JPH067714A - 芳香装置およびその制御方法 - Google Patents

芳香装置およびその制御方法

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Publication number
JPH067714A
JPH067714A JP4166463A JP16646392A JPH067714A JP H067714 A JPH067714 A JP H067714A JP 4166463 A JP4166463 A JP 4166463A JP 16646392 A JP16646392 A JP 16646392A JP H067714 A JPH067714 A JP H067714A
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JP
Japan
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fragrance
ultrasonic pump
pump
ultrasonic
liquid
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Application number
JP4166463A
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English (en)
Inventor
Jun Fukuda
遵 福田
Toshio Naganuma
利夫 長沼
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Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
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Publication date
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Spray Control Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の異なる液体香料を選択的に噴霧する芳
香装置において、残留香料の気化時間を一定の短時間に
制御し香りの混合を確実に防止して香りの効果を最大限
に発揮できる芳香装置を提供する。 【構成】 芳香吹出し口27を有し装置本体を構成する
ケーシング25と、該ケーシング内に収容した芳香特性
の異なる液体香料3をそれぞれ収容するための複数の香
料容器2と、液体香料の吸込管部5Aおよび吐出管部5
Bからなる振動管5を有する香料霧化用超音波ポンプ4
と、該超音波ポンプから吐出された液体香料の霧化粒子
を前記ケーシングの吹出し口27から外部に放出させる
ためのファン23とを具備し、前記香料容器2は前記超
音波ポンプ4の吸込管部5Aが挿通する開口部21およ
び該開口部21を密閉するための蓋13を有し、前記超
音波ポンプ4は前記複数の香料容器2に対し相対的に移
動してその吸込管部5Aを選択的に前記香料容器2の開
口部21を通して挿入可能な構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内に香料を噴霧する
芳香装置に関し、特に複数の異なる香りの香料を1日の
時間帯に応じて所定のプログラムに従って選択的に噴霧
する芳香装置およびその運転制御方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】室内に香りを直接噴霧する香り噴霧装置
は既に実用化されている。従来の香り噴霧装置は1種類
の香料しか使えず他の香料を使用したいときには、香料
をいちいち交換しなければならなかった。また、従来香
料に含まれる各成分を同時に速やかに気化させ安定した
特性の一定の香りを得るために、香料の自然気化によら
ず超音波発振器を用いて香料を霧化して芳香させる香り
発生装置が各種提案されている(例えば特開平2−20
9146号公報、特開平2−209147号公報等)。
従来の超音波発振器による香料霧化用振動子は、圧電素
