JPH0676670U - ベーンポンプ - Google Patents

ベーンポンプ

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JPH0676670U
JPH0676670U JP5225593U JP5225593U JPH0676670U JP H0676670 U JPH0676670 U JP H0676670U JP 5225593 U JP5225593 U JP 5225593U JP 5225593 U JP5225593 U JP 5225593U JP H0676670 U JPH0676670 U JP H0676670U
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JP
Japan
Prior art keywords
bearing hole
oil
bearing
pump
drive shaft
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Pending
Application number
JP5225593U
Other languages
English (en)
Inventor
末孝 応戸
誠 上本
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸受けを潤滑する油が軸受け穴内に滞留する
ことなく円滑に循環することにより、耐久性に優れたベ
ーンポンプを得ることを目的とする。 【構成】 駆動軸2に軸受け穴13とポンプの低圧側と
を連結する連通路15を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車のパワーステアリング装置等の油圧源に施用して良好なベ ーンポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のベーンポンプは、例えば特開昭63−167089号公報に示される ように、複数のベーンを略放射方向に出没自在に取付けたロータを収容するカム リングを、フロント側とリアー側のプレート部材で挟持した構造を備え、ロータ に連結され、プレート部材に形成された軸受け穴内に軸受けされた駆動軸によっ て回転されるようになっている。
【0003】 ベーンポンプは、カムリング内でのロータの回転を円滑にするために、カムリ ングを両側から挟持するプレート部材とロータの側面との間に若干の隙間が形成 されている。回転中にこの隙間にポンプの吐出域の高圧油が侵入してこの隙間内 を潤滑すると共に、プレート部材に形成された軸受け穴内に導かれ、この軸受け 部分を潤滑するようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
軸受けを潤滑する油は軸受け穴と駆動軸との間の所謂軸受け隙間を介して導か れる。そして潤滑後軸受け穴の外に排出されるのであるが、この場合も軸受け隙 間を介して行われなければならない。従って油の排出が円滑に行われず、油が軸 受け穴内に滞留する結果、油が劣化し潤滑作用が低下して軸受け機能が損なわれ る虞があった。
【0005】 そこでこの考案は軸受けを潤滑する油が軸受け穴内に滞留することなく円滑に 循環することにより、耐久性に優れたベーンポンプを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、とりわけ、駆動軸に軸受け穴とポンプの低圧側とを連結する 連通路を形成した構成にしてある。また、前記連通路にオリフィスを設けた構成 にしてある。
【0007】
【作用】
ロータとプレート部材との間の隙間にポンプの吐出域の高圧油が導かれ、更に 軸受け隙間を介して軸受け穴内に導入される。軸受け穴内を潤滑した後この油は 駆動軸に形成した連通路を介してポンプの低圧側に導かれる。また、連通路を流 れる油の流量はオリフィスによって適量に制限される。
【0008】 従って、軸受けを潤滑する油が軸受け穴内に滞留することなく、円滑に循環す る。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面と共に詳述する。
【0010】 図1はこの考案の実施例を施用したベーンポンプの全体構成を示す断面図であ る。図において1はハウジング、2は駆動軸、3および4はこの駆動軸2をそれ ぞれ軸支する軸受けおよびブッシュである。ハウジング1には一端が開口する環 状凹部5が形成されており、この環状凹部5内にはポンプユニット6が収装され ている。このポンプユニット6は、複数のベーン7を半径方向に出没自在に取付 けたロータ8をカムリング9内に収容し、このカムリング9を前記環状凹部5の 開口端を覆うカバープレート(プレート部材)10とサイドプレート(プレート 部材)11とによって挟持した構造を備えている。前記ロータ8に取付けられた ベーン7の先端はカムリング9の内周カム面9aに摺接している。そして、カム リング9、ロータ8、および隣合う二つのベーン7とでポンプ室12が形成され ている。このポンプ室12は、ロータ8の回転によってその容積が変化し、この 変化によって容積が増加する部分に吸入区間が形成され、容積が減少する部分に 吐出区間が形成されている。
【0011】 前記ブッシュ4はカバープレート10に形成した軸受け孔13内に収容されて おり、このブッシュ4の内径と前記駆動軸2の外形との間に所定の軸受け隙間1 4が設けられている。15は前記駆動軸2に形成された連通路で、この連通路1 5は一端が前記軸受け穴13内に連通し、他端がシール16を収容したシール室 17内に連通している。このシール室17は通路18を介して低圧通路19に連 通している。低圧通路19は図外のリザーブタンクから吸入口20に導入された 作動油を前記ポンプ室12内に導く。21は高圧室で、ポンプ室12からカバー プレート11に形成した通路22を介して吐出油が導かれる。この高圧室21に 連通する高圧通路23と低圧通路19との間には流量制御弁24が設けられてお り、この流量制御弁24によって、高圧室21に導かれた吐出油のうち余剰分を 低圧通路19に還流させて、流量制御弁24に連通した図示しない吐出孔からア クチュエータに吐出する吐出量を一定量に制御するように構成されている。なお 、25は駆動軸2とロータ8との連結に供するために形成されたスプライン、2 6はこれらの連結部分をシールするシールリング、27はハウジング1とカバー プレート10との合わせ目をシールするシール板である。
