JPH0676972U - 切取り片付きインモールドラベル - Google Patents
切取り片付きインモールドラベルInfo
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- JPH0676972U JPH0676972U JP2348893U JP2348893U JPH0676972U JP H0676972 U JPH0676972 U JP H0676972U JP 2348893 U JP2348893 U JP 2348893U JP 2348893 U JP2348893 U JP 2348893U JP H0676972 U JPH0676972 U JP H0676972U
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】切取り片付きインモールドラベルについて、容
器に接着された後、切取り片aを指先で剥ぎ起こして切
り取る操作を容易にするためのラベルの改良。 【構成】基材フィルム11として、熱接着性を有するフ
ィルム(基材樹脂相111 と熱接着性発泡樹脂層112
からなる共押出しフィルム)を使用すると共に、ラベル
の切取り片aとなる部分の裏面に離型剤層13を塗布す
る。切取り片aは容器20の表面に密着してはいるが、
非接着であり、指先で容易に剥ぎ起こして切り取ること
ができる。離型剤層13の塗工は、印刷方式でもよい
が、ホットスタンプの簡素な塗工工程により行うことが
できる。
器に接着された後、切取り片aを指先で剥ぎ起こして切
り取る操作を容易にするためのラベルの改良。 【構成】基材フィルム11として、熱接着性を有するフ
ィルム(基材樹脂相111 と熱接着性発泡樹脂層112
からなる共押出しフィルム)を使用すると共に、ラベル
の切取り片aとなる部分の裏面に離型剤層13を塗布す
る。切取り片aは容器20の表面に密着してはいるが、
非接着であり、指先で容易に剥ぎ起こして切り取ること
ができる。離型剤層13の塗工は、印刷方式でもよい
が、ホットスタンプの簡素な塗工工程により行うことが
できる。
Description
【0001】
本考案は、差圧成形されるプラスチック容器の表面に接着されるインモールド ラベルの改良に関し、特に容器表面に接着された後、ラベルの一部を切取り片と して切り取ることが予定されたインモールドラベルについて、その切取り片を剥 ぎ起こして切り取る操作を容易に行なえるようにしたものである。
【0002】
プラスチック容器は、各種の差圧成形法により工業的に製造されている。その 代表例であるブロー成形法によれば、モールド(成形用金型)のキャビテイ内に 、容器の素材であるプラスチックのパリソン(またはそのプリフォーム)を装着 し、これを加圧流体の圧力作用で膨出・拡張させることにより、キャビテイの内 面形状に一致した形状精度の良好なプラスチック容器が成形される。 プラスチック容器表面には、図8に示すように商品表示のためのラベル10( 10’)が取りつけられる。インモールドラベルは、容器成形用モールドの内面 に装着され、モールド内での容器の成形と同時に容器表面に熱接着されるラベル であり、そのインモールドラベルとして、図6に示すように、基材フィルム11 ’の裏面に、表示印刷インキ層12と熱接着剤層15とを積層印刷したものが従 来より使用されている。 容器の表面に接着されたラベルは、図8のようにその一部分aを切取り片とし 、商品キャンペーンのための懸賞やクーポン券として商品購入者が切り取るよう にしたものも多い。この場合、図6のラベル10’のように、裏面全面が熱接着 剤層15で容器20に接着されていると、切取り片aを指先で剥ぎ起こすことが できず、切取りは不可能である。これを可能にするためのインモールドラベル1 0’の工夫として、図7に示すように、ラベルの切取り片aとなる部分の裏面に 対する接着剤層13の塗布を省略し、切取り片aを容器に対して非接着状態とす るようにしたラベルの提案もなされている(実開平2−48544号公報)。
【0003】
切取り片付きインモールドラベルのフィルムとして、上記のように、基材フィ ルム11’に熱接着剤層15を印刷塗工したフィルムを使用する場合には、熱接 着剤層15の印刷パターンを適宜調節設定することにより、図7のラベルのよう に、切取り片aとなる部分の裏面だけ熱接着剤層15のない非接着部とし、容器 に接着した後、その部分を剥ぎ起こして切り取るようにすることができる。 しかし、ラベルの基材フィルムとして、熱接着性を有するフィルム、例えば基 材樹脂層と熱接着性樹脂層とからなる共押出しフィルムを使用する場合において は、上記のように熱接着剤層15を印刷塗工するフィルムと異なつて、裏面の一 部のみが非接着性であるようなラベルを製作することは不可能であり、従って剥 離可能な切取り片aを有するラベルを容器表面に形設することができない。 そこで、本考案は、基材フィルムとして、熱接着性フィルムを使用しながら、 容器表面から切取り片aを指先で剥ぎ起こして切取りを容易になし得るようにし たインモールドラベルを提供しようとするものである。
【0004】
本考案の切取り片付きインモールドラベルは、基材フィルム11が、プラスチ ック容器に対して熱接着性を有するフィルムであり、かつ切取り片aとなる部分 の裏面(プラスチック容器の表面と接触する側の面)に、離型剤層13が塗布さ れていることを特徴としている。 熱接着性を有する基材フィルム11は、好ましくは基材樹脂層111 と熱接着 性発泡樹脂層112 の少なくとも二層からなる積層フィルムが使用される。
【0005】