子等からなる皿状または台状の振動子上に液体香料を供
給して所定の電圧を印加し超音波振動により香料を霧化
させる構成であった。このような超音波振動子は、振動
子に対し無負荷状態の空運転を行なうとその振動作用に
より振動子が破損する。従って、振動子に対し液体香料
を常に滴下供給して振動子上に香料を存在させた状態で
運転し、無負荷空運転を回避しなければならない。
【0003】一方、建物の空調機あるいはその送風ダク
ト内に複数の異なる香料ボンベを設け各ボンベより噴霧
ノズルから異なる香料を適宜選択して送風通路内に噴出
させる芳香発生装置が開示されている(特開平3−23
6531号公報)。この公開開示された芳香発生装置に
おいては、1種類の香料を断続的に噴霧して人間の臭覚
の慣れを防止しゆらぎの効果を得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に香りはその種類
により人間に対する心理的および生理的作用が異なる。
従って、室内向けの芳香装置においては、時間帯や部屋
の使用者層、使用目的等に応じて複数の香料の中から最
適の香料を選んで香りを発生させることが望ましい。
【0005】また、一般に異なる香料を混合すると相互
の香りが影響しあってそれぞれの香料の所望の期待され
た香りが得られず香りが劣化する。従って、室内向けの
香料噴霧による芳香装置において、異なる香料を切換え
て噴霧する場合には、前に噴霧した香料が完全に気化消
失してから次の香料を噴霧するように制御し香りの混合
を防止することが望ましい。
【0006】従来の超音波振動子を用いた香り発生装置
において、異なる香料を順番に霧化して噴霧しようとす
れば、香料切換えの際、超音波振動子を停止して次の香
料を霧化する前に、振動子上あるいは香料供給パイプ内
等に残留している香料が自然気化により完全に消失する
まで待機しなければならない。この場合、超音波振動子
を駆動して残留香料を気化することは、前述のように超
音波振動子の空運転となって振動子が破損するため、振
動子の運転続行はできず超音波振動子を停止し自然気化
により残留香料の消失を待たなければならない。
【0007】しかしながら、このような自然気化は、室
内の温度や湿度等の環境条件および香料の気化特性や残
留量、残留場所等により変化して一定とならない。従っ
て、従来の超音波振動子を用いた香り発生装置により複
数の香料を順番に切換えて芳香させる場合には、残香性
がなくなる気化時間が不確定であるため、最適な条件で
香料を切換え安定したきめ細かな制御ができなかった。
【0008】また前述の空調機内に設けられた複数の香
料ボンベを有する従来の芳香発生装置では、単に香料ボ
ンベの噴霧ノズルを選択駆動して送風路内に香料を噴射
する構成であって、残留香料や香りの混合防止につい
て、何等考慮していないため、期待された香りの効果が
得られない場合が考えられる。
【0009】本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みなさ
れたものであって、複数の異なる液体香料を選択的に噴
霧する芳香装置において、残留香料の気化時間を一定の
短時間に制御し香りの混合を確実に防止して香りの効果
を最大限に発揮できる芳香装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る芳香装置は、芳香吹出し口を有し装置
本体を構成するケーシングと、該ケーシング内に収容し
た芳香特性の異なる液体香料をそれぞれ収容するための
複数の香料容器と、液体香料の吸込管部および吐出管部
からなる振動管を有する香料霧化用超音波ポンプと、該
超音波ポンプから吐出された香料の霧化粒子を前記ケー
シングの吹出し口から外部に放出させるためのファンと
を具備し、前記香料容器は前記超音波ポンプの吸込管部
が挿通する開口部および該開口部を密閉するための蓋を
有し、前記超音波ポンプは前記複数の香料容器に対し相
対的に移動してその吸込管部を選択的に前記香料容器の
開口部を通して挿入可能な構成としている。
【0011】前記超音波ポンプは、その吸込管部が液体
に非浸漬状態の無負荷空運転状態で所定時間運転続行可
能である。
