JPH0677223U - 積層チップemi除去フィルタ - Google Patents
積層チップemi除去フィルタInfo
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- JPH0677223U JPH0677223U JP2136993U JP2136993U JPH0677223U JP H0677223 U JPH0677223 U JP H0677223U JP 2136993 U JP2136993 U JP 2136993U JP 2136993 U JP2136993 U JP 2136993U JP H0677223 U JPH0677223 U JP H0677223U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ノイズ吸収特性が良く、デジタル信号波形の
みだれが少なく、デジタル信号ラインでの使用に適した
積層チップEMI除去フィルタの提供。 【構成】 積層インダクタと積層コンデンサとを重畳し
て一体化したEMI除去フィルタにおいて、インダクタ
に内設される内部導体パタ−ンの形状が角ばった部分が
少なく、図1のB、B1あるいはB2のように、少なく
とも一部が円弧状のパタ−ンで形成されていることを特
徴とする。
みだれが少なく、デジタル信号ラインでの使用に適した
積層チップEMI除去フィルタの提供。 【構成】 積層インダクタと積層コンデンサとを重畳し
て一体化したEMI除去フィルタにおいて、インダクタ
に内設される内部導体パタ−ンの形状が角ばった部分が
少なく、図1のB、B1あるいはB2のように、少なく
とも一部が円弧状のパタ−ンで形成されていることを特
徴とする。
Description
【0001】
本考案は、デジタル回路などの不要輻射対策に用いられる積層チップEMI除 去フィルタに関する。
【0002】
磁性体材料と内部導体から成る積層インダクタと、誘電体材料と内部電極から 成る積層コンデンサとを重畳して一体型にして、LCフィルタ回路を形成した、 積層チップEMI除去フィルタはすでに知られている。
【0003】 従来の積層チップEMI除去フィルタにおいて、インダクタ部の内部導体パタ −ンは図3の(a)〜(c)に示すように直線を屈曲させたパターンで構成され ていた。
【0004】
しかしながら、従来の積層チップEMI除去フィルタを実際にデジタル信号ラ インで使用した場合、その性能は十分でなく、ノイズの吸収性およびデジタル信 号波形のみだれの点で課題があった。
【0005】 そこで本考案の目的は、ノイズ吸収特性が良く、デジタル信号波形のみだれが 少なく、デジタル信号ラインでの使用に適した積層チップEMI除去フィルタを 提供することにある。
【0006】
本考案者は上記目的を達成すべく、前記インダクタ部に形成される内部導体パ タ−ンの形状とノイズ吸収特性などとの関係について研究を進め、該内部導体パ タ−ンの変更とノイズ波形評価を繰り返した結果、内部導体パタ−ンの角ばった 部分を減らし円弧状のパタ−ンで形成した場合に、ノイズ吸収特性、信号波形の 品位に優れた積層チップEMI除去フィルタが得られることを見いだし本考案に 到達した。
【0007】 したがって、本考案は、磁性体材料と内部導体からなる積層インダクタと、誘 電体材料と内部電極からなる積層コンデンサとを重畳して一体型にした積層チッ プEMI除去フィルタであって、前記インダクタに内設される内部導体パタ−ン の形状の少なくとも一部が円弧状のパタ−ンで形成されていることを特徴とする 積層チップEMI除去フィルタを提供するものである。
【0008】
本考案のフィルタはノイズ吸収性が良好で、得られる信号波形品位が優れてい る。そのメカニズムは十分に解明されてはいないが、以下のような作用によるも のと推察される。
【0009】 すなわち、ノイズ成分の帯域は100MHz〜1GHz程度の非常に高い周波 数であるため、角ばった内部導体パタ−ンを通る場合には、反射現象、定在波な ど高周波域での一般的な現象の影響を受けやすく、これがノイズ吸収、波形の品 位などの悪化に関係があり、一方円弧状の内部導体パタ−ンの場合には上記のよ うな影響を受けにくく、結果的にノイズ吸収、波形の品位の改善をもたらすこと になる。
【0010】
