JPH0677094A - 電解コンデンサ用アルミニウム箔のエッチング方法 - Google Patents

電解コンデンサ用アルミニウム箔のエッチング方法

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JPH0677094A
JPH0677094A JP14635692A JP14635692A JPH0677094A JP H0677094 A JPH0677094 A JP H0677094A JP 14635692 A JP14635692 A JP 14635692A JP 14635692 A JP14635692 A JP 14635692A JP H0677094 A JPH0677094 A JP H0677094A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電解コンデンサ用アルミニウム箔をエッチング
するにあたり、表面の溶解を防ぎ、エッチング溝を深く
蝕刻して、容量を大きくする。 【構成】複数段のエッチング工程のうち、少なくとも1
つの段のエッチング液中にカチオン交換基を有する可溶
性有機高分子電解質を存在させてアルミニウム箔をエッ
チングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電解コンデンサ用アルミ
ニウム箔のエッチング方法、特には、エッチングされた
アルミニウム箔の表面積の増大を通じて得られる電解コ
ンデンサの静電容量を格段に大きくできるエッチング方
法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサ用アルミニウム箔は、そ
の実効面積の拡大を通じてこれを使用した電解コンデン
サの静電容量を増大するため、電気化学的または化学的
エッチング処理が施される。
【0003】この種のコンデンサには、低、中、高圧用
がある。低圧用コンデンサのためのアルミニウム箔のエ
ッチング(以下単に低圧用エッチングという)では交流
を用い、通常2段、3段のエッチングを行っている(特
開昭63−268237号公報参照)。また、中、高圧
用コンデンサのためのアルミニウム箔のエッチング(以
下単に中高圧用エッチングという)では直流を用い、通
常2段、3段のエッチングを行っている(特開平1−2
12427号、同1−212428号各公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のエッチ
ング技術においては、エッチングの進行にともない、エ
ッチング孔の成長よりもアルミニウム箔表面の溶解が優
先的に進行してしまう傾向がみられる。このため、エッ
チングの程度を増やしてもエッチング孔を深くすること
ができず、充分に期待されるような表面積の増大を得る
ことができないという欠点があった。
【0005】例えば、中高圧コンデンサの場合、静電容
量をわずか0.1μF/cm2 更に上げることは至難と
されていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる欠点を解
決して、アルミニウム箔の表面溶解を抑え、有効にエッ
チングを行い得る電解コンデンサ用アルミニウム箔の製
造方法を提供するものである。本発明は、複数段のエッ
チング工程よりなるアルミニウム電解コンデンサ用アル
ミニウム箔のエッチング方法において、いずれか1つ以
上の段のエッチング工程では、エッチング液中にカルボ
ン酸基、スルホン酸基、ホスホン酸基、ホスフィン酸
基、リン酸基、ヒ酸基およびセレン酸基から選ばれるカ
チオン交換基を有する可溶性有機高分子電解質を存在さ
せ化学的にアルミニウム箔をエッチングすることを特徴
とする。
【0007】本発明でカチオン交換基を有する可溶性有
機高分子電解質とは、カルボン酸基、スルホン酸基、ホ
スホン酸基、ホスフィン酸基、リン酸基、ヒ酸基および
セレン酸基から選ばれるカチオン交換基を有する好まし
くは架橋構造のない線状高分子または架橋構造の非常に
少ない有機高分子をいう。
【0008】一般に、高分子の重合度が増加するとエッ