【0012】本発明に係る芳香装置の制御方法は、所定
の香料噴霧運転パターンのプログラムに従って異なる香
料を順番に噴霧する制御方法において、第1の液体香料
を前記超音波ポンプにより霧化噴霧した後、該超音波ポ
ンプを第2の液体香料を収容した香料容器へ移動する間
に、該超音波ポンプを所定時間空運転させる。
【0013】
【作用】超音波ポンプの吸込管部を選択された香料容器
の開口部を通して液体香料内に浸漬させ、所定電圧を印
加すると超音波振動作用により香料が吸上げられ吐出管
部先端から霧化粒子状態で噴出する。この超音波ポンプ
は空運転が可能である。香料を変えて別の香料を噴霧す
る場合には、前の香料容器から超音波ポンプの吸込管部
を引上げた後そのまま空運転を続行してポンプ各部に付
着している残留香料を強制気化させファンにより装置外
部に放出させる。これにより超音波ポンプに残留する香
料は短時間で完全に気化し消失する。前の香料容器の開
口部は蓋により密閉される。この状態で次の香料容器に
超音波ポンプの吸込管部を挿入浸漬して新たな香料を吸
上げて霧化し噴霧する。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の実施例に係る芳香装置の部
分構成図である。装置本体ケーシングの底板1上に複数
の香料容器2が水平に並列配置される。各香料容器2に
は香り、残香性等の芳香特性の異なる液体香料3が収容
される。この液体香料3は超音波ポンプ4により吸上げ
られ霧化される。
【0015】超音波ポンプ4は、吸込管部5Aおよび吐
出管部5Bからなる振動管5と、この振動管5のほぼ中
央部に設けた圧電素子6と、この圧電素子6を駆動する
ための電極7と、圧電素子7を両側から押えて保持する
ための圧電素子ロックナット9と、Oリング8を介して
ロックナット9を固定保持する固定子10とからなる。
振動管5の吐出管部5Bの先端には霧化粒子発生部12
が拡大して形成される。この霧化粒子発生部12には霧
化粒子を微細化したり噴出速度を高速安定化するための
フィルタ11が装着される。
【0016】香料容器2の上板には開口部21が形成さ
れる。この開口部21には蓋13が設けられる。開口部
21は通常時は、図示しないスプリングにより蓋13に
より常に密閉されている。超音波ポンプ4の吸込管部5
Aは、この開口部21を通してスプリングの力に抗して
蓋13を押し開いて容器内に挿入される。吸込管部5A
を引上げれば、蓋13はスプリングの弾性復帰力により
自動的に香料容器2の開口部21を密閉する。
【0017】なお、蓋13は香料容器2の上側外部に向
けて開くように容器上面側に設けてもよいし、あるいは
スライド式の蓋としてもよい。いずれの場合でも、超音
波ポンプ4の吸込管部5Aが挿入されるときに開かれ、
抜出しと同時に開口部を密閉するように構成する。
【0018】超音波ポンプ4は、複数の香料容器2の配
列方向に沿った水平方向および香料容器内に吸込管部5
Aを挿通させるための上下方向に移動可能である。この
ようなポンプ移動手段として、ボールネジ15およびガ
イドレール16に装着された上下移動ナット機構14お
よびボールネジ18およびガイドレール19に装着され
た水平移動ナット機構17が設けられる。超音波ポンプ
4の固定子10はホルダ20に保持され、このホルダ2
0が上下移動ナット機構14に連結固定される。このよ
うな構成により、超音波ポンプ4はボールネジ15に沿
って矢印Bのように上下方向に移動可能となりかつボー
ルネジ18に沿って矢印Cのように水平方向に移動可能
となる。
【0019】このような構成の超音波ポンプ4を用いて
香料3を霧化噴霧する場合、まず水平移動ナット機構1
7により、噴霧すべき香料3が収容された香料容器2の
位置へ超音波ポンプ4を移動させる。次に上下移動ナッ
ト機構14を駆動して、超音波ポンプ4を下降させ蓋1
3を押し開いて吸込管部5Aを香料容器2内に挿入す
る。吸込管部5Aの下端部が液体香料3内に浸漬した状
態で電極7に所定の交番電圧を印加すると、圧電素子6
が伸縮する。この圧電素子6の伸縮振動運動に共振し
て、振動管5がその半径方向平面(水平面)内で半径方
向に伸縮するとともに管軸方向(上下方向)にも伸縮し
