JPH0676934U - Ｌｃｄ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のＬＣＤ装置と同様の機能を有しなが
ら、しかも部品点数の削減及び構造の簡略化が図られた
ＬＣＤ装置の提供。 【構成】 バックライト方式のＬＣＤ装置において、Ｌ
ＣＤ表示部１３の背面側に配設されたＬＣＦ１４の片面
にバックライト１２を透過させる反射面処理が施されて
いるＬＣＤ装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はＬＣＤ装置に関し、より詳細には車載用のオーディオ装置、計測装置 等に装備されるＬＣＤ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図２は従来のＬＣＤ装置を概略的に示した断面図である。 図２において、１３はＬＣＤ表示部を示し、このＬＣＤ表示部１３の前面側に はＬＣＦ２３が配設されており、またＬＣＤ表示部１３の背面側には反射板２２ が配設されている。このＬＣＤ表示部１３は受光形の表示素子であり、周囲が明 るい場合にはＬＣＤ表示部１３への入射光を反射板２２により乱反射させた反射 光を用いる一方、周囲が暗い場合にはバックライト１２を用いるように構成され ている。

【０００３】 ＬＣＤ表示部１３は透明電極（図示せず）を塗布した２枚のガラス基板（図示 せず）間に液晶（図示せず）が充填されて構成されており、電極表面には液晶分 子を一定方向に配列するための分子配向膜（図示せず）が形成されている。この ＬＣＤ表示部１３は前記透明電極に電圧を加えると電圧を加えた部分における液 晶の分子配列が変化して透光性を有するようになる。すなわち、ＬＣＤ表示部１ ３の電圧無印加は透光性を示さず、電圧印加は透光性を示す。したがって、反射 板２２における反射光及びバックライト１２のＬＣＤ表示部１３における光変調 のコントラストにより表示が行われる。

【０００４】 反射板２２はＬＣＤ表示部１３の背面側に配設され、前面からの入射光が有効 に乱反射されるようにポリカーボネイト又はアクリル等のシート材にグレイン処 理が施されて形成されている。また反射板２２はバックライト１２を透過するよ うに構成されており、入射光は反射し、バックライト１２は透過する半透過性の 構造となっている。ＬＣＦ２３はＬＣＤ表示部１３の前面側に配設されており、 ＬＣＤ表示部１３における光に前方向への指向性を持たせるルーバー機能を有す る構造となっている。すなわち、ＬＣＦ２３を透過した光は図２に示したように 主にＡ範囲における指向性を有することとなる。

【０００５】 このように構成されたＬＣＤ装置において明るい所及び暗い所における表示過 程を説明する。 まず明るい所における表示過程を説明すると、入射光に対する反射板２２にお ける反射光がＬＣＤ表示部１３において、光変調によるコントラストを生じ画面 を形成する。すなわち、ＬＣＤ表示部１３の駆動による電圧印加部及び電圧無印 加部の透光性の相違が反射光の受光によりコントラストを生じ、画面の表示が行 われる。また画面の表示に用いられ、ＬＣＤ表示部１３を透過した光は、ＬＣＦ ２３において前方向への指向性を有することとなる。

【０００６】 次に暗い所における表示過程を説明する。バックライト１２がＯＮされてＬＣ Ｄ表示部１３において光変調によるコントラストを生じ画面を形成する。すなわ ち、ＬＣＤ表示部１３の駆動による電圧印加部及び電圧無印加部の透光性の相違 がバックライト１２の受光によりコントラストを生じ、画面の表示が行われる。 また、バックライト１２からの散乱光はＬＣＦ２３において指向性を有する光と なる。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記のＬＣＤ装置においては以下の問題がある。問題点を図３に基づ いて述べる。図３はＬＣＤ装置の車載位置を概略的に示した斜視図である。図中 ２４はフロントガラスであり、ＬＣＤ装置２０はフロントガラス２４の下方位置 に設置されている。このような位置関係におけるＬＣＤ装置２０の照明光はＬＣ Ｆ２３がない場合にはフロントガラス２４において運転手側に反射され、フロン トガラスの一部にＬＣＤ装置２０が写り、視界の妨げとなる。このため、ＬＣＤ 装置２０の照明光における上方向への射出を遮り、前方向への指向性を持たせる ＬＣＦ２３が必要とされている。

【０００８】 しかしながら、上記したＬＣＤ装置においてはＬＣＦ２３及び反射板２２が独 立的に配設されており、部品点数が多く、かつ、構造上複雑となっているといっ た課題があった。

【０００９】 本考案はこのような課題に鑑み考案されたものであって、従来のＬＣＤ装置と同 様の機能を有しながら、しかも部品点数の削減及び構造の簡略化が図られたＬＣ Ｄ装置を提供することを目的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本発明に係るＬＣＤ装置は、バックライト方式のＬ ＣＤ装置において、ＬＣＤ表示部の背面側に配設されたＬＣＦの片面にバックラ イトを透過させる反射面処理が施されていることを特徴としている。

【００１１】

【作用】

本考案に係るＬＣＤ装置によれば、バックライト方式のＬＣＤ装置において、 ＬＣＤ表示部の背面側に配設されたＬＣＦの片面にバックライトを透過させる反 射面処理が施されているので、従来のＬＣＤ装置と同様の機能を有しながら、し かも従来のものではＬＣＦ及び反射板の２部品が独立的であったものが１部品と なり、部品点数の削減及び構造の簡略化が図られることととなる。