本考案のインモールドラベル10は、本体部分b(切取り片aを除いた部分) が基材フィルム11自身の熱接着力で容器表面に熱接着することにより、容器に 対する安定な接着状態が得られ、他方切取り片aは、裏面の離型剤層13により 容器に対して非接着状態をなしているので、これを指先で剥ぎ起こしてラベル1 0の本体部bから容易に切り取ることができる。 また、基材フィルム11は、それ自身熱接着性を有しているので、ラベルに熱 接着性を持たせるための熱接着剤の印刷塗工工程を必要とせず、基材フィルムに 対する印刷は、表示印刷インキ層12の印刷のみで済む。
【0006】 以下、本考案について図面を参照して説明する。 図1は、本考案のインモールドラベルの実施例を示す断面図(図8のI−I位 置の断面)である。11は熱接着性を有する基材フィルム、12は表示印刷イン キ層、13は離型剤層である。この例における熱接着性の基材フィルム11は、 基材樹脂層111 と熱接着性発泡樹脂層112 との2層からなる共押出しフィル ムである。そのラベルのおもて面となる側の基材樹脂層111 に、商品情報を表 す表示印刷インキ層12が印刷され、離型剤層13は、切取り片aとなる部分の 熱接着性発泡樹脂層112 の表面に塗布されている。 また、離型剤層13が塗布された切取り片aとラベル本体部bとの境界には、 図2に示すように切取り操作を容易にするための切取り線c(ミシン線、ハーフ カット線等)が形成されている。基材フィルム11が延伸加工フィルムである場 合は、延伸加工方向に切取り線cを設けると、切取りが一層容易になる。 図3は、上記ラベル10を使用してブロー成形されたプラスチック容器の表面 を示している。その容器表面に対するラベル10の接着態様は従来のそれと異な らないが、切取り片aは、その裏面に離型剤層13が塗布されていることにより 、この部分のみ容器20に対して非接着の状態であるので、指先で矢符方向に剥 ぎ起こし(鎖線)、ラベル本体部bから切り離すことができる。
【0007】 図4は、本考案の他の実施例として、切取り片aの裏面に、加熱発泡性樹脂層 14を介して離型剤層13を塗布した例を示している。基材フィルム11は、前 記図1に示したラベルのそれと同じ二層共押出しフィルムである。このラベル1 0を使用して容器のブロー成形を行う場合は、加熱発泡性樹脂層14が、容器の ブロー成形過程でプラスチック容器に加熱されて発泡増厚する効果として、図5 に示すように、ラベル10の切取り片aが容器20の表面に対し微小な段差d( 例えば、20〜100μm程度)を以て膨出しと状態となる。このため、切取り 片aを指先で摘み剥ぎ起こす(鎖線)操作がより容易になる。 加熱発泡性樹脂層14を離型剤層13に積層する図4の構成に代え、加熱発泡 性樹脂層14を省略し、発泡剤(例えば、ブタン等の低沸点液体ガスを包含する 熱可塑性樹脂カプセルを混練した離型用メジウム)を用いて離型剤層13を形成 し、容器のブロー成形工程で離型剤層13を発泡増厚させる構成とした場合にも 、上記と同様に切取り片aの剥ぎ取りを容易化する効果が得られる。
【0008】 本考案のラベルを構成する基材フィルム11の熱接着性層112 は、必ずしも 前記した発泡合成樹脂でなくてもよいが、熱接着性層が発泡樹脂であるフィルム を使用することは、ラベルの接着強度の安定性や、ブロー成形工程でのラベルと 容器の界面への気泡の抱き込みが防止される等の点で有利である。 共押出しフィルム11の基材樹脂層111 の材種は、例えばポリプロピレン、 ポリエステル等、インモールドラベルとして使用されている種々の樹脂であつて よい。 熱接着性発泡樹脂層112 の材種は、ラベルと容器との接着性および温度変化 に対する寸法安定性等の点から、容器20と同種の樹脂を含有するものが好まし く、例えば容器がポリプロピレンである場合は、ポリプロピレン、またはポリプ ロピレンに、ポリエステル、エチレン酢酸ビニル共重合体等がブレンドされた樹 脂、また容器がポリエチレンである場合は、低密度ポリエチレンにエチレン酢酸 ビニル共重合体、またはアイオノマー等がブレンドされた樹脂等がそれぞれ好ま しく使用される。
【0009】 ラベル10の切取り片aの裏面の離型剤層13の材種は、容器20に対し非接 着性のものであればよく、例えば離型剤として通常使用されている、シリコンを 含有する樹脂の塗布剤を使用すればよい。切取り片aの裏面に対する塗布は、印 刷方式によることもできるが、雛型剤層を転写層として有する転写箔を使用し、 ホットスタンプ方式により、簡易かつ効率よくラベルの裏面の所定位置に積層形 成することができる。 また、切取り片aとラベル本体との境界の切取り線cの形成は、離型剤層13 のホットスタンプ加工工程で打抜き機により、離型剤層13の塗工操作と同時に 一工程で達成することができる。
【0010】
本考案の切取り片付きインモールドラベルは、切取り片aの裏面に離型剤層1 3が設けられているので、切取り片aは容器に対し殆ど接着せず、指先で容器の 表面から剥ぎ起こして切り取る操作が容易である。 しかも、基材フィルム11は、それ自身が熱接着性を有しているので、従来の ラベルと異なり、熱接着剤層を積層塗布するための印刷工程を省略でき、必要な 印刷工程は、表面の表示印刷インキ層の印刷だけで済み、ラベル製造工程が簡略 化され、コスト低減効果が得られる。 また、ブロー成形等の差圧成形工程においては容器とラベルとの界面の気泡の 抱き込みが少なく、秀麗な仕上がり状態を確保することも容易である。むろん、 ラベルの裏面の一部に塗布されている離型剤層のためにラベルの接着状態に違和 感を生じることはなく、通常のインモールドラベルと同様に容器との一体感を有 する良好な接着仕上がりを確保することができる。