【実施例1】 図1は本実施例を含む本考案の積層チップEMI除去フィルタの製造に用いら れた磁性体グリ−ンシ−ト及び誘電体グリ−ンシ−トを示す平面図、図2は本実 施例における製造工程を示す斜視図、図4は積層チップEMI除去フィルタの等 価回路図、図5はノイズ・波形評価回路図及び図8は図5の波形評価回路に、フ ィルタなしの場合、本考案のフィルタを入れた場合、従来のフィルタを入れた場 合の波形図であって、これらを参照して以下説明する。 (1)Fe2 O3 50モル%、ZnO30モル%、NiO10モル%、Cu O10モル%からなる磁性体材料粉末と、TiO2 95重量%、CuO3重量 %、NiO2重量%からなる誘電体材料粉末とをそれぞれ用意した。 (2)磁性体材料100重量部、ポリビニルブチラ−ルバインダ10重量部、ジ ブチルフタレ−ト(可塑剤)8重量部、エタノ−ル100重量部、トルエン10 0重量部を混合して磁性体スラリ−とし、これをドクタ−ブレ−ド法により塗工 、乾燥し、厚さ150μmの磁性体グリ−ンシ−トを得た。 (3)一方、誘電体材料から同様にして厚さ150μmの誘電体グリ−ンシ−ト を得た。 (4)得られた磁性体グリ−ンシ−ト1上に、Agを主成分とする導体ペ−スト でスクリ−ン印刷法により、図1のBに示すような内部導体パタ−ン3を印刷し た。 (5)得られた誘電体グリ−ンシ−ト2上に、Agを主成分とする電極ペ−スト でスクリ−ン印刷法により、図1のD及びEに示すような内部電極パタ−ン4を 印刷した。 (6)次いで、磁性体及び誘電体の各グリ−ンシ−トを、図2の(a)に示すよ うに積み重ね、100℃、200kg/cm2 の条件で熱圧着し、一体化した。
【0011】 積層工程ではある面積に多数個同時に印刷されるので積層完了後に切断が行わ れる。
【0012】 所定のチップ素体寸法に応じて裁断された図2の(b)に示される積層圧着体 5を900℃、空気中で1時間焼成し、焼結体6を得た。 (7)焼結体6にAgとガラスフリットからなるペ−ストを塗布、焼付けて外部 端子電極を図2の(c)に示すように、IN側外部端子7、OUT側外部端子8 、ノ−コンタクト外部端子9及び接地側外部端子10として形成し、Niメッキ 、さらにハンダメッキを各外部端子上に電着して積層チップEMI除去フィルタ を得た。同図の(d)は同図の(c)を反転して接地側外部端子を手前にしたと きの斜視図である。
【0013】 得られたフィルタの等価回路図を図4に示す。ここでNCはノンコンタクト端 子、Gは接地を表わしている。 (8)図5に示すようなノイズ・波形評価回路に積層チップEMI除去フィルタ 13を入れ、パルスジェネレ−タ11で発生させた10MHz矩形波を波形観測 ポイント14にプロ−ブを接続してオシロスコ−プでノイズ波形を評価した。1 2はC−MOSバッファ−である。 (9)図8の(b)に見られるように、回路に本考案のEMI除去フィルタを入 れた場合の波形では、同図の(a)に見られるような高周波成分のノイズ(ノコ ギリ状の波形)が十分に押えられ、非常にきれいな、品位の高い波形が得られて いる。なお、同図の(c)に示す従来例ではノイズ成分が十分に取り切れず波形 のみだれが大きいことがわかる。
【0014】
【実施例2】 実施例1の内部導体パタ−ンを図1のB1あるいはB2に変えた以外は実施例 1と同じ要領でそれぞれ積層チップEMI除去フィルタを作成し、同様にノイズ 波形を評価したところ、いずれも実施例1と同様な効果が得られた。
【0015】
【実施例3】 実施例1では積層工程をいわゆるグリ−ンシ−ト法で行っているが、磁性体お よび誘電体をペ−スト状にして印刷により積層するいわゆる印刷積層法によって も同様な効果が得られることが確認された。
【0016】 図6及び図7は印刷積層法による積層順序を示す平面図および断面図であって 、ベ−スフィルム15上に順次印刷磁性体16、前記図1のBパタ−ンと同じ印 刷導体17、印刷磁性体16を積層してインダクタ部を、次いで印刷誘電体18 、前記図1のDパタ−ンと同じ印刷電極19、印刷誘電体18、前記図1のEパ タ−ンと同じ印刷電極19、印刷誘電体18を積層してコンデンサ部を形成し積 層チップEMI除去フィルタ用のチップ素体が構成される。
【0017】
以上説明したように、本考案のEMI除去フィルタによれば、インダクタ部に 形成される内部導体パタ−ンには角ばった部分が少なく少なくとも一部が円弧状 パタ−ンで構成されているので、反射現象などの影響を受けにくく、結果的にノ イズ成分を効果的に除去できる。
【図1】本考案の実施例で用いられた磁性体グリ−ンシ
−ト及び誘電体グリ−ンシ−トを示す平面図である。
−ト及び誘電体グリ−ンシ−トを示す平面図である。
