽内の水の跳ね出しを防止でき、構造の簡 略化が図られる。
【提出日】平成5年6月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、気液接触部液滴分離部とを有する空気清浄機に関し、特に、水 槽内の水に菌が発生するのを防ぐ抗菌シートを挿入するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
家庭の室内の空気を清浄にかつ適度の湿度に保とうとする場合、家庭用として 一般的な電気集塵式フィルタあるいは機械式フィルタによる空気清浄機と、同じ く家庭用として一般的な超音波方式の加湿機との両者を設置するか、または合体 することが考えられる。これに対して、本出願人は先に、図8に示すように、フ ァン1により吸引して複数のフィルタからなる集塵フィルタ装置2を介して空気 を取り入れ、サイクロン構造の気液接触部3内で噴射ノズル4より微細な水滴を 噴射して気液接触させ、連通口5を介して連通する同じくサイクロン構造の液滴 分離部 6に送って余分な水分を除去した後、空気排出口7から清浄空気を排出す るという構造の空気清浄機を考案し実用新案登録出願をした(実願平3−396 08号)。なお、同図において、8は噴射ノズル4に水を圧送するポンプ、9は 給水タンク、10は噴射する水を収容する水槽である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記の空気清浄機において、噴射ノズル4から噴射された微細な水滴の一部は 下部の水槽10の水面上に沈降するので、水槽10内の水は循環して使用される 。このため長時間の使用により水槽10内の水に菌が発生するおそれがある。特 に、菌が発生した場合、空気排出口7から菌を含む空気が排出される可能性が高 く、本来の空気清浄機としての機能を期待できなくなるという問題がある。
【0004】 それ故に、本考案の目的は、簡単な構成によって水槽内での菌発生を防ぐこと のできる空気清浄機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本考案は、ファン、サイクロン構造の気液接触部、噴射す る水 を収容する水槽を備えた空気清浄機において、前記水槽の上部に抗菌シート 挿入口を設けるとともに、この抗菌シート挿入口より抗菌シートを水槽内に挿入 したことを特徴とする。
【0006】
【作用】
上記構成の空気清浄機において、抗菌シートは、水槽の上部の抗菌シート挿入 口から単に差し込めば、水槽内に水に漬かる状態でセットされる。この抗菌シー トの作用により、水槽内の水に菌が発生することが防止され、菌を含む空気が排 出することは防止される。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1〜図7を参照して説明する。図1は本考案の一実 施例の空気清浄機20の内部構造を示す正面図、図2は同じく内部構造を示す平 面図である。この空気清浄機20は長方形の本体ベース21を有し、この本体ベ ース21の正面から見て右側部分に水槽台22を設け、水槽台22の上に水槽2 3を設け、水槽23の上に気液接触部を構成する第1のサイクロン筒24と液滴 分離部 を構成する第2のサイクロン筒25とを設置している。また、水槽23に 隣接する本体ベース21のほぼ中央にポンプ26を設置し、このポンプ26の上 にファン27を配置している。27aはファン27のモータ部、52はファン支 持台、53はファン支持台52を乗せた台枠を示す。このファン27に消音材5 5を内張りした消音筒54を介して連通する集塵フィルタ装置28は、詳細は省 略するがフィルタケース59内に順に収容したプリフィルタ、帯電部と集塵部と からなる電気式の集塵フィルタ、活性炭フィルタ等の複数のフィルタからなり、 本体ベース21上の水槽23と反対側に設けたフィルタ支持台29上に設置され ている。なお、64は空気清浄機20の電装品全体の制御を行うための制御回路 基板、65は電気式集塵フィルタ用の高電圧発生回路基板である。また、水槽2 3の正面側(図2において下側)に隣接して給水タンク受け台30が設けられ、 この給水タンク受け台30上に給水タンク31が置かれている。
【0008】 前記水槽23およびその上部の2つのサイクロン筒24、25の部分の詳細を 図4により説明すると、第1のサイクロン筒24内には、その中心部に水槽23 の底面に垂直に立てたパイプ35が配置され、このパイプ35に複数の噴射ノズ 36が接続されている。また、サイクロン筒24の上部に設けた接線方向の流 入口24aにファン27からの空気流入ホース37が接続されている。前記第2 のサイクロン筒25と第1のサイクロン筒24とは下方において接線方向の流通 路となる連通管38によって互いに連通している。第2のサイクロン筒25の中 心部には水槽23の底面に垂直に立てた空気案内用としての閉じた円筒39が配 置され、上部に清浄空気排出口40が設けられている。