て3次元方向に振動し、吸込管部5Aの下端より矢印A
のように香料3を吸上げ、これを吐出管部5Bの先端の
霧化粒子発生部12より噴霧する。このとき霧化粒子発
生部12は、その拡大形状により、実質上半径方向の振
動が遮断され上下方向の振動作用のみ行って、この上下
方向超音波振動の放射圧により香料を細かい霧の状態で
上方に噴出する。このような超音波ポンプ構造において
は、圧電素子6はロックナット9を介して固定子10に
固定保持され、常に負荷が付与された状態で保持される
ため、吸込管部5Aが液体香料3から引上げられ無負荷
空運転の状態となっても、ある所定時間内では、圧電素
子6が破損することはない。従って、この超音波ポンプ
4は空運転が可能である。
【0020】なお、吸込管部5Aの香料3内への浸漬深
さにより香料の噴霧量が変るため、予め浸漬深さに対す
る噴霧量のテーブルを作成しておき、液面高さの測定手
段を設けて液面高さを測定し、液面に対する超音波ポン
プ4の下降量をテーブルに基づいて制御することによ
り、さらに高精度な香料噴霧制御が可能になる。
【0021】予め定められた所定時間の香料噴霧動作が
終了すると、超音波ポンプ4は上下移動ナット機構14
を上方に駆動することにより引上げられ、吸込管部5A
は液体香料3から引出されさらに開口部21を通して香
料容器2から引抜かれる。吸込管部5Aが香料容器2か
ら引抜かれると同時に、蓋13がスプリング(図示しな
い)の作用により復帰し、開口部21を自動的に密閉す
る。
【0022】続いて、予め定められたシーケンスプログ
ラムに従って、超音波ポンプ4を水平移動ナット機構1
7を駆動して次に噴霧すべき香料を収容した香料容器の
位置に移動させる。この超音波ポンプ4を最初の香料容
器から次の香料容器に移動する動作において、吸込管部
5Aが液体香料3から引出された後、所定時間だけ超音
波ポンプ4を空運転させておく。このように空運転を続
行することにより、振動管5に残留付着している香料を
短時間で完全に気化(あるいは霧化)することができ、
次に使用する香料との混合を確実に防止することができ
る。この空運転続行時間は、振動管5内に残っている香
料が完全に気化して消失するのに十分な時間となるよう
に設定しておく。
【0023】この後、超音波ポンプ4が次の香料容器の
位置に達すると、前回の噴霧作用と同様に、上下移動ナ
ット機構14を駆動して超音波ポンプ4を下降させ、蓋
13を押し開いて吸込管部5Aを液体香料内に浸漬さ
せ、2番目の香料を吸上げ噴霧する。
【0024】上記構成の超音波ポンプ4は、例えば図2
に示すように、それぞれ別の香料を収容した3つの香料
容器2A、2B、2Cを本体外枠を構成するケーシング
25内の台22上に並べて配設した芳香装置内に設けら
れる。ケーシング25内には送風ファン23が設置さ
れ、ダクト24を介して各香料容器から超音波ポンプ4
により噴霧される香料の霧化粒子をケーシング前面の吹
出口(図示しない)から外部に放出させる。図において
は、超音波ポンプ4の横方向移動機構(水平移動ナット
機構17)および上下方向移動機構(上下移動ナット機
構14)は省略してある。
【0025】なお、超音波ポンプ4を水平方向に移動さ
せる代りに、香料容器2を載せた台22を水平方向に移
動可能な構成としてもよい。この場合超音波ポンプ4は
上下方向にのみ移動可能とする。あるいは、香料容器2
を載せた台22を水平方向および上下方向の両方向に移
動可能とし、超音波ポンプ4を固定した構造としてもよ
い。
【0026】図3は、香り強度と超音波ポンプの運転時
間のパターン例を示すタイムチャートである。各図にお
いて、横軸は時間t、縦軸は香り強度Fまたはポンプ振
動子のオン、オフ状態を示す。
【0027】A図は理想とする芳香制御パターンのグラ
フである。所定の時間から一定時間だけ芳香させた後香
りを消失させ、所定時間後に再び一定時間だけ芳香させ
る。芳香の開始および停止のタイミングを確実に制御
し、芳香開始後は一定の閾値以上の香り強度で芳香さ
せ、芳香停止後はただちに香りを消失させ、次に芳香さ
せる香料との香りの混合を防止するとともに、人間の臭
覚に対する慣れを無くして、同じ強さで次に芳香させた
ときに快適な香りを同様に感じさせるようにゆらぎの効