チング液に溶解しにくくなるが、可溶性有機高分子電解
質の有するカチオン交換基の密度、即ちイオン交換容量
が大きい程、分子量が大きくなっても溶解しやすく、ま
たカチオン交換基が強電解質であればより溶解しやすく
なる。また、本発明の場合、無機高分子電解質の場合に
は、有機高分子電解質に比べて達成される静電容量の値
が充分でなく適当でない。
【0009】本発明において、カチオン交換基の密度、
即ちイオン交換容量の好ましい範囲は0.001〜20
ミリ当量/g乾燥可溶性高分子電解質であり、更に好ま
しい範囲は、0.1〜18ミリ当量/g乾燥可溶性高分
子電解質である。
【0010】本発明におけるカチオン交換基を有する可
溶性有機高分子電解質の作用は必ずしも明確ではない
が、該電解質はエッチング液中でカチオン交換基がほと
んどまたは一部解離して泳動または拡散によりエッチン
グされるアルミニウム上に吸着し、アルミニウム表面の
溶解を抑制するものと思われる。これはかかる有機高分
子電解質に特有なものである。
【0011】本発明では、上記した可溶性有機高分子電
解質が使用されるが、当然のことながらエッチング液中
で上記物質に転化するその前駆体も使用される。その好
ましい具体例としては、ポリスチレンスルホン酸、フェ
ノールスルホン酸ホルムアルデヒド縮合体、ポリエチレ
ンスルホン酸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポ
リスチレンホスフィン酸、ポリスチレンホスホン酸、ポ
リエチレンホスフィン酸、ポリビニルホスホン酸または
これらの塩等が挙げられる。
【0012】以上述べた具体例のほかに、本発明で使用
される可溶性有機高分子電解質は、化1に示すパーフル
オロスルホン酸ポリマーのように、カチオン交換基を有
するモノマーとカチオン交換基を有しないモノマーを共
重合したものや、カチオン交換基を有しない有機高分子
化合物にカチオン交換基を導入したものでも充分に目的
を達成することができる。
【0013】
【化1】
【0014】なお、化1において、x、y、nは何れも
前述したイオン交換容量および分子量を満足するように
選ばれる。
【0015】また、カチオン交換基を有する可溶性有機
高分子電解質のエッチング液中への添加量としては、可
溶性有機高分子電解質にもよるが、好ましくは、0.0
03〜10g/リットル程度、特には0.005〜5g
/リットルが適当である。また、可溶性有機高分子電解
質の分子量が大きいほど、物質移動速度が遅くなるため
好ましく、分子量としては500以上、特に5000以
上、更には10000以上が好ましい。
【0016】エッチングに用いられるエッチング液とし
ては、塩酸、硝酸などの種々公知のものが用いられる
が、濃度が好ましくは1〜30重量%の塩酸水溶液を使
用するのが好ましい。エッチング液の各段は、既知のよ
うに同じエッチング液も使用でき、また異なったエッチ
ング液も使用できる。例えば中高圧コンデンサ用箔の場
合、第1段では塩酸水溶液、第2段では塩酸または硝酸
水溶液が使用される。各段のエッチング液には箔の過度
の溶解を防ぐために、酸化アルミニウム皮膜形成性の硫
酸、リン酸、シュウ酸等をエッチング液の全量に対し
0.5〜40重量%、特には0.5〜2重量%程度添加
するのが好ましい。
【0017】本発明の場合、エッチング処理は複数段を
採用するのが必要である。そしてそのいずれか1つまた
は2つ以上の段のエッチング液に可溶性有機高分子電解
質を添加して、電圧を印加しない化学エッチングを行う
が、1段目で電圧を印加した電解エッチングを行い、そ
して2段目以降で上記可溶性有機高分子電解質を添加し
た化学エッチングを行う場合、特に良好な結果が得られ
る。
【0018】かかる場合、中高圧用エッチングについて
は、液温50〜110℃のエッチング液に直流電圧を用
い、電流密度1〜50A/dm2 で1〜50分間程度で
行った後に、可溶性有機高分子電解質を添加したエッチ
ング液中に、10〜110℃、1〜20分浸漬すること
により、アルミニウム箔を化学的にエッチングすること
が好ましい。
【0019】また、低圧用エッチングについては、液温
5〜50℃のエッチング液に、交流電圧を用いて周波数