【００１２】

【実施例】

以下、本考案に係るＬＣＤ装置の実施例を図面に基づいて説明する。なお従来 例と同一機能を有する構成部品には同一の符号を付すこととする。 図１は本考案の実施例に係るＬＣＤ装置を概略的に示した断面図である。図１ において、１３はＬＣＤ表示部を示し、このＬＣＤ表示部１３の背面側にはＬＣ Ｆ１４が配設されている。このＬＣＤ表示部１３は受光形の表示素子であり、周 囲が明るい場合にはＬＣＤ表示部１３への入射光を後述するＬＣＦ１４の反射面 １４ａにより乱反射させた反射光を用いる一方、周囲が暗い場合にはバックライ ト１２を用いるように構成されている。

【００１３】 ＬＣＤ表示部１３は透明電極（図示せず）を塗布した２枚のガラス基板（図示 せず）間に液晶（図示せず）が充填されて構成されており、電極表面には液晶分 子を一定方向に配列するための分子配向膜（図示せず）が形成されている。この ＬＣＤ表示部１３は前記透明電極に電圧を加えると電圧を加えた部分における液 晶の分子配列が変化して透光性を有するようになる。すなわち、ＬＣＤ表示部１ ３の電圧無印加は透光性を示さず、電圧印加は透光性を示す。したがって、ＬＣ Ｆ１４の反射面１４ａにおける反射光及びバックライト１２のＬＣＤ表示部１３ における光変調のコントラストにより表示が行われる。

【００１４】 ＬＣＦにはルーバー機能を有するシート材の片面（ＬＣＤ表示部１３とは反対 側の面）にメジユーム、パール粉等の白色インク材料を用いて反射用印刷又は塗 装の反射面処理が施されており、入射光が有効に反射される構成となっている。 したがって、入射光はＬＣＦ１４の反射面１４ａにおいて乱反射される。この反 射面１４ａはバックライト１２を透過するように構成されており、入射光は反射 し、バックライト１２は透過する半透過性の構造となっている。また、ＬＣＦ１ ４はルーバー機能を有する構造となっているので、ＬＣＤ表示部１３は指向性を 有する光を透過することとなる。すなわち、ＬＣＦ１４及びＬＣＤ表示部１３を を透過した光は図１に示したように主にＡ範囲における指向性を有することとな る。

【００１５】 このように構成されたＬＣＤ装置において明るい所及び暗い所における表示過 程を説明する。 まず明るい所における表示過程を説明すると、入射光に対するＬＣＦ１４の反 射面１４ａにおける反射光がＬＣＦ１４において前方向への指向性を有すること となり、該反射光がＬＣＤ表示部１３において、光変調によるコントラストを生 じ画面を形成する。すなわち、ＬＣＤ表示部１３の駆動による電圧印加部及び電 圧無印加部の透光性の相違が反射光の受光によりコントラストを生じ、画面の表 示が行われる。なお画面の表示に用いられ、ＬＣＤ表示部１３を透過する光はＬ ＣＦ１４によって前方向への指向性を有することとなる。

【００１６】 次に暗い所における表示過程を説明する。バックライト１２がＯＮされてＬＣ Ｄ表示部１３において光変調によるコントラストを生じ画面を形成する。すなわ ち、ＬＣＤ表示部１３の駆動による電圧印加部及び電圧無印加部の透光性の相違 がバックライト１２の受光によりコントラストを生じ、画面の表示が行われる。 なお、バックライト１２からの散乱光はＬＣＦ１４において指向性を有する光と なり、ＬＣＤ表示部１３を透過することとなる。

【００１７】 本実施例に係るＬＣＤ装置においては、ＬＣＦ１４の片面に反射面１４ａを有 し、この反射面１４ａはバックライト１２を透過させる反射面処理となっている ので、従来必要とされていた反射板２２を必要とせず、部品点数の削減を図るこ とができる。このため構造の簡略化も図ることができる。しかもＬＣＦ１４は光 を反射する機能及び、光に指向性を与える機能を有している。

【００１８】

【考案の効果】

以上、詳述したように本考案に係るＬＣＤ装置にあっては、バックライト方式 のＬＣＤ装置において、ＬＣＤ表示部の背面側に配設されたＬＣＦの片面バック ライトを透過させる反射面処理が施されているので従来のＬＣＤ装置と同様の機 能を有しながら、しかも従来のものではＬＣＦ及び反射板の２部品が独立的であ ったものが１部品となり、部品点数の削減及び構造の簡略化を図ることができる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係るＬＣＤ装置を概略に示し
た断面図である。

【図２】従来のＬＣＤ装置を概略的に示した断面図であ
る。

【図３】従来のＬＣＤ装置の車載位置を概略的に示した
斜視図である。

【符号の説明】

１２ バックライト １３ ＬＣＤ表示部 １４ ＬＣＦ １４ａ 反射面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バックライト方式のＬＣＤ装置におい
   て、ＬＣＤ表示部の背面側に配設されたライトコントロ
   ールフィルム（以下ＬＣＦと記す）の片面にバックライ
   トを透過させる反射面処理が施されていることを特徴と
   するＬＣＤ装置。