果を短時間間隔で得られることが望ましい。
【0028】B図は従来の空運転ができない超音波振動
子を用いた芳香装置の例である。ファンは振動子停止後
も連続送風状態とする。振動子を停止した後、香料は振
動子上および香料供給パイプ内等に残留している。この
残留香料は自然気化により霧化消失する。このような自
然気化は、周囲の温度、湿度、気圧、残留位置等の環境
条件に左右され一定とならない。従って、時間を制御し
て振動子をオンオフさせても、残留香料による香りの濃
度が不確定不均一となり、所望のゆらぎの効果が得られ
ずまた香りの混合の問題を生ずる。
【0029】これに対し、C図は本発明に係る空運転可
能な超音波ポンプを用いた芳香装置の例を示す。ファン
は連続送風運転とする。超音波ポンプを運転して芳香動
作を開始後、一定時間経過して芳香を停止する場合、前
述の実施例で説明したように、超音波ポンプを香料容器
から引上げて空運転を続ける。この空運転により、ポン
プに残留する香料は短時間に完全に気化消失する。従っ
て、一定時間経過後の香り強度はほぼ一定となり、ポン
プのオンオフタイミングの制御により香り強度を確実に
コントロールして香りの混合を防止するとともに所望の
ゆらぎの効果を得ることが可能となる。
【0030】図4は、本発明に係る芳香装置の一例の全
体構成を示す。(A)(B)(C)はそれぞれ、上面
図、正面図および側面断面図である。本体ケーシング2
5内に3種類の異なる香料ボトル26A、26B、26
Cが設けられる。各香料ボトル内の香料3は香料送りポ
ンプ30により香料容器2に供給される。香料容器2の
上面には前述のように、超音波ポンプ4を挿通させるた
めの開口部およびこの開口部を密閉するための蓋13が
設けられる。ケーシング25の前面には吹出し口27が
設けられる。ケーシング25内に送風ファン23が設置
され、ダクト24を介して、超音波ポンプ4により霧化
された香料を吹出し口27から外部に放出する。28
は、自動運転モードの選択や手動切換え運転操作等を行
うためのコントロールパネルである。
【0031】図5は本発明に係る芳香装置の基本ブロッ
ク図である。30は複数パターン設定回路であり、時間
帯に応じて異なる香料を噴霧する複数の運転パターンの
シーケンスプログラム回路を有し、選択された運転パタ
ーンに従って芳香動作を行う。また手動による強制噴霧
操作の駆動回路も含む。このパターン設定回路30は、
超音波ポンプやファンのオンオフタイミングを制御する
動作タイマ31および運転間隔時間を制御する間隔タイ
マ32に接続される。動作タイマ31および間隔タイマ
32のオンオフ動作に従って、駆動命令回路33が各香
料1、2、3を収容する香料容器2A、2B、または2
Cの位置に移動した超音波ポンプ4を駆動制御する。フ
ァン23は、同様に駆動命令回路33により駆動制御さ
れ、超音波ポンプ4から霧化吐出された香料霧化粒子を
ケーシング25の吹出し口27から外部に放出し芳香さ
せる。
【0032】図6は、本発明に係る芳香装置の基本動作
のフローチャートである。電源を投入すると(ステップ
34)、香料タンク(容器)をセットしたか否かが判別
される(ステップ35)。セットされていなければセッ
トされるまで待機する。香料容器がセットされると、ス
テップ36に進み送風ファンの動作を開始する。続いて
超音波ポンプを駆動して選択された香料を噴霧する(ス
テップ37)。前述の空運転を含む所定の噴霧時間が経
過すると超音波ポンプの運転を停止する(ステップ3
8)。この後、ファンの運転を停止する(ステップ3
9)。続いて、芳香装置の稼動を終了するか否かが判別
される(ステップ40)。芳香動作を終えて装置の稼動
を全て終了するのであれば電源をオフにする(ステップ
41)。判別ステップ40において、さらに別の香料
(または同じ香料)を続けて噴霧するのであれば、ステ
ップ35に戻り香料タンクがセットされたかどうか判別
され、その後、前述のファンおよび超音波ポンプの動作
が繰返される(ステップ36〜40)。
【0033】図7は、本発明に係る芳香装置のさらに詳
しい動作の一例を表すフローチャートである。まず電源
が投入され(ステップ42)、複数香料の内噴霧すべき