【0009】 前記第1のサイクロン筒24と第2のサイクロン筒25とは互いに接近して並 ぶ円筒体であり、前記連通管38およびこの連通管38の若干下方の水平な取付 板41とともにサイクロン筒ユニット42として一体に形成されており、各サイ クロン筒 24、25の下端部はいずれも水槽23内の水中に没するように設けら れている。このサイクロン筒ユニット42は、その取付板41部分を水槽23の 上部周縁のつば部23aに重ねてねじで固定されている。サイクロン筒ユニット 42、水槽23等は樹脂で製作している。
【0010】 前記ポンプ26は、水槽23に面した吸込口側が吸込ホース43を介して水槽 23に直結され、吐出口側は送水ホース44を介して水槽23内の前記パイプ3 5に水平に取り付けた口金45に接続されている。また、水槽23の底部には、 排水口23bが設けられ、この排水口23bに透明な排水ホース46が接続され されている。
【0011】 前記給水タンク受け台30は、逆さに置いた給水タンク31の口部に取り付け た図示略のキャップの部分が入る凹部30aを持ち、この凹部30aの底部に給 水口30bを設けている。そして、この給水口30bと水槽23側の受け入れ口 23cとが給水ホース51を介して接続されている。
【0012】 上述の空気清浄機20の各部品は本体ベース21上に設置されるとともに、図 3の斜視図にも示すようにフロントパネル70およびリヤパネル71で前後を囲 まれ、トップカバー72で上面を覆われている。フロントパネル70およびリヤ パネル71の内側には内面板73が配置され、両者70および71、73の隙間 に吸音材75が充填されている。符号70aはフロントパネル70に設けた吸気 口、符号78は湿度センサ78aおよびガスセンサ78bを設けたセンサ基板、 符号76は操作・表示部分、符号77は給水タンク31を出し入れする蓋である 。
【0013】 前記水槽23は、図5に示すように、送水ホース44を接続する口金45と反 対側の水槽側壁23dが水槽底面23eに対して鈍角に傾斜し、かつ、水槽側壁 23dと水槽底面23eとの角部が円弧状の曲面とされ、さらに、サイクロン筒 ユニット 42の取付板41の縁部と水槽23の上縁部との間に抗菌シート105 の厚みとほぼ等しい隙間を設けて、この隙間を抗菌シート挿入口106としてい る。抗菌シート105としては、例えば調整された多孔質のゼオライト等を用い ることができる。この抗菌シート105の形状は、図7にも示すように、水槽2 3の底部に垂直に立つパイプ35および円筒39を通すための切り欠き105a 、および排水口23bに対応させてあけた穴105bを持つ四角形状であり、そ の長さは、図6に示すように水槽23内に奥まで押し込んだ状態で上端部が抗菌 シート挿入口106の外に残る長さである。
【0014】 次に、上記の空気清浄機20の動作について説明する。室内の空気はファン2 7の吸引力によりフロントパネル70の吸気口70aから取り入れられ、集塵フ ィルタ装置28である程度のダストが除去された後、第1のサイクロン筒24内 に送られ、図4に示すようにサイクロン筒24内を矢印のごとく螺旋状に旋回し ながら下降する。一方、ポンプ26は、水槽23内の水を吸込ホース43を経て 吸引し、送水ホース44、口金45を経て第1のサイクロン筒24の中心のパイ プ35に圧送しており、噴射ノズル36から微細な水滴を直接噴射している。し たがって、第1のサイクロン筒24内を螺旋状に旋回しながら下降する空気は、噴射ノズル 36から噴射された微細な水滴と接触し、先の集塵フィルタ装置28 で除去されなかったダストがこのこの微細な水滴に付着し、凝集し、遠心力によ り除去され、第1のサイクロン筒24の下部の水面上に沈降する。水滴との接触 でダストを除去された空気は接線方向をなす連通口38を通って液滴分離部であ る第2のサイクロン筒25内に流入し、螺旋状に旋回上昇する際にその遠心力に より余分な水分が除去されて第2のサイクロン筒25の下部に沈降し、加湿され た清浄空気が清浄空気排出口40から吐出される。
【0015】 上記の抗菌シート105を水槽23内に挿入する場合は、抗菌シート105を 抗菌シート挿入口106から差し込むと、抗菌シート105の下方部分が水槽側 壁23dにガイドされ水槽底面23eを摺動して図6のように水槽底面23eお よび水槽側壁23dに敷かれる。水槽側壁23dと水槽底面23eとの角度が円 弧状の曲面であるから、抗菌シート105をスムーズに挿入することができる。 この状態で抗菌シート105の上端部は抗菌シート挿入口106を塞いでいるの で、別途の蓋を設けることなく、抗菌シート挿入口106からの水の跳ね出しを 防止できる。
【0016】 抗菌シート105は、一定時間使用するとその抗菌効果が薄れてくるので、新 しいものと交換する必要があるが、この場合、古い抗菌シート105は、単にそ の上端部を手で掴んで引き抜くだけで取り出すことができる。この時、水槽23 の底に付着したゴミも抗菌シート105とともに除去することができるので、水 槽23内の汚れを極力防止できる。