5〜50Hz、単位面積あたり電気量1000〜700
0クーロン/dm2 通電した後に、上記中高圧エッチン
グの場合と同様にして、化学的にエッチングすることが
好ましい。
【0020】なお、上記化学エッチングにおいて、液温
が前記範囲を逸脱すると箔に貫通孔が生じやすく、化学
エッチング時間が前記範囲を逸脱すると箔が著しく溶け
たり、貫通孔が生じやすいので好ましくない。また、前
記した交流とは、電圧波形または電流波形が正弦波以外
にも、波形が周期的に変化する三角波、矩形波等であっ
てもよく、またはこれらの組み合わせも含まれる。
【0021】また1段目の電解エッチングに際しては、
アルミニウム箔にエッチングピット(孔)を均一に数多
く形成するために、アルミニウム箔に対して既知の方法
に従って酸またはアルカリ水溶液に浸漬するかまたは必
要に応じて電圧を印加しながら浸漬するなどの前処理を
行ってもよい。
【0022】本発明で上記可溶性有機高分子電解質をエ
ッチング液に添加してアルミニウム箔を化学エッチング
すると、前記可溶性有機高分子電解質がアルミニウム箔
表面に吸着してアルミニウム箔表面の溶解を効果的に抑
制し、また、可溶性有機高分子電解質の分子量が大きい
ために、エッチング孔に入れないか、またはエッチング
孔内への拡散が塩素イオン等のアルミニウムを溶解する
イオンに比べて格段に遅いため、エッチング孔内の溶解
は抑制されず、その結果エッチング孔内が選択的にエッ
チングされ、エッチング孔を深くまた大きくでき、充分
に表面積の増大を得ることができ、コンデンサの陽極用
および/または陰極用箔として使用される。
【0023】一方、上記によりエッチングされたアルミ
ニウム箔は、ついで化成処理が施される。化成処理は好
ましくは5〜20重量%のホウ酸水溶液にて、好ましく
は50〜100℃にて、10分〜20時間、1〜650
Vの範囲の所定電圧での通電下に浸漬処理される。上記
ホウ酸水溶液には、必要により導電性増加剤としてアン
モニアなどを添加することができる。
【0024】かくして、化成処理され、表面に誘電被膜
が形成され、アルミニウム電解コンデンサの箔として供
される。アルミニウム箔を使用する電解コンデンサは常
法に従って、例えば、USP4734821およびUS
P4821153等に記載される方法で製造される。
【0025】
【実施例】
[中高圧用エッチング] 比較例1 純度99.9%、厚み100μmのアルミニウム箔を、
40℃に保った0.2規定のNaOH溶液中に30秒浸
漬して前処理を行った後水洗し、第1段エッチング液と
して塩酸濃度5重量%かつ硫酸濃度25重量%とされた
液温80℃の水溶液を用い、電流密度30A/dm2
直流電圧を120秒印加して第1段エッチングを行っ
た。ついで、第2段エッチング液として塩酸濃度7重量
%とされた液温90℃の水溶液中に前記アルミニウム箔
を10分間浸漬して第2段エッチングを行った。第1段
および第2段のエッチング後、310Vの直流電圧をか
けて純水1リットル中にホウ酸100gと28重量%ア
ンモニア水4ccを加えた水溶液中で化成処理した。
【0026】かくして得られた化成処理箔について、下
記のようにしてテスト用コンデンサを製作し、その静電
容量を測定した。長さ10cm、幅1cmの上記のよう
にして得られたアルミニウム陽極箔と、市販のアルミニ
ウム製陰極箔(厚さ20μ、長さ11cm、幅1cm)
とをセパレータ液をはさんで巻回し、USP48211
53に記載の方法でテスト用コンデンサを試作した。こ
のコンデンサの静電容量をLCRメータ(周波数120
KHz、温度20℃を用いて測定し、陽極箔の単位面積
当りの静電容量を算出したところ1.0μF/cm2
あった。
【0027】実施例1 比較例1で用いた第2段エッチング液に化1に示すパー
フルオロスルホン酸ポリマー(イオン交換容量2.0ミ
リ当量/g、平均分子量10万)を1.0g/リットル
の割合で溶解して比較例1と同様に行った。静電容量は
1.40μF/cm2 であった。
【0028】実施例2 比較例1で用いた第2段エッチング液に、フェノールス
ルホン酸ホルムアルデヒド縮合体(イオン交換容量5.