香料が選択されたか否かが判別される(ステップ4
3)。香料が選択されていなければ、選択されるまで待
機する。噴霧すべき香料が選択されると、ステップ44
に進み、ファンの強弱(回転数)を選択したか否かが判
別される。ファンの強弱運転が設定されていなければ設
定されるまで待機する。ファンの強弱が選択され設定さ
れるとファンが駆動される(ステップ45)。これとと
もに、超音波ポンプを選定された香料容器の位置に移動
させ(ステップ46)、一連の超音波ポンプの動作を行
う(ステップ70)。まず香料容器内にポンプの吸込管
部を挿入してポンプ動作を開始する(ステップ47)。
前述のように、超音波ポンプの圧電素子の振動により振
動管が共振し、吸込管部より香料を吸入し(ステップ4
8)、これを吐出管部より霧化状態で放出する(ステッ
プ49)。所定時間の噴霧が終了するとポンプを香料容
器から引上げ(ステップ50)、その後、空運転を行う
(ステップ51)。一定時間の空運転が終了しポンプに
残留する香料を完全に気化消失させると超音波ポンプの
運転を停止する(ステップ52)。超音波ポンプの運転
を停止した後、ファンは運転を続行し、ダクト内および
その他本体ケーシング内に残っている香りを完全に外部
に放出する。続いて、ステップ53において、超音波ポ
ンプの運転停止後残留香料が完全に装置外部に放出され
るのに十分な時間が経過したか否かが判別される。一定
時間が経過していなければファンを運転した状態で待機
する。一定時間が経過したらファンの運転を停止する
(ステップ54)。ここで芳香装置の稼動を全て終了す
るか否かが判別される(ステップ55)。香料噴霧動作
を全て終了するならば電源をオフにして稼動を終了する
(ステップ71)。ステップ55の判別ステップにおい
て、別の香料(または同じ香料)を続けて噴霧するなら
ば、ステップ43に戻り、香料が選択されたか否かが判
別される。続いて、前述のように、ファンおよび超音波
ポンプの動作が繰返される(ステップ44〜55)。
【0034】図8は、本発明に係る芳香装置の動作を示
す別のフローチャートの例である。まず電源が投入され
(ステップ56)、運転パターンが設定される(ステッ
プ57)。この運転パターン設定は、コントロールパネ
ルの選択スイッチ等により、予め設定された各種運転パ
ターンのプログラムの中から所望のプログラムを選択す
るものである。時計(タイマ)69により選択された運
転パターンを実行する時間帯が定められる。超音波ポン
プの運転パターンとしては、噴霧時間、噴霧回数および
噴霧間隔が設定される(ステップ58)。ファンの運転
パターンとしては、回転数(送風の強弱)が設定される
(ステップ59)。また香料タンクの設定として、噴霧
すべき香料を収容した香料容器が選択される(ステップ
60)。香料が選択されると(ステップ61)、次に、
設定された回転数でファンを駆動する(ステップ6
2)。続いて、超音波ポンプが駆動される(ステップ6
4)。この超音波ポンプの駆動制御は、動作タイマおよ
び間隔タイマをオンにして各タイマにより噴霧時間や噴
霧間隔および空運転時間等を制御して行われる。設定さ
れた運転パターンに従って、選択された香料の噴霧が終
了すると超音波ポンプの空運転を行いその後運転を停止
する(ステップ64)。この状態で一定時間経過するま
でファンの運転を続行する(ステップ65)。一定時間
経過して装置内の残留香料が全て外部に放出されるとフ
ァンの運転を停止する(ステップ66)。ここで装置の
稼動を全て終了するか否かが判別され(ステップ6
7)、稼動終了ならば電源を切る(ステップ68)。芳
香装置の稼動を終了させず、さらに別の香料(または同
じ香料)を噴霧するならば、ステップ57に戻り、再び
運転パターンを設定する。この後、前述のシーケンスと
同様に、香料を選択し、ファンおよび超音波ポンプを駆
動して選択された香料を噴霧する(ステップ61〜6
7)。なお、シーケンスの途中に一時停止命令があった
場合には、次に解除命令があるまでいかなる動作も開始
しないルーチンを加えてもよい。
【0035】以上説明した構成および作用の芳香装置
は、事務所、アトリウム、商業空間その他一般建築物の
室内空間を対象として各場所に独立して設置可能であ