【0012】 斯かる構成によれば、駆動軸2を介してロータ8が回転駆動されることにより 、隣合うベーン7間に形成されるポンプ室12が拡縮し、作動油が吸入口20か ら低圧通路19を介してポンプ室12に導入され、さらに通路22を介して高圧 室17に吐出される。その後、高圧室17内の作動油は高圧通路23から流量制 御弁24に導かれ、この流量制御弁24を介して図外の吐出孔からパワーステア リング装置等のアクチュエータに導かれる。
【0013】 ここで、ポンプ室12の吐出域の高圧油が、カムリング9を両側から挟持する プレート部材10、11とロータ8の間に形成されている隙間を潤滑した後、更 に軸受け隙間14を介して軸受け穴13内に導入される。ブッシュ4を潤滑した 後この油は駆動軸2に形成した連通路15を介してポンプの低圧側に導かれる。
【0014】 従って、ブッシュ4を潤滑する油が軸受け穴13内に滞留することなく、円滑 に循環することになる。仍って、油の排出が円滑に行われず、油が軸受け穴13 内に滞留する結果、油が劣化し潤滑作用が低下して軸受け機能が損なわれること が有利に防止される。
【0015】 なお、ブッシュ4を廃止して、駆動軸2をプレート部材10の軸受け穴13に 直接軸受けさせる構成としてもよい。
【0016】 図2、3は本考案の別の実施例を示す図面で、この実施例は連通路15にオリ フィス15aを設けた構成にしてある。また、軸受けに替えてブッシュ3aを設 けてある。なお、前記実施例と同一構成部分には同一付番を付し、その重複する 説明を省略する。
【0017】 この実施例によれば、前記実施例と同様の作用効果が得られることに加えて、 オリフィスによってプレート部材10、11とロータ8との間及び軸受け隙間1 4を潤滑する油の量を適量に制御することができる。
【0018】 なお、オリフィスは図4に示すように複数個設けても良く、また適当な寸法の オリフィスを形成したオリフィス形成部材を連通路15内に挿入する構成にして もよい。
【0019】
【考案の効果】
以上詳細に説明したようにこの考案によれば、複数のベーンが略放射方向に出 没自在に取付られたロータと、このロータを回転自在に収容するカムリングと、 このカムリングを両側からそれぞれ挟持するプレート部材と、このプレート部材 に形成された軸受け穴内に軸受けされ、前記ロータを回転駆動する駆動軸とを備 えたベーンポンプにおいて、前記駆動軸に前記軸受け穴とポンプの低圧側とを連 結する連通路を形成したことにより、軸受けを潤滑する油が軸受け穴内に滞留す ることなく、円滑に循環することになる。従って、軸受け穴内で油が劣化し潤滑 作用が低下して軸受け機能が損なわれることが有利に防止される。これによって 、耐久性に優れたベーンポンプを容易に得ることが可能となり、実用に供して頗 る多大な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示すベーンポンプの断面
図である。
【図2】この考案の別の実施例を示すベーンポンプの断
面図である。
【図3】図2のオリフィスを拡大して示す断面図であ
る。
【図4】オリフィスの別の実施例を示す拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
2 駆動軸 7 ベーン 8 ロータ 9 カムリング 10 カバープレート(プレート部材) 11 サイドプレート(プレート部材) 13 軸受け穴 15 連通路 15a オリフィス

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のベーンが略放射方向に出没自在に
    取付られたロータと、このロータを回転自在に収容する
    カムリングと、このカムリングを両側からそれぞれ挟持
    するプレート部材と、このプレート部材に形成された軸
    受け穴内に軸受けされ、前記ロータを回転駆動する駆動
    軸とを備えたベーンポンプにおいて、前記駆動軸に前記
    軸受け穴とポンプの低圧側とを連結する連通路を形成し
    たことを特徴とするベーンポンプ。
  2. 【請求項2】 前記連通路にオリフィスが付属している
    ことを特徴とする請求項1記載のベーンポンプ。
JP5225593U 1993-02-13 1993-09-02 ベーンポンプ Pending JPH0676670U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5225593U JPH0676670U (ja) 1993-02-13 1993-09-02 ベーンポンプ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP972993 1993-02-13
JP5-9729 1993-02-13
JP5225593U JPH0676670U (ja) 1993-02-13 1993-09-02 ベーンポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0676670U true JPH0676670U (ja) 1994-10-28

Family

ID=26344501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5225593U Pending JPH0676670U (ja) 1993-02-13 1993-09-02 ベーンポンプ

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