0ミリ当量/g、分子量20万)を0.5g/リットル
の割合で溶解して比較例1と同様に行った。静電容量は
1.36μF/cm2 であった。
【0029】実施例3 比較例1で用いた第2段エッチング液に、ポリエチレン
スルホン酸(イオン交換容量6.5ミリ当量/g、平均
分子量20万)を3g/リットルの割合で溶解して比較
例1と同様に行った。静電容量は1.35μF/cm2
であった。
【0030】実施例4 比較例1で用いた第2段エッチング液に、ポリスチレン
をスルホン化して得られたポリスチレンスルホン酸(イ
オン交換容量2.3リ当量/g、平均分子量10万)を
0.5g/リットルの割合で溶解して比較例1と同様に
行った。静電容量は1.36μF/cm2 であった。
【0031】実施例5 比較例1で用いた第2段エッチング液に、スチレンスル
ホン酸を単独重合して得られたポリスチレンホスホン酸
(イオン交換容量5.0ミリ当量/g、平均分子量30
万)を0.5g/リットルの割合で溶解して比較例1と
同様に行った。静電容量は1.34μF/cm2 であっ
た。
【0032】実施例6 比較例1で用いた第2段エッチング液にポリアクリル酸
ナトリウム(イオン交換容量10.6ミリ当量/g、平
均分子量10万)を1.0g/リットルの割合で溶解し
て比較例1と同様に行った。静電容量は1.30μF/
cm2 であった。
【0033】実施例7 比較例1で用いた第2段エッチング液に、ポリスチレン
ホスホン酸(イオン交換容量5.0ミリ当量/g、分子
量20万)を0.5g/リットルの割合で溶解して比較
例1と同様に行った。静電容量は1.39μF/cm2
であった。
【0034】実施例8 比較例1で用いた第2段エッチング液に化2に示すパー
フルオロカルボン酸ポリマー(イオン交換容量1.5ミ
リ当量/g、平均分子量20万、x,y,nはこれらを
満足するように選ばれた。)を3g/リットルの割合で
溶解して比較例1と同様に行った。静電容量は1.42
μF/cm2 であった。
【0035】
【化2】
【0036】実施例9 比較例1で用いた第2段エッチング液に、ポリスチレン
にホスフィン基を導入して製造された高分子電解質を
0.5g/リットルの割合で溶解して比較例1と同様に
行った。静電容量は1.40μF/cm2 であった。
【0037】実施例10 比較例1で用いた第2段エッチング液に、ポリスチレン
をホスホン化したポリスチレンホスホン酸(ホスホン化
率50%、イオン交換容量2.1ミリ当量/g、平均分
子量30万)を0.5g/リットルの割合で溶解して比
較例1と同様に行った。静電容量は1.38μF/cm
2 であった。
【0038】[低圧用エッチング] 比較例2 以下の条件で純度99.9%、厚み100μmのアルミ
ニウム箔の交流エッチングを3段で行った。なお、箔の
前処理を比較例1と同様に行った。
【0039】1段及び2段目エッチング液:HCl 7
重量%、H3 PO4 1重量%、AlCl3 1重量%、H
NO3 1重量%を含む水溶液、3段目エッチング液:5
重量%の塩酸水溶液。 1段目:液温30℃、周波数30Hz、電気量4800
クーロン/dm2 。 2段目:液温25℃、周波数25Hz、電気量5400
クーロン/dm2 。 3段目:液温80℃、10分浸漬(化学エッチング)。
【0040】その後50Vの直流電圧をかけて、純水1
リットル中にホウ酸100gと28%アンモニア水を4
cc加えた水溶液中で化成処理した。かくして得られた
化成処理箔につき、比較例1と同様にしてテスト用コン
デンサを試作し、その静電容量を測定した。静電容量は
12.0μF/cm2 であった。
【0041】実施例11 比較例2で示した3段目のエッチング液に、ポリエチレ
ンスルホン酸(イオン交換容量9.0ミリ当量/g、平
均分子量約20万)を0.5g/リットルの割合で溶解