【図1】本考案のインモールドラベルの実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】本考案のインモールドラベルの実施例を示す説
明図である。
明図である。
【図3】本考案のインモールドラベルが容器表面に接着
された状態を示す断面図である。
された状態を示す断面図である。
【図4】本考案のインモールドラベルの他の実施例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図5】図4のインモールドラベルが容器表面に接着さ
れた状態を示す断面図である。
れた状態を示す断面図である。
【図6】従来のインモールドラベルの例を示す断面図で
ある。
ある。
【図7】従来のインモールドラベルの他の例を示す断面
図である。
図である。
【図8】差圧成形されたプラスチック容器とその表面に
インモールドラベルが接着された例を示す正面図であ
る。
インモールドラベルが接着された例を示す正面図であ
る。
10,10’:インモールドラベル、11:ラベルの基
材フィルム、111 :基材樹脂層、112 :熱接着性発
泡樹脂層、12:表示印刷インキ層、13:離型剤層、
14:感熱発泡インキ層、15:熱接着剤層、a:ラベ
ルの切取り片、b:ラベルの本体部、20:プラスチッ
ク容器。
材フィルム、111 :基材樹脂層、112 :熱接着性発
泡樹脂層、12:表示印刷インキ層、13:離型剤層、
14:感熱発泡インキ層、15:熱接着剤層、a:ラベ
ルの切取り片、b:ラベルの本体部、20:プラスチッ
ク容器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 友瀧 雅三 大阪市鶴見区今津北5丁目3番18号 冨士 シール工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 基材フィルム11が、差圧成形されるプ
ラスチック容器に対して熱接着性を有するフィルムであ
り、かつ切取り片aとなる部分の裏面(プラスチック容
器の表面と接触する側の面)に、離型剤層13が塗布さ
れていることを特徴とする切取り片付きインモールドラ
ベル。 - 【請求項2】 熱接着性を有する基材フィルム11が、
基材樹脂層111 と熱接着性発泡樹脂層112 の少なく
とも二層からなる積層フィルムであることを特徴とする
請求項1に記載の切取り片付きインモールドラベル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993023488U JP2603066Y2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | 切取り片付きインモールドラベル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993023488U JP2603066Y2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | 切取り片付きインモールドラベル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0676972U true JPH0676972U (ja) | 1994-10-28 |
JP2603066Y2 JP2603066Y2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=12111905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993023488U Expired - Fee Related JP2603066Y2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | 切取り片付きインモールドラベル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603066Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000281031A (ja) * | 1999-03-31 | 2000-10-10 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 印刷のみにより形成されたラベルを施した合成樹脂成形品 |
-
1993
- 1993-04-07 JP JP1993023488U patent/JP2603066Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000281031A (ja) * | 1999-03-31 | 2000-10-10 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 印刷のみにより形成されたラベルを施した合成樹脂成形品 |
JP4505875B2 (ja) * | 1999-03-31 | 2010-07-21 | 株式会社吉野工業所 | 印刷のみにより形成されたラベルを施した合成樹脂成形品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2603066Y2 (ja) | 2000-02-14 |
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Legal Events
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