【0017】 なお、本考案において、「サイクロン筒」は筒体内を空気が旋回する広義の意 味で使用しており、筒体を円錐状に構成したものも含む。また、サイクロン筒内 で微細な液滴を発生させる方法としては、実施例のように噴射ノズルから直接微 細な液滴を噴射する噴霧方式に限らず、噴射ノズルから液体をシャワー状に噴射 しサイクロン筒の内壁に衝突させて微細化する方式、さらには、サイクロン筒内 に設けた円板に衝突させて微細化する方式等、任意である。さらに、ファンの設 置位置は、実施例の如き気液接触部の上流側に限らず、例えば液滴分離部の下流 側に設ける等、この空気清浄機における空気の入口から出口に到る流動経路であ ればよい。また、サイクロン構造の液滴分離部を省略することも考えられる。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、抗菌シートを簡単な操作で水槽内に挿入することができ、ま た簡単な操作で水槽から取り出すことができるから、抗菌シートの交換作業が極 めて容易になる。また、抗菌シートは水槽底面に敷かれるから、抗菌シート交換 の際に、水槽の底に付着したゴミも同時に除去でき、水槽の汚れを極力防止でき る。
【0019】 また、水槽側壁の部分に傾斜あるいは曲面を形成することにより抗菌シートの 挿入がスムーズに行われる。
【0020】 さらには、抗菌シート挿入口は抗菌シートによって閉じられるような状態にな るので、特別の蓋を設けなくても、水槽内の水の跳ね出しを防止でき、構造の簡 略化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す空気清浄機の内部構造
を示す正面図である。
【図2】上記の空気清浄機の同じく内部構造を示す平面
図である。
【図3】上記の空気清浄機の外観を示す斜視図である。
【図4】上記の空気清浄機におけるサイクロンおよび水
槽部分の内部構造を示す断面図である。
【図5】上記の空気清浄機における水槽の断面図で、抗
菌シートを挿人する際の図である。
【図6】上記の空気清浄機における水槽の断面図で、抗
菌シートを挿入した状態の図である。
【図7】上記の抗菌シートの平面図である。
【図8】従来の空気清浄機を示す図である。
【符号の説明】
20 空気清浄機 23 水槽 23d 水槽側壁 23e 水槽底面 24 第1のサイクロン(気液噴霧接触部) 25 第2のサイクロン(気液分離部) 26 ポンプ 27 ファン 28 集塵フィルタ装置 44 送水ホース 105 抗菌シート 106 抗菌シート挿入口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 空気清浄機
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す空気清浄機の内部構造
を示す正面図である。
【図2】上記の空気清浄機の同じく内部構造を示す平面
図である。
【図3】上記の空気清浄機の外観を示す斜視図である。
【図4】上記の空気清浄機におけるサイクロン筒および
水槽部分の内部構造を示す断面図である。
【図5】上記の空気清浄機における水槽の断面図で、抗
菌シートを挿入する際の図である。
【図6】上記の空気清浄機における水槽の断面図で、抗
菌シートを挿入した状態の図である。
【図7】上記の抗菌シートの平面図である。
【図8】従来の空気清浄機を示す図である。
【符号の説明】 20 空気清浄機 23 水槽 23d 水槽側壁 23e 水槽底面 24 第1のサイクロン筒気液接触部) 25 第2のサイクロン筒液滴分離部) 26 ポンプ 27 ファン 28 集塵フィルタ装置 44 送水ホース 105 抗菌シート 106 抗菌シート挿入口
フロントページの続き (72)考案者 池上 英夫 大阪府大阪市中央区城見1丁目4番24号 日本電気ホ−ムエレクトロニクス株式会社 内

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファン、サイクロン構造の気液噴霧接触
    部、同じくサイクロン構造の気液分離部、および噴射す
    る水を収容する水槽を備えた空気清浄機において、 前記水槽の上部に抗菌シート挿入口を設けるとともに、
    この抗菌シート挿入口より抗菌シートを水槽内に挿入し
    たことを特徴とする空気清浄機。
  2. 【請求項2】 前記抗菌シートは、抗菌シート挿入口か
    ら差し込んだ時に、下方部分が水槽側壁にガイドされ水
    槽底面を摺動して水槽底面に敷かれるとともに、上端部
    が抗菌シート挿入口の外に残るように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
  3. 【請求項3】 前記水槽側壁を水槽底面に対して鈍角の
    角度に傾斜させたことを特徴とする請求項1記載の空気
    清浄機。
  4. 【請求項4】 前記水槽側壁と水槽底面との角部を曲面
    に形成したことを特徴とする請求項1記載の空気清浄
    機。
  5. 【請求項5】 前記抗菌シート挿入口を抗菌シートの断
    面とほぼ同じサイズに形成したことを特徴とする請求項
    2記載の空気清浄機。
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