る。また、必要に応じて所望の香料を一時的に短時間で
強制的に噴霧することも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る芳香
装置においては、複数の香料を予め準備し、空運転可能
な超音波ポンプを用いて設定されたシーケンスプログラ
ムに従って所望の香料を噴霧する構成としているため、
繁雑な香料交換作業の手間を省き、設置場所の要求、状
況に応じて最適な香料を噴霧することができる。また使
用する香料の残香性等の香料特性に基づき超音波ポンプ
およびファンの運転時間を制御しさらに超音波ポンプの
空運転時間を適切に制御することにより、香料噴霧を停
止する際に、装置内に残留する香料を短時間で完全に外
部に放出することができ、次に噴霧する香料との香りの
混合を防止し常に快適な香りを芳香させることができ
る。また長時間同じ香りを嗅ぐことによる人間の臭覚の
麻痺を防ぎ、常に新鮮な感覚で快適な香りを感じさせ、
ゆらぎの効果を有効に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る芳香装置の要部構成図である。
【図2】 本発明に係る芳香装置の概略全体図である。
【図3】 運転時間と香り強度との関係を説明するため
のグラフである。
【図4】 本発明に係る芳香装置の全体構成図である。
【図5】 本発明に係る芳香装置の基本ブロック図であ
る。
【図6】 本発明に係る芳香装置の基本動作のフローチ
ャートである。
【図7】 本発明に係る芳香装置の詳細動作のフローチ
ャートである。
【図8】 本発明に係る芳香装置の動作を示す別のフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
2;香料容器、3;香料、4;超音波ポンプ、5;振動
管、5A;吸込管部、5B;吐出管部、6;圧電素子、
13;蓋、14;上下移動ナット機構、17;水平移動
ナット機構、23;ファン、24;ダクト、25;ケー
シング、27;吹出し口。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香吹出し口を有し装置本体を構成する
    ケーシングと、該ケーシング内に収容した芳香特性の異
    なる液体香料をそれぞれ収容するための複数の香料容器
    と、液体香料の吸込管部および吐出管部からなる振動管
    を有する香料霧化用超音波ポンプと、該超音波ポンプか
    ら吐出された液体香料の霧化粒子を前記ケーシングの吹
    出し口から外部に放出させるためのファンとを具備し、
    前記香料容器は前記超音波ポンプの吸込管部が挿通する
    開口部および該開口部を密閉するための蓋を有し、前記
    超音波ポンプは前記複数の香料容器に対し相対的に移動
    してその吸込管部を選択的に前記香料容器の開口部を通
    して挿入可能な構成としたことを特徴とする芳香装置。
  2. 【請求項2】 前記超音波ポンプは、その吸込管部が液
    体に非浸漬状態の無負荷空運転を所定時間続行可能であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の芳香装置。
  3. 【請求項3】 所定の香料噴霧運転パターンのプログラ
    ムに従って異なる香料を順番に噴霧する制御方法におい
    て、第1の液体香料を前記超音波ポンプにより霧化噴霧
    した後、該超音波ポンプを第2の液体香料を収容した香
    料容器へ移動する間に、該超音波ポンプを所定時間空運
    転させることを特徴とする請求項2に記載の芳香装置の
    制御方法。
JP4166463A 1992-06-24 1992-06-24 芳香装置およびその制御方法 Pending JPH067714A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6315749B1 (en) 1999-07-16 2001-11-13 Tokyo Hosiery Co., Ltd. Foot supporter
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