して比較例1と同様に行った。静電容量は18.0μF
/cm2 であった。
【0042】実施例12 比較例2で示した3段目のエッチング液に、ポリスチレ
ンにスルホン酸基を導入して製造した高分子電解質(イ
オン交換容量2.7ミリ当量/g、平均分子量20万)
を0.2g/リットルの割合で溶解して比較例1と同様
に行った。静電容量は19.5μF/cm2 であった。
【0043】実施例13 比較例2で示した3段目のエッチング液に、ポリスチレ
ンスルホン酸(イオン交換容量5.4ミリ当量/g、平
均分子量10万)を0.5g/リットルの割合で溶解し
て比較例1と同様に行った。静電容量は21.0μF/
cm2 であった。
【0044】実施例14 比較例2で示した3段目のエッチング液に、ポリアクリ
ル酸ナトリウム(イオン交換容量10.6ミリ当量/g
乾燥可溶性高分子電解質、平均分子量10万)を0.5
g/リットルの割合で溶解して比較例2と同様に行っ
た。静電容量は19.8μF/cm2 であった。
【0045】実施例15 比較例2で示した3段目のエッチング液に、ポリスチレ
ンにホスホン酸基を導入して製造した高分子電解質(イ
オン交換容量5.0ミリ当量/g、平均分子量20万)
を1g/リットルの割合で溶解して比較例2と同様に行
った。静電容量は24.1μF/cm2 であった。
【0046】実施例16 比較例2で示した3段目のエッチング液に、ポリスチレ
ンにホスフィン酸基を導入して製造した高分子電解質
(イオン交換容量2.7ミリ当量/g、平均分子量20
万)を0.2g/リットルの割合で溶解して比較例2と
同様に行った。静電容量は23.1μF/cm2 であっ
た。
【0047】
【発明の効果】本発明方法を採用すると、エッチング孔
が深く、大きく蝕刻され、しかもアルミニウム箔の表面
層の侵蝕は抑えられる。従って、これを用いることによ
り、箔の強度を維持しつつ、静電容量の高いコンデンサ
を得ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数段のエッチング工程よりなるアルミニ
    ウム電解コンデンサ用アルミニウム箔のエッチング方法
    において、いずれか1つ以上の段のエッチング工程で
    は、エッチング液中にスルホン酸基、カルボン酸基、ホ
    スホン酸基、ホスフィン酸基、リン酸基、ヒ酸基および
    セレン酸基から選ばれるカチオン交換基を有する可溶性
    有機高分子電解質を存在させ化学的にアルミニウム箔を
    エッチングすることを特徴とする電解コンデンサ用アル
    ミニウム箔のエッチング方法。
  2. 【請求項2】可溶性有機高分子電解質が、エッチング液
    中に0.003〜10g/リットル存在する請求項1の
    電解コンデンサ用アルミニウム箔のエッチング方法。
  3. 【請求項3】可溶性有機高分子電解質が、ポリスチレン
    スルホン酸、フェノールスルホン酸ホルムアルデヒド縮
    合体またはポリエチレンスルホン酸、ポリアクリル酸、
    ポリメタクリル酸、ポリスチレンホスフィン酸、ポリス
    チレンホスホン酸、ポリエチレンホスフィン酸、ポリエ
    チレンホスホン酸またはそれらの塩である請求項1また
    は2の電解コンデンサ用アルミニウム箔のエッチング方
    法。
  4. 【請求項4】エッチング液は、濃度が1〜30重量%の
    塩酸水溶液である請求項1〜3のいずれか1の電解コン
    デンサ用アルミニウム箔のエッチング方法。
  5. 【請求項5】塩酸水溶液が硫酸、リン酸、硝酸またはシ
    ュウ酸を含有する請求項4の電解コンデンサ用アルミニ
    ウム箔のエッチング方法。
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