【図2】本考案の1実施例における製造工程を示す斜視
図である。
図である。
【図3】同図(a)〜(c)はいずれも従来の積層チッ
プEMI除去フィルタのインダクタ部の内部導体パタ−
ンを示す平面図である。
プEMI除去フィルタのインダクタ部の内部導体パタ−
ンを示す平面図である。
【図4】積層チップEMI除去フィルタにおける等価回
路図である。
路図である。
【図5】ノイズ・波形評価回路図である。
【図6】本考案の別の実施態様において、印刷法による
積層工程を示す平面図である。
積層工程を示す平面図である。
【図7】図6の印刷法による積層工程のそれぞれに対応
する断面図である。
する断面図である。
【図8】同図(a)はフィルタなしの場合、同図(b)
は本考案のフィルタを入れた場合及び同図(c)は従来
のフィルタを入れた場合の波形図である。
は本考案のフィルタを入れた場合及び同図(c)は従来
のフィルタを入れた場合の波形図である。
1 磁性体グリ−ンシ−ト 2 誘電体グリ−ンシ−ト 3 内部導体パタ−ン 4 内部電極パタ−ン 5 積層圧着体 6 焼結体 7 IN側外部端子 8 OUT側外部端子 9 ノ−コンタクト外部端子 10 接地側外部端子 11 パルスジェネレ−タ 12 C−MOSバッファ− 13 EMI除去フィルタ 14 波形観測ポイント 15 ベ−スフィルム 16 印刷磁性体 17 印刷導体 18 印刷誘電体 19 印刷電極
Claims (1)
- 【請求項1】 磁性体材料と内部導体からなる積層イン
ダクタと、誘電体材料と内部電極からなる積層コンデン
サとを重畳して一体型にした積層チップEMI除去フィ
ルタであって、前記インダクタに内設される内部導体パ
タ−ンの形状の少なくとも一部が円弧状のパタ−ンで形
成されていることを特徴とする積層チップEMI除去フ
ィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2136993U JPH0677223U (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 積層チップemi除去フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2136993U JPH0677223U (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 積層チップemi除去フィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0677223U true JPH0677223U (ja) | 1994-10-28 |
Family
ID=12053189
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2136993U Pending JPH0677223U (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 積層チップemi除去フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0677223U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101499719B1 (ko) * | 2013-08-09 | 2015-03-06 | 삼성전기주식회사 | 복합 전자부품 및 그 실장 기판 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP2136993U patent/JPH0677223U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101499719B1 (ko) * | 2013-08-09 | 2015-03-06 | 삼성전기주식회사 | 복합 전자부품 및 그 실장 기판 |
US9449766B2 (en) | 2013-08-09 | 2016-09-20 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Composite electronic component and board having the same |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000711 |